JP5041302B2 - 連係機能を備えた画像監視システム - Google Patents
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Description
又、調剤薬局など医療機関において取り扱う医薬品のように外見はあまり違いが無くても大きな医療過誤、事故を含んでいるような業務を監視する場合、業務のタイミングに合わせて撮影し、撮影した画像と処方指示との関連付けをしながら画像を記録し、高いトレーサビリティを実現するには不十分である。
まず、一の業務もしくは処方せんに係わる監視データをグループ化することにより、トラッキングの対象となる業務に係わるデータをとりまとめて効率的に検索し、検索結果を業務グループ単位で表示することにより視認性を高めることを課題とする。
業務システムの管理者が管理責任を不分明にすることを望まないからである。
1)1つ又は複数のワークエリア毎に該エリアにおける前記業務を撮影範囲に収めるように設定され、ネットワークに接続され、前記業務のタイミングを通知するトリガー信号を受信して業務進行を連続して撮影し、撮影した画像情報を所定の送信先へ送信する1つ又は複数の動画、静止画撮影装置と、
2)前記業務に供する物に付加されるRFIDタグと、
3)前記ネットワークに接続され、前記ワークエリアで行われる業務の性質に応じて想定される前記RFIDタグの位置を基準に、該位置が収まるように前記RFIDタグの検出エリアを設定し、該RFIDタグを検出すると、前記RFIDタグが格納するタグIDを読み出し、該RFIDタグの検出/非検出の所定パターンから業務の開始/終了タイミングを抽出し、所定の方式でトリガー信号を前記撮影装置に発信するRFIDリーダーと、
4)前記ネットワークに接続され、前記画像情報を受信し、少なくとも前記タグIDを含むインデックス情報を生成し、これを画像情報と関連づけして監視データとして格納する監視システムサーバーと、
5)予め監視データのインデックス情報の項目として設定した前記タグIDを含む情報を取得し、前記業務システムに転送する転送制御手段と、
6)前記転送に係るインデックス情報を業務システムにおいて現在呼び出し中の業務データに書き込むことにより、当該インデックス情報の項目の値を介して業務データと監視データとの間にリンク付けを行う転送情報書込手段と、
7)前記業務システムで呼び出した業務データから、前記インデックス情報に係るデータ項目の値を抽出し、該抽出したデータ項目と値を検索キーとして前記監視データを検索する画像検索手段と、
8)前記タグIDを最初に読み出した時点から所定の有効期限を設定し、該有効期限内に取得された同一タグIDをインデックス情報として持つ監視データ群を一の業務に関する業務シークエンス・グループとして認識するグループ認識手段とを構成要素に含み、
前記業務システムで呼び出した業務データから、当該業務に係る監視データを前記グループ毎に検索できることを特徴とする。
前記RFIDタグに格納するタグIDはリードオンリーの固定IDであって、前記業務の実行に係わる入力を行う業務システムに設けた入力手段に該固定IDを入力し、該業務システムで扱う業務データのインデックス情報に該固定IDを追加することにより、前記監視データと該業務データとをリンクさせていることを特徴とする。
このような構成とすることにより、業務システムへの書き込みの必要は生じるものの、業務毎にRFIDにID情報を書き込む必要が無く、業務への負担が非常に軽くなる効果がある。
このような構成とすることにより、特別なデータベース検索の仕組みを設けることなく業務システム上からWEB経由で現在取扱中の業務データに係わる監視データを呼びだしてHTMLなど所定の書式で記されたページとして監視データをブラウザ表示することができる効果がある。
このような構成とすることにより、業務中の手間を最小限度に抑える効果があり、監視システムの導入を容易にするものである。
1)1つ又は複数のワークエリア毎に該エリアにおける前記業務を撮影範囲に収めるように設定され、ネットワークに接続され、前記業務のタイミングを通知するトリガー信号を受信して業務進行を連続して撮影し、撮影した画像情報を所定の送信先へ送信する1つ又は複数の動画、静止画撮影装置と、
2)前記業務に供する物に付加され、仮ID項目とユニークID項目が設定され、業務開始前において仮IDの値のみ書き込まれているRFIDタグと、
3)前記ネットワークに接続され、前記ワークエリアで行われる業務の性質に応じて想定される前記RFIDタグの位置を基準に、該位置が収まるように前記RFIDタグの検出エリア を設定し、該RFIDタグを検出すると、前記RFIDタグが格納する仮IDを含むID情報を読み出し、該RFIDタグの検出/非検出の所定パターンから業務の開始/終了タイミングを抽出し、所定の方式でトリガー信号を前記撮影装置に発信するRFIDリーダーと、
4)前記ネットワークに接続され、前記画像情報を受信し、少なくとも前記仮IDを含むインデックス情報を生成し、これを画像情報と関連づけして監視データとして格納する監視システムサーバーと、
5)前記業務システムで取扱中の業務に係るユニークIDを所定の手段で取得し、前記RFIDタグに設けたユニークID項目へ書込みを実行するユニークID書込手段と、
6)前記業務システムで取扱中の業務に係るユニークIDを所定の手段で取得し、前記監視システムサーバーに転送する転送手段と、
7)前記仮IDをインデックス情報に含む前記監視データから、前記ユニークID項目が空(NULL)である監視データを呼び出して、前記転送手段により転送されたユニークIDをユニークID項目に書き込むリンク制御手段と、
8)前記業務システムで呼び出した業務データから、前記ユニークIDに係るデータ項目の値を抽出し、該抽出したデータ項目と値を検索キーとして前記監視データを検索する画像検索手段と、
9)前記ユニークIDに係る仮IDを最初に読み出した時点から所定の有効期限を設定し、該有効期限内に取得された同一ユニークIDをインデックス情報として持つ監視データ群を一の業務に関する業務シークエンス・グループとして認識するグループ認識手段とを構成要素に含み、
前記業務システムで呼び出した業務データから、当該業務に係る監視データを前記グループ毎に検索できることを特徴とする。
1)1つ又は複数のワークエリア毎に該エリアにおける前記業務を撮影範囲に収めるように設定され、ネットワークに接続され、前記業務のタイミングを通知するトリガー信号を受信して業務進行を連続して撮影し、撮影した画像情報を所定の送信先へ送信する1つ又は複数の動画、静止画撮影装置と、
2)前記業務に供する物に付加され、当該業務のデータ項目である会員番号が格納されたRFIDタグが備えられた会員カードと、
3)前記ネットワークに接続され、前記ワークエリアで行われる業務の性質に応じて想定される前記RFIDタグの位置を基準に、該位置が収まるように前記RFIDタグの検出エリアを設定し、該RFIDタグを検出すると、前記RFIDタグが格納するタグIDを読み出し、該RFIDタグの検出/非検出の所定パターンから業務の開始/終了タイミングを抽出し、所定の方式でトリガー信号を前記撮影装置に発信するRFIDリーダー、
4)前記ネットワークに接続され、前記画像情報を受信し、少なくとも前記会員番号を含むインデックス情報を生成し、これを画像情報と関連づけして監視データとして格納する監視システムサーバー、
5)前記業務システムで呼び出した業務データから、前記会員番号に係るデータ項目の値を抽出し、該抽出したデータ項目と値を検索キーとして前記監視データを検索する画像検索手段と、
6)前記会員番号を最初に読み出した時点から所定の有効期限を設定し、該有効期限内に取得された同一会員番号をインデックス情報として持つ監視データ群を一の業務に関する業務シークエンス・グループとして認識するグループ認識手段とを構成要素に含み、
前記業務システムで呼び出した業務データから、当該業務に係る監視データを前記グループ毎に検索できることを特徴とする。
前記インデックス情報は、さらに当該タグIDの利用回数を含むものであって、一のタグIDに対して複数の業務シークエンス・グループに属する監視データが検索されるとき、当該業務データと監視データにおけるタグIDの利用回数に係わる項目値を参照することにより一の業務シークエンス・グループの監視データに特定することを特徴とする。
このような構成とすることで、医薬品のように外見はあまり違いが無くても大きな医療過誤、事故を含んでいるような業務を効果的に監視し、高いトレーサビリティを実現できる効果がある。
図1は、本発明の実施例1の概略構成図である。これは、薬局における受付、処方場所、交付場所、会計にシステムを導入した場合の実施形態である。ネットワーク10000、監視システムサーバー10001、監視データ記憶装置10002、監視対象である業務が行われる第1のタイプのワークエリア10010、第2のタイプのワークエリア10020、ネットワーク10030、業務システムサーバー10031、業務データ記憶装置10032という構成である。
ここで便宜上2つのネットワーク10000、10030を図示したが、これらは1つのネットワーク又は相互に接続した実質的に1つのネットワークを構成しているものである。
又、ここでは説明の便宜上2つのタイプのワークエリアを1つずつ示した。第1のタイプのワークエリア10010は、受付場所および会計場所に採用され、第2のタイプのワークエリア10020は、処方場所と交付場所に採用されるので、それぞれのタイプのワークエリアが2つずつ合計4つのワークエリアが存在している。尚、本発明のワークエリアは各タイプ2つずつに限られるものではなく、導入する薬局や作業所の規模やワークエリアの数に応じて、第1もしくは第2のタイプのワークエリア構成を適宜選んで構成するものであり、一のタイプのみのワークエリアを複数も受けるものであっても良い。
第2のタイプのワークエリアの構成は以下の通りである。監視カメラ10021、作業台10022が配置され、作業者10027が作業台に向かって行う業務を監視カメラが撮影するように設けられている。ここで作業台10022には、RFIDリーダー10023および拡大鏡10026が設けられている。このRFIDリーダーの検知エリアに業務で用いるRFIDタグを有する書類ホルダー10024が置かれると、所定のトリガー信号を発信する。拡大鏡は、ネットワーク接続しており、作業者が拡大鏡の撮影範囲に対象物を設定するか、拡大鏡を対象物に向けるなどして、特に図示しないスイッチを操作することにより、拡大画像を取得することができる。
ここで拡大画像は、特に図示しないモニター等により作業者による業務対象の確認に用いるとともにネットワーク経由で監視システムサーバーに送信される。
作業者10027は、調剤に係わる業務を行い、業務システムサーバーに接続したパソコン端末10025に業務入力を行う。
尚、ここで示すシステムの構成は一例に過ぎず、設置する対象や構成する具体的なハード機器に応じて適宜構成することができる。例えば業務入力をパソコン端末に入力としたが、本発明の業務入力はこれに限られるものではない。薬局の規模などに応じて適宜専用端末等とすることが可能である。
また、以下の説明における監視システムサーバーや業務システムサーバーの各機能「部」の動作は、予め用意されたプログラムをモニター、キーボード、マウス等のインターフェースを備えたパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行し、各種デバイスを制御することにより実現される。また、これらのプログラムは、たとえばハードディスク、USBメモリー、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出され、システムのユーザが操作することによって実行される。
例えば、作業開始時刻T1から作業終了時刻T2までRFIDタグが検出され続けている間ずっと、RFIDリーダーはトリガー信号を監視カメラに対して発信し続け、当該監視カメラはトリガー信号を受信している間づっと、撮影を続けるように制御されるといった技術である。
あるいは、開始時刻T1においてRFIDタグが検出されると、RFIDリーダーは監視カメラに対して、起動信号を送信する。次に終了時刻T2において検出されなくなると、RFIDリーダーは終了信号を送信するといったものであってもよい。
RFIDリーダーの検知動作を管理するリーダー管理部3001、監視カメラから送信される画像情報を取得し、インデックス情報を生成・付与して格納する画像取得部3002、業務シークエンス・グループを判別しグループ化するグループ識別部3003、所定の場所に監視データを格納する監視データ格納部3004、所定のインデックス情報から転送情報を生成し業務システムサーバー10031に転送する転送制御部3005、所定のキー情報の入力を受けて監視データを呼び出す画像検索部3006、これら各機能部の動作のためネットワーク上の通信動作を制御する通信部3007という構成である。
ここで監視データは、検知されたRFIDタグからの読み取り情報、日付、時刻、監視カメラの場所などの情報から生成したインデックス情報と監視カメラからの画像情報から構成され、さらに最初のRFIDタグ検知から所定の有効期限内に取得されたかどうかにより、一の業務シークエンス・グループに属するかどうかの判別がなされた後、所定のグループIDを付与されるものである。ここで監視カメラの場所として監視カメラの端末IDを採用するものとするが、本発明の監視カメラの場所はこれに限られるものではなく、例えば監視カメラを起動させるトリガー信号を発したRFIDリーダーの端末IDなどであってもよい。
業務シークエンス・グループとは、ある患者が薬局に来店した場合において、この患者の、この度の処方せんに係わるすべての調剤業務(受付業務、処方業務、交付業務、会計業務)を1つのシークエンスとして把握する概念である。
図5は、画像取得し、監視データを生成し、監視データ記憶装置10002に格納する動作を示したリーダー管理部等の各機能部・装置による協働動作のフローである。
ステップ5001では、所定のRFIDリーダー管理プログラムを実行するリーダー管理部の動作によりRFIDリーダーに対してポーリングが行われる。ここで送信要求がなければ、ステップ5002において、「Null」信号が返される。ステップ5003において、RFIDタグが所定の検知範囲に置かれると、ステップ5004のポーリングに対して、ステップ5005の固定IDの送信が行われる。固定IDは、前述の通り予めRFIDタグのメモリに格納していたタグIDである。
固定IDの送信を受けたリーダー管理部は、ステップ5006において、画像取得部に対して画像取得を依頼する。画像取得部は、ステップ5007において、インデックス情報を生成し、監視データ格納装置に書き込む。ここでのインデックス情報の生成については、後述する。
また、監視カメラは、ステップ5008において、所定回数分の画像情報を監視データ格納装置に送信する。ステップ5009において、先のステップでインデックス情報を書き込んだ監視データの格納場所に画像情報を書き込む。
ステップ5010において、RFIDタグが所定の検知範囲から外されると、ステップ5011のポーリングに対して、ステップ5012において「Null」が返される。「Null」を返されたリーダー管理部は、ステップ5013において、画像取得終了の依頼を画像取得部に対して発信する。
図6は、ステップ5007におけるインデックス情報の生成・書き込みの動作を説明するフローである。
ステップ6001において、前述のリーダー管理部から送信される固定IDを受信する。ここで監視データ記憶装置に対して当該固定IDをインデックス情報としてもつ監視データの照会を行い、最初の受信かどうかを判別する。
判別の結果が「Yes」、すなわち最初の受信であれば、ステップ6002において最初のグループIDを設定する。次に、ステップ6003において、当該固定IDの検知に係わる日付・時刻・場所の情報を取得する。ここで場所の情報は、監視カメラの端末IDであり、この端末IDによってワークエリアを特定することができる。
尚、ここで監視カメラの場所として監視カメラの端末IDを採用するものとしているが、本発明の監視カメラの場所はこれに限られるものではなく、例えば監視カメラを起動させるトリガー信号を発したRFIDリーダーの端末IDであってもよい。
ステップ6004において、上記設定もしくは取得したグループID、日付、時刻、場所と固定IDを予め設定した監視データの対応する各項目に書き込む。
判別の結果が「No」、すなわち既に業務シークエンス・グループを設定済の監視データに係わる固定IDであった場合、ステップ6005において所定の有効期限テーブルを参照し有効期限内でなければ、ステップ6006において最初の固定ID受信とし、ステップ6007において既に設定済のグループIDとは異なる第2のグループIDを設定する。次に、ステップ6008において、当該固定IDの検知に係わる日付・時刻・場所の情報を取得する。そして、ステップ6009において、上記設定もしくは取得したグループID、日付、時刻、場所と固定IDを予め設定した監視データの対応する各項目に書き込む。
ステップ6005において所定の有効期限テーブルを参照し有効期限内にあれば、ステップ6010において既に設定済の最初のグループIDを付与する。次に、ステップ6011において、当該固定IDの検知に係わる日付・時刻・場所の情報を取得する。そして、ステップ6012において、上記付与もしくは取得したグループID、日付、時刻、場所と固定IDを予め設定した監視データの対応する各項目に書き込む。
ここでは、グループIDを設定し、各監視データにグループ項目を設定する方式を採用したが、本発明の業務シークエンス・グループに係わる発明は、この方式に限られるものではなく、監視データにグループに係わるデータ項目を設定せず、同一の業務シークエンス・グループに属する監視データをグループ毎に設定した管理テーブルに登録し、グループ管理する方式でも良い。
図7は、上記グループ化の方式を比較した概念図である。監視データにグループID項目を設定した方式に係わる監視データ記憶装置7001に格納した監視データ7002を示したものと、グループID項目を設けることなく同一業務シークエンスに係わる監視データを管理テーブル7003に登録し、グループID項目を設けない監視データ7003を格納した監視データ記憶装置とを示してある。
尚、監視情報は、監視カメラで取得した画像情報もしくは拡大鏡による拡大画像である。
図8は、ステップ6005において参照する有効期限テーブルの構造を示したものである。最初の固定ID受信から3時間以内を有効とした場合のものである。前述の「最初の固定IDの受信」が認識される毎に追記されてなるテーブルである。その項目は、受信した固定ID、最初の受信に係わる日付、最初の受信に係わる時刻、有効期限そしてグループIDから構成される。このテーブルを参照し、画像取得部は、有効期限内の同一固定IDに係わる監視データに関しては同一のグループIDが付与する。8001と8002で示したデータは、ともに固定ID「k1」であるが、「g1」の業務シークエンスの有効期限経過後の7002の監視データについては、異なる業務シークエンスと認識され、最初のg1とは異なる「g8」という第2のグループIDが設定されている。
業務入出力部4001、業務入力された業務情報を業務データの形式に加工するデータ処理部4002、業務データを業務データ格納装置10032に格納する制御をする業務データ格納部4003、転送情報に含まれるインデックス情報を業務データに書き込みを行う転送情報書込部4004、所定のキー情報入力により業務データを検索する制御を行う業務データ検索部4005、これら各機能部の動作のためネットワーク上の通信動作を制御する通信部4006という構成である。
ここで、転送情報書込部4004で扱う転送情報とは、前述の監視システムサーバーから転送される当該業務システムで取扱中の業務データに係わる業務を監視した監視データを指し示す所定のインデックス情報を含むものであり、当該インデックス情報は所定のプログラムの実行による書込動作により、この業務データのインデックス情報として予め設定した項目に書き込まれる。当該項目の書き込み情報をキーに検索することにより対応する監視データの呼び出しが可能となり、監視データと業務データとの間にリンク付けがなされることになる。
図9は、監視システムサーバーの転送制御部3005と業務システムサーバーの転送情報書込部4004等が協働して行うリンク付け動作を示したフローである。
ステップ9001において、所定のRFIDリーダー管理プログラムを実行するリーダー管理部の動作によりRFIDリーダーに対してポーリングが行われる。ここで送信要求がなければ、ステップ9002において、「Null」信号が返される。ステップ9003において、RFIDタグが所定の検知範囲に置かれると、ステップ9004のポーリングに対して、ステップ9005の固定IDの送信が行われる。固定IDの送信を受けたリーダー管理部は、ステップ9006において、転送制御部に対して固定IDを送信する。転送制御部は、ステップ9007において、転送情報を生成し、業務システムサーバーに送信する。ここでの転送情報としては、業務の必要に応じて、受信した固定IDをそのまま送信する方式と、その変形方式として受信した固定IDとその利用回数を送信する方式および受信した固定IDに係わる監視データの格納場所を送信する方式がある。それぞれの方式について、業務システムサーバーの動作とともに後で説明する。
ステップ9008において、業務システムサーバーは、現在呼び出し中の業務データに設定したインデックス情報の項目として転送情報を所定の項目に書き込む。この書き込みは、業務システムの入力画面に所定の実行ボタンを表示し、呼び出し中の業務データを所定の検知範囲に置いたRFIDタグに係わる監視データとリンク付けの必要に応じて、当該実行ボタンにクリック等のアクションを加えることによって実行される。ここでリンク付けの実行は、実行ボタンへのアクションに限定されるものではなく、業務データを呼びだし中にRFIDタグを検知範囲にセットすると、リンク付け動作が自動的に実行される方式であっても良い。
ステップ9009において、RFIDタグが所定の検知範囲から外されると、ステップ9010のポーリングに対して、ステップ9011において「Null」信号が返される。
図10は、監視システムサーバーにおける転送情報を生成・送信および業務システムサーバーにおける転送情報の受信、インデックス情報の生成、そして業務データ記憶装置10032への書き込みを行う協働動作の基本的方式示したフローである。
破線で示した領域10001の各ステップは、監視システムサーバーの動作であり、破線で示した領域10031の各ステップは業務システムサーバーの動作である。ステップ1001において、転送制御部3005がリーダー管理部3001から固定IDを受信すると、次にステップ1002において当該固定IDを含む転送情報が生成される。ステップ1003において、前述の実行ボタンにクリック等のアクションを加えることによって転送制御部の所定の転送プログラムを実行することにより転送情報の業務システムサーバーへの転送が行われる。ステップ1004において、転送情報書込部により転送された転送情報に含まれる固定IDの業務データへの書き込みが行われる。
監視データの固定ID1103に加えて日付1104と、業務データの固定ID1105に受付記録1106を加えたものとを検索のキーとして比較するデータ項目として対応するように設定することにより、監視データに係わる業務の業務データとがリンク付けられる。すなわち、固定ID項目の項目値が一致し、かつ、日付項目の値と受付記録の所定の値が同一業務とみなせる範囲であることを条件に、当該業務データに係わる監視データである(リンクしている)と判断し、一方のデータから他方のデータに対して当該項目を参照して呼び出す仕組みを構築するのである。ここで固定IDと他の項目をリンク付けに用いるのは、RFIDタグが格納するタグIDは書き換えることのない固定IDであり、当該RFIDタグを付けた書類ホルダーは使い回しされるため、一定の期間経過後には再度同じ固定IDを受信することになるため、どの業務に関する監視データであるかを一意に特定するために他の項目と合わせてリンク付けがなされている必要があるからである。
ここでは便宜上1つの監視データと業務データを図示したが本発明で扱うデータは、複数のデータの束であり、それらがリンク付けられているのである。
また、ここではリンク付けに用いる固定ID以外の他の項目として日付と受付記録を利用したが、本発明はこれに限られるものではなく、時刻と受付記録などというように適宜選択可能である。
図12は、監視システムサーバーにおける転送情報を生成・送信および業務システムサーバーにおける転送情報の受信、インデックス情報の生成、そして業務データ記憶装置10032への書き込みを行う協働動作の変形1を示したフローである。
破線で示した領域10001の各ステップは、監視システムサーバーの動作であり、破線で示した領域10031の各ステップは業務システムサーバーの動作である。ステップ1201において、転送制御部3005がリーダー管理部3001から固定IDを受信すると、次にステップ1202において利用回数参照テーブル1203を参照し、当該固定IDの利用回数を取得する。RFIDタグが格納するタグIDは書き換えることのない固定IDであり、当該RFIDタグを付けた書類ホルダーは使い回しされるため、一定の期間経過後には再度同じ固定IDを受信することになるため、どの業務に関する監視データであるかを一意に特定するために何度目の使い回しかを示す情報がインデックスとして利用できるからである。
図13は、ステップ1202で参照する利用回数参照テーブル1203の構造を示したものである。
最初の固定ID受信から3時間以内を有効とした場合のものである。前述の「最初の固定IDの受信」が認識される毎に追記されてなるテーブルである。その項目は、受信した固定ID、最初の受信に係わる日付、最初の受信に係わる時刻、有効期限そして利用回数から構成される。1301と1302で示したデータは、ともに固定ID「k1」であるが、最初の業務シークエンスの有効期限経過後の13002の監視データについては、異なる業務シークエンスと認識され、利用回数の値が「2」となる。
ここで監視データの固定IDと利用回数に係わる項目値を参照することにより、監視データに係わる業務の業務データを直接呼び出すことが可能になる。すなわち、固定IDと利用回数の項目値を業務データの項目として書き込むことにより、業務データから監視データとがリンク付けられるのである。
ここで固定IDと他の項目をリンク付けに用いるのは、RFIDタグが格納するタグIDは書き換えることのない固定IDであり、当該RFIDタグを付けた書類ホルダーは使い回しされるため、一定の期間経過後には再度同じ固定IDを受信することになるため、どの業務に関する監視データであるかを一意に特定するために他の項目と合わせてリンク付けをする必要があるからである。
ここでは便宜上1つの監視データと業務データを図示したが本発明で扱うデータは、複数のデータの束であり、それらがリンク付けられているのである。
図15は、監視システムサーバーにおける転送情報を生成・送信および業務システムサーバーにおける転送情報の受信、インデックス情報の生成、そして業務データ記憶装置10032への書き込みを行う協働動作の変形2を示したフローである。
破線で示した領域10001の各ステップは、監視システムサーバーの動作であり、破線で示した領域10031の各ステップは業務システムサーバーの動作である。ステップ1501において、転送制御部3005がリーダー管理部3001から固定IDを受信すると、次にステップ1502において格納場所管理テーブル1503を参照し、当該監視データの格納場所を取得する。格納場所にはURI(Uniform Resource Identifier)を採用するものとする。
図16は、ステップ1502で参照する格納場所管理テーブル1503の構造を示したものであり、最初の固定ID受信から3時間以内を有効とした場合のものである。前述の「最初の固定IDの受信」が認識される毎に追記されてなるテーブルである。その項目は、受信した固定ID、最初の受信に係わる日付、最初の受信に係わる時刻、有効期限そしてURIから構成される。1601と1602で示したデータは、ともに固定ID「k1」であるが、最初の業務シークエンスの有効期限経過後の1602の監視データについては、異なる業務シークエンスと認識される。ここでURIは、httpのスキームで示され、業務シークエンス・グループ毎に監視データを表示する監視画面を生成するプロラムが格納された場所を指定し、所定の監視データに係わる画面を生成し、呼び出す仕組みとなっている。後でトラッキングのための監視データの検索・表示を説明するときに、生成した表示画面について詳しく説明する。
次に、ステップ1504において、上記URIを含む転送情報を生成し、ステップ1505において、前述の実行ボタンにクリック等のアクションを加えることによって転送制御務部の所定の転送グラムを実行することにより転送情報の業務システムサーバーへの転送が行われる。ステップ1506において、転送情報書込部により転送された転送情報に含まれるURIの業務データへの書き込みが行われる。
ここで業務データのURIに係わる項目値を参照することにより、業務データに係わる業務の監視データの格納場所1703を指定して、直接呼び出すことが可能になる。すなわち、URIの項目値を業務データの項目として書き込むことにより、業務データから監視データとがリンク付けられるのである。
監視の対象となるワークエリア内およびワークエリア外で行われる業務、ワークエリア内の監視に係わる監視システムの動作、業務システムの動作の3つを時系列的に並べたものである。
18001は、業務に供する書類ホルダーを用意するクリップ準備ステップである。ここでは、タグIDとして固定IDを格納したRFIDタグを有する書類ホルダーを準備する。本実施例においてRFIDタグのメモリーは、リードオンリーに用いるので、メモリーの書き込み、書き換えができる必要はない。
この作業は、監視システムの監視対象外である。したがって、この業務ステップの監視データは、本実施例のシステムでは管理しない。
ここでは、RFID付加物として書類ホルダーを採用しているが、前述の書類ホルダーに限られるものではなく、業務に供するものを適宜採用可能である。
時系列的に対応する監視システムサーバーおよび業務システムサーバーの動作と共に説明する。なお、監視カメラ、作業者およびパソコン端末は、同一のタイプのワークエリア構成の場所については、便宜上同一の表記を用いるが、現実に同一のものということではなく、システムの構成要素あるいは監視対象として同等であるにすぎない。
18002は、受付ステップである。受付場所には、図1の10010で示される第1のタイプのワークエリア構成が採用されている。このとき業務システムサーバーの動作は、受付入力ステップ18011であり、作業者10016としての受付人は、来局した患者等への受付業務を行い、パソコン端末10015から受付入力をおこなう。
このときの監視システムサーバーは、監視情報取得ステップ18006において、監視カメラ10011によって撮影した当該業務の画像情報を取得し、固定IDであるタグIDを含むインデックス情報を生成し、画像情報に付加することにより監視データを生成し、業務シークエンス・グループの判別を行い、監視データを画像記憶装置10002の所定の場所に格納する。
このときの監視システムサーバーは、監視情報取得ステップ18007において、監視カメラ10021によって撮影した当該業務の画像情報を取得し、固定IDであるタグIDを含むインデックス情報を生成し、画像情報に付加することにより監視データを生成し、業務シークエンス・グループの判別を行い、監視データを画像記憶装置10002の所定の場所に格納する。
ここで作業者10027が、業務対象について詳細に観察する場合、拡大鏡10026を操作し、拡大画像を取得する。取得された拡大画像は、監視システムサーバーに送信され、画像取得部に設けられた拡大鏡からの画像を処理する所定のプログラムを実行することにより検知中のタグIDに係わるインデックス情報を付加されて、監視データとして画像記憶装置10002の所定の場所に格納される。
図19は、拡大画像に係わる監視データの構造を示したものである。拡大画像に係わる監視データ1900は、固定ID、日付、時刻、場所そして監視情報というデータ項目から構成されることは、監視カメラによる画像情報に係わる監視データと同様である。ここで場所1901には、拡大鏡の端末ID1902が書き込まれ、監視情報1903には拡大画像が格納される。当該監視データの格納・検索は監視カメラの画像に係わる監視データと同様の動作で実行されるのである。また、業務シークエンス・グループが判別されることも同様であり、必要に応じて監視データのデータ項目としてグループIDを設定しても良い。
このときの監視システムサーバーは、監視情報取得ステップ18008において、監視カメラ10021によって撮影した当該業務の画像情報を取得し、固定IDであるタグIDを含むインデックス情報を生成し、画像情報に付加することにより監視データを生成し、業務シークエンス・グループの判別を行い、監視データを画像記憶装置10002の所定の場所に格納する。
ここで作業者10027が、業務対象について詳細に観察する場合、拡大鏡10026を操作し、拡大画像を取得する。取得された拡大画像は、監視システムサーバーに送信され、画像取得部に設けられた拡大鏡からの画像を処理する所定のプログラムを実行することにより検知中のタグIDに係わるインデックス情報を付加されて、監視データとして画像記憶装置10002の所定の場所に格納される。
このときの監視システムサーバーは、監視情報取得ステップ18009において、監視カメラ10011によって撮影した当該業務の画像情報を取得し、固定IDであるタグIDを含むインデックス情報を生成し、画像情報に付加することにより監視データを生成し、業務シークエンス・グループの判別を行い、監視データを画像記憶装置10002の所定の場所に格納する。
図20は、業務システムで取扱中の業務データに係わる業務について問題等が発生し、確認のためトラッキングを行う場合の動作を示したフローである。ここで破線で示した10031の領域のステップの動作は業務システムサーバーの動作であり、破線で示した100001の領域の動作は、監視システムサーバーの動作である。
ステップ20001において、患者名等をキー入力するなど周知の方式で業務データ記憶手段10032に対して所望の業務データの呼び出しを行う。対象となる業務データ20003は業務システムサーバーの特に図示しないメモリーに確保されたワーク領域20004に展開され、即時データ処理可能な状態となり、ステップ20002において特に図示しないモニター等に所定の方式で表示される。
次にステップ20005において、ワーク領域に展開された業務データのデータ項目から監視データ検索に必要な検索キーを含むトラッキング依頼文を生成する。ステップ20006において、生成された依頼文が監視システムサーバーに送信される。
ステップ20007において、受信した依頼文から検索キーを抽出し、監視データの検索を行う。検索キーは、以下のような形式でデータ項目とその項目値を指定するものである。
固定IDと日付で監視データを特定する場合であれば、(固定ID,k1)&(日付,20091023)といった形式である。
あるいは、固定IDと利用回数で特定する形式であれば、(固定ID,k1)&(利用回数,2)といった形式である。
URIで特定し呼び出す方式であれば、(URI,http//www/drug.com/trace.exe?id=g1)といった形式である。
図21〜23は、検索結果の表示画面の一例である。本発明に係わる検索結果の表示は、監視対象の業務の特性に応じて適宜変形可能である。
図21において、21000は監視データ呼び出し後に最初に表示される画面である。検索された監視データのグループIDが21001に表示されている。ここでは「g1」としてグループ化された業務シークエンス・グループに係わる監視データが呼び出されている。各監視データは、作業、場所(監視カメラ又は拡大鏡の端末ID)、撮影開始日時を見出しとして一覧表示されており、各表示はHTML文書で記載されクリック等の適当なアクションを加えることにより該当する見出しの監視データを表示することができる。
図22は、図21における21002で示された監視データを表示した画面を示したものである。監視対象の作業は22001で表示された「処方」であり、カメラの端末IDは2202で示された「C2」である。C2は処方場所の監視カメラを示す端末IDである。22003は、22004で示された時刻における画像である。ここで一覧表示された「時刻」はHTML文書となっており、クリック等の適当なアクションを加えることにより所望の時刻の画像を表示することができる。
図23は、図21における21003で示された監視データを表示した画面を示したものである。監視対象の作業は23001で表示された「交付」であり、カメラの端末IDは2302で示された「M3」である。M3は交付場所の拡大鏡を示す端末IDである。23003は、23004で示された時刻に作業者によって観察された拡大画像である。ここで一覧表示された「時刻」はHTML文書となっており、クリック等の適当なアクションを加えることにより所望の時刻の拡大画像を表示することができる。
図24は、本発明の実施例2の概略構成図である。これは、薬局の受付、処方場所、交付場所、会計にシステムを導入した場合の実施形態である。ネットワーク240000、監視システムサーバー240001、監視データ記憶装置240002、監視対象である業務が行われる第1のタイプのワークエリア240010、第2のタイプのワークエリア240020という構成である。
ここでは説明の便宜上2つのタイプのワークエリアを1つずつ示した。第1のタイプのワークエリア240010は、受付場所および会計場所に採用され、第2のタイプのワークエリア240020は、処方場所と交付場所に採用されるので、それぞれのタイプのワークエリアが2つずつ合計4つのワークエリアが存在している。尚、本発明のワークエリアは各タイプ2つずつに限られるものではなく、導入する薬局や作業所の規模やワークエリアの数に応じて、第1もしくは第2のタイプのワークエリア構成を適宜選んで構成するものであり、一のタイプのみのワークエリアを複数も受けるものであっても良い。
ここで業務入力を調剤録に記入する方式であるが、調剤録のような紙媒体の帳簿に限られるものではなく帳簿機能を備えたパソコンに行う構成であってもよい。
第2のタイプのワークエリアの構成は以下の通りである。監視カメラ240021、作業台240022が配置され、作業者240027が作業台に向かって行う業務を監視カメラが撮影するように設けられている。ここで作業台240022には、RFIDリーダー240023および拡大鏡240026が設けられている。このRFIDリーダーの検知エリアに業務で用いるRFIDタグを有する書類ホルダー240024が置かれると、所定のトリガー信号を発信する。拡大鏡は、ネットワーク接続しており、作業者が拡大鏡の撮影範囲に対象物を設定するか、拡大鏡を対象物に向けるなどして、特に図示しないスイッチを操作することにより、拡大画像を取得することができる。
ここで拡大画像は、特に図示しないモニター等により作業者による業務対象の確認に用いるとともにネットワーク経由で監視システムサーバーに送信される。
作業者240027は、調剤に係わる業務を行い、調剤録240025に業務入力を行う。
ここで業務入力を調剤録に記入する方式であるが、調剤録のような紙媒体の帳簿に限られるものではなく帳簿機能を備えたパソコンに行う構成であってもよい。
また、以下の説明における監視システムサーバーの各機能「部」の動作は、予め用意されたプログラムをモニター、キーボード、マウス等のインターフェースを備えたパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行し、各種デバイスを制御することにより実現される。また、これらのプログラムは、たとえばハードディスク、USBメモリー、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出され、システムのユーザが操作することによって実行される。
RFIDリーダーの検知動作を管理するリーダー管理部26001、監視カメラから送信される画像情報を取得し、インデックス情報を生成・付与して格納する画像取得部26002、業務シークエンス・グループを判別しグループ化するグループ識別部26003、所定の場所に監視データを格納する監視データ格納部26004、所定のキー情報の入力を受けて監視データを呼び出す画像検索部26005、これら各機能部の動作のためネットワーク上の通信動作を制御する通信部26006という構成である。
ここで監視データは、検知されたRFIDタグからの読み取り情報、日付、時刻、監視カメラの端末ID(場所)などの情報から生成したインデックス情報と監視カメラからの画像情報から構成され、さらに最初のRFIDタグ検知から所定の有効期限内に取得されたかどうかにより、一の業務シークエンス・グループに属するかどうかの判別がなされた後、所定のグループIDを付与されるものである。
業務シークエンス・グループとは、ある患者が薬局に来店した場合において、この患者の、この度の処方せんに係わるすべての調剤業務(受付業務、処方業務、交付業務、会計業務)を1つのシークエンスとして把握する概念である。
図27は、画像取得し、監視データを生成し、監視データ記憶装置10002に格納する動作を示したリーダー管理部等の各機能部・装置による協働動作のフローである。
ステップ2701では、所定のRFIDリーダー管理プログラムを実行するリーダー管理部の動作によりRFIDリーダーに対してポーリングが行われる。ここで送信要求がなければ、ステップ2702において、「Null」信号が返される。ステップ2703において、RFIDタグが所定の検知範囲に置かれると、ステップ2704のポーリングに対して、ステップ2705のタグIDの送信が行われる。タグIDは、予めRFIDタグのメモリーに格納されている識別子である。
タグIDの送信を受けたリーダー管理部は、ステップ2706において、画像取得部に対して画像取得を依頼する。画像取得部は、ステップ2707において、タグIDを含むインデックス情報を生成し、監視データ格納装置に書き込む。ここでのインデックス情報の生成については、後述する。
また、監視カメラは、ステップ2708において、所定回数分の画像情報を監視データ格納装置に送信する。ステップ2709において、先のステップでインデックス情報を書き込んだ監視データの格納場所に画像情報を書き込む。
ステップ2710において、RFIDタグが所定の検知範囲から外されると、ステップ2711のポーリングに対して、ステップ2712において「Null」が返される。「Null」を返されたリーダー管理部は、ステップ2713において、画像取得終了の依頼を画像取得部に対して発信する。
図28は、ステップ2707におけるインデックス情報の生成・書き込みの動作を説明するフローである。
ステップ2801において、前述のリーダー管理部から送信されるタグIDを受信する。ここで監視データ記憶装置に対して当該タグIDをインデックス情報としてもつ監視データの照会を行い、最初の受信かどうかを判別する。
判別の結果が「Yes」、すなわち最初の受信であれば、ステップ2802において最初のグループIDを設定する。次に、ステップ2803において、当該タグIDの検知に係わる日付・時刻・場所の情報を取得する。ここで場所の情報は、監視カメラの端末IDであり、この端末IDによってワークエリアを特定することができる。
ステップ2804において、上記設定もしくは取得したグループID、日付、時刻、場所とタグIDを予め設定した監視データの対応する各項目に書き込む。
判別の結果が「No」、すなわち既に業務シークエンス・グループを設定済の監視データに係わるタグIDであった場合、ステップ2805において所定の有効期限テーブルを参照し有効期限内でなければ、ステップ2806において最初のタグID受信とし、ステップ2807において既に設定済のグループIDとは異なる第2のグループIDを設定する。次に、ステップ2808において、当該タグIDの検知に係わる日付・時刻・場所の情報を取得する。そして、ステップ2809において、上記設定もしくは取得したグループID、日付、時刻、場所とタグIDを予め設定した監視データの対応する各項目に書き込む。
ステップ2805において所定の有効期限テーブルを参照し有効期限内にあれば、ステップ2810において既に設定済の最初のグループIDを付与する。次に、ステップ2811において、当該タグIDの検知に係わる日付・時刻・場所の情報を取得する。そして、ステップ2812において、上記付与もしくは取得したグループID、日付、時刻、場所とタグIDを予め設定した監視データの対応する各項目に書き込む。
ここでは、グループIDを設定し、各監視データにグループ項目を設定する方式を採用したが、本発明の業務シークエンス・グループに係わる発明は、この方式に限られるものではなく、監視データにグループに係わるデータ項目を設定せず、同一の業務シークエンス・グループに属する監視データをグループ毎に設定した管理テーブルに登録し、グループ管理する方式でも良い。
図29は、上記方式を比較した概念図である。監視データにグループID項目を設定した方式に係わる監視データ記憶装置2901に格納した監視データ2902を示したものと、グループID項目を設けることなく同一業務シークエンスに係わる監視データを管理テーブル2903に登録し、グループID項目を設けない監視データ2903を格納した監視データ記憶装置とを示してある。
尚、監視情報は、監視カメラで取得した画像情報もしくは拡大鏡による拡大画像である。
図30は、ステップ2805において参照する有効期限テーブルの構造を示したものである。最初のタグID受信から3時間以内を有効とした場合のものである。前述の「最初のタグIDの受信」が認識される毎に追記されてなるテーブルである。その項目は、受信したタグID、最初の受信に係わる日付、最初の受信に係わる時刻、有効期限そしてグループIDから構成される。このテーブルを参照し、画像取得部は、有効期限内の同一タグIDに係わる監視データに関しては同一のグループIDが付与する。30001と30002で示したデータは、ともにタグID「k1」であるが、「g1」の業務シークエンスの有効期限経過後の30002の監視データについては、異なる業務シークエンスと認識され、最初のg1とは異なる「g8」という第2のグループIDが設定されている。
図31は、本発明のシステム全体の動作を示したフローチャートである。
監視の対象となるワークエリア内およびワークエリア外で行われる業務、ワークエリア内の監視に係わる監視システムの動作、調剤録への記入の3つを時系列的に並べたものである。
ここでは、RFID付加物として書類ホルダーを採用しているが、前述の通り書類ホルダーに限られるものではなく、業務に供するものを適宜採用可能である。また、表記情報として、タグIDそのものではなく、タグIDと関連づけられた適当な記号であってもよい。
時系列的に対応する監視システムの動作および調剤録への記入と共に説明する。なお、監視カメラ、作業者および調剤録は、便宜上同一の表記を用いるが、現実に同一のものということではなく、各ワークエリアにおける構成要素として同等のため同一表記をもちいているにすぎない。
31002は、受付ステップである。このとき、作業者としての受付人は、来局した患者等への受付業務を行い、調剤録へ受付入力31011をおこなう。監視システムは、監視情報取得ステップ31006を実行し、監視カメラによって取得したこの業務の画像情報から監視データを生成し、前述のタグIDを含むインデックス情報を書き込んで監視システムの監視データ記憶装置24002に格納する。
ここで作業者が、業務対象について詳細に観察する場合、拡大鏡240026を操作し、拡大画像を取得する。取得された拡大画像は、監視システムサーバーに送信され、画像取得部に設けられた拡大鏡からの画像を処理する所定のプログラムを実行することにより検知中のタグIDに係わるインデックス情報を付加されて、監視データとして画像記憶装置240002の所定の場所に格納される。
ここで作業者が、業務対象について詳細に観察する場合、拡大鏡240026を操作し、拡大画像を取得する。取得された拡大画像は、監視システムサーバーに送信され、画像取得部に設けられた拡大鏡からの画像を処理する所定のプログラムを実行することにより検知中のタグIDに係わるインデックス情報を付加されて、監視データとして画像記憶装置240002の所定の場所に格納される。
患者等への会計業務を行い、ステップ31014の入力である調剤録への会計入力および表記情報の入力をおこなう。監視システムでは、監視情報取得ステップ3009を実行し、監視カメラによって取得したこの業務の画像情報から監視データを生成し、前述のタグIDを含むインデックス情報を書き込んで監視データ記憶装置24002に格納する。
ここで表記情報の入力を会計入力時としたが、本発明の入力のタイミングは、交付・処方など業務負担の低い時を適宜採用することが可能である。
又、表記情報の入力は、目視確認後の手動入力としたが、本発明の入力はこれに限られるものではなく、業務入力に帳簿機能を備えたパソコンを用いる場合は、パソコンに付加的に設けられたRFIDリーダーによって、書類ホルダーに付加したRFIDタグを読み取る方式で
あってもよい。
帳簿の当該業務に係わるページ3207は、表記情報記入欄3208と業務情報記入欄3209とから構成される。表記情報記入欄3208には、表記情報3210が記載されており、トラッキングの必要に応じて監視システムサーバーに当該表記情を入力すれば、監視データのインデックス部を照会して検索することができる。表記情報がタグIDそのものでない場合は、表記情報とタグIDとを関連づけた参照テーブルを用意しておけばよい。
図33は、業務システムで取扱中の業務データに係わる業務について問題等が発生し、確認のためトラッキングを行う場合の動作を示したフローである。ここで破線で示した240001の領域のステップの動作は監視システムサーバーの動作である。
ステップ3301において、所望の業務情報に係わる業務情報記載欄のページを開いた調剤録240015(又は200025)を参照し、表記情報記載欄の表記情報を調べる。
次にステップ3302において、調べた表記情報を所定のトラッキング画面から入力する。
ステップ3303において、入力された表記情報を監視システムサーバーの特に図示しないメモリーのワーク領域3304に展開した参照テーブル3305に照会し、対応するタグIDを検索キーとして抽出する。図34は、参照テーブルの一例を示したものである。
ここで表記情報としてタグIDとは異なる記号が表記されているので、書類ホルダーを準備する段階等に予め作成した参照テーブルを必要とするが、タグIDをそのまま表記している場合は、このような検索キー抽出動作は不要となる。
ステップ3306において、監視データの検索が実行される。ここで呼び出された監視データは、ステップ3307において、所定の方式で表示される。
10032に対して所望の業務データの呼び出しを行う。対象となる業務データ20003は業務システムサーバーの特に図示しないメモリーに確保されたワーク領域20004に展開され、即時データ処理可能な状態となり、ステップ20002において特に図示しないモニター等に所定の方式で表示される。
図35〜38は、検索結果の表示画面の一例である。本発明に係わる検索結果の表示は、監視対象の業務の特性に応じて適宜変形可能である。
図35において、3500は監視データ呼び出し後に最初に表示される画面である。検索された監視データのタグIDが3501に表示されている。ここに表示された「k1」のタグIDを格納するRFIDタグにより起動し、撮影した業務シークエンス・グループ「G1」に係わる監視データ3502と3503とが呼び出され、見出し表示されている。各監視データに係わる表示は、HTML文書であり、クリック等の適当なアクションを加えることにより所望のグループの監視データを詳細表示することができる。
図36は、グループID表示欄3601の「G1」にグループ化された監視データの詳細表示画面である。作業、場所(カメラの端末ID)、撮影開始日時を見出しとして一覧表示されており、各表示はHTML文書で記載されクリック等の適当なアクションを加えることにより該当する見出しの監視データを表示することができる。
図37は、図36における3602で示された監視データを表示した画面を示したものである。監視対象の作業は3701で表示された「処方」であり、カメラの端末IDは3702で示された「C2」である。C2は処方場所の監視カメラを示す端末IDである。3703は、3704で示された時刻における画像である。ここで一覧表示された「時刻」はHTML文書となっており、クリック等の適当なアクションを加えることにより所望の時刻の画像を表示することができる。
図38は、図36における3603で示された監視データを表示した画面を示したものである。監視対象の作業は3801で表示された「交付」であり、カメラの端末IDは3802で示された「M3」である。M3は交付場所の拡大鏡を示す端末IDである。3803は、3804で示された時刻に作業者によって観察された拡大画像である。ここで一覧表示された「時刻」はHTML文書となっており、クリック等の適当なアクションを加えることにより所望の時刻の拡大画像を表示することができる。
図39は、本発明の実施例3の概略構成図である。これは、薬局における受付、処方場所、交付場所、会計にシステムを導入した場合の実施形態である。ネットワーク390000、監視システムサーバー390001、監視データ記憶装置390002、監視対象である業務が行われる第1のタイプのワークエリア390010、第2のタイプのワークエリア390020、ネットワーク390030、業務システムサーバー390031、業務データ記憶装置390032という構成である。
ここで便宜上2つのネットワーク390000、390030を図示したが、これらは1つのネットワーク又は相互に接続した実質的に1つのネットワークを構成しているものである。
又、ここでは説明の便宜上2つのタイプのワークエリアを1つずつ示した。第1のタイプのワークエリア390010は、受付場所および会計場所に採用され、第2のタイプのワークエリア390020は、処方場所と交付場所に採用されるので、それぞれのタイプのワークエリアが2つずつ合計4つのワークエリアが存在している。尚、本発明のワークエリアは各タイプ2つずつに限られるものではなく、導入する薬局や作業所の規模やワークエリアの数に応じて、第1もしくは第2のタイプのワークエリア構成を適宜選んで構成するものであり、一のタイプのみのワークエリアを複数も受けるものであっても良い。
ここでは転送デバイスとして、業務システムの業務データ表示画面もしくは作業指示書に表示されたQRコードとハンディスキャナーが採用され、表示のQRコードから当該業務のユニークIDである処方せんIDをスキャンして、監視システムサーバーのリンク制御部に送信するものである。
第2のタイプのワークエリアの構成は以下の通りである。監視カメラ390021、作業台390022が配置され、作業者390027が作業台に向かって行う業務を監視カメラが撮影するように設けられている。ここで作業台390022には、RFIDリーダー/ライター390023および拡大鏡390026が設けられている。このRFIDリーダー/ライターの検知エリアにRFIDタグを有する書類ホルダー390024が置かれると、所定のトリガー信号を発信する。拡大鏡は、ネットワーク接続しており、作業者が拡大鏡の撮影範囲に対象物を設定するか、拡大鏡を対象物に向けるなどして、特に図示しないスイッチを操作することにより、拡大画像を取得することができる。
ここで拡大画像は、特に図示しないモニター等により作業者による業務対象の確認に用いるとともにネットワーク経由で監視システムサーバーに送信される。
作業者390027は、調剤に係わる業務を行い、業務システムサーバーに接続したパソコン端末390025に業務入力を行う。ネットワークに接続した、後に説明するユニークIDである処方せんIDを転送するための転送デバイス390028が備えられてある。
ここでは転送デバイスとして、業務システムの業務データ表示画面に表示されたQRコードとハンディスキャナーが採用され、表示のQRコードから当該業務のユニークIDである処方せんIDをスキャンして、監視システムサーバーのリンク制御部に送信するものである。
尚、本発明の転送デバイスとして、ここではハンディスキャナーとQRコードの組合せを採用したが、本発明の転送デバイスはこれに限られるものではなく、転送用に別途用意したRFIDライターを採用し、リンク付けを行うときだけRFIDタグを所定の検知範囲において書き込むことによりユニークIDの転送を行っても良い。
尚、ここで示すシステムの構成は一例に過ぎず、設置する対象や構成する具体的なハード機器に応じて適宜構成することができる。例えば業務入力をパソコン端末に入力としたが、本発明の業務入力はこれに限られるものではない。薬局の規模などに応じて適宜専用端末等とすることが可能である。
また、以下の説明における監視システムサーバーや業務システムサーバーの各機能「部」の動作は、予め用意されたプログラムをモニター、キーボード、マウス等のインターフェースを備えたパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行し、各種デバイスを制御することにより実現される。また、これらのプログラムは、たとえばハードディスク、USBメモリー、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出され、システムのユーザが操作することによって実行される。
RFIDタグが格納するデータは、仮IDとユニークIDをデータ項目として含む。このデータ項目は、所定のRFIDリーダー/ライターにより、書き込み自在であり、仮ID項目には業務開始に先立って準備するときに、その日時等により適当に作成されたユニークなIDを書き込む。この時点では、ユニークID項目にはID情報はなく、ユニークIDの照会に対しては「Null」信号が返される。
RFIDリーダーの検知動作を管理するリーダー管理部41001、監視カメラから送信される画像情報を取得し、インデックス情報を生成・付与して格納する画像取得部41002、業務シークエンス・グループを判別しグループ化するグループ識別部41003、所定の場所に監視データを格納する監視データ格納部41004、業務システムサーバーから書き込まれた処方せんID(ユニークID)を検知して、予め監視データに設定したユニークID項目に転記するリンク制御部41005、所定のキー情報の入力を受けて監視データを呼び出す画像検索部41006、これら各機能部の動作のためネットワーク上の通信動作を制御する通信部41007という構成である。
ここで監視データは、検知されたRFIDタグからの読み取り情報である仮ID、ユニークID、日付、時刻、監視カメラの場所などの情報から生成したインデックス情報と監視カメラからの画像情報から構成され、さらに最初のRFIDタグ検知から所定の有効期限内に取得されたかどうかにより、一の業務シークエンス・グループに属するかどうかの判別がなされた後、所定のグループIDを付与されるものである。ここで監視カメラの場所として監視カメラの端末IDを採用するものとするが、本発明の監視カメラの場所はこれに限られるものではなく、例えば監視カメラを起動させるトリガー信号を発したRFIDリーダーの端末IDなどであってもよい。
ステップ4201では、所定のリンク制御プログラムを実行するリーダー管理部の動作によりRFIDリーダー/ライターに対してポーリングが行われる。ここで送信要求がなければ、ステップ4202において、「Null」信号が返される。ステップ4203において、RFIDタグが所定の検知範囲に置かれると、ステップ4204のポーリングに対して、ステップ4205のユニークな仮IDの送信が行われる。仮IDは、前述の通り予めRFIDタグのメモリーに格納していたユニークなIDである。
仮IDの送信を受けたリーダー管理部は、ステップ4206において、画像取得部に対して画像取得を依頼する。画像取得部は、ステップ4207において、インデックス情報を生成し、監視データ格納装置に書き込む。ここでのインデックス情報の生成については、後述する。
また、監視カメラは、ステップ4208において、所定回数分の画像情報を監視データ格納装置に送信する。ステップ4209において、先のステップでインデックス情報を書き込んだ監視データの格納場所に画像情報を書き込む。
ステップ4210において、RFIDタグが所定の検知範囲から外されると、ステップ4211のポーリングに対して、ステップ4212において「Null」が返される。「Null」を返されたリーダー管理部は、ステップ4213において、画像取得終了の依頼を画像取得部に対して発信する。
図43は、ステップ4207におけるインデックス情報の生成・書き込みの動作を説明するフローである。ステップ4301において、前述のリーダー管理部から送信される仮IDを受信する。ここで監視データ記憶装置に対して当該仮IDをインデックス情報としてもつ監視データの照会を行い、最初の受信かどうかを判別する。
判別の結果が「Yes」、すなわち最初の受信であれば、ステップ4302において最初のグループIDを設定する。次に、ステップ4303において、当該仮IDの検知に係わる日付・時刻・場所の情報を取得する。ここで場所の情報は、監視カメラの端末IDであり、この端末IDによってワークエリアを特定することができる。
尚、ここで監視カメラの場所として監視カメラの端末IDを採用するものとしているが、本発明の監視カメラの場所はこれに限られるものではなく、例えば監視カメラを起動させるトリガー信号を発したRFIDリーダー/ライターの端末IDであってもよい。
ステップ4304において、上記設定もしくは取得したグループID、日付、時刻、場所と仮IDを予め設定した監視データの対応する各項目に書き込む。
判別の結果が「No」、すなわち既に業務シークエンス・グループを設定済の監視データに係わる仮IDであった場合、ステップ4305において所定の有効期限テーブルを参照し有効期限内でなければ、ステップ4306において最初の仮ID受信とし、ステップ4307において既に設定済のグループIDとは異なる第2のグループIDを設定する。次に、ステップ4308において、当該仮IDの検知に係わる日付・時刻・場所の情報を取得する。そして、ステップ4309において、上記設定もしくは取得したグループID、日付、時刻、場所と仮IDを予め設定した監視データの対応する各項目に書き込む。
ステップ4305において所定の有効期限テーブルを参照し有効期限内にあれば、ステップ4310において既に設定済の最初のグループIDを付与する。次に、ステップ4311において、当該仮IDの検知に係わる日付・時刻・場所の情報を取得する。そして、ステップ4312において、上記付与もしくは取得したグループID、日付、時刻、場所と仮IDを予め設定した監視データの対応する各項目に書き込む。
ここでは、グループIDを設定し、各監視データにグループ項目を設定する方式を採用したが、本発明の業務シークエンス・グループに係わる発明は、この方式に限られるものではなく、監視データにグループに係わるデータ項目を設定せず、同一の業務シークエンス・グループに属する監視データをグループ毎に設定した管理テーブルに登録し、グループ管理する方式でも良い。
図44は、上記グループ化の方式を比較した概念図である。監視データにグループID項目を設定した方式に係わる監視データ記憶装置4401に格納した監視データ4402を示したものと、監視データ記憶装置4403においてグループID項目を設けることなく同一業務シークエンスに係わる監視データを管理テーブル4405に登録し、グループID項目を設けない監視データ4404を格納した監視データ記憶装置とを示してある。
ここで管理テーブル4405は、監視データ記憶装置に格納する方式としているが、本発明に係わる方式はこれに限られるものではなく、管理テーブルを監視システムサーバーのメモリーもしくは外部記憶装置に記憶する方式であっても良い。また、監視情報は、監視カメラで取得した画像情報もしくは拡大鏡による拡大画像である。
図45は、ステップ4405において参照する有効期限テーブルの構造を示したものである。最初の仮ID受信から3時間以内を有効とした場合のものである。前述の「最初の仮IDの受信」が認識される毎に追記されてなるテーブルである。その項目は、受信した仮ID、最初の受信に係わる日付、最初の受信に係わる時刻、有効期限そしてグループIDから構成される。このテーブルを参照し、画像取得部は、有効期限内の同一仮IDに係わる監視データに関しては同一のグループIDが付与する。4501と4502で示したデータは、ともに仮ID「200910230922」であるが、「g1」の業務シークエンスの有効期限経過後の7002の監視データについては、異なる業務シークエンスと認識され、最初のg1とは異なる「g8」という第2のグループIDが設定されている。
業務入出力部4601、業務入力された業務情報を業務データの形式に加工するデータ処理部4602、業務データを業務データ格納装置390032に格納する制御をする業務データ格納部4603、取扱中の業務データに含まれるユニークIDをRFIDタグに書き込みを行うユニークID書込部4604、所定のキー情報入力により業務データを検索する制御を行う業務データ検索部4605、これら各機能部の動作のためネットワーク上の通信動作を制御する通信部4606という構成である。
ここで、ユニークID書込部4004で扱うユニークIDとは、当該業務システムで取扱中の業務データに係わる処方せんIDであり、当該処方せんIDは所定のプログラムの実行による書込動作により、この監視データのインデックス情報として予め設定した項目に書き込まれる。当該処方せんIDをキーに検索することにより対応する監視データの呼び出しが可能となり、監視データと業務データとの間にリンク付けがなされることになる。
図47は、監視システムサーバーのリンク制御部、転送デバイス、業務システム等が協働して行うリンク付け動作を示したフローである。
ステップ4701において、所定のリンク制御プログラムを実行するリンク制御部の動作によりRFIDリーダー/ライターに対してポーリングが行われる。ここで送信要求がなければ、ステップ4702において、「Null」信号が返される。
ステップ4703において、RFIDタグが所定の検知範囲に置かれると、その後のステップ4704において、ポーリングが行われると、ステップ4705において、RFIDリーダー/ライターから仮IDの送信を受け、書き込み待機状態となる。この待機状態において、ステップ4706において、転送デバイスのスキャナーにより業務システムで取扱中の業務に係わる業務データ画面に表示されたQRコードをスキャンすることにより、ユニークIDである処方せんIDを取得する。
ステップ4707において、転送デバイスから待機状態のリンク制御部に処方せんIDが送信される。ステップ4708において、リンク制御部はRFIDリーダー/ライターに対して処方せんIDを送信する。
RFIDリーダー/ライターは、ステップ4709において、リンク制御部のプログラムに従って処方せんIDをRFIDタグのユニークID項目へ書き込みを実行する。
ステップ4710において、RFIDタグが所定の検知範囲から外されると、ステップ4711のポーリングに対して、ステップ4712において「Null」信号が返される。
ステップ4801は、上記ステップ4706に相当するステップであり、ユニークIDである処方せんIDを転送デバイスから送信を受ける。次に、ステップ4802において、取得済の仮IDを検索キーとして、書込対象となる監視データの呼び出しを行う。ステップ4803において、呼び出されて特に図示しない監視データサーバーのメモリーに展開された監視データのユニークID項目に処方せんIDを書き込み、監視データ記憶装置390002に格納する。
ここでは、処方せんデータを受信したステップ4706のときに、共通の仮IDをもつ取得済の監視データを呼び出して書き込む方式としたが、一時的に仮IDとユニークIDである処方せんIDを関連づけたユニークID参照テーブルを作成し、システムに負荷が掛からないときに、一括して書き込みをしてもよい。図49は、ユニークID参照テーブルの一例である。
業務データ50002は、処方せんID、受付記録、処方記録、交付記録、会計記録というデータ項目から構成される。ここで受付記録等は、業務情報に係わるものを概念的に示唆したものであり、業務の必要に応じてより詳細かつ具体的な項目が設定されるものである。
監視データのユニークID50004と、業務データの処方せんID50005とが監視データと業務データとのリンクとなる項目となり、ユニークIDの項目値を検索のキーとして、処方せんID項目を調べれば、当該業務データに係わる業務の監視データを呼び出すことができる。
ここでは便宜上1つの監視データと業務データを図示したが本発明で扱うデータは、複数のデータの束であり、それらがリンク付けられているのである。
監視の対象となるワークエリア内およびワークエリア外で行われる業務、ワークエリア内の監視に係わる監視システムの動作、業務システムの動作の3つを時系列的に並べたものである。
ワークエリアでの業務の開始前において、業務に供する書類ホルダーが準備される。RFIDタグの格納情報として、仮ID項目とユニークID項目を設定する。仮ID項目には、先に述べた方法で生成したユニークなIDを格納する。ユニークID項目は、「Null」データとする。この作業は、監視システムの監視対象外である。したがって、この業務ステップの監視データは、本実施例のシステムでは管理しない。
ここでは、RFID付加物として書類ホルダーを採用しているが、前述の書類ホルダーに限られるものではなく、業務に供するものを適宜採用可能である。
ステップ51005は受付ステップ51001〜51004のいずれかのステップを業務の特性に応じて、付加の少ない時点を選択して行われる前述のユニークIDとしての処方せんIDを書き込むステップであり、同じタイミングで動作するステップ51010において、前述の転送デバイスにより取得した処方せんIDが用いられる。
51001は、受付ステップである。受付場所には、図39の390010で示される第1のタイプのワークエリア構成が採用されている。このとき業務システムサーバーの動作は、受付入力ステップ51011であり、作業者としての受付人は、来局した患者等への受付業務を行い、パソコン端末から受付入力をおこなう。
このときの監視システムサーバーは、監視情報取得ステップ51006において、監視カメラ390011によって撮影した当該業務の画像情報を取得し、その時点でステップ51005の書き込みが実行されていれば、仮IDとユニークIDを含むインデックス情報を生成し、実行前であれば仮IDを含むインデックス情報を生成し、画像情報に付加することにより監視データを生成し、業務シークエンス・グループの判別を行い、監視データ記憶装置390002の所定の場所に格納する。
このときの監視システムサーバーは、監視情報取得ステップ51007において、監視カメラ390021によって撮影した当該業務の画像情報を取得し、その時点でステップ51005の書き込みが実行されていれば、仮IDとユニークIDを含むインデックス情報を生成し、実行前であれば仮IDを含むインデックス情報を生成し、画像情報に付加することにより監視データを生成し、業務シークエンス・グループの判別を行い、監視データ記憶装置390002の所定の場所に格納する。
ここで作業者が、業務対象について詳細に観察する場合、拡大鏡390026を操作し、拡大画像を取得する。取得された拡大画像は、監視システムサーバーに送信され、画像取得部に設けられた拡大鏡からの画像を処理する所定のプログラムを実行することにより検知中のRFIDタグに係わるインデックス情報を付加されて、監視データとして監視データ記憶装置390002の所定の場所に格納される。
図52は、拡大画像に係わる監視データの構造を示したものである。拡大画像に係わる監視データ5200は、仮ID、ユニークID、日付、時刻、場所そして監視情報というデータ項目から構成されることは、監視カメラによる画像情報に係わる監視データと同様である。ここで場所5201には、拡大鏡の端末ID5202が書き込まれ、監視情報5203には拡大画像5204が格納される。当該監視データの格納・検索は監視カメラの画像に係わる監視データと同様の動作で実行されるのである。また、業務シークエンス・グループが判別されることも同様であり、必要に応じて監視データのデータ項目としてグループIDを設定しても良い。
このときの監視システムサーバーは、監視情報取得ステップ51008において、監視カメラ390021によって撮影した当該業務の画像情報を取得し、その時点でステップ51005の書き込みが実行されていれば、仮IDとユニークIDを含むインデックス情報を生成し、実行前であれば仮IDを含むインデックス情報を生成し、画像情報に付加することにより監視データを生成し、業務シークエンス・グループの判別を行い、監視データ記憶装置390002の所定の場所に格納する。
ここで作業者が、業務対象について詳細に観察する場合、拡大鏡390026を操作し、拡大画像を取得する。取得された拡大画像は、監視システムサーバーに送信され、画像取得部に設けられた拡大鏡からの画像を処理する所定のプログラムを実行することにより検知中のRFIDタグに係わるインデックス情報を付加されて、監視データとして監視データ記憶装置390002の所定の場所に格納される。
このときの監視システムサーバーは、監視情報取得ステップ51009において、監視カメラ390011によって撮影した当該業務の画像情報を取得し、その時点でステップ51005の書き込みが実行されていれば、仮IDとユニークIDを含むインデックス情報を生成し、実行前であれば仮IDを含むインデックス情報を生成し、画像情報に付加することにより監視データを生成し、業務シークエンス・グループの判別を行い、監視データ記憶装置390002の所定の場所に格納する。
図53は、業務システムで取扱中の業務データに係わる業務について問題等が発生し、確認のためトラッキングを行う場合の動作を示したフローである。ここで破線で示した390031の領域のステップの動作は業務システムサーバーの動作であり、破線で示した3900001の領域の動作は、監視システムサーバーの動作である。
ステップ53001において、患者名等をキー入力するなど周知の方式で業務データ記憶手段390032に対して所望の業務データの呼び出しを行う。対象となる業務データ53003は業務システムサーバーの特に図示しないメモリーに確保されたワーク領域53004に展開され、即時データ処理可能な状態となり、ステップ53002において特に図示しないモニター等に所定の方式で表示される。
次にステップ53005において、ワーク領域に展開された業務データのデータ項目から監視データ検索に必要な検索キーを含むトラッキング依頼文を生成する。ステップ53006において、生成された依頼文が監視システムサーバーに送信される。
ステップ53007において、受信した依頼文から検索キーを抽出し、監視データの検索を行う。検索キーは、以下のような形式でデータ項目とその項目値を指定するものである。
ユニークID項目の値は、処方せんIDの項目値としてキー指定するものであり、例えば、(処方せんID,ユニークIDの値)といった形式で調べるデータ項目と値を指定する。
図54において、5400は監視データ呼び出し後に最初に表示される画面である。検索された監視データの処方せんIDが5401に表示されている。ここに表示された「10000000k1」のユニークIDが書き込まれたRFIDタグにより起動し、撮影した業務シークエンス・グループ「J1」「G1」に係わる監視データ5402と5403とが呼び出され、見出し表示されている。各監視データに係わる表示は、HTML文書であり、クリック等の適当なアクションを加えることにより所望のグループの監視データを詳細表示することができる。
図55は、図54における5403で示される「G1」にグループ化された監視データの詳細表示画面である。作業、場所(カメラの端末ID)、撮影開始日時を見出しとして一覧表示されており、各表示はHTML文書で記載されクリック等の適当なアクションを加えることにより該当する見出しの監視データを表示することができる。
図56は、図55における5502で示された監視データを表示した画面を示したものである。監視対象の作業は5601で表示された「処方」であり、カメラの端末IDは5602で示された「C2」である。C2は処方場所の監視カメラを示す端末IDである。5603は、5604で示された時刻における画像である。ここで一覧表示された「時刻」はHTML文書となっており、クリック等の適当なアクションを加えることにより所望の時刻の画像を表示することができる。
図57は、図55における5503で示された監視データを表示した画面を示したものである。監視対象の作業は5701で表示された「交付」であり、カメラの端末IDは5702で示された「M3」である。M3は交付場所の拡大鏡を示す端末IDである。5703は、5704で示された時刻に作業者によって観察された拡大画像である。ここで一覧表示された「時刻」はHTML文書となっており、クリック等の適当なアクションを加えることにより所望の時刻の拡大画像を表示することができる。
図58は、本発明の実施例4の概略構成図である。これは、薬局における受付、処方場所、交付場所、会計にシステムを導入した場合の実施形態である。ネットワーク580000、監視システムサーバー580001、監視データ記憶装置580002、監視対象である業務が行われる第1のタイプのワークエリア580010、第2のタイプのワークエリア580020、ネットワーク580030、業務システムサーバー580031、業務データ記憶装置580032という構成である。
ここで便宜上2つのネットワーク580000、580030を図示したが、これらは1つのネットワーク又は相互に接続した実質的に1つのネットワークを構成しているものである。
又、ここでは説明の便宜上2つのタイプのワークエリアを1つずつ示した。第1のタイプのワークエリア580010は、受付場所および会計場所に採用され、第2のタイプのワークエリア580020は、処方場所と交付場所に採用されるので、それぞれのタイプのワークエリアが2つずつ合計4つのワークエリアが存在している。尚、本発明のワークエリアは各タイプ2つずつに限られるものではなく、導入する薬局や作業所の規模やワークエリアの数に応じて、第1もしくは第2のタイプのワークエリア構成を適宜選んで構成するものであり、一のタイプのみのワークエリアを複数も受けるものであっても良い。
第2のタイプのワークエリアの構成は以下の通りである。監視カメラ580021、作業台580022が配置され、作業者580027が作業台に向かって行う業務を監視カメラが撮影するように設けられている。・BR>アこで作業台580022には、RFIDリーダー580023および拡大鏡580026が設けられている。このRFIDリーダーの検知エリアにRFIDチップ付き会員カードを保持する書類ホルダー580024が置かれると、所定のトリガー信号を発信する。拡大鏡は、ネットワーク接続しており、作業者が拡大鏡の撮影範囲に対象物を設定するか、拡大鏡を対象物に向けるなどして、特に図示しないスイッチを操作することにより、拡大画像を取得することができる。
ここで拡大画像は、特に図示しないモニター等により作業者による業務対象の確認に用いるとともにネットワーク経由で監視システムサーバーに送信される。
作業者580027は、調剤に係わる業務を行い、業務システムサーバーに接続したパソコン端末580025に業務入力を行う。
尚、ここで示すシステムの構成は一例に過ぎず、設置する対象や構成する具体的なハード機器に応じて適宜構成することができる。例えば業務入力をパソコン端末に入力としたが、本発明の業務入力はこれに限られるものではない。薬局の規模などに応じて適宜専用端末等とすることが可能である。
また、以下の説明における監視システムサーバーや業務システムサーバーの各機能「部」の動作は、予め用意されたプログラムをモニター、キーボード、マウス等のインターフェースを備えたパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行し、各種デバイスを制御することにより実現される。また、これらのプログラムは、たとえばハードディスク、USBメモリー、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出され、システムのユーザが操作することによって実行される。
本発明の監視システムを導入する薬局等の事業所において顧客に対して予め発行されるものであり、RFIDチップが格納するデータとして顧客をユニークに特定する会員番号を記憶する。
また、会員カードを保持するものとして書類ホルダーを採用しているが、前述の書類ホルダーに限られるものではなく、業務に供するものに当該会員カードを保持できる保持部を備え付ければ適宜採用可能である。
RFIDリーダーの検知動作を管理するリーダー管理部60001、監視カメラから送信される画像情報を取得し、インデックス情報を生成・付与して格納する画像取得部60002、業務シークエンス・グループを判別しグループ化するグループ識別部60003、所定の場所に監視データを格納する監視データ格納部60004、所定のキー情報の入力を受けて監視データを呼び出す画像検索部60005、これら各機能部の動作のためネットワーク上の通信動作を制御する通信部60006という構成である。
ここで監視データは、検知されたRFIDチップからの読み取り情報である会員番号、日付、時刻、監視カメラの場所などの情報から生成したインデックス情報と監視カメラからの画像情報から構成され、さらに最初のRFIDチップ検知から所定の有効期限内に取得されたかどうかにより、一の業務シークエンス・グループに属するかどうかの判別がなされた後、所定のグループIDを付与されるものである。ここで監視カメラの場所として監視カメラの端末IDを採用するものとするが、本発明の監視カメラの場所はこれに限られるものではなく、例えば監視カメラを起動させるトリガー信号を発したRFIDリーダーの端末IDなどであってもよい。
図61は、画像取得し、監視データを生成し、監視データ記憶装置580002に格納する動作を示したリーダー管理部等の各機能部・装置による協働動作のフローである。
ステップ6101では、所定のリンク制御プログラムを実行するリーダー管理部の動作によりRFIDリーダーに対してポーリングが行われる。ここで送信要求がなければ、ステップ6102において、「Null」信号が返される。ステップ6103において、会員カードが所定の検知範囲に置かれると、ステップ6104のポーリングに対して、ステップ6105の会員番号の送信が行われる。会員番号は、前述の通りRFIDチップのメモリーに格納していた顧客を特定する番号である。
会員番号の送信を受けたリーダー管理部は、ステップ6106において、画像取得部に対して画像取得を依頼する。画像取得部は、ステップ6107において、インデックス情報を生成し、監視データ格納装置に書き込む。ここでのインデックス情報の生成については、後述する。
また、監視カメラは、ステップ6108において、所定回数分の画像情報を監視データ格納装置に送信する。ステップ6109において、先のステップでインデックス情報を書き込んだ監視データの格納場所に画像情報を書き込む。
ステップ6110において、会員カードが所定の検知範囲から外されると、ステップ6111のポーリングに対して、ステップ6112において「Null」が返される。「Null」を返されたリーダー管理部は、ステップ6113において、画像取得終了の依頼を画像取得部に対して発信する。
図62は、ステップ6107におけるインデックス情報の生成・書き込みの動作を説明するフローである。ステップ6201において、前述のリーダー管理部から送信される会員番号を受信する。ここで監視データ記憶装置に対して当該会員番号をインデックス情報としてもつ監視データの照会を行い、最初の受信かどうかを判別する。
判別の結果が「Yes」、すなわち最初の受信であれば、ステップ6202において最初のグループIDを設定する。次に、ステップ6203において、当該会員番号の検知に係わる日付・時刻・場所の情報を取得する。ここで場所の情報は、監視カメラの端末IDであり、この端末IDによってワークエリアを特定することができる。
尚、ここで監視カメラの場所として監視カメラの端末IDを採用するものとしているが、本発明の監視カメラの場所はこれに限られるものではなく、例えば監視カメラを起動させるトリガー信号を発したRFIDリーダーの端末IDであってもよい。
ステップ6204において、上記設定もしくは取得したグループID、日付、時刻、場所と会員番号を予め設定した監視データの対応する各項目に書き込む。
判別の結果が「No」、すなわち既に業務シークエンス・グループを設定済の監視データに係わる会員番号であった場合、ステップ6205において所定の有効期限テーブルを参照し有効期限内でなければ、ステップ6206において最初の会員番号受信とし、ステップ6207において既に設定済のグループIDとは異なる第2のグループIDを設定する。次に、ステップ6208において、当該会員番号の検知に係わる日付・時刻・場所の情報を取得する。そして、ステップ6209において、上記設定もしくは取得したグループID、日付、時刻、場所と会員番号を予め設定した監視データの対応する各項目に書き込む。
ステップ6205において所定の有効期限テーブルを参照し有効期限内にあれば、ステップ6210において既に設定済の最初のグループIDを付与する。次に、ステップ6211において、当該会員番号の検知に係わる日付・時刻・場所の情報を取得する。そして、ステップ6212において、上記付与もしくは取得したグループID、日付、時刻、場所と仮IDを予め設定した監視データの対応する各項目に書き込む。
ここでは、グループIDを設定し、各監視データにグループ項目を設定する方式を採用したが、本発明の業務シークエンス・グループに係わる発明は、この方式に限られるものではなく、監視データにグループに係わるデータ項目を設定せず、同一の業務シークエンス・グループに属する監視データをグループ毎に設定した管理テーブルに登録し、グループ管理する方式でも良い。
図63は、上記グループ化の方式を比較した概念図である。監視データにグループID項目を設定した方式に係わる監視データ記憶装置6301に格納した監視データ6302を示したものと、監視データ記憶装置6303においてグループID項目を設けることなく同一業務シークエンスに係わる監視データを管理テーブル6305に登録し、グループID項目を設けない監視データ6304を格納した監視データ記憶装置とを示してある。
ここで管理テーブル6305は、監視データ記憶装置に格納する方式としているが、本発明に係わる方式はこれに限られるものではなく、管理テーブルを監視システムサーバーのメモリーもしくは外部記憶装置に記憶する方式であっても良い。また、監視情報は、監視カメラで取得した画像情報もしくは拡大鏡による拡大画像である。
図64は、ステップ4405において参照する有効期限テーブルの構造を示したものである。最初の会員番号受信から3時間以内を有効とした場合のものである。前述の「最初の会員番号の受信」が認識される毎に追記されてなるテーブルである。その項目は、受信した会員番号、最初の受信に係わる日付、最初の受信に係わる時刻、有効期限そしてグループIDから構成される。このテーブルを参照し、画像取得部は、有効期限内の同一会員番号に係わる監視データに関しては同一のグループIDが付与する。6401と6402で示したデータは、ともに会員番号「20091022k1」であるが、「g1」の業務シークエンスの有効期限経過後の6402の監視データについては、異なる業務シークエンスと認識され、最初のg1とは異なる「g8」という第2のグループIDが設定されている。
業務入出力部6501、業務入力された業務情報を業務データの形式に加工するデータ処理部6502、業務データを業務データ格納装置580032に格納する制御をする業務データ格納部6503、所定のキー情報入力により業務データを検索する制御を行う業務データ検索部6504、これら各機能部の動作のためネットワーク上の通信動作を制御する通信部6505という構成である。
業務データ66002は、会員番号、処方せんID、受付記録、処方記録、交付記録、会計記録というデータ項目から構成される。ここで受付記録等は、業務情報に係わるものを概念的に示唆したものであり、業務の必要に応じてより詳細かつ具体的な項目が設定されるものである。
ここで監視データのデータ項目である会員番号66003と業務データのデータ項目である会員番号66004とは同一もののであり、リンクとなる項目となる。業務データの会員番号項目の値を検索のキーとして、監視データのデータ項目である会員番号を調べれば、当該業務データに係わる業務の監視データを呼び出すことができる。
ここでは便宜上1つの監視データと業務データを図示したが本発明で扱うデータは、複数のデータの束であり、それらがリンク付けられているのである。
監視の対象となるワークエリア内およびワークエリア外で行われる業務、ワークエリア内の監視に係わる監視システムの動作、業務システムの動作の3つを時系列的に並べたものである。
ステップ6701において、業務に開始に先立って、本発明を導入した事業所である薬局の顧客の個人情報等を入力し、当該顧客に会員番号を割り当て、業務システムサーバーから業務データ記憶手段に登録し、当該会員番号を記憶したRFIDチップ付き会員カードを発行する。
6701は、受付ステップである。受付場所には、図58の580010で示される第1のタイプのワークエリア構成が採用されている。このとき業務システムサーバーの動作は、受付入力ステップ6710であり、作業者としての受付人は、来局した患者等への受付業務を行い、パソコン端末から受付入力をおこなう。
このときの監視システムサーバーは、監視情報取得ステップ6706において、監視カメラ580011によって撮影した当該業務の画像情報を取得し、会員番号を含むインデックス情報を生成し、画像情報に付加することにより監視データを生成し、業務シークエンス・グループの判別を行い、監視データ記憶装置580002の所定の場所に格納する。
このときの監視システムサーバーは、監視情報取得ステップ6707において、監視カメラ580021によって撮影した当該業務の画像情報を取得し、会員番号を含むインデックス情報を生成し、画像情報に付加することにより監視データを生成し、業務シークエンス・グループの判別を行い、監視データ記憶装置580002の所定の場所に格納する。
ここで作業者が、業務対象について詳細に観察する場合、拡大鏡580026を操作し、拡大画像を取得する。取得された拡大画像は、監視システムサーバーに送信され、画像取得部に設けられた拡大鏡からの画像を処理する所定のプログラムを実行することにより検知中のRFIDチップに係わるインデックス情報を付加されて、監視データとして監視データ記憶装置580002の所定の場所に格納される。
図68は、拡大画像に係わる監視データの構造を示したものである。拡大画像に係わる監視データ6800は、会員番号、日付、時刻、場所そして監視情報というデータ項目から構成されることは、監視カメラによる画像情報に係わる監視データと同様である。ここで場所6801には、拡大鏡の端末ID6802が書き込まれ、監視情報6803には拡大画像6804が格納される。当該監視データの格納・検索は監視カメラの画像に係わる監視データと同様の動作で実行されるのである。また、業務シークエンス・グループが判別されることも同様であり、必要に応じて監視データのデータ項目としてグループIDを設定しても良い。
このときの監視システムサーバーは、監視情報取得ステップ6708において、監視カメラ580021によって撮影した当該業務の画像情報を取得し、会員番号を含むインデックス情報を生成し、画像情報に付加することにより監視データを生成し、業務シークエンス・グループの判別を行い、監視データ記憶装置580002の所定の場所に格納する。
ここで作業者が、業務対象について詳細に観察する場合、拡大鏡580026を操作し、拡大画像を取得する。取得された拡大画像は、監視システムサーバーに送信され、画像取得部に設けられた拡大鏡からの画像を処理する所定のプログラムを実行することにより検知中のRFIDチップに係わるインデックス情報を付加されて、監視データとして監視データ記憶装置580002の所定の場所に格納される。
このときの監視システムサーバーは、監視情報取得ステップ6709において、監視カメラ580011によって撮影した当該業務の画像情報を取得し、会員番号を含むインデックス情報を生成し、画像情報に付加することにより監視データを生成し、業務シークエンス・グループの判別を行い、監視データ記憶装置580002の所定の場所に格納する。
図69は、業務システムで取扱中の業務データに係わる業務について問題等が発生し、確認のためトラッキングを行う場合の動作を示したフローである。ここで破線で示した580031の領域のステップの動作は業務システムサーバーの動作であり、破線で示した5800001の領域の動作は、監視システムサーバーの動作である。
ステップ69001において、患者名等をキー入力するなど周知の方式で業務データ記憶手段580032に対して所望の業務データの呼び出しを行う。対象となる業務データ69003は業務システムサーバーの特に図示しないメモリーに確保されたワーク領域69004に展開され、即時データ処理可能な状態となり、ステップ69002において特に図示しないモニター等に所定の方式で表示される。
次にステップ69005において、ワーク領域に展開された業務データのデータ項目から監視データ検索に必要な検索キーである会員番号を含むトラッキング依頼文を生成する。ステップ69006において、生成された依頼文が監視システムサーバーに送信される。
ステップ69007において、受信した依頼文から検索キーを抽出し、監視データの検索を行う。検索キーは、以下のような形式でデータ項目とその項目値を指定するものである。
(データ項目、項目値)=(会員番号,会員番号の値)といった形式で調べるデータ項目とkeyとなる値を指定する。
図70において、7000は監視データ呼び出し後に最初に表示される画面である。検索された監視データの会員番号が7001に表示されている。ここに表示された「20091022k1」という会員番号が書き込まれたRFIDチップにより起動し、撮影した業務シークエンス・グループ「G8」「G1」に係わる監視データ7002と7003とが呼び出され、見出し表示されている。各監視データに係わる表示は、HTML文書であり、クリック等の適当なアクションを加えることにより所望のグループの監視データを詳細表示することができる。
図71は、図70における7003で示される「G1」にグループ化された監視データの詳細表示画面である。作業、場所(カメラの端末ID)、撮影開始日時を見出しとして一覧表示されており、各表示はHTML文書で記載されクリック等の適当なアクションを加えることにより該当する見出しの監視データを表示することができる。
図72は、図71における7102で示された監視データを表示した画面を示したものである。監視対象の作業は7201で表示された「処方」であり、カメラの端末IDは7202で示された「C2」である。C2は処方場所の監視カメラを示す端末IDである。7203は、7204で示された時刻における画像である。ここで一覧表示された「時刻」はHTML文書となっており、クリック等の適当なアクションを加えることにより所望の時刻の画像を表示することができる。
図73は、図71における7103で示された監視データを表示した画面を示したものである。監視対象の作業は7301で表示された「交付」であり、カメラの端末IDは7302で示された「M3」である。M3は交付場所の拡大鏡を示す端末IDである。7303は、7304で示された時刻に作業者によって観察された拡大画像である。ここで一覧表示された「時刻」はHTML文書となっており、クリック等の適当なアクションを加えることにより所望の時刻の拡大画像を表示することができる。
この結果、高速なトレーサビリティを実現することになり、様々な業務システムと本発明に係わる監視システムを連係させることができ、医療業界に限らず広い産業分野に利用可能である。
Dを割り当てて、そのユニークIDに対して業務フローとともに記録されるデータを関連づけており、業務開始直前もしくは同時にRFIDタグをセットし、ユニークIDを格納する必要があり、受付時など時間的に余裕のないスタート時の業務負担を重くする問題を解決し、当初においては業務を特定しないで、適当に割り当てた「タグID」に画像情報をぶらさげていき、比較的業務負担が軽くなった「後」でその画像データ群は何の業務なのか特定する(=リンク付ける)ことができる。そのため、業務負荷を分散させる効果があり、様々な産業の監視システムに利用可能です。
10010 第1のタイプのワークエリア
10020 第2のタイプのワークエリア
10031 業務システムサーバー
10013 RFIDリーダー
10023 RFIDリーダー
10014 書類ホルダー
10024 書類ホルダー
10015 業務用パソコン端末
10015 業務用パソコン端末
Claims (17)
- 業務システムに対しての業務入力を伴う業務を画像監視する監視システムであって、
1)1つ又は複数のワークエリア毎に該エリアにおける前記業務を撮影範囲に収めるように設定され、ネットワークに接続され、前記業務のタイミングを通知するトリガー信号を受信して業務進行を連続して撮影し、撮影した画像情報を所定の送信先へ送信する1つ又は複数の動画、静止画撮影装置と、
2)前記業務に供する物に付加されるRFIDタグと、
3)前記ネットワークに接続され、前記ワークエリアで行われる業務の性質に応じて想定される前記RFIDタグの位置を基準に、該位置が収まるように前記RFIDタグの検出エリアを設定し、該RFIDタグを検出すると、前記RFIDタグが格納するタグIDを読み出し、該RFIDタグの検出/非検出の所定パターンから業務の開始/終了タイミングを抽出し、所定の方式でトリガー信号を前記撮影装置に発信するRFIDリーダーと、
4)前記ネットワークに接続され、前記画像情報を受信し、少なくとも前記タグIDを含むインデックス情報を生成し、これを画像情報と関連づけして監視データとして格納する監視システムサーバーと、
5)予め監視データのインデックス情報の項目として設定した前記タグIDを含む情報を取得し、前記業務システムに転送する転送制御手段と、
6)前記転送に係るインデックス情報を業務システムにおいて現在呼び出し中の業務データに書き込むことにより、当該インデックス情報の項目の値を介して業務データと監視データとの間にリンク付けを行う転送情報書込手段と、
7)前記業務システムで呼び出した業務データから、前記インデックス情報に係るデータ項目の値を抽出し、該抽出したデータ項目と値を検索キーとして前記監視データを検索する画像検索手段と、
8)前記タグIDを最初に読み出した時点から所定の有効期限を設定し、該有効期限内に取得された同一タグIDをインデックス情報として持つ監視データ群を一の業務に関する業務シークエンス・グループとして認識するグループ認識手段とを構成要素に含み、
前記業務システムで呼び出した業務データから、当該業務に係る監視データを前記グループ毎に検索できることを特徴とする監視システム。 - 前記RFIDタグに格納するタグIDはリードオンリーの固定IDであって、前記業務の実行に係わる入力を行う業務システムに設けた入力手段に該固定IDを入力し、該業務システムで扱う業務データのインデックス情報に該固定IDを追加することにより、前記監視データと該業務データとをリンクさせていることを特徴とする請求項1記載のシステム。
- 前記RFIDタグに格納するタグIDはリードオンリーの固定IDであって、前記業務の実行に係わる入力を行う業務システムに設けた入力手段に該固定IDを入力すると、該固定IDをインデックス情報として持つ前記業務シークエンス・グループの格納場所を示すURIを該業務システムで扱う業務データのインデックス情報に追加することにより、前記監視データと該業務データとをリンクさせていることを特徴とする請求項1記載のシステム。
- 前記RFIDタグに格納されたタグIDに対応する表記情報が前記業務に供する物に表示されており、該表記情報から対応する前記タグIDを呼び出す参照テーブルが設けられ、帳簿もしくは処方せんに転記した表記情報を検索キーとして入力することにより前記監視データを検索できることを特徴とする請求項1記載のシステム。
- 前記RFIDタグに格納されたタグIDに対応する表記情報が前記業務に供する物に表示されており、該表記情報から対応する前記タグIDを呼び出す参照テーブルが設けられ、前記業務の実行に係わる入力を行う業務システムに設けた入力手段に該表記情報を入力すると、該表記情報に対応するタグIDをインデックス情報として持つ前記業務シークエンス・グループの格納場所を示すURIを該業務システムで扱う業務データのインデックス情報に追加することにより、前記監視データと該業務データとをリンクさせていることを特徴とする請求項1記載のシステム。
- 業務システムに対しての業務入力を伴う業務を画像監視する監視システムであって、
1)1つ又は複数のワークエリア毎に該エリアにおける前記業務を撮影範囲に収めるように設定され、ネットワークに接続され、前記業務のタイミングを通知するトリガー信号を受信して業務進行を連続して撮影し、撮影した画像情報を所定の送信先へ送信する1つ又は複数の動画、静止画撮影装置と、
2)前記業務に供する物に付加され、仮ID項目とユニークID項目が設定され、業務開始前において仮IDの値のみ書き込まれているRFIDタグと、
3)前記ネットワークに接続され、前記ワークエリアで行われる業務の性質に応じて想定される前記RFIDタグの位置を基準に、該位置が収まるように前記RFIDタグの検出エリアを設定し、該RFIDタグを検出すると、前記RFIDタグが格納する仮IDを含むID情報を読み出し、該RFIDタグの検出/非検出の所定パターンから業務の開始/終了タイミングを抽出し、所定の方式でトリガー信号を前記撮影装置に発信するRFIDリーダーと、
4)前記ネットワークに接続され、前記画像情報を受信し、少なくとも前記仮IDを含むインデックス情報を生成し、これを画像情報と関連づけして監視データとして格納する監視システムサーバーと、
5)前記業務システムで取扱中の業務に係るユニークIDを所定の手段で取得し、前記RFIDタグに設けたユニークID項目へ書込みを実行するユニークID書込手段と、
6)前記業務システムで取扱中の業務に係るユニークIDを所定の手段で取得し、前記監視システムサーバーに転送する転送手段と、
7)前記仮IDをインデックス情報に含む前記監視データから、前記ユニークID項目が空(NULL)である監視データを呼び出して、前記転送手段により転送されたユニークIDをユニークID項目に書き込むリンク制御手段と、
8)前記業務システムで呼び出した業務データから、前記ユニークIDに係るデータ項目の値を抽出し、該抽出したデータ項目と値を検索キーとして前記監視データを検索する画像検索手段と、
9)前記ユニークIDに係る仮IDを最初に読み出した時点から所定の有効期限を設定し、該有効期限内に取得された同一ユニークIDをインデックス情報として持つ監視データ群を一の業務に関する業務シークエンス・グループとして認識するグループ認識手段とを構成要素に含み、
前記業務システムで呼び出した業務データから、当該業務に係る監視データを前記グループ毎に検索できることを特徴とする監視システム。 - 業務システムに対しての業務入力を伴う業務を画像監視する監視システムであって、
1)1つ又は複数のワークエリア毎に該エリアにおける前記業務を撮影範囲に収めるように設定され、ネットワークに接続され、前記業務のタイミングを通知するトリガー信号を受信して業務進行を連続して撮影し、撮影した画像情報を所定の送信先へ送信する1つ又は複数の動画、静止画撮影装置と、
2)前記業務に供する物に付加され、当該業務のデータ項目である会員番号が格納されたRFIDタグが備えられた会員カードと、
3)前記ネットワークに接続され、前記ワークエリアで行われる業務の性質に応じて想定される前記RFIDタグの位置を基準に、該位置が収まるように前記RFIDタグの検出エリアを設定し、該RFIDタグを検出すると、前記RFIDタグが格納するタグIDを読み出し、該RFIDタグの検出/非検出の所定パターンから業務の開始/終了タイミングを抽出し、所定の方式でトリガー信号を前記撮影装置に発信するRFIDリーダーと、
4)前記ネットワークに接続され、前記画像情報を受信し、少なくとも前記会員番号を含むインデックス情報を生成し、これを画像情報と関連づけして監視データとして格納する監視システムサーバーと、
5)前記業務システムで呼び出した業務データから、前記会員番号に係るデータ項目の値を抽出し、該抽出したデータ項目と値を検索キーとして前記監視データを検索する画像検索手段と、
6)前記会員番号を最初に読み出した時点から所定の有効期限を設定し、該有効期限内に取得された同一会員番号をインデックス情報として持つ監視データ群を一の業務に関する業務シークエンス・グループとして認識するグループ認識手段とを構成要素に含み、
前記業務システムで呼び出した業務データから、当該業務に係る監視データを前記グループ毎に検索できることを特徴とする監視システム。 - 前記ユニークIDは、業務に係わる処方せんの処方せんIDであることを特徴とする請求項6又は7記載のシステム。
- 前記業務に供する物は、作業指示書、書類ホルダー、トレイから選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載のシステム。
- 前記業務システムは、薬局における調剤業務を管理する調剤システム、レセプトシステム、経理システムから選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする請求項1、2、3、5、6、7、8又は9に記載のシステム。
- 前記インデックス情報は、さらに当該タグIDの利用回数を含むものであって、一のタグIDに対して複数の業務シークエンス・グループに属する監視データが検索されるとき、当該業務データと監視データにおけるタグIDの利用回数に係わる項目値を参照することにより一の業務シークエンス・グループの監視データに特定することを特徴とする請求項1記載のシステム。
- 前記業務システムで取扱中の業務データからリンクする監視データを呼び出すときに、該業務データのインデックス情報に含まれる一のタグIDに対して複数の業務シークエンス・グループに属する監視データが検索された場合、他のデータ項目を参照して一の業務シークエンス・グループの監視データを特定することを特徴とする請求項1記載のシステム。
- 前記入力手段は、RFIDリーダーであって、前記RFIDタグが検出範囲に置かれると、該RFIDタグが格納するタグIDを読み出し、前記業務システムが取扱中の業務を対象とする業務データと監視データとの前記リンクの動作が実行されることを特徴とする請求項2、3又は5に記載のシステム。
- 前記表記情報を検索キーとして入力することにより複数の業務シークエンス・グループに属する監視データが検索された場合、他のデータ項目を参照して一の業務シークエンス・グループの監視データを特定することを特徴とする請求項4記載のシステム。
- 前記業務データは、そのデータ項目として、処方せんID、患者名、受付日、受付時刻、処方内容を含むことを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載のシステム。
- 前記監視データは、そのデータ項目として、タグID、日付、時刻、撮影装置の場所、画像情報、業務シークエンス・グループIDを含むことを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載のシステム。
- 前記監視データは、前記ワークエリアに設けられた、該ワークエリアにおいての業務のために使用する拡大鏡によって撮影された拡大画像情報を含むものであり、該拡大画像情報を受信し、該ワークエリアで検知中の前記タグIDを含むインデックス情報を生成し、これを拡大画像情報と関連づけして監視データとして前記監視データサーバーに格納することを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載のシステム。
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