JP2016179437A - 担体投入型汚水処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】生物反応槽は仕切壁で長さ方向に複数個の生物反応槽に分割され、担体分離装置と生物反応槽の下流側仕切壁との間には処理水空間が設けられ、第1番目の分割流は第1番目の生物反応槽に供給され、第1生物反応槽を除く各生物反応槽と前記汚水分配機構とは汚水供給ダクトで連通し、下流側端の生物反応槽を除く各生物反応槽の処理水空間と下流側端の生物反応槽の処理水空間とは処理水排出ダクトで連通し、n番目の分割流を導く汚水供給ダクトは第1番目の仕切壁からn−1番目の仕切壁までを貫通してn番目の生物反応槽の上流側に開口し、n番目の生物反応槽からの処理水を排出する処理水排出ダクトはn番目の生物反応槽の処理水空間に開口し、第n番目の仕切壁から最後の仕切壁までを貫通して下流側端の生物反応槽の処理水空間に開口している担体投入型汚水処理装置。
【選択図】図3
Description
特許文献2に記載の装置を図4に示す。この装置は、微生物を付着させた担体Sを用いて流入水の生物処理を行う生物反応槽31と、この生物反応槽31内に配設され、生物反応槽31内の混合液から前記担体Sを捕捉分離する担体分離装置(担体分離板)32と、生物反応槽31の流下方向に沿って設置され、流入水を移送する移送管33とを備えている。この移送管33には、上流側から流入口35、流入調整具36、下流側流入口34が設けられている。
すなわち、本発明の構成は以下に記載する通りの担体投入型汚水処理装置に係るものである。
前記汚水供給手段は汚水を複数の分割流に分割する汚水分配機構を備えており、
前記生物反応槽は仕切壁によって長さ方向に複数個の生物反応槽に分割されており、
各生物反応槽のそれぞれには担体分離装置が設けられており、
担体分離装置と生物反応槽の下流側仕切壁又は下流側槽壁との間には処理水空間が設けられており、
第1番目の分割流は第1番目の生物反応槽に供給されるようになっており、
第1生物反応槽を除く各生物反応槽と前記汚水分配機構とは汚水供給ダクトによって連通するとともに、下流側端の生物反応槽を除く各生物反応槽の処理水空間と下流側端の生物反応槽の処理水空間とは処理水排出ダクトによって連通しており、
第n番目(n=1を除く)の分割流を導く汚水供給ダクトは第1番目の仕切壁から第n−1番目の仕切壁までを貫通してn番目の生物反応槽の上流側に開口しており、
第n番目の生物反応槽からの処理水を排出する処理水排出ダクトは第n番目の生物反応槽の処理水空間に開口すると共に、第n番目の仕切壁から最後の仕切壁までを貫通して最後の生物反応槽の処理水空間に開口している
ことを特徴とする担体投入型汚水処理装置。
(2)担体を用いて生物処理を行う生物反応槽と、前記生物反応槽に汚水を供給する汚水供給手段と、前記生物反応槽から処理水を排出する処理水排出手段とを備えた担体投入型汚水処理装置であって、
前記汚水供給手段は汚水を2つの分割流に分割する汚水分配機構を備えており、
前記生物反応槽は仕切壁によって長さ方向に第1生物反応槽と第2生物反応槽とに分割されており、
第1生物反応槽及び第2生物反応槽にはそれぞれ第1担体分離装置及び第2担体分離装置が設けられており、
第1担体分離装置と仕切壁との間には第1処理水空間が設けられ、
第2担体分離装置と第2生物反応槽の下流側槽壁との間には第2処理水空間が設けられ、
第1の分割流は第1生物反応槽に供給されるようになっており、
第2の分割流を導く汚水供給ダクトが、その上流側端部が前記汚水分配機構に連通すると共に、その下流側端部が第2生物反応槽の上流側に開口するように仕切壁を貫通して設けられ、
第1生物反応槽からの処理水を排出する処理水排出ダクトが、その上流側端部が前記第1処理空間に開口すると共に、その下流側端部が前記第2処理水空間に開口するように仕切壁を貫通して設けられている
ことを特徴とする担体投入型汚水処理装置。
(3)前記汚水分配機構は、溢流堰と分配壁とを含み前記分配壁は溢流堰を越えた汚水を複数の分割流に分割する位置に設けられていることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の担体投入型汚水処理装置。
そして、担体分離スクリーン近傍の担体濃度を低減させることにより、担体分離スクリーンの閉塞がなく、安定的に運転ができると共に、担体剥離のための散気空気量も低減することができた。
以下では発明の理解を容易にするために生物反応槽を二つに分割した実施形態を例にとって説明する。
本発明の担体投入型汚水処理装置の実施の形態を図1に基づいて説明する。
担体投入型汚水処理装置は、生物反応槽(1A、1B)と、汚水Wを生物反応槽(1A、1B)に供給する汚水分配機構2と、処理水を生物反応槽から排出する処理水排出手段7とを備えている。
生物反応槽は仕切壁3によって容積が略等しい第1生物反応槽1Aと第2生物反応槽1Bとに分割されている。
また、第2生物反応槽1Bの処理水の流れ方向の下流側末端付近には第2担体分離装置4Bが設けられており、第2担体分離装置4Bと第2生物反応槽1Bの下流側槽壁6との間には第2処理水空間5Bが設けられている。
この汚水分配機構2の具体的な構造例を図2に基づいて説明する。
汚水分配機構2は溢流堰21と、溢流堰21を超えてきた汚水Wを、第1生物反応槽1Aにおいて処理される第1汚水WAと、第2生物反応槽1Bにおいて処理される第2汚水WBとの二つの流れに分配する分配壁22とを備えている。この分配壁22は汚水Wを略等量に二分するような位置に設けられている。
分配壁22によって分配された第1汚水WAはそのまま第1生物反応槽1A内に流入して担体Sと接触して生物反応処理される。
汚水供給ダクト10Aの上流側端部は汚水分配機構2の区画室20の流出口25に連通している。また、汚水供給ダクト10Aは第1生物反応槽1A内を通って下流側に伸び、その下流側端部は仕切壁3の下方部に設けられた第2開口部12Aを貫通し、その下流側端部開口11Aは第2生物反応槽1Bの上流側で開口している。
第1生物反応槽1A及び第2生物反応槽1Bには担体Sが投入されている。また、汚水槽8、第1生物反応槽1A及び第2生物反応槽1Bには曝気用の散気装置9a、9b、9cが設けられている。
汚水槽8に流入した汚水Wは、散気装置9aで曝気処理され汚水分配機構2に流入する。
汚水分配機構2の溢流堰21を超えた汚水Wは分配壁22によって、第1汚水WAと第2汚水WBとに分配される。
このことは、第2担体分離槽4Bについても同様であり、第2担体分離装置4Bの横側端部と第2生物反応槽1Bの槽壁との間に躯体壁を設けて、この躯体壁を処理水排出ダクト10Bが貫通するようにすることが好ましい。
槽幅を同じとした場合、後者では槽長さは半分となるが、横長の敷地利用となり幅広く敷地を確保する必要がある。
また、槽長さを同じとした場合、前者は槽幅が半分となり、より幅:長さ比が増大する。
上記のことから、本発明の実施形態のように、生物反応槽を2分割して直列配置して利用した方が敷地利用の点から有利であり、また、槽幅:長さ比が抑えられる配置とすることができる。
また、前記したとおり、担体分離スクリーン近傍の担体濃度は生物反応槽の縦横比と断面流速とによって定まるので、各生物反応槽の縦横比は処理水の速度を勘案して適宜の値に決定することができる。
図3における(1)、(2)、(3)、(n)の流れは第1分割流、第2分割流、第3分割流、・・・第n分割流のそれぞれがどのように生物反応槽内を通過するかを模式的に示したものであり、生物反応槽が幅方向に分割されていることを意味するものではない。
汚水分配機構によって汚水Wは複数の分割流(第1分割流、第2分割流、・・・第n分割流、・・・)に分割される。
第1分割流は第1生物反応槽に供給されて生物反応処理を受けて第1生物反応槽の処理水空間に流入する。
第2分割流は第1仕切壁を貫通する汚水供給ダクトに導かれて第2生物反応槽に供給されて生物反応処理を受けて第2生物反応槽の処理水空間に流入する。
第3分割流は第1仕切壁及び第2仕切壁を貫通する汚水供給ダクトに導かれて第3生物反応槽に供給されて生物反応処理を受けて第3生物反応槽の処理水空間に流入する。
第n分割流は第1仕切壁から第n−1仕切壁までの仕切壁を貫通する汚水供給ダクトに導かれて第n生物反応槽に供給されて生物反応処理を受けて第n生物反応槽の処理水空間に流入する。
最後の分割流は第1仕切壁から最後の仕切壁までの仕切壁を貫通する汚水供給ダクトに導かれて最後の生物反応槽に供給されて生物反応処理を受けて最後の生物反応槽の処理水空間に流入する。
第2生物反応槽の処理水空間に流入した処理水は、第2仕切壁から最後の仕切壁までの仕切壁を貫通する処理水排出ダクトを通って最後の生物反応槽の処理水空間に流入する。
第3生物反応槽の処理水空間に流入した処理水は、第3仕切壁から最後の仕切壁までの仕切壁を貫通する処理水排出ダクトを通って最後の生物反応槽の処理水空間に流入する。
第n生物反応槽の処理水空間に流入した処理水は、第n仕切壁から最後の仕切壁までの仕切壁を貫通する処理水排出ダクトを通って最後の生物反応槽の処理水空間に流入する。
最後の生物処理槽の処理水は、処理水排出ダクトを通って最後の生物反応槽の処理水空間に流入した処理水と合流して流出堰を超えて排出される。
1A 第1生物反応槽
1B 第2生物反応槽
2 汚水分配機構
3 仕切壁
4 担体分離装置
4A 第1担体分離装置
4B 第2担体分離装置
5A 第1処理水空間
5B 第2処理水空間
6 第1生物反応槽の下流側槽壁
7 流出堰
8 汚水槽
9a、9b、9c 散気装置
10A 汚水供給ダクト
10B 処理水排出ダクト
11A 汚水供給ダクトの下流側端部開口
11B 処理水排出ダクトの下流側端部開口
12A 開口部
12B 開口部
21 溢流堰
22 分配壁
23 区画壁
20 区画室
24 底板
25 流出口
31 生物反応槽
32 担体分離板
33 移送管
34 下流側流入口
35 流入口
36 流入調整具
S 担体
W 汚水
WA 第1汚水
WB 第2汚水
Claims (3)
- 担体を用いて生物処理を行う生物反応槽と、前記生物反応槽に汚水を供給する汚水供給手段と、前記生物反応槽から処理水を排出する処理水排出手段とを備えた担体投入型汚水処理装置であって、
前記汚水供給手段は汚水を複数の分割流に分割する汚水分配機構を備えており、
前記生物反応槽は仕切壁によって長さ方向に複数個の生物反応槽に分割されており、
各生物反応槽のそれぞれには担体分離装置が設けられており、
担体分離装置と生物反応槽の下流側仕切壁又は下流側槽壁との間には処理水空間が設けられており、
第1番目の分割流は第1番目の生物反応槽に供給されるようになっており、
第1生物反応槽を除く各生物反応槽と前記汚水分配機構とは汚水供給ダクトによって連通するとともに、下流側端の生物反応槽を除く各生物反応槽の処理水空間と下流側端の生物反応槽の処理水空間とは処理水排出ダクトによって連通しており、
第n番目(n=1を除く)の分割流を導く汚水供給ダクトは第1番目の仕切壁から第n−1番目の仕切壁までを貫通してn番目の生物反応槽の上流側に開口しており、
第n番目の生物反応槽からの処理水を排出する処理水排出ダクトは第n番目の生物反応槽の処理水空間に開口すると共に、第n番目の仕切壁から最後の仕切壁までを貫通して最後の生物反応槽の処理水空間に開口している
ことを特徴とする担体投入型汚水処理装置。 - 担体を用いて生物処理を行う生物反応槽と、前記生物反応槽に汚水を供給する汚水供給手段と、前記生物反応槽から処理水を排出する処理水排出手段とを備えた担体投入型汚水処理装置であって、
前記汚水供給手段は汚水を2つの分割流に分割する汚水分配機構を備えており、
前記生物反応槽は仕切壁によって長さ方向に第1生物反応槽と第2生物反応槽とに分割されており、
第1生物反応槽及び第2生物反応槽にはそれぞれ第1担体分離装置及び第2担体分離装置が設けられており、
第1担体分離装置と仕切壁との間には第1処理水空間が設けられ、
第2担体分離装置と第2生物反応槽の下流側槽壁との間には第2処理水空間が設けられ、
第1の分割流は第1生物反応槽に供給されるようになっており、
第2の分割流を導く汚水供給ダクトが、その上流側端部が前記汚水分配機構に連通すると共に、その下流側端部が第2生物反応槽の上流側に開口するように仕切壁を貫通して設けられ、
第1生物反応槽からの処理水を排出する処理水排出ダクトが、その上流側端部が前記第1処理空間に開口すると共に、その下流側端部が前記第2処理水空間に開口するように仕切壁を貫通して設けられている
ことを特徴とする担体投入型汚水処理装置。 - 前記汚水分配機構は、溢流堰と分配壁とを含み前記分配壁は溢流堰を越えた汚水を複数の分割流に分割する位置に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の担体投入型汚水処理装置。
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