JP2016173943A - 試料ホルダ、ステージ装置およびそれを用いた荷電粒子線装置 - Google Patents
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球形受けと密着配置され摺動により前記試料の位置を調整可能とする球形支点と、を備え、
前記球形支点の摺動面は、金属の領域と、前記金属よりも摩擦の小さい部材の領域とを有することを特徴とする試料ホルダとする。
前記ホルダの前記本体部を覆って配置され、前記ホルダの前記先端部側に配置された球形支点を備えたステージと、
前記球形支点と密着して配置され摺動により前記試料の位置を調整可能とする球形受けと、を有し、
前記球形支点の摺動面、或いは前記球形受けの摺動面は、金属の領域と、前記金属よりも摩擦が小さな部材の領域と、を有することを特徴とするステージ装置とする。
前記ステージ装置は、サイドエントリ型であり、密着配置され前記試料の位置を調整可能とする球形支点と球形受けとを有し、
前記球形支点の摺動面、或いは前記球形受けの摺動面は、金属の領域と前記金属よりも摩擦が小さな部材の領域とを有することを特徴とする荷電粒子線装置とする。
図1は、本実施例に係る荷電粒子線装置の全体概略断面図である。図1を用いて荷電粒子線装置101の動作について説明する。図1において、荷電粒子線装置101は、電子銃103から放出された荷電粒子105を、集束レンズ107によって対物レンズ109の間に配置されホルダ111で保持された試料(図示せず)上に照射する。荷電粒子105は、試料を透過するときに強度変調を受け、その強度分布が対物レンズ109に取り付けた磁気コイル113によって拡大される。さらに、荷電粒子105の強度分布は、磁気コイルを備えた中間レンズ115と投影レンズ117で順次拡大され、蛍光板119によってその強度分布が可視光に変換され、試料の状態を観察することができる。ホルダ111に保持された試料は、サイドエントリ型のステージ121によって荷電粒子105の照射位置を変えることで、広範囲の状態分布が観察される。なお、ホルダ111は試料が保持される先端部と先端部を支持する本体部からなり、ホルダ111の本体部はステージ121の内部に配置されている。
F1=E1×S1×(dH/H)・・・(1)
例えば、凹面139の面積12平方ミリメートル、凹面139と凹面143の段差51ミクロンメートル、凹面部材141の厚さ5ミリメートル、凹面部材141のヤング率0.5GPaとすると、61Nの反力となる。凹面部材141がフッ素樹脂素材であると、摩擦係数は0.05なので、凹面143(摩擦係数を0.3とする)に10Nが掛かるとすると、摩擦力は6Nまで小さくなり(このとき、見かけの摩擦は0.08と小さくなる)、ステージ121の変形は小さくドリフトを抑えることができる。なお、凹面139の面積S1を凹面143の面積よりも大きくすることにより、見かけの摩擦を小さくすることができる。
F2=E2×S2×(dH/H)・・・(2)
例えば、凸面157の面積12平方ミリメートル、凸面155と凸面157の段差51ミクロンメートル、金属よりも摩擦の小さな凸面部材の厚さ、ヤング率をそれぞれ5ミリメートル、0.5GPaとすると、61Nの反力となる。金属よりも摩擦の小さな凸面部材がフッ素樹脂素材であると、摩擦係数は0.05なので、凸面155(摩擦係数を0.3とする)に10Nが掛かるとすると、摩擦力は6Nまで小さくなり(このとき、見かけの摩擦は0.08と小さくなる)、ステージ121の変形は小さくドリフトを抑えることができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることも可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
Claims (15)
- 荷電粒子源と、試料を載置し試料位置を調整するステージ装置と、前記荷電粒子源から放出された荷電粒子を荷電粒子線として前記試料に照射する荷電粒子光学系とを備えた荷電粒子線装置において、
前記ステージ装置は、サイドエントリ型であり、密着配置され前記試料の位置を調整可能とする球形支点と球形受けとを有し、
前記球形支点の摺動面、或いは前記球形受けの摺動面は、金属の領域と前記金属よりも摩擦が小さな部材の領域とを有することを特徴とする荷電粒子線装置。 - 請求項1記載の荷電粒子線装置において、
密着された前記球形支点と前記球形受けとが引き離された状態では、前記金属よりも摩擦が小さな部材の領域は、前記金属の領域よりも高さが高いことを特徴とする荷電粒子線装置。 - 請求項1記載の荷電粒子線装置において、
前記金属よりも摩擦が小さな部材は、フッ素樹脂であることを特徴とする荷電粒子線装置。 - 請求項1記載の荷電粒子線装置において、
前記金属の領域は、厚さが30ミクロンメートル未満の部材で覆われていることを特徴とする荷電粒子線装置。 - 請求項4記載の荷電粒子線装置において、
前記金属の領域を覆う部材は、ダイヤモンドライクカーボン被膜或いはニッケルメッキであることを特徴とする荷電粒子線装置。 - 請求項1記載の荷電粒子線装置において、
前記金属よりも摩擦が小さな部材の領域は、前記金属の領域よりも面積が大きいことを特徴とする荷電粒子線装置。 - 請求項1記載の荷電粒子線装置において、
前記球形支点と前記球形受けの摺動面は、真空中に配置されることを特徴とする荷電粒子線装置。 - 請求項1記載の荷電粒子線装置において、
前記球形支点と前記球形受けの摺動面は、大気圧中に配置されることを特徴とする荷電粒子線装置。 - 請求項1記載の荷電粒子線装置において、
前記金属よりも摩擦が小さな部材の領域と前記金属の領域との対が、三対以上存在することを特徴とする荷電粒子線装置。 - 試料を保持する先端部及び前記先端部を支持する本体部を備えたホルダと、
前記ホルダの前記本体部を覆って配置され、前記ホルダの前記先端部側に配置された球形支点を備えたステージと、
前記球形支点と密着して配置され摺動により前記試料の位置を調整可能とする球形受けと、を有し、
前記球形支点の摺動面、或いは前記球形受けの摺動面は、金属の領域と、前記金属よりも摩擦が小さな部材の領域と、を有することを特徴とするステージ装置。 - 請求項10記載のステージ装置において、
密着された前記球形支点と前記球形受けとが引き離された状態では、前記金属よりも摩擦が小さな部材の領域は、前記金属の領域よりも高さが高いことを特徴とするステージ装置。 - 請求項10記載のステージ装置において、
前記金属よりも摩擦が小さな部材は、フッ素樹脂であることを特徴とするステージ装置。 - 請求項10記載のステージ装置において、
前記金属の領域は、厚さが30ミクロンメートル未満の部材で覆われていることを特徴とするステージ装置。 - 試料を保持する保持部と、
球形受けと密着配置され摺動により前記試料の位置を調整可能とする球形支点と、を備え、
前記球形支点の摺動面は、金属の領域と、前記金属よりも摩擦の小さい部材の領域とを有することを特徴とする試料ホルダ。 - 請求項14記載の試料ホルダにおいて、
前記球形支点と前記球形受けとが引き離された状態では、前記金属よりも摩擦が小さな部材の領域は、前記金属の領域よりも高さが高いことを特徴とする試料ホルダ。
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JP2005235991A (ja) * | 2004-02-19 | 2005-09-02 | Riipuru:Kk | 転写装置 |
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