JP2016172618A - 乗客コンベア - Google Patents

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健司 松本
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Abstract

【課題】照明装置による踏板の視認性を更に向上させることができる新規な照明装置を備えた乗客コンベアを提供することにある。【解決手段】少なくとも踏板付近の環境光の明るさを検出し、検出された明るさに応じて視感効率が高くなるように照明装置から照射される照明光の色を調整するところにある。これによれば、乗客コンベアの周囲の環境光の明るさに応じて視感効率が良い照明光に変更するので踏板付近の視認性が向上して安全性を向上させることができる。【選択図】図5

Description

本発明はエスカレータや電動道路等の乗客コンベアに係り、特に踏板の外側に配置されたスカートガードに照明装置を備えた乗客コンベアに関するものである。
乗客コンベアであるエスカレータや電動道路等は、乗降口間を移動する無端状に連結されたステップ、或いはパレット(以下、代表して踏板という)と、この踏板の両側に設けられた欄干と、この欄干上を踏板と同期して移動する移動手摺とによって構成され、一方の乗降口から他方の乗降口までの間を移動する踏板で乗客を搬送するものである。
そして、乗客コンベアでは、利用者の足元の照明を確保して利用者の安全を図る目的として、踏板の移動方向に沿って照明装置が取り付けられている。この照明装置は一般的には乗客コンベアのスカートガードに配置され、踏板に向けて光源から照明光を照射している。
このようなスカートガードに照明装置を設けた乗客コンベアは、例えば特開2011−184111号公報(特許文献1)に記載されている。この特許文献1においてはスカートガードに蛍光管、LED素子及び有機EL素子等の光源を設け、これらの光源によって踏板を照明するものである。尚、一般的には白色光、あるいは所定の周波数の単一光を照射する照明装置が使用されている。
特開2011−184111号公報
ところで、乗客コンベアはデパート、ホール、ビジネスビル、駅舎等のように様々な場所で使用されている。そして、乗客コンベアが設置される周囲の環境も様々である。特に乗客コンベアが設置されている周囲の環境光の明るさは、建築物内の照明の明るさや一日の時間帯によって異なるため一定ではない。
一般的に、人の視感効率は周囲の環境光の明るさによって異なるだけではなく、光の波長によって決まる色によって異なることが知られている。例えば、人の視感効率は、明所視の場合には波長555nm付近の黄緑色の光の感度が最も高く、暗所視の場合には波長507nm付近の青緑色の光の感度が最も高くなることが知られている。
したがって、従来のように白色光、或いは所定周波数の単一光だけを用いて踏板を照明すると、周囲の環境光の明るさの変化によって踏板の視認性が低下するようになる。このため、照明装置によって踏板を照明しているにも拘わらず、踏板とスカートガード付近が明瞭に視認できないことがある。このため、利用者がスカートガード側に密着して乗り込むことがあり、踏板とスカートガードの隙間に靴、衣服、荷物等が挟まる、挟み込み事故が発生する危険性が高まる。
本発明の目的は、照明装置による踏板の視認性を更に向上させることができる新規な照明装置を備えた乗客コンベアを提供することにある。
本発明の特徴は、踏板付近の環境光の明るさを検出し、検出された明るさに応じて視感効率が高くなるように照明装置から照射される照明光の色を調整するところにある。
本発明によれば、踏板付近の環境光の明るさに応じた視感効率が良い照明光に変更するので、踏板付近の視認性が向上して安全性を向上させることができる。
本発明が適用される乗客コンベア装置の構成を示す構成図である。 乗客コンベア装置の従来のスカートガード部分の斜視図である。 本発明の実施例になるスカートガード部分の斜視図である。 視感効率と照明光の波長の関係を説明する説明図である。 本発明の実施例になる照明装置の調色方法を示す制御フローチャート図である。 照明装置の作動と照明光の関係を説明する説明図である。 照明装置と環境光検出装置の第1の配置関係を説明するための構成図である。 照明装置と環境光検出装置の第2の配置関係を説明するための構成図である。 照明装置と環境光検出装置の第3の配置関係を説明するための構成図である。 スカートガードと踏板の隙間への挟み込み事故を説明するための説明図である。
次に、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。
まず、本発明の実施例を説明する前に図1及び図2を参照して乗客コンベアの構成について簡単に説明する。図1は乗客コンベアとしてのエスカレータの構成を示す概略側面図であり、図2はスカートガード部分の斜視図である。
図1に示すように、乗客コンベアの一種であるエスカレータ1には上階と下階に架け渡された枠体2が設けられており、この枠体2は上部水平枠2a、中間枠2b及び、下部水平枠2cより構成されている。枠体2の内部には無端状に連結された複数の踏板6が移動可能に設けられている。また、踏板6の左右両側に移動手摺9を支持する欄干7が枠体2から立設されている。欄干7の下部にはスカートガード8が設けられている。ここで、踏板6は、図2に示す移動軌跡6aを移動範囲の上方の軌跡線として循環移動する。
踏板6を無端状に連結する駆動チェーン5は、駆動スプロケット3及び従動スプロケット4に巻き掛けられている。更に、上部水平枠2a内の機械室には駆動装置10が備え付けられている。駆動装置10はモータ12、図示しない減速機及びブレーキ装置13を備えており、モータ11の駆動力は動力伝達チェーン11を介して駆動スプロケット3に与えられ、駆動チェーン5及び踏板6を駆動する。
駆動装置9にはモータ12を制御する運転制御装置15を備えており、この運転制御装置15は商用電源14から電力の供給を受けてモータ12の回転を制御するようになっている。また、運転制御装置15には照明制御部16を備えており、この照明制御部16によってスカートガード8に埋設された照明装置17を制御するようになっている。照明装置17は、スカートガード8に沿って上階乗降口と下階乗降口の間に設けられている。
尚、従来の乗客コンベアにおいては、図2にあるように照明装置17は蛍光管、或いは白色LED素子が使用されており、所定の明るさで踏板6付近を照明していた。このため、上述した課題で述べたように、周囲の環境境光の明るさの変化によって踏板6付近の視認性が低下することがある。このため、照明装置17によって踏板6を照明しているにも拘わらず、踏板6とスカートガード8付近が明瞭に視認できず、踏板6とスカートガードの隙間に靴、衣服、荷物等が挟まる、挟み込み事故が発生する危険性が高くなるという課題があった。
本発明は、照明装置による踏板付近の視認性を更に向上させるため、少なくとも踏板付近の環境光の明るさを検出し、検出された明るさに応じて視感効率が高くなるように照明装置から照射される照明光の色を調整することを特徴とするものである。以下、その具体的な実施例について説明する。
本発明の実施形態について図3に基づき説明する。図3において、スカートガード8の所定箇所には環境光の明るさを検出する環境光検出装置18が設けられている。環境光検出装置18は、太陽光や建築物内の天井に設置された照明等による環境光を受光して、環境光の明るさに対応した電気信号を発生するものである。尚、ここでは、環境光の明るさを照度として説明するが、これ以外の明るさを定義するものでも差し支えないものである。要は、踏板6付近の視認性を評価できるものであれば良いものである。
環境光検出装置18は、踏板6の移動軌跡6aの上方で、しかも照明装置27の下側に設けられており、踏板6の移動に干渉しない位置とされている。これによって、踏板6の循環移動による環境光の受光が遮られることはない。このため、踏板6によって環境光が環境光検出装置18に断続的に入射することで生じる検出誤差をなくすことができる。尚、環境光検出装置18は照明装置27の上側に設けられていても良く、また、両側のスカートガード8に設けられて良いものである。これらの環境光検出装置18の設置位置については後述する。
環境光検出装置18は、例えばフォトダイオードと電流増幅回路を内蔵したアナログ型の照度センサであり、検出された環境光の明るさに対応した電気信号に変換されて照明制御部16に伝送され、照明制御部16によって環境光の明るさ評価が行われるものである。アナログ型の照度センサを使用すると、後述するように照明装置27の調色範囲を拡大することができるという長所がある。また、所定の明るさによってスイッチ的に電気信号を生じる照度センサであっても良く、この場合、照明装置27では2色の調色が行われるだけなので、照明装置27の調色機構を単純化できる、調色の制御フローを簡単にできるという長所がある。
環境光検出装置18の設置位置は、乗客コンベアの上階乗降口と下階乗降口の中間に1個配置しても良いし、等間隔に複数個配置しても良い。1個の場合は、これを代表して環境光の明るさとすることで、乗客コンベアの照明システムの製造単価を低減することができる。一方、複数個の場合は、環境光検出装置18の環境光の検出信号を平均して環境光の明るさとすることで、より精度の高い環境光を検出することができる。更に、夫々の環境光検出装置18に対応して照明装置27を設けて個別に照明装置27を制御することも可能である。
また、本実施例で使用される照明装置27は照明光の色が変更できる調色機能を備えた光源を備えており、例えば、調色機能を有するLED光源を使用することができる。この調色機能を備えた光源を用いる理由は以下の通りである。尚、この調色機能を備えた光源は、調色機能を有するLED光源以外のものであっても良いことは言うまでもなく、例えば、カラーフィルタを用いて調色するといった種々の調色機能を備えた光源を用いることができる。更に、照明装置18は、単一の光源によって調色ができる光源、或いは異なった色の光源を複数組み合わせた光源から構成されていても良いものである。
一般的に、人の視感効率は同じ光エネルギ―であっても光の波長によって決まる色で異なることが知られている。図4は光の波長と視感効率の関係を示している。明るい場所での最も高い視感効率は、波長が555nm付近の光であり、これを境にして視感効率は減少する特性を有している。また、暗い場所での最も高い視感効率は、波長が507nm付近の光であり、これを境にして視感効率は減少する特性を有している。したがって、環境光が明るい場合は、波長555nm付近の黄緑色の光を用いれば踏板6の端部までより明瞭に見え、環境光が暗い場合は、波長507nm付近の青緑色の光を用いれば踏板6の端部までより明瞭に見えることになる。
このような考え方から、本実施例では環境光検出装置18で踏板6付近の明るさを検出し、踏板6付近が所定の明るさ以上であれば、照明装置27は波長が555nm付近の照明光を照射し、踏板6付近が所定の明るさ以下であれば、照明装置27は波長が507nm付近の照明光を照射して、踏板6付近の視認性を向上するようにしているものである。
次に、照明制御部16での照明光の調色機能を図5に示す制御フローで説明する。図5に示す制御フローは所定の起動タイミングで起動されるものであり、運転制御装置15を構成するマイクロコンピュータによって実行されるものである。
図5において、ステップ10では乗客コンベアの稼働状態が検出される。この場合は、乗客コンベアの稼働スイッチの状態、駆動装置10の状態等が検出されている。ステップS10で乗客コンベアの稼働状態が検出されると、ステップS11では乗客コンベアが稼働しているかどうかが判断される。
ステップS11で乗客コンベアが稼働していないと判断されるとエンドに抜けてこの制御フローを終了し、次の起動タイミングを待つことになる。一方、乗客コンベアが稼働していると判断されるステップS12に進む。ステップS12では環境光の正確な明るさを測定するため、照明装置27の照明を停止する。これによって照明装置27の照明光が外乱となって環境光検出装置18によって検出されることを防止でき、正確な環境光の明るさを測定できる。
ただし、環境光の検出が照明装置27の影響を受けない場合は、このステップS12を省略することができる。図3に示す構成では踏板6付近のスカートガード8に環境光検出装置18を設けているので、照明装置27の照明光の影響を考慮してステップS12を実行している。一方、環境光検出装置18を照明装置27の照明光が影響しない位置、例えば照明装置27の照明光が届かない乗客コンベアの外側に設けている場合は、ステップS12を省略することができる。尚、本実施例では、踏板6付近の環境光を正確に検出するため、スカートガード8に環境光検出装置18を設けている。
次にステップS13では、照明装置27による照明が停止された状態で、環境光検出装置18によって、踏板6付近の環境光の明るさを検出する。ここで、この環境光の検出は、この制御フローが起動される毎に実行されている。ただ、環境光の検出が終了すると検出終了フラグを立て、この検出終了フラグが立った後の待ち時間(例えば1時間)を設定し、この待ち時間を経過まではエンドに抜け、待ち時間を経過すると再び環境光の検出を実行することもできる。これによって、時間帯毎に環境光の変化を検出して照明装置27の照明光の色を調整することができる。したがって、照明装置27の照明光が頻繁に変化せず、乗客コンベアを利用する利用者に違和感を感じさせることがないようにすることができる。
ステップS13で環境光の明るさを検出すると、ステップS14では検出された環境光の明るさが、予め定めた所定の明るさ(=判定閾値)以上かどうかが判断される。この所定の明るさは、実験的に決められており、マイクロコンピュータのROM領域に記憶されているものである。ステップS14で、環境光の明るさが所定値以上と判断されるとステップS15に進み、環境光の明るさが所定値以下と判断されるステップS17に進むものである。
ステップS14で環境光の明るさが所定値以上の明るい状況であると判断されると、ステップS15では、図6にあるように、照明装置27の照明光を明所視の最も高い視感効率が得られる、波長が555nm付近の黄緑色の光に調色する。更に、調色した後に必要に応じて、ステップS16に進んで、照明装置27の照明光の明るさを所定量だけ低減して暗くする。環境光が明るいので照明光の色を変えずに明るさを少し暗くしても、さほど視認性に影響を与えることなく照明できるので、照明装置27の電力消費量を低減することに寄与することができる。尚、このスッテプS16は破線で示しているように実行の有無は任意である。
一方、ステップS14で環境光の明るさが所定値以下の暗い状況であると判断されると、ステップS17は、図6にあるように、照明装置27の照明光を暗所視の最も高い視感効率が得られる、波長が507nm付近の青緑色の光に調色する。更に、調色した後に必要に応じて、ステップS18に進んで、照明装置27の照明光の明るさを所定量だけ増加して明るくする。これによって更に視認性を高めることができる。尚、このスッテプS18も破線で示しているように実行の有無は任意である。
ここで、本実施例では環境光の明るさを1つの判定閾値で切り分けて、波長が507nm付近の青緑色の光に調色するか、波長が555nm付近の黄緑色の光に調色している。この調色は一つの光源で行っても良いし、それぞれの波長の色を照射する光源を2個用いて切り替えて調色することも可能である。
また、アナログ型の照度センサを使用することで明るさの判定閾値を複数設定し、これに合わせて照明装置27で照明される照明光の色を変更、調整して調色することも可能である。
このように本実施例によれば、踏板付近の環境光の明るさを検出し、検出された明るさに応じて視感効率が高くなるように照明装置から照射される照明光の色を調整する構成とした。これによれば、乗客コンベアの周囲の環境光の明るさに応じて視感効率が良い照明光に変更するので、踏板付近の視認性が向上して安全性を向上させることができるようになる。
次に、環境光検出装置18と照明装置27の第1の配置構造について説明する。図7において、踏板6の両側に立設されたスカートガード8には夫々照明装置27A,27Bと環境光検出装置18A、18Bが設けられている。環境光検出装置18A,18Bは、図3に示した踏板6の移動軌跡6aより上側に配置され、この環境光検出装置18A、18Bの更に上側に照明装置27A、27Bが配置されている。
照明装置27A、27Bは踏板6及び踏板6の周囲に設けたデマケーションの視認性を向上させることが目的であるため、下向きに向かって照明光を照射している。照明装置27Aの照射領域は、図7にあるように踏板6の手前端面から対向するスカートガイド8側の踏板6の端面の間の照射領域19である。尚、照明装置27Bについても同様のものであり、対照の関係になっている。
環境光検出装置18A,18Bは、スカートガイド8の内側に後退した位置に配置され、外部からの外力が及ばない構成としている。これによって、利用者が所持している荷物等によって環境光検出装置18A、18Bが破損する恐れを少なくしている。
また、環境光検出装置18A、18Bの配置位置は手前側(スカートガイド8の表面側)から奥側に向けて調整可能に構成されている。これによって、環境光や、障害物(荷物や人など)に対する検出範囲(感度)を調整できるもので、目的によって適切な位置を決めればよいものである。
ここで、同一のスカートガード8に設けられた環境光検出装18Aと照明装置27Aとが対応付けられ、環境光検出装18Bと照明装置27Bとが対応付けられており、夫々の環境光検出装置18A,18Bの検出信号に対応して照明装置27A、28Bの照明光が調色されるものである。尚、照明装置27A、27Bは左右の意匠性の確保のため、両方のスカートガード8に設けられるが、環境光検出装置18A、18Bはどちらか一方に設けられていても良く、これによって照明システムの製造単価を低減することできる。更には、片側のスカートガード8にだけ照明装置27Aと環境光検出装置18Aを設けても良いものである。
次に、環境光検出装置18と照明装置27の第2の配置構造について説明する。図8において、照明装置27A,27Bは、図3に示した踏板6の移動軌跡6aより上側に配置され、この照明装置27A、27Bの更に上側に環境光検出装置18A、18Bが配置されている。図7と同様に照明装置27A、27Bは踏板6及び踏板6の周囲に設けたデマケーションの視認性を向上させることが目的であるため、下向きに向かって照明光を照射している。
この場合、環境光検出装置18A、18Bが照明装置27A、27Bの上側にあるので、照明装置27A、27Bを図7に示す構成に比べて踏板6に近接して配置することができる。これによって、踏板6付近の視認性を更に高くすることができる。
そして、照明装置27Aの照射領域は、図8にあるように踏板6の手前端面から対向するスカートガイド8側の踏板6の端面の間の照射領域19である。尚、照明装置27Bについても同様のものであり、対照の関係になっている。
環境光検出装置18A,18Bも図7と同様に、スカートガイド8の内側に後退した位置に配置され、外部からの外力が及ばない構成としている。これによって、利用者が所持している荷物等によって環境光検出装置18A、18Bが破損する恐れを少なくしている。尚、図8に示す配置構造においては、環境光検出装置18A、18Bを照明装置27A、27Bより上側に配置しているため、照明装置27A、27Bによる照明光の影響を受けづらく環境光を正確に検出することができる。このため図5に示す制御フローのステップS12で実行している照明装置27A、27Bの照明を停止することなく、環境光を検出することもできる。これによって、ステップS12を省略することができ、制御フローを簡略化できる効果がある。
次に複数の環境光検出装置18と照明装置27をスカートガード8上に沿って配置する例を説明する。乗客コンベアにおいては、建築物内の照明の設置箇所や遮光物の設置状態によって、スカートガード8の全域にわたって環境光の明るさが一定ではない場合が多い。このため、本実施例では、乗客コンベアの上階乗降口と下階乗降口の間のスカートガイド8に複数の照明装置27と複数の環境光検出装置18を配置したものである。
図9において、乗客コンベアの上階乗降口と下階乗降口の間のスカートガイド8を複数のn領域に区分し、領域毎に照明装置27-1、27-2〜27-nと環境光検出装置18-1,18-2〜18-nを設けている。各照明装置27-1〜27-nと環境光検出装置18-1〜18-nはそれぞれ領域毎に対応関係にあり、領域毎に照明光の調色が行われるものである。尚、領域毎の調色の制御は図5に示す制御フローと同様であるので説明を省略する。
このように、乗客コンベアの上階乗降口と下階乗降口の間のスカートガイド8を複数のn領域に区分して領域毎の環境光の明るさの違いに応じた照明光の調色を行うことで、踏板6付近の視認性を更に向上させることができる。
次に、本実施例に使用する調色機能を備えた照明装置27を用いて利用者に警報を報知する例を説明する。乗客コンベアにおいては、スカードガード8に利用客の衣服、靴、荷物等が密着した状態を除いて、環境光検出装置18は環境光を検知できるようになっている。言い換えれば、環境光を検知できない場合は、スカードガード8に利用客の衣服、靴、荷物等が密着した状態であり、踏板6とスカートガード8の隙間に衣服、靴、荷物等が挟まれる可能性が高い状況といえる。
例えば、図10において、靴紐が緩んだ状態で利用客Pが靴Sをスカートガード8に密着して乗りこんでいる状態では、靴紐がスカートガード8と踏板6の隙間に挟まれて危険な状態に陥ることが考えられる。この場合は環境光検出装置18が利用客Pのズボン等によって覆われるため、環境光検出装置18は環境光を検出できない状態となる。
この時、乗客コンベアが稼働している条件で、環境光検出装置18からの環境光の検出が所定時間に亘ってできない場合は、運転制御装置15によって、利用客の衣服や靴、荷物等がスカートガード8に密着してスカートガード8と踏板6の隙間に挟み込まれる挟み込み事故が発生する可能性がある、と判断させれば良い。
運転制御装置15によって挟み込み事故が発生する可能性が大きいと判断されると、運転制御装置15は照明制御部16に対して警報を出す信号を送る。そして、照明制御部16は照明装置27から警報色を表す赤色光を発生させ、更に点滅させることで利用者に危険性が高いことを報知することができる。
これによれば、踏板6とスカートガード8の間の挟み込み事故の発生を未然に防ぐことが可能となり、利用客の安全性を向上させることができる。更に、危険性を報知した後に所定時間が経過しても、環境光検出装置18によって環境光を検知できない場合は、挟み込み事故を防止するため、運転制御装置15から駆動装置10に停止信号を送り、乗客コンベアを停止させることも可能である。
以上述べた通り、本発明は少なくとも踏板付近の環境光の明るさを検出し、検出された明るさに応じて視感効率が高くなるように照明装置から照射される照明光の色を調整する構成とした。これによれば、乗客コンベアの周囲の環境光の明るさに応じて視感効率が良い照明光に変更するので、踏板付近の視認性が向上して安全性を向上させることができる。
尚、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…エスカレータ、2…枠体、2a…上部水平枠、2b…中間枠、2c…下部水平枠、3…駆動スプロケット、4…従動スプロケット、5…踏板チェーン、6…踏板、7…欄干パネル、8…スカートガード、9…移動手摺、10…駆動装置、11…動力伝達チェーン、12…モータ、13…ブレーキ装置、14…商用電源、15…運転制御装置、16…照明制御装置、17…照明装置、18,18A,18B、18-1〜18-n…環境光検出装置、19…照明領域、27,27A,27B、27-1〜27-n…照明装置。

Claims (10)

  1. 一方の乗降口と他方の乗降口との間を移動する無端状に連結された複数の踏板と、前記踏板の両側に設けられた欄干と、前記欄干上を前記踏板と同期して移動する移動手摺と、前記踏板や前記移動手摺を駆動及び制動する駆動装置と、前記駆動装置に駆動制御信号を供給する運転制御装置と、前記欄干の下方で前記踏板の両側面と平行に立設されたスカートガードとを備えた乗客コンベアにおいて、
    前記スカートガードに前記踏板付近を照明するための調色機能を備えた照明手段を設け、前記運転制御装置に設けられた照明制御手段によって、前記照明手段から照射される照明光の色を前記踏板付近の環境光の明るさに応じて視感効率が高くなるように調色することを特徴とする乗客コンベア。
  2. 請求項1において、
    前記スカートガードに設けられた前記照明手段の上側、或いは下側に、前記踏板付近の環境光の明るさを検出する環境光検出手段を設け、更に前記環境光検出手段と前記照明手段は、前記踏板が移動する移動軌跡と干渉しない位置に配置されていることを特徴とする乗客コンベア。
  3. 請求項2において、
    前記環境光検出手段は前記運転制御装置に明るさの信号を伝送し、前記照明制御手段は、前記環境光検出手段によって検出された前記踏板付近の明るさが所定値以上と判断されると、検出された明るさに対応した前記視感効率が高くなる色に前記照明手段からの照明光を調色し、前記踏板付近の明るさが所定値以下と判断されると、検出された明るさに対応した前記視感効率が高くなる色に前記照明手段からの照明光を調色することを特徴とする乗客コンベア。
  4. 請求項3において、
    前記照明制御手段は、前記照明手段の照明光を調色すると、更に調色された照明光の明るさを調整することを特徴とする乗客コンベア。
  5. 請求項4において、
    前記照明制御手段は、前記踏板付近の明るさが所定値以上と判断されると、前記調色された照明光の明るさを低減し、前記踏板付近の明るさが所定値以下と判断されると、前記調色された照明光の明るさを増加することを特徴とする乗客コンベア。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかにおいて、
    前記照明手段は、単一の光源によって調色ができる光源、或いは異なった色の光源を複数組み合わせた光源から構成されていることを特徴とする乗客コンベア。
  7. 請求項1乃至請求項5のいずれかにおいて、
    前記環境光検出手段は、前記スカートガードの表面から内側の前記スカートガード内の所定の位置に配置されていることを特徴とする乗客コンベア。
  8. 請求項1乃至請求項5のいずれかにおいて、
    前記スカートガードに沿って複数の照明手段とこれに対応した複数の環境光検出手段が設けられ、前記照明制御手段は、夫々の前記環境光検出手段で検出された環境光の明るさに対応して夫々の前記照明手段の照明光を個別に調色することを特徴とする乗客コンベア。
  9. 請求項2において、
    前記環境光検出手段が所定時間に亘って環境光を検出しないと、前記照明制御手段は前記照明手段から警報色の照明光を発生させることを特徴とする乗客コンベア。
  10. 請求項9において、
    前記運転制御装置は、前記照明手段から警報色の照明光を発生させた後の所定時間に亘って環境光検出手段によって環境光を検出しないと、前記駆動装置の駆動を停止することを特徴とする乗客コンベア。
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