JP2016171883A - 調剤撮像システム及び調剤撮像プログラム - Google Patents
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この発明は、調剤作業を確実に撮像することを目的とする。
薬品の識別情報毎に、その識別情報が示す薬品が置かれた位置を示す位置情報を記憶した位置記憶部と、
識別情報を読み取る読取装置から、薬品の識別情報を取得する識別情報取得部と、
前記識別情報取得部が薬品の識別情報を取得すると、取得した識別情報が示す薬品について前記位置記憶部が記憶した位置情報が示す位置を撮像する撮像部と
を備える。
前記撮像部は、前記識別情報取得部が調剤開始を示す識別情報を取得すると、調剤台の位置を撮像する。
前記撮像部は、前記識別情報取得部が調剤終了を示す識別情報を取得すると、投薬カウンターの位置を撮像する。
前記調剤撮像システムは、さらに、
前記撮像部が撮像して得られた画像データを、前記識別情報取得部が取得した処方箋の識別情報と関連付けて記憶する画像記憶部
を備える。
前記識別情報取得部は、前記読取装置が識別情報を読み取ると、前記読取装置から読み取った識別情報を取得する。
薬品の識別情報毎に、その識別情報が示す薬品が置かれた位置を示す位置情報を記憶した位置記憶部を用いる調剤撮像プログラムであり、
識別情報を読み取る読取装置から、薬品の識別情報を取得する識別情報取得処理と、
前記識別情報取得処理で薬品の識別情報を取得すると、取得した識別情報が示す薬品について前記位置記憶部が記憶した位置情報が示す位置を撮像する撮像処理と
をコンピュータに実行させる。
***概要の説明***
図1に基づき、実施の形態1に係る調剤撮像システム100の概要を説明する。
調剤撮像システム100は、調剤作業を撮像するためのシステムである。ここでは、薬品の袋詰め等の作業だけでなく、処方箋を受け付けてから、薬品を利用者に渡すまでの一連の作業を調剤作業と呼ぶ。
調剤撮像システム100は、レセプトコンピュータ110と、画像管理装置120と、ハンディターミナルと呼ばれる読取装置130と、複数の撮像装置140(ここでは、撮像装置140A〜140D)とを備える。なお、ここでは、レセプトコンピュータ110と画像管理装置120とを別の装置としたが、レセプトコンピュータ110と画像管理装置120とは1台の装置で構成されてもよい。
すると、レセプトコンピュータ110は、処方箋に記載された処方する薬品毎に対応する撮像装置140を特定し、薬品毎に特定した撮像装置140を画像管理装置120に通知する。ここでは、薬品毎に、撮像装置140A又は撮像装置140Bが特定される。また、レセプトコンピュータ110は、処方箋に記載された処方する薬品の情報を読取装置130に送信する。
この際、作業員は、処方する薬品が置かれた薬品棚11へ行き、薬品棚11の薬品が置かれた位置、又は、薬品の容器に付された薬品の識別情報である薬品コードを読取装置130で読み取った上で、薬品を取得する。ここでは、薬品コードがバーコードとして付されており、作業員は読取装置130によりバーコードを読み取る。もちろん、バーコードでなく、2次元コード等であってもよい。
読取装置130は、薬品コードを読み取ると、読み取った薬品コードを画像管理装置120に送信する。画像管理装置120は、薬品コードを受信すると、薬品コードにより識別される薬品に対して特定された撮像装置140を起動して、薬品が置かれた薬品棚11の位置を撮像する。この際、薬品が置かれた薬品棚11の位置に焦点が合わされて、撮像される。
調剤台12には、調剤台12の識別情報である台コードを示すバーコードが付されている。作業員は、調剤台12に着くと、読取装置130で調剤台12に付されたバーコードを読み取った上で、薬品の袋詰め等の作業を行う。
読取装置130は、調剤台12の台コードを読み取ると、読み取った台コードを画像管理装置120に送信する。画像管理装置120は、調剤台12の台コードを受信すると、調剤台12に対応する撮像装置140Cにより、調剤台12を撮像する。
読取装置130は、調剤台12の台コードを読み取ると、読み取った台コードを画像管理装置120に送信する。画像管理装置120は、調剤台12の台コードを再び受信すると、投薬カウンター13に対応する撮像装置140Dにより、投薬カウンター13を撮像する。
読取装置130は、調剤台12の台コードを読み取ると、読み取った台コードを画像管理装置120に送信する。画像管理装置120は、調剤台12の台コードを再び受信すると、投薬カウンター13の位置の撮像を終了する。
図2では、薬品a,b,cが順に取得された後、袋詰め・監査等が行われ、投薬が行われる場合を示している。また、薬品a,cには、撮像装置140Aが対応し、薬品bには、撮像装置140Bが対応し、調剤台12には、撮像装置140Cが対応し、投薬カウンター13には、撮像装置140Dが対応する。
まず、薬品aの薬品コードが読み取られ、薬品aが置かれた位置が撮像される。次に、薬品bの薬品コードが読み取られ、薬品aが置かれた位置の撮像が終了し、薬品bが置かれた位置が撮像される。次に、薬品cの薬品コードが読み取られ、薬品bが置かれた位置の撮像が終了し、薬品cが置かれた位置が撮像される。
そして、調剤台12の台コードが読み取られ、薬品cが置かれた位置の撮像が終了し、調剤台12の位置が撮像される。再び調剤台12の台コードが読み取られ、調剤台12の位置の撮像が終了し、投薬カウンター13の位置が撮像される。再び調剤台12の台コードが読み取られると、投薬カウンター13の位置の撮像が終了する。
図3に基づき、実施の形態1に係る調剤撮像システム100の構成を説明する。
調剤撮像システム100は、上述した通り、レセプトコンピュータ110と、画像管理装置120と、読取装置130と、複数の撮像装置140とを備える。
レセプトコンピュータ110は、位置記憶部111と、撮像装置記憶部112と、処方情報記憶部113と、画像記憶部114と、処方箋受付部115と、撮像装置特定部116と、処方箋送信部117と、画像再生部118とを備える。
図4に示すように、位置記憶部111は、薬品コード毎に、薬品の名称である薬品名と、薬品が置かれた薬品棚11の識別情報である棚番コードと、薬品棚11の位置を示す位置情報である3次元座標値とを記憶している。ここでは、棚番コードは、薬品棚11における引出の位置を示している。
図5に示すように、撮像装置記憶部112は、カメラ番号毎に、設置位置を示す3次元座標値を記憶している。
図6に示すように処方情報記憶部113は、処方箋の識別情報である処方コード毎に、患者の識別情報である患者コードと、調剤を行った日付である調剤日付と、処方した薬品の薬品コードと等を記憶している。処方した薬品が複数ある場合には、処方コードに対して、複数の薬品コードが記憶される。
図7に示すように、画像記憶部114は、処方コード毎に、連番と、撮像を開始した時刻を示す開始時刻と、撮像した撮像装置140のカメラ番号と、画像情報とを記憶している。
なお、図1,2に基づき説明したように、1つの処方箋に対して、薬品棚11の画像情報と、調剤台12の画像情報と、投薬カウンター13の画像情報とが撮像され、処方する薬品が複数ある場合には、各薬品についての画像情報が撮像される。つまり、1つの処方箋に対して、複数の画像情報が撮像される。そのため、処方コードだけでは画像情報を識別できないため、連番が設けられている。連番は、開始時刻の早い順に1から順に割り当てられた番号である。
処方箋受付部115は、受け付けた処方箋の情報を処方情報記憶部113に格納する。
ここでは、撮像装置特定部116は、薬品が置かれた位置に最も近い位置に設置された撮像装置140を、その薬品に対応する撮像装置140として特定する。そして、撮像装置特定部116は、特定した撮像装置140から薬品への方向を撮像向きとして特定するとともに、特定した撮像装置140と、薬品が置かれた位置との間の距離を焦点距離として特定する。
具体的には、撮像装置特定部116は、位置記憶部111が記憶した薬品の3次元座標値と、撮像装置記憶部112が記憶した各撮像装置140の3次元座標値とから、薬品が置かれた位置と、各撮像装置140が設置された位置との間の距離を計算する。そして、撮像装置特定部116は、計算した距離が最も短い撮像装置140を、その薬品に対応する撮像装置140として特定する。また、撮像装置特定部116は、薬品の3次元座標値と、特定した撮像装置140の3次元座標値とから、特定した撮像装置140に対する薬品が置かれた位置の方向を計算して、特定した方向を撮像向きとして特定する。また、撮像装置特定部116は、薬品が置かれた位置と撮像装置140との間の距離を、焦点距離として特定する。
撮像装置特定部116は、処方コード及び薬品コードとともに、その薬品コードが示す薬品について特定した撮像装置140と撮像向きと焦点距離とを、画像管理装置120に送信する。
画像管理装置120は、撮像情報記憶部121と、撮像情報受信部122と、識別情報取得部123と、撮像部124と、画像送信部125とを備える。
図8に示すように、撮像情報記憶部121は、薬品コード毎に、処方コードと、カメラ番号と、撮像向きと、焦点距離とを記憶している。
ここでは、識別情報取得部123は、台コードを初めに取得した場合には、台コードを調剤開始を示す識別情報として扱い、台コードを再び取得した場合には、台コードを調剤終了を示す識別情報として扱う。また、識別情報取得部123は、さらに台コードを取得した場合には、台コードを投薬終了を示す識別情報として扱う。
また、撮像部124は、識別情報取得部123が調剤開始を示す識別情報を取得すると、調剤台12に対応する撮像装置140により調剤台12の位置を撮像する。また、撮像部124は、識別情報取得部123が調剤終了を示す識別情報を取得すると、投薬カウンター13に対応する撮像装置140により投薬カウンター13の位置を撮像する。また、撮像部124は、識別情報取得部123が投薬終了を示す識別情報を取得すると、撮像を終了する。
また、画像送信部125は、開始時刻を示す日時と、撮像した撮像装置140のカメラ番号とを、画像情報のファイル名に含める。薬品コードも画像情報のファイル名に含めてもよい。
読取装置130は、薬品情報記憶部131と、処方箋受信部132と、読取部133とを備える。
図9に示すように、薬品情報記憶部131は、処方コード毎に、薬品コードと、薬品名とを記憶している。
図10から図13に基づき、実施の形態1に係る調剤撮像システム100の動作を説明する。
実施の形態1に係る調剤撮像システム100の動作は、実施の形態1に係る調剤撮像方法に相当する。また、実施の形態1に係る調剤撮像システム100の動作は、実施の形態1に係る調剤撮像プログラムの処理に対応する。
受付処理は、処方箋を受け付けてから、薬品の取得前までの処理である。
すると、撮像情報受信部122は、送信された情報を受信し、受信した情報を撮像情報記憶部121に格納する。
すると、処方箋受信部132は、送信された情報を受信し、受信した情報を薬品情報記憶部131に格納する。
取得処理は、処方する薬品を薬品棚11から取得する処理である。取得処理は、処方する薬品の分だけ繰り返される。
撮像部124は、次に薬品コード又は台コードが読み取られるまで、撮像を継続する。
調剤投薬処理は、取得された薬品の袋詰めや監査等の作業から、利用者への投薬までの処理である。
以上のように、実施の形態1に係る調剤撮像システム100では、読取装置130によって薬品コードが読み取られると、薬品コードが示す薬品が置かれた位置を撮像する。
薬品棚11から薬品の取得を行う際、薬品コードを読み取り、薬品の確認を行うことが行われている調剤現場では、薬品の取得を行う際、必ず薬品コードが取得される。そのため、薬品の取得作業を確実に撮像することができる。
例えば、薬品取得時の撮像装置140の焦点の移動が大きい、又は、撮像する撮像装置140の切り替えが多い場合には、薬品の取得作業が効率的でないことが考えられる。これにより、薬品棚11のレイアウト等を再考するきっかけになる。
そこで、処方する薬品が全て取得された場合に、調剤台12の位置が撮像されるとしてもよい。具体的には、図14に示すように、最後の薬品の薬品コードが読み取られた場合に、その薬品コードが示す薬品の位置が撮像されるとともに、調剤台12の位置が撮像されるようにする。つまり、最後の薬品の薬品コードを、調剤開始を示す識別情報として扱う。これにより、調剤台12で行われる袋詰め等の作業も確実に撮像することができる。
そこで、投薬カウンター13に設置されたレジ14が操作された場合に、投薬カウンター13の位置が撮像されるとしてもよい。つまり、レジ14から送信される信号を、調剤終了を示す識別情報として扱う。これにより、投薬カウンター13で行われる投薬作業も確実に撮像することができる。このとき、投薬カウンター13が複数存在し、投薬カウンター13毎に撮像装置140が備え付けられている場合、画像管理装置120が各投薬カウンター13について撮像中かどうかをチェックし、撮像中でない(使用されていない)投薬カウンター13を割り当てることも可能である。ここで、薬剤師がどの投薬カウンター13を使用するか、撮像開始と連動してLED等で知らせるようにすればよい。
そこで、このように、複数の作業員が同時に調剤作業を行う場合には、各薬品について、複数の撮像装置140を特定しておき、特定された撮像装置140のうちの使用されていない撮像装置140で撮像を行うようにすればよい。
レセプトコンピュータ110と画像管理装置120と読取装置130とはコンピュータである。
レセプトコンピュータ110と画像管理装置120と読取装置130とは、プロセッサ901、補助記憶装置902、メモリ903、通信装置904、入力インタフェース905、ディスプレイインタフェース906といったハードウェアを備える。
プロセッサ901は、信号線910を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。
入力インタフェース905は、ケーブル911により入力装置907に接続されている。
ディスプレイインタフェース906は、ケーブル912によりディスプレイ908に接続されている。
補助記憶装置902は、例えば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)である。
メモリ903は、例えば、RAM(Random Access Memory)である。
通信装置904は、データを受信するレシーバー9041及びデータを送信するトランスミッター9042を含む。通信装置904は、例えば、通信チップ又はNIC(Network Interface Card)である。
入力インタフェース905は、入力装置907のケーブル911が接続されるポートである。入力インタフェース905は、例えば、USB(Universal Serial Bus)端子である。
ディスプレイインタフェース906は、ディスプレイ908のケーブル912が接続されるポートである。ディスプレイインタフェース906は、例えば、USB端子又はHDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)端子である。
入力装置907は、例えば、マウス、キーボード又はタッチパネルである。
ディスプレイ908は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)である。
このプログラムは、メモリ903にロードされ、プロセッサ901に読み込まれ、プロセッサ901によって実行される。
更に、補助記憶装置902には、OS(Operating System)も記憶されている。
そして、OSの少なくとも一部がメモリ903にロードされ、プロセッサ901はOSを実行しながら、「部」の機能を実現するプログラムを実行する。
図15では、1つのプロセッサ901が図示されているが、レセプトコンピュータ110と画像管理装置120と読取装置130とが複数のプロセッサ901を備えていてもよい。そして、複数のプロセッサ901が「部」の機能を実現するプログラムを連携して実行してもよい。
また、「部」の処理の結果を示す情報やデータや信号値や変数値と、位置記憶部111と撮像装置記憶部112と処方情報記憶部113と画像記憶部114と撮像情報記憶部121と薬品情報記憶部131とが記憶するとした情報やデータや信号値や変数値とが、メモリ903、補助記憶装置902、又は、プロセッサ901内のレジスタ又はキャッシュメモリにファイルとして記憶される。
Claims (6)
- 薬品の識別情報毎に、その識別情報が示す薬品が置かれた位置を示す位置情報を記憶した位置記憶部と、
識別情報を読み取る読取装置から、薬品の識別情報を取得する識別情報取得部と、
前記識別情報取得部が薬品の識別情報を取得すると、取得した識別情報が示す薬品について前記位置記憶部が記憶した位置情報が示す位置を撮像する撮像部と
を備える調剤撮像システム。 - 前記識別情報取得部は、前記読取装置から調剤開始を示す識別情報を取得し、
前記撮像部は、前記識別情報取得部が調剤開始を示す識別情報を取得すると、調剤台の位置を撮像する
請求項1に記載の調剤撮像システム。 - 前記識別情報取得部は、前記読取装置から調剤終了を示す識別情報を取得し、
前記撮像部は、前記識別情報取得部が調剤終了を示す識別情報を取得すると、投薬カウンターの位置を撮像する
請求項2に記載の調剤撮像システム。 - 前記識別情報取得部は、前記薬品の識別情報とともに、処方箋の識別情報を取得し、
前記調剤撮像システムは、さらに、
前記撮像部が撮像して得られた画像データを、前記識別情報取得部が取得した処方箋の識別情報と関連付けて記憶する画像記憶部
を備える請求項1から3までのいずれか1項に記載の調剤撮像システム。 - 前記読取装置は、薬品が取得される際に、取得される薬品の識別情報を読み取り、
前記識別情報取得部は、前記読取装置が識別情報を読み取ると、前記読取装置から読み取った識別情報を取得する
請求項1から4までのいずれか1項に記載の調剤撮像システム。 - 薬品の識別情報毎に、その識別情報が示す薬品が置かれた位置を示す位置情報を記憶した位置記憶部を用いる調剤撮像プログラムであり、
識別情報を読み取る読取装置から、薬品の識別情報を取得する識別情報取得処理と、
前記識別情報取得処理で薬品の識別情報を取得すると、取得した識別情報が示す薬品について前記位置記憶部が記憶した位置情報が示す位置を撮像する撮像処理と
をコンピュータに実行させる調剤撮像プログラム。
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