JP2016179117A - プレフィルドシリンジ - Google Patents

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Takeshi Serikawa
健 芹川
立川 浩一
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Abstract

【課題】キャップが装着された口部からの液漏れを防止することができるプレフィルドシリンジを提供すること。
【解決手段】シリンジは、外筒2と、外筒2内で摺動し得るガスケットと、ガスケットを移動操作する押し子と、外筒2の口部22に着脱可能に装着されたキャップ7とを有している。また、口部22の先端面226に、その口部22の先端開口224からの液漏れを規制(防止)する規制部として、環状をなす凹部(溝)227が設けられている。この凹部227は、口部22の軸223を中心として、円環状に、1周に亘って延在している。
【選択図】図4

Description

本発明は、プレフィルドシリンジに関するものである。
滅菌されたシリンジ(容器)内に、無菌的に液状製剤が充填されたプレフィルドシリンジが知られている。
プレフィルドシリンジは、外筒と、外筒内で摺動し得るガスケットと、ガスケットに連結され、ガスケットを移動操作する押し子とを備え、外筒とガスケットとで囲まれる空間に液状製剤が収納されている。また、外筒は、その先端部に、液状製剤が出入り可能な管状の口部を有しており、その口部には、キャップが装着されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来のプレフィルドシリンジでは、使用前に、誤って押し子が押されてしまい、口部から液状製剤が漏出してしまうという問題がある。特に、外筒の内径が小さく、小型のプレフィルドシリンジほど、前記液漏れが生じ易い。
特開2009−240684号公報
本発明の目的は、キャップが装着された口部からの液漏れを防止することができるプレフィルドシリンジを提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(10)の本発明により達成される。
(1) 液体が出入り可能な管状の口部を先端部に有し、液体が充填された外筒を備え、
前記口部の先端面に、環状の凸部と環状の凹部との少なくとも一方で構成された規制部が設けられていることを特徴とするプレフィルドシリンジ。
(2) 前記口部に離脱可能に装着され、前記口部の先端面に密着した封止部材を有するキャップを備える上記(1)に記載のプレフィルドシリンジ。
(3) 前記封止部材の厚さは、1mm以上である上記(2)に記載のプレフィルドシリンジ。
(4) 前記口部の先端面のうちの前記規制部以外の部分における前記封止部材の潰し量は、0.1mm以上である上記(2)または(3)に記載のプレフィルドシリンジ。
(5) 前記封止部材のショアA硬度は、40〜70である上記(2)ないし(4)のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ。
(6) 前記外筒の内径は、10mm以下である上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ。
(7) 前記外筒の軸方向から見て、前記規制部を含む前記口部の先端面の面積をS1、前記規制部の面積をS2としたとき、S2/S1は、0.1〜0.7である上記(1)ないし(6)のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ。
(8) 前記口部の先端面のうち、前記規制部材よりも外周側に位置する外周側部分と、前記口部の先端面のうち、前記規制部材よりも内周側に位置する内周側部分とは、それぞれ、平面である上記(1)ないし(7)のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ。
(9) 前記外周側部分の幅および前記内周側部分の幅は、それぞれ、0.1mm以上である上記(8)に記載のプレフィルドシリンジ。
(10) 前記外筒の軸方向における前記規制部の長さは、0.1mm以上である上記(1)ないし(9)のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ。
本発明によれば、口部の先端面に規制部が設けられているので、外筒内に収納されている液体が口部から漏出してしまうことを防止することができる。
本発明のプレフィルドシリンジの第1実施形態を示す部分断面図である。 図1に示すプレフィルドシリンジの外筒およびキャップを示す断面図である。 図1に示すプレフィルドシリンジの外筒の口部を示す斜視図である。 図1に示すプレフィルドシリンジの外筒の口部を示す断面図である。 本発明のプレフィルドシリンジの第2実施形態における外筒の口部を示す断面図である。 本発明のプレフィルドシリンジの第3実施形態における外筒の口部を示す断面図である。 本発明のプレフィルドシリンジの第4実施形態における外筒の口部を示す断面図である。
以下、本発明のプレフィルドシリンジを添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明のプレフィルドシリンジの第1実施形態を示す部分断面図である。図2は、図1に示すプレフィルドシリンジの外筒およびキャップを示す断面図である。図3は、図1に示すプレフィルドシリンジの外筒の口部を示す斜視図である。図4は、図1に示すプレフィルドシリンジの外筒の口部を示す断面図である。
なお、以下では、説明の都合上、図1〜図4中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」、右側を「右」、左側を「左」と言う(図5〜図7も同様)。
また、外筒2の軸(中心軸)と口部22の軸(中心軸)223とは、同一のものとし、以下では、それらを「口部22の軸223」と記載する。
図1に示すプレフィルドシリンジ(以下、単に「シリンジ」と言う)1は、シリンジ1内部に予め薬液等の液状製剤(液体)200が収納されて(充填されて)なるものである。
図1および図2に示すように、シリンジ1は、外筒2と、外筒2内で摺動し得るガスケット3と、ガスケット3を移動操作する押し子4と、外筒2の口部22に着脱可能に装着されたキャップ7とを有している。
なお、液状製剤200としては、特に限定されないが、例えば、血液製剤、ブドウ糖等の糖質注射液、塩化ナトリウムや乳酸カリウム等の電解質補正用注射液、ビタミン剤、ワクチン、抗生物質注射液、造影剤、ステロイド剤、蛋白質分解酵素阻害剤、脂肪乳剤、各種蛋白製剤、抗癌剤、麻酔薬、覚せい剤、麻薬のような各種薬液、各種診断薬、あるいは、蒸留水、生理食塩水、消毒薬、栄養剤、流動食、アルコール等の液体が挙げられる。
外筒2は、底部211を有する有底筒状の部材で構成されており、その外筒2の内部に液状製剤200が充填される。外筒2の寸法は、特に限定されず、用途や諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、外筒の内径は、10mm以下であることが好ましく、5mm以下であることがより好ましく、2〜5mmであることがさらに好ましい。
外筒2の基端外周には、板状のフランジ25が一体的に形成されている。押し子4を外筒2に対し相対的に移動操作する際などには、このフランジ25に指を掛けて操作を行うことができる。
外筒2の底部211の中央部には、外筒2の胴部(外筒本体)21に対し縮径し、管状に突出した口部22が一体的に形成されている。
この口部22の内部には、液状製剤200が通過可能な(出入り可能な)流路221が形成され、外筒2の内腔部、すなわち空間24と連通している。
口部22は、その先端部に、外径および内径が先端方向に向かって漸減するオステーパ部222を備えている。
口部22の外周部222aには、筒状のロックアダプタ(接続部材)23が口部22に設置されている。本実施形態では、ロックアダプタ23は、口部22の軸223の方向に沿っての移動及び軸回転が不能に設けられているが、軸方向への移動及び軸回転が可能なものであっても良い。このロックアダプタ23の内周部には、雌ネジ部(シリンジ側螺合部)232が形成されている。
口部22の先端部を、後述するキャップ7のキャップ本体71の内腔部711aに挿入し、そのキャップ本体71の雄ネジ部(キャップ側螺合)712とロックアダプタ23の雌ネジ部232とが螺合することにより、外筒2の口部22にキャップ7を装着することができる。以下、この状態を「装着状態」と言う。
外筒2(ロックアダプタ23を含む)および後述する押し子4の構成材料としては、それぞれ、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)、ポリアセタール、環状ポリオレフィンのような各種樹脂が挙げられる。
なお、外筒2の構成材料は、内部の視認性を確保するために、実質的に透明であるのが好ましい。
また、外筒2の外周面には、目盛り(図示せず)が形成されているのが好ましい。これにより、シリンジ1内に収納された液状製剤200の液量を把握することができる。
このような外筒2内には、弾性材料で構成されたガスケット3が収納されている。ガスケット3の外周部には、2つのリング状の突部31、32が軸方向に沿って、所定間隔をおいて形成されている。この突部31、32が外筒2の内周面20に対し密着しつつ摺動することで、気密性(液密性)を確実に保持するとともに、摺動性の向上を図ることができる。
また、ガスケット3には、その基端面に開放する中空部(図示せず)が形成されている。この中空部には、押し子4のヘッド部(図示せず)が挿入(嵌入)される。
ガスケット3の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、エチレン−プロピレンゴム、ヒドリンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムのような各種ゴム材料(特に架橋処理したもの)や、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマーが挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。
押し子4は、ガスケット3を外筒2内で長手方向に移動操作するものである。
この押し子4は、主に、横断面が十文字状の板片で構成される本体部40を有し、その先端には板部材41と、中間部には板部材43と、基端にはフランジ状の指当て部42とが本体部40と一体的に形成されている。この指当て部42を指等で押圧することにより押し子4を先端方向へ移動操作する。
以上のような外筒2の口部22には、キャップ7が着脱可能に装着される。
次に、キャップ7について説明する。
図1および図2に示すキャップ7は、有底筒状をなすキャップ本体71と、キャップ本体71の底部72に設置されたパッキン(封止部材)8とを有している。
キャップ本体71は、外周部の基端側の部分(基端外周部)に設けられた雄ネジ部712と、外周部の先端側の部分(先端外周部)に設けられた把持部73と、内周部に設けられた6本のリブ74とを有している。なお、リブ74の数は、6本に限定されず、例えば、2本、3本、4本、5本または7本以上であってもよい。このキャップ本体71は、例えば、外筒2についての説明で挙げたような材料で構成することができる。
雄ネジ部712は、装着状態で外筒2のロックアダプタ23の雌ネジ部232と螺合する部位である。
把持部73は、キャップ7を外筒2のロックアダプタ23に装着したり、その装着されたキャップ7を取り外す際に把持される部位である。この把持部73には、キャップ7(キャップ本体71)の軸70方向に沿って複数の凹部731(または凸部)が形成され、これらが軸70回りに等角度間隔に配置されている(図1参照)。このような凹部731が形成されていることにより、キャップ7の着脱操作を行う際に、キャップ7が手指から滑るのを確実に防止することができ、よって、その操作を容易かつ確実に行うことができる。
なお、キャップ本体71の底部72には、その先端側から基端側にかけて先端凹部(先端窪み)721が形成されていてもよい。
また、キャップ本体71の底部72には、先端凹部721とは反対側に基端凹部722が形成されている。この基端凹部722は、底部72の中心部に位置しており、後述するパッキン8の先端凸部81が挿入される部位である。
キャップ本体71の内周部には、そのキャップ本体71の軸70の方向に沿って6本のリブ74が一体的に形成されている。これらのリブ74は、キャップ本体71の軸70回りに等角度間隔に配置されている。装着状態では、各リブ74は、その頂部741の一部または全部が口部22の外周部222aに当接する。また、6本のリブ74がキャップ本体71の軸70回りに等角度間隔に配置されていることにより、各リブ74の頂部741がそれぞれ均等に(均一な力で)口部22の外周部222aに当接することができる。これにより、装着状態で、キャップ7の軸70と口部22の軸223とをほぼ一致させることができる、すなわち、キャップ7の軸70が口部22の軸223に対して過剰に傾くのが防止される(軸ズレが抑制される)。これにより、口部22の先端開口224がパッキン8に十分かつ確実に密着して、当該先端開口224を液密的(気密的)に確実に封止することができる。よって、装着状態のシリンジ1では、口部22の先端開口224から液状製剤200が漏出するのが防止される。
また、口部22にキャップ7を装着した際、例えば組立誤差の程度によっては、キャップ7の軸70が口部22の軸223に対して傾斜する場合があるが、その角度、すなわち、キャップ7の軸70と口部22の軸223とのなす角度は、1°以内に納めることができる。この場合でも、口部22の先端開口224がパッキン8に十分かつ確実に密着して、当該先端開口224を確実に封止することができる。これにより、前述したように、装着状態のシリンジ1では、口部22の先端開口224から液状製剤200が漏出するのが防止される。
6本のリブ74は、同様の構成であるため、以下、1つのリブ74について代表的に説明する。
図2〜図4に示すように、リブ74は、キャップ本体71の底部72から基端開口部713付近まで延在している。これにより、外筒2の口部22をキャップ7に挿入した際に、その口部22が挿入された部分(オステーパ部222)の外周部222aの長手方向のほぼ全体に渡って、リブ74の頂部741が当接する。これにより、装着状態でのキャップ7の姿勢が確実に矯正され、よって、口部22の先端開口224がパッキン8に密着して、当該先端開口224がより確実に封止される。
また、リブ74は、その幅が先端方向、すなわち、キャップ本体71の底部72側に向かって漸減している。換言すれば、リブ74は、その先端側の部分よりも基端側の部分の方が太くなっている。これにより、キャップ7は、装着状態で、口部22の先端側の部分よりも基端側の部分で優先的に支持される。これにより、キャップ7のガタつきや過剰な傾倒が防止され、よって、口部22の先端開口224がパッキン8に密着して、当該先端開口224がより確実に封止される。また、キャップ7とロックアダプタ23との外側にシュリンクフィルが巻き易くなる。さらに、パッキン8がキャップ7の底部72に挿入し易くなったり、射出成形時に金型から抜き易くなると言う利点がある。
また、リブ74は、その横断面形状がほぼ台形をなしており、その幅が頂部741に向かって漸減している。すなわち、リブ74は、頂部741側よりもキャップ本体71の内周部側の方が太くなっている。これにより、キャップ7をその軸70回りに回転させて外筒2の口部22に装着するとき、すなわち、キャップ7の雄ネジ部712とロックアダプタ23の雌ネジ部232を螺合させるときに、リブ74がキャップ7の軸70回りの力を受けて、当該リブ74がキャップ本体71の内周部から不本意に離脱するのを確実に防止することができる。また、キャップ7の開栓時のトルクを低減することができると言う利点がある。
また、リブ74は、その高さhが先端方向に向かって漸増している。すなわち、リブ74は、頂部741が軸70に対して傾斜している。この傾斜角度は、リブ74のほとんどの部分、すなわち、基端部742を除く部分おいて、外筒2のオステーパ部222、すなわち、口部22のテーパ角度(傾斜角度)とほぼ同等である。これにより、リブ74の頂部741は、装着状態で外筒2のオステーパ部222、すなわち、口部22に確実に当接する。
また、リブ74の基端部742の高さhは、それよりも先端側の部分の高さhの漸増の程度よりも大きくなっている。これにより、外筒2の口部22をキャップ7の内腔部711a内に挿入する際、口部22の先端部がリブ74の基端部742に当接して内腔部711a内に案内され、その挿入操作を容易に行うことができる。
また、リブ74の頂部741には、キャップ本体71の軸70の方向に沿って溝が形成されている。この溝は、リブ74の基端部742から途中まで延在している。具体的には、溝の長さは、リブ74の長さの10〜80%であるのが好ましく、50〜80%であるのがより好ましい。
このような溝が形成されていることにより、キャップ7は、口部22の先端側の部分での接点数よりも、2倍の接点数で口部22の基端側の部分に当接する。これにより、キャップ7のガタつきや過剰な傾倒が防止される。よって、口部22の先端開口224がパッキン8に密着して、当該先端開口224がより確実に封止される。
なお、前記溝の横断面形状は、特に限定されず、例えば、半円弧状、V字状、コ字状等が挙げられる。
また、前記溝は、リブ74の頂部741の一部に形成されているのに限定されず、例えば、リブ74の頂部741の全体に渡って形成されていてもよい。
また、リブ74の頂部741は、その長手方向に沿った領域のうち、溝が形成されている領域が、口部22の外周部222aの湾曲形状に沿った形状をなしている、すなわち、円弧状に湾曲している。これにより、装着状態で、リブ74の頂部741と口部22の外周部222aとの接触面積を比較的大きく確保することができる。なお、リブ74の頂部741の溝が形成されている領域を除く領域は、例えば、円弧状に湾曲していてもよいし、平面となっていてもよい。
また、キャップ本体71の底部72には、弾性材料で構成されたパッキン8が設置されている。このパッキン8は、装着状態で、キャップ本体71の底部72と口部22とによって挟持され、圧縮された状態で、口部22の先端面226に密着する。これにより、口部22の先端開口224を確実に封止することができ、よって、当該先端開口224から液状製剤200が漏出するのが防止される。
このパッキン8は、円板状をなす部材で構成され、各リブ74の頂部741の先端側の部分によって、径方向、すなわち、軸70側に向かって圧縮されてキャップ本体71の内腔部711a内に収納されている。これにより、パッキン8がキャップ本体71の内腔部711a内から不本意に離脱するのが防止される。
また、パッキン8には、その先端面に先端凸部81が突出形成され、基端面に基端凸部82が突出形成されている。先端凸部81および基端凸部82は、それぞれ、半球状をなす部位である。先端凸部81は、キャップ本体71の底部72の基端凹部722に挿入されている。基端凸部82は、装着状態で外筒2の口部22の先端開口224から流路221に挿入される。
また、パッキン8の厚さdは、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、1mm以上であることが好ましく、2mm以上であることがより好ましく、2〜5mmであることがさらに好ましい。
パッキン8の厚さdが前記下限値よりも小さいと、本発明の効果が発現し難くなり、他の条件によっては、口部22からの液漏れが生じ易くなる。
また、パッキン8のショアA硬度は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、40〜70であることが好ましく、45〜60であることがより好ましい。
前記パッキン8のショアA硬度が前記下限値よりも小さくても、大きくても、他の条件によっては、口部22からの液漏れが生じ易くなる。
パッキン8の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ガスケット3についての説明で挙げたような弾性材料を用いることができる。
なお、シリンジ1を製造する際は、外筒2の口部22にキャップ7を装着した状態で、滅菌が行われるが、その滅菌方法は、特に限定されず、例えば、オートクレーブ滅菌のような熱滅菌、過酸化水素やEOGのような滅菌ガスを用いたガス滅菌、γ線や電子放射線のような放射線照射による放射線滅菌等を用いることができる。
図3および図4に示すように、このシリンジ1では、口部22の先端面226に、その口部22の先端開口224からの液漏れを規制(防止)する規制部として、環状をなす凹部(溝)227が設けられている。この凹部227は、本実施形態では、口部22の軸223を中心として、円環状に、1周に亘って延在している。なお、凹部227の内面も口部22の先端面226の一部を構成しているものとする。
また、凹部227の延在方向に対して垂直な断面での凹部227の形状は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、本実施形態では、四角形をなしている。
口部22の先端面226にこのような凹部227を設けることにより、その口部22の先端面226とパッキン8との密着性が向上し、外筒2内に収納されている液状製剤200が口部22の先端開口226から漏出してしまうことを防止することができる。
また、凹部227の深さ、すなわち、軸223の方向における凹部227の長さLは、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、0.1mm以上であることが好ましく、0.2mm以上であることがより好ましい。
前記凹部227の長さLが前記下限値よりも小さいと、他の条件によっては、口部22からの液漏れが生じ易くなる。
また、口部22の先端面226のうち、凹部227よりも外周側に位置する外周側部分226aと、先端面226のうち、凹部227よりも内周側に位置する内周側部分226bとは、それぞれ、平面である。これにより、先端面226とパッキン8との密着性が向上し、外筒2内に収納されている液状製剤200が口部22から漏出してしまうことを防止することができる。
また、外周側部分226aの幅Waおよび内周側部分226bの幅Wbは、それぞれ、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、0.1mm以上であることが好ましく、0.15mm以上であることがより好ましく、0.15〜0.30mmであることがさらに好ましい。
前記幅Wa、Wbが前記下限値よりも小さいと、他の条件によっては、口部22からの液漏れが生じ易くなる。
また、軸223の方向から見て、凹部227を含む口部22の先端面226の面積をS1、凹部227の面積をS2としたとき、S2/S1は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、0.10〜0.70であることが好ましく、0.15〜0.60であることがより好ましい。
前記S1/S2が前記下限値よりも小さくても、大きくても、他の条件によっては、口部22からの液漏れが生じ易くなる。
また、口部22の先端面226のうちの凹部227以外の部分、すなわち、外周側部分226aおよび内周側部分226bにおけるパッキン8の潰し量は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、0.1mm以上であることが好ましく、0.2mm以上であることがより好ましく、0.2〜0.5mmであることがさらに好ましい。
前記パッキン8の潰し量とは、パッキン8に外力が加わっていない自然状態でのパッキン8の厚さd1と、口部22にキャップ7を装着した状態でのパッキン8の厚さd2との差(d1−d2)である。
前記パッキン8の潰し量が前記下限値よりも小さいと、他の条件によっては、口部22からの液漏れが生じ易くなる。
以上説明したように、このプレフィルドシリンジ1によれば、口部22の先端面226に凹部227が設けられているので、外筒2内に収納されている液状製剤200が口部22から漏出してしまうことを防止することができる。
<第2実施形態>
図5は、本発明のプレフィルドシリンジの第2実施形態における外筒の口部を示す断面図である。
以下、第2実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図5に示すように、第2実施形態のシリンジ1では、凹部227の延在方向に対して垂直な断面での凹部227の内面は、湾曲している。この湾曲した凹部227の形状は、特に限定されないが、図示の構成では、円弧状、すなわち、半円よりも若干小さい形状をなしている。
なお、凹部227の内面は、前記断面において、少なくとも一部に、湾曲した部分を有していればよく、例えば、一部に直線状の部分を有していてもよい。
以上のような第2実施形態のシリンジ1によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
図6は、本発明のプレフィルドシリンジの第3実施形態における外筒の口部を示す断面図である。
以下、第3実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
なお、第3実施形態では、第1実施形態における軸223の方向における凹部227の長さLを、凸部228の高さ、すなわち、軸223の方向における凸部228の長さLと読み替えるものとする。
図6に示すように、第3実施形態のシリンジ1では、口部22の先端面226には、規制部として、環状をなす凸部(リブ)228が設けられている。この凸部228は、本実施形態では、口部22の軸223を中心として、円環状に、1周に亘って延在している。なお、凸部228の内面も口部22の先端面226の一部を構成しているものとする。
また、凸部228の延在方向に対して垂直な断面での凸部228の形状は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、本実施形態では、四角形をなしている。すなわち、凸部228は、尖った角部を有している。
以上のような第3実施形態のシリンジ1によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第4実施形態>
図7は、本発明のプレフィルドシリンジの第4実施形態における外筒の口部を示す断面図である。
以下、第4実施形態について、前述した第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図7に示すように、第4実施形態のシリンジ1では、凸部228の延在方向に対して垂直な断面での凸部228の表面は、湾曲している。この湾曲した凸部228の形状は、特に限定されないが、図示の構成では、円弧状、すなわち、半円形状をなしている。
なお、凸部228の表面は、前記断面において、少なくとも一部に、湾曲した部分を有していればよく、例えば、一部に直線状の部分を有していてもよい。
以上のような第4実施形態のシリンジ1によっても、前述した第3実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<実施例>
次に、本発明の効果を確認するために下記のような実験を行った。
前記第1〜第4実施形態のシリンジを用意した。各シリンジは、口部の先端面に設けられた凸部や凹部以外は、すべて同様のものである。
また、比較用のシリンジとして、口部の先端面に凸部や凹部を設けず、その先端面全体を平面とした以外は、前記第1〜第4実施形態のシリンジと同様のものを用意した。
なお、各シリンジの外筒の内径は、5mmとした。
そして、各シリンジについて、それぞれ、押し子に対し、150Nの力を加え、口部からの液漏れの有無を確認した。
その結果、第1〜第4実施形態のシリンジでは、すべて、液漏れは生じなかった。これに対し、比較用のシリンジでは、液漏れが生じた。
以上、本発明のプレフィルドシリンジを図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、前記実施形態では、規制部は、1つの環状の凸部または1つの環状の凹部で構成されているが、本発明では、これに限らず、規制部は、例えば、複数の環状の凸部で構成されていてもよく、また、複数の環状の凹部で構成されていてもよく、また、1つまたは複数の環状の凸部と1つまたは複数の環状の凹部とを組み合わせたもので構成されていてもよい。
また、前記実施形態では、キャップは、外筒の口部に着脱可能に装着されているが、本発明では、これに限らず、キャップは、口部から離脱可能であればよい。
1 シリンジ
2 外筒
20 内周面
21 外筒本体
211 底部
22 口部
221 流路
222 オステーパ部
222a 外周部
223 軸
224 先端開口
23 ロックアダプタ
232 雌ネジ部
24 空間
25 フランジ
226 先端面
226a 外周側部分
226b 内周側部分
227 凹部
228 凸部
3 ガスケット
31、32 突部
4 押し子
40 本体部
41 板部材
42 指当て部
43 板部材
7 キャップ
70 軸
71 キャップ本体
711a 内腔部
712 雄ネジ部
713 基端開口部
72 底部
721 先端凹部
722 基端凹部
73 把持部
731 凹部
74 リブ
741 頂部
742 基端部
8 パッキン
81 先端凸部
82 基端凸部
200 液状製剤
d 厚さ
h 高さ
L 長さ
Wa、Wb 幅

Claims (10)

  1. 液体が出入り可能な管状の口部を先端部に有し、液体が充填された外筒を備え、
    前記口部の先端面に、環状の凸部と環状の凹部との少なくとも一方で構成された規制部が設けられていることを特徴とするプレフィルドシリンジ。
  2. 前記口部に離脱可能に装着され、前記口部の先端面に密着した封止部材を有するキャップを備える請求項1に記載のプレフィルドシリンジ。
  3. 前記封止部材の厚さは、1mm以上である請求項2に記載のプレフィルドシリンジ。
  4. 前記口部の先端面のうちの前記規制部以外の部分における前記封止部材の潰し量は、0.1mm以上である請求項2または3に記載のプレフィルドシリンジ。
  5. 前記封止部材のショアA硬度は、40〜70である請求項2ないし4のいずれか1項に記載のプレフィルドシリンジ。
  6. 前記外筒の内径は、10mm以下である請求項1ないし5のいずれか1項に記載のプレフィルドシリンジ。
  7. 前記外筒の軸方向から見て、前記規制部を含む前記口部の先端面の面積をS1、前記規制部の面積をS2としたとき、S2/S1は、0.1〜0.7である請求項1ないし6のいずれか1項に記載のプレフィルドシリンジ。
  8. 前記口部の先端面のうち、前記規制部材よりも外周側に位置する外周側部分と、前記口部の先端面のうち、前記規制部材よりも内周側に位置する内周側部分とは、それぞれ、平面である請求項1ないし7のいずれか1項に記載のプレフィルドシリンジ。
  9. 前記外周側部分の幅および前記内周側部分の幅は、それぞれ、0.1mm以上である請求項8に記載のプレフィルドシリンジ。
  10. 前記外筒の軸方向における前記規制部の長さは、0.1mm以上である請求項1ないし9のいずれか1項に記載のプレフィルドシリンジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015033953A1 (ja) * 2013-09-06 2015-03-12 テルモ株式会社 シリンジ用外筒及びプレフィルドシリンジ

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