JP2016176419A - 内燃機関 - Google Patents

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【課題】燃費悪化を抑制しつつ、必要な過給圧を早く得ることができる内燃機関を提供する。【解決手段】ディーゼルエンジン1は、クランク軸4を有するエンジン本体2と、エンジン本体2と接続された吸気通路7及び排気通路10と、吸気通路7に配設され、ターボチャージャ12の一部を構成するコンプレッサ13と、排気通路10に配設され、コンプレッサ13と連結されると共にターボチャージャ12の一部を構成するタービン14と、クランク軸4の回転を伝達する動力伝達部17と、タービン14と動力伝達部17との間に結または開放可能に配置され、動力伝達部17により伝達された回転をタービン14に対して伝達または遮断するクラッチ18とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、過給機を具備した内燃機関に関する。
従来の内燃機関としては、例えば特許文献1に記載されているように、過給機を具備した内燃機関が知られている。特許文献1に記載の内燃機関は、クランクシャフトと、このクランクシャフトと連結し、クランクシャフトの動力により回転するオルタネータと、このオルタネータで発電した電力の一部を充電するバッテリと、過給機のタービンシャフトと連結し、エンジン回転が低速である場合に、タービンシャフトの回転を補助(アシスト)するモータとを備えている。
特開2007−127115号公報
しかしながら、上記従来技術においては、モータの出力によりタービンの回転を補助するため、内燃機関の電力消費が大きくなる。従って、オルタネータの発電量が増加するため、オルタネータの発電による機械損失が増大し、燃費悪化につながる。
本発明の目的は、燃費悪化を抑制しつつ、必要な過給圧を早く得ることができる内燃機関を提供することである。
本発明の一態様は、車両に搭載され、過給機を具備した内燃機関において、クランク軸を有する機関本体と、機関本体と接続された吸気通路及び排気通路と、吸気通路に配設され、過給機の一部を構成するコンプレッサと、排気通路に配設され、コンプレッサと連結されると共に過給機の一部を構成するタービンと、クランク軸の回転を伝達する動力伝達部と、タービンまたはコンプレッサと動力伝達部との間に連結または開放可能に配置され、動力伝達部により伝達された回転をタービンまたはコンプレッサに対して伝達または遮断するクラッチとを備えることを特徴とする。
このような内燃機関においては、クラッチが連結されているときは、クランク軸の回転が動力伝達部及びクラッチを介してタービンまたはコンプレッサに伝達される。このように特にモータを使用しなくても、タービンまたはコンプレッサの回転を補助することができる。これにより、燃費悪化を抑制しつつ、必要な過給圧を早く得ることができる。
車両の車速を検出する車速検出部と、過給機の回転数を検出する過給機回転数検出部と、クラッチを制御するクラッチ制御部とを更に備え、クラッチ制御部は、車速検出部により検出された車両の車速が第1所定値よりも低く、且つ過給機回転数検出部により検出された過給機の回転数が第2所定値よりも低いときに、クラッチを連結するように制御してもよい。
車両の車速が第1所定値よりも低く、且つ過給機の回転数が第2所定値よりも低いときは、クラッチが連結状態となるので、クランク軸の回転が動力伝達部及びクラッチを介してタービンまたはコンプレッサに伝達される。従って、排気エネルギーが十分に得られない低速域において、タービンまたはコンプレッサの回転を補助することができる。
過給機の目標過給圧を決定する目標過給圧決定部と、過給機の実過給圧を検出する実過給圧検出部と、目標過給圧決定部により決定された目標過給圧と実過給圧検出部により検出された実過給圧との偏差を算出する過給圧偏差算出部とを更に備え、クラッチ制御部は、クラッチを連結するように制御した後、車速検出部により検出された車両の車速が第3所定値よりも高く、且つ目標過給圧と実過給圧との偏差が第4所定値よりも小さいときに、クラッチを開放するように制御してもよい。
クラッチが連結された後に、車両の車速が第3所定値よりも高く、且つ目標過給圧と実過給圧との偏差が第4所定値よりも小さくなったときは、クラッチが開放状態となるので、クランク軸の回転がタービンまたはコンプレッサに伝達されなくなる。このように車両の車速が第3所定値よりも高く、且つ目標過給圧と実過給圧との偏差が第4所定値よりも小さくなったときは、クラッチを作動させないため、無駄なクラッチ連結のための電力消費及びクランクトルクの消費による燃費悪化を抑えることができる。
本発明の他の態様は、車両に搭載され、過給機を具備した内燃機関において、クランク軸を有する機関本体と、機関本体と接続された吸気通路及び排気通路と、吸気通路に配設され、過給機の一部を構成する第1コンプレッサと、排気通路に配設され、第1コンプレッサと連結されると共に過給機の一部を構成するタービンと、吸気通路における第1コンプレッサよりも上流側に配設された第2コンプレッサと、クランク軸の回転を伝達する動力伝達部と、第2コンプレッサと動力伝達部との間に連結または開放可能に配置され、動力伝達部により伝達された回転を第2コンプレッサに対して伝達または遮断するクラッチとを備えることを特徴とする。
このような内燃機関においては、クラッチが連結されているときは、クランク軸の回転が動力伝達部及びクラッチを介して第2コンプレッサに伝達される。このように特にモータを使用しなくても、第2コンプレッサを回転させることができる。これにより、燃費悪化を抑制しつつ、必要な過給圧を早く得ることができる。
本発明によれば、燃費悪化を抑制しつつ、必要な過給圧を早く得ることができる内燃機関が提供される。
一実施形態に係る内燃機関としてディーゼルエンジンを示す概略構成図である。 図1に示されたECUにより実行される処理手順の詳細を示すフローチャートである。 時間とタービン回転数と車速との関係の一例を比較して示すグラフである。 図1に示されたディーゼルエンジンの変形例を示す概略構成図である。 他の実施形態に係る内燃機関としてディーゼルエンジンを示す概略構成図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面において、同一または同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、一実施形態に係る内燃機関としてディーゼルエンジンを示す概略構成図である。同図において、本実施形態の内燃機関であるディーゼルエンジン(以下、単にエンジン)1は、車両に搭載されたコモンレール式の3気筒直列ディーゼルエンジンである。
エンジン1は、エンジン本体(機関本体)2を備えている。エンジン本体2は、3つのシリンダ3と、各シリンダ3内にそれぞれ往復昇降可能に配置された3つのピストン(図示せず)と、各ピストンと連結されたクランク軸4と、各シリンダ3の燃焼室内にそれぞれ燃料を噴射する3つのインジェクタ5とを備えている。各インジェクタ5には、コモンレール6が接続されている。コモンレール6は、各インジェクタ5に供給される高圧燃料を貯留する。
エンジン本体2には、各シリンダ3の燃焼室内に空気を吸入するための吸気通路7がインテークマニホールド8を介して接続されている。吸気通路7には、インタークーラー9が配設されている。また、エンジン本体2には、各シリンダ3の燃焼室内で発生した排気ガスを排出するための排気通路10がエキゾーストマニホールド11を介して接続されている。
また、エンジン1は、ターボチャージャ(過給機)12を備えている。ターボチャージャ12は、吸気通路7に配設されたコンプレッサ13と、排気通路10に配設されたタービン14と、コンプレッサ13とタービン14とを連結するタービンシャフト15とを有している。コンプレッサ13及びタービン14は、ターボチャージャ12の一部を構成している。
タービン14には、連結軸16が取り付けられている。連結軸16は、タービン14を挟んでタービンシャフト15の反対側に延びていると共に、タービンシャフト15と同軸上に配置されている。
各シリンダ3の燃焼室内から排出された排気ガスがタービン14に導入されると、排気ガスのエネルギー(排気エネルギー)によってタービン14が回転する。そして、タービンシャフト15を介してコンプレッサ13が回転し、そのコンプレッサ13の回転によって圧縮された空気が各シリンダ3の燃焼室内に供給される。
さらに、エンジン1は、クランク軸4と連結され、クランク軸4の回転を増速するように伝達する動力伝達部17と、タービン14と動力伝達部17との間に連結または開放可能に配置され、動力伝達部17により伝達された回転をタービン14に対して伝達または遮断するクラッチ18とを備えている。
動力伝達部17は、例えば2つのプーリにベルトが掛け渡された無段変速機(ContinuouslyVariable Transmission:CVT)により構成されている。動力伝達部17は、電気信号により変速比を任意に制御することが可能である。動力伝達部17には、連結軸19がクランク軸4と同じ側においてクランク軸4に対して平行に延びるように取り付けられている。連結軸19は、連結軸16と同軸上に配置されている。
クラッチ18は、電気信号によりON/OFF制御される電磁クラッチである。クラッチ18は、連結軸19,16同士の連結を断続する。連結軸19,16同士が連結されると、クラッチ18は連結(ON)状態となり、連結軸19,16同士の連結が解除されると、クラッチ18は開放(OFF)状態となる。
クランク軸4の動力は、動力伝達部17及び連結軸19を介してクラッチ18に伝達される。このとき、クラッチ18が開放状態であるときは、動力伝達部17により伝達された動力は、クラッチ18により遮断されてタービン14には伝達されない。一方、クラッチ18が連結状態であるときは、動力伝達部17により伝達された動力は、連結軸19、クラッチ18及び連結軸16を介してタービン14に伝達される。
また、エンジン1は、車速センサ20と、タービン回転数センサ21と、エンジン回転数センサ22と、アクセル開度センサ23と、過給圧センサ24と、ECU(Electronic Control Unit)25とを備えている。
車速センサ20は、車両の車速を検出する車速検出部である。タービン回転数センサ21は、ターボチャージャ12の回転数を代表してタービン14の回転数を検出する過給機回転数検出部である。タービン回転数センサ21は、タービン14の実回転数(以下、タービン実回転数)を検出する。エンジン回転数センサ22は、クランク軸4の回転角を検出することにより、エンジン回転数を検出する。アクセル開度センサ23は、アクセル開度をエンジン負荷として検出する。過給圧センサ24は、ターボチャージャ12の実過給圧(以下、単に実過給圧)を検出する実過給圧検出部である。過給圧センサ24は、例えばインテークマニホールド8に配置されている。
ECU25は、目標回転数決定部26と、目標過給圧決定部27と、過給圧偏差算出部28と、クラッチ制御部29と、回転数制御部30とを有している。
目標回転数決定部26は、車速センサ20、エンジン回転数センサ22及びアクセル開度センサ23の検出値に基づいて、タービン14の目標回転数(以下、タービン目標回転数)を決定する。目標過給圧決定部27は、エンジン回転数センサ22及びアクセル開度センサ23の検出値に基づいて、ターボチャージャ12の目標過給圧(以下、単に目標過給圧)を決定する。過給圧偏差算出部28は、目標過給圧決定部27により決定された目標過給圧と過給圧センサ24により検出された実過給圧との偏差(過給圧偏差)を算出する。
クラッチ制御部29は、車速センサ20及びタービン回転数センサ21の検出値と過給圧偏差算出部28により算出された過給圧偏差とに基づいて、クラッチ18をON/OFF制御する。回転数制御部30は、目標回転数決定部26により決定されたタービン目標回転数に応じて動力伝達部17を制御する。
図2は、ECU25により実行される処理手順の詳細を示すフローチャートである。なお、クラッチ18は、通常は開放(OFF)状態となっている。このため、タービン14は、排気エネルギーのみで回転する。
図2において、ECU25は、まず車速センサ20により検出された車速が閾値A(第1所定値)よりも低いかどうかを判断する(手順S101)。閾値Aは、実験等により予め決められている。ECU25は、車速が閾値A以上であるときは、手順S101を繰り返し実行する。
ECU25は、車速が閾値Aよりも低いときは、タービン回転数センサ21により検出されたタービン実回転数が閾値B(第2所定値)よりも低いかどうかを判断する(手順S102)。ECU25は、タービン実回転数が閾値B以上であるときは、手順S101を繰り返し実行する。
ECU25は、タービン実回転数が閾値Bよりも低いときは、タービン目標回転数を決定する(手順S103)。例えば、ECU25は、車速、エンジン回転数及びエンジン負荷とタービン目標回転数との関係を表すタービン目標回転数マップを予め記憶しておく。そして、ECU25は、タービン目標回転数マップを用いて、車速センサ20により検出された車速とエンジン回転数センサ22により検出されたエンジン回転数とアクセル開度センサ23により検出されたエンジン負荷とに応じたタービン目標回転数を求める。
続いて、ECU25は、目標過給圧を決定する(手順S104)。例えば、ECU25は、エンジン回転数及びエンジン負荷と目標過給圧との関係を表す目標過給圧マップを予め記憶しておく。そして、ECU25は、目標過給圧マップを用いて、エンジン回転数センサ22により検出されたエンジン回転数とアクセル開度センサ23により検出されたエンジン負荷とに応じた目標過給圧を求める。
続いて、ECU25は、クラッチ18を連結(ON)するように制御する(手順S105)。すると、動力伝達部17により伝達された回転が連結軸19、クラッチ18及び連結軸16を介してタービン14に伝達される。これにより、排気エネルギーによるタービン14の回転が補助(アシスト)される。
続いて、ECU25は、手順S103で決定されたタービン目標回転数に応じて動力伝達部17を制御することにより、タービン14の回転数を制御する(手順S106)。これにより、タービン実回転数がタービン目標回転数に近づくようになる。
続いて、ECU25は、車速センサ20により検出された車速が閾値C(第3所定値)よりも高いかどうかを判断する(手順S107)。閾値Cは、閾値Aよりも大きい値であり、実験等により予め決められている。ECU25は、車速が閾値C以下であるときは、手順S106を繰り返し実行する。
ECU25は、車速が閾値Cよりも高いときは、過給圧偏差を算出する(手順S108)。過給圧偏差は、上述したように、手順S104で決定された目標過給圧と過給圧センサ24により検出された実過給圧との偏差(目標過給圧−実過給圧)である。
そして、ECU25は、過給圧偏差が閾値D(第4所定値)よりも小さいかどうかを判断する(手順S109)。ECU25は、過給圧偏差が閾値D以上であるときは、手順S106を繰り返し実行する。
ECU25は、過給圧偏差が閾値Dよりも小さいときは、クラッチ18を開放(OFF)するように制御する(手順S110)。すると、動力伝達部17により伝達された回転のタービン14への伝達が遮断される。これにより、タービン14の回転補助が解除される。
ここで、手順S103は、目標回転数決定部26により実行される。手順S104は、目標過給圧決定部27により実行される。手順S105は、クラッチ制御部29により実行される。手順S106は、回転数制御部30により実行される。手順S108は、過給圧偏差算出部28により実行される。手順S110は、クラッチ制御部29により実行される。
以上のように本実施形態のエンジン1においては、クランク軸4の回転を伝達する動力伝達部17と、この動力伝達部17により伝達された回転をタービン14に対して伝達または遮断するクラッチ18とが備えられている。クラッチ18が連結されているときは、クランク軸4の回転が動力伝達部17及びクラッチ18を介してタービン14に伝達される。そして、タービン14の回転がコンプレッサ13に伝達される。このように特にモータを使用しなくても、タービン14の回転を補助することができる。これにより、燃費悪化を抑制しつつ、必要な過給圧を早く得ることができる。この場合には、各シリンダ3の燃焼室内に十分な空気が吸入されるため、煤が発生しにくくなる。従って、過給遅れによる排気悪化を防止することができる。
また、車両の車速が閾値Aよりも低く、且つタービン実回転数が閾値Bよりも低いときは、クラッチ18が連結状態となるので、クランク軸4の回転が動力伝達部17及びクラッチ18を介してタービン14に伝達される。従って、排気エネルギーが十分に得られない低速域において、タービン14の回転を補助することができる。
さらに、クラッチ18が連結された後に、車両の車速が閾値Cよりも高く、且つ目標過給圧と実過給圧との偏差(過給圧偏差)が閾値Dよりも小さくなったときは、クラッチ18が開放状態となるので、クランク軸4の回転がタービン14に伝達されなくなる。このように車速が閾値Cよりも高く、且つ過給圧偏差が閾値Dよりも小さくなったときは、クラッチ18を作動させないため、無駄なクラッチ18の連結のための電力消費及びクランクトルクの消費による燃費悪化を抑えることができる。このとき、閾値Cは閾値Aよりも大きいため、低速域においてタービン14の回転を確実に補助することができる。
また、車両の定速時または減速時に、クラッチ18を連結してタービン14の回転数を事前に上げておくことにより、加速性を向上させることができる。図3は、時間とタービン回転数と車速との関係の一例を比較して示すグラフである。図中、破線Pは、タービン14を排気エネルギーのみで回転させた場合のタービン回転数変化及び車速変化を示し、実線Qは、排気エネルギーによるタービン14の回転を動力伝達部17及びクラッチ18により補助した場合のタービン回転数変化及び車速変化を示している。図3から分かるように、定速時にタービン14の回転を補助することで、タービン14の回転数を上昇させると、その後の加速開始直後から過給圧追従性が良くなり、各シリンダ3の燃焼室内に空気が吸入されやすくなるため、加速性能が向上する。
また、車両の減速時に、クラッチ18を連結してタービン14の回転数を調整することにより、吸排気時のポンプ損失、つまりピストンの上昇時及び下降時の抵抗を変化させて、エンジン(排気)ブレーキの制動力を任意に設定することができる。
図4は、図1に示されたディーゼルエンジンの変形例を示す概略構成図である。図4において、連結軸16は、コンプレッサ13に取り付けられている。連結軸16は、コンプレッサ13を挟んでタービンシャフト15の反対側に延びていると共に、タービンシャフト15と同軸上に配置されている。クラッチ18は、コンプレッサ13と動力伝達部17との間に連結または開放可能に配置され、動力伝達部17により伝達された回転をコンプレッサ13に対して伝達または遮断する。
本変形例において、クラッチ18が連結されているときは、クランク軸4の回転が動力伝達部17及びクラッチ18を介してコンプレッサ13に伝達される。従って、特にモータを使用しなくても、コンプレッサ13の回転を補助することができる。
なお、上記実施形態及びその変形例では、連結軸16はタービン14またはコンプレッサ13に取り付けられているが、特にそれには限られず、連結軸16がタービンシャフト15に取り付けられていてもよい。
図5は、他の実施形態に係る内燃機関としてディーゼルエンジンを示す概略構成図である。同図において、本実施形態の内燃機関であるディーゼルエンジン(以下、単にエンジン)40は、上述したターボチャージャ12を備えている。ターボチャージャ12は、吸気通路7に配設されたコンプレッサ(第1コンプレッサ)13と、排気通路10に配設されたタービン14とを有している。また、エンジン40は、吸気通路7におけるコンプレッサ13よりも上流側に配設されたコンプレッサ(第2コンプレッサ)41を備えている。コンプレッサ41には、上記の連結軸16が取り付けられている。
また、エンジン40は、上述した動力伝達部17及びクラッチ18を備えている。クラッチ18は、コンプレッサ41と動力伝達部17との間に連結または開放可能に配置され、動力伝達部17により伝達された回転をコンプレッサ41に対して伝達または遮断する。
本実施形態のエンジン40においては、クラッチ18が連結されているときは、クランク軸4の回転が動力伝達部17及びクラッチ18を介してコンプレッサ41に伝達される。このように特にモータを使用しなくても、コンプレッサ41を回転させることができる。これにより、燃費悪化を抑制しつつ、必要な過給圧を早く得ることができる。
なお、本発明は、上記実施形態には限定されない。例えば上記実施形態では、ターボチャージャ12の回転数としてタービン14の回転数をタービン回転数センサ21により直接検出しているが、ターボチャージャ12の回転数の検出方法としては特にそれには限られず、例えばコンプレッサ13またはタービンシャフト15の回転数を直接検出してもよいし、或いはエンジン回転数及び動力伝達部17の変速比等を用いてターボチャージャ12の回転数を推定してもよい。
また、排気通路10にタービン14をバイパスするようにタービンバイパス通路を接続し、そのタービンバイパス通路にウエストゲートを配設してもよい。この場合、高温の排気ガスをタービンバイパス通路を通して排気通路10の下流側に流すことで、タービン14の下流側に配設された触媒の暖機性を向上させることができる。また、排気ガスをタービン14ではなくタービンバイパス通路に流すことで、排圧が低下するため、燃費を向上させることができる。
また、上記実施形態の内燃機関はディーゼルエンジンであるが、本発明は、ガソリンエンジン等にも適用可能である。
1…ディーゼルエンジン(内燃機関)、2…エンジン本体(機関本体)、4…クランク軸、7…吸気通路、10…排気通路、12…ターボチャージャ(過給機)、13…コンプレッサ(第1コンプレッサ)、14…タービン、17…動力伝達部、18…クラッチ、20…車速センサ(車速検出部)、21…タービン回転数センサ(過給機回転数検出部)、24…過給圧センサ(実過給圧検出部)、27…目標過給圧決定部、28…過給圧偏差算出部、29…クラッチ制御部、40…ディーゼルエンジン(内燃機関)、41…コンプレッサ(第2コンプレッサ)。

Claims (4)

  1. 車両に搭載され、過給機を具備した内燃機関において、
    クランク軸を有する機関本体と、
    前記機関本体と接続された吸気通路及び排気通路と、
    前記吸気通路に配設され、前記過給機の一部を構成するコンプレッサと、
    前記排気通路に配設され、前記コンプレッサと連結されると共に前記過給機の一部を構成するタービンと、
    前記クランク軸の回転を伝達する動力伝達部と、
    前記タービンまたは前記コンプレッサと前記動力伝達部との間に連結または開放可能に配置され、前記動力伝達部により伝達された回転を前記タービンまたは前記コンプレッサに対して伝達または遮断するクラッチとを備えることを特徴とする内燃機関。
  2. 前記車両の車速を検出する車速検出部と、
    前記過給機の回転数を検出する過給機回転数検出部と、
    前記クラッチを制御するクラッチ制御部とを更に備え、
    前記クラッチ制御部は、前記車速検出部により検出された前記車両の車速が第1所定値よりも低く、且つ前記過給機回転数検出部により検出された前記過給機の回転数が第2所定値よりも低いときに、前記クラッチを連結するように制御することを特徴とする請求項1記載の内燃機関。
  3. 前記過給機の目標過給圧を決定する目標過給圧決定部と、
    前記過給機の実過給圧を検出する実過給圧検出部と、
    前記目標過給圧決定部により決定された前記目標過給圧と前記実過給圧検出部により検出された前記実過給圧との偏差を算出する過給圧偏差算出部とを更に備え、
    前記クラッチ制御部は、前記クラッチを連結するように制御した後、前記車速検出部により検出された前記車両の車速が第3所定値よりも高く、且つ前記目標過給圧と前記実過給圧との偏差が第4所定値よりも小さいときに、前記クラッチを開放するように制御することを特徴とする請求項2記載の内燃機関。
  4. 車両に搭載され、過給機を具備した内燃機関において、
    クランク軸を有する機関本体と、
    前記機関本体と接続された吸気通路及び排気通路と、
    前記吸気通路に配設され、前記過給機の一部を構成する第1コンプレッサと、
    前記排気通路に配設され、前記第1コンプレッサと連結されると共に前記過給機の一部を構成するタービンと、
    前記吸気通路における前記第1コンプレッサよりも上流側に配設された第2コンプレッサと、
    前記クランク軸の回転を伝達する動力伝達部と、
    前記第2コンプレッサと前記動力伝達部との間に連結または開放可能に配置され、前記動力伝達部により伝達された回転を前記第2コンプレッサに対して伝達または遮断するクラッチとを備えることを特徴とする内燃機関。
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