JP6372697B2 - 撮像装置、撮像制御方法及びプログラム - Google Patents

撮像装置、撮像制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、撮影準備動作が完了した後に撮影動作を行う撮像装置、撮像制御方法及びプログラムに関する。
従来、デジタルカメラなどの撮像装置において、当該撮像装置(自カメラ)と他の撮像装置(他のカメラ)とが同じ被写体を同期して撮影する場合に、各々のカメラは、撮影が指示されたタイミングで撮影準備動作(ミラー跳ね上げやフォーカルプレーンシャッター動作)を開始し、この撮影準備動作が完了した後に撮影(露光)を行う必要があるため、例えば、フィルムカメラとデジタルカメラのように各々のカメラの“撮影準備動作に要する時間”が大きく異なるような場合には、それに応じて同期撮影のタイミングも大きくずれてしまう。
この問題を解決するために特開2006−243148には、予め各々のカメラの“撮影準備動作に要する時間”の違いを考慮して、各々のカメラに対して撮影を指示するタイミングを遅延させるようにした技術が記載されている。
特開2006−243148号公報
しかしながら、上述した特許文献の技術は、機種の違いによってカメラ毎に“撮影準備動作に要する時間”が異なることを前提とするものであり、各カメラが同一の機種の場合、例えば、AF(オートフォーカス)方式、フォーカスレンズ、フォーカスレンズ駆動部などが同一のカメラの場合、各カメラの“影準備動作に要する時間”は、同じ値となるため、機種以外の条件の違い(例えば、被写体の明るさや距離、撮影準備動作の開始時におけるズームレンズ/フォーカスレンズの位置や絞り値などの違い)に応じて“撮影準備動作に要する時間”がそれぞれ異なる場合には、カメラ毎に“撮影準備動作に要する時間”がばらついてしまい、同期撮影のタイミングをより効果的に合わせることができないという問題があった。
本発明の課題は、複数の撮像装置によって同期して撮影する場合に、撮像装置毎の撮影準備動作に要する時間のばらつきを解消してその同期撮影のタイミングを適切に合わせることを可能とすることである。
上述した課題を解決するために本発明の撮像装置は、
指示に応じて撮影準備動作を開始し、この撮影準備動作が完了した後に撮影動作を可能にする撮影制御手段を備えた撮像装置であって、
通信接続された当該撮像装置と他の撮像装置との複数の撮像装置によって同期して撮影する際の前記撮影準備動作を制限する時間として、前記複数の撮像装置に共通する制限時間を特定する特定手段と、
前記複数の撮像装置による同期撮影が指示された場合に、前記撮影準備動作が完了していなくても前記制限時間が経過した後に撮影動作を可能にし、かつ、前記撮影準備動作が完了していても前記制限時間が経過するまでは撮影動作を可能にしないように制御する同期撮影制御手段と、
を備えることを特徴とする。
上述した課題を解決するために本発明の他の撮像装置は、
指示に応じて撮影準備動作を開始し、この撮影準備動作が完了した後に撮影動作を可能にする撮影制御手段を備えた撮像装置であって、
通信接続された当該撮像装置と他の撮像装置との複数の撮像装置によって同期して撮影する際の前記撮影準備動作を制限する時間として、前記複数の撮像装置に共通する制限時間を特定する特定手段と、
当該撮像装置の単独撮影が指示された場合には、第1の方法による撮影準備動作を実行し、前記複数の撮像装置による同期撮影が指示された場合には、前記第1の方法の撮影準備動作よりも処理時間が短く、かつ、前記制限時間内にその処理が完了する第2の方法による撮影準備動作を実行するように制御する同期撮影制御手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数の撮像装置によって同期して撮影する場合に、撮像装置毎の撮影準備動作に要する時間のばらつきを解消してその同期撮影のタイミングを適切に合わせることが可能となる。
複数台の撮像装置(カメラ)が同じ被写体を異なる位置から同期して撮影を行うために各カメラを通信接続した状態の撮像システムを示した図。 各撮像装置(カメラ)の基本的な構成要素を示したブロック図。 一般的な同期撮影時の各カメラの動作を説明するためのタイムチャート。 第1実施形態の特徴的な動作(同期撮影時の各カメラの動作)を説明するためのタイムチャート。 距離―時間変換テーブル3cを説明するための図。 撮影モードに切り替えられた際に実行開始される第1実施形態の特徴的な動作(撮影時の各カメラの動作)を示したフローチャート。 図6の動作に続くフローチャート。 図6の動作に続くフローチャート。 図8の動作に続くフローチャート。 図7の動作に続くフローチャート。 撮影モードに切り替えられた際に実行開始される第2実施形態の特徴的な動作を示したフローチャート。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
先ず、図1〜図10を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
図1は、複数台の撮像装置(カメラ)が同じ被写体を異なる位置から同期して撮影を行うために各カメラを通信接続した状態の撮像システムを示した図である。
各撮像装置(カメラ)は、例えば、電池を電源とするコンパクトデジタルカメラ又は一眼レフデジタルカメラであり、静止画撮影の他に、動画撮影も可能なもので、複数台のカメラが異なる位置から同じ被写体を同期して撮影する機能(同期撮影機能)を備えている。図示の例は、複数台(20台)のカメラが同じ被写体(例えば、祭りやコンサートなどのイベント会場)を異なる位置から同期撮影する場合の様子を示したもので、被写体の周囲全体に複数台(20台)のカメラを設置した場合である。
複数台(20台)のカメラは、マスタ・スレーブの関係にあり、ユーザ操作により任意に選択指定された1台のカメラがマスタ側のカメラMTとして機能し、他方の全てのカメラがスレーブ側のカメラSV1〜SV19として機能するもので、被写体に対して撮影方向や距離が異なる位置に設置されている。図示の例は、被写体に対してその正面近傍に設置されたカメラをマスタ側のカメラMTとし、被写体をその上方遠方から撮影するためにビルの屋上などに設置されたカメラSV1、…、被写体をその横方向から撮影するカメラカメラSV5などをスレーブ側のカメラSV1〜SV19とした場合である。各カメラは、短距離無線通信、例えば、無線LAN(Local Area Network)やBluetooth(登録商標)通信を介して通信接続されており、この短距離無線通信を介してマスタ側のカメラMTと各スレーブ側のカメラSV1〜SV19との間における同期撮影を制御するようにしている。
各カメラは、同一機種のカメラ、例えば、AF(オートフォーカス)方式、フォーカスレンズ、フォーカスレンズ駆動部などが同一のカメラであるが、複数台のカメラによる同期撮影時にカメラ毎に“AF処理に要する時間”は、カメラから被写体までの距離や、撮影準備動作の開始時におけるズームレンズ/フォーカスレンズの位置に応じて異なってしまう。すなわち、例えば、被写体までの距離は、AF処理の合焦時に計測された合焦距離(カメラからフォーカスが合っている位置までのフォーカス距離)によって計測可能であるが、このフォーカス距離を変えながらAF領域のコントラスト評価値の最大位置を検出するコントラストAF方式において、AF領域内の被写体までの距離が変われば最大値を見つけるまでに移動するフォーカスレンズの移動量又は移動時間(AF処理に要する時間)も変化するため、“AF処理に要する時間”は、カメラから被写体までの距離に応じて異なってしまう。
このようにカメラの設置状況によってカメラ毎に“AF処理に要する時間”、つまり、“撮影準備動作に要する時間”が異なっている(ばらついている)ために、マスタ側のカメラMTは、全てのカメラ(自カメラを含む)から“撮影準備動作に要する時間(AF処理に要する時間)”を収集すると共に、収集した各カメラの“撮影準備動作に要する時間(AF処理に要する時間)”の正規分布(ばらつき分布)に基づいて、各カメラに共通する一つの時間を、撮影準備動作(AF処理)の時間を制限する時間(制限時間)として特定するようにしている。撮影準備動作は、その動作時間が長くなるほど動作精度(合焦精度)が高くなる動作であり、撮影準備動作の動作精度が所定以上となるように制限時間を特定するようにしているが、その特定の仕方については、後で詳述するものとする。
このようなAF処理に要する時間の他、AE(自動露出)に要する時間についても、絞り機構の動作を伴う場合には、被写体の明るさや、撮影準備動作の開始時における絞り値(絞り機構の位置)の違いに応じて“撮影準備動作に要する時間”が異なるものとして考えられるので、“撮影準備動作に要する時間”には、AF処理に要する時間に限らず、AEに要する時間も含まるようにしてもよい。
図2は、撮像装置(カメラ)の基本的な構成要素を示したブロック図である。
制御部1は、電源部(二次電池)2からの電力供給によって動作し、記憶部3内の各種のプログラムに応じてこのカメラの全体動作を制御する中央演算処理装置やメモリなどを有している。電源部2は、カメラ本体(制御部1、記憶部3など)に電力を供給する本体電源である。記憶部3は、例えば、ROM、フラッシュメモリなどを有する構成で、後述する図6〜図10に示した動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムや各種のアプリケーションなどが格納されているプログラムメモリ3aを有している。
更に、記憶部3には、このカメラが動作するために必要となる各種の情報(例えば、カウンタ値やフラグなどの情報)を一時的に記憶するワークメモリ3bと、後述する距離―時間変換テーブル3cなどを有している。なお、記憶部3は、例えば、SDカード、ICカードなど、着脱自在な可搬型メモリ(記録メディア)を含む構成であってもよく、図示しないが、通信機能を介してネットワークに接続されている状態においては所定のサーバ装置側の記憶領域を含むものであってもよい。制御部1には、その入出力デバイスとして操作部4、表示部5、撮像部6、無線通信部7などが接続され、それらの入出力動作を制御する。
操作部4は、図示省略したが、撮影が可能な動作モード(撮影モード)と、撮影済み画像(保存画像)を再生する動作モード(再生モード)とを切り替えたり、更に撮影モードとして、複数台のカメラによる同期撮影モードに切り替えたりするモード変更ボタンと、撮影開始を指示するシャッタボタン(2段押し込み式のボタン)の他に、シャッタ速度、絞り、ズーム倍率、フォーカスなどの各種の撮影パラメータを設定するボタンなどを備えている。制御部1は、この操作部4からの入力操作信号に応じた処理として、例えば、モード変更処理、撮影制御処理、撮影パラメータ設定処理などを行う。表示部5は、高精細液晶ディスプレイあるいは有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイであり、撮影画像(ライブビュー画像)を表示するモニタ画面(ライブビュー画面)となったり、撮影済み画像を再生する再生画面となったりする。
撮像部6は、被写体を高精細に撮影可能なカメラ部を構成するもので、そのレンズユニット6Aは、ズームレンズ6B、フォーカスレンズ(合焦レンズ)6C、絞り・シャッタ6D、撮像素子(CCDあるいはCMOS)6Eを有し、ズームレンズ6B、フォーカスレンズ6Cなどの光学レンズ系からの被写体像が撮像素子6Eに結像されると、光電変換されて読み出された画像信号(アナログ値の信号)は、デジタル値のデータに変換されて表示部5にライブビュー画像としてリアルタイムにモニタ表示される。撮像部6は、制御部1からの制御信号に応じてズームレンズ6B、フォーカスレンズ6C、絞り・シャッタ6Dを駆動することによりズーム調整、コントラストAF調整(AF処理)、自動露出調整(AE処理)、撮影開始/終了を制御する。
無線通信部7は、マスタ側のカメラMTと各スレーブ側のカメラSV1〜SV19との間における同期撮影時に、例えば、マスタ側のカメラMTから各スレーブ側のカメラSV1〜SV19に対して各種の指示信号を無線送信したりするもので、マスタ側のカメラMTでハーフシャッタ操作(レリーズ半押し操作:1段押し込み操作)が行われた際には、各スレーブ側のカメラSV1〜SV19に対して撮影準備動作の実行を指示する信号(撮影準備指示信号)を送信し、フルシャッタ操作(レリーズ全押し操作)が行われた際には、各スレーブ側のカメラSV1〜SV19に対して撮影動作の開始を指示する信号(撮影指示信号)を無線送信する。
図3は、一般的な同期撮影時の各カメラの動作を説明するためのタイムチャートであるのに対して、図4は、第1実施形態の特徴的な動作(同期撮影時の各カメラの動作)を説明するためのタイムチャートである。
図3は、同期撮影の従来動作を説明するための図で、同期撮影を行う際に各カメラの設置状況(カメラから被写体までの距離)によってカメラから被写体までの距離がカメラ毎に相違していると、カメラ毎に“撮影準備動作に要する時間”も異なって同期撮影のタイミングがずれてしまうことを示している。すなわち、マスタ側のカメラMTは、第1の指示であるハーフシャッタ操作に応答して撮影準備動作を開始すると共に、各スレーブ側のカメラSV1〜SV19に対して撮影準備指示信号を送信する。
各スレーブ側のカメラSV1〜SV19は、その撮影準備指示信号の受信に応答して撮影準備動作(AF処理)を開始する。なお、各スレーブ側の撮影準備動作の開始タイミングは、マスタ側の開始タイミングに比べて通信動作に要する時間(通信タイムラグ)分遅くなる。この“撮影準備動作に要する時間”は、上述したように被写体までの距離の違いや、撮影準備動作の開始時におけるズームレンズ/フォーカスレンズの位置の違いなどの様々な要因によって変化するが、例えば、AF方式として、AFの開始時にフォーカスレンズの位置を最短距離に初期化した後に、フォーカスレンズを徐々に遠くに移動させながらフォーカス状態を評価していく方式の場合、この“撮影準備動作に要する時間”は、主に、各カメラの設置状況(カメラから被写体までの距離)によって異なるものとなる。
すなわち、図示の例は、被写体に対してスレーブ側のカメラをマスタ側のカメラよりも遠くに設置した場合で、“撮影準備動作に要する時間”は、マスタ側よりもスレーブ側の方が長くなる。なお、このようなAF方式に起因する“撮影準備動作に要する時間”の違いについては、図5の距離―時間変換テーブル3cを用いて予測した例を以下で詳述するが、他のAF方式を用いる場合や、AF以外の要因によって“撮影準備動作に要する時間”のばらつきが大きい場合には、様々な条件で試験的に複数回の撮影準備動作を行わせた結果を集計して“撮影準備動作に要する時間”を設定するようにしてもよい。また、同様に、図5の距離―時間変換テーブル3cについても、予め、様々な被写体までの距離で試験的に複数回の撮影準備動作を行わせた結果を集計して、距離―時間変換テーブル3cを作成して記憶しておくようにしてもよい。
マスタ側のカメラMTは、その撮影準備動作が完了すると、撮影可能な状態(フルシャッタ操作を受け付け可能な状態)となる。この状態で第2の指示であるフルシャッタ操作が行われると、撮影動作(撮像された画像を処理して撮影画像として記録する動作)を行うと共に、各スレーブ側のカメラSV1〜SV19に対して撮影指示信号を送信する。なお、この場合においてもマスタ・スレーブ間で通信タイムラグが発生する。各スレーブ側のカメラSV1〜SV19は、撮影準備動作が完了する前に撮影指示信号の受信したときには、撮影準備動作が完了するまで待ち、その完了後に撮影動作を実行する。これによってマスタ側の撮影開始タイミングとスレーブ側の撮影開始タイミングとの差は、“各撮影準備動作に要する時間”の差となり、同期撮影のタイムラグが発生する。
図4は、第1実施形態における同期撮影の特徴的な動作として、カメラの設置状況によってカメラ毎に異なってしまう“撮影準備動作に要する時間”を、各カメラに共通する一つの時間に一本化(共通化)することで、つまり、各カメラの撮影準備動作の時間を制限するための時間(制限時間)を各カメラに共通する時間として特定することで、図3に示した同期撮影のタイムラグを解消することを示している。すなわち、図示の制限時間は、マスタ側の“撮影準備動作に要する時間”よりも長く、いずれかのスレーブ側の“撮影準備動作に要する時間”よりも短い場合を例示した場合である。
この場合、マスタ側では、撮影準備動作が完了していてもその制限時間が経過するまでは撮影動作を可能にしない状態(第2の指示であるフルシャッタ操作を受け付けない状態)となる。また、スレーブ側では、撮影準備動作が完了していなくても制限時間が経過したときには、撮影動作が可能な状態となり、第2の指示(マスタ側からの撮影指示信号)に応じて撮影動作を実行可能な状態となる。このような制御によって“撮影準備動作に要する時間”による撮影開始タイミングのずれは無くなり、マスタ側の撮影開始タイミングとスレーブ側の撮影開始タイミングとの差は、通信タイムラグに相当するものだけとなる。
また、図3、図4の例では、ハーフシャッタ操作に応じて撮影準備動作を行った後、フルシャッタ操作に応じて撮影記録を行う例を示したが、ハーフシャッタとフルシャッタを区別することなく(叉は、ハーフシャッタからフルシャッタまでが一気に操作される場合に)、シャッタ操作に応じて撮影準備動作を開始した後、撮影準備動作が完了したタイミングで自動的に撮影記録を行うような撮影動作も考えられる。この場合、マスタ側のカメラよりもスレーブ側のカメラの方が早く撮影準備動作を完了してしまうと、スレーブ側のカメラの方が早く撮影を行ってしまうことになる。このような場合には、先の例とは逆に、スレーブ側では、撮影準備動作が完了していてもその制限時間が経過するまでは撮影動作を可能にしない状態(自動撮影を行わない状態)となったり、マスタ側では、撮影準備動作が完了していなくても制限時間が経過したときには、撮影動作が可能な状態(自動撮影を行う状態)となったりする。
図5は、距離―時間変換テーブル3cを説明するための図である。
距離―時間変換テーブル3cは、カメラの設置状況によってカメラ毎に異なってしまう“撮影準備動作に要する時間”を求めるために、カメラから被写体までの距離を“撮影準備動作に要する時間”に変換するためのテーブルである。距離―時間変換テーブル3cは、複数台のカメラによって同期撮影を行う際のAF処理時において被写体までの距離と、フォーカスレンズの移動量又は移動時間(AF処理に要する時間)との対応関係を示すために「被写体までの距離」、「撮影準備動作に要する時間」の項目を有している。
図示の例では、「被写体までの距離」は、撮影準備動作に先だって行われるAF処理の合焦時に計測された合焦距離(フォーカス距離)であり、「撮影準備動作に要する時間」は、AF処理に要する時間の場合を示している。距離―時間変換テーブル3cは、「被写体までの距離」が“L1未満”、“L1以上〜L2未満”、“L2以上〜L3未満”、“L3以上”に対応して、「撮影準備動作に要する時間」として“t1”、“t2”、“t3”、“t4”を記憶する構成となっている。なお、「被写体までの距離」は、L1<L2<L3、「撮影準備動作に要する時間」は、t1<t2<t3<t4の関係にある。
次に、第1実施形態におけるカメラの動作概念を図6〜図10に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、ネットワークなどの伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。すなわち、記録媒体の他に、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用して本実施形態特有の動作を実行することもできる。なお、図6〜図10は、カメラの全体動作のうち、第1実施形態の特徴部分の動作概要を示したフローチャートであり、この図6〜図10のフローから抜けた際には、全体動作のメインフロー(図示省略)に戻る。
図6〜図10は、撮影モードに切り替えられた際に実行開始される第1実施形態の特徴的な動作(撮影時の各カメラの動作)を示したフローチャートである。
先ず、制御部1は、同期撮影モードに切り替えられたかを調べ(図6のステップA1)、同期撮影モード以外のモード(通常の撮影モード)であれば(ステップA1でNO)、図8のフローに移るが、同期撮影モードに切り替えられた場合には(ステップA1でYES)、マスタ側のカメラMTとして機能させることを宣言する所定のユーザ操作が行われたか否かを調べる(ステップA2)。ここで、その宣言操作が行われたときには(ステップA2でYES)、自カメラをマスタ側のカメラMTとして機能させる他、他の各カメラをスレーブ側のカメラSV1〜SV19として機能させるために、他の各カメラに対してスレーブとして機能すべきことを示すスレーブ通知を無線送信する(ステップA3)。また、マスタ宣言操作が行われなければ(ステップA2でNO)、図7のステップA14に移り、他のカメラ(マスタ側のカメラMT)から上述のスレーブ通知を受信したかを調べる。ここで、スレーブ通知を受信しなければ(ステップA14でNO)、図6のステップA1に戻り、以下、同期撮影モード下においては、マスタ宣言操作が行われるまで、又はスレーブ通知を受信するまで待機状態となる。
いま、マスタ宣言操作が行われたカメラ(マスタ側のカメラMT)は、自カメラを含む各カメラから“撮影準備動作に要する時間”を収集すべきことを指示するユーザ操作が行われたかを調べる(図6のステップA4)。ここで、その時間収集を指示する操作が行われたときには(ステップA4でYES)、各スレーブ側のカメラSV1〜SV19に対してその時間収集指示信号を無線送信すると共に(ステップA5)、自カメラの撮影準備動作を開始させる(ステップA6)。そして、AF処理による合焦時におけるフォーカス距離を自カメラから被写体までの距離として取得すると共に(ステップA7)、距離―時間変換テーブル3cを参照し、この被写体までの距離(フォーカス距離)を“撮影準備動作に要する時間”に変換する(ステップA8)。例えば、“被写体までの距離”が「L1未満」であれば、“撮影準備動作に要する時間”の「t1」に変換され、“被写体までの距離”が「L1以上〜L2未満」であれば、“撮影準備動作に要する時間”の「t2」に変換される。
一方、マスタ宣言が行われたカメラ(マスタ側のカメラMT)からスレーブ通知を受信すると(図7のステップA14でYES)、その各カメラは、以降、スレーブ側のカメラSV1〜SV19として機能し、マスタ側のカメラMTから上述の時間収集指示信号を受信するまで待機状態となる(ステップA15)。ここで、マスタ側から時間収集指示信号を受信すると(ステップA15でYES)、自カメラの撮影準備動作を開始させて(ステップA16)、AF処理による合焦時におけるフォーカス距離を自カメラから被写体までの距離として取得すると共に(ステップA17)、距離―時間変換テーブル3cを参照して、被写体までの距離(フォーカス距離)を“撮影準備動作に要する時間”に変換する(ステップA18)。これによって得られた“撮影準備動作に要する時間”をマスタ側のカメラMTに無線送信する(ステップA19)。
マスタ側のカメラMTは、各スレーブ側のカメラSV1〜SV19から“撮影準備動作に要する時間”を受信すると(図6のステップA9でYES)、全てのカメラ(自カメラを含む)から収集した“撮影準備動作に要する時間”の正規分布(ばらつき分布)に基づいて、撮影準備の動作時間を制限するための制限時間を特定する(ステップA10)。この場合、撮影準備動作は、その動作時間が長くなるほど動作精度(合焦精度)が高くなる動作であるが、撮影準備動作の動作精度が所定以上となるように制限時間を特定するようにしている。
その際、各カメラの“撮影準備動作に要する時間”の正規分布(ばらつき分布)の中間位置として、全データ(撮影準備動作に要する時間)に対して制限時間以内である確率が所定値以上、かつ100%未満となるように制限時間を特定する。例えば、全データの80%が制限時間以内となるように制限時間を特定するようにしているが、その値は80%に限らず、例えば、70%又は90%などであってもよい。これによって特定した制限時間を、通信タイムラグを考慮して調整(通信タイムラグを解消するように再特定)すると共に(ステップA11)、この再特定後の制限時間を、自己の撮影準備動作の制御用パラメータとしてワークメモリ3bに一時記憶する処理を行う(ステップA12)。その後、各スレーブ側のカメラSV1〜SV19に対して無線送信する(ステップA13)。
一方、各スレーブ側のカメラSV1〜SV19は、マスタ側のカメラMTによって特定された制限時間を受信すると(図7のステップA20でYES)、この受信した制限時間を、自己の撮影準備動作の制御用パラメータとしてワークメモリ3bに一時記憶する処理を行う(ステップA21)。
マスタ側のカメラMTは、ハーフシャッタ操作の待ち状態において(図8のステップA22)、ハーフシャッタ操作が行われると(ステップA22でYES)、同期撮影モードであるかを調べ(ステップA23)、同期撮影モード以外のモード(通常の撮影モード)であれば(ステップA23でNO)、ステップA26に移り、自己の撮影準備動作としてAF処理及びAE処理を開始する。同期撮影モードであれば(ステップA23でYES)、各スレーブ側のカメラSV1〜SV19に対して撮影準備を開始すべきことを指示する信号を無線送信する(ステップA24)。そして、ワークメモリ3bに一時記憶されている制限時間を読み出して、その制限時間を計測するタイマ動作を開始(ステップA25)させた後、自己の撮影準備動作としてAF処理及びAE処理を開始する(ステップA26)。その後、フルシャッタ操作の有無を示すフルシャッタ操作フラグ(図示省略)を「無し」に設定する(ステップA27)。
この状態において、フルシャッタ操作フラグが「有り」に設定されているかを調べ(図9のステップA28)、「無し」に設定されていれば(ステップA28でNO)、ハーフシャッタ操作が解除されたかを調べる(ステップA29)。いま、ハーフシャッタ操作が解除されたときには(ステップA29でYES)、図8のステップA22に戻り、ハーフシャッタ操作の待ち状態となる。また、ハーフシャッタ操作が維持されているときには(ステップA29でNO)、フルシャッタ操作が行われたかを調べ(ステップA30)、ハーフシャッタ操作のままであれば(ステップA30でNO)、上述のステップA28に戻る。ここで、ハーフシャッタ操作の状態での更なる押下によりフルシャッタ操作が行われたときには(ステップA30でYES)、フルシャッタ操作フラグを「有り」に設定(ステップA31)した後、撮影タイミング判定処理(ステップA32〜A36)に移る。
撮影タイミング判定処理は、撮影タイミングに到達したか否かを判定するもので、フルシャッタ操作に応答して実行開始される。先ず、撮影準備動作としてのAF処理及びAE処理が完了したかを調べ(ステップA32)、撮影準備動作が完了したときには(ステップA32でYES)、同期撮影モードが維持されていることを条件に(ステップA33でYES)、制限時間が経過してタイムアップとなったかを調べる(ステップA34)。いま、撮影準備動作が完了していても制限時間が経過していなければ(ステップA34でNO)、撮影動作を可能にしないようにするために上述のステップA28に戻る。この場合、フルシャッタ操作フラグが「有り」に設定されているので(ステップA28でYES)、撮影タイミング判定処理のステップA32に移る。
また、撮影準備動作が完了していなければ(ステップA32でNO)、同期撮影モードが維持されていることを条件に(ステップA35でYES)、制限時間が経過してタイムアップとなったかを調べ(ステップA36)、制限時間が経過していなければ(ステップA36でNO)、撮影動作を可能にしないようにするために上述のステップA28に戻る。この場合、フルシャッタ操作フラグが「有り」に設定されているので(ステップA28でYES)、撮影タイミング判定処理のステップA32に移る。
いま、撮影準備動作が完了している状態において制限時間が経過したとき(ステップA34でYES)、又は、撮影準備動作が完了していなくても制限時間が経過したときには(ステップA36でYES)、撮影動作を可能とするために、この撮影タイミング判定処理から抜けてステップA37に移り、マスタ側のカメラMTは、各スレーブ側のカメラSV1〜SV19に撮影指示信号を無線送信する。そして、自己の撮像部6に撮影指示を与え、その撮像画像を取得して、現像処理や画像圧縮処理を施して画像メモリ(図示省略)に記録保存する撮影処理を行う(ステップA38)。その後、図6のステップA1に戻る。
一方、各スレーブ側のカメラSV1〜SV19は、マスタ側のカメラMTから撮影準備指示信号を受信すると(図10のステップA39でYES)、ワークメモリ3bに一時記憶されている制限時間を読み出して、その制限時間を計測するタイマ動作を開始(ステップA40)させると共に、自己の撮影準備動作としてAF処理及びAE処理を開始する(ステップA41)。この状態において、マスタ側から撮影指示信号を受信したかの受信有無を示す撮影指示信号受信フラグ(図示省略)を「無し」に設定する(ステップA42)。そして、撮影指示信号受信フラグが「有り」に設定されているかを調べ(ステップA43)、「無し」に設定されていれば(ステップA43でNO)マスタ側から撮影指示信号を受信したかを調べる(ステップA44)。いま、撮影指示信号を受信しなければ(ステップA44でNO)、上述のステップA39に戻り、以下、撮影指示信号の受信待ち状態となるが、撮影指示信号を受信したときには(ステップA44でYES)、撮影指示信号受信フラグを「有り」に設定(ステップA45)した後、撮影タイミング判定処理(ステップA46)に移る。
この撮影タイミング判定処理(ステップA46)は、上述のステップA32〜A36と同様の処理であり、撮影準備動作が完了していなく、かつ、制限時間も経過していない場合、又は撮影準備動作が完了していても制限時間が経過していなければ、撮影動作を可能にしないようにするために上述のステップA43に戻る。あるいは、撮影準備動作が完了している状態において制限時間が経過したとき、又は、撮影準備動作が完了していなくても制限時間が経過したときには撮影動作を可能とするためにステップA47に移り、自己の撮像部6に撮影指示を与え、その撮像画像を取得して、現像処理や画像圧縮処理を施して画像メモリ(図示省略)に記録保存する撮影処理を行う。その後、図6のステップA1に7戻る。
以上のように、第1実施形態においては、通信接続された自カメラと他のカメラとによって同じ被写体を同期して撮影する際の撮影準備動作を制限する時間として、その複数のカメラに共通する制限時間を特定し、同期撮影時には、撮影準備動作が完了していなくても制限時間が経過した後に撮影動作を可能にし、かつ、撮影準備動作が完了していてもその制限時間が経過するまでは撮影動作を可能にしないように制御するようにしたので、複数のカメラによる同期撮影を行う場合に、カメラ毎の“撮影準備動作に要する時間”のばらつきを解消してその同期撮影のタイミングを適切に合わせることが可能となる。
各カメラは、同期撮影モード以外の撮影モードでは、第1の指示であるハーフシャッタ操作に応じて撮影準備動作を開始し、この撮影準備動作が完了した後の第2の指示であるフルシャッタ操作に応じて撮影動作を実行するようにしているが、同期撮影モードでは、撮影準備動作が完了していなくても制限時間が経過した後の第2の指示に応じて撮影動作を実行し、かつ、撮影準備動作が完了していてもその制限時間が経過するまでは撮影動作を可能にしないように制御するようにしたので、各カメラは制限時間が経過した後の第2の指示に同期して撮影動作を実行することができる。
複数のカメラによる同期撮影が指示された場合に、自カメラがマスタ側として機能するときには、ユーザ操作により第1の指示(ハーフシャッタ操作)又は第2の指示(フルシャッタ操作)の有無を判断し、スレーブ側として機能するときには、マスタ側として機能するカメラから送信される信号(撮影準備指示信号、撮影指示信号)により第1の指示又は第2の指示の有無を判断するようにしたので、マスタ側のユーザ操作に応答して各スレーブ側の撮影を制御することができる。
撮影準備動作(AF処理)は、その動作時間が長くなるほど動作精度(合焦精度)が高くなる動作であり、撮影準備動作の精度が所定以上となるように制限時間を特定するようにしたから、動作精度(合焦精度)を所定以上に維持しながら同期撮影のタイミングを合わせることができる。
制限時間を特定する際に、各カメラの“撮影準備動作に要する時間”のばらつき分布の中間位置を制限時間として特定するようにしたので、制限時間を固定的に特定するのではなく、実際の各カメラの設置状況に基づいて制限時間を動的に特定することができ、撮影環境にマッチした制限時間を特定することができる。
制限時間を特定する際に、各カメラの“撮影準備動作に要する時間”のばらつき分布に基づいて、制限時間以内である確率が所定値以上、かつ100%未満となるように制限時間を特定するようにしたので、実際の各カメラの設置状況に基づいて適切な制限時間を特定することができると共に、その確率を80%のように高くすれば、同期撮影の全体として撮影準備動作の精度を高めることができる。
なお、全データのばらつき分布に対して制限時間が長すぎる場合には、撮影準備動作の精度を高めることができるが、撮影チャンスを逃す可能性があり、逆に、制限時間が短かすぎる場合には、撮影チャンスを逃す可能性が少なくなるが、撮影準備動作の精度を低下させることになるため、その兼ね合いを考慮して制限時間を特定可能とするために上述の所定値をユーザ操作によって任意に設定可能としてもよい。
同期撮影モードにおいて、その同期撮影に先だって、各カメラ側で実行された撮影準備動作の動作結果を各カメラから収集して、各“撮影準備動作に要する時間”のばらつき分布に基づいて制限時間を特定するようにしたので、同期撮影中に制限時間を特定するのではなく、同期撮影に先だって事前に特定することができる。
各カメラ間での通信時におけるタイムラグを考慮して、上述の制限時間を再度特定(調整)するようにしたので、通信タイムラグをも解消してその同期撮影のタイミングを合わせることが可能となる。
なお、上述した第1実施形態において、マスタ側のカメラMTは、第1の指示であるハーフシャッタ操作に応答して撮影準備動作を開始し、その撮影準備動作が完了した後の撮影可能な状態で第2の指示であるフルシャッタ操作が行われた際に、撮影動作を実行するようにしたが、このような2段操作(ハーフシャッタ操作、フルシャッタ操作)ではなく、1段操作(1回のシャッタ操作)で撮影動作を実行するようにしてもよい。すなわち、第1の指示に応じて撮影準備動作を開始し、この撮影準備動作が完了した後に撮影動作を自動的に実行するカメラにおいて、同期撮影が指示された場合には、撮影準備動作が完了していなくても制限時間が経過した後は自動的に撮影動作を実行し、かつ、撮影準備動作が完了していても制限時間が経過するのを待ってから自動的に撮影動作を実行するようにしてもよい。このようにシャッタ操作が1段操作のカメラでも、2段操作のカメラと同様に適用可能となる。
(第2実施形態)
以下、この発明の第2実施形態について図10を参照して説明する。
なお、上述した第1実施形態においては、特に言及しなかったが、複数台のカメラによる同期撮影を行うか、1台のカメラによる単独撮影を行うかに拘わらず、同一の撮影準備動作(AF処理)を行うようにしたが、第2実施形態においては、同期撮影か単独撮影かに応じて異なる撮影準備動作(AF処理)を実行するようにしたものである。ここで、両実施形態において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第2実施形態の特徴部分を中心に説明するものとする。
第2実施形態においては、フォーカス距離を変えながらAF領域のコントラスト評価値の最大位置を検出するコントラストAF方式において、その評価値を算出する間隔/頻度(サンプリングの間隔や頻度)を同期撮影か単独撮影かに応じて変えることによって異なるAF処理を実行するようにしている。すなわち、単独撮影を行う場合のサンプリングの間隔や頻度に対して、同期撮影を行う場合のサンプリングの間隔や頻度を変える(サンプリングの間隔を大きしたり、頻度を少なくしたりする)ようにしている。これによって同期撮影時には、単独撮影時に比べてAF処理の処理精度が低下するが、その処理時間が短縮されることになる。なお、第2実施形態の同期撮影処理においても、第1実施形態と同様に、各カメラの設置状況に基づいて、同期撮影する際の撮影準備動作を制限する時間を動的に特定し、同期撮影時には、撮影準備動作が完了していなくても制限時間が経過した後に撮影動作を可能にし、かつ、撮影準備動作が完了していてもその制限時間が経過するまでは撮影動作を可能にしないように制御するようにしている。
図10は、第2実施形態の特徴的な動作を示したフローチャートで、撮影モードに切り替えられた際に実行開始される。
先ず、制御部1は、撮影モードにおいて同期撮影モードが選択指定されたかを調べ(ステップB1)、同期撮影モードで指定されなければ(ステップB1でNO)、単独撮影が指示されたものとして、第1の方法による撮影準備動作(AF処理)を選択するが(ステップB4)、同期撮影モードが指定されたときには(ステップB1でYES)、第2の方法による撮影準備動作(AF処理)を選択する(ステップB2)。
この第2の方法による撮影準備動作(コントラスト方式によるAF処理)は、第1の方法よりもサンプリングの間隔を大きくしたり、頻度を少なくしたりしたもので、処理精度よりも処理時間の短縮を優先させたAF処理であると共に、第1の方法の撮影準備動作よりも処理時間が短く、かつ、上述の制限時間内にその処理が完了するAF処理である。この場合、予め用意されている複数の第2の方法(サンプリング間隔や頻度が異なる方法)の中から、制限時間内での撮影準備動作の動作精度が所定以上となるように第2の方法による撮影準備動作を選択するようにしている。
このようにして撮影準備動作(AF処理)を選択した後は、単独撮影処理(ステップB5)、又は同期撮影処理(ステップB3)の実行に移る。この同期撮影処理は、第1実施形態の図6〜図9に示した処理と同様で、各カメラから撮影準備動作の動作結果を収集して制限時間を特定する場合にも、各カメラ側では第2の方法による撮影準備動作(AF処理)を実行する。そして、撮影モードが解除されたかを調べ(ステップB6)、撮影モードのままであれば(ステップB6でNO)、最初のステップB1に戻るが、撮影モードが解除されたときには図10のフローから抜ける。
以上のように、第2実施形態においては、単独撮影が指示された場合に第1の方法による撮影準備動作を実行し、同期撮影が指示された場合には、第1の方法の撮影準備動作よりも処理時間が短く、かつ、制限時間内にその処理が完了する第2の方法による撮影準備動作を実行するようにしたので、各カメラでの撮影準備動作を制限時間内に完了させることができる。
複数の第2の方法の中から、制限時間内における撮影準備動作の動作精度が所定以上となるように第2の方法による撮影準備動作を同期撮影用として選択するようにしたので、各カメラの設置状況に基づいて動的に特定された制限時間に合った第2の方法を選択することができる。
なお、上述した各実施形態においては、同期撮影のタイミングを合わせることを優先するために、撮影準備動作が完了する前に制限時間に達して撮影された画像については、撮影準備の動作精度(合焦精度)がやや犠牲になる場合もあるが、このような場合には、その撮影画像を記録保存する際に、画像処理(ピンぼけ補正)を施して記録保存するようにしてもよい。
上述した各実施形態においてマスタ側のカメラMTは、同期撮影に先だって、各カメラ側で実行されたAF処理によって得られた被写体までの距離に基づいて変換された“撮影準備動作に要する時間”を各カメラから収集するようにしたが、被写体までの距離を各カメラから収集してマスタ側で“撮影準備動作に要する時間”に一括して変換するようにしてもよい。
上述した各実施形態においては、“撮影準備動作に要する時間”としてAF処理に要する時間を例示したが、AF処理に限らず、他の準備処理であってもよい。
また、上述した各実施形態においては、撮像装置としてデジタルカメラに適用した場合を示したが、これに限らず、カメラ機能付きパーソナルコンピュータ・PDA(個人向け携帯型情報通信機器)・タブレット端末装置・スマートフォンなどの携帯電話機・電子ゲーム・音楽プレイヤーなどであってもよい。
また、上述した各実施形態において示した“装置”や“部”とは、機能別に複数の筐体に分離されていてもよく、単一の筐体に限らない。また、上述したフローチャートに記述した各ステップは、時系列的な処理に限らず、複数のステップを並列的に処理したり、別個独立して処理したりするようにしてもよい。
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は、これに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、
指示に応じて撮影準備動作を開始し、この撮影準備動作が完了した後に撮影動作を可能にする撮影制御手段を備えた撮像装置であって、
通信接続された当該撮像装置と他の撮像装置との複数の撮像装置によって同期して撮影する際の前記撮影準備動作を制限する時間として、前記複数の撮像装置に共通する制限時間を特定する特定手段と、
前記複数の撮像装置による同期撮影が指示された場合に、前記撮影準備動作が完了していなくても前記制限時間が経過した後に撮影動作を可能にし、かつ、前記撮影準備動作が完了していても前記制限時間が経過するまでは撮影動作を可能にしないように制御する同期撮影制御手段と、
を備えることを特徴とする。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置において、
前記撮影制御手段は、第1の指示に応じて撮影準備動作を開始し、第2の指示に応じて前記撮影準備動作が完了した後の撮影動作を実行し、
前記同期撮影制御手段は、複数の撮像装置による同期撮影が指示された場合に、前記撮影準備動作が完了していなくても前記制限時間が経過した後は、前記第2の指示に応じて撮影動作を実行し、かつ、前記撮影準備動作が完了していても前記制限時間が経過するまでは前記第2の指示があっても撮影動作を可能にしないように制御する、
ことを特徴とする。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の撮像装置において、
前記撮影制御手段は、前記撮影準備動作が完了していないタイミングで前記第2の指示を受け付け、この第2の指示が受け付けられている場合に、前記撮影準備動作が完了した後に撮影動作を実行するように制御し、
前記同期撮影制御手段は、前記撮影準備動作が完了しておらず、かつ、前記制限時間が経過していないタイミングで前記第2の指示を受け付け、この第2の指示が受け付けられている場合に、前記制限時間が経過した後に撮影動作を実行するように制御する、
ことを特徴とする。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の撮像装置において、
前記同期撮影制御手段は、前記撮影準備動作の完了を待たずに前記制限時間が経過した後に前記第2の指示を受け付け、前記制限時間が経過していないタイミングでは前記第2の指示を受け付けないようにすることで、前記撮影準備動作が完了していなくても前記制限時間が経過した後に撮影動作を可能にし、かつ、前記撮影準備動作が完了していても前記制限時間が経過するまでは撮影動作を可能にしないように制御する、
ことを特徴とする。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の撮像装置において、
前記同期撮影制御手段は、前記複数の撮像装置による同期撮影が指示された場合に、当該撮像装置がマスタ側のカメラとして機能するときには、ユーザ操作により前記第1の指示又は前記第2の指示の有無を判断し、スレーブ側のカメラとして機能するときには、前記マスタ側のカメラとして機能する撮像装置から送信される信号により前記第1の指示又は前記第2の指示の有無を判断する、
ことを特徴とする。
(請求項6)
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置において、
前記撮影制御手段は、第1の指示に応じて撮影準備動作を開始し、この撮影準備動作が完了した後、自動的に撮影動作を実行し、
前記同期撮影制御手段は、複数の撮像装置による同期撮影が指示された場合に、前記撮影準備動作が完了していなくても前記制限時間が経過した後は、自動的に撮影動作を実行し、かつ、前記撮影準備動作が完了していても前記制限時間が経過するのを待ってから自動的に撮影動作を実行する、
ことを特徴とする。
(請求項7)
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置において、
前記撮影準備動作は、その動作時間が長くなるほど動作精度が高くなる動作であり、
前記特定手段は、前記撮影準備動作の動作精度が所定以上となるように前記制限時間を特定する、
ことを特徴とする。
(請求項8)
請求項8に記載の発明は、
指示に応じて撮影準備動作を開始し、この撮影準備動作が完了した後に撮影動作を可能にする撮影制御手段を備えた撮像装置であって、
通信接続された当該撮像装置と他の撮像装置との複数の撮像装置によって同じ被写体を同期して撮影する際の前記撮影準備動作を制限する時間として、前記複数の撮像装置に共通する制限時間を特定する特定手段と、
当該撮像装置の単独撮影が指示された場合には、第1の方法による撮影準備動作を実行し、前記複数の撮像装置による同期撮影が指示された場合には、前記第1の方法の撮影準備動作よりも処理時間が短く、かつ、前記制限時間内にその処理が完了する第2の方法による撮影準備動作を実行するように制御する同期撮影制御手段と、
を備えることを特徴とする。
(請求項9)
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の撮像装置において、
前記撮影準備動作は、その動作時間が長くなるほど動作精度が高くなる動作であり、
前記同期撮影制御手段は、前記制限時間内における前記撮影準備動作の動作精度が所定以上となるように前記第2の方法による撮影準備動作を同期撮影用として選択する、
ことを特徴とする。
(請求項10)
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像装置において、
前記撮影準備動作は、オートフォーカス動作である、
ことを特徴とする。
(請求項11)
請求項11に記載の発明は、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮像装置において、
前記特定手段は、前記複数の撮像装置の個々が前記撮影準備動作に要する時間のばらつき分布の中間位置を前記制限時間として特定する、
ことを特徴とする。
(請求項12)
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の撮像装置において、
前記特定手段は、前記複数の撮像装置の前記撮影準備動作に要する時間のばらつき分布に基づいて、前記制限時間以内である確率が所定値以上、かつ100%未満となるように前記制限時間を特定する、
ことを特徴とする。
(請求項13)
請求項13に記載の発明は、請求項11又は12項に記載の撮像装置において、
前記特定手段は、同期撮影に先だって、前記複数の撮像装置で実行された前記撮影準備動作の動作結果を各撮像装置から収集して、前記撮影準備動作に要する時間のばらつき分布を求める、
ことを特徴とする。
(請求項14)
請求項14に記載の発明は、請求項1乃至13のいずれか1項に記載の撮像装置において、
前記特定手段は、前記撮像装置の間での通信タイムラグを考慮して前記制限時間を再度特定する、
ことを特徴とする。
(請求項15)
請求項15に記載の発明は、
指示に応じて撮影準備動作を開始し、この撮影準備動作が完了した後に撮影動作を可能にする撮影制御手段を備えた撮像装置における撮像制御方法であって、
通信接続された当該撮像装置と他の撮像装置との複数の撮像装置によってを同期して撮影する際の前記撮影準備動作を制限する時間として、前記複数の撮像装置に共通する制限時間を特定する処理と、
前記複数の撮像装置による同期撮影が指示された場合に、前記撮影準備動作が完了していなくても前記制限時間が経過した後に撮影動作を可能にし、かつ、前記撮影準備動作が完了していても前記制限時間が経過するまでは撮影動作を可能にしないように制御する処理と、
を含むことを特徴とする。
(請求項16)
請求項16に記載の発明は、
指示に応じて撮影準備動作を開始し、この撮影準備動作が完了した後に撮影動作を可能にする撮影制御手段を備えた撮像装置のコンピュータに対して、
通信接続された当該撮像装置と他の撮像装置との複数の撮像装置によって同期して撮影する際の前記撮影準備動作を制限する時間として、前記複数の撮像装置に共通する制限時間を特定する機能と、
前記複数の撮像装置による同期撮影が指示された場合に、前記撮影準備動作が完了していなくても前記制限時間が経過した後に撮影動作を可能にし、かつ、前記撮影準備動作が完了していても前記制限時間が経過するまでは撮影動作を可能にしないように制御する機能と、
を実現させるためのプログラム。
(請求項17)
請求項17に記載の発明は、
指示に応じて撮影準備動作を開始し、この撮影準備動作が完了した後に撮影動作を可能にする撮影制御手段を備えた撮像装置における撮像制御方法であって、
通信接続された当該撮像装置と他の撮像装置との複数の撮像装置によって同期して撮影する際の前記撮影準備動作を制限する時間として、前記複数の撮像装置に共通する制限時間を特定する処理と、
当該撮像装置の単独撮影が指示された場合には、第1の方法による撮影準備動作を実行し、前記複数の撮像装置による同期撮影が指示された場合には、前記第1の方法の撮影準備動作よりも処理時間が短く、かつ、前記制限時間内にその処理が完了する第2の方法による撮影準備動作を実行するように制御する処理と、
を含むことを特徴とする。
(請求項18)
請求項18に記載の発明は、
指示に応じて撮影準備動作を開始し、この撮影準備動作が完了した後に撮影動作を可能にする撮影制御手段を備えた撮像装置のコンピュータに対して、
通信接続された当該撮像装置と他の撮像装置との複数の撮像装置によって同期して撮影する際の前記撮影準備動作を制限する時間として、前記複数の撮像装置に共通する制限時間を特定する機能と、
当該撮像装置の単独撮影が指示された場合には、第1の方法による撮影準備動作を実行し、前記複数の撮像装置による同期撮影が指示された場合には、前記第1の方法の撮影準備動作よりも処理時間が短く、かつ、前記制限時間内にその処理が完了する第2の方法による撮影準備動作を実行するように制御する機能と、
を実現させるためのプログラム。
1 制御部
3 記憶部
3a プログラムメモリ
3c 距離―時間変換テーブル
4 操作部
5 表示部
6 撮像部
6C フォーカスレンズ
6E 撮像素子
7 無線通信部
MT マスタ側のカメラ
SV1〜SV19 スレーブ側のカメラ

Claims (18)

  1. 指示に応じて撮影準備動作を開始し、この撮影準備動作が完了した後に撮影動作を可能にする撮影制御手段を備えた撮像装置であって、
    通信接続された当該撮像装置と他の撮像装置との複数の撮像装置によって同期して撮影する際の前記撮影準備動作を制限する時間として、前記複数の撮像装置に共通する制限時間を特定する特定手段と、
    前記複数の撮像装置による同期撮影が指示された場合に、前記撮影準備動作が完了していなくても前記制限時間が経過した後に撮影動作を可能にし、かつ、前記撮影準備動作が完了していても前記制限時間が経過するまでは撮影動作を可能にしないように制御する同期撮影制御手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮影制御手段は、第1の指示に応じて撮影準備動作を開始し、第2の指示に応じて前記撮影準備動作が完了した後の撮影動作を実行し、
    前記同期撮影制御手段は、複数の撮像装置による同期撮影が指示された場合に、前記撮影準備動作が完了していなくても前記制限時間が経過した後は、前記第2の指示に応じて撮影動作を実行し、かつ、前記撮影準備動作が完了していても前記制限時間が経過するまでは前記第2の指示があっても撮影動作を可能にしないように制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮影制御手段は、前記撮影準備動作が完了していないタイミングで前記第2の指示を受け付け、この第2の指示が受け付けられている場合に、前記撮影準備動作が完了した後に撮影動作を実行するように制御し、
    前記同期撮影制御手段は、前記撮影準備動作が完了しておらず、かつ、前記制限時間が経過していないタイミングで前記第2の指示を受け付け、この第2の指示が受け付けられている場合に、前記制限時間が経過した後に撮影動作を実行するように制御する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記同期撮影制御手段は、前記撮影準備動作の完了を待たずに前記制限時間が経過した後に前記第2の指示を受け付け、前記制限時間が経過していないタイミングでは前記第2の指示を受け付けないようにすることで、前記撮影準備動作が完了していなくても前記制限時間が経過した後に撮影動作を可能にし、かつ、前記撮影準備動作が完了していても前記制限時間が経過するまでは撮影動作を可能にしないように制御する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  5. 前記同期撮影制御手段は、前記複数の撮像装置による同期撮影が指示された場合に、当該撮像装置がマスタ側のカメラとして機能するときには、ユーザ操作により前記第1の指示又は前記第2の指示の有無を判断し、スレーブ側のカメラとして機能するときには、前記マスタ側のカメラとして機能する撮像装置から送信される信号により前記第1の指示又は前記第2の指示の有無を判断する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  6. 前記撮影制御手段は、第1の指示に応じて撮影準備動作を開始し、この撮影準備動作が完了した後、自動的に撮影動作を実行し、
    前記同期撮影制御手段は、複数の撮像装置による同期撮影が指示された場合に、前記撮影準備動作が完了していなくても前記制限時間が経過した後は、自動的に撮影動作を実行し、かつ、前記撮影準備動作が完了していても前記制限時間が経過するのを待ってから自動的に撮影動作を実行する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  7. 前記撮影準備動作は、その動作時間が長くなるほど動作精度が高くなる動作であり、
    前記特定手段は、前記撮影準備動作の動作精度が所定以上となるように前記制限時間を特定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  8. 指示に応じて撮影準備動作を開始し、この撮影準備動作が完了した後に撮影動作を可能にする撮影制御手段を備えた撮像装置であって、
    通信接続された当該撮像装置と他の撮像装置との複数の撮像装置によって同期して撮影する際の前記撮影準備動作を制限する時間として、前記複数の撮像装置に共通する制限時間を特定する特定手段と、
    当該撮像装置の単独撮影が指示された場合には、第1の方法による撮影準備動作を実行し、前記複数の撮像装置による同期撮影が指示された場合には、前記第1の方法の撮影準備動作よりも処理時間が短く、かつ、前記制限時間内にその処理が完了する第2の方法による撮影準備動作を実行するように制御する同期撮影制御手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  9. 前記撮影準備動作は、その動作時間が長くなるほど動作精度が高くなる動作であり、
    前記同期撮影制御手段は、前記制限時間内における前記撮影準備動作の動作精度が所定以上となるように前記第2の方法による撮影準備動作を同期撮影用として選択する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  10. 前記撮影準備動作は、オートフォーカス動作である、
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 前記特定手段は、前記複数の撮像装置の個々が前記撮影準備動作に要する時間のばらつき分布の中間位置を前記制限時間として特定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮像装置。
  12. 前記特定手段は、前記複数の撮像装置の前記撮影準備動作に要する時間のばらつき分布に基づいて、前記制限時間以内である確率が所定値以上、かつ100%未満となるように前記制限時間を特定する、
    ことを特徴とする請求項11に記載の撮像装置。
  13. 前記特定手段は、同期撮影に先だって、前記複数の撮像装置で実行された前記撮影準備動作の動作結果を各撮像装置から収集して、前記撮影準備動作に要する時間のばらつき分布を求める、
    ことを特徴とする請求項11又は12項に記載の撮像装置。
  14. 前記特定手段は、前記撮像装置の間での通信タイムラグを考慮して前記制限時間を再度特定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の撮像装置。
  15. 指示に応じて撮影準備動作を開始し、この撮影準備動作が完了した後に撮影動作を可能にする撮影制御手段を備えた撮像装置における撮像制御方法であって、
    通信接続された当該撮像装置と他の撮像装置との複数の撮像装置によって同期して撮影する際の前記撮影準備動作を制限する時間として、前記複数の撮像装置に共通する制限時間を特定する処理と、
    前記複数の撮像装置による同期撮影が指示された場合に、前記撮影準備動作が完了していなくても前記制限時間が経過した後に撮影動作を可能にし、かつ、前記撮影準備動作が完了していても前記制限時間が経過するまでは撮影動作を可能にしないように制御する処理と、
    を含むことを特徴とする撮像制御方法。
  16. 指示に応じて撮影準備動作を開始し、この撮影準備動作が完了した後に撮影動作を可能にする撮影制御手段を備えた撮像装置のコンピュータに対して、
    通信接続された当該撮像装置と他の撮像装置との複数の撮像装置によって同期して撮影する際の前記撮影準備動作を制限する時間として、前記複数の撮像装置に共通する制限時間を特定する機能と、
    前記複数の撮像装置による同期撮影が指示された場合に、前記撮影準備動作が完了していなくても前記制限時間が経過した後に撮影動作を可能にし、かつ、前記撮影準備動作が完了していても前記制限時間が経過するまでは撮影動作を可能にしないように制御する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  17. 指示に応じて撮影準備動作を開始し、この撮影準備動作が完了した後に撮影動作を可能にする撮影制御手段を備えた撮像装置における撮像制御方法であって、
    通信接続された当該撮像装置と他の撮像装置との複数の撮像装置によって同期して撮影する際の前記撮影準備動作を制限する時間として、前記複数の撮像装置に共通する制限時間を特定する処理と、
    当該撮像装置の単独撮影が指示された場合には、第1の方法による撮影準備動作を実行し、前記複数の撮像装置による同期撮影が指示された場合には、前記第1の方法の撮影準備動作よりも処理時間が短く、かつ、前記制限時間内にその処理が完了する第2の方法による撮影準備動作を実行するように制御する処理と、
    を含むことを特徴とする撮像制御方法。
  18. 指示に応じて撮影準備動作を開始し、この撮影準備動作が完了した後に撮影動作を可能にする撮影制御手段を備えた撮像装置のコンピュータに対して、
    通信接続された当該撮像装置と他の撮像装置との複数の撮像装置によって同期して撮影する際の前記撮影準備動作を制限する時間として、前記複数の撮像装置に共通する制限時間を特定する機能と、
    当該撮像装置の単独撮影が指示された場合には、第1の方法による撮影準備動作を実行し、前記複数の撮像装置による同期撮影が指示された場合には、前記第1の方法の撮影準備動作よりも処理時間が短く、かつ、前記制限時間内にその処理が完了する第2の方法による撮影準備動作を実行するように制御する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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