JP2012062150A - 乗客コンベア - Google Patents

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Naoko Okamura
直子 岡村
Hideki Kuwamura
秀樹 桑村
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Abstract

【課題】省電力を図りつつ、乗客数に応じて適切な明るさ確保することのできる乗客コンベアの欄干照明装置の提供。
【解決手段】無端状に連結されて移動する踏段2の両側に沿って立設される一対の欄干3に、この欄干3の長手方向に沿って複数の欄干照明灯5を備えた乗客コンベアにおいて、乗客コンベアの乗客率を算出し、乗客率に応じて調光手段6を介して少なくとも3段階に分けて欄干照明灯5の明るさ調光する制御手段7を備えたものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、乗客コンベアに関し、特に、省電力を図った乗客コンベアの欄干照明装置に関するものである。
従来、乗客コンベアの欄干照明装置として省電力を図ったものが種々提案されている。例えば、乗り口付近の照明灯とこれ以外の照明灯の2系統に分けて制御できるようにし、乗客のいないときは乗り口の照明灯のみを点灯し、乗客があるときは全ての照明灯を点灯するもの(例えば、特許文献1参照)、また、欄干照明灯を乗降部付近の照明と中間部の照明に分け、乗客のいないときは乗降部付近の照明のみ点灯し、乗客のあるときは中間部も点灯させるもの(例えば、特許文献2参照)、さらに、乗客の乗った踏段の移動に同期して複数配列される欄干照明灯の明暗を順次変化させるようにしたものがある(例えば、特許文3参照)。
特開2004−338896号公報(段落番号0016〜022、図1) 特開2006−021918号公報(段落番号0008〜0019、図1) 特開2007−284168号公報(段落番号0017〜0027、図1)
しかしながら、前述した従来のものは、乗客の有無に応じて欄干照明灯を点灯および消灯(または減光)するものであり、乗客の増減に対応した配慮は特にされていなかった。即ち、乗客がいる場合、その数にかかわりなく欄干照明灯そのものの明るさは基本的に一定である。したがって、乗客が少ない場合、踏段上に空間があるため限られた欄干照明灯の明るさで、欄干照明灯から離れた位置の明るさも十分確保することができるが、乗客が多くなった場合、踏段上の乗客により欄干照明灯の光が遮られ、乗客コンベアの設置環境によっては、欄干照明灯から離れた位置では安全を確保する上で必要な明るさを確保することができなくなる恐れがあった。
本発明は、前述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、省電力を図りつつ、乗客数に応じて適切な明るさ確保することのできる欄干照明装置を備えた乗客コンベアを提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、無端状に連結されて移動する踏段の両側に沿って立設される一対の欄干に、この欄干の長手方向に沿って複数の欄干照明灯を備えた乗客コンベアにおいて、乗客コンベアの乗客率を算出し、前記乗客率に応じて調光手段を介して少なくとも3段階に分けて前記欄干照明灯の明るさを調光する制御手段を備えたことを特徴としている。
このように構成した本発明では、乗客率に応じ欄干照明灯の明るさを少なくとも3段階に分けて調光することにより、省電力を図りつつ、適切な明るさ確保することができる。
また、本発明は、前記欄干照明灯の明るさが、第1段階が30〜50%、第2段階が50〜80%、第3段階が80〜100%の範囲で調光されることを特徴としている。
このように構成した本発明では、欄干照明灯の明るさを、第1段階が30〜50%、第2段階が50〜80%、第3段階が80〜100%の範囲で調光することにより、乗客率に応じ、乗客コンベア全域にわたり安全を確保する上で適切な明るさを確保することができる。
本発明によれば、乗客率に応じて欄干照明灯の明るさを調節することにより、省電力を図りつつ、乗客コンベア全域にわたり適切な明るさ確保することができ、これによって、省電力を図りつつ、安全性を向上することができる。
本発明の乗客コンベアの欄干照明装置を備えた乗客コンベアの概略構成図である。 本発明の乗客コンベアの欄干照明装置の電気回路図である。 本発明の乗客コンベアの欄干照明装置の処理手順を説明するフローチャートである。
以下、本発明による乗客コンベアの欄干照明装置の実施例を図により説明する。
通常、乗客コンベア1は、無端状に連結されて移動する複数個の踏段2と、これら踏段2の両側に沿って立設された一対の欄干3と、踏段2の移動に同期し、欄干3の上端に沿って移動する移動手摺4とを有している。
そして、本実施例の欄干照明装置は、欄干3の長手方向に沿って配設した複数の欄干照明灯5と、欄干照明灯5に接続される調光手段6と、インバータ出力トルクと乗客コンベアの各仕様、例えば、階高、および駆動機構諸元値から乗客率を算出する制御手段7とを備えている。この乗客率は、乗客コンベアにおける乗客の多さを表し、乗客率が大きいほど乗客が多いことを示している。
制御手段7は、乗客コンベアの乗客率(乗客負荷率)を算出し、調光手段6を介して、例えば、3段階に分けて欄干照明灯5の明るさを調光する。即ち、乗客率が第1の閾値以下(あるいは第1の閾値未満)の場合は、調光手段6を介して欄干照明灯5の明るさを、第1段階として、例えば40%に調光するとともに、乗客率が第1の閾値より大(あるいは第1の閾値以上)、第2の閾値以下(あるいは第2の閾値未満)の場合は、欄干照明灯5の明るさを、第2段階として、例えば70%に調光し、かつ、乗客率が第2の閾値より大(あるいは第2の閾値以上)の場合は、欄干照明灯5の明るさを、第3段階として、例えば100%に調光するようになっている。
次に、乗客率に応じて制御手段7により、調光手段6を制御して欄干照明灯5の減光または増光を行う動作を図3のフローチャートを用いて説明する。
制御装置6により、手順S1で乗客コンベアが運転中かどうかを確認した後、手順S2として起動から一定時間が経過したことを確認する。なお、乗客コンベアを起動した時点では、欄干照明灯5はもっとも明るい第3段階、すなわち100%に設定されている。また、下限の現在閾値を第2の閾値に、上限の現在閾値を第3の閾値(第2の閾値以上の値で、例えば乗客率の取りうる最大値)に設定しておく。
そして、起動から一定時間経過した時点で、手順S3または手順S8の判定を並列的に行う。
手順S3に示すように、乗客率が下限の現在閾値(第2の閾値)を下回ったかどうか判断し、ここで下回っていることが判断された場合、手順S4として一定時間、下限の現在閾値(第2の閾値)を下回った状態(下限の現在閾値以下、あるいは未満)が継続されたかどうかを判断する。そして、一定時間、下限の現在閾値(第2の閾値)を下回った状態が継続されたことが判断されると、手順S5に示すように、調光手段6を制御し欄干照明灯5を減光する。このとき、乗客率が第1の閾値以下(あるいは未満)の場合は、手順S6として調光手段6を介して欄干照明灯5の明るさを第1段階の40%に調光するとともに、下限の現在閾値を第0の閾値(第1の閾値以下の値で、例えば乗客率の取りうる最小値)に、上限の現在閾値を第1の閾値に設定する。また、乗客率が第1の閾値より大(あるいは以上)、第2の閾値以下(あるいは未満)の場合は、手順S7として欄干照明灯5の明るさを第2段階の70%に調光するとともに、下限の現在閾値を第1の閾値に、上限の現在閾値を第2の閾値に設定する。その後、手順S3または手順S8の判定に戻る。
また、手順S8に示すように、乗客率が上限の現在閾値を上回ったこと(上限の現在閾値より大、あるいは以上)が判断されると、手順S9として一定時間、上限の現在閾値を上回った状態が継続されたかどうかを判断する。そして、一定時間、上限の現在閾値を上回った状態が継続されたことが判断されると、手順S10に示すように、調光部6を制御し欄干照明灯5を増光する。このとき、乗客率が第1の閾値より大(あるいは以上)、第2の閾値以下(あるいは未満)の場合は、手順S11として調光手段6を介して欄干照明灯5の明るさを第2段階の70%に調光するとともに、下限の現在閾値を第1の閾値に、上限の現在閾値を第2の閾値に設定する。また、乗客率が第2の閾値より大(あるいは以上)の場合は、手順S12として欄干照明灯5の明るさを第3段階の100%に調光するとともに、下限の現在閾値を第2の閾値に、上限の現在閾値を第3の閾値に設定する。その後、手順S3または手順S8の判定に戻る。 本実施例によれば、乗客率に応じて欄干照明灯5の明るさを調節することにより、省電力を図りつつ、乗客コンベア全域にわたり適切な明るさ確保することができ、これによって、コスト低減を図りつつ、安全性を向上することができる。
なお、前述した実施例では、乗客コンベアの乗客率に基づき3段階に分けて欄干照明灯5の明るさを調光するようにしたが、本発明はこれに限らず、さらに多段階で調光するようにしてもよい。また、実施例では、乗客率に応じて、第1段階では欄干照明灯5の明るさを40%に調光するとともに、第2段階では欄干照明灯5の明るさを70%に調光し、第3段階では欄干照明灯5の明るさを100%に調光するようにしたが、本発明はこれに限らず、乗客コンベアの仕様や利用状況に応じ、乗客率に応じて、欄干照明灯5の明るさを第1段階として30〜50%の範囲で任意に設定するとともに、欄干照明灯5の明るさを第2段階として50〜80%の範囲で任意に設定し、欄干照明灯5の明るさを第3段階として80〜100%の範囲で任意に設定することで、乗客率が大きいほど欄干照明灯5の明るさを明るくすることができるので、乗客コンベア全域にわたり安全を確保する上で適切な明るさを確保することができる。さらに、乗客の増減の判断として、乗口にセンサを設け、このセンサによって所定時間内の乗客の乗り込みを検出し、乗客率を算出して増減の判断を行うようにしてもよい。
1 乗客コンベア
2 踏段
3 欄干
4 移動手摺
5 欄干照明灯
6 調光手段
7 制御手段

Claims (3)

  1. 無端状に連結されて移動する踏段の両側に沿って立設される一対の欄干に、この欄干の長手方向に沿って複数の欄干照明灯を備えた乗客コンベアにおいて、
    乗客コンベアの乗客率を算出し、前記乗客率に応じて調光手段を介して少なくとも3段階に分けて前記欄干照明灯の明るさを調光する制御手段を備えたことを特徴とする乗客コンベア。
  2. 前記欄干照明灯の明るさが、第1段階が30〜50%、第2段階が50〜80%、第3段階が80〜100%の範囲で調光されることを特徴とする請求項1記載の乗客コンベア。
  3. 前記乗客率が大きいほど前記欄干照明灯の明るさを明るくすることを特徴とする請求項1記載の乗客コンベア。
JP2010206711A 2010-09-15 2010-09-15 乗客コンベア Pending JP2012062150A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016172618A (ja) * 2015-03-17 2016-09-29 株式会社日立製作所 乗客コンベア

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