JP2016173199A - ガスコンロ - Google Patents
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Abstract
【課題】1つの電磁弁によりガスの流量の急激な変化を抑制できるガスコンロを提供する。【解決手段】ガスコンロは、バーナ2と、器具栓本体部3と、電磁弁4と、電圧印加部5とを備えている。電圧印加部5から印加された電圧により、電磁弁4は、電磁弁4が開弁してガス流路31を流れるガスの流量が最大流量となる開弁状態、電磁弁4が閉弁してガス流路31を流れるガスの流量が最小流量となる閉弁状態、およびガスの流量が最大流量と最小流量との間の中間流量を維持するように電磁弁4が開弁および閉弁を繰り返す中間状態に制御される。【選択図】図2
Description
本発明は、ガスコンロに関し、特に、電磁弁を備えたガスコンロに関するものである。
従来、ガスの流量を切り替えるための電磁弁の開閉によりガスの燃焼量を切り替え可能なガスコンロが使用されている。このガスコンロのバーナの火炎は、電磁弁の開閉によりガスの燃焼量が大きい状態の大火とガスの燃焼量が小さい状態の小火とに切り替えられる。たとえば、特開2002−246228号公報(特許文献1)には、電磁弁に適用可能なソレノイドアクチュエータが記載されている。
上記のガスコンロでは、電磁弁の開閉により瞬時にガスの流量が変化する。このため、ガスの流量が急激に変化する。したがって、ガスコンロのバーナの火炎が大火から小火に切り替えられたときには、ガスの流量の減少に対するバーナへの一次空気の供給量の追従が遅れるため、バーナへの一次空気の供給量が過多となる。これにより、バーナの火炎の吹き消えが発生する。他方、ガスコンロのバーナの火炎が小火から大火に切り替えられたときには、ガスの流量の増大に対するバーナへの一次空気の供給量の追従が遅れるため、バーナへの一次空気の供給量が過小となる。これにより、バーナの火炎としてイエロー炎が発生する。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、1つの電磁弁によりガスの流量の急激な変化を抑制できるガスコンロを提供することである。
本発明のガスコンロは、ガスを燃焼させるものである。ガスコンロは、バーナと、器具栓本体部と、電磁弁と、電圧印加部とを備えている。バーナは、ガスを燃焼させるためのものである。器具栓本体部は、バーナにガスを供給するためのガス流路を有する。電磁弁は、器具栓本体部に取り付けられ、かつガス流路を開閉可能なものである。電圧印加部は、電磁弁を開弁または閉弁させるための電圧を電磁弁に印加可能なものである。電圧印加部から印加された電圧により、電磁弁は、電磁弁が開弁してガス流路を流れるガスの流量が最大流量となる開弁状態、電磁弁が閉弁してガス流路を流れるガスの流量が最小流量となる閉弁状態、およびガスの流量が最大流量と最小流量との間の中間流量を維持するように電磁弁が開弁および閉弁を繰り返す中間状態に制御される。
本発明のガスコンロによれば、電磁弁は、ガスの流量が最大流量となる開弁状態、ガスの流量が最小流量となる閉弁状態、およびガスの流量が最大流量と最小流量との間の中間流量を維持するように電磁弁が開弁および閉弁を繰り返す中間状態に制御される。したがって、電磁弁は、開弁状態から中間状態を経て閉弁状態に制御されるため、1つの電磁弁によりガスの流量の急激な減少を抑制することができる。また、電磁弁は、閉弁状態から中間状態を経て開弁状態に制御されるため、1つの電磁弁によりガスの流量の急激な増大を抑制することができる。よって、1つの電磁弁によりガスの流量の急激な変化を抑制することができる。そして、ガスの流量の急激な減少を抑制することにより、バーナの火炎の吹き消えを抑制することができる。また、ガスの流量の急激な増大を抑制することにより、イエロー炎の発生を抑制することができる。
上記のガスコンロにおいては、電磁弁は、コイルと、可動磁性体と、弁体とを含む。コイルは、電圧印加部から電圧が印加される。可動磁性体は、電圧印加部から印加された電圧によってコイルに発生する磁力により電磁弁を開弁または閉弁する方向に移動可能なものである。弁体は可動磁性体に取り付けられている。器具栓本体部は、弁体に当接可能な弁座を含む。開弁状態では、弁体が弁座から離間している。閉弁状態では、弁体が弁座に当接している。中間状態では、弁体が弁座に対して離間および当接を繰り返す。したがって、可動磁性体は、電圧印加部から印加された電圧によってコイルに発生する磁力により電磁弁を開弁または閉弁する方向に移動する。このため、可動磁性体に取り付けられた弁体が弁座に対して離間および当接を繰り返すことにより、ガスの流量が中間流量を維持することができる。
上記のガスコンロにおいては、電磁弁は、永久磁石と、付勢部材とを含む。永久磁石は、可動磁性体を吸引可能なものである。付勢部材は、弁体が取り付けられた可動磁性体を弁座に向かって付勢可能なものである。開弁状態では電圧印加部からの電圧の印加が停止された状態で永久磁石に可動磁性体が吸引されている。閉弁状態では電圧印加部からの電圧の印加が停止された状態で付勢部材により弁体が弁座に当接している。したがって、電磁弁は、開弁状態において電圧印加部からの電圧の印加が停止されても、永久磁石が可動磁性体を吸引することにより開弁状態を維持することができる。また、電磁弁は、閉弁状態において電圧印加部からの電圧の印加が停止されても、弁体が取り付けられた可動磁性体を弁座に向かって付勢部材が付勢することにより閉弁状態を維持することができる。
上記のガスコンロにおいては、電圧印加部は、中間状態において電磁弁に複数のパルス電圧を印加する。このため、複数のパルス電圧により、ガスの流量が中間流量を維持するように電磁弁が開弁および閉弁を繰り返す中間状態に電磁弁を制御することができる。
上記のガスコンロにおいては、電圧印加部は、直流電圧を供給可能な乾電池と、乾電池に電気的に接続されたスイッチング回路とを含む。このため、スイッチング回路により乾電池から供給される直流電圧の極性を切り替えることができる。したがって、電圧印加部の電源として乾電池を使用することができる。
上記のガスコンロにおいては、電圧印加部は、定電流回路を含む。定電流回路は、乾電池およびスイッチング回路の各々に電気的に接続されている。このため、乾電池の電圧が変化した場合でも、定電流回路により、一定の電流値を有する電流をスイッチング回路に供給することができる。
以上説明したように本発明によれば、1つの電磁弁によりガスの流量の急激な変化を抑制できるガスコンロを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
まず、本発明の一実施の形態におけるガスコンロの構成について説明する。本実施の形態では、ガスコンロの一例として、コンロ部とグリルを備えたビルトイン型のガスコンロについて説明する。なお、ガスコンロは、コンロ台などに載置される据え置き型のテーブルコンロであってもよい。また、ガスコンロは、グリルを備えていなくてもよい。
まず、本発明の一実施の形態におけるガスコンロの構成について説明する。本実施の形態では、ガスコンロの一例として、コンロ部とグリルを備えたビルトイン型のガスコンロについて説明する。なお、ガスコンロは、コンロ台などに載置される据え置き型のテーブルコンロであってもよい。また、ガスコンロは、グリルを備えていなくてもよい。
図1を参照して、本実施の形態のガスコンロ1は、ガスを燃焼させるものである。ガスコンロ1は、コンロ部2aと、グリル2bとを有している。図1および図2を参照して、ガスコンロ1は、バーナ2と、器具栓本体部3と、電磁弁4と、電圧印加部5と、制御部6と、トッププレート11と、前面部12と、電池ケース13と、点消火ボタン14と、火力調節レバー15と、五徳21と、グリル扉22と、点火装置23と、点火検知装置24と、温度センサ25とを主に有している。
主に図1を参照して、トッププレート11は、ガスコンロ1の天面部を構成している。トッププレート11には複数のコンロ部2aが設けられている。本実施の形態では、前面部12から見て左側および右側に2つのコンロ部2aが設けられている。各コンロ部2aはガスを燃焼させるためのバーナ2を備えている。トッププレート11の上面には各バーナ2を中心にして五徳21が設けられている。バーナ2と、五徳21と、図2に示す点火装置23および点火検知装置24とでコンロ部2aが構成されている。
なお、点火装置23は、入力回路(高圧トランスの1次側巻き線を含む)が一つに対して出力回路(高圧トランスの2次側巻き線)が各バーナ2の数だけ備えられている。一つの入力回路への通電により各々の出力回路(高圧トランスの2次側巻き線)に高電圧が発生し、各バーナ2の全てに点火用放電のための高電圧が供給される。
各コンロ部2aには、調理容器の下面の温度を検知可能な温度センサ25が設けられている。温度センサ25は、調理容器が五徳21上に載置された時に調理容器の下面に当接して温度を検知する。この温度は制御部6に認識される。
本実施の形態では、ガスコンロ1にはグリル2bが設けられている。グリル2bは、ガスコンロ1の本体内の中央部に配置されたグリル庫と、グリル庫内に設けられたグリルバーナ(図示せず)と、点火装置23および点火検知装置24とを有している。グリル2bの前端は、ガスコンロ1の前面部12に開口しており、グリル扉22によって開閉自在に閉塞される。
点火装置23は、イグナイタ(図示せず)で発生させる高圧パルスにより、バーナ2およびグリルバーナのガスの吐出口に設けられた点火プラグに放電を起こさせて点火するものである。イグナイタは制御部6により制御される。
点火検知装置24は、バーナ2およびグリルバーナに設けられた熱電対からなるものである。点火されると火炎の熱により発生する熱起電力が制御部6に認識される。
グリル扉22の両側には、グリル扉22とともにガスコンロ1の前面部12を構成する前面パネルP1、P2が設けられている。右側の前面パネルP2の下側には、電池ケース13が設けられている。電池ケース13には、制御部6の電源となる乾電池が収容されている。
左側の前面パネルP1には左側のバーナ2を点火および消火するための点消火ボタン14aが設けられている。右側の前面パネルP2にはグリルバーナを点火および消火するための点消火ボタン14bと、右側のバーナ2を点火および消火するための点消火ボタン14cとが設けられている。
これらの点消火ボタン14(14a〜14c)は、バーナ2での加熱の開始および停止を手動で行うための加熱および停止手動操作部である。また、前面部12には、火力調節レバー15(15a〜15c)がそれぞれ各点消火ボタン14a〜14cの上側に設けられている。これらの火力調節レバー15(15a〜15c)は各バーナ2の加熱量を手動で調節するための加熱量手動操作部である。
ガスコンロ1の左側の前面パネルP1の下側には、コンロ用の調理設定部P3が設けられている。なお、ガスコンロ1の右側の前面パネルP2の下側には、電池ケース13の隣にグリル用の調理設定部が設けられているが細部については詳述しない。
コンロ用の調理設定部P3は、自動調理のメニュー(オートメニュー)を設定するためのオートメニュー設定部P31と、オートメニューを表示するためのオートメニュー表示部P32と、調理時間を設定するためのタイマ入力部P33と、調理時間を表示するためのタイマ表示P34とを有している。
主に図2を参照して、バーナ2に器具栓3aが接続されている。器具栓3aは、器具栓本体部3と、電磁弁4とを有している。器具栓本体部3は、バーナ2にガスを供給するためのガス流路31を有している。電磁弁4は、器具栓本体部3に取り付けられている。電磁弁4はガス流路31を開閉可能に構成されている。
電磁弁4は電圧印加部5および制御部6に電気的に接続されている。電圧印加部5は、電磁弁4を開弁または閉弁させるための電圧を電磁弁4に印加可能に構成されている。制御部6は電磁弁4および電圧印加部5を制御可能に構成されている。本実施の形態の制御部6はマイクロコンピュータからなっている。
電圧印加部5から印加された電圧により、電磁弁4は、開弁状態、閉弁状態および中間状態に制御される。開弁状態では、電磁弁4が開弁してガス流路31を流れるガスの流量が最大流量となる。閉弁状態では、電磁弁4が閉弁してガス流路31を流れるガスの流量が最小流量となる。中間状態では、ガスの流量が最大流量と最小流量との間の中間流量を維持するように電磁弁4が開弁および閉弁を繰り返す。
本実施の形態では、電磁弁4として、火力切替用のラッチ式の電磁弁4について説明する。なお、電磁弁4は、ラッチ式に限定されず、ソレノイド弁であればよい。
ラッチ式の電磁弁4の開閉に応じてバーナ2の火力が調整される。ラッチ式の電磁弁4は、開弁用の極性のパルス電流の通電により開放状態に移行し、その後は通電を停止した後にも開放状態を維持する。また、ラッチ式の電磁弁4は、閉弁用の極性(開弁用とは逆極性)のパルス電流の通電により閉止状態に移行し、その後は通電を停止した後にも閉止状態を維持する。このとき電流のパルス幅は200〜300m秒に設定されており、コンロの火力を種々の状態に維持する場合にも省電力が実現される。ラッチ式の電磁弁4は、機器の電源として乾電池が用いられる場合に特に好適に用いられる。
器具栓本体部3の内部にガス流路31が形成されている。ガス流路31は、ガス流路31の上流端となる導入口31aと、下流端となる導出口31bとを有している。
また、器具栓3aは、安全弁32と、メイン弁33と、オリフィス34と、流量制御弁35と、スライダ36と、バルブロッド37と、ノズル38と、継手39とを有している。継手39は導入口31aに接続されている。継手39を通して導入口31aからガス流路31にガスが導入される。
ガス流路31には、上流側より、安全弁32用の弁孔、メイン弁33用の弁孔が設けられている。メイン弁33用の弁孔の下流側は、大火用の流路31cと、小火用の流路31dとが並列に設けられている。大火用の流路31cにはラッチ式の電磁弁4用の弁孔が設けられている。小火用の流路31dにはオリフィス34が設けられている。
ラッチ式の電磁弁4の弁孔の下流側で、大火用の流路31cと小火用の流路31dとが合流している。大火用の流路31cと小火用の流路31dとの合流箇所からさらに下流側には、火力調節レバー15と連動する流量制御弁35用の弁孔が設けられている。
流量制御弁35用の弁孔の下流側には、バーナ2にガスを供給するための導出口31bが設けられている。導出口31bにはノズル38が接続されている。ノズル38にはバーナ2が接続されている。導出口31bからノズル38を経由してバーナ2にガスが供給される。
器具栓本体部3には、スライダ36が前後方向に移動自在に取り付けられている。スライダ36は前端面が点消火ボタン14に組み込まれたチャイルドロック用スライド部(図示せず)により後方に押圧されることで後退するように構成されている。
チャイルドロック用スライド部が内部に組み込まれた点消火ボタン14は、前後動自在に設けられている。点消火ボタン14は、点消火ボタン14の指で押される部分よりも上側の部分がコンロ本体側に枢支されて指で押される部分が前後動し、スライダ36の前端面を後方に押圧する。スライダ36には、たとえば既存のハート型カム等からなる前位置と後位置との切替機構(図示せず)が設けられている。点消火ボタン14を押し操作する毎に、スライダ36が後位置から前進して前位置に位置したり、前位置から後退して後位置に位置したりして、前位置と後位置とが切り替わって保持される。
スライダ36の進退に伴って進退するバルブロッド37が設けられている。バルブロッド37の先端側はガス流路31内に挿入されている。バルブロッド37の先端部は後方すなわち下流側より上流側に向けて、メイン弁33用の弁孔と安全弁32用の弁孔とに挿通されている。バルブロッド37は、スライダ36が前位置から後位置に切り替わる際、一旦後位置よりも後方の最後位置に後退してから後位置にまで前進する。バルブロッド37は、この最後位置に移動した時に、安全弁32用の弁孔を上流側より閉止している安全弁32の弁体を上流側に移動させて、安全弁32用の弁孔を開放する。安全弁32は電磁弁からなり、弁体が前方すなわち下流側に前進することで安全弁32用の弁孔を後方より閉止し、弁体が後方すなわち上流側に後退することで安全弁32用の弁孔を開放する。
安全弁32は、点火検知装置24により火炎が検知されている場合にのみ制御部6により開放状態が維持され、火炎が検知されなくなると制御部6による開放状態の維持が停止して閉止される。これにより、煮こぼれや風により立ち消えが起こって点火検知装置24の火炎が検知されなくなった場合に、燃料ガスの流出が防止される。また、温度センサ25により検知された調理容器の下面の温度が所定の温度(例えば250℃)に達すると、制御部6は、空焚きおよび焦げ付き等の異常が発生していると判定して、安全弁32を閉止する。
バルブロッド37の途中には、メイン弁33用の弁孔を開閉するメイン弁体が設けてある。そして、スライダ36が前位置に位置している時にはメイン弁体がメイン弁33用の弁孔を後方より閉止し、スライダ36が後位置に位置している時にはメイン弁体がメイン弁33用の弁孔より後方に位置してメイン弁33用の弁孔を開放する。
流量制御弁35用の弁孔は、火力調節用のニードル35aの前後方向の移動により開度が自在に調節される。火力調節レバー15が操作されることで、ニードル35aが前後方向に移動することにより、流量制御弁35用の弁孔の開度が調節される。具体的には、火力調節レバー15が右に行く程、ガスの供給量が多くなるように流量制御弁35の弁孔の開度が調節される。
また、点消火ボタン14またはスライダ36の位置によりON/OFFが切り替わる器具栓スイッチ(図示せず)が設けられている。器具栓スイッチは、点消火ボタン14(またはスライダ36)が前位置に位置している時にはOFFとなり、後位置(最後位置も含む)に位置している時にONとなる。
バーナ2、グリルバーナの点火を行うには、点消火ボタン14を押し操作して、スライダ36を前位置から後位置に後退させる。スライダ36とともに後退したバルブロッド37により、安全弁32が開放されると共にメイン弁33が開放され、ガスがバーナ2、グリルバーナに供給される。また、スライダ36が後退することにより器具栓スイッチがONとなり、制御部6への給電がONとなって制御部6が動作を開始する。
点消火ボタン14を押し操作されて、加熱が開始されると、火力調節レバー15を操作することで、所望の火力が得られる。
全ての点消火ボタン14のスライダ36を前位置にすると、メイン弁33が閉止して消火し、器具栓スイッチ(図示せず)がOFFになり、安全弁32が閉止すると共に電源保持信号の出力が停止して制御部6への給電が終了する。
次に、図2および図3を参照して、本実施の形態の電磁弁4の構成について詳しく説明する。本実施の形態の電磁弁4は、弁体40と、コイル41と、可動磁性体42とを主に有している。コイル41は電圧印加部5から電圧が印加される。本実施の形態では電圧としてパルス電圧が印加される。パルス電圧は交流パルス電圧であってもよく直流パルス電圧であってもよい。また、電圧は、パルス電圧に限定されず、正弦波電圧であってもよい。
コイル41はソレノイドからなっている。可動磁性体42は、電圧印加部5から印加された電圧によってコイル41に発生する磁力により電磁弁4を開弁または閉弁する方向に移動可能に構成されている。可動磁性体42は、プランジャからなっている。可動磁性体42は、コイル41の中に通されている。可動磁性体42は、一方端に設けられたフランジ部42aと他方端に設けられた接触部42bとを有している。
弁体40は、可動磁性体42に取り付けられている。具体的には、弁体40は可動磁性体42の一方端に取り付けられている。弁体40はたとえばゴムからなっている。また、器具栓本体部3は、弁体40に当接可能な弁座30を有している。弁座30はガス流路31の一部を構成している。弁体40が弁座30に当接することによりガス流路31は閉止される。
本実施の形態の電磁弁4は、ラッチ式の電磁弁4であるため、付勢部材43と、永久磁石44とをさらに備えている。付勢部材43は、弁体40が取り付けられた可動磁性体42を弁座30に向かって付勢可能に構成されている。本実施の形態では付勢部材43はスプリングからなっている。付勢部材43の中に可動磁性体42が通されている。付勢部材43は、コイル41とフランジ部42aとの間に伸縮自在に配置されている。
永久磁石44は可動磁性体42を吸引可能に構成されている。本実施の形態では、永久磁石44は、第1の磁石部材44aおよび第2の磁石部材44bを有している。第1の磁石部材44aはコイル41の中に通されている。第2の磁石部材44bは、第1の磁石部材44aに当接されており、第1の磁石部材44aおよび第2の磁石部材44bが並ぶ方向にコイル41と間隔をあけて配置されている。
続いて、図2〜図4を参照して、本実施の形態の電磁弁4の開閉動作について説明する。制御部6からラッチ式の電磁弁4のコイル41に開弁用電流が通電されると、図4に示すように、コイル41に発生する磁力により可動磁性体42が永久磁石44に向かって移動する。弁体40が弁座30から離間することにより電磁弁4が開弁される。電磁弁4が開弁されると、弁体40と弁座30との間をガスが流通する。
そして、可動磁性体42が永久磁石44と当接すると、コイル41への通電が遮断されても、永久磁石44の磁力によって可動磁性体42と永久磁石44とが当接して弁体40が弁座30から離間した状態が維持される。
他方、制御部6からラッチ式の電磁弁4のコイル41に閉弁用電流が通電されると、図3に示すように、コイル41に発生する磁力により可動磁性体42が弁座30に向かって移動する。弁体40が弁座30に当接することにより電磁弁4が閉弁される。電磁弁4が閉弁されると、弁体40と弁座30との間のガスの流通が遮断される。本実施の形態では、フランジ部42aが付勢部材43によって弁座30に向けて付勢されている。
続いて、さらに図5を参照して、ラッチ式の電磁弁4における、付勢部材43によるばね荷重(閉弁方向)と、永久磁石44による吸引力(開弁方向)と、閉弁方向の合成力(ばね荷重+吸引力)との関係を説明する。なお、図5では、コイル41に電圧が印加されていない状態が示されている。図5に示すように、付勢部材43によるばね荷重は、可動磁性体42の移動距離(弁ストローク)に応じて直線的に変化する。
また、永久磁石44による可動磁性体42と永久磁石44との間に生じる吸引力は、永久磁石44と可動磁性体42との間の距離の2乗に反比例する。このため、ラッチ式の電磁弁4が閉弁から開弁に近づくほど永久磁石44と可動磁性体42との間の距離は短くなるからその特性は図中上に凸となる曲線となる。そして、付勢部材43によるばね荷重と永久磁石44による吸引力とを合成した力である閉弁方向の合成力も図中上に凸となる曲線となる。本実施の形態では、図5に示すように、弁ストロークが約0.2mmの位置においてばね荷重と吸引力とが等しくなる。
次に、図2、図6および図7を参照して、電圧印加部5の構成について詳しく説明する。本実施の形態では電圧印加部5として直流電源が適用されているが、これに限定されず交流電源を用いることができる。
本実施の形態では、電圧印加部5は、乾電池51と、スイッチング回路52と、定電流回路53とを含んでいる。乾電池51は直流電圧を供給可能に構成されている。乾電池51の電圧はたとえば3.2Vである。本実施の形態では直流電源として乾電池51が適用されているが、これに限定されずその他の直流電源を用いることができる。
本実施の形態ではスイッチング回路52の一例としてHブリッジ回路について説明する。スイッチング回路(Hブリッジ回路)52は乾電池51に電気的に接続されている。Hブリッジ回路52は電流の向きを逆方向に切り替え可能に構成されている。主に図6を参照して、Hブリッジ回路52は、第1〜第4のトランジスタQ1〜Q4と、第1〜第4のトランジスタQ1〜Q4に電気的に接続された第1〜第8の抵抗R1〜R8を有している。第1のトランジスタQ1と第4のトランジスタQ4とがON状態にされ、第2のトランジスタQ2と第3のトランジスタQ3とがOFF状態にされた場合と、第2のトランジスタQ2と第3のトランジスタQ3とがON状態にされ、第1のトランジスタQ1と第4のトランジスタQ4とがOFF状態にされた場合とで、コイル41に印加される電流の向きが逆方向に切り替えられる。
定電流回路53は、乾電池51およびHブリッジ回路52の各々に電気的に接続されている。定電流回路53は、乾電池51から一定の電流値を有する電流をHブリッジ回路52に供給可能に構成されている。主に図7を参照して、定電流回路53は、第1のトランジスタQ1および第2のトランジスタQ2と、第1の抵抗R1および第2の抵抗R2と、負荷l1とを有している。この負荷l1は、図6に示すHブリッジ回路52のV+に電気的に接続されている。また、この負荷l1は定電流出力である。
制御部6はHブリッジ回路52をスイッチング可能に構成されている。具体的には、制御部6はHブリッジ回路52の電流の向きを切り替え可能に構成されている。Hブリッジ回路52のSIGNAL1〜4に制御部(マイクロコンピュータ)6からの信号が入力されることにより、トランジスタQ1〜Q4がスイッチングされて、コイル41に駆動電圧(電流)が印加される。
なお、上記ではスイッチング回路52の一例としてHブリッジ回路について説明したが、スイッチング回路52はPWM(Pulse Width Modulation)スイッチング回路であってもよい。この場合、PWMスイッチング回路は、乾電池51に直接電気的に接続されていてもよく、また乾電池51に電圧昇圧回路を経由して電気的に接続されていてもよい。
次に、図2〜図4および図8を参照して、本実施の形態の電磁弁の開弁状態、中間状態および閉弁状態について説明する。開弁状態では、開弁側の印加電圧としてたとえば3Vのパルス電圧が電磁弁4に印加されることにより電磁弁4が開弁される。具体的には、開弁状態では、弁体40が弁座30から離間する。そして、開弁状態では電圧印加部5からの電圧の印加が停止された状態で永久磁石44に可動磁性体42が吸引されている。したがって、電磁弁4が開弁した状態が維持される。このため、ガスの流量が最大流量になる。この開弁状態においてガスコンロ1のバーナ2の火炎は大火になる。
ガスコンロ1のバーナ2の火炎が大火から小火に移行する際には、電磁弁4は開弁状態から中間状態を経由して閉弁状態に制御される。中間状態では、電磁弁4に閉弁側および開弁側の印加電圧が交互に印加される。本実施の形態では、電圧印加部5が中間状態において電磁弁4に複数のパルス電圧を印加する。これにより、電磁弁4は開弁および閉弁を繰り返す。つまり、中間状態では、弁体40が弁座30に対して離間および当接を繰り返す。
具体的には、電磁弁4が開弁した状態において閉弁側の印加電圧としてたとえば−3Vのパルス電圧が電磁弁4に印加されることにより電磁弁4が閉弁される。続けて、電磁弁4が閉弁した状態において開弁側の印加電圧としてたとえば3Vのパルス電圧が電磁弁4に印加されることにより電磁弁4が開弁される。さらに続けて、電磁弁4が開弁した状態において閉弁側の印加電圧としてたとえば−3Vのパルス電圧が電磁弁4に印加されることにより電磁弁4が閉弁される。
このように、電磁弁4が開弁および閉弁を繰り返すことにより、ガスの流量が最大流量と最小流量との間の中間流量に維持される。この中間状態においてガスコンロ1のバーナ2の火炎は中火になる。
中間状態を経て閉弁状態に電磁弁4が制御される。閉弁状態では、閉弁側の印加電圧としてたとえば−3Vが電磁弁4に印加されることにより電磁弁4が閉弁される。具体的には、閉弁状態では、弁体40が弁座30に当接する。そして、閉弁状態では電圧印加部5からの電圧の印加が停止された状態で付勢部材43により弁体40が弁座30に当接している。したがって、電磁弁4が閉弁した状態が維持される。このため、ガスの流量が最小流量になる。この開弁状態においてガスコンロ1のバーナ2の火炎は小火になる。
また、ガスコンロ1のバーナ2の火炎が小火から大火に移行する際には、上記のガスコンロ1のバーナ2の火炎が大火から小火に移行する場合とは逆に電磁弁4は閉弁状態から中間状態を経由して開弁状態に制御される。
図9に、ガスコンロ1のバーナ2の火炎が大火から小火へ移行し、さらに小火から大火に移行する際の時間の経過に伴うガスの流量の変化を示す。バーナ2の火炎は大火から中火を経由して小火に移行する。なお、大火から中火に至る前の図中Aにおいて瞬間的にガス流量が低下しているのは、図4に示すように永久磁石44に吸引された可動磁性体42を移動させるためのアンダーシュートである。このアンダーシュートは瞬間的に発生するだけであるため、バーナ2の火炎の安定性に問題はない。
本実施の形態ではラッチ式の電磁弁4は付勢部材43により閉弁する方向に付勢されている。したがって、付勢部材43の付勢力を利用して電磁弁4を閉弁することができる。このため、電磁弁4に印加される閉弁側および開弁側の電圧の振幅を異ならせることができる。つまり、図10に示すように、電磁弁4に印加される閉弁側の電圧の振幅を開弁側の電圧の振幅よりも低くすることができる。これにより、電磁弁4に印加される閉弁側の電圧と開弁側の電圧とが同じである場合よりも消費電力を少なくすることができる。
また、図11を参照して、印加電圧の周波数によりガスの流量が変化することがわかった。図11は、開弁方向の電圧の印加時間と閉弁方向の電圧の印加時間の比であるデューティ比を50:50に固定した状態で周波数を変化させた場合のガスの流量の変化を示す。
また、図12を参照して、デューティ比によりガスの流量が変化することがわかった。図12は、印加電圧の周波数を60Hzに固定した状態でデューティ比を変化させた場合のガスの流量の変化を示す。
したがって、図11および図12に示すように、印加電圧の周波数およびデューティ比と組み合わせることによりガスの流量を調整できることがわかった。
次に、図1および図2を参照して、本実施の形態のガスコンロ1の自動調理について説明する。
本実施の形態のガスコンロ1の自動調理のメニュー(オートメニュー)は、揚げものモード、湯わかしモード、炊飯モードを有している。オートメニュー設定部P31には、揚げものモードに設定するための揚げものスイッチと、湯わかしモードに設定するための湯わかしスイッチと、炊飯モードに設定するための炊飯スイッチとが設けられている。
揚げものモードは、バーナ2の点火後、使用者により設定された温度に達するようにバーナ2の火力を自動調節する自動調理モードである。揚げものスイッチは、押下回数により200℃、180℃、160℃といった複数種類の揚げものの調理の中から目的とする温度の調理を設定できる。
また、湯わかしモードおよび炊飯モードは、バーナ2の点火後、予め設定された燃焼条件で燃焼させ、湯わかしおよび炊飯の完了が予測される時点で自動的にバーナ2を消火する自動調理モードである。湯わかしスイッチは、押下回数により自動消火、5分保温といった、湯わかし後にすぐ消火するか、あるいは一定時間保温するかといった湯わかし処理を設定できる。また、炊飯スイッチは、押下回数によりごはん、おかゆといった複数種類の炊飯の調理の中から目的とする炊飯の調理を設定できる。
たとえば、揚げものスイッチが押されることにより揚げものモードが選択された場合には、制御部6によって揚げものモードが実行される。具体的には、制御部6は、温度センサ25により検出される調理容器の温度を設定された温度(200℃、180℃、160℃の何れか)に維持するように、ラッチ式の電磁弁4を開閉する。これにより、バーナ2の火力が大火力と小火力とに切替えられる。
具体的には、温度センサ25により検出される調理容器の温度が設定された温度より高いときはラッチ式の電磁弁4が閉弁され、小火用の流路31dのみからバーナ2にガスが供給されて、バーナ2の火力が小火力になる。また、温度センサ25により検出される調理容器の温度が設定された温度より小さいときはラッチ式の電磁弁4が開弁され、大火用の流路31cおよび小火用の流路31dの両方からバーナ2にガスが供給されて、バーナ2の火力が大火力になる。
続いて、図2および図13を参照して、本実施の形態のガスコンロ1の自動調理の動作について説明する。
まず点消火ボタン14が押下されてガスコンロ1が点火される(ステップS1)。このとき、電磁弁4は開弁状態である。また、バーナ2の火力は大火力に設定される。そして、自動調理がスタートする(ステップS2)。このとき、自動調理タイムがスタートする。自動調理タイムは制御部6に設けられたタイマによって測定される。
続いて、温度センサ25の検知温度が設定温度以上か否かが判別される(ステップS3)。温度センサ25の検知温度が設定温度以上でない場合には、自動調理タイムが終了したか否かが判定される(ステップS4)。自動調理タイムが終了していない場合には、再び温度センサ25の検知温度が設定温度以上か否かが判別される(ステップS3)。他方、自動調理タイムが終了した場合には、ガスコンロ1が消火される(ステップS12)。
温度センサ25の検知温度が設定温度以上である場合には、電磁弁4が開弁された状態から閉弁される(ステップS5)。ここで、図4に示すように永久磁石44に吸引された可動磁性体42を弁座30に向かって移動させるために電磁弁4が閉弁される。最初から電磁弁4をパルス駆動させるためのパルス電流がコイル41に流されても、可動電磁弁42が永久磁石44から完全に離れられずに、可動電磁弁42と永久磁石44との間で微細な振動が生じる。したがって、電磁弁4が開弁された状態から閉弁されるときには、永久磁石44の吸引力に抗するために一旦完全に閉弁できるだけの電流がコイル41に流される。具体的には、電磁弁4を完全に閉弁できるだめの電流が瞬間的にたとえば0.1秒間コイル41に流される。そして、電磁弁4を完全に閉弁できるだけの電流が流されてからたとえば0.1秒後に電磁弁がたとえば1〜3秒間程度パルス駆動する(ステップS6)。これにより、電磁弁4は中間状態に制御される。この中間状態の後に電磁弁4は閉弁状態となる。
続いて、温度センサ25の検知温度が設定温度以下か否かが判別される(ステップS7)。温度センサ25の検知温度が設定温度以下でない場合には、自動調理タイムが終了したか否かが判定される(ステップS8)。自動調理タイムが終了していない場合には、再び温度センサ25の検知温度が設定温度以下か否かが判別される(ステップS7)。他方、自動調理タイムが終了した場合には、ガスコンロ1が消火される(ステップS12)。
温度センサ25の検知温度が設定温度以下である場合には、電磁弁4がたとえば1〜3秒間程度パルス駆動する(ステップS9)。これにより、電磁弁4は中間状態に制御される。そして、その直後に電磁弁4が閉弁状態から開弁状態に制御される(ステップS10)。なお、電磁弁4が閉弁された状態から開弁されるときには、付勢部材43の付勢力に逆らうだけなので、最初からパルス電流がコイル41に流されるだけで可動磁性体42はパルス電流に追従可能である。
続いて、自動調理タイムが終了したか否かが判定される(ステップS11)。自動調理タイムが終了していない場合には、再び温度センサ25の検知温度が設定温度以上か否かが判別される(ステップS3)。他方、自動調理タイムが終了した場合には、ガスコンロ1が消火される(ステップS12)。これにより、自動調理が終了する。
次に、本実施の形態のガスコンロ1の作用効果について説明する。
主に図8に示すように、本実施の形態のガスコンロ1によれば、電磁弁4は、ガスの流量が最大流量となる開弁状態、ガスの流量が最小流量となる閉弁状態、およびガスの流量が最大流量と最小流量との間の中間流量を維持するように電磁弁4が開弁および閉弁を繰り返す中間状態に制御される。したがって、電磁弁4は、開弁状態から中間状態を経て閉弁状態に制御されるため、1つの電磁弁4によりガスの流量の急激な減少を抑制することができる。また、電磁弁4は、閉弁状態から中間状態を経て開弁状態に制御されるため、1つの電磁弁4によりガスの流量の急激な増大を抑制することができる。よって、1つの電磁弁4によりガスの流量の急激な変化を抑制することができる。そして、ガスの流量の急激な減少を抑制することにより、バーナ2の火炎の吹き消えを抑制することができる。また、ガスの流量の急激な増大を抑制することにより、イエロー炎の発生を抑制することができる。
主に図8に示すように、本実施の形態のガスコンロ1によれば、電磁弁4は、ガスの流量が最大流量となる開弁状態、ガスの流量が最小流量となる閉弁状態、およびガスの流量が最大流量と最小流量との間の中間流量を維持するように電磁弁4が開弁および閉弁を繰り返す中間状態に制御される。したがって、電磁弁4は、開弁状態から中間状態を経て閉弁状態に制御されるため、1つの電磁弁4によりガスの流量の急激な減少を抑制することができる。また、電磁弁4は、閉弁状態から中間状態を経て開弁状態に制御されるため、1つの電磁弁4によりガスの流量の急激な増大を抑制することができる。よって、1つの電磁弁4によりガスの流量の急激な変化を抑制することができる。そして、ガスの流量の急激な減少を抑制することにより、バーナ2の火炎の吹き消えを抑制することができる。また、ガスの流量の急激な増大を抑制することにより、イエロー炎の発生を抑制することができる。
主に図2〜図4に示すように、本実施の形態のガスコンロ1においては、可動磁性体42は、電圧印加部5から印加された電圧によってコイル41に発生する磁力により電磁弁4を開弁または閉弁する方向に移動する。このため、可動磁性体42に取り付けられた弁体40が弁座30に対して離間および当接を繰り返すことにより、ガスの流量が中間流量を維持することができる。
本実施の形態のガスコンロ1においては、電磁弁4は、開弁状態において電圧印加部5からの電圧の印加が停止されても、永久磁石44が可動磁性体42を吸引することにより開弁状態を維持することができる。また、電磁弁4は、閉弁状態において電圧印加部5からの電圧の印加が停止されても、弁体40が取り付けられた可動磁性体42を弁座30に向かって付勢部材43が付勢することにより閉弁状態を維持することができる。
主に図8に示すように、本実施の形態のガスコンロ1においては、電圧印加部5は、中間状態において電磁弁に複数のパルス電圧を印加する。このため、複数のパルス電圧により、ガスの流量が中間流量を維持するように電磁弁4が開弁および閉弁を繰り返す中間状態に電磁弁4を制御することができる。
主に図2に示すように、本実施の形態のガスコンロ1においては、電圧印加部5は、直流電圧を供給可能な乾電池51と、乾電池51に電気的に接続されたスイッチング回路(Hブリッジ回路)52とを含む。このため、スイッチング回路(Hブリッジ回路)52により乾電池51から供給される直流電圧の極性を切り替えることができる。したがって、電圧印加部5の電源として乾電池51を使用することができる。
本実施の形態のガスコンロ1においては、電圧印加部5は、定電流回路53を含む。定電流回路53は、乾電池51およびスイッチング回路(Hブリッジ回路)52の各々に電気的に接続されている。このため、乾電池51の電圧が変化した場合でも、定電流回路53により、一定の電流値を有する電流をスイッチング回路(Hブリッジ回路)52に供給することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ガスコンロ、2 バーナ、2a コンロ部、2b グリル、3 器具栓本体部、3a 器具栓、4 電磁弁、5 電圧印加部、6 制御部、11 トッププレート、12 前面部、13 電池ケース、14 点消火ボタン、15 火力調節レバー、21 五徳、22 グリル扉、23 点火装置、24 点火検知装置、25 温度センサ、30 弁座、31 ガス流路、32 安全弁、33 メイン弁、34 オリフィス、35 流量制御弁、36 スライダ、37 バルブロッド、38 ノズル、39 継手、40 弁体、41 コイル、42 可動磁性体、43 付勢部材、44 永久磁石、51 乾電池、52 スイッチング回路(Hブリッジ回路)、53 定電流回路。
Claims (6)
- ガスを燃焼させるガスコンロであって、
前記ガスを燃焼させるためのバーナと、
前記バーナに前記ガスを供給するためのガス流路を有する器具栓本体部と、
前記器具栓本体部に取り付けられ、かつ前記ガス流路を開閉可能な電磁弁と、
前記電磁弁を開弁または閉弁させるための電圧を前記電磁弁に印加可能な電圧印加部とを備え、
前記電圧印加部から印加された電圧により、前記電磁弁は、前記電磁弁が開弁して前記ガス流路を流れる前記ガスの流量が最大流量となる開弁状態、前記電磁弁が閉弁して前記ガス流路を流れる前記ガスの流量が最小流量となる閉弁状態、および前記ガスの流量が前記最大流量と前記最小流量との間の中間流量を維持するように前記電磁弁が開弁および閉弁を繰り返す中間状態に制御される、ガスコンロ。 - 前記電磁弁は、
前記電圧印加部から電圧が印加されるコイルと、
前記電圧印加部から印加された電圧によって前記コイルに発生する磁力により前記電磁弁を開弁または閉弁する方向に移動可能な可動磁性体と、
前記可動磁性体に取り付けられた弁体とを含み、
前記器具栓本体部は、前記弁体に当接可能な弁座を含み、
前記開弁状態では、前記弁体が前記弁座から離間し、
前記閉弁状態では、前記弁体が前記弁座に当接し、
前記中間状態では、前記弁体が前記弁座に対して離間および当接を繰り返す、請求項1に記載のガスコンロ。 - 前記電磁弁は、
前記可動磁性体を吸引可能な永久磁石と、
前記弁体が取り付けられた前記可動磁性体を前記弁座に向かって付勢可能な付勢部材とを含み、
前記開弁状態では前記電圧印加部からの電圧の印加が停止された状態で前記永久磁石に前記可動磁性体が吸引されており、
前記閉弁状態では前記電圧印加部からの電圧の印加が停止された状態で前記付勢部材により前記弁体が前記弁座に当接している、請求項2に記載のガスコンロ。 - 前記電圧印加部は、前記中間状態において前記電磁弁に複数のパルス電圧を印加する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のガスコンロ。
- 前記電圧印加部は、直流電圧を供給可能な乾電池と、前記乾電池に電気的に接続されたスイッチング回路とを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載のガスコンロ。
- 前記電圧印加部は、定電流回路を含み、
前記定電流回路は、前記乾電池および前記スイッチング回路の各々に電気的に接続されている、請求項5に記載のガスコンロ。
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