JP2016173086A - 潤滑油の排出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】必要な潤滑油の量を低減してオイルパンを小型化・軽量化する。
【解決手段】潤滑油の排出装置は、回転部材であるカムシャフト17aが組み込まれる収容室としてのロッカー室22を有し、ロッカー室22には潤滑油が供給される。カムシャフト17aには排出通路43が設けられ、一端部はロッカー室22の外部に突出しており、他端部にはロッカー室22に開口する流入口42が設けられている。外部と排出通路43とを連通させる流出口45がカムシャフト17aの一端部に設けられ、カムシャフト17aの回転時に排出通路43内の潤滑油は遠心力により外部に排出される。
【選択図】図3

Description

本発明は、回転部材が組み込まれる収容室内の潤滑油を外部に排出する潤滑油の排出装置に関する。
エンジンやエンジン動力を駆動輪に伝達するための動力伝達経路には、回転軸等からなる複数の回転部材が設けられている。それぞれの回転部材は軸受によりケースに回転自在に支持されるとともに、隣り合う他の部材に対してカムやギヤを介して運動を伝達する。このため、回転部材は摺動接触する部分を有しており、摺動接触する部分等の被潤滑部の潤滑と冷却とを行うために、被潤滑部には潤滑油が供給される。
例えば、エンジンは、クランクシャフトが組み込まれるクランクケースと、ピストンが組み込まれるシリンダブロックとを有し、ピストンの往復動がクランクシャフトの回転運動に変換される。シリンダブロックに取り付けられるシリンダヘッドには、特許文献1に記載されるように、燃焼室に連通する吸気口と排気口とが形成されており、吸気口は吸気バルブにより開閉され、排気口は排気バルブにより開閉される。吸気バルブと排気バルブは、動弁機構によりクランクシャフトの回転に連動して開閉駆動される。動弁機構はクランクシャフトにより回転駆動されるカムシャフトと、カムシャフトに設けられたカムに一端が当接するロッカーアームとを有し、ロッカー室内に組み込まれる。カムシャフトは、チェーン室内に組み込まれたタイミングチェーンを介してクランクシャフトにより駆動される。
オイルパンのオイル室を、クランク室に連通する主オイル室とこれに隣接する副オイル室とに区画し、主オイル室の潤滑油を供給ポンプにより被潤滑部に供給し、回収ポンプにより副オイル室の潤滑油を主オイル室に戻すようにした4サイクルエンジンの潤滑装置が、特許文献2に記載されている。この潤滑装置においては、チェーン室は、シリンダブロックのカム軸配置室とオイルパン内とを連通している。
特許文献3に記載されたエンジン工具は、吐出流路が設けられたカムシャフトを有しており、潤滑油を吐出するポンプはカムシャフトにより回転駆動される。ポンプの吸込部は、エンジンの姿勢に応じて、オイル室と、クランク室とロッカーアーム室に断続的に連通する。ポンプの吐出穴から吐出された潤滑油は、カムシャフトに設けられた吐出通路に連通する吐出口からクランク室に供給され、吐出流路からロッカーアーム室に供給される。
特開2008−31972号公報 特開2008−2455号公報 特開2010−174829号公報
上述のように、エンジンは、回転部材であるカムシャフトが組み込まれるロッカーアーム室つまりバルブロッカー室、および回転部材であるタイミングチェーンが組み込まれるチェーン室を有している。バルブロッカー室およびチェーン室には、オイルパンに収容された潤滑油がオイルポンプにより供給される。これにより、被潤滑部としての回転部材の摺動接触を被潤滑部としてこれには潤滑油が塗布される。
クランクシャフトの回転数つまりエンジン回転数が増加すると、エンジンにより駆動されるオイルポンプからの潤滑油の吐出量が増加することになる。回転部材であるカムシャフトが組み込まれるバルブロッカー室に過度の潤滑油が供給されると、バルブロッカー室からオイルパンへの潤滑油の戻り効率が悪化することになる。このため、オイルパンに収容される潤滑油の油量を増加しなければならず、オイルパンを大型化しなければならなくなる。しかも、カムシャフトが潤滑油内に深く沈み込んだ状態となると、カムシャフトに設けられたカムがカムシャフトの回転により潤滑油を撹拌することになり、カムシャフトに加わる撹拌抵抗が増加する。
このように、回転部材が組み込まれる収容室内に過度の潤滑油が供給されると、回転部材に回転抵抗が加わるとともに、収容室内に供給される潤滑油が充填されるオイルパンのサイズを大型化しなければならないという問題点がある。
本発明の目的は、回転部材の潤滑に必要な潤滑油の量を低減し、該回転部材が組み込まれる収容室に潤滑油を供給するためのオイルパンを小型化・軽量化し得るようにすることにある。
潤滑油の排出装置は、回転部材が組み込まれ、潤滑油が供給される収容室を形成するケース内から潤滑油を外部に排出する潤滑油の排出装置であって、前記回転部材の一端部を前記ケースの外部に突出させて前記回転部材を前記ケースに回転自在に装着し、前記収容室に開口する流入口を前記回転部材の他端部に設け、前記流入口に連通する排出通路を前記回転部材の内部に設け、前記ケースの外部と前記排出通路とを連通させる流出口を前記回転部材の一端部に設け、前記回転部材の回転時に前記排出通路内の潤滑油を遠心力により前記ケースの外部に排出するようにした。
潤滑油の排出装置は、ケース内に組み込まれて回転駆動される回転部材には、排出通路が設けられており、回転部材の一端部はケース外部に突出しており、一端部には排出通路に連通する流出口が設けられ、他端部には排出通路に連通する流入口が設けられている。回転部材の回転時には、排出通路内の潤滑油が遠心力により排出口から外部に排出されるのが、ケース内の潤滑油の油面が過度に上昇することが防止される。これにより、回転部材に回転抵抗力が加わることなく、回転部材を円滑に駆動することができる。さらに、回転部材の潤滑に必要な潤滑油の量を低減し、該回転部材が組み込まれる収容室に潤滑油を供給するためのオイルパンを小型化・軽量化することができる。
潤滑油の排出装置が設けられ、チェーンカバーと左バンクのヘッドカバーとが取り除かれた状態のエンジンを示す正面図である。 図1の右側面図である。 図2に示されたカムシャフトの一部省略拡大断面図である。 図3におけるA−A線断面図である。 突起部の変形例を示す断面図である。 カムシャフトの変形例を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1に示されるように、エンジン10は、図1において左右2つのシリンダブロック11a,11bを有している。両方のシリンダブロック11a,11bの間にはクランクシャフト12が回転自在に装着される。シリンダブロック11a,11bには、図2において二点鎖線で示されるように、複数のシリンダボア13が形成されており、それぞれのシリンダボア13にはピストン14が水平方向に往復動自在に装着され、ピストン14の往復動によりクランクシャフト12が回転駆動される。図1および図2は、4気筒の4サイクルエンジンであり、左右のシリンダブロック11a,11bには、ピストン14が2つずつ装着される。このように、エンジン10は、クランクシャフト12の左右両側にシリンダブロック11a,11bが配置される水平対向ピストン型である。
それぞれのシリンダブロック11a,11bには、シリンダヘッド15a,15bが取り付けられ、シリンダブロック11a,11bとシリンダヘッド15a,15bとによりエンジン本体10aが構成される。このエンジン10はクランクシャフト12が車両の前後方向を向くように、縦置きに配置される。図2に示されるように、回転部材である吸気用のカムシャフト16aと、回転部材である排気用のカムシャフト17aがシリンダヘッド15aに回転自在に装着され、排気用のカムシャフト17bは吸気用のカムシャフト17aよりも下方に配置される。シリンダブロック11aには、それぞれのシリンダボア13により形成され燃焼室に開口する吸気ポートと排気ポートが2つずつ設けられており、吸気ポートは吸気バルブにより開閉され、排気ポートは排気バルブにより開閉される。吸気バルブと排気バルブは図2においては図示省略されている。
吸気用のカムシャフト16aには、吸気バルブを開閉駆動するために、4つのカム18が設けられ、排気用のカムシャフト17aには、排気バルブを開閉駆動するために、4つのカム19が設けられている。
図2は、図1において右側(左バンク側)に配置されるシリンダヘッド15aを示しており、左側(右バンク側)のシリンダヘッド15bにも、同様に、吸気用のカムシャフト16bと排気用のカムシャフト17bが回転自在に装着され、吸気用のカムシャフト16bには、吸気バルブを開閉駆動するために、4つのカムが設けられ、排気用のカムシャフト17bには、排気バルブを開閉駆動するために、4つのカムが設けられている。
図1に示されるように、シリンダヘッド15aにはヘッドカバー21aが取り付けられ、シリンダヘッド15bにはヘッドカバー21bが取り付けられる。図1においてはヘッドカバー21aが二点鎖線で示され、図2においては、ヘッドカバー21aがシリンダヘッド15aから取り外された状態を示す。シリンダヘッド15aとヘッドカバー21aは、内部にロッカー室22を形成するためのケース23を構成する。同様に、シリンダヘッド15bとヘッドカバー21bとにより構成されるケースによりその内部にはロッカー室が形成される。
吸気用のカムシャフト16aの一端部は、ケース23の外部つまりシリンダヘッド15aの前方に突出し、排気用のカムシャフト17aの一端部も、ケース23の外部つまりシリンダヘッド15aの前方に突出している。同様に吸気用のカムシャフト16bと排気用のカムシャフト17bの一端部は、シリンダヘッド15bの前方に突出している。
図1に示されるように、吸気用のカムシャフト16aの一端部には、カムスプロケット24aが取り付けられ、排気用のカムシャフト17aの一端部には、カムスプロケット25aが取り付けられる。クランクシャフト12の一端部には、駆動用のスプロケット26が取り付けられ、駆動用のスプロケット26とそれぞれのカムスプロケット24a,25aにタイミングチェーン27aが掛け渡される。吸気用のカムシャフト16bの一端部には、カムスプロケット24bが取り付けられ、排気用のカムシャフト17bの一端部には、カムスプロケット25bが取り付けられる。駆動用のスプロケット26とそれぞれのカムスプロケット24b,25bにタイミングチェーン27bが掛け渡される。これにより、カムシャフト16a,16b、17a,17bはクランクシャフト12により回転駆動される。
エンジン本体10aの前面には、図2において二点鎖線で示すようにチェーンカバー28が取り付けられる。図1は、チェーンカバー28がエンジン本体10aから取り外された状態を示す。エンジン本体10aに取り付けられるチェーンカバー28は、エンジン本体10aとともに内部にチェーン室29を形成するためのケース30を構成する。エンジン本体10aには、チェーンガイド31aおよびチェーンレバー31bが設けられ、チェーン室29内におけるタイミングチェーン27a,27bの移動がチェーンガイド31aおよびチェーンレバー31bにより案内される。
クランクシャフト12には、スプロケット26に対して軸方向内側に位置させてオイルポンプ32が図1に破線で示されるように、エンジン本体10aに設けられている。エンジン本体10aの下側にはオイルパン33が設けられており、オイルパン33の内部には潤滑油が充填される。オイルポンプ32はオイルパン33内の潤滑油を吸引する。オイルポンプ32によって吸引された潤滑油は、ロッカー室22およびチェーン室29内の被潤滑部に供給される。オイルポンプ32はクランクシャフト12により駆動されるので、エンジン回転数が高くなると、オイルポンプ32から吐出される潤滑油の量は増加する。
図3は、図2に示された排気用のカムシャフト17aの一部省略拡大断面図である。図3において、符号Sはロッカー室22内に供給された潤滑油の油面を示す。エンジン10が車両に搭載された状態のもとでは、エンジン10は車体に縦置きに配置されるとともに、クランクシャフト12が車両の後方に向けて下向きとなるように傾斜して車体に配置される。したがって、ロッカー室22内に供給された潤滑油の油面Sは、カムシャフト17aに対して傾斜した状態となる。
図3に示されるように、カムシャフト17aの一端部は、シリンダヘッド15aとヘッドカバー21aにより構成されるケース23の外部に突出しており、一端部にはカムスプロケット25aが取り付けられている。カムシャフト17aは、外側中空シャフト34とこの内部に組み込まれる内側中空シャフト35とを有し、二重軸構造となっている。このように、カムシャフト17aを二重軸構造とすると、外径を高めつつ、カムシャフト17aの軽量化を達成することができる。カムシャフト17aの両端部には、外側中空シャフト34に内側中空シャフト35を固定するために、環状のホルダー36,37が設けられている。外側中空シャフト34の両端部はケース23に装着あるいは形成される軸受部38,39により回転自在に支持される。
内側中空シャフト35は一端部がプラグ41により閉塞され、他端部には流入口42が設けられており、流入口42は収容室としてのロッカー室22内に開口している。内側中空シャフト35の内部は、排出通路43となっており、排出通路43は流入口42を介してロッカー室22に連通している。内側中空シャフト35と外側中空シャフト34の一端部には、流出口44,45が設けられ、両方の流出口44,45は、ホルダー36に形成された連通孔46により連通されている。したがって、カムシャフト17aの流出口45は、排出通路43を介して流入口42に連通する。
カムシャフト17aの一端部には、チェーン室29内に位置させて突起部47が設けられている。この突起部47は、図4に示されるように、環状部材により形成されており、突起部47には流出口45に連通する噴出孔48が設けられている。カムシャフト17bも、カムシャフト17aと同様の構造となっている。
エンジン10が駆動されてカムシャフト17aが回転駆動されると、オイルポンプ32によりロッカー室22に供給された潤滑油は、カムシャフト17a、17bの排出通路43内に流入する。排出通路43内に流入した潤滑油は、カムシャフト17a,17bの回転時に遠心力を受けて排出通路43の内周面に押し付けられ、流出口45から噴出孔48を通過してチェーン室29に噴出される。噴出孔48から潤滑油が噴出されると、排出通路43内は負圧状態となり、ロッカー室22内に供給された潤滑油は、排出通路43内に吸引される。吸引量は、エンジン回転数が増加すると、カムシャフト17a,17bの回転数が高められて増加する。
カムシャフト17a,17bを内外二重軸構造とし、内側中空シャフト35により排出通路43を形成すると、外側中空シャフト34の内周面により排出通路43を形成する場合に比して、排出通路43内の潤滑油を遠心力により確実にチェーン室29に排出することができる。
噴出孔48が設けられた突起部47をカムシャフト17a,17bに設けると、噴出孔48内を径方向外方に流れる潤滑油によって排出通路43内の負圧が高められて、潤滑油の吸引力が高められる。噴出孔48からチェーン室29内の上方に向けて噴出して飛散した潤滑油を下方に向けて落下させるために、飛散防止部材49が、図3および図4に示されるように、シリンダヘッド15a,15bの外面に、チェーン室29に突出して設けられている。飛散防止部材49は突起部47に対向しており、図4に示されるように、カムシャフト17a,17bの回転方向に沿って円弧状に湾曲している。チェーン室29内に噴出された潤滑油は、図1において矢印で示されるように、チェーン室29の底部を流れて、オイルパン33内に戻される。
したがって、エンジン回転数の上昇によりオイルポンプ32から吐出されてロッカー室22内に供給される潤滑油の油量の増加や、車両の旋回等によってロッカー室22内の油面Sが増加しても、ロッカー室22内の潤滑油はカムシャフト17a,17bの排出通路43内の潤滑油に加えられる遠心力により、確実にオイルパン33内に戻される。これにより、液面Sの上昇によりカムシャフト17a,17bに加えられる撹拌抵抗の上昇が抑制されて、カムシャフト17a,17bを円滑に回転駆動することができる。しかも、液面Sの上昇が抑制されるので、オイルパン33に充填する潤滑油の油量を少なくすることができ、オイルパン33を小型化・軽量化することができる。オイルパン33を小型化・軽量化できるので、エンジン10を小型化・軽量化することができる。
なお、外側中空シャフト34と内側中空シャフト35の間の空間は、カムジャーナル(軸受部38,39等)の潤滑用のオイルギャラリー(潤滑油流路)として機能する。このオイルギャラリーには、オイルポンプ32から供給された潤滑油が例えばカム19の表面に設けられた溝や孔(図示せず)を介して流入する。オイルギャラリーに流入した潤滑油は、外側中空シャフト34においてカムジャーナルに対応する位置に設けられた流路(図示せず)からカムジャーナルと外側中空シャフト34の間に流出し、カムジャーナルを潤滑する。
図5は突起部47の変形例を示す断面図であり、図4と同様の部分を示す。図4に示した突起部47は環状部材により形成されているのに対し、図5に示される突起部47は、棒状の部材により形成されている。それぞれの突起部47には径方向外方に延びて流出口45に連通する噴出孔48が形成されている。
図6はカムシャフト17aの変形例を示す断面図である。図6においては、図3に示された部材と共通性を有する部材には同一の符号が付されている。図3の例では、外側中空シャフト34と内側中空シャフト35の間の空間がカムジャーナル潤滑用のオイルギャラリーとして機能するが、図6の変形例では、このオイルギャラリーを省略した構造となっている。図6に示すカムシャフト17aは、排出通路43が形成された1つの軸部材により形成されており、カムシャフト17aの外径は、図3に示したカムシャフト17aよりも小径となっている。このように、小径のカムシャフト17aにおいては、排出通路43の内径を図3に示した排出通路43とほぼ同様として潤滑油の吸引力を保持しつつ、1つの軸部材によりカムシャフトを形成することができる。なお、図6の変形例では、カムジャーナルは、ケース23内(あるいはその外側)からカムジャーナルと外側中空シャフト34の間に流入した潤滑油によって潤滑される。
吸気用のカムシャフト16a,16bについても、排気用のカムシャフト17a,17bと同様に、潤滑油を排出する構造としても良い。ただし、ロッカー室22の下側に配置される排気用のカムシャフト17a,17bを上述のように潤滑油を排出する構造とすることにより、ロッカー室22内に供給された潤滑油を、チェーン室29を介してオイルパン33に効率的に戻すことができる。
図1および図2は、水平対向ピストン型のエンジン10を示すが、カムシャフトを備えたエンジンであれば、このタイプに限られない。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、実施の形態は潤滑油の排出装置をエンジン10に適用した場合を示すが、潤滑油が供給されるとともに回転部材が収容されるケース内から潤滑油を外部に排出する場合であれば、この排出装置を適用することができる。
10 エンジン
11a,11b シリンダブロック
12 クランクシャフト
15a,15b シリンダヘッド
16a,16b,17a,17b カムシャフト
21a,21b ヘッドカバー
22 ロッカー室
23 ケース
24a,24b,25a,25b カムスプロケット
27a,27b タイミングチェーン
28 チェーンカバー
29 チェーン室
30 ケース
33 オイルパン
34 外側中空シャフト
35 内側中空シャフト
42 流入口
43 排出通路
44,45 流出口
47 突起部
48 噴出孔
49 飛散防止部材

Claims (6)

  1. 回転部材が組み込まれ、潤滑油が供給される収容室を形成するケース内から潤滑油を外部に排出する潤滑油の排出装置であって、
    前記回転部材の一端部を前記ケースの外部に突出させて前記回転部材を前記ケースに回転自在に装着し、
    前記収容室に開口する流入口を前記回転部材の他端部に設け、前記流入口に連通する排出通路を前記回転部材の内部に設け、
    前記ケースの外部と前記排出通路とを連通させる流出口を前記回転部材の一端部に設け、
    前記回転部材の回転時に前記排出通路内の潤滑油を遠心力により前記ケースの外部に排出するようにした、潤滑油の排出装置。
  2. 請求項1記載の潤滑油の排出装置において、前記流出口に連通し径方向に延びる噴出孔が形成された突起部を、前記回転部材の一端部に設けた、潤滑油の排出装置。
  3. 請求項1または2記載の潤滑油の排出装置において、前記回転部材は、外側中空シャフトと、前記外側中空シャフトの内部に組み込まれる内側中空シャフトとを有し、前記内側中空シャフトに前記排出通路を形成した、潤滑油の排出装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の潤滑油の排出装置において、前記流出口から上方に飛散した潤滑油を下方に向けて落下させる飛散防止部材を有する、潤滑油の排出装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の潤滑油の排出装置において、前記回転部材は、エンジンのクランクシャフトにタイミングチェーンを介して回転駆動されてバルブを駆動するカムシャフトであり、前記ケースは前記クランクシャフトが組み込まれるロッカー室であり、前記クランクシャフトの一端部は、前記タイミングチェーンが掛け渡されるカムスプロケットが組み込まれるチェーン室に突出する、潤滑油の排出装置。
  6. 請求項4記載の潤滑油の排出装置において、クランクシャフトの両側に、それぞれ複数のピストンが水平方向に往復動自在に設けられた左右のシリンダブロックと、それぞれの前記シリンダブロックに取り付けられるシリンダヘッドと、それぞれのシリンダヘッドに取り付けられ、内部にロッカー室を形成するヘッドカバーとを有し、前記ロッカー室内に、吸気バルブを駆動する吸気用のカムシャフトと、排気バルブを駆動する排気用のカムシャフトとが組み込まれ、前記吸気用のカムシャフトよりも下方に配置される前記排気用のカムシャフトに、前記排出通路を設けた、潤滑油の排出装置。
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