JP2016173139A - ラック軸及びステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸長の短縮化を図ることができるラック軸及びそのラック軸を備えるパワーステアリング装置を提供する。【解決手段】本発明に係るラック軸(13)は、軸部材(W)の塑性変形により形成されて、ピニオン(7a)と噛み合う複数のラック歯を有する有効ラック歯列(131)と、ラック歯を有しないボールネジ部(13B)と、有効ラック歯列(131)とボールネジ部(13B)との間に形成されて、ピニオン(7a)と噛み合うことのない無効ラック歯(134)と、ボールネジ部(13B)の端部から無効ラック歯(134)に向けて延びて、無効ラック歯(134)の少なくとも一部を覆う肉盛部(135)と、を備える。【選択図】図3A

Description

本発明は、ラック歯列を有するラック軸及びそのラック軸を備えるステアリング装置に関するものである。
例えば、特許文献1に示すように、車両の車輪を操舵するステアリング装置には、ラック歯列を有するラック軸が適用される。そして、例えば、特許文献2に示すように、ラック軸には、ラック歯列が形成された部位(ラック歯形成部)と、ラック歯列が形成されていない部位(非ラック歯部)と、ラック歯列形成部と非ラック歯部とを連結する部位(連結部)とが形成される。
ラック軸におけるラック歯形成部は、塑性加工、例えば鍛造時に軸部材の余剰材が軸線方向に逃げるので、形成されるラック歯列のうち、軸線方向端部に位置するラック歯は欠肉状態になり易く、所望の精度が得られ難い。
このような精度が得られないラック歯はピニオンとの噛み合いに利用できないため、ラック軸における連結部には、ラック歯列の軸線方向端部の有効なラック歯(以下、有効ラック歯という)の隣りに、所謂捨て歯、すなわち無効なラック歯(以下、無効ラック歯という)が形成され、さらに無効ラック歯の隣りに、非ラック歯部の周面と無効ラック歯の歯底とを繋ぐ肉盛部が形成される。ここで、無効ラック歯とは、ラック歯列と噛み合うピニオンのピニオン歯が当たる部分が全く無いラック歯のことをいい、有効ラック歯とは、上記ピニオン歯が当たる部分を一部でも有するラック歯のことをいう。また、肉盛部は、鍛造で用いる金型におけるパンチのダイスからの離型性を高める効果も有する。
特開2013−6517号公報 特開2014−79769号公報
従来のラック軸は、ラック歯形成部と、非ラック歯部とを、無効ラック歯及び肉盛部が形成された連結部で連結しているため、ラック軸の軸長の短縮化には限界がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、軸長の短縮化を図ることができるラック軸及びそのラック軸を備えるパワーステアリング装置を提供することを目的とする。
(ラック軸)
本発明に係るラック軸は、軸部材の塑性変形により形成されて、ピニオンと噛み合う複数のラック歯を有する有効ラック歯列と、前記ラック歯を有しない非ラック歯部と、前記有効ラック歯列と前記非ラック歯部との間に形成されて、前記ピニオンと噛み合うことのない無効ラック歯と、前記非ラック歯部の端部から前記無効ラック歯に向けて延びて、前記無効ラック歯の少なくとも一部を覆う肉盛部と、を備える。
これにより、ラック軸には、軸部材の軸線方向において肉盛部の形成範囲に少なくとも無効ラック歯の一部が形成されるので、ラック軸は、従来のラック軸と比較して肉盛部に覆われた無効ラック歯の分だけ軸長を短縮できる。よって、このラック軸が適用されるステアリング装置は、小型化を図ることができる。
(ステアリング装置)
本発明に係るステアリング装置は、ハウジングと、前記ハウジングに軸線方向に移動可能に支持され、車両の車輪に連接される上述のラック軸と、前記ハウジングに軸回りに回転可能に支持されて前記ラック軸の前記有効ラック歯列と噛み合わされ、前記車両のステアリングに連接されるピニオンと、を備える。
これにより、ステアリング装置は、上述のラック軸が適用されるため、小型化が可能となる。
本発明の実施の形態:ラックピニオン式のステアリング装置の概略構成の模式図である。 ラック軸のラック歯形成部及びボールネジ部を軸線及び有効ラック歯列の歯すじに対し直角な方向から見た図である。 図2AのA−A線断面図であり、肉盛部及び無効ラック歯の周辺を軸線に沿って断面にした図である。 図2AのB−B線断面図であり、肉盛部及び無効ラック歯の周辺を軸線に平行な直線に沿って断面にした図である。 図2Bに示す一点鎖線の円で囲まれたC部の拡大図であり、肉盛部、無効ラック歯及び有効ラック歯の重なり範囲を示す図である。 図2Bに示す一点鎖線の円で囲まれたC部の別例の拡大図であり、肉盛部及び無効ラック歯の重なり範囲を示す図である。 図2Bに示す一点鎖線の円で囲まれたC部のさらに別例の拡大図であり、肉盛部、無効ラック歯及び有効ラック歯の重なり範囲を示す図である。
(ステアリング装置の構成)
本実施形態のステアリング装置について、図1を参照して説明する。
このステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2に連結しているステアリングシャフト3と、ステアリングシャフト3に自在継手4を介して連結された中間軸5と、中間軸5に自在継手6を介して連結されたピニオン軸7と、ピニオン軸7の端部近傍に設けられたピニオン7aに噛み合うラック8aを有して自動車の左右方向に延びる転舵軸としてのラック軸13とを有している。ピニオン軸7およびラック軸13により舵取り機構としてのラックアンドピニオン機構Aが構成されている。
ラック軸13は、車体に固定されるラックハウジング9内に、図示しない複数の軸受を介して、軸方向Z1に沿って直線往復動可能に支持されている。ラック軸13の両端部はラックハウジング9の両側へ突出し、各端部にはそれぞれタイロッド10が結合されている。各タイロッド10は対応するナックルアーム(図示せず)を介して対応する転舵輪11に連結されている。操舵部材2が操作されてステアリングシャフト3が回転されると、この回転がピニオン7aおよびラック8aによって、ラック軸13の軸方向Z1の直線運動に変換される。これにより、転舵輪11の転舵が達成される。
(ラック軸)
図2Aに示すように、ラック軸13は、ラック歯形成部13Aと、ボールネジ部13B等とを有する。ラック歯形成部13Aには、有効ラック歯列131が形成されるとともに、無効ラック歯134及び肉盛部135が有効ラック歯列131の軸線方向の両端側にそれぞれ形成される。
図2A〜2Cに示すように、ラック歯形成部13Aは、軸部材Wの一端側の外周面を温間の密閉鍛造により凹状に塑性変形させて形成した有効ラック歯列131、並びに凹状とされた領域の軸線L方向端部に位置し、有効ラック歯列131の塑性変形に伴って塑性変形させて形成した肉盛部135及び軸線L方向において肉盛部135の形成範囲に有効ラック歯列131と隣り合うように形成した無効ラック歯134を有する。ボールネジ部13Bは、軸部材Wの他端側の外周面を切削して形成したオネジ132を有する。
ラック歯形成部13Aは、鋼材でなる中実の軸部材Wを750°C〜790°Cに加熱し、金型でプレス加工することにより形成される。中実の軸部材Wを使用する理由は、中実の軸部材Wには、塑性変形の際に逃げる軸部材Wの材料を多量に確保できるので、軸部材Wの伸びを抑制でき、ラック歯形成部13Aにおける有効ラック歯列131の端部の有効ラック歯131aを高精度に形成できるためである。また、中実の軸部材Wは、車両の車輪が段差等に乗り上げたときの衝撃による曲げに対して中空の軸部材よりも中実の軸部材Wの方が剛性が高いためである。また、中実の軸部材Wは、中空の軸部材と比較して材料コストや加工コスト等の上昇を抑えることができるためである。
無効ラック歯134は、ラック軸13の軸線L方向において肉盛部135の形成範囲に形成される。すなわち、図2Aに示すように、無効ラック歯134は、軸部材Wの軸線L及び有効ラック歯列131の歯すじGに対し直角な方向から見た場合、無効ラック歯134の中央部分(図2Aの一点鎖線の円で囲まれたD部)が肉盛部135に覆われるように形成される。また、図3Aに示すように、無効ラック歯134の上記中央部分は、有効ラック歯列131の歯すじGの方向から見た場合、肉盛部135とLI1の範囲で重なるように形成される。
よって、ラック軸13の軸長を従来のラック軸と比較して無効ラック歯の分だけ短縮できる。なお、ラック軸13の軸長は、詳細は後述するが肉盛部135がボールネジ部13Bから有効ラック歯列131に向かって傾斜して形成されるので、この傾斜角度を変更することにより調整可能である。
無効ラック歯134を形成する理由は、背景技術でも説明したように、有効ラック歯列131のうち軸線L方向端部の有効ラック歯131aの形状の欠肉状態を防止するためである。すなわち、密閉鍛造時に凹状になる部分の一部の余剰材が、軸部材Wの軸線L方向に逃げて有効ラック歯列131の精度に影響を与えるおそれがあるので、無効ラック歯134の形成領域を余剰材の逃がし領域として有効ラック歯列131の精度を確保するためである。
肉盛部135は、ボールネジ部13Bと有効ラック歯列131との間に形成される。すなわち、図2Aに示すように、肉盛部135は、軸部材Wの軸線L及び有効ラック歯列131の歯すじGに対し直角な方向から見た場合、ボールネジ部13Bからラック歯形成部13Aに向かうに従って先細りとなる形状であって、有効ラック歯列131の歯すじGの中心を通り且つ軸部材Wの軸線Lに平行な直線に対し対称形状に形成される(以下、平面形状という)。また、図2B及び図2Cに示すように、肉盛部135は、軸部材Wの軸線L及び平面形状に直角な方向から見た場合、ボールネジ部13Bの周面13Baと有効ラック歯131aの側面131aa(図3A参照)とを緩やかに繋ぐ傾斜した形状に形成される(以下、側面形状という)。
より具体的には、図2Aに示すように、肉盛部135の平面形状は、略二等辺三角形状に形成され、図2B及び図2Cに示すように、肉盛部135の側面形状は、略直角三角形状に形成される。換言すると、肉盛部135の立体形状は、略円錐形状を軸線方向に半分に切断した形状(略半円錐形状)、すなわちボールネジ部13B側に半円形状の底面が位置し、ラック歯形成部13A側に頂点Pが位置する略半円錐形状に形成される。これにより、作業者は、軸部材Wを温間の密閉鍛造する際の軸部材Wの材料の流れを容易に把握できるので、有効ラック歯列131を高精度に鍛造できる金型を設計することができる。
そして、肉盛部135は、無効ラック歯134と、当該無効ラック歯134に隣り合う有効ラック歯131aとの間にまで臨んで形成される。詳しくは、図3Aに示すように、肉盛部135は、頂点Pが有効ラック歯131aの側面131aaにまで臨むように形成される。つまり、肉盛部135の形成範囲LLは、ボールネジ部13Bとラック歯形成部13Aとの境界から有効ラック歯131aの側面131aaの途中までとなる。
肉盛部135が、ボールネジ部13Bの周面13Baと有効ラック歯131aの側面131aaとを緩やかに繋ぐ傾斜した形状に形成される理由は、密閉鍛造時に軸線方向に逃げる軸部材Wの余剰材を堰き止め、プレス圧の有効利用を図って有効ラック歯131aの形状の欠肉状態を防止するためである。さらに、密閉鍛造で用いる金型におけるパンチのダイスからの離型性を高めるためである。
また、肉盛部135が、頂点Pが有効ラック歯131aの側面131aaにまで臨んで形成される理由は、以下の通りである。すなわち、一般的に、ステアリング装置10においては、有効ラック歯列131のうち軸線方向端部の有効ラック歯131aにピニオン軸12の歯が噛み合う端当て時に大きな負荷が掛かる(図2Aに示す状態)。このため、有効ラック歯131aは、損傷するおそれがある。
しかし、図3Aに示すように、肉盛部135の形成範囲LLには、無効ラック歯134全体との重なり範囲LI及び有効ラック歯131aの側面131aaの一部との重なり範囲LVが含まれるので、無効ラック歯134と有効ラック歯131aとの間の歯底131bは、肉盛部135で埋められることになる。このように有効ラック歯131aの歯元である歯底131bを肉盛部135で埋めることで、歯元応力を緩和して端当て時の有効ラック歯131aの強度を確保できるので、有効ラック歯131aの損傷を抑制できる。
(効果)
本実施形態のラック軸13は、軸部材Wの塑性変形により形成されて、ピニオン7aと噛み合う複数のラック歯を有する有効ラック歯列131と、ラック歯を有しないボールネジ部13Bと、有効ラック歯列131とボールネジ部13Bとの間に形成されて、ピニオン7aと噛み合うことのない無効ラック歯134と、ボールネジ部13Bの端部から無効ラック歯134に向けて延びて、無効ラック歯134の少なくとも一部を覆う肉盛部135と、を備える。
これにより、ラック軸13には、軸部材Wの軸線方向において肉盛部135の形成範囲に少なくとも無効ラック歯134の一部が形成されるので、ラック軸13は、従来のラック軸と比較して肉盛部135で覆われた無効ラック歯134の分だけ軸長を短縮できる。よって、このラック軸13が適用されるステアリング装置1は、小型化を図ることができる。
また、肉盛部135は、無効ラック歯134と、有効ラック歯列131のうち当該無効ラック歯134に隣り合う有効ラック歯131aとの間にまで臨んで形成されるとよい。特に、肉盛部135は、隣り合う有効ラック歯131aの側面131bにまで臨んで形成されるとよい。これにより、肉盛部135は、無効ラック歯134と有効ラック歯131aとの間の歯底131bを埋めることになるため、当該有効ラック歯131a、すなわち軸線方向端部に位置する有効ラック歯131aの強度を高められる。
また、肉盛部135は、有効ラック歯列131の軸線方向両側に設けられるとよい。これにより、ラック軸13は、軸長のさらなる短縮化を図ることができる。
また、軸部材Wは、中実の部材であるとよい。中実の軸部材Wには、塑性変形の際に逃げる軸部材Wの余剰材を多量に確保できるので、軸部材Wの伸びを抑制でき、ラック歯形成部13Aにおける有効ラック歯列131の端部の有効ラック歯131aを高精度に形成できる。
また、軸部材Wの軸線L及び有効ラック歯列131の歯すじGに対し直角な方向から見た肉盛部135の形状は、ボールネジ部13Bから有効ラック歯列131に向かうに従って先細りとなる形状であって、有効ラック歯列131の歯すじGの中心を通り且つ軸部材Wの軸線Lに平行な直線に対し対称形状に形成されるとよい。これにより、作業者は、軸部材Wを温間の密閉鍛造する際の軸部材Wの余剰材の流れを容易に把握できるので、有効ラック歯列131を高精度に鍛造できる金型を設計できる。
また、無効ラック歯134は、軸部材Wの軸線L及び有効ラック歯列131の歯すじGに対し直角な方向から見た場合に、有効ラック歯列131の歯すじGの中心を通り且つ軸部材Wの軸線Lに平行な直線に対し両側に形成されるとよい。これにより、無効ラック歯134の形成領域は、余剰材の逃がし領域となるので、有効ラック歯列131の精度を確保できる。
(その他)
なお、上述の実施形態では、図3Aに示すように、肉盛部135は、頂点Pが有効ラック歯131aの側面131aaにまで臨むように形成したが、図3Bに示すように、頂点Pが無効ラック歯134と有効ラック歯131aとの間の歯底131bにまで臨むように形成してもよい。このような構成でも、肉盛部135は、無効ラック歯134と有効ラック歯131aとの間の歯底131bの一部を埋めることになるため、当該有効ラック歯131aの強度をある程度高められる。
また、上述の実施形態では、図3Aに示すように、肉盛部135の形成範囲LLには、無効ラック歯134全体との重なり範囲LIが含まれるように形成したが、図3Cに示すように、無効ラック歯134の両側面134aaの一部との重なり範囲LVが含まれるように形成してもよい。この場合も、図3Bに示すように、頂点Pが無効ラック歯134と有効ラック歯131aとの間の歯底131bにまで臨むように形成してもよい。
上述の実施形態のラック軸13の肉盛部135には、有効ラック歯列131に隣り合う無効ラック歯134は、少なくとも1つあればよく、2つ以上であってもよい。また、上述の実施形態のラック軸13は、非ラック歯部としてボールネジ部13B及び継手結合部13Dを例に説明したが、例えば単なる筒状の軸部であっても同様の効果が得られる。また、上述の実施形態のラック軸13は、素材である軸部材Wの余剰材をバリとして出さない型鍛造(密閉鍛造)により形成する場合を説明したが、軸部材Wの余剰材をバリとして出す型鍛造等により形成してもよい。また、上述の実施形態のラック軸13は、電動のパワーステアリング装置や油圧のパワーステアリング装置に対しても同様に適用可能である。
1:ステアリング装置、 13:ラック軸、 13A:ラック歯形成部、 13B:ボールネジ部(非ラック歯部)、 131:有効ラック歯列、 131a:有効ラック歯、 131aa:有効ラック歯の側面、 134:無効ラック歯、 135:肉盛部、 A:ラックアンドピニオン機構、 W:軸部材、 LL:肉盛部の形成範囲

Claims (8)

  1. 塑性変形により形成されて、ピニオンと噛み合う複数のラック歯を有する有効ラック歯列と、
    前記ラック歯を有しない非ラック歯部と、
    前記有効ラック歯列と前記非ラック歯部との間に形成されて、前記ピニオンと噛み合うことのない無効ラック歯と、
    前記非ラック歯部の端部から前記無効ラック歯に向けて延びて、前記無効ラック歯の少なくとも一部を覆う肉盛部と、
    を備える、ラック軸。
  2. 前記肉盛部は、前記無効ラック歯と、前記有効ラック歯列のうち当該無効ラック歯に隣り合う有効ラック歯との間にまで臨んで形成される、請求項1に記載のラック軸。
  3. 前記肉盛部は、前記隣り合う有効ラック歯の側面にまで臨んで形成される、請求項2に記載のラック軸。
  4. 前記肉盛部は、前記有効ラック歯列の軸線方向両側に設けられる、請求項1〜3の何れか一項に記載のラック軸。
  5. 前記軸部材は、中実の部材である、請求項1〜4の何れか一項に記載のラック軸。
  6. 前記軸部材の軸線及び前記有効ラック歯列の歯すじに対し直角な方向から見た前記肉盛部の形状は、前記非ラック歯部から前記有効ラック歯列に向かうに従って先細りとなる形状であって、前記有効ラック歯列の歯すじの中心を通り且つ前記軸部材の軸線に平行な直線に対し対称形状に形成される、請求項1〜5の何れか一項に記載のラック軸。
  7. 前記無効ラック歯は、前記軸部材の軸線及び前記有効ラック歯列の歯すじに対し直角な方向から見た場合に、前記有効ラック歯列の歯すじの中心を通り且つ前記軸部材の軸線に平行な直線に対し両側に形成される、請求項6のラック軸。
  8. ハウジングと、
    前記ハウジングに軸線方向に移動可能に支持され、車両の車輪に連接される請求項1〜6の何れか一項のラック軸と、
    前記ハウジングに軸回りに回転可能に支持されて前記ラック軸の前記有効ラック歯列と噛み合わされ、前記車両のステアリングに連接されるピニオン軸と、
    を備える、ステアリング装置。
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