JP2016173769A - 貨幣管理装置および貨幣管理方法 - Google Patents

貨幣管理装置および貨幣管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】不適正な入金操作をより完全に防止することが可能な貨幣管理装置および貨幣管理方法を提供する。
【解決手段】貨幣管理装置20は、貨幣を収納するドロア26a〜26dと、収納対象の貨幣を撮影するカメラ25と、紙幣計数部23とを備える。ドロア26a〜26dは、ロック機構によって、閉塞位置にロックされている。入金の際、貨幣管理装置20は、入力部21を介して入力された入金情報(金種)とカメラ25による撮像画像に基づく貨幣情報(金種)とを比較する。入金対象の貨幣が小束紙幣である場合は、さらに、紙幣計数部23により個束紙幣中の紙幣の数が計数される。金種が一致し、さらに紙幣の数が一致する場合、貨幣管理装置20はドロア26a〜26dのロックを解除する。
【選択図】図1

Description

本発明は、貨幣を収納および保管する貨幣管理装置および貨幣管理方法に関する。
従来、貨幣を収納および保管する貨幣管理装置が、銀行等で利用されている。たとえば、銀行では、出納機で出金できない大量現金の支払いや、出納機に収納し切れなくなった紙幣や硬貨等を出納機から取出して保管する場合に貨幣管理装置が使用される。貨幣管理装置に貨幣を収納する場合、紙幣は、所定枚数ごとに結束された状態で貨幣管理装置に収納される。また、硬貨は、所定枚数ごとに包装された状態で貨幣管理装置に収納される。出納機に貨幣が少なくなった場合に、貨幣管理装置から紙幣や硬貨が取り出されて出納機に戻される。
このような貨幣管理装置では、貨幣の収納状況が厳格に管理される必要がある。一般に、銀行等では、貨幣管理装置に貨幣を出し入れする際に、入出金する金額を行員が台帳等に記入する。貨幣管理装置側では、たとえば収納されている貨幣の重量を測定して、貨幣の収納金額が管理される。この場合、台帳等に記入した入出金金額と、実際に入出金された金額とが一致しない場合に、問題となる。
以下の特許文献1では、このような問題に対応可能な貨幣管理装置が記載されている。この貨幣管理装置では、作業者に入出金の金額を入力させ、入出金作業が完了した後に、貨幣管理装置で測定した入出金の金額と作業者が入力した入出金の金額とを比較して精査処理がなされる。そして、両金額が一致しなければ、再度入出金の作業を行うことが、作業者に促される。
特開2009−294711号公報
ところが、上記のような構成であっても、たとえば、実際に貨幣管理装置に収納するべき貨幣が手元にない場合であっても収納庫を開けることが可能であり、不正に繋がる可能性がある。
かかる課題に鑑み、本発明は、不適正な入金操作をより完全に防止することが可能な貨幣管理装置および貨幣管理方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る貨幣管理装置は、貨幣を収納する貨幣収納部と、貨幣を収納可能な開状態と貨幣を収納できない閉状態に前記貨幣収納部の状態を切り替える状態切替部と、前記貨幣収納部に収納される収納対象貨幣の入金に関する入金情報に基づいて前記状態切替部を制御する制御部と、前記貨幣収納部に対し前記収納対象貨幣を収納することの適否を、前記入金情報に基づいて評価可能な貨幣情報を前記収納対象貨幣から取得する貨幣情報取得部と、を備える。ここで、前記制御部は、前記貨幣情報が前記入金情報に適合する場合に、前記状態切替部を制御して、前記貨幣収納部の状態を前記閉状態から開状態に切り替える。
本発明の第2の態様に係る貨幣管理方法は、貨幣収納部に対し前記収納対象貨幣を収納することの適否を、前記貨幣収納部に収納される収納対象貨幣の入金に関する入金情報に基づいて評価可能な貨幣情報を、前記収納対象貨幣から取得し、前記貨幣情報が前記入金情報に適合する場合に、前記貨幣収納部を、前記収納対象貨幣を収納できない閉状態から前記収納対象貨幣を収納可能な開状態に切り替える。
本発明によれば、収納対象貨幣の入金情報に基づいて収納対象貨幣を収納することの適否を評価可能な貨幣情報が、収納対象貨幣から取得される。そして、貨幣情報が入金情報に適合する場合に、貨幣収納部が、収納対象貨幣を収納できない閉状態から前記収納対象貨幣を収納可能な開状態に切り替えられる。したがって、たとえば、収納対象貨幣が手元にないような場合は、貨幣情報が取得されないため、貨幣収納部が貨幣を収納可能な開状態に切り替えられることがなく、貨幣収納部は貨幣を収納できない閉状態に維持される。このため、不正を未然に防止できる。
よって、本発明によれば、不適正な入金操作をより完全に防止することが可能な貨幣管理装置および貨幣管理方法を提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
図1は、実施形態1に係る貨幣処理システムの外観を示す斜視図である。 図2(a)ないし(d)は、それぞれ、実施形態1に係る貨幣管理装置で扱われる貨幣を模式的に示す図である。 図3(a)、(b)は、それぞれ、実施形態1に係る貨幣管理装置のドロアの外観を示す斜視図である。 図4は、実施形態1に係る貨幣処理システムの主たる構成を示すブロック図である。 図5(a)は、実施形態1に係る貨幣管理装置の入力部のキー構成を示す図である。図5(a)、(b)それぞれ、実施形態1に係る貨幣処理装置の表示部に表示される画面の構成を模式的に示す図である。 図6は、実施形態1に係る貨幣管理装置の入金処理を示すフローチャートである。 図7(a)は、実施形態1に係る貨幣管理装置の入金処理を示すフローチャートである。図7(b)は、実施形態1に係る貨幣管理装置のドロアのロック処理を示すフローチャートである。 図8(a)は、実施形態1に係る貨幣管理装置の他の入金処理を示すフローチャートである。図8(b)は、変更例に係る貨幣管理装置の外観を示す斜視図である。 図9(a)は、実施形態2に係る貨幣処理システムの外観を示す斜視図である。図9(b)は、実施形態2に係るドロアの構成を示す斜視図である。 図10は、実施形態2に係る貨幣管理装置の入金処理を示すフローチャートである。 図11(a)は、実施形態2に係る貨幣管理装置の入金処理を示すフローチャートである。図11(b)は、実施形態に係る貨幣管理装置の小扉の閉塞処理を示すフローチャートである。 図12は、実施形態3に係る貨幣処理システムの外観を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
<実施形態1>
以下の実施形態には、硬貨および紙葉類を処理する出納機に通信線で接続された貨幣管理装置に本発明を適用した例が示されている。
本実施形態において、紙幣収納領域261および硬貨収納領域262が特許請求の範囲に記載の「貨幣収納部」に対応する。また、ドロア26a〜26dおよびロック機構201が特許請求の範囲に記載の「状態切替部」に対応する。ドロア26a〜26dが引き出された状態が特許請求の範囲に記載の「開状態」に対応し、ドロア26a〜26dが閉じられロックされた状態が特許請求の範囲に記載の「閉状態」に対応する。また、紙幣計数部23とカメラ25が特許請求の範囲に記載の「貨幣情報取得部」に対応する。カメラ25の撮像画像に基づき判定された金種と、紙幣計数部23により計数された小束紙幣の枚数が、特許請求の範囲に記載の「貨幣情報」に相当し、出納機10から貨幣管理装置20に送信される入金情報および貨幣管理装置20において手入力で設定される入金情報と小束紙幣の正規の枚数(100枚)に関する情報が特許請求の範囲に記載の「入金情報」に相当する。
ただし、上記記載は、あくまで、特許請求の範囲の構成と実施形態の構成とを対応付けることを目的とするものであって、上記対応付けによって特許請求の範囲に記載の発明が実施形態の構成に何ら限定されるものではない。
図1は、本実施形態に係る貨幣処理システム1の外観を示す斜視図である。
貨幣処理システム1は、出納機10と貨幣管理装置20とを備える。通常、貨幣管理装置20は、出納機10の近辺に配置される。出納機10で出金できない大量現金の支払いや、出納機10に収納しきれなくなった硬貨や紙幣が貨幣管理装置20に移される。また、出納機10に貨幣が少なくなった場合は、貨幣管理装置20から紙幣や硬貨が取り出されて出納機10に戻される。出納機10と貨幣管理装置20は、通信線により接続され、互いに通信可能である。
出納機10は、束紙幣を処理する束紙幣処理ユニット11と、バラ紙幣を処理するバラ紙幣処理ユニット12と、包装硬貨を処理する包装硬貨処理ユニット13と、バラ硬貨を処理するバラ硬貨処理ユニット14とを備えている。束紙幣処理ユニット11とバラ紙幣処理ユニット12には、それぞれ、束紙幣を出金する束紙幣出金口11aと、バラ紙幣を出金するバラ紙幣出金口12aが設けられている。また、包装硬貨処理ユニット13とバラ硬貨処理ユニット14には、それぞれ、包装硬貨を出金する包装硬貨出金口13aと、バラ硬貨を出金するバラ硬貨出金口14aが設けられている。
さらに、出納機10は、入力部15と、表示部16と、カードリーダ17と、プリンタ18を備えている。入力部15と表示部16は、それぞれ、機械式のキーボードおよびモニタであり、出納機10に対する作業者のインタフェースとして利用される。カードリーダ17は、作業者が所持するIDカードを読み取る。プリンタ18は、レシート発行装置として機能する。本実施形態では、後述のように、出納機10から貨幣管理装置20に貨幣を移す際に、連動番号(4桁の数字)が印字されたレシートがプリンタ18により発行され、作業者に渡される。
貨幣管理装置20は、入力部21と、表示部22と、紙幣計数部23と、棚24と、カメラ25と、4つのドロア26a〜26dと、カードリーダ27とを備えている。入力部21と表示部22は、それぞれ、機械式のキーボードおよびモニタであり、貨幣管理装置20に対する作業者のインタフェースとして利用される。紙幣計数部23は、セット部23aにセットされた紙幣の枚数を計数する。紙幣は、表面が略鉛直となるように、セット部23aにセットされる。棚24には、後述のように紙幣または硬貨の撮像の際に、紙幣または硬貨が載置される。カメラ25は、撮像方向が鉛直下向きとなるように、支持フレーム25aによって支持されている。本実施形態では、カメラ25の撮像領域が、棚24上面の略全領域に設定されている。
4つのドロア26a〜26dは、それぞれ、収納する貨幣の金種が決まっている。本実施形態では、最上段のドロア26aは1万円紙幣の収納に用いられ、2段目のドロア26bはその他の金種の紙幣の収納に用いられる。また、3段目のドロア26cには100円、10円および1円の硬貨の収納に用いられ、最下段のドロア26dは500円、50円および5円の硬貨の収納に用いられる。ドロア26a〜26dは、ロック機構201(図1には図示せず、図4参照)によって、それぞれ個別に、閉塞位置にロックされている。ドロア26a〜26dは、バネ等の付勢手段によって開放方向に付勢されている。したがって、ドロア26a〜26dは、それぞれ、ロック機構201によるロックが解除されると、付勢手段による付勢によって、僅かに引き出される。
本実施形態において、紙幣は、100枚が結束された小束紙幣および10束の小束紙幣が結束された大束紙幣の形態で、ドロア26a、26bに収納される。また、硬貨は、50枚ごとに包装された包装硬貨の形態で、ドロア26c、26dに収納される。作業者は、小束紙幣を束紙幣出金口11aから取出し、適宜、小束紙幣を10束ごとに結束して大束紙幣としてドロア26a、26bに収納し、また、包装硬貨を包装硬貨出金口13aから取出して、ドロア26c、26dに収納する。
図2(a)、(b)は、それぞれ、小束紙幣および大束紙幣を模式的に示す図、図2(c)は包装硬貨の構成を模式的に示す図である。図2(b)に示すように、大束紙幣は、10束の小束紙幣を重ねた状態で、長手方向と短手方向に紙帯で結束した構成となっている。また、図2(d)に示すように、10個の包装硬貨が輪ゴム等で束状に纏められてドロア26c、26dに収納される場合もある。
図3(a)、(b)は、それぞれ、2段目のドロア26bと最下段のドロア26dの内部構造を示す斜視図である。
図3(a)に示すように、ドロア26bには、3種類の金種の紙幣の束が、規則正しく収納保管される。図3(a)の例では、ドロア26bの内部が、8つの紙幣収納領域261が区画されており、紙幣収納領域261ごとに、収納保管される紙幣の金種が決められている。8つの紙幣収納領域261には、それぞれ、ロードセル202(図3(a)には図示せず、図4参照)が配置され、このロードセル202によって各紙幣収納領域261に収納された紙幣の総重量が計測される。なお、ドロア26aもドロア26bと同様の構成となっている。
また、図3(b)に示すように、ドロア26dには、3種類の金種の包装硬貨が、規則正しく収納保管される。図3(b)の例では、ドロア26dの内部が、3つの硬貨収納領域262に区画されており、硬貨収納領域262ごとに、収納保管される硬貨の金種が決められている。3つの硬貨収納領域262には、それぞれ、ロードセル202(図3(a)には図示せず、図4参照)が配置され、このロードセル202によって各硬貨収納領域262に収納された硬貨の総重量が計測される。なお、ドロア26cもドロア26dと同様の構成となっている。
図4は、出納機10と貨幣管理装置20の要部構成を示すブロック図である。
図4に示すように、出納機10は、図1に示す束紙幣処理ユニット11、バラ紙幣処理ユニット12、包装硬貨処理ユニット13、バラ硬貨処理ユニット14、入力部15、表示部16およびカードリーダ17の他、回路系の構成として、制御部101、記憶部102および通信部103を備えている。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)等の演算回路を備え、記憶部102に記憶されたプログラムに従って、各部を制御する。記憶部102は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)やハードディスク等の記憶媒体を備え、制御部101の動作プログラムを記憶し、また、制御部101の制御処理の際にワーク領域として利用される。通信部103は、通信インタフェースであって、通信回線で貨幣管理装置20の通信部206に接続されている。なお、通信部103と通信部206との間の通信は、有線に限らず、無線で行われても良い。
また、図4に示すように、貨幣管理装置20は、図1に示す入力部21、表示部22、紙幣計数部23、カメラ25およびカードリーダ27の他、ロック機構201、ロードセル202、報知部203、制御部204、記憶部205および通信部206を備えている。上記のように、ロック機構201は、ドロア26a〜26dをそれぞれ閉塞状態にロックする。また、ロードセル202は、上記のように、ドロア26a〜26dに配された紙幣収納領域261および硬貨収納領域262に収納された紙幣および硬貨の総重量を領域ごとに計測する。
報知部203は、スピーカを備え、貨幣保管装置20に対する貨幣の入出金時に所定のガイダンス、メッセージ、その他の音声を出力する。
制御部204は、CPU等の演算回路を備え、記憶部205に記憶されたプログラムに従って、各部を制御する。記憶部205は、ROM、RAMやハードディスク等の記憶媒体を備え、制御部204の動作プログラムを記憶し、また、制御部204の制御処理の際にワーク領域として利用される。記憶部205には、後述の入金操作時の制御プログラムが記憶されている。この制御プログラムには、入金に関する入金情報の一つとして、小束紙幣の正規の枚数(100枚)が保持されている。
通信部206は、通信インタフェースであって、通信回線で出納機10の通信部103に接続されている。上記のように、通信部103と通信部206との間の通信は、有線に限らず、無線で行われても良い。
図5(a)は、貨幣管理装置20の入力部21の構成を模式的に示す図である。
上記のように、入力部21は、機械式のキーボードにより構成されている。図5に示すように、入力部21は、数字を入力するためのテンキーB11と、収納または取出す貨幣の数を束数または本数単位で入力するための束/本キーB12と、処理の指定または入力項目の確定を行うための実行キーB13と、処理の確定および確認を行うための完了キーB14と、カーソルを上下に移動させるためのカーソルキーB15と、を備えている。さらに、入力部21は、収納または取出す硬貨の金種を指定するための硬貨金種キーB16と、収納または取出す紙幣の金種を指定するための紙幣金種キーB17と、表示されているウインドウを一つ前のウインドウに戻す切替キーB18と、入力中の数値を訂正する訂正キーB19と、を備えている。硬貨金種キーB16および紙幣金種キーB17には、各キーに金種の表示が付されている。1千円札の紙幣金種キーB17と、1円硬貨の硬貨金種キーB16は、それぞれ、カーソルを左右方向に移動させるためのキーとして共用される。
貨幣管理装置20に対する貨幣収納時に、作業者が、貨幣管理装置20に対して、手動で、入金情報を入力する場合、作業者は、図5(a)に示す入力部21を操作して、貨幣管理装置20に入金する貨幣の金種と数(小束の束数、包装硬貨の本数)を入力する。このとき、金種の入力は、硬貨金種キーB16または紙幣金種キーB17を用いて行われる。また、小束紙幣の束数や包装硬貨の本数の入力は、テンキーB11と束/本キーB12を用いて行われる。なお、大束紙幣を入金する場合、作業者は、該当金種を入力した上で、10束と入力する。
図5(b)、(c)は、それぞれ、作業者が小束紙幣および包装硬貨の入金操作を行う場合に表示部22に表示される画面の一例を示している。
図5(b)、(c)に示すように、入金操作時の画面は、領域R11〜領域R17を含んでいる。領域R11には、当該操作が入金(収納)に係るものであることが表示される。領域R12には、収納操作のシリアル番号が表示され、領域R13には、作業者のID情報が表示される。作業者のID情報は、入金操作の際に作業者が自身のIDカードをカードリーダ27に読み取らせることにより取得される。領域R14には、入金操作の際の際に行われるべき手順が表示される。領域R15には、入金操作により入力された入金情報が金種ごとに表示され、また、その合計額が表示される。領域R16には、画面の切り替えを行う場合の操作が表示される。領域R17には、現在の日時が表示される。
作業者は、自身が収納しようとする貨幣の入金情報を、図5(b)、(c)の画面を参照しながら、図5(a)の入力部21により入力する。そして、収納対象の貨幣に関する入金情報の入力が完了すると、作業者は、完了キーB14を押下して、入金操作を確定させる。
以上は貨幣管理装置20に貨幣を収納する際に手入力で入金情報を入力する方法であるが、本実施形態では、貨幣管理装置20と出納機10が通信可能であるため、出納機10から貨幣管理装置20に貨幣を移す場合は、通信により、入金情報が、出納機10から貨幣管理装置20に送信される。
この場合、作業者は、出納機10に対して自身のIDカードを読み取らせた上で、出納機10から貨幣管理装置20に移し替える貨幣の金種と貨幣の数(小束紙幣の束数、包装硬貨の本数)を出納機10に入力して、出納機10から当該貨幣を取り出す。このとき、出納機10の制御部101は、こうして取出された貨幣に関する情報(金種と個数を含む)を、貨幣管理装置20において設定される入金情報として、固有の連動番号(4桁の数字)に紐づけて記憶部102に記憶させ、記憶させた連動番号が印字されたレシートをプリンタ18に出力させる。こうして、作業者は、当該貨幣の連動番号を取得する。
出納機10から取出した貨幣を貨幣管理装置20に収納する場合、作業者は、貨幣管理装置20に対して自身のIDカードを読み取らせた上で、レシートに印字された連動番号を貨幣管理装置20に入力する。これにより、当該貨幣を出納機10から取出す際に出納機10の記憶部102に記憶された入金情報が、貨幣管理装置20に送信される。
図6および図7(a)は、連動番号に基づき入金情報を出納機10から取得する場合の貨幣管理装置20における収納処理を示すフローチャートである。この処理は、貨幣管理装置20の制御部204において行われる。
図6を参照して、制御部204は、作業者から連動番号の入力を受け付ける(S101)。作業者から連動番号が入力されると(S102:YES)、制御部204は、入力された連動番号を含む入金情報の問合せ情報を、通信部206を介して出納機10に送信する。これにより、出納機10の制御部101は、記憶部102から対応する入金情報を読み出して、貨幣管理装置20に送信する。これにより、制御部204は、連動番号に対応する入金情報(金種と個数)を取得する(S103)。
なお、制御部204は、取得した入金情報を表示部22には表示させない。あるいは、制御部204は、取得した入金情報を表示部22には表示させるが、表示された入金情報を入力部21により修正することを受け付けない。
次に、制御部204は、受信した入金情報により特定される金種、すなわち、収納対象の貨幣の金種が複数あるか否かを判定する(S104)。金種が複数ある場合(S104:YES)、制御部204は、まず、何れか一つの金種を収納対象の金種(以下、「収納対象金種」という)に設定する(S105)。たとえば、入金情報により特定される金種が1万円と1千円である場合、制御部204は、このうち1万円を収納対象金種に設定する(S105)。入金情報により特定される金種が一つのみである場合、制御部204は、S105をスキップして、当該金種を収納対象金種に設定する。
ここで、制御部204は、収納対象金種の貨幣を棚24に置いてカメラ25に撮像させることを促すガイダンスを出力する。このガイダンスは、表示部22に表示されても良いし、報知部203から音声で出力されても良い。これ以降に行われるガイダンスも同様に表示および音声の一方または双方で行われる。
このガイダンスに従って、作業者は、収納対象金種の貨幣を棚24の上に載置する。小束紙幣を収納する場合、作業者は、小束紙幣を一つだけ、表面または裏面が上を向くように棚24に載置する。大束紙幣を収納する場合、作業者は、大束紙幣を一つだけ、表面または裏面が上を向くように棚24に載置する。包装硬貨を収納する場合、作業者は、所定本数の包装硬貨を鉛直方向に立てた状態で棚24に載置する。
なお、このように棚24に載置された貨幣が、特許請求の範囲に記載の「収納対象貨幣」に対応する。以下、この貨幣を「収納対象貨幣」と称する。
その後、カメラ25が収納対象貨幣を撮像し、撮像した画像を制御部204に送る。制御部204は、受信した撮像画像を解析して、棚24に載置されている収納対象貨幣の金種を識別する(S106)。棚24に複数の包装硬貨が載置されている場合、制御部204は、各包装硬貨の金種を識別する。
すなわち、貨幣管理装置20の記憶部205には、図2(a)〜(d)に示す各貨幣の平面画像(表面および裏面)のテンプレートが金種ごとに記憶されている。制御部204は、カメラ25により撮像された画像と各金種のテンプレートとを照合し、撮像画像に整合するテンプレートの金種を、収納対象貨幣の金種として識別する。大束紙幣か小束紙幣かの識別は、紙帯による結束状態に基づいて行われる。
制御部204は、識別した金種が、入金情報をもとに設定した収納対象金種に一致するか否かを判定する(S107)。棚24に複数の包装硬貨が載置されている場合、制御部204は、これら包装硬貨の金種が全て収納対象金種に一致するか否かを判定する。両金種が一致しない場合(S107:NO)、制御部204は、作業者が収納しようとしている収納対象貨幣の金種が適切ではないことを報知する確認メッセージを報知部203に出力させる(S108)。撮像画像から識別した金種が収納対象金種に適合する場合(S107:YES)、制御部204は、棚24に載置された貨幣が小束紙幣であるか否かを判定する(S109)。
当該貨幣が小束紙幣でない場合(S109:NO)、制御部204は、ロック機構201を制御して、ドロア26a〜26dのうち収納対象金種に対応するドロアの施錠を解除する(S113)。これにより、収納対象貨幣の収納が可能となる。
収納対象貨幣が小束紙幣である場合(S109:YES)、制御部204は、小束紙幣の計数処理を紙幣計数部23に行わせる。このとき、制御部204は、小束紙幣を紙幣計数部23にセットすることを促すガイダンスを出力する。このガイダンスにより作業者は、当該小束紙幣を紙幣計数部23にセットする。紙幣計数部23は、セットされた小束紙幣を計数し、計数値を制御部204に送信する(S110)。これを受けて、制御部204は、計数値が正規の枚数(100枚)に一致するか否かを判定する(S111)。計数値が正規の枚数に一致しない場合(S111:NO)、制御部204は、作業者が収納しようとしている小束紙幣の枚数が適切ではないことを報知する確認メッセージを報知部203に出力させる(S112)。計数値が正規の枚数に一致する場合(S111:YES)、制御部204は、ロック機構201を制御して、ドロア26a〜26dのうち当該小束紙幣に対応するドロアのロックを解除する(S113)。これにより、収納対象貨幣(小束紙幣)の収納が可能となる。
S113の工程において、制御部204は、棚24に載せられている収納対象貨幣をロックが解除されたドロアに収納することを促すガイダンスを出力する。このガイダンスに従い、作業者は、ロックが解除されたドロアを開放し、棚24上の収納対象貨幣をドロア内に収納する。
図7(a)を参照して、その後、制御部204は、開放されたドロアの何れかの貨幣収納領域(たとえば、図3(a)、(b)の紙幣収納領域261または硬貨収納領域262)において、ロードセル202により重量の変化が検知されたか否かを判定する(S114)。何れかの貨幣収納領域において重量変化が検知されると(S114:YES)、制御部204は、重量変化が検知された貨幣収納領域が、収納対象の貨幣が収納されるべき貨幣収納領域に対応するか否か、すなわち、収納対象貨幣が適正な貨幣収納領域に収納されたか否かを判定する(S115)。
ドロアに対する収納対象貨幣の収納領域が適正でない場合(S115:NO)、制御部204は、収納領域が適正ではないことを報知するメッセージを報知部203に出力させる(S116)。これにより、作業者は、正しい貨幣収納領域に収納対象貨幣を収納し直す。ドロアに対する貨幣の収納領域が適正である場合(S115:YES)、制御部204は、収納対象金種の全ての貨幣について収納作業が終了したか否かを判定する(S117)。具体的には、制御部204は、ロードセル202の重量変化から当該ドロアに収納された貨幣の数(小束紙幣の束数または包装硬貨の本数)を算出し、算出した貨幣の数と、入金情報により特定される収納対象金種の貨幣の数とを比較し、両者が一致する場合に、収納対象金種の全ての貨幣について収納作業が終了したと判定する。
収納対象金種に対する収納作業が終了していない場合(S117:NO)、制御部204は、処理をS106に戻して、収納対象金種の残りの貨幣についてS106以降の処理を繰り返す。このとき、制御部204は、収納対象金種の次の貨幣を棚24に載置することを促すガイダンスを出力する。これにより、次の貨幣に対する作業が作業者により進められる。
収納対象金種に対する収納作業が終了した場合(S117:YES)、制御部204は、開放中のドロアを閉じることを促すガイダンスを出力する。そして、制御部204は、入金情報により特定される金種のうち収納作業が未処理の金種が残っているか否かを判定する(S118)。未処理の金種が残っていると(S118:NO)、制御部204は、処理をS104に戻し、未処理の金種について、S104以降の処理を実行する。こうして、入金情報により特定される全ての金種について収納作業が終了すると(S118:YES)、制御部204は、当該連動番号の貨幣に対する処理を終了する。
このとき、制御部204は、適正に入金処理が行われたことを示すフラグを連動番号およびユーザID、操作日時に紐づけて記憶部205に記憶させる。制御部204は、さらに、S107、S109、S115の判定結果を連動番号に紐づけて記憶部205に記憶させても良い。また、制御部204は、適正に入金処理が完了されなかった場合は、そのことを示すフラグを連動番号およびユーザID、操作日時に紐づけて記憶部205に記憶させ、併せて、S107、S109、S115の何れで問題が生じたかの情報を、連動番号に紐づけて記憶部205に記憶させる。
図7(b)は、ドロアのロック処理を示すフローチャートである。図7(b)の処理は、図6のS113によりドロアのロックが解除されることにより開始される。
制御部204は、図6のS113でロックが解除されたドロア(ここでは「対象ドロア」という)が閉じられたか否かを判定する(S201)。対象ドロアが閉じられると(S201:YES)、制御部204は、対象ドロアに収納された貨幣について精査を行う(S202)。すなわち、制御部204は、対象ドロアに設置されたロードセル202の重量変化から、図6のS113で施錠が解除された後に対象ドロアに収納された金種の貨幣の数(小束紙幣の束数または包装硬貨の個数)を算出する。そして、算出した貨幣の数が、入金情報により特定される対象ドロアに収納されるべき収納対象金種の貨幣の数に一致するか否かを判定する。2つの貨幣の数量が一致しない場合(S202:NO)、制御部204は、収納が適正に行われなかったとして、エラーメッセージを報知部203に出力させる(S203)。2つの貨幣の数量が一致する場合(S202:YES)、制御部204は、ロック機構201を制御して対象ドロアを施錠し(S204)、処理を終了する。
次に、手入力により貨幣情報が入力される場合の処理について説明する。
図8(a)は、図5(a)に示す入力部21を操作して、作業者が、貨幣管理装置20に貨幣を収納する際に手入力で入金情報を入力する際の貨幣管理装置20における収納処理を示すフローチャートである。この処理は、出納機10以外の場所から貨幣を貨幣管理装置20に移す場合に実行される。この場合、貨幣管理装置20には、連動番号が入力されず、図5(a)に示す入力部21を介して作業者が手入力で、収納しようとする貨幣に関する入金情報を入力する。
図8(a)のフローチャートは、図6のフローチャートのS101〜S103が、S131、S132に置き換えられている。S131において、制御部204は、入力部21を介した作業者からの入金情報の入力を受け付ける。そして、作業者からの入力が完了すると(S132:YES)、制御部204は、入力された入金情報に基づいて、S104以降の処理を実行する。S104移行の処理は、図6および図7(a)と同様である。
<実施形態の効果>
本実施の形態によれば、以下の効果が奏され得る。
収納対象貨幣についてカメラ25および紙幣計数部23を介して取得された貨幣情報(金種、小束紙幣中の紙幣の枚数)が、当該貨幣の入金情報(金種および小束紙幣の正規の枚数)に適合しない場合、ドロア26a〜26dのロックが解除されず、ドロア26a〜26dに対する貨幣の収納が抑止される。よって、貨幣の入れ間違いや不正等が介在したまま不適正に、貨幣がドロア26a〜26dに収納されることを防止できる。
また、図6のフローチャートでは、貨幣管理装置20に連動番号を入力することにより、連動番号に紐づけられた入金情報が、出納機10の記憶部102から貨幣管理装置20に送信され、貨幣管理装置20に設定される。ここで、出納機10から送信された入金情報は、貨幣管理装置20側では修正することができない。よって、貨幣管理装置20に対する入金情報の設定において誤りや不正が介在することがなく、出納機10から取出された貨幣の貨幣管理装置20に対する収納をより適正に行うことができる。
また、図8(a)のフローチャートでは、貨幣管理装置20に対する貨幣の収納時に、作業者により、手入力で、収納しようとする貨幣を特定する入金情報が入力される。これにより、貨幣管理装置20が出納機10に接続されていない場合や、出納機10以外の場所から貨幣を貨幣管理装置20に収納および保管する場合も、円滑に作業を進めることができる。
また、収納対象貨幣の撮像画像から識別された金種が入金情報により特定される金種に適合しない場合、確認メッセージが作業者に報知される。これにより、収納作業の誤りを是正することができる。また、確認メッセージが出力されることを予め作業者が把握することで、不正行為の実行を未然に抑止することができる。
また、収納対象の小束紙幣の枚数が正規の枚数に一致しない場合、確認メッセージが作業者に報知される。これにより、収納作業時に小束紙幣から不正に紙幣が抜き取られることを防止できる。
また、ドロアにおいて、収納対象の貨幣の収納領域とは異なる収納領域に収納対象貨幣が収納されると、作業者に確認メッセージが報知される。これにより、ドロアに対する収納対象貨幣の入れ間違いを防止できる。
<変更例1>
上記実施形態は、以下のとおり、適宜変更され得る。
たとえば、上記実施形態では、カメラ25により上方から貨幣を撮像したが、たとえば、図8(b)のように、棚24にスキャナ28の読取領域を設置し、スキャナ28によって、収納対象貨幣の裏面画像を取得しても良い。この場合、収納対象貨幣はスキャナ28の読取領域に載置される。
なお、図8(b)の構成では、棚24のスキャナ28の左側にカメラ29が配置され、スキャナ28に載置された収納対象貨幣の左側面がカメラ29によって撮像される。スキャナ28に複数の小束紙幣が積み重ねられて載置された場合には、このことが、カメラ29の撮像画像によって検知され、また、積み重ねられた小束紙幣の数が検知され得る。さらに、大束紙幣が棚24に載置された場合、たとえば、カメラ29の撮像画像中の紙帯の数により大束紙幣中の小束紙幣の個数を判定でき、大束紙幣から小束紙幣が抜き取られていないかを判定できる。また、撮像画像中の各小束紙幣の幅を参照することにより、大束紙幣中の小束紙幣が他の金種の小束紙幣へ差替えられていないかを判定できる。このように、カメラ29の撮像画像により、大束紙幣に対する不正を見極めることができる。
また、上記実施の形態では、小束紙幣についてのみ紙幣の枚数が計数されたが、他の貨幣についても枚数が計数されても良い。たとえば、包装硬貨の長さや重量を測定し、測定結果から包装硬貨中の硬貨の枚数が算出されても良い。この場合、たとえば、重量計や長さを図る測定器が貨幣処理装置20に搭載される。あるいは、図8(b)の構成のように、カメラ29によって包装硬貨の側面画像を取得する場合は、側面画像を解析することによって、包装硬貨中の硬貨の枚数が計数されても良い。この場合、包装硬貨の包装は透明である必要がある。このように、包装硬貨の枚数を計数する場合、図6のS110〜S112の処理が包装硬貨にも適用され、包装硬貨の枚数が適正でない場合は、ドロアのロックが解除されない。これにより、包装硬貨に対する不正な抜き取りも防止できる。
また、上記実施形態では、金種と小束紙幣の枚数の両方が、ドロアのロック解除条件とされたが、何れか一方のみがドロアのロック解除条件とされても良く、さらに他の条件がドロアのロック解除条件として追加されても良い。
また、上記実施形態では、連動番号の入力により入金情報が出納機10から送信され、あるいは、手入力により貨幣管理装置20に入金情報が設定されたが、デフォルトで金種と個数を示す入金情報が貨幣管理装置20に設定されていても良い。
また、上記実施形態では、連動番号が貨幣管理装置20に入力されることにより、貨幣管理装置20から入金情報の取得要求が出納機10に送信されたが、出納機10が連動番号を発行したタイミングで、発行した連動番号と入金情報を貨幣管理装置20に送信し、貨幣管理装置20の記憶部205がこれを記憶する形態であっても良い。この場合、貨幣管理装置20の制御部204は、作業者により入力された連動番号に対応する入金情報を記憶部205から読み出して取得する。
また、上記実施形態では、図6のロック解除処理が貨幣管理装置20側で行われたが、このロック解除処理が、出納機10または他の制御装置によって行われても良い。たとえば出納機10においてロック解除処理が行われる場合、カメラ25により撮像された画像が出納機10に送信され、収納対象貨幣の金種が出納機10において識別される。また、貨幣管理装置20側で入力された連動番号が出納機10の制御部101に送信される。こうして送信された連動番号に紐づけられた入金情報が出納機10の制御部101により読み出され、撮像画像から識別された金種と入金情報により特定される金種との整合性が判定される。両者が一致する場合に、出納機10から貨幣管理装置20に、収納対象貨幣に対応するドロアのロック解除指令が送信される。これを受けて貨幣管理装置20の制御部204は、対応するドロアのロックを解除する。また、小束紙幣の計数値も、同様に、出納機10に送信され、出納機10の制御部101において、計数値の適否が判定される。そして、計数値が適正である場合に、出納機10から貨幣管理装置20に、収納対象貨幣に対応するドロアのロック解除指令が送信される。こうして受信したロック解除指令により、貨幣管理装置20において、対応するドロアのロックが解除される。なお、このような制御を、出納機10以外の他の制御装置で行うことも可能である。
また、上記実施形態では、カメラ25により棚24上面が撮像されたが、棚24の上面とともに、引き出されたドロアの内部も撮像できるように、カメラ25のアングルが設定されても良い。こうすると、貨幣管理装置20での作業を動画等により撮影できる。これにより、たとえば、貨幣が棚24からドロア26a〜26dに不正無く移されているかを動画で確認することができ、不審な動作があった場合には使用者に報知することで不正行為を抑止することができる。なお、可能であれば、紙幣計数部23のセット部23aまで、カメラ25のアングルが広げられると良い。これにより、棚24に置かれた小束紙幣のその後の全ての移動工程を動画で記憶しておくことができる。
また、上記実施形態では、収納対象の小束紙幣が同一金種において複数存在する場合、作業者は、小束紙幣を一つずつ棚24に載置して収納作業を進める運用であった。これに代えて、同一金種の複数の小束紙幣を一度に棚24に載置して、各小束紙幣の金種が識別されても良い。この場合、それぞれ金種が識別された複数の小束紙幣は、順番に紙幣計数部23で枚数が計数され、対応するドロアに収納される。最初に計数された小束紙幣の枚数が適正であれば、ドロアのロックが解除される。その後は、残りの小束紙幣が随時計数されドロアに収納される。ドロアのロック解除後に計数された小束紙幣の枚数が適正でなければ、エラーメッセージが出力される。この構成によれば、同一金種の貨幣を収納し続ける間、ドロアは開放され続けるため、収納作業を円滑に進めることができる。
また、上記実施形態では、貨幣情報が入金情報に適合しない場合に、音声により確認メッセージが出力されたが、貨幣情報が入金情報に適合しないことの報知方法はこれに限られない。たとえば、表示部22における表示によって貨幣情報が入金情報に適合しないことが報知されても良く、あるいは、音声と表示の両方で貨幣情報が入金情報に適合しないことが報知されても良い。
また、ドロア26a〜26dに収納された紙幣および硬貨の計測方法は、ロードセル202を用いた重量による測定以外の方法であっても良い。たとえば、ドロア26a〜26dの開閉時にラインセンサによってドロア26a〜26d内の画像を取得し、取得した画像に基づいて、ドロア26a〜26dに収納された紙幣および硬貨を計測しても良い。あるいは、貨幣収納領域の貨幣収納位置に反射型または透過型の光センサを配置し、光センサの検出結果に基づいて、ドロア26a〜26dに収納された紙幣および硬貨を計測しても良い。
この他、ドロアの数は、4つに限らず、1つあるいは他の数であっても良い。また、カメラ25の設置位置も実施形態の位置に限らず、貨幣を撮像位置に応じて適宜変更可能である。また、紙幣以外の紙葉類が貨幣管理装置20に収納および保管されても良い。
<実施形態2>
実施形態2では、ドロア26a〜26dの構成が実施形態1と相違している。この相違に基づき、貨幣管理装置20内に貨幣を収納する際のフローチャートが修正されている。実施形態2では、小扉263が、特許請求の範囲に記載の「蓋部材」に対応する。
図9(a)は、実施形態2に係る貨幣管理装置20の構成を示す斜視図、図9(b)は、実施形態2に係るドロア26aの構成を示す斜視図である。
図9(a)、(b)に示すように、ドロア26aには、上方に開放可能な6つの小扉263が設けられている。図9(a)、(b)には前面に対して左側の小扉263が開かれた状態が示されている。各小扉263には、それぞれ、貨幣収納時(解錠時)に点滅するランプ264が設けられている。また、各小扉263を開けると、小束紙幣(ここでは1万円)を収納するための貨幣収納領域265が現れる。ドロア26bもドロア26aと同様の構成を有する。また、ドロア26c〜26dでは、包装硬貨を収納するための貨幣収納領域として、同様の構成が設けられている。ドロア26b〜26dでは、金種ごとに貨幣収納領域265が設定されている。
各小扉263は、ロック機構(図示せず)により閉じた状態にロックされる。各小扉263は、バネにより開放方向に付勢されている。ロックが解除されると、小扉263は、この付勢によって、所定量だけ開放される。その後、作業者の操作によって小扉263が大きく開放される。なお、図4のロック機構201は、各小扉263を個別にロックする機構部を含んでいる。貨幣管理装置20のその他の構成は、実施形態1と同様である。
図10および図11(a)は、実施形態2に係る貨幣管理装置20の入金処理を示すフローチャートである。図10および図11(a)は、連動番号を用いて貨幣管理装置20に入金情報を設定する場合のものである。
図10のフローチャートは、図6に比べて、S121、S122が追加されている。図10のその他のステップは、図6と同様である。また、図11(a)のフローチャートは、図7(a)に比べて、S123、S124が追加されている。図11(a)のその他のステップは、図7(a)と同様である。なお、作業者が手入力で貨幣管理装置20に入金情報を設定する場合の処理では、実施形態1の場合と同様、図10のS101〜S103が、図8(a)のS131、S132に置き換えられる。
図10を参照して、制御部204は、金種が適正と判定した収納対象貨幣が小束紙幣でない場合(S109:NO)、または、金種が適正と判定した収納対象貨幣が小束紙幣であり、この小束紙幣の枚数が適正であった場合(S111:YES)、新たにドロアを開放する必要があるか否かを判定する(S121)。ここで、制御部204は、既に、収納対象金種のドロアのロックが解除されている場合にS121の判定をYESとし、全てのドロア26a〜26dがロックされている場合にS121の判定をNOとする。
全てのドロア26a〜26dがロックされている場合(S121:YES)、制御部204は、収納対象金種のドロアのロックを解除し(S113)、さらに、当該ドロア中の収納対象金種に対応する小扉263のロックを解除する(S122)。収納対象金種のドロアが1万円の金種のみのドロア26aである場合、制御部204は、収納対象貨幣(1万円)を受け入れ可能な小扉263のロックを解除する。また、既に、収納対象金種のドロアのロックが解除されている場合(S121:NO)、制御部204は、当該ドロア中の収納対象金種に対応する小扉263のロックを解除する(S122)。このとき、制御部204は、ロックが解除された小扉263のランプ264を点滅させる。こうして、収納対象金種の貨幣が収納可能となる。
図11(a)を参照して、こうして収納対象金種の小扉263が開放され、収納領域に対する収納対象金種の全ての貨幣の収納が適正に終了すると(S117:YES)、制御部204は、開放中の小扉263を閉じることを促すガイダンスを出力する。そして、制御部204は、入金情報により特定される金種のうち収納作業が未処理の金種が残っているか否かを判定する(S118)。未処理の金種が残っていると(S118:NO)、制御部204は、未処理の金種中に、現在開放中のドロアに収納されるべき金種が残っているか否かを判定する(S123)。そして、制御部204は、S123の判定結果に基づいて、開放中のドロアの開閉に関するガイダンスを行う(S124)。
現在開放中のドロアに収納されるべき金種が残っている場合、制御部204は、開放中のドロアを開放状態に維持することを促すガイダンスを出力する。現在開放中のドロアに収納されるべき金種が残っていない場合、制御部204は、開放中のドロアを閉じることを促すガイダンスを出力する。その後、制御部204は、処理をS104に戻し、未処理の金種について、S104移行の処理を実行する。
開放中のドロアに収納されるべき金種が残っている場合、制御部204は、S104、S105の処理において、当該金種について新たに収納対象金種を設定し、設定した収納対象金種の貨幣の収納を進めることを促すガイダンスを出力する。こうして、作業者により、新たに設定された収納対象金種に関する作業が適正に進められると、やがて、処理がS121へと進む。この場合、既に、収納対象金種のドロアのロックが解除されているため、S121の判定がNOとなる。これにより、制御部204は、処理をS122へと進め、開放中のドロア内の収納対象金種に対応する小扉263のロックを解除する。こうして、新たに設定された収納対象金種に対する貨幣の収納が可能となる。
図11(b)は、小扉263のロック処理を示すフローチャートである。図11(b)の処理は、図10のS122により小扉263のロックが解除されることにより開始される。
制御部204は、図10のS122でロックが解除された小扉(ここでは、「対象小扉」という)263が閉じられたか否かを判定する(S211)。対象小扉263が閉じられると(S211:YES)、制御部204は、対象小扉263の収納領域に収納された貨幣について精査を行う(S212)。すなわち、制御部204は、対象小扉263の収納領域に設置されたロードセル202の重量変化から、図10のS122でロックが解除された後に対象小扉263に収納された金種の貨幣の数(小束紙幣の束数または包装硬貨の本数)を算出する。そして、算出した貨幣の数が、入金情報により特定される収納対象金種の貨幣の数に一致するか否かを判定する。2つの貨幣の数量が一致しない場合(S212:NO)、制御部204は、収納が適正に行われなかったとして、エラーメッセージを報知部203に出力させる(S213)。2つの貨幣の数量が一致する場合(S212:YES)、制御部204は、ロック機構201を制御して対象小扉263をロックし(S214)、処理を終了する。
実施形態2によれば、収納対象貨幣から取得した貨幣情報(金種、小束紙幣中の紙幣の枚数)に基づいて、収納対象金種のドロアのみならず、当該ドロア内の収納対象金種の小扉263についてもロックの解除が為されるため、収納領域に対する貨幣の入れ間違いをより確実に防止できる。
また、同一ドロアに収納されるべき他の金種の貨幣が残っている場合に、ドロアの開放が維持されたまま、小扉263に対するロック解除が行われるため、収納対象金種が変わるごとに逐一ドロアを閉じる必要がない。また、このようにドロアが開放状態に維持されても、他の小扉263はロックされて、ドロア内の残りの収納領域へのアクセスが禁止されるため、収納領域に対する貨幣の入れ間違いや不正が防止される。よって、入れ間違いや不正を防止しつつ、貨幣収納時の作業性を高めることができる。
なお、実施形態1で述べた種々の変更は、適宜、実施形態2にも適用可能である。また、図9(a)、(b)の構成では、小扉263が上下に回動したが、小扉263の構成はこれに限られず、たとえば、小扉263がスライドすることにより、貨幣収納領域が開閉されても良い。
<実施形態3>
実施形態3は、POS(point of sales)レジスタやテラーズマシンを備えた貨幣処理システムに本発明を適用したものである。
図12は、実施形態3に係る貨幣処理システム2の外観構成を示す図である。
実施形態3では、貨幣処理システム2全体が、特許請求の範囲に記載の「貨幣管理装置」に対応する。また、硬貨受入部33が特許請求の範囲に記載の「貨幣収納部」に対応し、シャッター34が特許請求の範囲に記載の「状態切替部」に対応し、撮像部36が特許請求の範囲に記載の「貨幣情報取得部」に対応する。また、撮像部36の撮像画像に基づき識別された金種および各金種の硬貨の枚数が、特許請求の範囲に記載の「貨幣情報」に相当し、登録装置50に入力された商品の売上金額が特許請求の範囲に記載の「入金情報」に相当する。
図12に示すように、貨幣処理システム2は、硬貨処理装置30と、紙幣処理装置40と、登録装置50とを備える。硬貨処理装置30は硬貨の入出金処理を行う硬貨釣銭機であり、紙幣処理装置40は紙幣の入出金処理を行う紙幣釣銭機である。登録装置50は、POSレジスタやテラーズマシンであり、商品の購入情報の登録、売上金額の算出、顧客から受け取った受取金額の算出および釣銭金額の算出を行う。硬貨処理装置30および紙幣処理装置40は、登録装置50に通信可能に接続されている。登録装置50は、硬貨処理装置30および紙幣処理装置40を制御して、これら装置に釣銭の支払いを行わせる。
硬貨処理装置30は、載置部31と、シュート32と、硬貨受入部33と、シャッター34と、硬貨払出部35と、撮像部36とを備える。載置部31は、硬貨を載せることが可能な平皿状の形状を有する。載置部31の上面は、載置された硬貨を手でならすと硬貨が緩やかに嵌り込む窪みが形成されている。窪みに硬貨が嵌り込むことにより、硬貨が重なり合うことなく互いに離間する。シュート32は、載置部31に載置された硬貨を硬貨受入部33へと導くためのものである。硬貨受入部33は、上面に開口を有するが、通常はこの開口がシャッター34で塞がれている。シャッター34は、硬貨受入部33へ硬貨が投入される際に、内部の駆動機構によって水平方向にスライドされる。硬貨の釣銭は、硬貨払出部35に排出される。撮像部36はカメラを備え、載置部31上面に載置された硬貨を撮像する。撮像部36は、載置部31上面の全領域を撮像可能なようにアングルが調整されている。撮像された硬貨の画像は、随時、登録装置50に送信される。
紙幣処理装置40は、紙幣受入口41と、紙幣排出口42とを備える。紙幣処理装置40は、紙幣受入口41に挿入された紙幣を内部に送り込んで内部の紙幣収納部に収納する。紙幣収納部への搬送過程で、紙幣は、識別手段により金種が識別され、金種に応じた収納領域に振り分けられる。紙幣排出口42からは、釣銭の紙幣やリジェクト紙幣が排出される。
登録装置50は、操作部51と表示部52を備える。操作部51はキーボードからなっており、さらに、商品に付されたバーコードを読み取るバーコードリーダを備えている。表示部52は、商品の品目や売上額等を表示する。登録装置50は、内部に演算ユニットとメモリを備え、メモリに記憶されたプログラムに従って商品購入に関する処理を行う。
商品購入時には、商品に付されたバーコードが操作部51のバーコードリーダで読み取られ、商品の登録が行われる。これにより、顧客が購入した商品の売上金額が算出される。こうして購入対象の全ての商品について登録と売上金額の演算が行われる。その後、操作部51の小計ボタンが押下され、最終的な売上金額が確定される。
最終的な売上金額が確定すると、顧客が売上金額に対応した貨幣を支払う。この際、紙幣は、レジ係等の操作者によって紙幣受入口41に挿入され、紙幣ごとに金種が識別される。硬貨は、顧客または操作者によって載置部31上に載置される。操作者や顧客が硬貨を載置部31上でならすことで、各硬貨が載置部31上面の窪みに嵌り込み、各硬貨が分離される。こうして分離された硬貨が撮像部36によって撮像され、取得された撮像画像が、随時、登録装置50の制御部に送信される。
登録装置50の制御部は、受信した撮像画像に基づいて、載置部31上の硬貨の金種を随時判別し、判別結果に基づく情報を表示部52に表示する。このとき、表示部52には、たとえば、硬貨の画像、硬貨の金種、硬貨の合計金額、硬貨の金種別枚数および硬貨の合計金額と紙幣の合計金額とを合算した預かり金額、釣銭金額または不足金額等が表示される。
顧客が支払った預かり金額が売上金額未満の場合、登録装置50の制御部は、シャッター34により硬貨受入部33を閉塞させたまま、支払い金額が足らないことを表示部52に表示させる。これにより、不足金額が顧客から支払われる。不足金額の支払いが硬貨によりなされた場合、この硬貨が載置部31に載置される。これにより、撮像画像に含まれる硬貨が増加し、追加された硬貨の金種が新たに識別される。その結果、顧客が支払った預かり金額が更新される。
また、撮像画像に基づく金種識別により、載置部31上の硬貨に識別不能な不所望な硬貨等が含まれると判定した場合も、登録装置50の制御部は、シャッター34により硬貨受入部33を閉塞させたまま、不所望な硬貨が含まれていることを表示部52に表示させる。この場合、たとえば、表示部52に表示されている硬貨のうち、識別不能な不所望な硬貨に所定のマーキングが付される。これにより、操作者は、不所望な硬貨を載置部31から取り上げて、購入者に返却する。
顧客が支払った預かり金額が売上金額以上である場合、登録装置50の制御部は、清算処理を実行する。これにより、適宜、硬貨払出部35および紙幣排出口42からそれぞれ釣銭が払い出される。払い出された釣銭は、操作者により顧客に返金される。また、登録装置50は、硬貨処理装置30に、シャッター34を開放する指令を入力する。これにより、硬貨処理装置30は、駆動機構を制御してシャッター34を開放する。
その後、操作者が、載置部31上の硬貨をシュート32へと移動させ、シュート32を介して硬貨を硬貨受入部33に投入する。硬貨処理装置30は、投入された各硬貨の金種を識別し、識別結果を登録装置50の制御部に送信する。登録装置50の制御部は、受信した投入硬貨のそれぞれの金種が撮像画像に基づいて識別した各硬貨の金種に一対一で対応するかを判定する。これら金種が一対一で対応すると、登録装置50の制御部は、硬貨処理装置30にシャッター34の閉塞指令を送信する。これにより、シャッター34が閉じられる。
他方、硬貨処理装置30から受信した投入硬貨のそれぞれの金種が撮像画像に基づいて識別した各硬貨の金種に一対一で対応しない場合、登録装置50の制御部は、シャッター34を開放させたまま、投入金額が足らないことを表示部52に表示させる。これにより、操作者は、たとえば、載置部31に硬貨が残っていたような場合に、この硬貨を硬貨受入部33に投入する。こうして、全ての硬貨が投入され、処理が終了する。
実施形態3によれば、撮像部36の撮像画像に基づき金種識別を行って、購入者が支払った硬貨の合計額が算出される。また、この合計額と紙幣受入口41から挿入された紙幣の合計額が加算されて、購入者からの預かり金額が算出される。そして、預かり金額が商品の売上金額未満である場合、シャッター34は開放されず、硬貨受入部33に対する載置部31上の硬貨の投入が禁止される。これにより、金額が不足の状態で硬貨が硬貨受入部33に投入されることが防止される。よって、実施形態3によれば、硬貨受入部33に対する不適正な入金操作を防止することができる。
また、実施形態3では、撮像画像に基づく金種識別により、載置部31上の硬貨に識別不能な不所望な硬貨等が含まれると判定した場合も、シャッター34が開放されない。これにより、不所望な硬貨等が誤って硬貨受入部33に投入されることを防止することができる。
なお、実施形態3では、登録装置50の制御部によりシャッター34の開閉の適否が判定されたが、この判定が硬貨処理装置30で行われても良く、あるいは、他の制御装置で行われても良い。
10 出納機
20 貨幣管理装置
21 入力部
25 カメラ(貨幣情報取得部)
26a〜26d ドロア(状態切替部)
201 ロック機構(状態切替部)
203 報知部
206 通信部
204 制御部
261 紙幣収納領域(貨幣収納部)
262 硬貨収納領域(貨幣収納部)
263 小扉(蓋部材)
30 硬貨処理装置
33 硬貨受入部(貨幣収納部)
34 シャッター(状態切替部)
36 撮像部(貨幣状態取得部)
50 登録部(制御部)
51 操作部

Claims (15)

  1. 貨幣を収納する貨幣収納部と、
    貨幣を収納可能な開状態と貨幣を収納できない閉状態に前記貨幣収納部の状態を切り替える状態切替部と、
    前記貨幣収納部に収納される収納対象貨幣の入金に関する入金情報に基づいて前記状態切替部を制御する制御部と、
    前記貨幣収納部に対し前記収納対象貨幣を収納することの適否を、前記入金情報に基づいて評価可能な貨幣情報を前記収納対象貨幣から取得する貨幣情報取得部と、を備え、
    前記制御部は、前記貨幣情報が前記入金情報に適合する場合に、前記状態切替部を制御して、前記貨幣収納部の状態を前記閉状態から開状態に切り替える、
    ことを特徴とする貨幣管理装置。
  2. 前記入金情報は、前記収納対象貨幣に対して予め準備された情報を含む、請求項1に記載の貨幣管理装置。
  3. 外部装置と通信を行うための通信部を備え、
    前記制御部は、前記通信部を介して前記外部装置から前記入金情報を取得する、請求項2に記載の貨幣管理装置。
  4. 作業者からの前記入金情報の入力を受け付ける入力部を備える、請求項1に記載の貨幣管理装置。
  5. 前記貨幣情報取得部は、前記収納対象貨幣の金種を前記貨幣情報として取得し、
    前記入金情報は、前記収納対象貨幣の金種を含み、
    前記制御部は、前記入金情報により特定される金種と前記貨幣情報取得部により取得された金種とが一致したことに基づいて、前記貨幣収納部の状態を前記閉状態から開状態に切り替える、請求項1ないし4の何れか一項に記載の貨幣管理装置。
  6. 前記貨幣情報取得部は、前記収納対象貨幣の枚数を前記貨幣情報として取得し、
    前記入金情報は、前記収納対象貨幣の枚数を含み、
    前記制御部は、前記貨幣情報取得部により取得された枚数が、前記入金情報に含まれる枚数に一致したことに基づいて、前記貨幣収納部の状態を前記閉状態から開状態に切り替える、請求項1ないし5の何れか一項に記載の貨幣管理装置。
  7. 前記収納対象貨幣は、所定数の貨幣が包装された包装貨幣であり、
    前記貨幣情報取得部は、前記包装貨幣中の貨幣の枚数を前記貨幣情報として取得し、
    前記入金情報は、予め準備された前記包装貨幣の正規の枚数を含み、
    前記制御部は、前記収納対象貨幣である前記包装貨幣について前記貨幣情報取得部により取得された枚数と前記入金情報に含まれる前記包装貨幣の前記正規の枚数とが一致したことに基づいて、前記貨幣収納部の状態を前記閉状態から開状態に切り替える、請求項1ないし6の何れか一項に記載の貨幣管理装置。
  8. 前記貨幣情報取得部は、前記収納対象貨幣の合計額を前記貨幣情報として取得し、
    前記制御部は、前記入金情報により特定される金額に前記貨幣情報取得部により取得された前記合計額が適合したことに基づいて、前記貨幣収納部の状態を前記閉状態から開状態に切り替える、請求項1ないし7の何れか一項に記載の貨幣管理装置。
  9. 作業者に情報を提示する報知部を備え、
    前記制御部は、前記入金情報に前記貨幣情報が適合しない場合、前記報知部を介してエラーメッセージを出力する、請求項1ないし8の何れか一項に記載の貨幣管理装置。
  10. 前記状態切替部は、内部に前記貨幣収納部が配置されたドロアと、前記ドロアを閉塞状態にロックするドロアロック機構を備え、
    前記制御部は、前記貨幣情報が前記入金情報に適合する場合に、前記ドロアロック機構によるロックを解除する、請求項1ないし9の何れか一項に記載の貨幣管理装置。
  11. 金種に対応して複数の前記ドロアが設けられ、
    前記制御部は、前記貨幣情報が前記入金情報に適合する場合に、前記貨幣情報に基づく金種の前記ドロアのロックを解除する、請求項10に記載の貨幣管理装置。
  12. 前記ドロアに複数の前記貨幣収納部が配置され、
    前記各貨幣収納部は、開閉可能な蓋部材によって閉塞され、
    前記状態切替部は、前記各貨幣収納部の前記蓋部材を閉塞状態にロックする蓋ロック機構を備え、
    前記制御部は、前記貨幣情報が前記入金情報に適合する場合に、前記蓋ロック機構によるロックを解除する、請求項10または11に記載の貨幣管理装置。
  13. 前記複数の貨幣収納部は、それぞれ、収納される貨幣の金種が設定され、
    前記制御部は、前記貨幣情報が前記入金情報に適合する場合に、前記貨幣情報に基づく金種の前記蓋部材のロックを解除する、請求項12に記載の貨幣管理装置。
  14. 前記貨幣収納部は、開口から投入された硬貨を受け入れて収納し、
    前記状態切替部は、前記開口を開閉するシャッターを備え、
    前記制御部は、前記入金情報に基づく金額に前記貨幣情報に基づく金額が適合する場合に、前記シャッターを開放する、請求項1ないし9の何れか一項に記載の貨幣管理装置。
  15. 貨幣収納部に対し前記収納対象貨幣を収納することの適否を、前記貨幣収納部に収納される収納対象貨幣の入金に関する入金情報に基づいて評価可能な貨幣情報を、前記収納対象貨幣から取得し、
    前記貨幣情報が前記入金情報に適合する場合に、前記貨幣収納部を、前記収納対象貨幣を収納できない閉状態から前記収納対象貨幣を収納可能な開状態に切り替える、貨幣管理方法。
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