JP2016179953A - 新規サガミラクタム物質およびその製造法 - Google Patents

新規サガミラクタム物質およびその製造法 Download PDF

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Satoshi Omura
智 大村
高橋 洋子
Yoko Takahashi
洋子 高橋
中島 琢自
Takuji Nakajima
琢自 中島
行弘 浅見
Yukihiro Asami
行弘 浅見
厚子 松本
Atsuko Matsumoto
厚子 松本
正人 岩月
Masato Iwatsuki
正人 岩月
塩見 和朗
Kazuro Shiomi
和朗 塩見
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Abstract

【課題】がん化した造血器細胞をアポトーシスに招き、細胞死に至らしめることができる造血器腫瘍の治療薬又は予防薬、並びにその製造方法の提供。【解決手段】式(1)で表す化合物又は薬理学的に許容されるエステル誘導体、あるいは薬理学的に許容される塩、水和物又は溶媒和物。それらを有効成分として含有する医薬組成物。当該化合物を生産する能力を有する放線菌に属する微生物を培地中で培養し、培養物中に該化合物を蓄積せしめ、該培養物から該化合物を採取する当該化合物の製造方法。前記微生物がアクチノマデュラ・エスピーK13−0306株である化合物の製造方法。【選択図】なし

Description

本発明は、サガミラクタム物質および該サガミラクタム物質を有効成分として含有する医薬組成物、特には白血病治療薬、並びに該サガミラクタム物質の製造方法に関する。
造血器腫瘍は骨髄由来の細胞ががん化した病態の総称であり、腫瘍化細胞が主に骨髄内で増殖すると白血病となり、リンパ節などに腫瘤を形成するとリンパ腫となる。また、増殖する細胞が骨髄性の細胞の場合には骨髄性白血病となり、リンパ球性の細胞の場合にはリンパ球性白血病又は悪性リンパ腫となる。このように、白血病及びリンパ腫は、共に骨髄由来の細胞の異常増殖を原因とするものであり、その増殖の場の違いが疾患の違いを生じている。造血器腫瘍は、遺伝的要因も無く、一部(HTLVウイルスやEBウイルスによる白血病)を除いては未だその原因が特定されていない
例えば、急性リンパ性白血病(ALL:acute lymphoblastic leukemia)は、骨髄および末梢血中に過剰なリンパ芽球またはリンパ球が認められることを特徴とする侵攻性の白血病である。リンパ節、脾臓、肝臓、中枢神経系に加え、その他の臓器にも拡がることがある。ALLは、治療を行わないと、急速に進行する場合が多い。急性リンパ性白血病の原因は放射能の被爆者での発症率が高いこと、電離放射線やベンゼンの暴露が関連すること、EBウイルスやC型RNAウイルスによる感染などによるといわれているが、ほとんどの場合、明らかな原因は不明である。
造血器腫瘍の治療は手術、放射線照射、化学療法に3大別される。しかし、白血病では白血病細胞が血液の流れに乗り全身に存在するので、内服、点滴により抗がん薬を全身投与する化学療法が第一選択になる。治療の流れは寛解導入療法という初回治療、それに続き地固め療法、その後さらに治療を継続する維持療法に分かれる。また、再発の危険性の高いタイプでは、状況に応じて骨髄移植療法が行われている。
現在、造血器腫瘍の治療には、副腎皮質ステロイド(プレドニゾロン)、ビンクリスチンでこれにダウノルビシン、アスパラギナーゼ、シクロフォスファミド、メトトレキサートやシタラビン、メルカプトプリンなどが用いられる。しかし、これら多くの抗がん剤は、がん細胞だけでなく正常細胞の細胞および組織の壊死を起こす。このような細胞や組織の壊死を起こす抗がん剤は、使用量や使用期間等を最適に設定することが困難であり、さらにその副作用は癌患者にとって大きな負担となるものである。
近年、癌研究の分野ではアポトーシス、すなわちプログラムされた細胞死に関する研究が盛んに行なわれている。アポトーシスは生物個体発生における組織、臓器の形成、生体の恒常性の維持と防衛に重要な働きをするだけではなく、多くの病気の発生に深い関係があることが解明されつつある。
アポトーシスによる細胞の制御作用の異常は、癌形成の一つの原因であると考えられている。本来死滅すべき細胞がアポトーシス、つまり細胞自滅を起こすことなく生き残ると、その細胞が様々な刺激を受けて染色体に変異を重ね、最終的に癌細胞になるとされている。癌細胞は、アポトーシス機構への耐性を得て初めて増殖が可能となる。すなわち、癌はアポトーシス機構が衰退したために生じる病気である。このことから、種々の遺伝子変異を伴う細胞の癌化の過程はアポトーシスに対する耐性能獲得の過程に関係がある。
アポトーシスが正常に機能するためには、アポトーシス誘発を刺激する要因が必要である。この要因により、最終的に細胞死滅の実行過程を活性化し、アポトーシスが起きるとされている。従って、アポトーシス誘発刺激となる要因とその誘導物質の究明は癌の予防と治療に対して非常に重要である。
よって、本発明は、アポトーシス抵抗性を有するがん化した造血器細胞をアポトーシスに招き、細胞死に至らしめることができる造血器腫瘍の治療薬又は予防薬を提供することを目的とする。
本発明者らは、微生物の生産する代謝産物を対象にがん化した造血器細胞にアポトーシスを起こさせる物質を探索した結果、新たに土壌から分離した放線菌K13−0306株の培養液中にこのようなアポトーシスを誘発することができる物質が含まれていることを見いだした。次いで該培養物を精製、単離して検討した結果、アポトーシス誘導活性を有する物質として、これまで報告の無い新規のサガミラクタム物質を単離及び同定することに成功し、本発明を完成するに至った。
本発明は、かかる知見に基づいて完成されたものであって、具体的には、下記式(1)
Figure 2016179953
で表される新規化合物(以下、「サガミラクタム物質」という)又はそのエステル誘導体、あるいはそれらの塩、水和物又は溶媒和物を提供する。
あるいは、本明細書においてサガミラクタム物質は、以下の理化学的性状を有する物質であってもよい:
(1)性状:白色粉末
(2)分子量:569
(3)分子式:C37H47O4N
高速原子衝突イオン化による[M+H]+ 理論値(m/z)507.3577、 実測値(m/z)570.3529
(4)比旋光度:[α]D27.4=−13.0(c=0.1、メタノール)
(5)紫外部吸収極大 λmax(メタノール中): 270.0(3.611),279(3.578),331(3.300)(括弧内は logε)
(6)赤外部吸収極大 vmax(KBr錠): 2916,2846,2364,2333cm−1に極大吸収を有する。
(7)プロトン核磁気共鳴スペクトル:重メタノール中の化学シフト(ppm)およびスピン結合定数(Hz)を表2に示す。
(8)カーボン核磁気共鳴スペクトル:重メタノール中の化学シフト(ppm)を表2に示す。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
δc δH mult Int.
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1 173.7 −
2 134.2 −
3 132.6 6.35 m 1H
4 128.8 6.53 m 1H
5 138.4 6.29 m 1H
6 134.2 6.38 m 1H
7 131.4 6.54 m 1H
8 129.5 6.06 m 1H
9 138.1 5.53 dd 1H
10 41.6 3.18 m 1H
11 129.0 5.56 m 1H
12 132.5 5.55 m 1H
13 30.2 2.34 m 1H
14 40.0 1.26 m 1H
1.82 m 1H
15 67.9 4.15 m 1H
16 43.3 1.42 m 1H
2.10 m 1H
17 67.0 3.66 td 1H
18 48.2 1.29 m 1H
19 44.3 2.75 m 1H
20 133.4 5.70 dd 1H
21 132.9 6.18 m 1H
22 134.3 6.06 m 1H
23 128.5 5.43 m 1H
24 42.7 2.20 m 1H
2.61 m 1H
25 67.6 4.63 td 1H
26 134.2 5.28 dd 1H
27 132.3 6.19 m 1H
28 127.7 6.59 m 1H
29 135.4 6.34 m 1H
30 134.4 6.28 m 1H
31 133.0 5.65 m 1H
32 39.7 2.32 m 1H
2.52 m 1H
33 52.1 4.38 m 1H
34 132.85 5.43 m 1H
35 126.3 5.59 m 1H
2−Me 13.7 1.93 d 3H
35−Me 17.6 1.68 ddd 3H
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(9)溶剤に対する溶解性:メタノール、エタノール、ピリジンに易溶。クロロホルム、水に難溶。
本明細書において、サガミラクタム物質の薬理学的に許容される塩とは、サガミラクタム物質のアミン基が酸と反応することにより得られる塩、又は、サガミラクタム物質に金属等が配位して形成する錯塩を意味する。サガミラクタム物質の薬理学的に許容される酸との塩としては、フッ化水素酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩等のハロゲン化水素酸塩;硝酸塩、過塩素酸塩、硫酸塩、燐酸塩等の無機酸塩;メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩等の低級アルカンスルホン酸塩;ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩等のアリ−ルスルホン酸塩;酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、りんご酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、蓚酸塩、マレイン酸塩等の有機酸塩;又はオルニチン酸塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩等のアミノ酸塩を挙げることができる。また、本発明のサガミラクタム物質の水和物又は溶媒和物および本発明のサガミラクタム物質の塩の水和物又は溶媒和物も本発明に包含される。また、本発明のサガミラクタム物質又はその塩は結晶であってもよいし、非晶体であってもよい。
本発明は、サガミラクタム物質の薬理学的に許容されるエステル誘導体を包含する。ここで、「薬理学的に許容されるエステル誘導体」は、生体内において代謝されて、本願発明の化合物を与える基を含むエステル化合物のことである。本明細書において、エステルは、エステル結合した化合物の他、アミド結合した化合物を含む。エステルは、生体内のエステラーゼにより分解されて活性型の化合物を与えてもよい。例えば、エステルとしては、置換され又は置換されていない、低級アルキルエステル、低級アルケニルエステル、低級アルキルアミノ低級アルキルエステル、アシルアミノ低級アルキルエステル、アシルオキシ低級アルキルエステル、アリールエステル、アリール低級アルキルエステル、アミド、低級アルキルアミド、水酸化アミドを挙げることができる。エステルとして、好ましくは、プロピオオン酸エステル又はアシルエステルである。
本明細書において、「薬理学的に許容される」とは、医薬として体内に投与することが許容可能であることを意味する。
本発明の化合物は不斉炭素を有することから、光学異性体が存在することがある。また、本発明の化合物は幾何異性体や互変異性体が存在することがある。本発明の化合物としては、単離された何れかの異性体(例えば、E体、Z体、又はR体、S体)であってもよいし、ラセミ体、ジアステレオマーなどを含む、2以上の異性体を任意の割合で含有する混合物であってもよい。
別の態様において、本発明は新規放線菌株である、アクチノマデュラ・エスピー(Actinomadura sp.:以下同様)K13−0306株に関する。本明細書において、アクチノマデュラ・エスピーK13−0306株とは、本発明者等によって神奈川県相模原市の土壌より新たに分離された微生物であり、アクチノマデュラ・エスピーK13−0306株(NITE P−02006)として、2015年3月3日付にて独立行政法人製品評価技術基盤機構 特許生物寄託センター(千葉県木更津市かずさ鎌足2−5−8)に寄託された菌株のことである(受託番号 NITE P−02006)。本発明のアクチノマデュラ・エスピーK13−0306株は、本明細書実施例1に記載の菌学的性状を有する。
また別の態様において、本発明は、前記サガミラクタム物質を有効成分として含有する医薬組成物に関する。本発明の医薬組成物は、例えば、造血器腫瘍の治療薬又は予防薬とすることができる。本明細書において、造血器腫瘍とは、リンパ球性白血病、急性リンパ芽球性白血病、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、有毛細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、および成人T細胞白血病/リンパ腫を含めたリンパ系の造血器腫瘍;骨髄性白血病、骨髄異形成症候群および前骨髄球性白血病を含めた骨髄系の造血器腫瘍;並びに、多発性骨髄腫を含む。本明細書において、リンパ球性白血病は、T細胞型急性リンパ性白血病、およびB細胞型急性リンパ性白血病(前駆B細胞急性リンパ性白血病および成熟B細胞急性リンパ性白血病を含む)を含む急性リンパ性白血病(ALL);並びに慢性リンパ性白血病(CLL)を含む。また、本明細書において、骨髄性白血病は、急性前骨髄球性白血病、最小分化/最未分化型急性骨髄性白血病、未分化型急性骨髄性白血病、分化型急性骨髄性白血病、急性前骨髄球性白血病、急性骨髄単球性白血病、急性単球性白血病、急性赤白血病、急性巨核芽球性白血病、急性好塩基性白血病、および骨髄線維症を伴う急性汎骨髄症を含む急性骨髄性白血病(AML);並びに、慢性骨髄性白血病(CML)を含む。
医薬組成物は、その種類が特に限定されるものではなく、剤型としては、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤、懸濁剤、座剤、軟膏、クリーム剤、ゲル剤、貼付剤、吸入剤、注射剤等が挙げられる。これらの製剤は常法に従って調製することができる。また、液体製剤にあっては、用時、水又は他の適当な溶媒に溶解又は懸濁する形であってもよい。また錠剤、顆粒剤は周知の方法でコーティングしてもよい。注射剤の場合には、本発明の化合物を水に溶解させて調製されるが、必要に応じて生理食塩水或いはブドウ糖溶液に溶解させてもよく、また緩衝剤や保存剤を添加してもよい。経口投与用又は非経口投与用の任意の製剤形態で提供される。例えば、顆粒剤、細粒剤、散剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤又は液剤等の形態の経口投与用医薬組成物、静脈内投与用、筋肉内投与用、若しくは皮下投与用などの注射剤、点滴剤、経皮吸収剤、経粘膜吸収剤、点鼻剤、吸入剤、坐剤などの形態の非経口投与用医薬組成物として調製することができる。注射剤や点滴剤などは、凍結乾燥形態などの粉末状の剤形として調製し、用時に生理食塩水などの適宜の水性媒体に溶解して用いることもできる。
本発明のサガミラクタム物質は、造血器腫瘍細胞、特にはヒト急性T細胞性白血病細胞に対してアポトーシスを誘発することができることから、白血病治療薬および予防において利用することができる。また、本発明のアクチノマデュラ・エスピーK13−0306株は、サガミラクタム物質を産生することから、サガミラクタム物質の製造に利用することができる。
サガミラクタム物質存在下でHeLa S3細胞を2日間培養した後の細胞生存率を表すグラフである。縦軸は、サガミラクタム物質非存在下で培養したHeLa S3細胞数を100%とした場合の細胞数の割合(Viability)(%)を表し、横軸は添加したサガミラクタム物質の濃度(Concentration)(μM)を表す。 サガミラクタム物質存在下でJurkat細胞を2日間培養した後の細胞生存率を表すグラフである。縦軸は、サガミラクタム物質非存在下で培養したJurkat細胞数を100%とした場合の細胞数の割合(Viability)(%)を表し、横軸は添加したサガミラクタム物質の濃度(Concentration)(μM)を表す。
本発明のサガミラクタム物質は、サガミラクタム物質を生産する能力を有する放線菌に属する微生物を培地で培養し、培養物中サガミラクタム物質を蓄積せしめ、該培養物からサガミラクタム物質を採取(分離・抽出・精製)することにより製造することができる。即ち、別の態様において、本発明は、前記サガミラクタム物質を生産する能力を有する放線菌に属する微生物を培地中で培養し、培養物中にサガミラクタム物質を蓄積せしめ、該培養物からサガミラクタムを採取することを備える、サガミラクタム物質の製造方法に関する。
本発明のサガミラクタムの製造方法において、「サガミラクタム物質を生産する能力を有する放線菌に属する微生物」(以下、「生産菌」ということがある)は、放線菌に属する菌であって、サガミラクタム物質を生産する能力を有する微生物であれば特に限定されない。即ち、本発明のサガミラクタム物質の製造方法に用いることのできる菌株には、代表的にはアクチノマデュラ・エスピーK13−0306株であるが、その変異株、およびその他の放線菌に属するサガミラクタム物質を生産する能力を有する菌のすべてが含まれる。微生物が「サガミラクタム物質を生産する能力を有する放線菌に属する微生物」であるか否かは、例えば、以下の方法により決定することができる。スターチ2.4%、グルコース0.1%、ペプトン0.3%、カツオエキス0.3%、酵母エキス0.5%、炭酸水素カルシウム0.4%からなる液体培地(pH 7.0)100mLを含む500mL容三角フラスコに、液体培地で培養した被験微生物1mLを植菌し、27℃で3日間振盪培養後、得られた種培養液を、nutrient broth3.3%、ソイビンミール3.3%、グリセロール2.2%、可用性デンプン2.2%、炭酸水素カルシウム2.2%からなる液体培地からなる液体培地(pH7.0)100mLを含む500mL容三角フラスコに、1mL植菌し、27℃で7日間振盪培養することにより得られた培養物の中に、サガミラクタム物質が存在すれば当該微生物はサガミラクタム物質を生産する能力を有する放線菌に属する微生物であると決定することができる。
本明細書において、「変異株」とは、人工的又は自然界における変異誘発刺激によりアクチノマデュラ・エスピーK13−0306株とは異なる菌学的性状又は遺伝子を有する株のことであり、このような変異株にはアクチノマデュラ・エスピーK13−0306株から派生した菌株の他、アクチノマデュラ・エスピーK13−0306株を派生させた元の菌株も含まれる。本明細書において、変異株は実際の派生の痕跡の有無を問うものではなく、例えば、アクチノマデュラ・エスピーK13−0306株遺伝子(例えば、16S rRNA遺伝子)と高い相同性(例えば、80%以上、85%以上、90%以上、95%以上など)を有する遺伝子を有する菌株もまた変異株に含まれる。また、このような変異株は、サガミラクタム物質の産生能を維持している限り、人工的に作製したものであるか、天然から採取したものであるかを問わない。
サガミラクタム物質の製造に用いる培地が含有する栄養源としては、放線菌の栄養源として使用し得るものであればよい。例えば、市販のペプトン、肉エキス、コーン・スティープ・リカー、綿実粉、落花生粉、大豆粉、酵母エキス、NZ−アミン、カゼインの水和物、硝酸ソーダ、硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウム等の窒素源、グリセリン、スターチ、グルコース、ガラクトース、マンノース等の炭水化物、あるいは脂肪等の炭素源、および食塩、リン酸塩、炭酸カルシウム、硫酸マグネシウム等の無機塩を単独あるいは組み合わせて使用できる。また、サガミラクタム物質の製造に用いる培地は、必要に応じてその他の物質、例えば、微量の金属塩、消泡剤(動・植・鉱物油等)を含有していても良い。サガミラクタム物質の製造に用いる培地が含有する物質は、生産菌を利用してサガミラクタム物質を製造する上で利用可能であればよく、公知の放線菌の培養材料はすべて用いることができる。
培養温度は、生産菌が発育しサガミラクタム物質を生産できる範囲で適用でき、例えば、10℃〜40℃、好ましくは、25〜30℃とすることができる。培養は、数日〜2週間振盪培養することにより行うことができる。その他の培養条件は本明細書の記載を参照しながら、使用するサガミラクタム物質生産菌の性質に応じて適宜選択して行なうことができる。
サガミラクタム物質の採取は、培養液より酢酸エチル等の水不混和性の有機溶媒で抽出することにより行うことができる。上述の抽出法に加え、脂溶性物質の採取に用いられる公知の方法、例えば吸着クロマトグラフィー、分配クロマトグラフィー、ゲル濾過クロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィーよりのかき取り、遠心向流分配クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー等を適宜組み合わせあるいは繰返すことによって純粋になるまで精製することができる。
本発明のサガミラクタム物質の薬理学的に許容されるエステル誘導体、あるいはそれらの薬理学的に許容される塩、水和物又は溶媒和物は、当業者周知の方法を用いて適宜製造することができる。
本発明のサガミラクタム物質は医薬組成物として使用することができる。例えば、本発明のサガミラクタム物質はヒト急性T細胞性白血病細胞に対してアポトーシスを誘発することができることから、造血器腫瘍の治療薬又は予防薬として使用することができる。よって、一態様において、本発明は、造血器腫瘍の治療薬又は予防薬を製造するための本発明のサガミラクタム物質の使用に関する。ここで、造血器腫瘍の治療薬又は予防薬は、造血器腫瘍細胞に対するアポトーシス誘発剤としてもよい。
本発明の医薬組成物は、経口投与形態、又は注射剤、点滴剤等の非経口投与形態で用いることができる。本化合物を哺乳動物等に投与する場合、錠剤、散剤、顆粒剤、シロップ剤等として経口投与してもよいし、又は、注射剤、点滴剤として非経口的に投与してもよい。
本発明の医薬組成物は、通常の薬学的に許容される担体を用いて、常法により製剤化することができる。経口用固形製剤を調製する場合は、主薬に賦形剤、更に必要に応じて、結合剤、崩壊剤、滑沢剤等を加えた後、常法により溶剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤等とする。注射剤を調製する場合には、主薬に必要によりpH調整剤、緩衝剤、安定化剤、可溶化剤等を添加し、常法により皮下又は静脈内用注射剤とすることができる。
一態様において、本発明は、それを必要とする患者に有効量の本発明のサガミラクタム物質を投与することを備える、造血器腫瘍の治療方法又は予防方法に関する。あるいは、本発明は、例えば、造血器腫瘍の治療方法又は予防方法への本発明のサガミラクタム物質の使用に関する。ここで、造血器腫瘍の治療方法又は予防方法は、造血器腫瘍細胞に対するアポトーシス誘発方法としてもよい。本発明のサガミラクタム物質を治療又は予防目的で使用する場合、本発明のサガミラクタム物質を有効成分として含有する医薬組成物を、経口投与形態、又は注射剤、点滴剤等の非経口投与形態で投与することができる。本発明のサガミラクタム物質を哺乳動物等に投与する場合の投与量は、症状、年齢、性別、体重、投与形態等により異なるが、例えば成人に経口的に投与する場合には、通常1日量は0.1〜1000mgとすることができ、1日1〜5回投与することができる。また、投与は、例えば、初期投与(例えば、寛解導入)として1〜8週間投与することもできるし、治療効果の維持を目的として1〜数年間投与することもできる。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、本願全体を通して引用される全文献は参照によりそのまま本願に組み込まれる。
(実施例1) アクチノマデュラ・エスピーK13−0306株の菌学的性状
本発明者等によって神奈川県相模原の土壌より新たに、アクチノマデュラ・エスピーK13−0306株を分離した。アクチノマデュラ・エスピーK13−0306株の菌学的性状は以下の通りであった。
(I)形態的性質
本菌株は、イースト・麦芽エキス寒天、オートミール寒天、栄養寒天などで良好に生育し、オートミール寒天やスターチ・無機塩寒天で気菌糸の着生がみられる。顕微鏡下の観察では、気菌糸上に8から12個程度の胞子の連鎖が認められ、その形態はゆるい螺旋状で、 胞子の大きさは約1.0×0.8μmの卵型で、胞子の表面はいぼ状である。
(II)各種培地上での性状
イー・ビー・シャーリング (E. B. Shirling) とデー・ゴットリーブ (D. Gottlieb) の方法(インターナショナル・ジャーナル・オブ・システィマティック・バクテリオロジー、16巻、313頁、1966年)によって調べた本生産菌の培養性状を表1に示す。色調は標準色として、カラー・ハーモニー・マニュアル第4版(コンテナー・コーポレーション・オブ・アメリカ・シカゴ、1958年)を用いて決定し、色票名とともに括弧内にそのコードを併せて記した。以下は特記しない限り、27℃、2週間目の各培地における観察の結果である。
Figure 2016179953
(III)炭素源の利用性(プリドハム・ゴトリーブ寒天培地)
利用する:D−グルコース、D−セロビオース、L−ラムノース、D−フルクトース、グリセロール
利用しない:L−アラビノース、ラフィノース、マルトース、myo−イノシトール、D−ソルビトール
(IV)細胞の化学組成
細胞壁中にメソ型のジアミノピメリン酸を含み、全菌体糖にガラクトースとマジュロースを含む。主要メナキノンはMK−9(H)とMK−9(H)である。リン脂質としてフォスファチジルグリセロールおよびフォスファチジルイノシトールを含む。ミコール酸は検出されない。
(V)16S rRNA遺伝子解析
16S rRNA遺伝子のうち約1350塩基の配列を決定し、DNAデータベースに登録され公開されている放線菌のデータを用いた相同性検索および近隣結合法による系統解析の結果、本菌株はアクチノマデュラ属に分類されるのが妥当である。
(VI)結論
以上、本菌の菌学的性状を要約すると次のとおりである。細胞壁中のジアミノピメリン酸はメソ型、全菌体糖にはガラクトースとマジュロースを含む。主要メナキノンはMK−9(H)とMK−9(H)である。ミコール酸は含有しない。気菌糸上に8から12個からなるゆるい螺旋状の胞子連鎖が認められる。胞子は表面がいぼ状で大きさは約1.0×0.8 μmの卵型である。コロニーは白からオレンジ色の色調を呈し、気菌糸は白色である。メラニン色素は産生しない。
これらの結果および16S rRNA遺伝子の解析結果から、本菌株はバージーズ・マニュアル・オブ・システマティック・バクテリオロジー、第2版、5巻、2012年に基づくアクチノマデュラ属に属する1菌種であると判断される。なお、本菌株はアクチノマデュラ・エスピーK13−0306株として、独立行政法人製品評価技術基盤機構 特許生物寄託センターに寄託されている(NITE P−02006)。
(実施例2)サガミラクタムの取得
スターチ2.4%、グルコース0.1%、ペプトン(極東製薬工業株式会社製)0.3%、カツオエキス(極東製薬工業株式会社製)0.3%、酵母エキス(オリエンタル酵母工業株式会社製)0.5%、炭酸水素カルシウム0.4%からなる液体培地(pH 7.0)100mLを含む500mL容三角フラスコに100本に、液体培地で培養したアクチノマデュラ・エスピーK13−0306株を各1mlずつ植菌し、27℃で3日間振盪培養した。得られた種培養液を、nutrient broth(Difco)3.3%、ソイビンミール(東京保存食糧(株))3.3%、グリセロール2.2%、可用性デンプン2.2%、炭酸水素カルシウム2.2%(pH7.0)100mLを含む500mL容三角フラスコに60本に、各1mLずつ植菌し、27℃で7日間振盪培養した。
培養の終了した500mL容三角フラスコ60本にそれぞれ100mLのエタノールを加えて1時間激しく撹拌した。次にその抽出液中のエタノールを減圧留去し、得られた水溶液に3Lの酢酸エチルを加えよく撹拌後、酢酸エチル層を回収した。エバポレーターを用い、濃縮乾固しての粗精製物1を得た。次にこれを少量のメタノールに溶解し、シリカゲル(MERCK社製)オープンカラムクロマトグラフィーを用いて、クロロホルム−メタノール溶媒系で段階溶出(100:0,100:1,50:1,10:1,1:1,0:100)させ、目的物質を含む10:1画分(粗精製物2)を310.7mg得た。
粗精製物2を少量のメタノールに溶解し、ODS(富士シリシア化学株式会社社製)オープンカラムクロマトグラフィーを用いて、メタノール−水溶媒系で段階溶出(20:80,40:60,50:50,60:40,80:20,100:0)し、サガミラクタム物質を含む80:20画分(粗精製物3)を得た。粗精製物3をメタノールに溶解し、高速液体クロマトグラフィーにてオクタデシルシリルカラム(Inertsil ODS−4,φ10×250mm,流速4.7mL/min,検出254nm)に注入し、メタノール−水(68:32)で溶出した。保持時間33分付近のピークを分取し、減圧濃縮によりサガミラクタムを白色粉末として8.4mg得た。
得られた目的物質の理化学的性状を測定した結果、次の通りであった。
(1)性状:白色粉末
(2)分子量:569
(3)分子式:C3747
高速原子衝突イオン化による[M+H] 理論値(m/z)507.3577、 実測値(m/z)570.3529
(4)比旋光度:[α] 27.4=−13.0(c=0.1、メタノール)
(5)紫外部吸収極大 λmax(メタノール中): 270.0(3.611),279(3.578),331(3.300)(括弧内は logε)
(6)赤外部吸収極大 vmax(KBr錠): 2916,2846,2364,2333cm−1に極大吸収を有する。
(7)プロトン核磁気共鳴スペクトル:重メタノール中の化学シフト(ppm)およびスピン結合定数(Hz)を表2に示す。
(8)カーボン核磁気共鳴スペクトル:重メタノール中の化学シフト(ppm)を表2に示す。
(9)溶剤に対する溶解性:メタノール、エタノール、ピリジンに易溶。クロロホルム、水に難溶。
Figure 2016179953
以上の目的物質の各種理化学的性状から、当該物質は前記式(1)で表されるサガミラクタム物質であると決定した。式(1)で表されるサガミラクタム物質と一致する化合物はこれまで報告されておらず、当該サガミラクタム物質は新規物質であることを確認した。
(実施例3)サガミラクタム物質のin vitroでのアポトーシス誘発活性
ヒト子宮頸がん細胞の亜種HeLa S3細胞およびヒト急性T細胞性白血病細胞由来細胞株Jurkat細胞を用いて、サガミラクタム物質による増殖への影響を検討した。
(1)HeLa S3細胞
HeLa S3細胞を10%非動化牛胎児血清(FBS)および抗生物質添加D−MEM培地にて維持、継代培養を行ったものを用いた。ヒト子宮頸がん細胞の亜種HeLa S3細胞をトリプシンで処理し、10%FBS含有D−MEM培地にて5×10cell/mlになるように浮遊液を調整し、96well plateに100μlを添加し混和後、37℃にて5% CO−95 air下で2日間培養を行った後、各wellに本化合物の1μl(メタノール水溶液)1μlを添加し、混和後、前述のガス下で2日間培養を行った。HeLa S3細胞の増殖の有無はWST−8法にて比色定量した。本化合物の50%細胞増殖阻止濃度(IC50値)は化合物濃度作用曲線より求めた。
(2)Jurkat細胞
ヒト急性T細胞性白血病細胞由来細胞株Jurkat細胞を10%非道化牛胎児血清(FBS)および抗生物質添加RPMI1640培地(1%ピルビン酸ナトリウム添加)にて維持、継代培養を行ったものを用いた。ヒト急性T細胞性白血病細胞由来細胞株Jurkat細胞10%FBS含有RPMI1640培地にて3×10cell/mlになるように浮遊液を調整し、96well plateに100μlを添加し混和後、37℃にて5% CO−95 air下で2日間培養を行った後、各wellに本化合物の1μl(メタノール水溶液)1μlを添加し、混和後、前述のガス下で2日間培養を行った。ヒト急性T細胞性白血病細胞由来細胞株Jurkat細胞の増殖の有無はWST−8法にて比色定量した。本化合物の50%細胞増殖阻止濃度(IC50値)は化合物濃度作用曲線より求めた。
(3)結果
HeLa S3細胞の結果を図1に、Jurkat細胞の結果を図2に示す。顕微鏡観察した結果、サガミラクタム物質のHeLa S3細胞に対する増殖阻害活性は低く、IC50≧100μMであった。また、サガミラクタム物質を100μMの濃度で処理したHeLa S3細胞を顕微鏡観察した結果、アポトーシス様細胞死は観察されなかった。一方、サガミラクタム物質は、Jurkat細胞に対して顕著な増殖阻害活性を示し、IC50=57.8±0.07μMであった。サガミラクタム物質を100μMの濃度で処理したJurkat細胞を顕微鏡観察した結果、クロマチンの凝集が認められ、核の断片化した形態が観察されたことから、アポトーシスによる細胞死を誘導していることが明らかとなった。

Claims (6)

  1. 下記式(1)で表される化合物又はその薬理学的に許容されるエステル誘導体、あるいはそれらの薬理学的に許容される塩、水和物又は溶媒和物。
    Figure 2016179953
  2. 前記式(1)で表される化合物を生産する能力を有する放線菌に属する微生物を培地中で培養し、培養物中に該化合物を蓄積せしめ、該培養物から該化合物を採取することを特徴とする請求項1に記載の化合物の製造方法。
  3. 前記式(1)で表される化合物を生産する能力を有する放線菌に属する微生物が、アクチノマデュラ・エスピー(Actinomadura sp.)K13−0306株(NITE P−02006)である、請求項2に記載の製造法。
  4. アクチノマデュラ・エスピー(Actinomadura sp.)K13−0306株(NITE P−02006)。
  5. 請求項1に記載の化合物又はそのエステル誘導体あるいはそれらの塩、水和物又は溶媒和物を有効成分として含有する、医薬組成物。
  6. 造血器腫瘍の治療用又は予防用である、請求項5に記載の医薬組成物。

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US5087567A (en) * 1990-01-12 1992-02-11 Bristol-Myers Squibb Company Antitumor antibiotic BMY-42428

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