JP2013048705A - 最終監査支援装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】監査者が調剤に立ち会わなくても監査時に過去の調剤行為を目視で確認するのを可能にする最終監査支援装置を実現する。
【解決手段】薬剤を計量しながら人手で小分けする計量調剤の作業に用いられる調剤台24を具備した散薬調剤設備20と、この設備20に付設されて調剤台24の作業面27を撮る撮像装置31と、計量調剤に係る調剤指示データ42と撮像装置31の撮影画像データ43とを支援情報印刷紙46の調剤情報印刷欄46aと画像印刷欄46cとに印刷する等のことで最終監査者の目視可能な態様で並べて提示する支援情報提示手段45+33とを備える。薬剤毎や調剤者毎の注意度を算出する注意度算定手段44も備え、その注意度も注意度印刷欄46bへの印刷等にて並べて提示する。
【選択図】 図1
【解決手段】薬剤を計量しながら人手で小分けする計量調剤の作業に用いられる調剤台24を具備した散薬調剤設備20と、この設備20に付設されて調剤台24の作業面27を撮る撮像装置31と、計量調剤に係る調剤指示データ42と撮像装置31の撮影画像データ43とを支援情報印刷紙46の調剤情報印刷欄46aと画像印刷欄46cとに印刷する等のことで最終監査者の目視可能な態様で並べて提示する支援情報提示手段45+33とを備える。薬剤毎や調剤者毎の注意度を算出する注意度算定手段44も備え、その注意度も注意度印刷欄46bへの印刷等にて並べて提示する。
【選択図】 図1
Description
この発明は、調剤者とは別の監査者によって行われる最終監査を支援するための最終監査支援装置に関し、詳しくは、散薬や水剤などの計量調剤対象薬剤を秤や升などで計量しながら人手で小分けする人手介助の計量調剤にて処理された薬剤に係る最終監査を支援する最終監査支援装置に関する。
散薬の計量や搬送の際に散薬が舞い散らないように深めに形成された容器を用いるとともに、容器の底部にデータキャリアを取り付けておいて、容器に収容した散薬についての薬剤情報や計量値などを容器毎に記憶保持させるようなった散薬取出装置や散薬容器搬送装置が実用化されている(例えば特許文献1参照)。容器がリーダライタに接近すると、リーダライタが容器底部のデータキャリアに無線通信にてアクセスすることで、該当する容器に収容された散薬に係るデータが非接触で読み書きされるようになっている。無線通信では、通信機器間に不透明な物が在っても電波や磁気などの通信媒体を遮らない限り通信には不都合がないので、機器配置の自由度が高いという利点がある一方、相手方が通信可能範囲に入ったことが分かっても通信可能範囲内のどこに居るかまでは分かり難い。
散薬の調剤台と分包機とを統合して計量から分包までの調剤作業が容易に行えるようになった調剤装置も実用化されている(例えば特許文献2参照)。この装置では、薬剤容器や乳鉢の外側面等に、それぞれ収容している薬剤の種類に対応して予め割り振られた識別用の薬品コードを記載したバーコードラベルが貼付されており、作業者がバーコードリーダ又は薬剤容器を読取可能なところへ移動させてバーコードを読み取らせると、情報処理装置によって処方箋や調剤指示箋のデータの検索や照合さらには案内などが行われるようになっている。バーコードリーダが携帯可能になって(特許文献3参照)、操作性が向上しても、識別情報の取得試行の度にバーコードにリーダを向けて読み取らせる作業まで無くなった訳ではなく、バーコードは容器の外側面に付されている。
バーコードは一般にシート表面に印刷されて光学的に読み取られるが、多様な物品の表面への印刷にも読取にも適う識別コードとして、色の配列で符号化情報を表すカラービットコード(1Dや1.5Dのカラービットコードと呼ばれたりリフレクティブカラーコードと呼ばれることもある)が開発されている(例えば特許文献4,5参照)。その読取は、カラービットコードを含んだ画像データをエリアセンサ等の撮像装置で取り込んで複数の色領域あるいは色領域群に区分けし、区分けした各領域色や各領域群を境界条件や個数条件等を用いて絞り込んでから実際にデコードを行うことで、二次元バーコードのような切り出しマーク等を用いなくても、シンプルにデコードできるものとなっている。
そして、このようなカラービットコードを導入した薬品管理システムが実用化されている(例えば特許文献6参照)。このシステムは、トレーにセットして医療現場で使用される薬品類の使用状況を管理するためのものであり、トレーを仕切って各区画に薬品類を収容するとともに薬品類の使用の有無を区画毎に把握するようになっている。具体的には、トレーにセットすべき薬品類の配置を調剤指示に応じて決定する配置決定手段と、トレーの内底に敷ける印刷用紙に薬品類の識別コードを配置に対応させて印刷する印刷手段と、トレーと共に印刷用紙を上から撮る撮像手段と、その画像から識別コードを読み取って薬品類の使用の有無を判別する判定手段とを備えている。
ところで、上述した散薬取出装置では(例えば特許文献1参照)、散薬を容器へ自動で小分けしながら計量することにより計量調剤が自動化されている。また、水剤についても(例えば特許文献7参照)、ポンプ容積を積算したり、超音波で液面を計測したり、投薬瓶を撮像装置で撮ってその画像データから液面を検出する等のことにより、容器へ水剤を注入する計量調剤が自動化されている。
とはいえ、散薬や水剤に係る計量調剤の自動化は、錠剤等に係る計数調剤や,アンプル入り薬剤等に係る払出調剤に比べると、未だ普及率が低く、散薬や水剤に係る計量調剤では、散薬や水剤などを計量しながら人手で小分けする人手介助の計量調剤が多い。
とはいえ、散薬や水剤に係る計量調剤の自動化は、錠剤等に係る計数調剤や,アンプル入り薬剤等に係る払出調剤に比べると、未だ普及率が低く、散薬や水剤に係る計量調剤では、散薬や水剤などを計量しながら人手で小分けする人手介助の計量調剤が多い。
このような各種の調剤が済むと調剤済みの薬剤が処方箋や患者毎に取り纏められて最終監査に付されるが、並行調剤の可能なとき等には複数人で分担することもある調剤者と、それらの調剤結果を纏めて一人で確認する最終監査時の監査者とは、別人であることが基本である。調剤を行っていない監査者は、調剤時の記憶に縛られて不当な思いこみや予見を持ってしまうという不都合な状態に陥ることなく、客観的に、調剤済み薬剤を処方箋や調剤指示箋と照合することができるからである。
もっとも、その代償として、監査者が、実際の調剤行為に係る具体的な記憶を欠くため、監査の判断材料が、調剤済み薬剤から得られる情報だけに限られてしまう。
そのため、大抵の最終監査では、監査者が調剤済み薬剤を改めて計数や計量して、その計測値を処方値と照合することが行われ、その照合結果で判断が下されている。
そして、計数調剤された錠剤やアンプル等に係る部分の最終監査では、個数を確認するついでに形状や刻印などを目視確認することで剤種等まで可成り把握することができるので、信頼性の高い監査を比較的容易に実現することができる。
そのため、大抵の最終監査では、監査者が調剤済み薬剤を改めて計数や計量して、その計測値を処方値と照合することが行われ、その照合結果で判断が下されている。
そして、計数調剤された錠剤やアンプル等に係る部分の最終監査では、個数を確認するついでに形状や刻印などを目視確認することで剤種等まで可成り把握することができるので、信頼性の高い監査を比較的容易に実現することができる。
しかしながら、計量調剤された散薬や水剤などに係る部分の最終監査の場合、再計量のついでに目視確認できることと言えば、目立つ異物の混入を発見する程度である。
さらに、散薬や水剤の調剤には、錠剤を磨り潰して散薬にしたり散薬を水に溶かして水剤にするといった剤変更や,原薬に賦形剤を加えて嵩を増す倍散調剤などが含まれることもあり、そのような計量調剤については、全量を再計量しても元の分量や処理中の状況まで的確に把握することは困難である。
さらに、散薬や水剤の調剤には、錠剤を磨り潰して散薬にしたり散薬を水に溶かして水剤にするといった剤変更や,原薬に賦形剤を加えて嵩を増す倍散調剤などが含まれることもあり、そのような計量調剤については、全量を再計量しても元の分量や処理中の状況まで的確に把握することは困難である。
しかも、そのような計量調剤は、人手介助の計量調剤とされることが多いうえ、調剤者によって作業内容にバラツキがでやすいものである。
そのため、実際の調剤行為を見て確認するのが的確な判断・監査への本道であるが、最終監査の監査者が複数のこともある調剤者に常に付いている訳にもいかない。
そこで、監査者が調剤に立ち会わなくても監査時に過去の調剤行為を目視で確認するのを可能にする最終監査支援装置を実現することが技術的な課題となる。
そのため、実際の調剤行為を見て確認するのが的確な判断・監査への本道であるが、最終監査の監査者が複数のこともある調剤者に常に付いている訳にもいかない。
そこで、監査者が調剤に立ち会わなくても監査時に過去の調剤行為を目視で確認するのを可能にする最終監査支援装置を実現することが技術的な課題となる。
本発明の最終監査支援装置は(解決手段1)、このような課題を解決するために創案されたものであり、薬剤を計量しながら人手で小分けする計量調剤の作業に用いられる調剤台を具備した計量調剤設備と、この計量調剤設備に付設されて前記調剤台の作業面を撮る撮像装置と、前記計量調剤に係る調剤指示データ又は調剤結果データと前記撮像装置で撮った撮影画像とを最終監査者の目視可能な態様で並べて提示する支援情報提示手段とを備えている。
また、本発明の最終監査支援装置は(解決手段2)、上記解決手段1の最終監査支援装置であって、前記調剤指示データ又は前記調剤結果データに基づいて前記計量調剤に対する最終監査に要する注意度を算出する注意度算定手段を備え、前記支援情報提示手段が前記注意度も並べて提示するようになっていることを特徴とする。
さらに、本発明の最終監査支援装置は(解決手段3)、上記解決手段2の最終監査支援装置であって、各種の薬剤毎に薬理作用に応じた作用注意度と保管態様に応じた保管注意度とをデータ保持する薬品マスタと、前記作用注意度と前記保管注意度とに基づいて薬品別注意度を算出する薬品別注意度演算手段とを備え、前記薬品別注意度が前記注意度に反映されるようになっていることを特徴とする。
また、本発明の最終監査支援装置は(解決手段4)、上記解決手段3の最終監査支援装置であって、前記薬品マスタが前記作用注意度も前記保管注意度も薬剤毎に複数保持するようになっており、前記薬品別注意度演算手段が前記作用注意度について複数のうちから最大値を選出するとともに前記保管注意度についても複数のうちから最大値を選出し両選出値を合算して前記薬品別注意度とするようになっていることを特徴とする。
また、本発明の最終監査支援装置は(解決手段5)、上記解決手段2〜4の最終監査支援装置であって、過去の調剤時に発生した要注意事項についてレベル値と薬剤特定情報との組データを蓄積した前歴テーブルと、この前歴テーブルを参照して薬剤毎の薬品前歴注意度を算出する前歴注意度演算手段とを備え、前記薬品前歴注意度が前記注意度に反映されるようになっていることを特徴とする。
また、本発明の最終監査支援装置は(解決手段6)、上記解決手段2〜4の最終監査支援装置であって、過去の調剤時に発生した要注意事項についてレベル値と調剤者特定情報との組データを蓄積した前歴テーブルと、この前歴テーブルを参照して調剤者毎の調剤者前歴注意度を算出する前歴注意度演算手段とを備え、前記調剤者前歴注意度が前記注意度に反映されるようになっていることを特徴とする。
また、本発明の最終監査支援装置は(解決手段7)、上記解決手段2〜4の最終監査支援装置であって、過去の調剤時に発生した要注意事項についてレベル値と薬剤特定情報と調剤者特定情報との組データを蓄積した前歴テーブルと、この前歴テーブルを参照して薬剤毎の薬品前歴注意度を算出するとともに調剤者毎の調剤者前歴注意度を算出する前歴注意度演算手段とを備え、前記薬品前歴注意度と前記調剤者前歴注意度とが前記注意度に反映されるようになっていることを特徴とする。
このような本発明の最終監査支援装置にあっては(解決手段1)、散薬調剤設備に臨んだ調剤者が調剤台の作業面上で薬剤を計量しながら小分けすることで計量調剤を行うと、その様子が撮像装置によって撮られ、その撮影画像が撮影時の計量調剤に係る調剤指示データ又は調剤結果データと共に最終監査者の目視可能な態様で並べて提示される。
これにより、最終監査時に支援情報提示手段の支援を受けられる監査者は、人手介助の計量調剤にて得られた薬剤が監査対象に含まれていても、その過去の計量調剤に係る調剤指示データ等と調剤作業の様子とを見比べながら監査を進めることができる。
したがって、この発明によれば、監査者が調剤に立ち会わなくても監査時に過去の調剤行為を目視で確認するのを可能にする最終監査支援装置を実現することができる。
これにより、最終監査時に支援情報提示手段の支援を受けられる監査者は、人手介助の計量調剤にて得られた薬剤が監査対象に含まれていても、その過去の計量調剤に係る調剤指示データ等と調剤作業の様子とを見比べながら監査を進めることができる。
したがって、この発明によれば、監査者が調剤に立ち会わなくても監査時に過去の調剤行為を目視で確認するのを可能にする最終監査支援装置を実現することができる。
また、本発明の最終監査支援装置にあっては(解決手段2)、計量調剤に対する最終監査に要する注意度が注意度算定手段によって調剤指示データ等から算出され、その注意度が支援情報提示手段によって最終監査時に調剤指示データ等や調剤作業の撮影画像と一緒に並べて提示される。そのため、監査者が、薬剤やデータ値の照合ばかりか画像目視による調剤行為の確認に際しても、注意深く監査すべきものは見逃すことなく念入りに監査するように促されることから、監査の信頼性ひいては調剤の信頼性が向上する。
さらに、本発明の最終監査支援装置にあっては(解決手段3)、監査者に提示される注意度が薬剤毎に定められるうえ、各薬剤について薬理作用に応じて作用注意度が定められるとともに保管態様に応じて保管注意度とが定められ、さらに、それら作用注意度と保管注意度とに基づいて薬品別注意度が算出され、その薬品別注意度が注意度に反映される。
これにより、注意度に各薬剤の特質がきめ細かく反映される。
これにより、注意度に各薬剤の特質がきめ細かく反映される。
また、本発明の最終監査支援装置にあっては(解決手段4)、薬品マスタに作用注意度も保管注意度も薬剤毎に複数保持することができるので、薬剤の特質に応じて注意度を定めるのが容易になるが、複数の作用注意度や保管注意度を単純に合算したのでは数の多い注意度が過剰に評価されてしまい不都合なので、類似関係や重複関係にある複数の作用注意度については最大値だけが採用され、やはり類似関係や重複関係にある複数の保管注意度についても最大値だけが採用され、それから両選出値が合算されて薬品別注意度が定まるようにしたことにより、上記不都合が回避されている。
また、本発明の最終監査支援装置にあっては(解決手段5〜7)、過去の調剤時に発生した要注意事項の蓄積データから薬剤毎の薬品前歴注意度や調剤者毎の調剤者前歴注意度が算出され、それが注意度に反映されるようにしたことにより、個々の調剤現場の実態や実状までも注意度に反映されることとなる。
このような本発明の最終監査支援装置について、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1〜3により説明する。
図1〜2に示した実施例1は、上述した解決手段1〜7(出願当初の請求項1〜7)を総て具現化したものであり、図3に示した実施例2や、図4〜7に示した実施例3は、その変形例である。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、ボルト等の締結具や,ヒンジ等の連結具,照明や電源等の電気回路,情報処理装置等の電子回路の詳細などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
図1〜2に示した実施例1は、上述した解決手段1〜7(出願当初の請求項1〜7)を総て具現化したものであり、図3に示した実施例2や、図4〜7に示した実施例3は、その変形例である。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、ボルト等の締結具や,ヒンジ等の連結具,照明や電源等の電気回路,情報処理装置等の電子回路の詳細などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
本発明の最終監査支援装置の実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1は、(a)が最終監査支援装置を兼ねる散薬調剤設備20(計量調剤設備)の外観斜視図、(b)が情報処理装置40のブロック図、(c)が支援情報提示手段の提示態様を具現化した支援情報印刷紙46の印刷面である。また、図2は、薬品マスタと前歴テーブルと薬品前歴注意度の算定表と調剤者前歴注意度の算定表とについて、それぞれのデータ構造を示している。
散薬調剤設備20は(図1(a)参照)、人手介助の計量調剤の対象となる薬剤の典型例である散薬を秤量にて調剤するものであり、散薬を計量しながら人手で小分けする計量調剤の作業に用いられる調剤台24と、多数の薬瓶14を並べて収納しうる前面解放の又は前面開閉式の薬品棚22とを具えている。調剤台24は、上面のうち後側部分には薬品棚22が立設されており、上面のうち中央部分から前側部分までの作業面27には平板が設置されている。そして、計量調剤時には、調剤者が調剤台24に前方から臨んで、調剤台24の作業面27の上で処方に従って具体的には処方箋から該当部分を抽出した調剤指示箋13に従って散薬を薬瓶14から取り出すとともに乳鉢12に投入するが、その際、散薬を指示量だけ小分けするために、秤量も行うようになっている。
また、散薬調剤設備20は、散薬を秤量するために作業面27の上に置かれていて散薬秤量時に限定されないが少なくとも散薬秤量時には秤量結果を不図示の信号ケーブル等でデータ出力する電子秤28と、CCDカメラ等からなり薬品棚22の縁部など薬瓶14の出し入れの邪魔にならない所に付設されていて調剤台24の作業面27を撮る撮像装置31と、秤量状況やアラーム等を報知音や音声で調剤者に知らせるスピーカ等の音響装置21と、調剤指示の内容や秤量値等の調剤結果を表示するディスプレイ等の表示装置23と、それらと個別の信号ケーブルや共用のLANケーブル等で接続されていて制御信号やデータを送受しあう情報処理装置40とを具えている。撮像装置31は、薬品棚22の両脇に分かれて設置された2台を図示したが、作業面27の上で行われている計量調剤の様子を後で見て確認するのに役立つように撮れれば、1台だけでも3台以上でも良い。さらに、この散薬調剤設備20は、バーコードリーダ32と、プリンタ33も、具えている。
情報処理装置40は(図1(b)参照)、十分な容量のメモリと十分な処理速度のプロセッサとを具備していればコンピュータでもデジタルシグナルプロセッサでも単一プロセッサでも複合形でも分散形でも良く、薬品棚22か調剤台24の中の適宜な所に格納されている。そして、調剤指示データ41と調剤者データ42と撮影画像データ43とを記憶保持するための各データ領域が書き換え可能なデータメモリに確保されるとともに、各データ41,42,43を取得するデータ取得手段と、注意度を算出する注意度算定手段44と、支援情報提示手段の一翼をなす支援情報出力手段45とがプログラムにて具現化されてプログラムメモリ等にインストールされている。また、この情報処理装置40はハードディスク等の不揮発性大容量記憶装置を具えており、そこには(図2参照)、薬品マスタと、前歴テーブルと、薬品前歴注意度の算定表と、調剤者前歴注意度の算定表とが、データ保持されている。
調剤指示データ41は(図1参照)、紙の処方箋や電子データで示される処方のデータのうち散薬調剤設備20を用いて調剤する対象となった散薬に係る部分のデータであり、処方データと同じであることもあれば、処方データから抽出された一部分だけのこともある。処方された薬剤を特定しうる薬品コードか薬品名に加えて用法や用量が含まれる。
調剤者データ42は、調剤作業を担当した者が調剤作業を担当しうる者として登録されているか否かということと、登録された者であればその者を特定しうる調剤者識別コードか調剤者名とを含んでいれば足りるが、その他、調剤者の担当権限たとえば劇薬の取り扱いが認められているか否かといったデータ等を含んでいても良い。
撮影画像データ43は、人手介助の計量調剤の行われる作業面27を撮像装置31で撮った画像であり、例えば数ms〜数百msの一定周期で又は不定周期で更新される。
調剤者データ42は、調剤作業を担当した者が調剤作業を担当しうる者として登録されているか否かということと、登録された者であればその者を特定しうる調剤者識別コードか調剤者名とを含んでいれば足りるが、その他、調剤者の担当権限たとえば劇薬の取り扱いが認められているか否かといったデータ等を含んでいても良い。
撮影画像データ43は、人手介助の計量調剤の行われる作業面27を撮像装置31で撮った画像であり、例えば数ms〜数百msの一定周期で又は不定周期で更新される。
データ取得手段は、上述した各データ41,42,43を取得するものであり、調剤者がバーコードリーダ32を使用して調剤指示箋13から調剤指示識別番号を読み取らせたときや、図示しない適宜な入力装置等を介して調剤指示識別番号が入力されたときには、その調剤指示識別番号を用いて、図示しない処方オーダリングシステムや処方箋受付装置といった処方データ処理担当の上位装置に処方データ又は調剤指示データの送信を要求し、処方データを受信したときには、散薬調剤設備20の調剤対象散薬に係る部分だけを抽出して調剤指示データ41とし、その抽出の済んだデータを受信したときには、確認等してから該データを調剤指示データ41とするようになっている。オプションによっては、それを調剤支援情報として表示装置23で表示することも行うようになっている。
また、データ取得手段は、調剤者がバーコードリーダ32を使用して調剤者識別カード15から調剤者識別コードを読み取らせたときや、図示しない適宜な入力装置等を介して調剤者識別コードか調剤者名が入力されたときには、その調剤者識別コードか調剤者名を用いて、図示しない上位の管理装置に調剤者の登録状況等の確認を依頼し、その確認結果を受信したときには、該当部分のデータを調剤者データ42とするようになっている。
さらに、データ取得手段は、調剤指示データ41と調剤者データ42が整うと、撮像装置31,31を起動して、撮影画像データ43を更新させるとともに、調剤者に気を引き締めさせるために撮影開始を音響装置21にて調剤者に通知するようになっている。
さらに、データ取得手段は、調剤指示データ41と調剤者データ42が整うと、撮像装置31,31を起動して、撮影画像データ43を更新させるとともに、調剤者に気を引き締めさせるために撮影開始を音響装置21にて調剤者に通知するようになっている。
薬品マスタは(図2参照)、各種の薬剤毎に、薬品名と、薬剤識別用の薬品コードと、薬理作用に応じた複数の作用注意度と、保管態様に応じた複数の保管注意度と、作用注意度および保管注意度を統合した薬品別注意度とを一組のデータとして、その組データを薬剤の数だけ保持している。作用注意度の項目には例えば麻薬か劇薬か毒薬か等の作用を示すか否かを示すマークや該当項目の注意度を示す数値などが設定されるようになっている。保管注意度の項目には例えば金庫保管や冷蔵保管の必要性を示すマークや該当項目の注意度を示す数値などが設定されるようになっている。薬品別注意度の項目には薬品別注意度演算手段によって算出された注意度が設定されるようになっている。
薬品別注意度演算手段は、注意度算定手段44に組み込む態様で情報処理装置40にインストールしても良いが、そうすると注意度算定手段44が注意度を算出する度に薬品別注意度演算手段も演算を行うことから、同じ薬剤については同じ演算が重複して行われるので、演算重複の無駄を回避するために、この散薬調剤設備20では、薬品マスタの更新プログラムに組み込まれている。そして、薬品別注意度演算手段は、薬品マスタが更新される度に、追加や変更のあった薬剤に係る組データそれぞれについて、該当する組データにおける作用注意度と保管注意度とに基づいて薬品別注意度を算出し、それで薬品別注意度の項目値を更新する。しかも、その際、麻薬か劇薬かといった薬理作用に応じてランク付けされた作用注意度について複数のうちから最大値を選出するとともに、金庫保管か冷蔵保管といった保管態様に応じてランク付けされた保管注意度についても複数のうちから最大値を選出し、それから両選出値を合算して薬品別注意度とするようになっている。
前歴テーブルは、散薬調剤設備20の使用中に発生した過去の要注意事項について、あるいはそれに加えて他の設備で人手介助の計量調剤を行っていたときに発生した過去の要注意事項について、要注意事項発生の度に、年月日さらに可能なら時分まで記した発生日時と、調剤者からの聞き取り情報などを記した内容と、実被害の程度や被害発生の危険度などを示すレベル値と、発生時に処理していた薬品名か薬品コードなどの薬剤特定情報と、調剤者名か調剤者識別コードなどの調剤者特定情報とを一組のデータとして、その組データを例えば時系列で蓄積し保持しており、薬剤特定情報をキーとしても調剤者特定情報をキーとしても高速でデータ検索できるようになっている。
薬品前歴注意度の算定表は、前歴注意度演算手段が前歴テーブルを参照して薬剤毎の薬品前歴注意度を算出したデータテーブルであり、具体的には、薬品名などの薬剤特定情報をキーとした検索を行って、各薬剤毎にレベル値を集めて合計値を求め、さらに合計値の大きいものから小さいものへと降順で並べたものについて、並び順に応じてランク付けすることで薬品前歴注意度を設定したものである。
調剤者前歴注意度の算定表は、やはり前歴注意度演算手段が前歴テーブルを参照して調剤者毎の調剤者前歴注意度を算出したデータテーブルであり、具体的には、調剤者名などの調剤者特定情報をキーとした検索を行って、各調剤者毎にレベル値を集めて合計値を求め、さらに合計値の大きいものから小さいものへと降順で並べたものについて、並び順に応じてランク付けすることで調剤者前歴注意度を設定したものである。
調剤者前歴注意度の算定表は、やはり前歴注意度演算手段が前歴テーブルを参照して調剤者毎の調剤者前歴注意度を算出したデータテーブルであり、具体的には、調剤者名などの調剤者特定情報をキーとした検索を行って、各調剤者毎にレベル値を集めて合計値を求め、さらに合計値の大きいものから小さいものへと降順で並べたものについて、並び順に応じてランク付けすることで調剤者前歴注意度を設定したものである。
このように、レベル値の合計を直ちに前歴注意度とするのでなく、レベル値の合計を並び順に応じてランク付けし、それからランクに応じて前歴注意度を定めるようにしたことにより、個々のレベル値に絶対的な重みを定める必要がなくなるうえ、前歴テーブルのデータ蓄積量が増えてレベル値の合計が増すとそれだけで前歴注意度まで過剰に増大してしまうという不都合が回避されるので、レベル値や前歴注意度の設定が容易になる。
また、その演算を担う前歴注意度演算手段も、上述の薬品別注意度演算手段と同じく、注意度算定手段44に組み込む態様で情報処理装置40にインストールしても良いが、演算重複の無駄を回避するために、前歴テーブルの更新プログラムに組み込まれている。
また、その演算を担う前歴注意度演算手段も、上述の薬品別注意度演算手段と同じく、注意度算定手段44に組み込む態様で情報処理装置40にインストールしても良いが、演算重複の無駄を回避するために、前歴テーブルの更新プログラムに組み込まれている。
注意度算定手段44は(図1(b)参照)、基本的には調剤指示データ41に基づいて計量調剤に対する最終監査に要する注意度を算出するものであるが、調剤者データ42に基づいて計量調剤に対する最終監査に要する注意度を調整するようにもなっている。具体的には、先ず調剤指示データ41から計量調剤対象の薬剤を求め、次にそれぞれの薬剤について、薬品マスタを検索して薬品別注意度を求めるとともに、薬品前歴注意度の算定表を検索して薬品前歴注意度を求め、それらの薬品別注意度と薬品前歴注意度とを合算することで、注意度を中間算出する。それから、調剤者データ42から担当の調剤者の調剤者名などの調剤者特定情報を求め、それで調剤者前歴注意度の算定表を検索して調剤者前歴注意度を求め、その調剤者前歴注意度を計量調剤対象の薬剤毎の注意度の中間算出値に加えることで、最終的な注意度を計量調剤対象の薬剤毎に算出するようになっている。
支援情報出力手段45は(図1(b)参照)、支援情報印刷紙46を印刷するプリンタ33と協動することで支援情報提示手段を具現化するものであり、プリンタ33に支援情報印刷紙46を印刷させる際(図1(c)参照)、調剤指示箋13で指示された計量調剤に係る調剤指示データ41の内容と電子秤28の秤量で得た計量調剤の結果とのうち何れかを例えば施用単位RP1,RP2,…で区分して調剤情報印刷欄46aに印刷したうえで、それぞれの薬剤について注意度算定手段44の算出した注意度を注意度印刷欄46bに印刷するとともに、撮像装置31で撮って撮影画像データ43に取り込んだ撮影画像のうち例えば電子秤28からの秤量結果の取り込み時の静止画を選出してそれを画像印刷欄46cに印刷するようになっている。
しかも、支援情報出力手段45は、調剤情報印刷欄46aにおける薬品名や用法等の調剤内容と、注意度印刷欄46bにおける注意度と、画像印刷欄46cにおける静止画とを印刷する際、調剤指示箋13で計量調剤を指示された各薬剤に関して対応関係を一瞥して把握しうるよう、薬剤毎に対応するものをほぼ横一列に並べて印刷するようになっている。そして、そのような印刷のなされた支援情報印刷紙46は、計量調剤に係る調剤指示データ又は調剤結果データと計量調剤に対する最終監査に要する注意度と撮像装置で撮って計量調剤の様子を示す撮影画像とを最終監査者の目視可能な態様で並べて提示するものとなる。
この実施例1の散薬調剤設備20(最終監査支援装置)について、その使用態様及び動作を、上述した図面を引用して説明する。
散薬調剤設備20の情報処理装置40の薬品マスタについては(図2参照)、散薬調剤設備20で取り扱う可能性のある薬剤について、予め、薬剤毎に薬品名と薬品コードと複数の作用注意度と複数の保管注意度とを設定しておく。なお、薬品別注意度は自動設定される。具体的には、作用注意度については、例えば麻薬なら10ポイントになり劇薬なら7ポイントになり毒薬なら3ポイントになるといった薬理作用によって異なる注意度を示す数値を設定しておくとともに、薬品Aについては麻薬・劇薬・毒薬・他などのうち麻薬に該当マークを付し、薬品Bについては麻薬・劇薬・毒薬・他などのうち劇薬と毒薬と他に該当マークを付し、薬品Cについては麻薬・劇薬・毒薬・他などのうち毒薬に該当マークを付しておく。
また、保管注意度については、例えば金庫保管なら10ポイントになり冷蔵保管なら5ポイントになるといった保管態様によって異なる注意度を示す数値を設定しておくとともに、薬品Aについては金庫保管・冷蔵保管などのうち金庫保管に該当マークを付し、薬品Bについては金庫保管・冷蔵保管などのうち冷蔵保管に該当マークを付し、薬品Cについては保管態様が指定されていないので金庫保管にも冷蔵保管にも該当マークを付さないでおく。さらに、新薬等が導入されて薬品マスタに該当薬剤のデータを追加することになったときにも、その追加分について、作用注意度や保管注意度の該当項目にマークを付す。なお、薬品マスタが既存のものと同じで良いときにはコピーにて容易に作れる。
そして、このような薬品マスタの初期設定や更新等が終了すると、随伴して薬品別注意度演算手段が起動され、それによって、追加や変更のあった薬剤に係る組データそれぞれについて、該当する組データにおける作用注意度と保管注意度とに基づいて薬品別注意度が算出され、それが薬品別注意度として設定される。例えば、薬品Aについては複数の作用注意度から最大値の10ポイントが選出されるとともに複数の保管注意度から最大値の10ポイントが選出されてその合計の20ポイントが薬品別注意度として設定され、薬品Bについては複数の作用注意度から最大値の7ポイントが選出されるとともに複数の保管注意度から最大値の5ポイントが選出されてその合計の12ポイントが薬品別注意度として設定され、薬品Cについては複数の作用注意度から最大値の3ポイントが選出されるとともに複数の保管注意度から最大値の0ポイントが選出されてその合計の3ポイントが薬品別注意度として設定される。
散薬調剤設備20の情報処理装置40の前歴テーブルについては(図2参照)、少なくとも散薬調剤設備20を使用して人手介助の計量調剤を行っていたときに発生した過去の要注意事項について、具体的には調剤過誤に当たるものはもちろん,調剤過誤には至らなかったけれどもその危険性のあった所謂ヒヤリハット等についても、発生日時と内容と危険度レベル値と薬品名などの薬剤特定情報と調剤者名などの調剤者特定情報とを組にして、その組データをできるだけ多く蓄積しておく。また、要注意事項が新たに発生したときにも、随時、同様の組データを追加しておく。なお、前歴テーブルには他の設備で発生した要注意事項のデータまで蓄積保持させても良く、既存の前歴テーブルが利用できるときにはその全部や一部をコピーして取り込んでも良い。
そして、このような前歴テーブルの初期設定や更新等が終了すると、随伴して前歴注意度演算手段が起動され、それによって、前歴テーブルから薬品前歴注意度の算定表と調剤者前歴注意度の算定表とが作り直される。薬品前歴注意度については、各薬剤毎にレベル値の合計値が算出されてから、合計値の大小で降順に各薬剤名が並べられ、その並び順に応じたランク付けで薬品前歴注意度が設定される。また、調剤者前歴注意度については、各調剤者毎にレベル値の合計値が算出されてから、合計値の大小で降順に各調剤者名が並べられ、その並び順に応じたランク付けで調剤者前歴注意度が設定される。
例えば、調剤者Jが薬剤Bを計量調剤中にレベル値2の要注意事項が発生したことと、調剤者Kが薬剤Cを計量調剤中にレベル値7の要注意事項が発生したことと、調剤者Lが薬剤Bを計量調剤中にレベル値3の要注意事項が発生したことと、調剤者Kが薬剤Bを計量調剤中にレベル値1の要注意事項が発生したこととが前歴テーブルに蓄積保持されると、前歴注意度演算手段によって、薬剤Bのレベル合計値が2+3+1から6と算出され、薬剤Cのレベル合計値が7だけから7と算出され、レベル合計値の大小順で薬剤Cが1番に薬剤Bが2番に並べられて、1番の薬剤Cの薬品前歴注意度が10ポイントに設定され、2番の薬剤Bの薬品前歴注意度が9ポイントに設定される。同様の演算が調剤者J,K,Lについても行われて、1番の調剤者Kの調剤者前歴注意度が10ポイントに設定され、2番の調剤者Lの調剤者前歴注意度が9ポイントに設定され、3番の調剤者Jの調剤者前歴注意度が8ポイントに設定される。
このようにして注意度算出時の参照データがセットアップされてから、調剤者が散薬調剤設備20を使用して計量調剤を行うと、その調剤者とは別人の監査者によって後ほど行われる最終監査を支援するために、支援情報印刷紙46が印刷される。
すなわち、調剤者は、調剤台24の前に立って、先ず、持参して来た調剤指示箋13と調剤者識別カード15とを適宜な順でバーコードリーダ32に読み取らせる。そうすると、散薬調剤設備20の情報処理装置40では、データ取得手段によって調剤指示データ41と調剤者データ42とに該当するデータが取り込まれ、それに基づいて計量調剤対象の各薬剤毎に注意度算定手段44によって注意度が算出される。その算出は、薬品マスタから薬品別注意度を求め、薬品前歴注意度の算定表から薬品前歴注意度を求め、調剤者前歴注意度の算定表から調剤者前歴注意度を求め、それらを合算することで、行われる。
すなわち、調剤者は、調剤台24の前に立って、先ず、持参して来た調剤指示箋13と調剤者識別カード15とを適宜な順でバーコードリーダ32に読み取らせる。そうすると、散薬調剤設備20の情報処理装置40では、データ取得手段によって調剤指示データ41と調剤者データ42とに該当するデータが取り込まれ、それに基づいて計量調剤対象の各薬剤毎に注意度算定手段44によって注意度が算出される。その算出は、薬品マスタから薬品別注意度を求め、薬品前歴注意度の算定表から薬品前歴注意度を求め、調剤者前歴注意度の算定表から調剤者前歴注意度を求め、それらを合算することで、行われる。
そして、調剤者が、調剤指示箋13の文字記載事項や,表示装置23に表示された案内表示等を見ながら、図示しない入力装置や表示装置23付属の操作部材などで計量調剤対象薬剤を一つずつ選択し、多数の薬瓶14に収納されている各種の散薬から該当するものを取り出して、その散薬を電子秤28で秤量しながら調剤指示箋13で指示された量だけ乳鉢12に小分けする。このようにして人手介助の計量調剤が進むと、その調剤作業の様子が撮像装置31によって撮られ、その撮影画像がデータ取得手段によって情報処理装置40に取り込まれて撮影画像データ43とされる。
また、電子秤28の秤量結果も情報処理装置40に取り込まれて、支援情報出力手段45によって調剤指示データの用量値と共に又はその代わりに支援情報印刷紙46の調剤情報印刷欄46aに印刷される。さらに、電子秤28の秤量結果を取り込んだタイミングで、そのときの画像が、調剤作業の様子を良く写しているはずなので、撮影画像データ43から選出されて、支援情報出力手段45によって支援情報印刷紙46の画像印刷欄46cに印刷される。それに加えて、注意度算定手段44によって算出された注意度も、支援情報印刷紙46に印刷されるが、これは注意度印刷欄46bに印刷される。
そして、支援情報印刷紙46がプリンタ33から出力されたとき、その支援情報印刷紙46には、調剤指示箋や調剤指示データで指示された各散薬毎に、横一列に並んだ状態で、計量調剤に係る調剤指示データ又は調剤結果データと、計量調剤に対する最終監査に要する注意度と、撮像装置で撮って計量調剤の様子を示す撮影画像とが、印刷されている。この支援情報印刷紙46は調剤が終わってから調剤済み薬剤に添付されて一緒に最終監査に回される。
そのため、調剤済み薬剤に付いてきた支援情報印刷紙46を見ながら監査者が最終監査を行うことにより、処方データと調剤済み薬剤だけでなく過去の調剤行為をも一時の静止画像とは言え目視で確認することができるので、計量調剤の適否をより的確に判別することができる。さらに、支援情報印刷紙46には、画像に加えて注意度まで印刷されており、その注意度には、薬理作用や薬剤保管態様に加えて薬剤や調剤者の前歴まで反映されているので、その注意度を参考にすることで、最終監査者が過重な負担から解放されるとともに、最終監査者の払う注意が適度になる確率が高まって全体的な信頼性が向上する。
本発明の最終監査支援装置の実施例2について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図3は、最終監査支援装置を分散して組み込んだ調剤システム50のブロック図である。
この調剤システム50が上述した実施例1の散薬調剤設備20と相違する要点を一言で述べると、最終監査支援装置が分散設置されているということである。
この調剤システム50が上述した実施例1の散薬調剤設備20と相違する要点を一言で述べると、最終監査支援装置が分散設置されているということである。
調剤システム50は、処方データ受付装置と処方解析装置と調剤データサーバと分包機等の一包化調剤設備と注射薬払出装置等の払出調剤設備とPTP収納棚等の計数調剤設備と散薬調剤台や水剤調剤台などの計量調剤設備51と支援情報処理装置52と支援情報提示装置53とがLAN等の通信回線で結ばれて処方データや調剤結果データ等を送受信できるようになっている大規模システムである。そのうち、一包化調剤設備や,払出調剤設備,計数調剤設備,計量調剤設備51は、複数台設置されていることが多く、一つ又は複数の処方データを分担して並行処理するのも可能である。
計量調剤設備51は、上述した散薬調剤設備20の情報処理装置40から薬品マスタと前歴テーブルと薬品前歴注意度および調剤者前歴注意度の算定表と注意度算定手段44と支援情報出力手段45とが省かれ、その代わりに調剤指示データ41と調剤者データ42と撮影画像データ43とを通信回線経由で支援情報処理装置52へ送信する手段が情報処理装置40にインストールされたものであり、調剤部門に設置されている。撮影画像データ43の送信では、電子秤28の秤量結果が情報処理装置40に取り込まれたときの静止画に加えて、その前後に及ぶ数秒間の動画も、送信されるようになっている。
支援情報処理装置52は、十分な容量のメモリと十分な処理速度のプロセッサとを具備していればコンピュータでもデジタルシグナルプロセッサでも良く、薬品マスタと前歴テーブルと薬品前歴注意度および調剤者前歴注意度の算定表と注意度算定手段とが上述の情報処理装置40から移設されてインストールされており、設置場所に限定はない。計量調剤設備51等から送信されて来た画像データを最終監査支援のために一時保持するメモリとその中から適宜なものを手動で選択して保存しておくメモリも具わっている。また、少なくとも計量調剤設備51を使用して行われた計量調剤に係る処方データと調剤指示データと調剤結果データと調剤者データと注意度算定手段の算出した注意度もメモリに一時保持されるようになっている。これらのデータは、計量調剤設備51が複数の場合は各設備毎に区別され、少なくとも最終監査が終了するまでは保持されるようになっている。さらに、支援情報処理装置52には、それらのデータのうちから適宜なものを支援情報提示装置53の要求に応じて送信する支援情報転送手段もインストールされている。
支援情報提示装置53は、これも十分な容量のメモリと十分な処理速度のプロセッサとを具備していればコンピュータでもデジタルシグナルプロセッサでも良いが、最終監査を行う監査台のところに設置された提示指示装置(入力装置)とプリンタ(印刷装置)とディスプレイ(画面表示装置)とケーブル接続されている。支援情報提示装置53には上述の情報処理装置40から移設された支援情報出力手段がインストールされているが、この支援情報出力手段は、提示指示装置を介して支援情報の提示を指示されたときに、そのときの指示が印刷での提示であればプリンタに支援情報印刷紙46と同等のものを印刷させ、そのときの指示が画面での提示であればディスプレイに支援情報印刷紙46と同等のものを表示させるように拡張されている。複数の支援情報提示対象から処方番号や調剤指示識別番号で対象を絞り込んだり、画面に表示された静止画をクリックすると静止画を拡大表示したり、静止画をダブルクリックすると動画を表示するようにもなっている。
この場合、最終監査の支援情報が最終監査を行う場所で最終監査時に提示されるので、例え提示媒体が印刷紙であっても、紛失や破損のおそれがない。また、提示媒体が画面表示であれば、静止画だけでなく動画まで見られるので、支援情報の量も効能も格段に向上する。
本発明の最終監査支援装置の実施例3について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図4は、最終監査支援装置の計量調剤設備でもある散薬調剤装置に散薬調剤支援機能を付加した散薬調剤支援装置60を示し、(a)が散薬調剤支援装置60の全体外観斜視図、(b)が取扱対象の乳鉢12(散薬受入容器)と薬瓶14(散薬供給容器)の斜視図と底面図、(c)が取扱対象の調剤指示箋13(処方箋)の表面図と裏面図、情報処理装置70のブロック図である。
また、図5及び図6は、何れも、(a)が調剤台24の作業面27(上面)の撮影領域25(作業領域)の平面図、(b)がその撮影画像イメージである。
さらに、図7は、(a)〜(c)が、何れも、薬瓶14の斜視図とその底面部分画像84aとを3組ずつ含み、左から右へ、調剤台24の作業面27の撮影領域25に薬瓶14を置いた状態と、その薬瓶14を持ち上げた状態と、その薬瓶14を持ち上げてから更に傾けた状態との3状態を示している。
さらに、図7は、(a)〜(c)が、何れも、薬瓶14の斜視図とその底面部分画像84aとを3組ずつ含み、左から右へ、調剤台24の作業面27の撮影領域25に薬瓶14を置いた状態と、その薬瓶14を持ち上げた状態と、その薬瓶14を持ち上げてから更に傾けた状態との3状態を示している。
この散薬調剤支援装置60(最終監査支援装置)が上述した実施例1の散薬調剤設備20(最終監査支援装置)と相違するのは、バーコードリーダ32とプリンタ33とが省かれた点と、撮像装置61が追加された点と、情報処理装置40に代わる情報処理装置70に追加プログラム71〜81がインストールされている点である。
この散薬調剤支援装置60は(図4(a)参照)、調剤台24の作業面27の上で処方に従って散薬を薬瓶14(散薬供給容器)から取り出すとともに乳鉢12(散薬受入容器)に投入する手作業を情報提示にて支援するためのものなので、薬品棚付き調剤台に装備されて、調剤作業者を支援対象とし、その作業者の視覚や聴覚に作用する情報を提示するようになっている。また、調剤時に必要になった散薬を供給するのに備えて各種の散薬を予め収容している多数の薬瓶14と、薬瓶14から取り出した散薬を纏めて又は分けて投入する一つ又は幾つかの乳鉢12とを、基本的な取扱対象としている。さらに、散薬調剤の作業内容が印刷された調剤指示箋13をも取扱対象とするが、これは処方箋でも良く、印刷物でなく画面等に表示されたものでも良いので、付加的な取扱対象である。なお、上述した調剤者識別カード15は、最終監査支援装置としての取扱対象である。
そして、これらの取扱対象12,13,14,15には、予め、それぞれを識別しうる固有のコード値が割り振られ、それがカラービットコードで印刷されている。その印刷部位は自然な姿勢で作業面27の上に置いたときに下向きになる所と横向きか上向きになる所であり、乳鉢12ではそれに割り当てられたコード値が乳鉢底面12aと乳鉢側面とにカラービットコード12bで印刷され(図4(b)参照)、薬瓶14ではそれに割り当てられたコード値が薬瓶底面14aと薬瓶側面とにカラービットコード14bで印刷され(図4(b)参照)、調剤指示箋13ではそれに割り当てられたコード値が指示箋裏面13aと指示箋表面とにカラービットコード13bで印刷され(図4(c)参照)、調剤者識別カード15もそれに割り当てられたコード値がカード表裏両面にカラービットコードで印刷されている(図示せず)。
カラービットコードは、渦巻形を図示したが、コード情報として上記コード値の他にコード位置とコード拡縮度とコード扁平度も読み取れれば、他の形でも良い。
このようなことを前提として、散薬調剤支援装置60では(図4(a)参照)、調剤台24の作業面27のうち大部分を撮影領域25が占めており、散薬秤量は撮影領域25の内外いずれで行っても良いが、取扱対象12〜15の取り揃えに加えて散薬の取出や投入といった作業は撮影領域25の上で行うことが前提なので、撮影領域25は、カラー撮影に適う照明光を透過させるのに十分透明なガラス板などから作られている。また、撮像装置61は、調剤台24の内底等に設置されていて作業面27の撮影領域25を下から透かして撮るカラーのCCDカメラ等からなり、作業面27より少しなら高いところまで撮れるよう焦点深度が深めに調整されている。
このようなことを前提として、散薬調剤支援装置60では(図4(a)参照)、調剤台24の作業面27のうち大部分を撮影領域25が占めており、散薬秤量は撮影領域25の内外いずれで行っても良いが、取扱対象12〜15の取り揃えに加えて散薬の取出や投入といった作業は撮影領域25の上で行うことが前提なので、撮影領域25は、カラー撮影に適う照明光を透過させるのに十分透明なガラス板などから作られている。また、撮像装置61は、調剤台24の内底等に設置されていて作業面27の撮影領域25を下から透かして撮るカラーのCCDカメラ等からなり、作業面27より少しなら高いところまで撮れるよう焦点深度が深めに調整されている。
情報処理装置70は(図4(d)参照)、上述した実施例2の計量調剤設備51の情報処理装置と同じく上述の実施例1の情報処理装置40から薬品マスタと前歴テーブルと薬品前歴注意度および調剤者前歴注意度の算定表と注意度算定手段44と支援情報出力手段45とを省いたものとなっており、その代わりに調剤指示データ41と調剤者データ42と撮影画像データ80とを通信回線経由で外部の支援情報処理装置へ送信する調剤情報送信手段81がプログラムで具現化されてインストールされている。また、プログラムにて具現化されたデータ取得手段71と分別手段72と読取手段73と操作判定手段74と供給確認手段75と照合手段76と秤量確認手段77と受入確認手段78もプロラムメモリ等にインストールされている。撮影画像データ80を記憶保持するデータ領域は、撮像装置31,31に撮像装置61を加えた3台分のデータを保持するよう拡張されている。
撮影画像データ80のうち撮像装置61で撮った画像は、下から透かして見える撮影領域25(図5(a)参照)を下から撮った撮影画像(図5(b)参照)であり、例えば数ms〜数百msの一定周期で又は不定周期で更新されるようになっている。また、撮影画像データ80は、撮影領域25の全範囲におけるカラービットコード像を読取に適う分解能で含むことができるデータ量のものとなっている。具体的には(図5(a)参照)、調剤作業開始時等に撮影領域25の上に置かれた取扱対象12,13,14,15はもちろん、調剤作業中に散薬の取出等のために持ち上げられた取扱対象12,13,14についても、それらの下面12a,13a,14aに印刷されているカラービットコード12b,13b,14bの部分画像が、コード読取可能な分解能で記憶保持される。即ち(図5(b)参照)、乳鉢底面部分画像82aのカラービットコード像82bも、指示箋裏面部分画像83aのカラービットコード像83bも、薬瓶底面部分画像84aのカラービットコード像84bも、総て、コード読取可能な分解能で撮影画像データ80に記憶保持されるようになっている。
読取手段73は(図4(d),図5参照)、撮影画像データ80からカラービットコード像82b,83b,84b等を切り出してそのカラービットコードを読み取るものであり、コードの読み取り方は従来手法で良いが(例えば特許文献4,5参照)、読み取って得るコード情報として、コード値だけでなくコード位置とコード拡縮度とコード扁平度も求めるようになっている。コード値は、上述したように取扱対象12,13,14,15に割り振られた識別用の固有な値であり、コード位置は、撮影画像データ80におけるカラービットコード像82b,83b,84bの位置あるいはそれを撮影領域25におけるカラービットコード12b,13b,14bの位置ひいては下面12a,13a,14aの位置に変換したものであり、コード拡縮度は、カラービットコード像82b,83b,84bの長さや半径あるいは面積といったサイズ指標そのもの又はその基準値に対する比を示すものであり、コード扁平度は、カラービットコード像82b,83b,84bの縦横比や長短径比といった潰れ具合の指標であり、例えば正対視では正方形や円形のものが傾斜して長方形や楕円に見えるようになったときの変形量・傾斜量を良く示すものである。なお、乳鉢12や薬瓶14の側面に印刷されたカラービットコードが撮像装置31で撮影できているときには、それについても同様のコード読取を行うようになっている。
分別手段72は(図4(d)参照)、読取手段73が撮影画像データ80からカラービットコードを読み取って得た一組の又は複数組のコード情報を読取手段73から受け取って、そのコード情報を分別するものであり、具体的には、乳鉢12(散薬供給容器)に付されたコード情報と、調剤指示箋13に付されたコード情報と、薬瓶14(散薬受入容器)に付されたコード情報と、その他のコード情報とに分別するとともに、分別結果に応じてデータ取得手段71や,操作判定手段74,照合手段76などへ振り分けて通知するようになっている。分別の基準や手法は、コード値の割振を予め大別しておけば既定の閾値と比較するといった簡便なものでも良く、データメモリ等に対応テーブルを準備しておいてコード値の割振時にはテーブル登録を行うとともにコード分類時にはテーブル参照を行うのでも良く、分別用のカラービットコードを一緒に印刷しておくのでも良い。
データ取得手段71は、分別手段72から調剤指示箋13のカラービットコード13bのコード値を通知されたときにはそれを調剤指示識別番号とし、分別手段72から調剤者識別カード15のカラービットコードの読取値を通知されたときにはそれを調剤者識別番号とし、後は上述した実施例1の情報処理装置40のデータ取得手段と同様にして、調剤指示データ41と調剤者データ42とを取得するものであるが、調剤指示データ41及び調剤者データ42を作業支援情報として提示装置21,23に提示するようにもなっている。
照合手段76は(図4(d)参照)、薬瓶14(散薬供給容器)に付されたカラービットコード14bのコード値であると分別手段72によって分別されたコード情報を分別手段72から受け取ると、それを調剤指示データ41と照合するものであり、具体的には、コード値またはその変換値でデータ検索を行って、コード値に対応した散薬すなわち薬瓶14に収容されている散薬が、調剤指示データ41に係る調剤作業対象に含まれているか否かが、調べられる。そして、含まれていれば、薬品棚22等から作業面27の上に移された薬瓶14が正しいものとし、そうでなければ誤りとして、その照合結果に基づく作業案内や警報といった作業支援情報を提示装置21,23に提示するようになっている。
操作判定手段74は(図4(d)参照)、乳鉢12(散薬受入容器)に付されたカラービットコード12bのコード値であると分別手段72によって分別されたコード情報を分別手段72から受け取ると、そのコード情報に含まれているコード位置の変化に基づいて乳鉢12に対する操作の有無を判定するものである。具体的には、コード値の同じコード情報に含まれているコード位置について経時変化を監視していて、カラービットコード像82bの位置が変化したときには(図5(b)→図6(b)参照)、乳鉢12が作業者によって移動させられたもの(図5(a)→図6(a)参照)と判定して、そのことを受入確認手段78等に通知するとともに、その確認を促すといった作業支援情報を提示装置21,23に提示するようになっている。
また、操作判定手段74は(図4(d)参照)、薬瓶14(散薬供給容器)に付されたカラービットコード14bのコード値であると分別手段72によって分別されたコード情報を分別手段72から受け取ると、そのコード情報に含まれているコード拡縮度およびコード扁平度の変化に基づいて薬瓶14に対する操作の有無を判定するものである。具体的には、コード値の同じコード情報に含まれているコード位置とコード拡縮度とコード扁平度について経時変化を監視していて、カラービットコード像84bのコード拡縮度やコード扁平度が明瞭に変化を示したときには、薬瓶14が作業者によって散薬を取り出すために操作されたものと判定して、そのことを供給確認手段75等に通知するとともに、その確認等の作業支援情報を提示装置21,23に提示するようになっている。
散薬取出時の薬瓶14の基本操作は(図7参照)、操作前は撮影領域25に置かれていた薬瓶14を(図の左側部分を参照)、手で掴んで持ち上げてから(図の左右中間部分を参照)、傾けることである(図の右側部分を参照)。薬瓶14が撮像装置61の真上に置かれていた場合(図7(a)参照)、上記の操作がなされると、最初は端正で大きかったカラービットコード像84bが、端正なまま小さくなり、更に扁平になる。また、薬瓶14が撮像装置61の真上から外れて置かれていた場合(図7(b),(c)参照)、上記の操作が薬瓶14を撮像装置61の真上方向へ傾ける態様でなされると(図7(b)参照)、最初は少し扁平で大きかったカラービットコード像84bが少し扁平なまま小さくなり最後に扁平度を増すが、薬瓶14を逆向きに傾けると(図7(c)参照)、最初は少し扁平で大きかったカラービットコード像84bが少し扁平なまま小さくなり最後に扁平度を減じる。さらに、薬瓶14を遠くから撮像装置61の真上へ移動させるとカラービットコード像84bが大きくなる。また、薬瓶14を傾けながら持ち上げたり、持ち上げずに傾けるといった操作や、大きな移動を伴った操作で散薬を取り出すこともある。そのため、この操作判定手段74は、コード拡縮度とコード扁平度に基づく散薬取出操作の判定に際し、コード位置も加味することで、判定確度を高めるものとなっている。
供給確認手段75(順序確認手段)は(図4(d)参照)、操作判定手段74から通知された散薬取出操作の判定結果を受け取るとともに、電子秤28から送られて来た秤量結果を入力し、両者の先後を比較して、薬瓶14(散薬供給容器)に対する散薬取出操作と電子秤28での秤量とがその順に行われたか否かを確認し、それから、その操作順序の確認結果に基づいて作業案内や警報といった作業支援情報を提示装置21,23に提示するようになっている。
秤量確認手段77(順序確認手段)は(図4(d)参照)、供給確認手段75から操作順序の確認結果を受け取って、その確認結果が肯定的なときには、散薬取出操作がなされた薬瓶14から撮像装置61,31及び読取手段73にて読み取られたコード情報に基づいて、調剤指示データ41から調剤指示値を求める。この調剤指示値は、薬瓶14から散薬を取り出してその量を秤量にて確認すべき値なので、この値と電子秤28の秤量結果とを突き合わせて秤量の適否を確認するとともに、その秤量値の確認結果に基づいて作業案内や警報といった作業支援情報を提示装置21,23に提示するようになっている。
受入確認手段78(順序確認手段)は(図4(d)参照)、操作判定手段74から通知された乳鉢12の移動操作の判定結果を受け取るとともに、秤量確認手段77から通知された秤量確認結果を受け取って、電子秤28での秤量の後に続けて乳鉢12(散薬受入容器)に対する散薬投入の操作が行われたか否かを確認するとともに、その操作順序の確認結果に基づいて作業案内や警報といった作業支援情報を提示装置21,23に提示するようになっている。
調剤情報送信手段81は、上述したように調剤指示データ41と調剤者データ42と撮影画像データ80とを通信回線経由で外部の支援情報処理装置へ送信するものであり、その機能は上述した実施例2の計量調剤設備51の送信手段と同様であるが、散薬調剤支援のために追加された各手段71〜78によって作業面27の上で行われている計量調剤の作業の進展具合が節々で把握されるようになったことを利用して、撮影画像データ80の送信タイミングを電子秤28での秤量時以外にも行うようになっている。具体的には、照合手段76での照合時や、供給確認手段75での供給確認時、秤量確認手段77での秤量確認時、受入確認手段78での受入確認時に、撮影画像データ80を通信回線経由で外部の支援情報処理装置へ送信するようになっている。
この実施例3の散薬調剤支援装置60について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。図4(a)は、調剤作業時の散薬調剤支援装置60の外観斜視図であり、図7は、散薬を取り出すために薬瓶14を持ち上げて傾けたときの様子を示し、図5と図6は、散薬を投入するために乳鉢12を手前に移動させたときの様子を示している。
散薬調剤支援装置60を使用して調剤担当の作業者が散薬調剤を行うときには、先ず(図4(a)参照)、作業者が調剤者識別カード15と調剤指示箋13を調剤台24の作業面27の撮影領域25の上に置く。すると、散薬調剤支援装置60では、自動で、その調剤指示箋13の裏面13aが撮像装置61によって撮られるとともに表面が撮像装置31によって撮られ、その撮影画像データ80に指示箋裏面13aのカラービットコード13bがカラービットコード像83bとなって写り込むので、あるいは調剤指示箋13の表面のカラービットコードが移り込むこともあるので、そのコードが読取手段73によって読み取られ、そのコード情報が分別手段72からデータ取得手段71へ引き渡され、それに対応した内容の散薬調剤指示が、上位装置等からデータ取得手段71によって取得されて調剤指示データ41とされ、調剤対象の散薬を収容している薬瓶14の位置を案内する作業支援情報などが提示装置21,23にて提示される。同様にして、調剤者識別カード15に対するカラービットコード読取に基づくデータ取得によって、調剤者データ42もセットアップされる。
調剤者は、表示装置23での案内を参考にしながらも調剤指示箋13で確認して、対象の薬瓶14を薬品棚22等から取り出して撮影領域25の上に置く。すると、散薬調剤支援装置60では、自動で、薬瓶14の薬瓶底面14aのカラービットコード14bや薬瓶側面のカラービットコードが、撮像装置61,31や読取手段73によって読み取られ、そのコード情報が分別手段72から照合手段76や操作判定手段74へ引き渡される。そして、照合手段76によって、コード情報が調剤指示データ41と照合され、撮影領域25の上の薬瓶14に収容されている散薬が、調剤指示データ41に係る調剤作業対象に含まれているか否かが、調べられる。そして、含まれていれば薬瓶14の選択が正しいが、そうでなければ誤りとして、その照合結果に基づく作業案内や警報などの作業支援情報が提示装置21,23にて提示される。
また、調剤者は、散薬を投入して調合等を行う予定の乳鉢12も準備しておく必要があるので、使用予定の乳鉢12も撮影領域25の上に置く。
すると、散薬調剤支援装置60では、自動で、乳鉢12の乳鉢底面12aのカラービットコード12bや乳鉢側面のカラービットコードが、やはり撮像装置61,31や読取手段73によって読み取られ、そのコード情報が分別手段72から操作判定手段74へ引き渡される。そして、操作判定手段74によって、そのコード情報に含まれているコード位置の変化が監視されるとともに、それに明瞭な変化が検出されたときには(図5→図6参照)、乳鉢12に散薬投入操作がなされたと判定され、そのことが操作判定手段74から受入確認手段78に通知される。
すると、散薬調剤支援装置60では、自動で、乳鉢12の乳鉢底面12aのカラービットコード12bや乳鉢側面のカラービットコードが、やはり撮像装置61,31や読取手段73によって読み取られ、そのコード情報が分別手段72から操作判定手段74へ引き渡される。そして、操作判定手段74によって、そのコード情報に含まれているコード位置の変化が監視されるとともに、それに明瞭な変化が検出されたときには(図5→図6参照)、乳鉢12に散薬投入操作がなされたと判定され、そのことが操作判定手段74から受入確認手段78に通知される。
また、散薬調剤支援装置60では、薬瓶14から読み取ったコード情報が、上述したように分別手段72から照合手段76だけでなく操作判定手段74へも引き渡されていて、操作判定手段74によって、そのコード情報に含まれているコード位置とコード拡縮度とコード扁平度の変化が監視されるとともに、それに明瞭な変化が検出されたときには(図7参照)、薬瓶14から散薬を取り出す操作がなされたと判定され、そのことが操作判定手段74から供給確認手段75に通知される。この散薬取出操作の検知と通知も、上述した散薬投入操作の検知と通知も、散薬調剤支援装置60では随時行われる。
そのため、調剤者が提示装置21,23の案内等を参考にしつつ調剤指示箋13で確認して調剤作業を進めると、具体的には、調剤者が薬瓶14を持ち上げ更に傾けて散薬を取り出しながら、その散薬を電子秤28で秤量し、散薬が指示量に達したら散薬の取出と秤量をやめ、乳鉢12を電子秤28の近くへ移動させてから、その乳鉢12に散薬を投入すると、それらの作業の進展に伴い、各作業での操作が散薬調剤支援装置60によって自動監視され、各操作に応じた種々の作業支援情報が提示装置21,23に提示される。
すなわち、調剤者が薬瓶14から散薬を取り出す操作を開始すると、散薬調剤支援装置60から調剤者に散薬の種類の確認が促されるとともに散薬取出の指示量が知らされる。また、調剤者が散薬の取出を進め、取り出された散薬の重量に電子秤28が感応して、その散薬の秤量値が電子秤28から送信されて供給確認手段75に届くと、供給確認手段75によって散薬の取出と秤量がその順に行われたことが確認され、散薬調剤支援装置60から調剤者に対して、散薬の取出および秤量の作業続行が促されるとともに、散薬取出の指示量までの残量などが知らされたり、秤量値が指示量に達したことが知らされる。
さらに、調剤者が散薬の取出と秤量をやめて、その散薬を投入しようとしている乳鉢12を電子秤28の近くへ移動させると、受入確認手段78によって散薬の取出と秤量の後に散薬投入の行われることが確認され、散薬調剤支援装置60から調剤者に乳鉢12への散薬投入が促され、電子秤28の秤量値がゼロに戻ると、散薬の取出と秤量と投入がその順に行われたことが最終確認され、散薬調剤支援装置60から調剤者に対して、乳鉢12を電子秤28から離れたところへ戻すことや、未だ残っている散薬の取出作業や秤量作業へ移行すること等が促される。
また、散薬投入が同じ乳鉢12に対して複数回なされるときには、それらの散薬を混合させることが調剤指示データ41で指示されているか否かの自動確認も行われる。例えば、倍散の調製指示や異種散薬の混合調製の指示の有無がチェックされ、その確認結果に応じた案内や警報といった作業支援情報が提示装置21,23に提示される。
このようにして、散薬調剤支援装置60を使用して調剤者が調剤台24の上で散薬を調剤すると、取扱対象12,13,14に付したカラービットコードが自動で読み取られるとともに、その読取結果等に応じて種々の作業支援情報が自動提示されるので、調剤調剤者がコードを読み取らせる作業から解放されるうえ、作業ミスの発生量も抑えられる。
このようにして、散薬調剤支援装置60を使用して調剤者が調剤台24の上で散薬を調剤すると、取扱対象12,13,14に付したカラービットコードが自動で読み取られるとともに、その読取結果等に応じて種々の作業支援情報が自動提示されるので、調剤調剤者がコードを読み取らせる作業から解放されるうえ、作業ミスの発生量も抑えられる。
さらに、そのような計量調剤の作業が進行しているときに、取扱対象の乳鉢12や薬瓶14に動きがあると、その度に、その撮影画像が散薬調剤支援装置60の情報処理装置70の調剤情報送信手段81によって散薬調剤支援装置60から外部の支援情報処理装置へ送信される。
そのため、後の最終監査時に、監査者が支援情報提示装置を使用して支援情報の画像を提示させる際、複数の計量調剤についてはもちろん一回の計量調剤についても、静止画であれ、動画であれ、有効な確認ポイントとなりうる幾つかの時点に係る撮影画像を提示させることができる。
そのため、後の最終監査時に、監査者が支援情報提示装置を使用して支援情報の画像を提示させる際、複数の計量調剤についてはもちろん一回の計量調剤についても、静止画であれ、動画であれ、有効な確認ポイントとなりうる幾つかの時点に係る撮影画像を提示させることができる。
[その他]
なお、上記実施例では、注意度の算出を調剤指示データ41に基づいて行うようになっていたが、調剤結果データでも計量調剤対象薬剤を知ることができるので、注意度算定手段44による注意度の算出を調剤結果データに基づいて行うようにしても良い。
また、上記実施例では、図1(c)に示した支援情報印刷紙46の調剤情報印刷欄46aに調剤指示データと調剤結果データとのうち何れか一方だけが印刷されていたが、両方を並べて印刷するようにしても良い。
さらに、上記実施例では、図1(c)に示した支援情報印刷紙46の画像印刷欄46cに画像が一薬剤当り又は一施用当り一つだけ印刷されていたが、一薬剤毎に又は一施用毎に複数の画像が印刷されるようにしても良い。
なお、上記実施例では、注意度の算出を調剤指示データ41に基づいて行うようになっていたが、調剤結果データでも計量調剤対象薬剤を知ることができるので、注意度算定手段44による注意度の算出を調剤結果データに基づいて行うようにしても良い。
また、上記実施例では、図1(c)に示した支援情報印刷紙46の調剤情報印刷欄46aに調剤指示データと調剤結果データとのうち何れか一方だけが印刷されていたが、両方を並べて印刷するようにしても良い。
さらに、上記実施例では、図1(c)に示した支援情報印刷紙46の画像印刷欄46cに画像が一薬剤当り又は一施用当り一つだけ印刷されていたが、一薬剤毎に又は一施用毎に複数の画像が印刷されるようにしても良い。
また、上記実施例では、散薬供給容器の典型例として薬瓶14を挙げたが、散薬供給容器の具体例としては、遮光性の散薬装置瓶や,薬品メーカ提供の納品瓶なども挙げられる。
また、上記実施例では、散薬受入容器の典型例として乳鉢12を挙げたが、散薬受入容器の具体例としては、パラピン紙や,バランスディッシュ,ポリ弗化エチレン系樹脂シートなども挙げられる。
また、上記実施例では、散薬受入容器の典型例として乳鉢12を挙げたが、散薬受入容器の具体例としては、パラピン紙や,バランスディッシュ,ポリ弗化エチレン系樹脂シートなども挙げられる。
また、上記実施例3では、受入確認手段78が操作判定手段74の判定結果と秤量確認手段77の確認結果とを受けて操作順序を確認するようになっていたが、秤量確認手段77の確認結果に代えて電子秤28の秤量結果もしくは供給確認手段75の確認結果を受けて操作順序の確認を行うようにすることも可能なので、そのようにしても良い。
あるいは、秤量確認手段77の確認結果と電子秤28の秤量結果と供給確認手段75の確認結果とのうち複数のものと、操作判定手段74の判定結果とに基づいて、散薬の取出と秤量と投入という操作順序の確認を行うようにしても良い。
あるいは、秤量確認手段77の確認結果と電子秤28の秤量結果と供給確認手段75の確認結果とのうち複数のものと、操作判定手段74の判定結果とに基づいて、散薬の取出と秤量と投入という操作順序の確認を行うようにしても良い。
12…乳鉢(散薬受入容器)、12a…乳鉢底面、12b…カラービットコード、
13…調剤指示箋、13a…指示箋裏面、13b…カラービットコード、
14…薬瓶(散薬供給容器)、14a…薬瓶底面、14b…カラービットコード、
15…調剤者識別カード、
20…散薬調剤設備、
21…音響装置、22…薬品棚、23…表示装置、
24…調剤台、25…撮影領域、27…作業面、28…電子秤、
31…撮像装置、32…バーコードリーダ、33…プリンタ(印刷装置)、
40…情報処理装置、
41…調剤指示データ、42…調剤者データ、43…撮影画像データ、
44…注意度算定手段、45…支援情報出力手段、46…支援情報印刷紙、
46a…調剤情報印刷欄、46b…注意度印刷欄、46c…画像印刷欄、
50…調剤システム、
51…計量調剤設備、52…支援情報処理装置、53…支援情報提示装置、
60…散薬調剤支援装置、
61…撮像装置、70…情報処理装置、
71…データ取得手段、72…分別手段、73…読取手段、
74…操作判定手段、75…供給確認手段(順序確認手段)、76…照合手段、
77…秤量確認手段(順序確認手段)、78…受入確認手段(順序確認手段)、
80…撮影画像データ、81…調剤情報送信手段、
82a…乳鉢底面部分画像、82b…カラービットコード像、
83a…指示箋裏面部分画像、83b…カラービットコード像、
84a…薬瓶底面部分画像、84b…カラービットコード像
13…調剤指示箋、13a…指示箋裏面、13b…カラービットコード、
14…薬瓶(散薬供給容器)、14a…薬瓶底面、14b…カラービットコード、
15…調剤者識別カード、
20…散薬調剤設備、
21…音響装置、22…薬品棚、23…表示装置、
24…調剤台、25…撮影領域、27…作業面、28…電子秤、
31…撮像装置、32…バーコードリーダ、33…プリンタ(印刷装置)、
40…情報処理装置、
41…調剤指示データ、42…調剤者データ、43…撮影画像データ、
44…注意度算定手段、45…支援情報出力手段、46…支援情報印刷紙、
46a…調剤情報印刷欄、46b…注意度印刷欄、46c…画像印刷欄、
50…調剤システム、
51…計量調剤設備、52…支援情報処理装置、53…支援情報提示装置、
60…散薬調剤支援装置、
61…撮像装置、70…情報処理装置、
71…データ取得手段、72…分別手段、73…読取手段、
74…操作判定手段、75…供給確認手段(順序確認手段)、76…照合手段、
77…秤量確認手段(順序確認手段)、78…受入確認手段(順序確認手段)、
80…撮影画像データ、81…調剤情報送信手段、
82a…乳鉢底面部分画像、82b…カラービットコード像、
83a…指示箋裏面部分画像、83b…カラービットコード像、
84a…薬瓶底面部分画像、84b…カラービットコード像
Claims (7)
- 薬剤を計量しながら人手で小分けする計量調剤の作業に用いられる調剤台を具備した計量調剤設備と、この計量調剤設備に付設されて前記調剤台の作業面を撮る撮像装置と、前記計量調剤に係る調剤指示データ又は調剤結果データと前記撮像装置で撮った撮影画像とを最終監査者の目視可能な態様で並べて提示する支援情報提示手段とを備えている最終監査支援装置。
- 前記調剤指示データ又は前記調剤結果データに基づいて前記計量調剤に対する最終監査に要する注意度を算出する注意度算定手段を備え、前記支援情報提示手段が前記注意度も並べて提示するようになっていることを特徴とする請求項1記載の最終監査支援装置。
- 各種の薬剤毎に薬理作用に応じた作用注意度と保管態様に応じた保管注意度とをデータ保持する薬品マスタと、前記作用注意度と前記保管注意度とに基づいて薬品別注意度を算出する薬品別注意度演算手段とを備え、前記薬品別注意度が前記注意度に反映されるようになっていることを特徴とする請求項2記載の最終監査支援装置。
- 前記薬品マスタが前記作用注意度も前記保管注意度も薬剤毎に複数保持するようになっており、前記薬品別注意度演算手段が前記作用注意度について複数のうちから最大値を選出するとともに前記保管注意度についても複数のうちから最大値を選出し両選出値を合算して前記薬品別注意度とするようになっていることを特徴とする請求項3記載の最終監査支援装置。
- 過去の調剤時に発生した要注意事項についてレベル値と薬剤特定情報との組データを蓄積した前歴テーブルと、この前歴テーブルを参照して薬剤毎の薬品前歴注意度を算出する前歴注意度演算手段とを備え、前記薬品前歴注意度が前記注意度に反映されるようになっていることを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れかに記載された最終監査支援装置。
- 過去の調剤時に発生した要注意事項についてレベル値と調剤者特定情報との組データを蓄積した前歴テーブルと、この前歴テーブルを参照して調剤者毎の調剤者前歴注意度を算出する前歴注意度演算手段とを備え、前記調剤者前歴注意度が前記注意度に反映されるようになっていることを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れかに記載された最終監査支援装置。
- 過去の調剤時に発生した要注意事項についてレベル値と薬剤特定情報と調剤者特定情報との組データを蓄積した前歴テーブルと、この前歴テーブルを参照して薬剤毎の薬品前歴注意度を算出するとともに調剤者毎の調剤者前歴注意度を算出する前歴注意度演算手段とを備え、前記薬品前歴注意度と前記調剤者前歴注意度とが前記注意度に反映されるようになっていることを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れかに記載された最終監査支援装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2011
- 2011-08-30 JP JP2011188052A patent/JP2013048705A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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