JP2016178435A - 撮像制御装置、撮像制御方法及びプログラム - Google Patents

撮像制御装置、撮像制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の撮像装置で同期撮影された各画像データを基に特殊効果をもった画像データを得る撮像制御装置、撮像制御方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】マスタ側のカメラMSは、当該カメラとスレーブ側のカメラSVとの複数のカメラによる同期撮影を、無線通信を介して制御し、同期撮影用として所定の画像処理を行うのに必要な撮影条件が設定されている状況下でその撮影条件に応じて複数のカメラにより同期撮影された各画像データを取得し、取得した各画像データを用いて画像処理を行って所定の特殊効果を付与した画像データを生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の撮像装置による同期撮影が可能な撮像制御装置、撮像制御方法及びプログラムに関する。
デジタルカメラなどの撮像装置には、シャッタ操作が行われる前から高速連写を開始してその連写画像を一時記憶し、この一時記憶の画像の中から何秒か前に撮影した画像を保存対象として選択して記録保存するようにした機能(パスト連写機能)、又は露出の異なる画像を連続撮影して一時記録し、それらを合成することでダイナミックレンジを広げるHDR(High Dynamic Range Imaging)機能など、連写することで得られた複数の画像データを用いて特殊効果を付与した1枚の画像を生成する特殊合成機能が備えられている。これらの特殊合成機能は、ユーザによる簡単な操作でその実行を指示できるが、単一のカメラに搭載されている機能であった。
ところで、複数のカメラを通信接続することにより各カメラが同期して動画撮影を行う場合に、動画のフレーム毎に撮影するタイミングをフレーム周期の範囲内でずらすことにより、全体としてフレームレートを疑似的に向上させるようにした技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2012−222743号公報
しかしながら、上述した特許文献の技術においては、複数のカメラで同期した動画撮影を行うことにより、フレームレートを向上させることはできたとしても、それ以上の効果を期待できるものではなかった。
本発明の課題は、複数の撮像装置で同期撮影された各画像データを基に特殊効果をもった画像データを得ることができるようにすることである。
上述した課題を解決するために本発明の撮像制御装置は、
通信手段を備える撮像制御装置であって、
複数の撮像装置による同期撮影を、前記通信手段を介して制御する同期撮影制御手段と、
前記同期撮影制御手段による同期撮影用として、所定の画像処理を行うのに必要な撮影条件が設定されている状況下でその撮影条件に応じて前記複数の撮像装置により同期撮影された各画像データを取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された各画像データを用いて前記所定の画像処理を行うことにより所定の特殊効果を付与した画像データを生成する画像処理手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数の撮像装置で同期撮影された各画像データを基に特殊効果をもった画像データを得ることができる。
複数台の撮像装置(カメラ)が同じ被写体を同期して撮影を行うために通信接続した各カメラの配置状態を示した図。 撮像装置(カメラ)の基本的な構成要素を示したブロック図。 各カメラにおいて同期撮影モードに切り替えられた際に実行開始される第1実施形態の特徴的な動作として、マスタ側のカメラMTとして機能する場合の動作を示したフローチャート。 図3に続く動作として、スレーブ側のカメラSVとして機能する場合の動作を示したフローチャート。 各カメラにおいて同期撮影モードに切り替えられた際に実行開始される第2実施形態の特徴的な動作として、マスタ側のカメラMTとして機能する場合の動作を示したフローチャート。 図5に続く動作として、マスタ側のカメラMTとして機能する場合の動作を示したフローチャート 図5に続く動作として、スレーブ側のカメラSVとして機能する場合の動作を示したフローチャート。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
先ず、図1〜図4を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
図1は、複数台の撮像装置(カメラ)が同じ被写体を同期して撮影を行うために各カメラを通信接続した各カメラの配置状態を示した図である。
各撮像装置(カメラ)は、例えば、電池を電源とするコンパクトデジタルカメラ又は一眼レフデジタルカメラであり、静止画撮影の他に、動画撮影も可能なもので、複数台のカメラが同じ被写体を同期して撮影する機能(同期撮影機能)を備えている。図示の例は、2台のカメラが同一被写体を同じ構図の撮影を行うために略同様の撮影位置・撮影方向・撮影画角で同期撮影する場合の各カメラの配列状態を示している。
複数台のカメラは、マスタ・スレーブの関係にあり、ユーザ操作により任意に選択指定された1台のカメラがマスタ側のカメラMTとして機能し、他方の全てのカメラがスレーブ(要求待ちカメラ)側のカメラSVとして機能するもので、各カメラは、短距離無線通信、例えば、無線LAN(Local Area Network)やBluetooth(登録商標)通信を介して通信接続されており、この短距離無線通信を介してマスタ側のカメラMTと各スレーブ側のカメラSVとの間における同期撮影が制御される。
図2は、撮像装置(カメラ)の基本的な構成要素を示したブロック図である。
制御部1は、電源部(二次電池)2からの電力供給によって動作し、記憶部3内の各種のプログラムに応じてこのカメラの全体動作を制御する中央演算処理装置やメモリなどを有している。記憶部3は、例えば、ROM、フラッシュメモリなどを有する構成で、後述する図3及び図4に示した動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムや各種のアプリケーションなどが格納されているプログラムメモリ3aと、カメラが動作するために必要となる各種の情報(例えば、撮影条件、フラグなど)を一時的に記憶するワークメモリ3bなどを有している。なお、記憶部3は、例えば、SDカード、ICカードなど、着脱自在な可搬型メモリ(記録メディア)を含む構成であってもよく、図示しないが、通信機能を介してネットワークに接続されている状態においては所定のサーバ装置側の記憶領域を含むものであってもよい。
制御部1には、その入出力デバイスとして操作部4、表示部5、撮像部6、無線通信部7などが接続され、それらの入出力動作を制御する。操作部4は、図示省略したが、撮影が可能な動作モード(撮影モード)と、撮影済み画像(保存画像)を再生する動作モード(再生モード)とを切り替えたり、更に撮影モードとして、複数台のカメラによる同期撮影を指定するモード(同期撮影モード)に切り替えたりするモード変更ボタンと、撮影開始を指示するシャッタボタン(2段式の押しボタン)の他に、シャッタ速度、絞り、ズーム倍率、フォーカスなどの各種の撮影パラメータを設定するボタンなどを備えている。制御部1は、この操作部4からの入力操作信号に応じた処理として、例えば、モード変更処理、撮影制御処理、撮影パラメータ設定処理などを行う。表示部5は、高精細液晶ディスプレイあるいは有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイであり、撮影画像(ライブビュー画像)を表示するモニタ画面(ライブビュー画面)となったり、撮影済み画像を再生する再生画面となったりする。
撮像部6は、被写体を高精細に撮影可能なカメラ部を構成するもので、そのレンズユニット6Aは、ズームレンズ6B、フォーカスレンズ(合焦レンズ)6C、絞り・シャッタ6D、撮像素子(CCDあるいはCMOS)6Eを有し、ズームレンズ6B、フォーカスレンズ6Cなどの光学レンズ系からの被写体像が撮像素子6Eに結像されると、光電変換されて読み出された画像信号(アナログ値の信号)は、デジタル値のデータに変換されて表示部5にライブビュー画像としてリアルタイムにモニタ表示される。撮像部6は、制御部1からの制御信号に応じてズームレンズ6B、フォーカスレンズ6C、絞り・シャッタ6Dを駆動することによりズーム調整、コントラストAF調整(AF処理)、自動露出調整(AE処理)、撮影開始/終了を制御する。
また、撮像部6は、動画の撮影時にフレームレート(30fps)で撮影を行うが、マスタ側のカメラMTと各スレーブ側のカメラSVとの間で同じフレームレートによる同期撮影を行わせる際に、マスタ側のカメラMTは、各カメラによる同期撮影のタイミングがフレーム周期の範囲内において所定量毎にずれるように制御することにより、複数のカメラの全体として擬似的にフレームレートを向上させるようにしている。例えば、最大フレームレートが30fpsの2台のカメラでは、同期撮影のタイミングをずらすことにより、擬似的に60fpsの動画撮影を可能としている。これによって1台のカメラでは実現することができない60fpsの高速動画の撮影を可能としている。
無線通信部7は、マスタ側のカメラMTと各スレーブ側のカメラSVとの間における同期撮影時において、例えば、マスタ側のカメラMTから各スレーブ側のカメラSVに対して各種の指示信号を無線送信したりするもので、マスタ側のカメラMTでハーフシャッタ操作(レリーズ半押し操作:1段押し込み操作)が行われた際には、各スレーブ側のカメラSVに対して撮影準備動作の実行を指示する信号(撮影準備指示信号)を送信し、フルシャッタ操作(レリーズ全押し操作)が行われた際には、各スレーブ側のカメラSVに対して撮影動作の開始を指示する信号(撮影指示信号)を無線送信する。
このような同期撮影時においてマスタ側のカメラMTは、各カメラ(自カメラを含む)で同期撮影された各画像データを用いて所定の画像処理を実行して所定の特殊効果を付与した画像データを生成するようにしている。すなわち、マスタ側のカメラMTは、同期撮影用の撮影条件として所定の画像処理(特殊合成処理)を行うのに必要な撮影条件(例えば、同じ構図で露出値だけが異なる条件)が設定されている状況下でその撮影条件に応じて複数のカメラによって同期撮影された各画像データを取得し、この取得した各画像データを用いて特殊合成処理を行うことにより所定の特殊効果(例えば、ダイナミックレンジの向上)を付与した画像データを生成するようにしている。第1実施形態において特殊合成処理とは、同じ構図で露出値だけが異なる撮影条件で各カメラが動画撮影したフレーム画像を一枚の画像に合成することにより広いダイナミックレンジの画像を得るハイダイナミックレンジ合成処理である。
次に、第1実施形態における撮像装置(カメラ)の動作概念を図3及び図4に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、ネットワークなどの伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。このことは後述する他の実施形態においても同様であり、記録媒体の他に、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用して本実施形態特有の動作を実行することもできる。なお、図3及び図4は、カメラの全体動作のうち、第1実施形態の特徴部分の動作概要を示したフローチャートであり、この図3及び図4のフローから抜けた際には、全体動作のメインフロー(図示省略)に戻る。
図3及び図4は、各カメラにおいて同期撮影モードに切り替えられた際に実行開始される第1実施形態の特徴的な動作を示したフローチャートである。なお、図3は、マスタ側のカメラMTとして機能する場合の動作、図4は、スレーブ側のカメラSVとして機能する場合の動作を示している。
先ず、制御部1は、同期撮影モードに切り替えられると、マスタ側のカメラMTとして機能させることを宣言するユーザ操作が行われたか否かを調べる(図3のステップA1)。ここで、マスタ宣言操作が行われたときには(ステップA1でYES)、自カメラをマスタ側のカメラMTとして機能させると共に、他の各カメラをスレーブ側のカメラSVとして機能させるために、他の各カメラに対してスレーブとして機能すべきことを示すスレーブ通知を送信する(ステップA2)。
マスタ宣言操作が行われなければ(ステップA1でNO)、図4のステップA20に移り、他のカメラ(マスタ側のカメラMT)から上述のスレーブ通知を受信したかを調べる。いま、スレーブ通知を受信したときには(ステップA20でYES)、スレーブとして機能することを承諾した旨の応答をマスタ側のカメラMTに対して送信するが(ステップA21)、スレーブ通知を受信しなければ(ステップA20でNO)、図3のステップA1に戻り、以下、マスタ宣言操作が行われるまでその宣言操作待ち状態となる(ステップA1、A20)。
ここで、マスタ宣言操作が行われたカメラ(マスタ側のカメラMT)は、スレーブ側のカメラSVから承諾応答を受信すると(図3のステップA3)、その応答の数に基づいて同期撮影に参加する全体の接続台数(自カメラを含むカメラ台数)を計数する(ステップA4)。そして、その接続台数により撮影フレームレートを決定すると共に露出条件を決定する(ステップA5)。例えば、最大フレームレートが30fpsのカメラにおいて、複数のカメラ全体として擬似的に60fpsの動画撮影を可能とするために、接続台数が2台であれば、各カメラの撮影フレームレートとして30fpsを決定し、接続台数が3台であれば、各カメラの撮影フレームレートとして20fpsを決定する。また、接続台数に応じて露出値を決定する場合、例えば、接続台数が2台であれば、所定量(例えば、1.0EV)ずれた露出値を決定し、接続台数が3台であれば、標準露出値と±所定値(例えば、0.5EV)の露出値を決定する。この場合、接続台数が多く程、撮影条件(フレームレート、露出値)のずれ幅(変更幅)が狭くなるように撮影条件を決定するようにしている。
次に、マスタ側のカメラMTは、ハーフシャッタ操作の待ち状態において(ステップA6)、ハーフシャッタ操作が行われると(ステップA6でYES)、自己の撮影準備動作としてAF処理及びAE処理を開始(ステップA7)すると共に、スレーブ側のカメラSVに対して撮影準備を開始すべきことを指示する信号を送信する(ステップA8)。一方、スレーブ側のカメラSVは、撮影準備信号を受信すると(図4のステップA22でYES)、撮影準備の動作としてAF処理及びAE処理を開始(ステップA23)すると共に、ライブビュー画像をマスタ側のカメラMTに送信する(ステップA24)。
マスタ側のカメラMTは、スレーブ側のカメラSVからライブビュー画像を受信すると(ステップA9)、自己のライブビュー画像とスレーブ側から受信したライブビュー画像を画像解析して被写体の写り具合として被写体に対する撮影位置、撮影方向、撮像画角を比較し(ステップA10)、その解析結果から同期撮像に行うか否かを判別する(ステップA11)。すなわち、各画像の解析結果を比較して撮影位置、撮影方向、撮像画角が略同じか(被写体の構図は同じか)を調べ、同じ構図であれば、同期撮像に行うと判断するが、同じ構図でなければ、同期撮像を行わないと判断する。いま、同期撮像を行わないと判断したときには(ステップA11でNO)、最初のステップA1に戻る。
マスタ側のカメラMTは、同期撮像に行うと判断したときには(ステップA11でYES)、上述のステップA5で決定した撮影フレームレート及び露出値を含む撮影条件を同期撮影用として自カメラに設定すると共に(ステップA12)、スレーブ側のカメラSVに対してはそのフレームレート及び露出値を含む撮影条件を送信する(ステップA13)。スレーブ側のカメラSVは、マスタ側のカメラMTからの撮影条件を受信したかを調べ(図4のステップA25)、上述した撮影準備信号を受信してから所定時間が経過しても撮影条件を受信しなければ(ステップA25でNO)、図3の最初のステップA1に戻るが、撮影条件を受信したときには(ステップA25でYES)、その撮影条件を同期撮影用として設定する処理を行う(ステップA26)。
次に、マスタ側のカメラMTは、フルシャッタ操作の待ち状態において(ステップA14)、フルシャッタ操作が行われると(ステップA11でYES)、自己の撮像部6に動画撮影の指示を与え、上述の決定フレームレート(例えば、30fps)での動画撮影を開始させる(ステップA15)。そして、スレーブ側のカメラSVに対して撮影指示を送信するが、この場合、フレーム周期の範囲内でタイミングをずらして撮影指示を送信する(ステップA16)。すなわち、上述のステップA4で求めたカメラの接続台数に基づいて同期撮影のタイミングをずらすが、接続台数が2台であれば、フレーム周期の範囲内でそのフレーム周期の1/2ずらし、3台であれば、1/3ずらしたタイミングで撮影指示を送信する。
スレーブ側のカメラSVは、マスタ側のカメラMTから撮影指示を受信すると、その撮影指示に応答し、上述の決定フレームレート(例えば、30fps)での動画撮影を開始する(ステップA27)。これによって動画撮影した画像データ(画像フレーム)をマスタ側のカメラMTを送信する処理(ステップA28)を行った後、図3及び図4のフローから抜ける。マスタ側のカメラMTは、スレーブ側のカメラSVで動画撮影された画像データ(画像フレーム)を受信すると(ステップA17)、自カメラで動画撮影した画像データ(画像フレーム)とスレーブ側のカメラSVで動画撮影された画像データ(画像フレーム)に用いて、それらを特殊合成する処理を行う(ステップA18)。
すなわち、複数のカメラによる同期撮影用として、同一の構図で露出値が異なる場合に、複数のカメラにより露出値を変えて同期撮影された各画像データを取得し、この取得した各画像データを用いて所定の画像処理として特殊合成処理(ハイダイナミックレンジ合成処理)を行うことにより特殊効果としてダイナミックレンジを向上させた画像データを生成する。これによって生成した合成画像を表示部5にプレビュ画像として表示させる(ステップA19)。その後、図3及び図4のフローから抜ける。なお、このプレビュ画像は、ユーザ操作の保存指示に応じて記憶部3内の記録メディアに記録保存されたり、通信部(図示省略)を介して外部に送信されたりする。
以上のように、第1実施形態においては、複数の撮像装置(カメラ)による同期撮影用として、所定の画像処理(特殊合成処理)を行うのに必要な撮影条件が設定されている状況下でその撮影条件に応じて複数のカメラにより同期撮影された各画像データを取得し、この取得した各画像データを用いて所定の画像処理を行うことにより所定の特殊効果を付与した画像データを生成するようにしたので、複数のカメラで同期撮影された各画像データを基に特殊効果をもった画像データを得ることができる。例えば、複数の画像データを1枚の画像に合成することにより1台のカメラによる撮影画像に比べてより高画質の画像を得ることができる。
同期撮影において自カメラがマスタ側のカメラMTとして機能する場合には、同期撮影用の撮影条件をスレーブ側のカメラSVに送信して設定すべきことを指示し、スレーブ側のカメラSVとして機能する場合には、マスタ側のカメラMTから送信される撮影条件を受信して設定するようにしたので、マスタ側のカメラMTからスレーブ側のカメラSVに対して同期撮影用の撮影条件を設定することができ、同期撮影に合致する撮影条件を各カメラに対して一斉に設定することができる。
自カメラがマスタ側のカメラMTとして機能する場合に、スレーブ側のカメラSVから送信される撮影条件を受信することにより所定の画像処理を行うのに必要な撮影条件がそのスレーブ側のカメラに設定されているか否かを判別し、その撮影条件が設定されている場合に同期撮影を開始するようにしたので、所定の画像処理を行うのに必要な撮影条件に設定されていることを事前に確認してから同期撮影を開始させることができる。
所定の画像処理は、複数種の画像処理の中からユーザ操作によって任意に選択された画像処理であり、この選択された画像処理を行うことにより所定の特殊効果を付与した画像データを生成するようにしたので、ユーザにあっては所望する特殊効果を付与した画像データを得ることができる。
マスタ側のカメラMTは、複数のカメラによる動画の同期撮影を制御する場合に、各カメラで撮影された各動画のフレーム画像を用いて所定の画像処理を行うことによりフレーム毎に所定の特殊効果を付与した動画データを生成するようにしたので、複数のカメラで同期撮影された各動画データを基に特殊効果をもった動画データを得ることができる。
マスタ側のカメラMTは、複数のカメラで同じフレームレートによる同期撮影を行わせる際に、各カメラによる同期撮影のタイミングをフレーム周期の範囲内において、ずらす制御を行うことによって擬似的に向上したフレームレートに相応するフレーム画像を各カメラから取得し、この取得した各フレーム画像(複数の連続するフレーム画像)を用いて特殊合成処理を行うようにしたので、1台のカメラでは実現することができない高速動画の撮影が可能となり、この高速撮影された画像データから特殊効果をもった画像を得ることができる。
マスタ側のカメラMTは、複数のカメラによる同期撮影用として、同一の構図で露出値が異なることが設定されている状況下でその複数のカメラにより露出値を変えて同期撮影された各画像データを取得し、この取得した複数の画像データを用いて所定の画像処理として特殊合成処理(HRD合成処理)を行うことにより広いダイナミックレンジの画像データを生成するようにしたので、白飛びや黒つぶれの少ない画像を得ることができる。
マスタ側のカメラMTは、同期撮影用の撮影条件をスレーブ側のカメラSVとして機能する他のカメラに対して所定量ずつ異なる露出値を送信するようにしたので、同期撮影に合致する露出条件を各カメラに一斉に設定することが可能となる。
マスタ側のカメラMTは、スレーブ側のカメラSVを含めて全体のカメラの接続台数を検出し、この接続台数に基づいて、同期撮影用の撮影条件(例えば、フレームレート、露出値)を決定するようにしたので、同期撮影に参加するカメラ台数が変動したとしてもそれに対処した撮影条件を決定することができる。
マスタ側のカメラMTは、カメラの接続台数に基づいて、同期撮影用の撮影条件を決定する際に、台数が多い程、同期撮影用の撮影条件のずれ幅が狭くなるようにその撮影条件を決定するようにしたので、接続台数に応じて高画質撮影が可能となる。
なお、上述した第1実施形態においてマスタ側のカメラMTは、スレーブ側のカメラSVからライブビュー画像を受信取得して画像解析し、その解析結果に基づいて同一の構図であるか否かを判別し、同一の構図であれば、複数のカメラによる同期撮影を行うようにしたが、更に、ライブビュー画像を解析することにより被写体の動きが静止しているか否かを判別し、静止していることを撮影条件として複数のカメラによる同期撮影を行うようにしてもよい。これによって1枚の合成画像を生成する場合に、より鮮明な画像を得ることが可能となる。
上述した第1実施形態においてマスタ側のカメラMTは、スレーブ側のカメラSVからライブビュー画像を受信取得して画像解析し、その解析結果に基づいて同一の構図であるかを判別するようにしたが、これに限らず、スレーブ側のカメラSVから撮影位置、撮像方向、撮影画角を取得し、自カメラの撮影位置、撮像方向、撮影画角と比較して、これらのバラつきが所定値以下であるか否かにより同一の構図であるか否かを判別するようにしてもよい。この場合、各カメラに、GPS(Global Positioning System)や方位センサ(地磁気センサ)を設けることによって撮影位置、撮像方向を得ると共に、焦点距離に応じて撮影画角を得るようにすればよい。これによってスレーブ側のカメラSVから取得した撮影位置、撮像方向、撮影画角と、自カメラの撮影位置、撮像方向、撮影画角とを比較することにより同一の構図であるか否かを容易に判断することが可能となる。
上述した第1実施形態においては、複数のカメラにより露出値を変えて同期撮影した場合の各画像データを用いてHRD合成処理を行うことにより白飛びや黒つぶれの少ない広いダイナミックレンジの画像を得るようにしたが、露出値を変えて同期撮影された各画像データを用いてHRD合成処理を行う際に、高精度な画像解析によって局所的にコントラスト又は彩度の強度を変化させて芸術的な作品を創り出すためのHRDアート処理を行うようにしてもよい。これによって絵画のような非現実的な画像を得ることができる。
(第2実施形態)
以下、この発明の第2実施形態について図5〜図7を参照して説明する。
なお、上述した第1実施形態においては、複数のカメラにより露出値を変えて同期撮影した場合の各画像データを用いて特殊合成処理(HRD合成処理)を行うことにより広いダイナミックレンジの画像データを生成するようにしたが、この第2実施形態においては、予め用意されている複数の特殊合成処理の中からユーザの所望する特殊合成処理を選択可能としたものである。ここで、両実施形態において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第2実施形態の特徴部分を中心に説明するものとする。
図5〜図7は、各カメラにおいて同期撮影モードに切り替えられた際に実行開始される第2実施形態の特徴的な動作を示したフローチャートである。なお、図5及び図6は、マスタ側のカメラMTとして機能する場合の動作、図7は、スレーブ側のカメラSVとして機能する場合の動作を示している。
先ず、制御部1は、第1実施形態と同様に自カメラがマスタ、又はスレーブとして機能するかを決定する処理を行うと共に、カメラの接続台数を決定する処理を行った後、この接続台数により最大フレームレートを決定する処理を行う(図5のステップB1〜B5、図7のステップB24、25)。
次に、マスタ宣言操作が行われたカメラ(マスタ側のカメラMT)は、特殊合成処理の種類をメニュー表示する(図5のステップB6)。例えば、「手前の被写体から遠くの背景までピントが合った全焦点の画像を生成する特殊合成処理(全焦点画像合成処理)」、「立体効果を付与した画像を生成する特殊合成処理(立体画像合成処理)」、「被写体の動きを1枚の画像で表すストロボ効果を付与した画像を生成する特殊合成処理(ストロボ効果画像合成処理)」のメニュー項目を表示する。このメニュー項目の中からユーザ操作により任意の項目が選択指定されると、その選択メニュー項目を一時記憶する処理(ステップB7)を行った後、ハーフシャッタ操作の待ち状態となる(ステップB8)。
マスタ側のカメラMTは、ハーフシャッタ操作が行われると(ステップB8でYES)、自己の撮影準備動作としてAF処理及びAE処理を開始(ステップB9)すると共に、スレーブ側のカメラSVに対して撮影準備を開始すべきことを指示する信号を送信する(ステップB10)。スレーブ側のカメラSVは、マスタ側から撮影準備信号を受信すると(図7のステップB26でYES)、撮影の準備動作としてAF処理及びAE処理を開始する(ステップB27)。
この状態において、マスタ側のカメラMTとスレーブ側のカメラSVとの間では、その選択メニューの特殊合成処理に必要とされる撮影条件を送受信する処理を行う(図5のステップB11、図7のステップB28)。例えば、上述のステップB7で「全焦点画像合成処理」のメニュー項目が選択された場合、マスタ側のカメラMTは、所定量ずつ異なるフォーカス位置(撮影条件)をスレーブ側のカメラSVに送信し、スレーブ側のカメラSVからは同一の構図か否かを判断するために必要な撮影条件(撮影位置、撮像方向、撮影画角)を受信する。なお、図示省略したが、各カメラにはGPSや方位センサが備えられており、このGPS、方位センサによって得られた撮影位置、撮像方向を撮影条件とすると共に、焦点距離に応じた撮影画角を撮影条件としている。
また、「立体画像合成処理」のメニュー項目が選択された場合、マスタ側のカメラMTは、同期撮影用の撮影条件として、スレーブ側のカメラSVからその撮影位置を受信する。「ストロボ効果画像合成処理」が選択された場合、マスタ側のカメラMTは、同期撮影用の撮影条件として所定時間ずつ異なる(ずらした)撮影間隔(例えば、250ms)をスレーブ側のカメラSVに送信する。この際、マスタ側のカメラMTは、被写体が動いていれば、ライブビュー画像を解析することによってその被写体の大きさとその動きの速度を検出すると共に、この被写体の大きさとその動きの速度に応じて撮影間隔を同期撮影用の撮影条件として決定してスレーブ側のカメラSVに送信するようにしている。
このような撮影条件の送受信処理を行った結果、マスタ側のカメラMTは、スレーブ側のカメラSVから撮影条件を受信したか否かを調べるが(図5のステップB12)、「ストロボ効果画像合成処理」が選択されている場合にはスレーブ側から撮影条件を受信しないので(ステップB12でNO)、上述のステップB5で決定したフレームレート含む撮影条件を同期撮影用として自カメラに設定する(ステップB14)。また、「全焦点画像合成処理」、又は「立体画像合成処理」が選択されている場合には、スレーブ側から撮影条件を受信するため(ステップB12でYES)、その撮影条件に基づいて同期撮影を行うか否かの判別を行う(ステップB13)。
例えば、「全焦点画像合成処理」が選択されている場合に、自己の撮影条件(撮影位置、撮像方向、撮影画角)とスレーブ側の撮影条件(撮影位置、撮像方向、撮影画角)とを比較して同一の構図か否かを判別した結果、同一の構図であれば、同期撮影を行うと判断する。また、「全焦点画像合成処理」が選択されている場合に、撮影条件の比較結果から自己の撮影位置とスレーブ側の撮影位置とが左右に所定距離だけ離れているか否かを判別し、撮影位置が左右に所定距離を離れ、かつ、そのばらつきが所定値以下(許容範囲内の誤差)であれば、同期撮影を行うと判断する。
マスタ側のカメラMTは、同期撮像を行わないと判断したときには(ステップB13でNO)、最初のステップB1に戻るが、同期撮像に行うと判断したときには(ステップB13でYES)、上述のステップB5で決定したフレームレートを含む撮影条件を同期撮影用として自カメラに設定する(ステップB14)。そして、図6のステップB15に移り、フルシャッタ操作が行われるまで待機状態となる。一方、スレーブ側のカメラSVは、撮影条件の送受信処理(図7のステップB28)を行った結果、マスタ側から撮影条件を受信しなければ(ステップB29でNO)、次のステップB31に移るが、撮影条件を受信したときには(ステップB29でYES)、その受信した撮影条件(例えば、フレームレート、フォーカス位置、撮影時間)を自カメラに設定する処理(ステップB30)を行った後、次のステップB31に移る。
マスタ側のカメラMTは、フルシャッタ操作が行われると(図6のステップB15でYES)、自己の撮像部6に動画の撮影指示を与えて、上述の決定フレームレート(例えば、30fps)の動画撮影を開始させる(ステップB16)。次に、スレーブ側のカメラSVに対して撮影指示を送信する(ステップB17)。スレーブ側のカメラSVは、マスタ側のカメラMTから撮影指示を受信すると、その撮影指示に応答し、上述の決定フレームレート(例えば、30fps)の動画撮影を開始させる(図7のステップB31)。この場合、マスタ側のカメラMTからストロボ効果画像合成処理用の撮影条件として撮影時間をずらすための撮影間隔が設定されている場合には、その撮影間隔に応じ時間を遅らせて動画撮影を開始するが、その他の全焦点画像合成処理、立体画像合成処理用の撮影条件が設定されている場合には、撮影指示の受信した際に動画撮影を開始する。これによって動画撮影された複数の撮影画像をマスタ側のカメラMTに対して送信する処理(ステップB32)を行った後、図5〜図7のフローから抜ける。
マスタ側のカメラMTは、スレーブ側のカメラSVで動画撮影された複数の撮影画像を受信すると(図5のステップB18)、ユーザ選択された特殊合成処理の種類は、「全焦点画像合成処理」、「立体画像合成処理」、「ストロボ効果画像合成処理」であるかを調べる(ステップB19)。いま、「全焦点画像合成処理」が選択されている場合には、ステップB20に移り、全焦点画像を生成する特殊合成処理を行う。すなわち、複数のカメラによりフォーカス位置を変えて同期撮影された各画像データを取得し、この取得した複数の画像データを用いて、それぞれの画像からピントの合っている領域を選択して1枚の画像に合成する特殊合成処理を行うことにより手前の被写体から遠くの背景までピントが合った全焦点の画像データを生成する。
また、「立体画像合成処理」が選択されている場合には、ステップB21に移り、立体画像を生成する特殊合成処理を行う。すなわち、複数のカメラにより左右の撮影位置により同期撮影された各画像データを取得し、この取得した複数の画像データを用いて立体画像生成処理を行うことにより立体効果を付与した画像データを生成する。「ストロボ効果画像合成処理」が選択された場合には、ステップB22に移り、ストロボ効果画像を生成する特殊合成処理を行う。すなわち、複数のカメラにより撮影時間をずらして同期撮影された各画像データを取得し、この取得した複数の画像データを用いて特殊合成処理を行うことにより被写体の動きを1枚の画像で表すストロボ効果を付与した画像データを生成する。
このような特殊合成処理(ステップB20〜B22)が終わると、この処理で生成した合成画像を表示部5にプレビュ画像として表示させる(ステップB23)。その後、図5〜図7のフローから抜ける。なお、このプレビュ画像は、ユーザ操作の保存指示に応じて記憶部3内の記録メディアに記録保存されたり、通信部(図示省略)を介して外部に送信されたりする。
以上のように、第2実施形態においては、複数のカメラによりフォーカス位置を変えて同期撮影された各画像データを用いて、それぞれの画像からピントの合っている領域を選択して1枚の画像に合成する特殊合成処理(全焦点画像合成処理)を行うようにしたので、手前の被写体から遠くの背景までピントが合った全焦点の画像データを得ることができる。
マスタ側のカメラMTは、全焦点画像を生成する特殊合成処理(全焦点画像合成処理)を行うために、同期撮影用の撮影条件をスレーブ側のカメラSVに対して所定量ずつ異なるフォーカス位置を送信するようにしたので、スレーブ側で撮影条件を設定するユーザ操作が不要となり、その設定が容易かつ確実なものとなる。
複数のカメラにより左右の撮影位置により同期撮影された各画像データを取得し、この取得した複数の画像データを用いて立体画像生成処理を行うことにより立体効果を付与した画像データを生成するようにしたので、複数のカメラで同一の被写体を同一のタイミングで撮影するだけで立体画像を得ることができる。
マスタ側のカメラMTは、自己の撮影条件(撮影位置、撮像方向、撮影画角)とスレーブ側の撮影条件(撮影位置、撮像方向、撮影画角)との比較結果に基づいて自己の撮影位置とスレーブ側の撮影位置とが左右に所定距離だけ離れているか否かを判別し、撮影位置が左右に所定距離を離れ、かつ、そのばらつきが所定値以下(許容範囲内の誤差)であれば、同期撮影を行うと判断するようにしたので、立体画像生成するための撮影条件に適合するか否かを適切に判断することが可能となる。
複数のカメラにより撮影時間をずらして同期撮影された各画像データを取得し、この取得した複数の画像データを用いて特殊合成処理(ストロボ効果画像合成処理)を行うことにより被写体の動きが1枚の静止画で表されるストロボ効果を付与した画像データを生成するようにしたので、ユーザにあっては被写体の動きを1枚の画像で確認することができる他、撮影位置、撮影方向などによっては1台のカメラでは得られないストロボ効果が得られる。
マスタ側のカメラMTは、被写体が動いていれば、その被写体の大きさとその動きの速度に応じて決定した撮影間隔を同期撮影用の撮影条件としてスレーブ側のカメラSVに送信するようにしたので、激しく動く被写体であっても適切なストロボ効果を得ることができる。
なお、上述した第2実施形態においては、特殊合成処理をユーザ操作により選択するようにしたが、カメラの接続台数に基づいて同期撮影用の撮影条件を決定する他に、特殊合成処理の種類を決定するようにしてもよい。これによってカメラの接続台数に適合した特殊合成処理が自動的に選択されて実行可能となる。
上述した第2実施形態においては、同期撮影用の撮影条件としてフレームレート、露出値、フォーカス位置、撮影間隔などであるが、シャッタースピード、露出や、ズーム値を少しずつ変えながら同期撮影するようにしてもよい。また、特殊合成処理の種類も全焦点画像、立体画像、ストロボ効果画像を生成する特殊合成処理に限らない。
上述した各実施形態においては、図3のステップA3、図5のステップB13において同期撮影を行わないと判断した際には、最初のステップA1又はステップB1に戻るようにしたが、スレーブ側の撮影条件を送信して撮影条件の変更を指示するようにしてもよい。この場合、スレーブ側では撮影条件の変更を促すメッセージを表示したり、指示された撮影条件を自動設定したりしてもよい。
上述した各実施形態においては、複数のカメラで同期撮影された画像データを1枚の画像データ(静止画データ)に合成するようにしたが、各カメラから動画の複数の画像データ(画像フレーム)を取得し、フレーム毎に合成した複数の画像データ(動画データ)を生成するようにしてもよい。
上述した各実施形態においては、複数のカメラが動画を同期撮影する場合を例示したが、高速連写機能を備えたカメラにあっては、複数のカメラが高速連写で同期撮影を行う場合であってもよい。この場合においても、各カメラから複数の画像データ(静止画データ)を取得し、この静止画データを合成した動画データ(フラッシュ)を生成するようにしてもよい。
また、上述した各実施形態においては、撮像装置としてコンパクトデジタルカメラ又は一眼レフデジタルカメラに適用した場合を示したが、これに限らず、カメラ機能付きパーソナルコンピュータ・PDA(個人向け携帯型情報通信機器)・タブレット端末装置・スマートフォンなどの携帯電話機・電子ゲーム・音楽プレイヤーなどであってもよい。
また、上述した各実施形態においては、同期撮影に参加する撮像装置が撮像制御装置を兼ねていたが、撮影手段を持たないパーソナルコンピュータ・PDAなどが他の複数の撮像装置を制御して本発明を実施するようにしてもよい。
また、上述した各実施形態において示した“装置”や“部”とは、機能別に複数の筐体に分離されていてもよく、単一の筐体に限らない。また、上述したフローチャートに記述した各ステップは、時系列的な処理に限らず、複数のステップを並列的に処理したり、別個独立して処理したりするようにしてもよい。
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は、これに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、
通信手段を備える撮像制御装置であって、
複数の撮像装置による同期撮影を、前記通信手段を介して制御する同期撮影制御手段と、
前記同期撮影制御手段による同期撮影用として、所定の画像処理を行うのに必要な撮影条件が設定されている状況下でその撮影条件に応じて前記複数の撮像装置により同期撮影された各画像データを取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された各画像データを用いて前記所定の画像処理を行うことにより所定の特殊効果を付与した画像データを生成する画像処理手段と、
を備えることを特徴とする。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の撮像制御装置において、
前記所定の画像処理は、複数種の画像処理の中から選択された画像処理であり、
前記画像処理手段は、前記選択された画像処理を行うことにより所定の特殊効果を付与した画像データを生成する、
ことを特徴とする。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、請求項2又は3に記載の撮像制御装置において、
前記同期撮影制御手段は、前記選択された画像処理に応じて同期撮影用の撮影条件を特定し、この特定された撮影条件での同期撮影を制御する、
ことを特徴とする。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の撮像制御装置において、
複数種の画像処理の中からユーザ操作によって前記所定の画像処理を任意に選択させる選択手段を更に備える、
ことを特徴とする。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像制御装置において、
当該撮像制御装置は、撮像手段を備えた撮像装置であって、
前記同期撮影制御手段は、撮像装置である当該撮像制御装置と他の撮像装置との複数の撮像装置による同期撮影を、前記通信手段を介して制御する、
ことを特徴とする。
(請求項6)
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の撮像制御装置において、
前記同期撮影制御手段は、前記同期撮影において当該撮像制御装置がマスタ側のカメラとして機能する場合には、前記所定の画像処理を行うのに必要な同期撮影用の撮影条件を特定し、この特定した同期撮影用の撮影条件をスレーブ側のカメラとして機能する他の撮像装置に送信して設定すべきことを指示し、スレーブ側のカメラとして機能する場合には、マスタ側のカメラとして機能する他の撮像装置から送信される撮影条件を受信して設定する、
ことを特徴とする。
(請求項7)
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の撮像制御装置において、
前記同期撮影制御手段は、当該撮像制御装置がマスタ側のカメラとして機能する場合に、スレーブ側のカメラから送信される撮影条件を受信することにより前記所定の画像処理を行うのに必要であると特定した撮影条件がそのスレーブ側のカメラに設定されているか否かを判別し、その判別結果に基づいて同期撮影の開始を制御する、
ことを特徴とする。
(請求項8)
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像制御装置において、
前記同期撮影制御手段は、前記複数の撮像装置による動画の同期撮影を制御し、
前記取得手段は、前記動画の同期撮影のタイミング毎に各撮像装置で撮影された各動画のフレーム画像を取得し、
前記画像処理手段は、前記取得手段によって取得した各動画のフレーム画像を用いて前記所定の画像処理を行うことによりフレーム毎に所定の特殊効果を付与した動画データを生成する、
ことを特徴とする。
(請求項9)
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の撮像制御装置において、
前記同期撮影制御手段は、前記複数の撮像装置で同じフレームレートによる同期撮影を行わせる際に、各撮像装置による同期撮影のタイミングをフレーム周期の範囲内でずらす制御を行い、
前記取得手段は、前記複数の撮像装置による同期撮影のタイミングのずれによって擬似的に向上したフレームレートに相応するフレーム画像を各撮影装置から取得し、
前記画像処理手段は、前記取得手段によって取得した各フレーム画像を用いて前記所定の画像処理として特殊合成処理を行う、
ことを特徴とする。
(請求項10)
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像制御装置において、
前記取得手段は、前記複数の撮像装置による同期撮影用として、同一の構図で露出値の異なる撮影条件が設定されている状況下でその撮影条件に応じて前記複数の撮像装置により露出値を変えて同期撮影された各画像データを取得し、
前記画像処理手段は、前記取得手段によって取得した複数の画像データを用いて前記所定の画像処理として特殊合成処理を行うことによりダイナミックレンジを向上させた画像データを生成する、
ことを特徴とする。
(請求項11)
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の撮像制御装置において、
前記同期撮影制御手段は、前記同期撮影において当該撮像制御装置がマスタ側のカメラとして機能する場合には、同期撮影用の撮影条件をスレーブ側のカメラとして機能する他の撮像装置に対して所定量ずつ異なる露出値を送信する、
ことを特徴とする。
(請求項12)
請求項12に記載の発明は、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像制御装置において、
前記取得手段は、前記複数の撮像装置による同期撮影用として,同一の構図でフォーカス位置が異なる撮影条件が設定されている状況下でその撮影条件に応じて前記複数の撮像装置によりフォーカス位置を変えて同期撮影された各画像データを取得し、
前記画像処理手段は、前記取得手段によって取得した複数の画像データを用いて前記所定の画像処理として、それぞれの画像からピントの合っている領域を選択して1枚の画像に合成する特殊合成処理を行うことにより手前の被写体から遠くの背景までピントが合った全焦点の画像データを生成する、
ことを特徴とする。
(請求項13)
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の撮像制御装置において、
前記同期撮影制御手段は、前記同期撮影において当該撮像制御装置がマスタ側のカメラとして機能する場合には、同期撮影用の撮影条件をスレーブ側のカメラとして機能する他の撮像装置に対して所定量ずつ異なるフォーカス位置を送信する、
ことを特徴とする。
(請求項14)
請求項14に記載の発明は、請求項10又は12に記載の撮像制御装置において、
前記取得手段は、前記同期撮影用として、被写体の動きが静止していることを示す撮影条件が設定されている状況下でその撮影条件に応じて前記複数の撮像装置により被写体静止時に同期撮影された各画像データを取得し、
前記画像処理手段は、前記取得手段によって取得された複数の画像データを用いて前記所定の画像処理としてハイダイナミックレンジ合成処理を行う、
ことを特徴とする。
(請求項15)
請求項15に記載の発明は、請求項10又は12に記載の撮像制御装置において、
前記同期撮影制御手段は、前記同期撮影において当該撮像制御装置がマスタ側のカメラとして機能する場合に、スレーブ側のカメラとして機能する他の撮像装置から撮影位置、撮影方向、撮影画角を含む撮影条件を受信し、
前記取得手段は、スレーブ側のカメラとして機能する他の撮像装置から受信した撮影条件のばらつきが所定値以下である場合に、前記複数の撮像装置により同期撮影された各画像データを取得し、
前記画像処理手段は、前記取得手段によって取得された複数の画像データを用いて前記所定の画像処理としてハイダイナミックレンジ合成処理を行う、
ことを特徴とする。
(請求項16)
請求項16に記載の発明は、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像制御装置において、
前記取得手段は、前記複数の撮像装置による同期撮影用として、同一の構図で露出値が異なる撮影条件が設定されている状況下でその撮影条件に応じて前記複数の撮像装置により露出値を変えて同期撮影された各画像データを取得し、
前記画像処理手段は、前記取得手段によって取得した複数の画像データを用いて前記所定の画像処理として特殊合成処理を行うことにより局所的にコントラスト又は彩度の強度を変化させた画像データを生成する、
ことを特徴とする。
(請求項17)
請求項17に記載の発明は、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像制御装置において、
前記取得手段は、前記複数の撮像装置による同期撮影用として、撮影位置が左右に所定距離を離れていることを示す撮影条件が設定されている状況下でその撮影条件に応じて前記複数の撮像装置により左右の撮影位置により同期撮影された各画像データを取得し、
前記画像処理手段は、前記取得手段によって取得した複数の画像データを用いて前記所定の画像処理として立体画像生成処理を行うことにより立体効果を付与した画像データを生成する、
ことを特徴とする。
(請求項18)
請求項18に記載の発明は、請求項17に記載の撮像制御装置において、
前記同期撮影制御手段は、前記同期撮影において当該撮像制御装置がマスタ側のカメラとして機能する場合に、スレーブ側のカメラとして機能する他の撮像装置から撮影位置、撮影方向、撮影画角を撮影条件として受信し、
前記取得手段は、受信した撮影条件に基づいて、撮影位置が左右に所定距離を離れ、かつそのばらつきが所定値以下の場合に、前記複数の撮像装置により同期撮影された各画像データを取得する、
ことを特徴とする。
(請求項19)
請求項19に記載の発明は、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像制御装置において、
前記取得手段は、前記複数の撮像装置による同期撮影用として、撮影時間をずらす撮影間隔が設定されている状況下でその撮影条件に応じて前記複数の撮像装置により撮影時間をずらして同期撮影された各画像データを取得し、
前記画像処理手段は、前記取得手段によって取得した複数の画像データを用いて前記所定の画像処理として特殊合成処理を行うことにより被写体の動きが1枚の静止画で表されるストロボ効果を付与した画像データを生成する、
ことを特徴とする。
(請求項20)
請求項20に記載の発明は、請求項19に記載の撮像制御装置において、
前記同期撮影制御手段は、前記同期撮影において当該撮像制御装置がマスタ側のカメラとして機能する場合に、被写体が動いていれば、その被写体の大きさとその動きの速度に応じて決定した撮影間隔をスレーブ側のカメラとして機能する他の撮像装置に送信し、
前記取得手段は、前記同期撮影用の撮影条件として被写体の動いている場合に、前記複数の撮像装置により前記撮影間隔で同期撮影された各画像データを取得する、
ことを特徴とする。
(請求項21)
請求項21に記載の発明は、請求項1乃至20のいずれか1項に記載の撮像制御装置において、
前記同期撮影において当該撮像制御装置がマスタ側のカメラとして機能する場合に、スレーブ側のカメラとして機能する他の撮像装置を含めて全体のカメラ台数を検出する台数検出手段と、
前記台数検出手段によって検出されたカメラ台数に基づいて、前記同期撮影用の撮影条件を決定する決定手段と、
を更に備える、
ことを特徴とする。
(請求項22)
請求項22に記載の発明は、請求項21に記載の撮像制御装置において、
前記決定手段は、前記台数検出手段によって検出されたカメラ台数が多い程、前記複数の撮像装置毎に同期撮影用の撮影条件のずれ幅が狭くなるようにその撮影条件を決定する、
ことを特徴とする。
(請求項23)
請求項23に記載の発明は、請求項21に記載の撮像制御装置において、
前記決定手段は、前記台数検出手段によって検出されたカメラ台数に基づいて、前記同期撮影用の撮影条件を決定する他に、前記所定の画像処理の種類を決定する、
ことを特徴とする。
(請求項24)
請求項24に記載の発明は、
通信手段を備える撮像装置における撮像制御方法であって、
複数の撮像装置による同期撮影を、通信手段を介して制御する処理と、
前記同期撮影用として、所定の画像処理を行うのに必要な撮影条件が設定されている状況下でその撮影条件に応じて前記複数の撮像装置により同期撮影された各画像データを取得する処理と、
前記取得された各画像データを用いて前記所定の画像処理を行うことにより所定の特殊効果を付与した画像データを生成する処理と、
を含むことを特徴とする。
(請求項25)
請求項25に記載の発明は、
通信手段を備える撮像装置のコンピュータに対して、
複数の撮像装置による同期撮影を、通信手段を介して制御する機能と、
前記同期撮影用として、所定の画像処理を行うのに必要な撮影条件が設定されている状況下でその撮影条件に応じて前記複数の撮像装置により同期撮影された各画像データを取得する機能と、
前記取得された各画像データを用いて前記所定の画像処理を行うことにより所定の特殊効果を付与した画像データを生成する機能と、
を実現させるためのプログラムである。
1 制御部
3 記憶部
3a プログラムメモリ
4 操作部
5 表示部
6 撮像部
7 無線通信部
MT マスタ側のカメラ
SV スレーブ側のカメラ

Claims (25)

  1. 通信手段を備える撮像制御装置であって、
    複数の撮像装置による同期撮影を、前記通信手段を介して制御する同期撮影制御手段と、
    前記同期撮影制御手段による同期撮影用として、所定の画像処理を行うのに必要な撮影条件が設定されている状況下でその撮影条件に応じて前記複数の撮像装置により同期撮影された各画像データを取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された各画像データを用いて前記所定の画像処理を行うことにより所定の特殊効果を付与した画像データを生成する画像処理手段と、
    を備えることを特徴とする撮像制御装置。
  2. 前記所定の画像処理は、複数種の画像処理の中から選択された画像処理であり、
    前記画像処理手段は、前記選択された画像処理を行うことにより所定の特殊効果を付与した画像データを生成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像制御装置。
  3. 前記同期撮影制御手段は、前記選択された画像処理に応じて同期撮影用の撮影条件を特定し、この特定された撮影条件での同期撮影を制御する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像制御装置。
  4. 複数種の画像処理の中からユーザ操作によって前記所定の画像処理を任意に選択させる選択手段を更に備える、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の撮像制御装置。
  5. 当該撮像制御装置は、撮像手段を備えた撮像装置であって、
    前記同期撮影制御手段は、撮像装置である当該撮像制御装置と他の撮像装置との複数の撮像装置による同期撮影を、前記通信手段を介して制御する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像制御装置。
  6. 前記同期撮影制御手段は、前記同期撮影において当該撮像制御装置がマスタ側のカメラとして機能する場合には、前記所定の画像処理を行うのに必要な同期撮影用の撮影条件を特定し、この特定した同期撮影用の撮影条件をスレーブ側のカメラとして機能する他の撮像装置に送信して設定すべきことを指示し、スレーブ側のカメラとして機能する場合には、マスタ側のカメラとして機能する他の撮像装置から送信される撮影条件を受信して設定する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の撮像制御装置。
  7. 前記同期撮影制御手段は、当該撮像制御装置がマスタ側のカメラとして機能する場合に、スレーブ側のカメラから送信される撮影条件を受信することにより前記所定の画像処理を行うのに必要であると特定した撮影条件がそのスレーブ側のカメラに設定されているか否かを判別し、その判別結果に基づいて同期撮影の開始を制御する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の撮像制御装置。
  8. 前記同期撮影制御手段は、前記複数の撮像装置による動画の同期撮影を制御し、
    前記取得手段は、前記動画の同期撮影のタイミング毎に各撮像装置で撮影された各動画のフレーム画像を取得し、
    前記画像処理手段は、前記取得手段によって取得した各動画のフレーム画像を用いて前記所定の画像処理を行うことによりフレーム毎に所定の特殊効果を付与した動画データを生成する、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像制御装置。
  9. 前記同期撮影制御手段は、前記複数の撮像装置で同じフレームレートによる同期撮影を行わせる際に、各撮像装置による同期撮影のタイミングをフレーム周期の範囲内でずらす制御を行い、
    前記取得手段は、前記複数の撮像装置による同期撮影のタイミングのずれによって擬似的に向上したフレームレートに相応するフレーム画像を各撮影装置から取得し、
    前記画像処理手段は、前記取得手段によって取得した各フレーム画像を用いて前記所定の画像処理として特殊合成処理を行う、
    ことを特徴とする請求項8に記載の撮像制御装置。
  10. 前記取得手段は、前記複数の撮像装置による同期撮影用として、同一の構図で露出値の異なる撮影条件が設定されている状況下でその撮影条件に応じて前記複数の撮像装置により露出値を変えて同期撮影された各画像データを取得し、
    前記画像処理手段は、前記取得手段によって取得した複数の画像データを用いて前記所定の画像処理として特殊合成処理を行うことによりダイナミックレンジを向上させた画像データを生成する、
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像制御装置。
  11. 前記同期撮影制御手段は、前記同期撮影において当該撮像制御装置がマスタ側のカメラとして機能する場合には、同期撮影用の撮影条件をスレーブ側のカメラとして機能する他の撮像装置に対して所定量ずつ異なる露出値を送信する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の撮像制御装置。
  12. 前記取得手段は、前記複数の撮像装置による同期撮影用として,同一の構図でフォーカス位置が異なる撮影条件が設定されている状況下でその撮影条件に応じて前記複数の撮像装置によりフォーカス位置を変えて同期撮影された各画像データを取得し、
    前記画像処理手段は、前記取得手段によって取得した複数の画像データを用いて前記所定の画像処理として、それぞれの画像からピントの合っている領域を選択して1枚の画像に合成する特殊合成処理を行うことにより手前の被写体から遠くの背景までピントが合った全焦点の画像データを生成する、
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像制御装置。
  13. 前記同期撮影制御手段は、前記同期撮影において当該撮像制御装置がマスタ側のカメラとして機能する場合には、同期撮影用の撮影条件をスレーブ側のカメラとして機能する他の撮像装置に対して所定量ずつ異なるフォーカス位置を送信する、
    ことを特徴とする請求項12に記載の撮像制御装置。
  14. 前記取得手段は、前記同期撮影用として、被写体の動きが静止していることを示す撮影条件が設定されている状況下でその撮影条件に応じて前記複数の撮像装置により被写体静止時に同期撮影された各画像データを取得し、
    前記画像処理手段は、前記取得手段によって取得された複数の画像データを用いて前記所定の画像処理としてハイダイナミックレンジ合成処理を行う、
    ことを特徴とする請求項10又は12に記載の撮像制御装置。
  15. 前記同期撮影制御手段は、前記同期撮影において当該撮像制御装置がマスタ側のカメラとして機能する場合に、スレーブ側のカメラとして機能する他の撮像装置から撮影位置、撮影方向、撮影画角を含む撮影条件を受信し、
    前記取得手段は、スレーブ側のカメラとして機能する他の撮像装置から受信した撮影条件のばらつきが所定値以下である場合に、前記複数の撮像装置により同期撮影された各画像データを取得し、
    前記画像処理手段は、前記取得手段によって取得された複数の画像データを用いて前記所定の画像処理としてハイダイナミックレンジ合成処理を行う、
    ことを特徴とする請求項10又は12に記載の撮像制御装置。
  16. 前記取得手段は、前記複数の撮像装置による同期撮影用として、同一の構図で露出値が異なる撮影条件が設定されている状況下でその撮影条件に応じて前記複数の撮像装置により露出値を変えて同期撮影された各画像データを取得し、
    前記画像処理手段は、前記取得手段によって取得した複数の画像データを用いて前記所定の画像処理として特殊合成処理を行うことにより局所的にコントラスト又は彩度の強度を変化させた画像データを生成する、
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像制御装置。
  17. 前記取得手段は、前記複数の撮像装置による同期撮影用として、撮影位置が左右に所定距離を離れていることを示す撮影条件が設定されている状況下でその撮影条件に応じて前記複数の撮像装置により左右の撮影位置により同期撮影された各画像データを取得し、
    前記画像処理手段は、前記取得手段によって取得した複数の画像データを用いて前記所定の画像処理として立体画像生成処理を行うことにより立体効果を付与した画像データを生成する、
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像制御装置。
  18. 前記同期撮影制御手段は、前記同期撮影において当該撮像制御装置がマスタ側のカメラとして機能する場合に、スレーブ側のカメラとして機能する他の撮像装置から撮影位置、撮影方向、撮影画角を撮影条件として受信し、
    前記取得手段は、受信した撮影条件に基づいて、撮影位置が左右に所定距離を離れ、かつそのばらつきが所定値以下の場合に、前記複数の撮像装置により同期撮影された各画像データを取得する、
    ことを特徴とする請求項17に記載の撮像制御装置。
  19. 前記取得手段は、前記複数の撮像装置による同期撮影用として、撮影時間をずらす撮影間隔が設定されている状況下でその撮影条件に応じて前記複数の撮像装置により撮影時間をずらして同期撮影された各画像データを取得し、
    前記画像処理手段は、前記取得手段によって取得した複数の画像データを用いて前記所定の画像処理として特殊合成処理を行うことにより被写体の動きが1枚の静止画で表されるストロボ効果を付与した画像データを生成する、
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像制御装置。
  20. 前記同期撮影制御手段は、前記同期撮影において当該撮像制御装置がマスタ側のカメラとして機能する場合に、被写体が動いていれば、その被写体の大きさとその動きの速度に応じて決定した撮影間隔をスレーブ側のカメラとして機能する他の撮像装置に送信し、
    前記取得手段は、前記同期撮影用の撮影条件として被写体の動いている場合に、前記複数の撮像装置により前記撮影間隔で同期撮影された各画像データを取得する、
    ことを特徴とする請求項19に記載の撮像制御装置。
  21. 前記同期撮影において当該撮像制御装置がマスタ側のカメラとして機能する場合に、スレーブ側のカメラとして機能する他の撮像装置を含めて全体のカメラ台数を検出する台数検出手段と、
    前記台数検出手段によって検出されたカメラ台数に基づいて、前記同期撮影用の撮影条件を決定する決定手段と、
    を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至20のいずれか1項に記載の撮像制御装置。
  22. 前記決定手段は、前記台数検出手段によって検出されたカメラ台数が多い程、前記複数の撮像装置毎に同期撮影用の撮影条件のずれ幅が狭くなるようにその撮影条件を決定する、
    ことを特徴とする請求項21に記載の撮像制御装置。
  23. 前記決定手段は、前記台数検出手段によって検出されたカメラ台数に基づいて、前記同期撮影用の撮影条件を決定する他に、前記所定の画像処理の種類を決定する、
    ことを特徴とする請求項21に記載の撮像制御装置。
  24. 通信手段を備える撮像装置における撮像制御方法であって、
    複数の撮像装置による同期撮影を、通信手段を介して制御する処理と、
    前記同期撮影用として、所定の画像処理を行うのに必要な撮影条件が設定されている状況下でその撮影条件に応じて前記複数の撮像装置により同期撮影された各画像データを取得する処理と、
    前記取得された各画像データを用いて前記所定の画像処理を行うことにより所定の特殊効果を付与した画像データを生成する処理と、
    を含むことを特徴とする撮像制御方法。
  25. 通信手段を備える撮像装置のコンピュータに対して、
    複数の撮像装置による同期撮影を、通信手段を介して制御する機能と、
    前記同期撮影用として、所定の画像処理を行うのに必要な撮影条件が設定されている状況下でその撮影条件に応じて前記複数の撮像装置により同期撮影された各画像データを取得する機能と、
    前記取得された各画像データを用いて前記所定の画像処理を行うことにより所定の特殊効果を付与した画像データを生成する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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