WO2007129402A1

WO2007129402A1 - エレベータのドア装置

Info

Publication number: WO2007129402A1
Application number: PCT/JP2006/309301
Authority: WO
Inventors: Toshio Masuda
Original assignee: Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha
Priority date: 2006-05-09
Filing date: 2006-05-09
Publication date: 2007-11-15
Also published as: JPWO2007129402A1

Abstract

　エレベータのドア先端部に設けられた表示装置によってエレベータの各種情報を提供して、利便性を向上させることができるエレベータのドア装置を提供する。このため、エレベータ乗降客の有無を検出するセンサと、センサの動作状況を検出するセンサ動作状況検出手段と、かごドアの動作状況を検出するドア動作状況検出手段とを備えることにより、表示装置の表示を各検出手段の検出結果に基づいて制御し、表示装置によってセンサの動作状況とドアの動作状況とを乗降客に対して報知する。

Description

明細書

エレベータのドア装置

技術分野

[0001] この発明は、エレベータの乗降客に対して各種情報を提供する表示装置がかごドァ等の先端部に備えられたドア装置に関するものである。

背景技術

[0002] エレベータのドア装置は、エレベータのかごに設けられたかごドアと、エレベータ乗場に設けられた乗場ドアとから構成される。そして、カゝごが乗場に停止した際に実施される力ごドア及び乗場ドアの開閉は、力ごに設けられたドア駆動装置によって制御される。また、力ごドアの裏面側には、その戸当り側端部に、かごドアの開閉方向に進退自在に設けられた挟まれ防止用のセフティーシユーが備えられて、る。

[0003] 上記構成を有するエレベータのドア装置には、従来からドア先端部に表示装置が備えられたものが提案されている。例えば、一つの従来技術として、乗降客によるセフティーシユーの誤動作を防止するために、セフティーシユーに発光装置を設置したものがある。かかるエレベータのドア装置では、かごドア及び乗場ドアが完全に閉まるまでの間、上記発光装置を発光させることにより、乗降客に対してセフティーシユーの位置を確実に認識させるようにして!/ヽる（特許文献 1参照)。

[0004] また、他の従来技術として、セフティーシュ一等のドア先端部に、危険色表示灯、注意色表示灯、安全色表示灯を設置して、各表示灯をかごドア及び乗場ドアの開閉動作に連動して点灯させることにより、ドアの動作状況を乗降客に報知するようにしたものも提案されている (例えば、特許文献 2参照)。

[0005] 特許文献 1 :日本特開平 7— 137970号公報

特許文献 2 :日本特開 2003— 252555号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0006] 特許文献 1及び 2記載のエレベータのドア装置では、例えば、かごドア等に非接触式の超音波センサ等が設けられて、る場合に、乗降客が上記センサの動作状況を判別することができないといった問題があった。このため、乗降客は、センサによって乗降客有りが検出され、戸全開状態が保持されているにも関らず、戸開釦を押し続けたり、セフティーシユーを押し込んだ状態で保持したりしなければならず、利便性が悪力つた。

[0007] また、車椅子利用者や子供がエレベータを利用する場合には、エレベータの移動方向を確認するために乗場三方枠の上部に設けられたインジケータ等を見る必要があり、力ごドアや乗場ドア力少し離れた場所力しかエレベータの移動方向を確認することができず、利便性が悪、と、う問題があった。

[0008] この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、エレベータのドア先端部に設けられた表示装置によってエレベータの各種情報を提供して、利便性を向上させることができるエレベータのドア装置を提供することである。課題を解決するための手段

[0009] この発明に係るエレベータのドア装置は、エレベータのかごドア及び乗場ドアの少なくとも何れか一方の先端部に表示装置が設けられたエレベータのドア装置において、エレベータ乗降客の有無を検出するセンサと、センサの動作状況を検出するセンサ動作状況検出手段と、力ごドアの動作状況を検出するドア動作状況検出手段と、力ごドア及びかごドアに連動する乗場ドアの開閉動作時及び全開時に、センサ動作状況検出手段の検出結果及びドア動作状況検出手段の検出結果に基づいて表示装置の表示を制御し、乗降客に対してセンサの動作状況並びにかごドア及びかごドアに連動する乗場ドアの動作状況を報知する表示装置制御手段とを備えたものである。

[0010] また、この発明に係るエレベータのドア装置は、エレベータのかごドア及び乗場ドアの少なくとも何れか一方の先端部に表示装置が設けられたエレベータのドア装置において、エレベータ乗降客の有無を検出するセンサと、センサの動作状況を検出するセンサ動作状況検出手段と、力ごドアの動作状況を検出するドア動作状況検出手段と、昇降路内に停止した力ごが次に動き出す方向を検出する昇降方向検出手段と、力ごドア及びかごドアに連動する乗場ドアの開閉動作時及び全開時に、センサ動作状況検出手段の検出結果とドア動作状況検出手段の検出結果と昇降方向検出手段の検出結果とに基づ、て表示装置の表示を制御し、乗降客に対してセンサの動作状況とかごドア及び力ごドアに連動する乗場ドアの動作状況とかごの昇降方向とを報知する表示装置制御手段とを備えたものである。

発明の効果

[0011] この発明は、エレベータの力ごドア及び乗場ドアの少なくとも何れか一方の先端部に表示装置が設けられたエレベータのドア装置にぉ、て、エレベータ乗降客の有無を検出するセンサと、センサの動作状況を検出するセンサ動作状況検出手段と、かごドアの動作状況を検出するドア動作状況検出手段と、力ごドア及び力ごドアに連動する乗場ドアの開閉動作時及び全開時に、センサ動作状況検出手段の検出結果及びドア動作状況検出手段の検出結果に基づいて表示装置の表示を制御し、乗降客に対してセンサの動作状況並びにかごドア及びかごドアに連動する乗場ドアの動作状況を報知する表示装置制御手段とを備える構成としたことで、エレベータのドア先端部に設けられた表示装置によってエレベータの各種情報を提供して、利便性を向上させることができる。

図面の簡単な説明

[0012] [図 1]この発明の実施例 1におけるエレベータのドア装置を示す正面図である。

[図 2]この発明の実施例 1におけるエレベータのドア装置を示すブロック構成図である

[図 3]この発明の実施例 1におけるエレベータのドア装置の動作を説明するための図である。

[図 4]この発明の実施例 1におけるエレベータのドア装置の動作を説明するための図である。

[図 5]この発明の実施例 2におけるエレベータのドア装置を示す正面図である。

[図 6]この発明の実施例 2におけるエレベータのドア装置を示すブロック構成図である

[図 7]この発明の実施例 2におけるエレベータのドア装置の動作を説明するための図である。

[図 8]この発明の実施例 3におけるエレベータのドア装置を示す正面図である。 [図 9]この発明の実施例 3におけるエレベータのドア装置の動作を説明するための図である。

符号の説明

[0013] 1 乗場

2、 3 乗場ドア

4、 5 セフティーシユー

6、 7 表示装置

8 発光素子

9 受光素子

10 センサ動作状況検出手段

11 ドア動作状況検出手段

12 表示装置制御手段

13 表示装置

13a〜13c 表示灯

14 表示装置

14a〜14c 表示灯

15 昇降方向検出手段

16 表示装置制御手段

17 表示装置

17a 上方向灯

17b 下方向灯

発明を実施するための最良の形態

[0014] この発明をより詳細に説明するため、添付の図面に従ってこれを説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化なレヽし省略する。

実施例 1

[0015] 図 1はこの発明の実施例 1におけるエレベータのドア装置を示す正面図、図 2はこの発明の実施例 1におけるエレベータのドア装置を示すブロック構成図である。なお、図 1はエレベータの乗場力昇降路側を見た状態を示して、る。

[0016] 図 1及び図 2において、 1はエレベータ乗場、 2及び 3は乗場 1に形成された乗場出入口を開閉する両開き方式の乗場ドア、 4及び 5は挟まれ防止用のセフティーシユーである。なお、上記乗場ドア 2及び 3は、昇降路内を昇降するかご（図示せず）〖こ備えられたドア駆動装置（図示せず）によって、かごに設けられた各力ごドア（図示せず)とともに開閉制御される。また、上記セフティーシユー 4及び 5は、各かごドアの裏面の戸当り側端部に、力ごドアの開閉方向に進退自在に設けられ、常時は、その一部（以下、「突出部」という）が力ごドアの戸当り側端面力も出入口側に突出するように配置される。そして、かごドアの戸閉動作時に、セフティーシユー 4又は 5がかごドアに対して戸開方向に付勢されることにより、セフティーシユー 4又は 5がかごドアに対して戸開方向に移動して障害物の存在が検出され、かごドア及び乗場ドアが反転動作される

[0017] 6及び 7はセフティーシユー 4及び 5の各突出部に設けられた表示装置である。各表示装置 6及び 7には、例えば、セフティーシユー 4及び 5の各内部に、複数の色による発光、及び、発光状態 (点灯時間、点滅間隔等)を制御可能な発光体 (図示せず)が備えられる。そして、各表示装置 6及び 7は、乗降客が発光体力の光を容易に目視することができる位置及び高さに配置されて、る。

[0018] また、力ごドアには、乗降客の有無を検出する非接触式のセンサが備えられている。上記センサは、例えば、超音波を用いた超音波センサや赤外線を用いた光電センサ等からなり、上記センサによって乗降客有りが検出されることにより、図示しない制御装置によって戸全開状態が保持されたり、戸閉動作中の力ごドア並びに乗場ドア 2 及び 3が反転動作されたりする。ここで、 8は一側のセフティーシユー 4の突出部に設けられた透過型光電センサの複数の発光素子であり、セフティーシユー 4の突出部に、上下に渡って所定間隔毎に配置されている。 9は他側のセフティーシユー 5の突出部に設けられた上記光電センサの複数の受光素子であり、各発光素子 8の対向位置に配置されている。力かる構成の光電センサでは、常時は、発光素子 8からのビームが受光素子 9によって受光されることにより、乗降客無しが検出される。そして、上記ビームが途中で遮られて受光素子 9によって受光されなくなることにより、乗降客有りが検出される。

[0019] また、 10は上記センサの動作状況を検出するセンサ動作状況検出手段、 11はかごドア並びにこのかごドアに連動する乗場ドア 2及び 3の動作状況を検出するドア動作状況検出手段、 12はかごドア並びにこのかごドアに連動する乗場ドア 2及び 3の戸開閉動作時及び戸全開時に、センサ動作状況検出手段 10の検出結果とドア動作状況検出手段 11の検出結果とに基づ、て表示装置 6及び 7の表示を制御し、乗降客に対して上記センサの動作状況とかごドア並びにこのかごドアに連動する乗場ドア 2 及び 3の動作状況とを報知する表示装置制御手段である。

[0020] 次に、上記構成を有するエレベータのドア装置の動作について説明する。図 3及び図 4はこの発明の実施例 1におけるエレベータのドア装置の動作を説明するための図である。なお、図 3は、力ごがある乗場 1に停止して戸全開状態となった時力も始まり、戸閉動作が実施されて戸全閉状態となった後に、力ごが他の階床の乗場に移動、停止し、再び戸全開状態となるまでの一連の動作について示している。

[0021] 図 3において、かごがある乗場 1に停止（E1)すると、かごへの乗降のために、戸全開状態 (D1)が保持される。戸全開状態が所定時間継続した場合、又は、乗降客により戸閉釦が押された場合には、ドア駆動装置によって戸閉動作 (D2)が開始される。戸閉動作が完了して戸全閉状態 (D3)が検出されると、かごは、登録された他の階床の乗場 1に向かって走行 (E2)を開始し、目的階の乗場 1に停止 (E3)する。そして、力ごが停止した後、或いは、力ごが停止する直前力も戸開動作 (D4)が開始され、かごへの乗降のために、戸全開状態 (D5)が保持される。

[0022] そして、上記一連の動作中に、力ごドア並びに乗場ドア 2及び 3の動作状況がドア動作状況検出手段 11によって検出され、その検出信号が表示装置制御手段 12に対して出力される。表示装置制御手段 12では、ドア動作状況検出手段 11から入力された検出信号に基づいて、表示装置 6及び 7の表示を制御する。

[0023] 具体的には、力ごが乗場 1に停止 (E1)するとともに、戸全開状態 (D1)である場合には、表示装置 6及び 7は、赤点滅 (HI)するように表示装置制御手段 12によって制御される。力かる表示により、戸閉動作がまもなく開始される旨の情報が乗降客に対して提供される。また、戸全開状態が所定時間継続すること等によってドア動作状況検出手段 11により戸閉動作を開始するための信号が検出されると、表示装置 6及び 7が赤点灯 (H2)された後、実際に戸閉動作 (D2)が開始される。そして戸閉動作中は、赤点灯状態が保持される。力かる表示により、戸閉動作が行われている旨の情報が乗降客に対して提供される。なお、戸全閉状態 (D3)では、かご及び乗場 1から表示装置 6及び 7を見ることができないため、ドア動作状況検出手段 11により戸全閉状態が検出されると、表示装置 6及び 7は表示装置制御手段 12によって消灯 (H3) される。

[0024] また、力ごが目的階の乗場 1に停止 (E3)して戸開動作 (D4)が開始されると、表示装置 6及び 7は、緑点灯 (H4)するように表示装置制御手段 12によって制御され、戸開動作中は、緑点灯状態が保持される。力かる表示により、戸開動作が行われている旨の情報が乗降客に対して提供される。そして、ドア動作状況検出手段 11によつて戸全開状態 (D5)が検出されることにより、表示装置 6及び 7は、再び赤点滅状態（ H5)となる。

[0025] 一方、上記一連の動作において、戸全開状態 (Dl、 D5)である場合及び戸閉動作

(D2)が実施されている場合には、センサの動作状況がセンサ動作状況検出手段 1 0によって検出され、その検出信号が表示装置制御手段 12対して出力される。表示装置制御手段 12では、センサ動作状況検出手段 10から入力された検出信号に基づいて、表示装置 6及び 7の表示を制御する。ここで、図 4は、力ごがある乗場 1に停止して戸全開状態である場合に、センサによって乗降客有りが検出された場合を示したものである。なお、図 3はセンサによって乗降客有りが検出されない場合の各種動作を示したものである。

[0026] 図 4において、戸全開状態 (D1)で、センサによって乗降客有りが検出されない（S 1)場合、即ち、センサによって乗降客無しが検出されている場合には、表示装置 6及び 7は赤点滅 (HI)され、戸閉動作がまもなく開始される旨の情報が乗降客に対して提供される。力かる状態において、センサによって乗降客有りが検出される（S2)と、戸全開状態が所定時間継続した場合であっても、さらに戸全開状態 (D1)が保持される。また、センサによって乗降客有りが検出される（S2)ことにより、表示装置 6及び 7が緑点滅 (H5)され、戸全開状態が保持されて、る旨の情報が乗降客に対して提供される。そして、センサによって乗降客有りが検出されなくなると、戸閉動作 (D2) が開始されるとともに、表示装置 6及び 7は赤点灯 (H2)されて、戸閉動作が行われている旨の情報が乗降客に対して提供される。

[0027] この発明の実施例 1によれば、セフティーシユー 4及び 5の各突出部に設けられた表示装置 6及び 7により、エレベータの乗降客に対して、力ごドア並びに乗場ドア 2及び 3の動作状況と、センサの動作状況とを報知することができ、利便性を向上させることができる。即ち、乗降客は、センサにより乗降客有りが検出されて戸全開状態が保持されていることを表示装置 6及び 7の表示力も知ることができ、このような場合に、戸開釦を押し続けたり、セフティーシユーを押し込んだ状態で保持したりする動作が不要となる。

[0028] なお、図 4では、センサによって乗降客有りが検出されなくなった場合に、直ぐに戸閉動作 (D2)が開始されて、表示装置 6及び 7が赤点灯 (H2)されるように構成されているが、乗降客を慌てさせないために、センサによって乗降客有りが検出されなくなつた後、所定時間戸全開状態を保持して、表示装置 6及び 7を赤点滅させてから、戸閉動作 (D2)、及び、表示装置 6及び 7の赤点灯 (H2)を実施するようにしても良い。

[0029] また、実施例 1では、表示装置 6及び 7がセフティーシユー 4及び 5の各突出部に設けられて!/、るが、表示装置 6及び 7は出入口を通過する乗降客から目視可能であれば上記と同様の効果を奏することが可能であり、力ごドア並びに乗場ドア 2及び 3の少なくとも何れか一方の戸当り側先端部に設けられていれば良い。但し、実施例 1のように、表示装置 6及び 7をセフティーシユー 4及び 5の各突出部に設けることにより、乗降客力より見やすい位置に配置することが可能となる。

実施例 2

[0030] 図 5はこの発明の実施例 2におけるエレベータのドア装置を示す正面図、図 6はこの発明の実施例 2におけるエレベータのドア装置を示すブロック構成図である。図 5 及び図 6において、 13a乃至 13cは一側のセフティーシユー 4の突出部に設けられた表示装置 13の複数の表示灯である。表示装置 13には、例えば、セフティーシユー 4 の内部に、複数の色による発光、及び、発光状態 (点灯時間、点滅間隔等)を制御可能な複数の発光体（図示せず)が備えられており、表示灯 13a乃至 13cは、セフティーシユー 4の突出部に縦一列に並んで配置されている。 14a乃至 14cは他側のセフティーシユー 5の突出部に設けられた表示装置 14の複数の表示灯であり、表示装置 14は表示装置 13と同様の構成を有し、表示灯 14a乃至 14cは、セフティーシユー 5 の突出部に縦一列に並んで配置されて、る。

[0031] また、 15は乗場 1に停止した力ごが次に動き出す方向、即ち、力ごの昇降方向を検出する昇降方向検出手段、 16はかごドア並びにこのかごドアに連動する乗場ドア 2 及び 3の戸開閉動作時及び戸全開時に、センサ動作状況検出手段 10の検出結果とドア動作状況検出手段 11の検出結果と昇降方向検出手段 15の検出結果とに基づいて表示装置 13及び 14の表示を制御し、乗降客に対してセンサの動作状況とかごドア並びにこのかごドアに連動する乗場ドア 2及び 3の動作状況とかごの昇降方向とを報知する表示装置制御手段である。

[0032] 次に、上記構成を有するエレベータのドア装置の動作について説明する。図 7はこの発明の実施例 2におけるエレベータのドア装置の動作を説明するための図である。なお、図 7は、力ごの走行中から始まり、ある乗場 1に停止して戸開閉動作を行った後、力ごが異なる乗場 1に向力つて走行するまでの一連の動作について示している。

[0033] 図 7において、力ごが走行 (E2)している間は、戸全閉状態 (D3)が保持され、表示装置 13及び 14は消灯 (H3)されている。そして、力ごが目的階の乗場 1に停止 (E4) すると、ドア駆動装置によって戸開動作 (D4)が開始される。また、かごが目的階の乗場 1に停止 (E4)する際、又は、停止する前に、昇降方向検出手段 15によって力ごの次の昇降方向が検出され、その検出信号が表示装置制御手段 16に対して出力される。表示装置制御手段 16では、昇降方向検出手段 15から入力された検出信号に基づいて、表示装置 13及び 14の表示を制御する。

[0034] 例えば、力ごがある乗場 1に停止 (E4)した際に、昇降方向検出手段 15によってかごの次の昇降方向が上方向と検出された場合には、表示装置 13及び 14は、緑色の光が上方向に向力つて動くように表示装置制御手段 16によって制御される。即ち、表示灯 13c、 13b、 13a並びに表示灯 14c、 14b、 14aの順に光が移動するように緑点滅を繰り返す (H6)。一方、昇降方向検出手段 15によってかごの次の昇降方向が下方向と検出された場合には、表示装置 13及び 14は、緑色の光が下方向に向かつて動くように表示装置制御手段 16によって制御される。即ち、表示灯 13a、 13b、 13 c並びに表示灯 14a、 14b、 14cの順に光が移動するように緑点滅を繰り返す (H6)。かかる表示により、戸開動作が行われている旨の情報が表示装置 13及び 14の色及び発光状態によって乗降客に対して提供され、かごの昇降方向が表示装置 13及び 14の点灯順によつて乗降客に対して提供される。なお、力ごが乗場 1に停止した際に次の行先階が登録されていない場合には、例えば、表示灯 13a乃至 13c並びに 1 4a乃至 14c全体力同時に緑点滅するように制御される。

[0035] そして、ドア動作状況検出手段 11によって戸全開状態 (D5)が検出されると、表示装置 13及び 14は、順次赤点滅 (H7)するように表示装置制御手段 16によって制御される。なお、表示灯 13a乃至 13c並びに 14a乃至 14cの点灯順は、上記戸開動作中（D4)と同様である。力かる表示により、戸閉動作がまもなく開始される旨の情報が表示装置 13及び 14の色及び発光状態によって乗客に対して提供され、かごの昇降方向が表示装置 13及び 14の点灯順によつて乗降客に対して提供される。また、戸閉開始で表示灯 13a乃至 13c並びに 14a乃至 14cの点滅間隔を早める制御をすることにより、方向表示を維持しながら戸閉動作の表示も乗客に報知できる。なお、その後の動作、及び、センサによる乗降客有りの検出時の動作は実施例 1と同様である。

[0036] この発明の実施例 2によれば、セフティーシユー 4及び 5の各突出部に設けられた表示装置 13及び 14により、エレベータの乗降客に対して、力ごドア並びに乗場ドア 2 及び 3の動作状況と、センサの動作状況と、力ごの昇降方向とを報知することができ、利便性を向上させることができる。このため、乗場三方枠の上部に設けられたインジケータ見ることなくかごの昇降方向を確認することができ、例えば、急いでいる乗客が乗場ドア 2及び 3に接近してしまつた場合でも、かごに乗る際に昇降方向を再確認することができる。また、複数の表示灯 13a乃至 13c並びに 14a乃至 14cを縦一列に配置し、上から下へ、又は、下から上へ順次点灯させることにより、乗降客に対してかごの昇降方向を簡単な制御で報知することが可能となる。なお、その他は実施例 1と同様の効果を奏する。

実施例 3

[0037] 図 8はこの発明の実施例 3におけるエレベータのドア装置を示す正面図である。図 8にお、て、 17aは一側のセフティーシユー 4の突出部に設けられた表示装置 17の上方向灯、 17bは一側のセフティーシユー 4の突出部に設けられた表示装置 17の下方向灯である。ここで、上方向灯 17a及び下方向灯 17bは、乗降客がその外観によつて力ごの昇降方向を認識することができるように構成され、表示装置制御手段 16 は、上方向灯 17a及び下方向灯 17bの何れか一方を点灯させることにより、乗降客に対してかごの昇降方向を報知する。なお、図 8においては、他方の乗場ドア 3の記載は省略されている。

[0038] 次に、上記構成を有するエレベータのドア装置の動作について説明する。図 9はこの発明の実施例 3におけるエレベータのドア装置の動作を説明するための図である。なお、図 9は図 7と同様に、力ごの走行中から始まり、ある乗場 1に停止して戸開閉動作を行った後、かごが異なる乗場 1に向力つて走行するまでの一連の動作について示している。

[0039] 図 9において、かごが走行 (E2)している間は、戸全閉状態（D3)が保持され、表示装置 17は消灯 (H3)されている。そして、力ごが目的階の乗場 1に停止 (E4)すると、ドア駆動装置によって戸開動作 (D4)が開始される。また、かごが目的階の乗場 1に停止 (E4)する際、又は、停止する前に、昇降方向検出手段 15によって力ごの次の昇降方向が検出される。ここで、昇降方向検出手段 15によってかごの次の昇降方向が上方向と検出された場合には、表示装置 17は、上方向灯 17aのみが緑点灯 (HI 0)するように表示装置制御手段 16によって制御される。即ち、下方向灯 17bは消灯したままの状態が保持される。一方、昇降方向検出手段 15によってかごの次の昇降方向が下方向と検出された場合には、表示装置 17は、下方向灯 17bのみが緑点灯 (H10)するように表示装置制御手段 16によって制御される、即ち、かかる場合には、上方向灯 17aは消灯したままの状態が保持される。そして、力かる表示により、戸開動作が行われている旨の情報が表示装置 17の色及び発光状態によって乗降客に対して提供され、力ごの昇降方向が上方向灯 17a又は下方向灯 17bの点灯によって乗降客に対して提供される。なお、力ごが乗場 1に停止した際に次の行先階が登録されていない場合には、例えば、上方向灯 17a及び下方向灯 17bが共に緑点灯されるように制御される。 [0040] そして、ドア動作状況検出手段 11によって戸全開状態 (D5)が検出されると、表示装置 17は、上方向灯 17a又は下方向灯 17bが赤点滅 (H11)するように表示装置制御手段 16によって制御される。力かる表示により、戸閉動作がまもなく開始される旨の情報が表示装置 17の色及び発光状態によって乗客に対して提供され、かごの昇降方向が戸開動作中（D4)と同様に上方向灯 17a及び下方向灯 17bの何れか一方の点灯によって乗客に対して提供される。

[0041] また、戸全開状態が所定時間継続すること等によって戸閉動作 (D6)が開始されると、表示装置 17は、上方向灯 17a又は下方向灯 17bが赤点灯 (H12)するように表示装置制御手段 16によって制御される。力かる表示により、戸閉動作が行われている旨の情報が表示装置 17の色及び発光状態によって乗降客に対して提供され、かごの昇降方向が、戸開動作中（D4) ,戸全開時 (D5)と同様に、上方向灯 17a及び下方向灯 17bの何れか一方の点灯によって乗降客に対して提供される。

[0042] この発明の実施例 3によれば、その外観によってかごの昇降方向を認識可能な上方向灯 17a及び下方向灯 17bの何れか一方を点灯させることによって、乗降客に対して力ごの昇降方向を報知することが可能となり、表示装置 17の構成を簡素化することができる。なお、その他は実施例 2と同様の構成及び効果を奏する。

産業上の利用可能性

[0043] 以上のように、この発明に力かるエレベータのドア装置によれば、かごドア及び乗場ドアの少なくとも何れか一方の先端部に設けられた表示装置により、乗降客を検出するセンサの動作状況や、かごドア及び乗場ドアの動作状況、力ごの昇降方向等を乗降客に対して報知することができ、エレベータの利便性を向上させることが可能となる

Claims

請求の範囲

[1] エレベータの力ごドア及び乗場ドアの少なくとも何れか一方の先端部に表示装置が設けられたエレベータのドア装置にぉ、て、

エレベータ乗降客の有無を検出するセンサと、前記センサの動作状況を検出するセンサ動作状況検出手段と、

前記力ごドアの動作状況を検出するドア動作状況検出手段と、

前記かごドア及び前記かごドアに連動する乗場ドアの開閉動作時及び全開時に、前記センサ動作状況検出手段の検出結果及び前記ドア動作状況検出手段の検出

、て前記表示装置の表示を制御し、乗降客に対して前記センサの動作状況並びに前記力ごドア及び前記力ごドアに連動する前記乗場ドアの動作状況を報知する表示装置制御手段と、

を備えたことを特徴とするエレベータのドア装置。

[2] エレベータの力ごドア及び乗場ドアの少なくとも何れか一方の先端部に表示装置が設けられたエレベータのドア装置にぉ、て、

昇降路内に停止した力ごが次に動き出す方向を検出する昇降方向検出手段と、前記かごドア及び前記かごドアに連動する乗場ドアの開閉動作時及び全開時に、前記センサ動作状況検出手段の検出結果と前記ドア動作状況検出手段の検出結果と前記昇降方向検出手段の検出結果とに基づいて前記表示装置の表示を制御し、乗降客に対して前記センサの動作状況と前記かごドア及び前記かごドアに連動する前記乗場ドアの動作状況と前記かごの昇降方向とを報知する表示装置制御手段と、を備えたことを特徴とするエレベータのドア装置。

[3] 表示装置は、縦一列に配置された複数の表示灯を備え、

表示装置制御手段は、前記表示灯を上から下、又は、下から上へ順次点灯させることにより、乗降客に対して力ごの昇降方向を報知することを特徴とする請求項 2に記載のエレベータのドア装置。

[4] 表示装置は、乗降客がその外観によって力ごの昇降方向を認識することのできる上方向灯及び下方向灯を備え、

表示装置制御手段は、前記上方向灯及び前記下方向灯の何れか一方を点灯させることにより、乗降客に対して前記力ごの昇降方向を報知することを特徴とする請求項 2に記載のエレベータのドア装置。

[5] 表示装置は、かごドアに設けられた挟まれ防止用のセフティーシユーに備えられたことを特徴とする請求項 1から請求項 4の何れかに記載のエレベータのドア装置。