JP2005047639A - 乗客コンベア装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】運転方向や踏段位置等が利用者にわかりやすい構造の乗客コンベア装置を提供する。
【解決手段】無端状に連結したステップ2に、光透過孔23(23a,23b)を設けるとともに、光源3からの光が照射されように構成する。
その結果、目の不自由な人や高齢者であっても、ステップ2の位置及びその移動方向を容易に識別して、安心して利用することができる。
【選択図】 図3
【解決手段】無端状に連結したステップ2に、光透過孔23(23a,23b)を設けるとともに、光源3からの光が照射されように構成する。
その結果、目の不自由な人や高齢者であっても、ステップ2の位置及びその移動方向を容易に識別して、安心して利用することができる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複数のステップを無端状に連結してなる乗客コンベア装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エスカレータや動く歩道の乗客コンベア装置では、踏段や踏板を形成したパレット式からなる複数のステップが無端状に連結されて構成される。動く歩道には、ゴムベルト式のものもあるが、乗客コンベア装置の多くは、踏段や踏板の踏面やライザ(riser)は、黒色系に塗装されているか、あるいは塗装なしで灰色の金属材料色がむき出しの状態で据え付けられる。
【0003】
もっともエスカレータの場合、利用客が隣接踏段のライザやスカートパネルとの間に靴などを挟まないように注意を促す目的で、その踏板面の周囲三方に、黄色注標色であるデマケーションラインが施されている。
【0004】
エスカレータの運転でも、上り下りがあるが、利用客がその乗降口近くまで近づいてはじめてそのエスカレータが上り運転か下り運転かがわかる場合がある。
【0005】
ごく近い状態では、着色されていて比較的目立ちやすいデマケーションラインの移動方向から、そのエスカレータが上昇運転中かあるいは下降運転中かは、利用客はを比較的容易に識別することができる。しかしながら、デマケーションライン自体は、水平な踏板面に形成されているから、利用客が遠くからエスカレータを見たときは、エスカレータがはたして上昇運転中なのであるかあるいは下降運転中か、あるいはまた運転停止中であるのかを明確に識別し見極めることは容易でない。
【0006】
とりわけ、目の不自由な人や高齢者は、ごく近くの乗り場口まで来なければ、エスカレータが運転されているのか否か、またその運転方向が上昇か下降かを識別するのは困難であることが多い。
【0007】
そこで、従来の乗客コンベア装置でも、運転方向等を識別しやすいように、たとえばエスカレータの踏板やライザに色塗装を施す提案がなされている。
【0008】
【特許文献1】
特開平9−278335号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記、特開平9−278335号公報に記載された従来の乗客コンベアでは、踏板面やライザ面に色塗装を施したものであるが、踏板面は、利用客が直接足を乗せる面であるから、汚れやすく、またライザ面も利用客の靴先等が接触して擦れる部分であるから、度重なる利用により、塗装面が剥がれ落ちたりして美観をも損ねてしまうという問題があった。
【0010】
また、エスカレータの設置場所の照明が暗かったり、あるいは塗装面の汚れがひどい状態では、色彩の識別も困難になることが多いから、利用客が離れた位置から、エスカレータ等の運転の有無や運転方向を識別することは容易でなく改善が要望されていた。
【0011】
そこで、本発明は、耐久性や耐汚染性に優れ、目の不自由な利用客あるいは高齢者にも運転状況等の識別が容易な乗客コンベア装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数のステップを無端状に連結してなる乗客コンベア装置において、踏板面またはライザに光透過孔を設けたステップと、このステップの前記光透過孔に向けて裏側から光を照射する光源とを具備することを特徴とする。
【0013】
このように、ステップに光透過孔を設け、光源からの光が照射されるように構成したので、耐久性や耐汚染性に優れ、目の不自由な利用客あるいは高齢者にも運転状況の識別が容易な乗客コンベア装置を提供できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による乗客コンベア装置の一実施例を図1ないし図5を参照して詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の乗客コンベア装置の第1の実施例を示したエスカレータの要部斜視図、図2は図1に示したステップの拡大斜視図、図3は図1に示した乗客コンベアの要部側面図である。
【0016】
図1に示すように、下階11と上階12を結ぶように、踏段である複数のステップ2が無端状に連結されたエスカレータが据え付けられている。
【0017】
移動方向に無端状に連結された複数のステップ2では、1つおきのステップ2の踏板21及びライザ22に、文字または記号あるいは図形が形取られた強化ガラス板あるいは透光性合成樹脂板が嵌め込み固定して構成され、この実施例では、図2に拡大して示したように、それぞれ上下の運転方向を指し示す矢印をかたどった2種類の光透過孔23a,23bが形成されている。
【0018】
光透過孔23a,23bは、ステップ2を構成した板状の踏板21及びライザ22を貫通して形成され、光透過孔23a,23bを形成した踏板21及びライザ22の裏面側には、それぞれ図3に示すように、蛍光灯3a,3bを組み込んだ光源3,3が取り付けられ、光源3,3からの光が光透過孔23a,23bを照射するように構成されている。
【0019】
この光源3,3は、給電線4を介して、ステップ2に組み込み固定された二次電池(バッテリ)5が接続されている。
【0020】
二次電池5は、同じくステップ2に取付け固定された受電栓6と接続され、受電栓6の接続子6aは、トラスに固定された給電栓7と接触するので、二次電池5は、必要に応じ、不図示の電源から電力が供給され、充電される。
【0021】
なお、無端状に連結された各ステップ2には、図3に示すように、前輪24a及び後輪24bが設けられ、上部トラスあるいは下部トラスに配置された駆動装置により駆動され、ガイドレール8上を走行移動する。また、この実施の形態では、運転方向に応じて、各ステップ2の光透過孔23a,23bに対する光の照射を共通して切り換える必要があるが、各ステップ2は無端状に連なっているので、図示しないが共通した切り換え回路を設け、上部トラス側あるいは下部トラス側でそのスイッチ操作を行うように構成することができる。さらにまた、各光源3,3からの光が対応する光透過孔23a,23b以外に漏れることがないように、適宜遮光板等を組み込み構成することができる。
【0022】
いずれにしても、図1ないし図3に示したエスカレータでは、そのときの運転方向に対応して、蛍光灯3a,3bが切り換え点灯され、上り運転時には図1及び図2に示したように、上り方向を示したに光が照射され、運転方向を示す矢印が明るく照らし出される。
【0023】
また、この実施例では、一段おきのステップ2の踏板21及びライザ22にそれぞれ光透過孔23a,23bを形成し、裏面側から光が照射されるように構成したので、目の不自由な人でも遠くから運転方向を容易に識別することができるとともに、踏板面が明るく照らし出されることから、安心してエスカレータを利用することができる。
【0024】
また、特にこの実施例では、無端状に連結されたステップ2に関し、一段おきに、間隔を隔てたライザ23及び踏板21に光透過孔23aが設けられているので、矢印形状の表示とともに、利用者は光透過孔23aの移動から、運転方向を容易かつ的確に把握することができ、高齢者や目の不自由な人でも、遠くから識別し得て、安心してエスカレータを利用することができる。
【0025】
なお、この第1の実施例では、光透過孔23a,23bを、一段おきのステップ2に設けたが、間隔段数は適宜設定することができる。
【0026】
また、この第1の実施例では、光透過孔23(23a,23b)の形状をエスカレータの運転方向を示す矢印状に形成したが、これに限られることなく、任意の記号や文字あるいは図形を表した形状とすることができる。従って、例えば特定宣伝用の絵やマンガを描いた光透過孔23の形状とし、単なる注意喚起に止まらず、宣伝効果をも期待することができる。
【0027】
次に、図4及び図5は、本発明の乗客コンベア装置の第2の実施例を示したもので、図4は、第1の実施例と相違した部分のみを示したエスカレータの要部斜視図で、図5はその側面から見た構成図である。
【0028】
第2の実施例は、エスカレータにおいて、図4に示したように、踏板22に設けるデマケーションラインを、光透過孔23で形成したものである。
【0029】
この実施例によれば、デマケーションラインが明るく照らし出されるので、利用客は、その移動方向を的確に把握できるだけでなく、利用者が安心して足を乗せることができる踏面の領域を明示することになり、目の不自由な人や高齢者でも、乗り込むタイミングがとりやすく、安全にエスカレータを利用することができる。
【0030】
なお、図4では、デマケーションラインがステップ2の踏板21面の周縁全周に施されるように構成したが、乗降方向に向かい、左右両端側と隣接するステップ2のライザ22と交差する側とに、すなわちコ字状に設けるようにしても良い。
【0031】
また、デマケーションラインは黄色の注意表色とすることが定められているから、光透過孔23を形成する部材を黄色透光性材で形成するかあるいは、光源3に黄色を発光するランプを取り付けるようにしても良い。
【0032】
また、エスカレータ等の乗客コンベア装置では、利用客の安全のため、乗降口のくしと噛み合うクリート(cleat)が踏み板面あるいはライザに形成されている。図4に示した第2の実施例では、光透過孔であるデマケーションラインにクリートが形成されているように描いてあるが、図2に示した第1の実施例では、図示上複雑になるのを考慮し、光透過孔表面のクリートは省略して示していない。光透過孔表面は平坦でも良いが、特に踏み板等は利用客の靴等が滑らないように、利用客の安全上、またデザイン上の点からも、他の領域のクリートにつらなる溝(クリート)が嵌め込み部材に形成されているのが望ましい。
【0033】
上記各実施例では、乗客コンベア装置がエスカレータであるとして説明したが、動く歩道にも適用することができ、光透過孔及び光源を、同様に無端状に循環する動く歩道のパレット、すなわち踏板に組み込み採用することができる。
【0034】
また、上記各実施例で、光源に蛍光灯を採用する旨説明したが、電球やLED(発光ダイオード)ほか任意の発光源を採用することができる。また、それらの発光色も白色に限らず有色光を採用し、またこれらの色を適宜組み合わせて多色光とするように構成することができる。
【0035】
さらにまた、第1の実施例の光透過孔と第2の実施例の光透過孔とを同時に採用することができるとともに、これらを適宜選択し、任意に組み合わせて構成しても良い。
【0036】
【発明の効果】
以上説明のように、本発明の乗客コンベア装置は、ステップに光透過孔を設け、その透過孔に向けてステップの裏側から光を照射するので、利用客は、明るく光る光透過孔の動きから、運転方向を容易に識別することができ、また目の不自由な人や高齢者でも安心して利用することができる。
【0037】
また、光源及び光透過孔を設けたので、たとえ設置場所の照明が暗い場合でも、遠くから容易に認識することができるとともに、耐久性及び耐汚染性に優れた乗客コンベア装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の乗客コンベア装置の第1の実施例によるエスカレータの外観図である。
【図2】図1のエスカレータのステップを示した拡大斜視図である。
【図3】図2に示したステップの要部側面図である。
【図4】本発明の乗客コンベア装置の第2の実施例におけるステップの斜視図である。
【図5】図4に示したステップの要部側面図である。
【符号の説明】
11 下階
12 上階
2 ステップ
21 踏板
22 ライザ
23,23a,23b 光透過孔
3 光源
3a,3b 蛍光灯
4 給電線
5 二次電池(バッテリ)
6 受電栓
6a 接続子6a
7 給電栓
【発明の属する技術分野】
本発明は複数のステップを無端状に連結してなる乗客コンベア装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エスカレータや動く歩道の乗客コンベア装置では、踏段や踏板を形成したパレット式からなる複数のステップが無端状に連結されて構成される。動く歩道には、ゴムベルト式のものもあるが、乗客コンベア装置の多くは、踏段や踏板の踏面やライザ(riser)は、黒色系に塗装されているか、あるいは塗装なしで灰色の金属材料色がむき出しの状態で据え付けられる。
【0003】
もっともエスカレータの場合、利用客が隣接踏段のライザやスカートパネルとの間に靴などを挟まないように注意を促す目的で、その踏板面の周囲三方に、黄色注標色であるデマケーションラインが施されている。
【0004】
エスカレータの運転でも、上り下りがあるが、利用客がその乗降口近くまで近づいてはじめてそのエスカレータが上り運転か下り運転かがわかる場合がある。
【0005】
ごく近い状態では、着色されていて比較的目立ちやすいデマケーションラインの移動方向から、そのエスカレータが上昇運転中かあるいは下降運転中かは、利用客はを比較的容易に識別することができる。しかしながら、デマケーションライン自体は、水平な踏板面に形成されているから、利用客が遠くからエスカレータを見たときは、エスカレータがはたして上昇運転中なのであるかあるいは下降運転中か、あるいはまた運転停止中であるのかを明確に識別し見極めることは容易でない。
【0006】
とりわけ、目の不自由な人や高齢者は、ごく近くの乗り場口まで来なければ、エスカレータが運転されているのか否か、またその運転方向が上昇か下降かを識別するのは困難であることが多い。
【0007】
そこで、従来の乗客コンベア装置でも、運転方向等を識別しやすいように、たとえばエスカレータの踏板やライザに色塗装を施す提案がなされている。
【0008】
【特許文献1】
特開平9−278335号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記、特開平9−278335号公報に記載された従来の乗客コンベアでは、踏板面やライザ面に色塗装を施したものであるが、踏板面は、利用客が直接足を乗せる面であるから、汚れやすく、またライザ面も利用客の靴先等が接触して擦れる部分であるから、度重なる利用により、塗装面が剥がれ落ちたりして美観をも損ねてしまうという問題があった。
【0010】
また、エスカレータの設置場所の照明が暗かったり、あるいは塗装面の汚れがひどい状態では、色彩の識別も困難になることが多いから、利用客が離れた位置から、エスカレータ等の運転の有無や運転方向を識別することは容易でなく改善が要望されていた。
【0011】
そこで、本発明は、耐久性や耐汚染性に優れ、目の不自由な利用客あるいは高齢者にも運転状況等の識別が容易な乗客コンベア装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数のステップを無端状に連結してなる乗客コンベア装置において、踏板面またはライザに光透過孔を設けたステップと、このステップの前記光透過孔に向けて裏側から光を照射する光源とを具備することを特徴とする。
【0013】
このように、ステップに光透過孔を設け、光源からの光が照射されるように構成したので、耐久性や耐汚染性に優れ、目の不自由な利用客あるいは高齢者にも運転状況の識別が容易な乗客コンベア装置を提供できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による乗客コンベア装置の一実施例を図1ないし図5を参照して詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の乗客コンベア装置の第1の実施例を示したエスカレータの要部斜視図、図2は図1に示したステップの拡大斜視図、図3は図1に示した乗客コンベアの要部側面図である。
【0016】
図1に示すように、下階11と上階12を結ぶように、踏段である複数のステップ2が無端状に連結されたエスカレータが据え付けられている。
【0017】
移動方向に無端状に連結された複数のステップ2では、1つおきのステップ2の踏板21及びライザ22に、文字または記号あるいは図形が形取られた強化ガラス板あるいは透光性合成樹脂板が嵌め込み固定して構成され、この実施例では、図2に拡大して示したように、それぞれ上下の運転方向を指し示す矢印をかたどった2種類の光透過孔23a,23bが形成されている。
【0018】
光透過孔23a,23bは、ステップ2を構成した板状の踏板21及びライザ22を貫通して形成され、光透過孔23a,23bを形成した踏板21及びライザ22の裏面側には、それぞれ図3に示すように、蛍光灯3a,3bを組み込んだ光源3,3が取り付けられ、光源3,3からの光が光透過孔23a,23bを照射するように構成されている。
【0019】
この光源3,3は、給電線4を介して、ステップ2に組み込み固定された二次電池(バッテリ)5が接続されている。
【0020】
二次電池5は、同じくステップ2に取付け固定された受電栓6と接続され、受電栓6の接続子6aは、トラスに固定された給電栓7と接触するので、二次電池5は、必要に応じ、不図示の電源から電力が供給され、充電される。
【0021】
なお、無端状に連結された各ステップ2には、図3に示すように、前輪24a及び後輪24bが設けられ、上部トラスあるいは下部トラスに配置された駆動装置により駆動され、ガイドレール8上を走行移動する。また、この実施の形態では、運転方向に応じて、各ステップ2の光透過孔23a,23bに対する光の照射を共通して切り換える必要があるが、各ステップ2は無端状に連なっているので、図示しないが共通した切り換え回路を設け、上部トラス側あるいは下部トラス側でそのスイッチ操作を行うように構成することができる。さらにまた、各光源3,3からの光が対応する光透過孔23a,23b以外に漏れることがないように、適宜遮光板等を組み込み構成することができる。
【0022】
いずれにしても、図1ないし図3に示したエスカレータでは、そのときの運転方向に対応して、蛍光灯3a,3bが切り換え点灯され、上り運転時には図1及び図2に示したように、上り方向を示したに光が照射され、運転方向を示す矢印が明るく照らし出される。
【0023】
また、この実施例では、一段おきのステップ2の踏板21及びライザ22にそれぞれ光透過孔23a,23bを形成し、裏面側から光が照射されるように構成したので、目の不自由な人でも遠くから運転方向を容易に識別することができるとともに、踏板面が明るく照らし出されることから、安心してエスカレータを利用することができる。
【0024】
また、特にこの実施例では、無端状に連結されたステップ2に関し、一段おきに、間隔を隔てたライザ23及び踏板21に光透過孔23aが設けられているので、矢印形状の表示とともに、利用者は光透過孔23aの移動から、運転方向を容易かつ的確に把握することができ、高齢者や目の不自由な人でも、遠くから識別し得て、安心してエスカレータを利用することができる。
【0025】
なお、この第1の実施例では、光透過孔23a,23bを、一段おきのステップ2に設けたが、間隔段数は適宜設定することができる。
【0026】
また、この第1の実施例では、光透過孔23(23a,23b)の形状をエスカレータの運転方向を示す矢印状に形成したが、これに限られることなく、任意の記号や文字あるいは図形を表した形状とすることができる。従って、例えば特定宣伝用の絵やマンガを描いた光透過孔23の形状とし、単なる注意喚起に止まらず、宣伝効果をも期待することができる。
【0027】
次に、図4及び図5は、本発明の乗客コンベア装置の第2の実施例を示したもので、図4は、第1の実施例と相違した部分のみを示したエスカレータの要部斜視図で、図5はその側面から見た構成図である。
【0028】
第2の実施例は、エスカレータにおいて、図4に示したように、踏板22に設けるデマケーションラインを、光透過孔23で形成したものである。
【0029】
この実施例によれば、デマケーションラインが明るく照らし出されるので、利用客は、その移動方向を的確に把握できるだけでなく、利用者が安心して足を乗せることができる踏面の領域を明示することになり、目の不自由な人や高齢者でも、乗り込むタイミングがとりやすく、安全にエスカレータを利用することができる。
【0030】
なお、図4では、デマケーションラインがステップ2の踏板21面の周縁全周に施されるように構成したが、乗降方向に向かい、左右両端側と隣接するステップ2のライザ22と交差する側とに、すなわちコ字状に設けるようにしても良い。
【0031】
また、デマケーションラインは黄色の注意表色とすることが定められているから、光透過孔23を形成する部材を黄色透光性材で形成するかあるいは、光源3に黄色を発光するランプを取り付けるようにしても良い。
【0032】
また、エスカレータ等の乗客コンベア装置では、利用客の安全のため、乗降口のくしと噛み合うクリート(cleat)が踏み板面あるいはライザに形成されている。図4に示した第2の実施例では、光透過孔であるデマケーションラインにクリートが形成されているように描いてあるが、図2に示した第1の実施例では、図示上複雑になるのを考慮し、光透過孔表面のクリートは省略して示していない。光透過孔表面は平坦でも良いが、特に踏み板等は利用客の靴等が滑らないように、利用客の安全上、またデザイン上の点からも、他の領域のクリートにつらなる溝(クリート)が嵌め込み部材に形成されているのが望ましい。
【0033】
上記各実施例では、乗客コンベア装置がエスカレータであるとして説明したが、動く歩道にも適用することができ、光透過孔及び光源を、同様に無端状に循環する動く歩道のパレット、すなわち踏板に組み込み採用することができる。
【0034】
また、上記各実施例で、光源に蛍光灯を採用する旨説明したが、電球やLED(発光ダイオード)ほか任意の発光源を採用することができる。また、それらの発光色も白色に限らず有色光を採用し、またこれらの色を適宜組み合わせて多色光とするように構成することができる。
【0035】
さらにまた、第1の実施例の光透過孔と第2の実施例の光透過孔とを同時に採用することができるとともに、これらを適宜選択し、任意に組み合わせて構成しても良い。
【0036】
【発明の効果】
以上説明のように、本発明の乗客コンベア装置は、ステップに光透過孔を設け、その透過孔に向けてステップの裏側から光を照射するので、利用客は、明るく光る光透過孔の動きから、運転方向を容易に識別することができ、また目の不自由な人や高齢者でも安心して利用することができる。
【0037】
また、光源及び光透過孔を設けたので、たとえ設置場所の照明が暗い場合でも、遠くから容易に認識することができるとともに、耐久性及び耐汚染性に優れた乗客コンベア装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の乗客コンベア装置の第1の実施例によるエスカレータの外観図である。
【図2】図1のエスカレータのステップを示した拡大斜視図である。
【図3】図2に示したステップの要部側面図である。
【図4】本発明の乗客コンベア装置の第2の実施例におけるステップの斜視図である。
【図5】図4に示したステップの要部側面図である。
【符号の説明】
11 下階
12 上階
2 ステップ
21 踏板
22 ライザ
23,23a,23b 光透過孔
3 光源
3a,3b 蛍光灯
4 給電線
5 二次電池(バッテリ)
6 受電栓
6a 接続子6a
7 給電栓
Claims (4)
- 複数のステップを無端状に連結してなる乗客コンベア装置において、
踏板面またはライザに光透過孔を設けたステップと、
このステップの前記光透過孔に向けて裏側から光を照射する光源とを具備することを特徴とする乗客コンベア装置。 - 踏板面またはライザに光透過孔を設けた前記ステップは、無端状に連結された複数の前記ステップにおいて、間隔をおいて配置されたことを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベア装置。
- 前記光透過孔は、その形状が文字または記号あるいは図形を表したものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の乗客コンベア装置。
- 前記踏板面の前記光透過孔は、デマケーションラインを形成するように設けられたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の乗客コンベア装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003203703A JP2005047639A (ja) | 2003-07-30 | 2003-07-30 | 乗客コンベア装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003203703A JP2005047639A (ja) | 2003-07-30 | 2003-07-30 | 乗客コンベア装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005047639A true JP2005047639A (ja) | 2005-02-24 |
Family
ID=34262964
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003203703A Pending JP2005047639A (ja) | 2003-07-30 | 2003-07-30 | 乗客コンベア装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005047639A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2716589A1 (en) * | 2012-10-02 | 2014-04-09 | Inventio AG | Displaying information using escalator steps |
CN105398925A (zh) * | 2015-12-09 | 2016-03-16 | 日立电梯(广州)自动扶梯有限公司 | 自动扶梯或人行道 |
CN108249267A (zh) * | 2017-01-20 | 2018-07-06 | 西尼机电(杭州)有限公司 | 一种带有推动功能的公共交通扶梯 |
JP7097530B1 (ja) * | 2021-03-24 | 2022-07-08 | 三菱電機株式会社 | 乗客コンベア |
-
2003
- 2003-07-30 JP JP2003203703A patent/JP2005047639A/ja active Pending
Cited By (4)
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