以下、本発明による電動アシスト移動体等の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。また、本実施の形態において説明する各情報の形式、内容などは、あくまで例示であり、各情報の持つ意味を示すことができれば、形式、内容などは問わない。
(実施の形態1)
本実施の形態において、1または2以上の電動アシスト移動体11と、1または2以上の通信装置12とを備える情報システム1について説明する。電動アシスト移動体11は、通信装置12から、ユーザ識別情報を受信する。そして、電動アシスト移動体11は、当該ユーザ識別情報の認証を行い、当該ユーザ識別情報が正当である場合にのみ、電動アシスト移動体11が備える電動アシスト機能を動作させる。そして、電動アシスト移動体11は、例えば、電動アシスト機能を動作させている間、電動アシスト移動体11を用いてユーザが運動した結果に関する情報を取得し、通信装置12に送信する。また、通信装置12は、電動アシスト移動体11に、ユーザ識別情報を送信する。そして、通信装置12は、電動アシスト移動体11から、当該電動アシスト移動体11を用いてユーザが運動した結果に関する情報を受信する。そして、通信装置12は、当該受信した情報を出力する。
図1は、本実施の形態における情報システム1の概念図である。図1において、1または2以上の各電動アシスト移動体11と、1または2以上の各通信装置12とは、通信手段13を介して通信が可能である。図1において、電動アシスト移動体11は、電動アシスト機能を有する移動体である。電動アシスト機能とは、ユーザによる操作を、電力によりサポートする機能または電力により動作する装置によりサポートする機能である。ユーザによる操作とは、例えば、ペダルをこぐこと、車輪を回すことなどである。つまり、電動アシスト移動体11は、人力により動作する移動体、または、人力および電力により動作する移動体である。また、電動アシスト移動体11は、例えば、電動アシスト自転車、電動アシスト車椅子などである。また、通信装置12は、例えば、スマートフォン、携帯電話、タブレット型PC、PDAなどの携帯端末である。また、通信手段13は、通常、近距離(短距離)の無線通信手段である。通信手段13は、例えば、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、NFC、ZigBee(登録商標)、赤外線などである。
また、図1において、電動アシスト移動体11は、通信が確立された通信装置12に、当該電動アシスト移動体11を用いてユーザが運動した結果に関する情報を送信する。すなわち、通信装置12は、通信が確立された電動アシスト移動体11から、当該電動アシスト移動体11を用いてユーザが運動した結果に関する情報を受信する。
また、図2は、本実施の形態における電動アシスト移動体11および通信装置12のブロック図である。電動アシスト移動体11は、格納部111、受信部112、認証部113、制御部114、運動結果情報取得部115、動作状態取得部116、送信判断部117、送信部118を備える。また、通信装置12は、通信格納部121、通信状態取得部122、通信判断部123、通信送信部124、通信受信部125、通信蓄積部126、通信出力部127を備える。
電動アシスト移動体11が備える格納部111には、認証情報が格納される。認証情報とは、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報を認証するための情報である。当該ユーザ識別情報は、通常、後述の受信部112が受信したユーザ識別情報である。また、認証するとは、正しいか否か(正当か不正か)を判断することである。また、ユーザ識別情報は、例えば、IPアドレス、MACアドレス、個体識別番号、PINコード、リンクキー、共通鍵、電話番号、などである。
認証情報は、例えば、ユーザ識別情報、ユーザ識別情報と対になる情報などである。ユーザ識別情報と対になる情報とは、例えば、ユーザ識別情報に対するオペランド、および、当該オペランドを用いてユーザ識別情報に対して行った演算の結果を示す情報である。例えば、前者の認証情報を、オペランド情報、後者の認証情報を、演算結果判定情報とすると、オペランド情報、演算結果判断情報、ユーザ識別情報は、例えば、「演算結果判定情報=ユーザ識別情報 演算子 オペランド情報」の演算式を満たす情報である。なお、当該演算式において、演算子の内容や種類などは、問わない。当該演算子は、例えば、AND、OR、XOR、NAND、NOR、XNORなどである。
以上より、格納部111には、例えば、1種類または2種類の認証情報が格納される。例えば、格納部111に1種類の認証情報が格納されている場合、当該認証情報は、ユーザ識別情報である。また、例えば、格納部111に2種類の認証情報が格納されている場合、当該認証情報は、オペランド情報および演算結果判定情報である。また、格納部111には、例えば、1または2以上の認証情報が格納されてもよい。例えば、格納部111に1つの認証情報が格納されている場合、当該認証情報は、例えば、1つのユーザ識別情報、または、1組のオペランド情報および演算結果判定情報である。また、例えば、格納部111に2以上の認証情報が格納されている場合、当該認証情報は、例えば、2以上のユーザ識別情報、または、2組以上のオペランド情報および演算結果判定情報である。また、格納部111に格納されている認証情報が暗号化されているか否かは、問わない。また、認証情報は、後述の受信部112が受信したユーザ識別情報を認証することができればよく、その形式や内容などは、問わない。
受信部112は、通信装置12からユーザ識別情報を受信する。また、受信部112が受信するユーザ識別情報が暗号化されているか否かは、問わない。
認証部113は、格納部111に格納されている認証情報を用いて、受信部112が受信したユーザ識別情報を認証する。
例えば、格納部111に1種類の認証情報が格納されている場合、当該認証情報は、ユーザ識別情報である。従って、この場合、認証部113は、受信部112が受信したユーザ識別情報が、格納部111に格納されている1または2以上の認証情報のいずれかと同一であるか否かを判断する。そして、いずれかと同一である場合、認証部113は、受信部112が受信したユーザ識別情報が正当であると判断する。また、いずれとも異なる場合、認証部113は、受信部112が受信したユーザ識別情報が不正であると判断する。
また、例えば、格納部111に2種類の認証情報が格納されている場合、当該認証情報は、オペランド情報および演算結果判定情報である。従って、この場合、認証部113は、例えば、受信部112が受信したユーザ識別情報と、格納部111に格納されている1または2以上の各オペランド情報とを演算し、当該演算の結果を算出する。当該演算は、通常、予め決められている。当該演算は、例えば、AND、OR、XOR、NAND、NOR、XNORなどである。そして、認証部113は、当該演算の結果が、当該演算に用いたオペランド情報と対になる演算結果判定情報と同一であるか否かを判断する。そして、同一である場合、認証部113は、当該ユーザ識別情報が正当であると判断する。また、異なる場合、認証部113は、当該ユーザ識別情報が不正であると判断する。
また、認証部113は、ユーザ識別情報を認証することができればよく、その方法や手順などは、問わない。例えば、認証部113は、認証情報を用いずに、ユーザ識別情報を認証してもよい。また、認証部113は、例えば、認証の結果、ユーザ識別情報が正当であると判断した場合、当該ユーザ識別情報を、予め決められた記憶領域に蓄積してもよい。当該記憶領域は、例えば、格納部111であってもよい。また、認証部113は、例えば、ユーザ識別情報の認証が成功したか否か(ユーザ識別情報が正当であるか否か)を判断した結果を示す情報を取得してもよい。当該情報は、通常、いわゆるフラグである。
制御部114は、電動アシスト機能の制御を行う。電動アシスト機能の制御を行うとは、通常、電動アシスト機能を動作させること、および、電動アシスト機能を動作させないことである。電動アシスト機能を動作させるとは、電動アシスト機能を有効(ON)にすることである。また、電動アシスト機能を動作させるとは、例えば、電動アシスト機能の動作を開始すること、電動アシスト機能の電源をONにすることなどであってもよい。また、電動アシスト機能を動作させないとは、電動アシスト機能を無効(OFF)にすることである。また、電動アシスト機能を動作させないとは、例えば、電動アシスト機能の動作を終了すること、電動アシスト機能の電源をOFFにすることなどであってもよい。
また、制御部114は、例えば、電動アシスト移動体11の電源をONにしてもよい。この場合、当該電動アシスト移動体11の電源をONにすることにより、電動アシスト機能が有効となる。また、制御部114は、例えば、電動アシスト移動体の電源をOFFにしてもよい。この場合、当該電動アシスト移動体11の電源をOFFにすることにより、電動アシスト機能が無効となる。
例えば、制御部114は、認証部113が、ユーザ識別情報に対して正当であると判断した場合にのみ、電動アシスト機能を動作させる。つまり、制御部114は、例えば、電動アシスト移動体11の電源がONであっても、認証部113により、ユーザ識別情報が正当であると判断されるまでは、電動アシスト機能を動作させない。
また、例えば、電動アシスト機能を動作させた後に、認証部113が、他のユーザ識別情報に対して不正であると判断した場合に、制御部114は、動作機能を動作させない。つまり、制御部114は、例えば、一度、電動アシスト機能を動作させた後でも、ユーザ識別情報が不正であると判断されれば、電動アシスト機能を動作させない。
運動結果情報取得部115は、1または2以上の運動結果情報を取得する。運動結果情報とは、ユーザが電動アシスト移動体11を用いて運動した結果に関する情報である。具体的に、運動結果情報は、例えば、1以上の運動計測情報を有する情報である。運動計測情報とは、電動アシスト移動体11によるユーザの運動を計測した結果を示す情報である。つまり、運動結果情報は、電動アシスト移動体11によるユーザの運動を計測した結果を示す情報であるとも言える。
運動計測情報は、例えば、消費カロリー、運動時間などである。また、運動計測情報は、例えば、走行距離、平均速度、傾斜角度などであってもよい。走行距離は、例えば、電動アシスト移動体11が走行した距離である。また、平均速度は、ユーザによる電動アシスト移動体11を用いた移動における平均の速度である。平均速度は、例えば、走行距離を、運動時間で割った値である。また、傾斜角度は、例えば、電動アシスト移動体11が走行した道路の傾斜角度である。
また、運動計測情報は、例えば、運動を開始した時刻、運動を終了した時刻、運動開始時の天気、運動終了時の天気、運動中の天気、運動開始時の気温、運動終了時の気温、運動中の気温などであってもよい。
また、例えば、1以上の運動計測情報の集合を、1つの運動結果情報であるとしてもよい。また、1つの運動計測情報を、1つの運動結果情報であるとしてもよい。
運動結果情報取得部115は、例えば、ユーザが運動を開始してから、ユーザが運動を終了するまでの間、定期的(予め決められた期間が経過するたび)に、運動結果情報を取得する。当該運動結果情報は、例えば、予め決められた期間におけるユーザの運動の結果に関する情報である。また、運動結果情報取得部115は、例えば、ユーザが運動を終了した時点で、運動結果情報を取得する。当該運動結果情報は、例えば、ユーザが運動を開始してから、ユーザが運動を終了するまでにおけるユーザの運動の結果に関する情報である。また、当該運動結果情報は、例えば、上記、定期的に取得した1または2以上の運動結果情報を統計処理した結果を示す情報であるとも言える。また、運動結果情報取得部115は、例えば、電動アシスト機能が有効である場合にのみ、運動結果情報を取得してもよい。
また、運動結果情報取得部115は、取得した運動結果情報を、例えば、予め決められた記憶領域に蓄積してもよい。当該記憶領域は、例えば、格納部111であってもよい。
また、運動結果情報取得部115は、例えば、トルクセンサ、速度センサ、時計などの装置から、運動結果情報を取得する。この場合、運動結果情報取得部115は、これらの装置を有していてもよいし、これらの装置で実現され得てもよい。また、運動結果情報取得部115の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
動作状態取得部116は、電動アシスト移動体11の動作状態を取得する。動作状態を取得するとは、具体的には、動作状態情報を取得することである。動作状態情報とは、動作状態を示す情報である。動作状態情報は、例えば、ユーザが電動アシスト移動体11に接触していること、ユーザが電動アシスト移動体11に接触している状態から非接触の状態になったこと、電源がONであること、電源がOFFであること、電源がOFFからONになったこと、電源がONからOFFになったこと、速度、加速度、進行方向、速度が0になったこと、加速度が0になったこと、などを示す情報である。当該ユーザが電動アシスト移動体11に接触しているとは、例えば、ユーザの体の一部(例えば、手、足、尻など)が、電動アシスト移動体11の一部(例えば、ハンドルグリップ、ペダル、サドルなど)と接触していることである。また、当該ユーザが電動アシスト移動体11に接触しているとは、例えば、接触しているに等しいと判断できるほどに近い位置に、ユーザが居ることであってもよい。また、当該速度は、走行中の速度である。また、当該加速度は、走行中の加速度である。
また、動作状態取得部116は、例えば、接触センサ、触覚センサ、速度センサ、加速度センサなどの装置から、動作状態情報を取得する。この場合、動作状態取得部116は、これらの装置を有していてもよいし、これらの装置で実現され得てもよい。また、動作状態取得部116は、例えば、MPUやメモリ等から実現され得てもよい。また、動作状態取得部116の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
送信判断部117は、動作状態が運動結果情報送信条件を満たすか否かを判断する。動作状態が運動結果情報送信条件を満たすか否かを判断するとは、具体的には、動作状態情報が運動結果情報送信条件を満たすか否かを判断することである。また、運動結果情報送信条件とは、運動結果情報を送信することに関する条件である。運動結果情報送信条件は、動作状態情報に関する条件であるとも言える。運動結果情報送信条件は、例えば、動作状態情報が、ユーザによる運動が終了した状態になったことを示すこと、であることが好適である。また、ユーザによる運動が終了した状態とは、具体的には、例えば、ユーザが電動アシスト移動体11に接触している状態から非接触の状態になった状態、電動アシスト移動体11の速度が0になった状態、電動アシスト移動体11の電源がOFFになった状態、などである。また、運動結果情報送信条件は、例えば、送信判断部117が予め保持している。
また、送信判断部117は、例えば、動作状態が運動結果情報送信条件を満たす場合に、後述の送信部118に、運動結果情報を送信する旨を指示してもよい。また、送信判断部117は、例えば、動作状態が運動結果情報送信条件を満たすか否かを判断した結果を示す情報を取得してもよい。当該情報は、通常、いわゆるフラグである。
送信部118は、運動結果情報を送信する。当該運動結果情報は、通常、運動結果情報取得部115が取得した1または2以上の運動結果情報である。また、当該1または2以上の運動結果情報は、例えば、予め決められた記憶領域に蓄積されている運動結果情報であってもよい。また、送信部118が送信する運動結果情報は、例えば、運動結果情報取得部115により取得済みの運動結果情報であるとも言える。
また、送信部118は、通常、予め決められた記憶領域に格納されているユーザ識別情報により特定される通信装置12に、運動結果情報を送信する。
また、送信部118は、通常、送信判断部117が、動作状態が運動結果情報送信条件を満たすと判断した場合に、1または2以上の運動結果情報を送信する。つまり、この場合、送信部118は、例えば、運動結果情報取得部115が運動結果情報を取得しても、送信判断部117が、動作状態が運動結果情報送信条件を満たすと判断するまでは、当該運動結果情報を送信しない。
また、送信部118は、例えば、送信判断部117からの指示に応じて、1または2以上の運動結果情報を送信してもよい。つまり、この場合、送信部118は、例えば、運動結果情報取得部115が運動結果情報を取得しても、送信判断部117から、運動結果情報を送信する旨の指示があるまでは、当該運動結果情報を送信しない。
また、送信部118は、通常、ユーザが電動アシスト移動体11を用いた運動を開始してから、当該運動を終了するまでの間に、運動結果情報取得部115が取得した運動結果情報を送信する。
また、送信部118は、例えば、運動結果情報取得部115が運動結果情報を取得するたびに、当該運動結果情報を送信してもよい。この場合、電動アシスト移動体11は、例えば、動作状態取得部116、送信判断部117を備えていなくてもよい。
通信装置12が備える通信格納部121には、ユーザ識別情報、および、1または2以上の運動結果情報が格納される。当該ユーザ識別情報は、通常、予め格納されているものである。また、当該運動結果情報は、通常、後述の通信蓄積部126により蓄積されたものである。
また、通信格納部121に格納されている1または2以上の運動結果情報は、例えば、順序を有していてもよい。順序を有するとは、例えば、格納時の配置により順序が示されること、順序を示す情報(以下、適宜、順序情報とする)が対応付いていることなどである。順序情報は、例えば、ID、時刻などである。また、当該時刻は、例えば、通信格納部121に運動結果情報が蓄積された時刻、後述の通信受信部125が運動結果情報を受信した時刻などである。また、時刻は、例えば、日時であってもよい。また、時刻は、例えば、日にちであってもよい。
また、通信格納部121に1または2以上の運動結果情報が格納されている場合、当該1または2以上の運動結果情報は、運動結果情報の履歴であると言える。また、当該1または2以上の運動結果情報は、例えば、運動の履歴を示す情報であるとも言える。
通信状態取得部122は、通信装置12と電動アシスト移動体11との通信状態を取得する。通信状態を取得するとは、具体的には、通信状態情報を取得することである。通信状態情報とは、通信状態を示す情報である。通信状態情報は、例えば、通信可能であること、通信中であること、通信不可であること、通信可能な状態から通信不可の状態になったこと、通信不可の状態から通信可能な状態になったこと、などを示す情報である。なお、例えば、一の装置(ここでは、通信装置12)において、他の一の装置(ここでは、電動アシスト移動体11)との通信状態を取得する方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
通信判断部123は、通信状態が予め決められた条件を満たすか否かを判断する。通信状態が予め決められた条件を満たすか否かを判断するとは、具体的には、通信状態情報が予め決められた条件を満たすか否かを判断することである。また、当該予め決められた条件とは、例えば、ユーザ識別情報送信条件、運動結果情報出力条件などである。ユーザ識別情報送信条件とは、ユーザ識別情報を送信することに関する条件である。また、運動結果情報出力条件とは、運動結果情報を出力することに関する条件である。また、ユーザ識別情報送信条件および運動結果情報出力条件は、通信状態情報に関する条件である。ユーザ識別情報送信条件は、例えば、通信状態情報が、通信装置12と、電動アシスト移動体11との通信状態が、通信不可の状態から通信可能な状態になったことを示すこと、であることが好適である。また、運動結果情報出力条件は、例えば、通信状態情報が、通信装置12と、電動アシスト移動体11との通信状態が、通信可能な状態から通信不可の状態になったことを示すこと、であることが好適である。また、ユーザ識別情報送信条件、運動結果情報出力条件などは、例えば、通信判断部123が予め保持している。
また、通信装置12と電動アシスト移動体11とは、通常、近距離の無線通信手段により通信を行う。従って、通信状態がユーザ識別情報送信条件を満たすか否かを判断することは、例えば、通信装置12と電動アシスト移動体11との距離が、予め決められた条件を満たすほど近いか否かを判断することであるとも言える。つまり、通信状態がユーザ識別情報送信条件を満たす場合とは、例えば、通信装置12と電動アシスト移動体11との距離が、予め決められた条件を満たすほど近い場合であるとも言える。また、同様に、通信状態が運動結果情報出力条件を満たすか否かを判断することは、例えば、通信装置12と電動アシスト移動体11との距離が、予め決められた条件を満たすほど近いか否かを判断することであるとも言える。つまり、通信状態が運動結果情報出力条件を満たす場合とは、例えば、通信装置12と電動アシスト移動体11との距離が、予め決められた条件を満たすほど近くない場合であるとも言える。
また、通信判断部123は、例えば、通信状態がユーザ識別情報送信条件を満たす場合に、後述の通信送信部124に、ユーザ識別情報を送信する旨を指示してもよい。また、通信判断部123は、例えば、通信状態が運動結果情報出力条件を満たす場合に、後述の通信出力部127に、運動結果情報を出力する旨を指示してもよい。また、通信判断部123は、例えば、通信状態がユーザ識別情報送信条件を満たすか否かを判断した結果を示す情報を取得してもよい。当該情報は、通常、いわゆるフラグである。また、通信判断部123は、例えば、通信状態が運動結果情報出力条件を満たすか否かを判断した結果を示す情報を取得してもよい。当該情報は、通常、いわゆるフラグである。
また、通信判断部123は、例えば、通信状態が喚起条件を満たすか否かを判断してもよい。通信状態が喚起条件を満たすか否かを判断するとは、具体的には、通信状態情報が喚起条件を満たすか否かを判断することである。また、喚起条件とは、運動結果情報の閲覧を喚起することに関する条件である。ここで、運動結果情報は、通常、後述の通信出力部127により出力される。従って、喚起条件は、後述の通信出力部127により運動結果情報が出力されていることを通知するための条件であるとも言える。喚起条件は、例えば、通信状態情報が、通信装置12と電動アシスト移動体11との通信状態が、通信可能な状態から通信不可の状態になったことを示すこと、であることが好適である。また、喚起条件は、例えば、通信判断部123が予め保持している。
また、喚起条件は、例えば、通信装置12のその他の状態に関する条件であってもよい。その他の状態とは、例えば、通信状態が、通信可能な状態から通信不可の状態になってからの経過時間、運動結果情報の受信の状態、運動結果情報を受信してからの経過時間、移動に関する状態、移動に関する状態が、静止している状態から移動している状態になってからの経過時間、などである。つまり、喚起条件は、例えば、通信状態が、通信可能な状態から通信不可の状態になってから、予め決められた時間以上の時間が経過したこと、後述の通信受信部125が運動結果情報を受信したこと、後述の通信受信部125が運動結果情報を受信してから、予め決められた時間以上の時間が経過したこと、移動に関する状態が、静止している状態から移動している状態になったこと、移動に関する状態が、静止している状態から移動している状態になってから、予め決められた時間以上の時間が経過したこと、などであってもよい。喚起条件がこれらの条件である場合、通信判断部123は、例えば、後述の通信受信部125が運動結果情報を受信したか否か、通信状態が変化してからの経過時間、移動に関する状態、移動に関する状態が変化してからの経過時間、などを取得する。そして、通信判断部123は、これらの取得した情報が、喚起条件を満たすか否かを判断する。
また、通信判断部123は、例えば、通信状態が喚起条件を満たす場合に、後述の通信出力部127に、出力中の運動結果情報の閲覧を喚起するための出力を行う旨を指示してもよい。出力中の運動結果情報の閲覧を喚起するための出力とは、例えば、通知ランプの点灯、通信装置12の振動(バイブレーション)、通知音の出力などである。また、通信判断部123は、通信状態が喚起条件を満たすか否かを判断した結果を示す情報を取得してもよい。当該情報は、通常、いわゆるフラグである。
通信送信部124は、通信判断部123が、通信状態がユーザ識別情報送信条件を満たすと判断した場合に、ユーザ識別情報を電動アシスト移動体11に送信する。当該ユーザ識別情報は、通信格納部121に格納されているユーザ識別情報である。
通信受信部125は、1または2以上の電動アシスト移動体11から、1または2以上の運動結果情報を受信する。通常、ユーザは、1つの電動アシスト移動体11を用いて運動を行う。従って、通信受信部125は、通常、通信が確立された1つの電動アシスト移動体11から、1または2以上の運動結果情報を受信する。
通信蓄積部126は、通信受信部125が受信した1または2以上の運動結果情報を、通信格納部121に蓄積する。このとき、通信蓄積部126は、通信受信部125が受信した順に、運動結果情報を蓄積する。また、このとき、通信蓄積部126は、例えば、順序情報を取得する。そして、通信蓄積部126は、通信受信部125が受信した1または2以上の各運動結果情報に、取得した順序情報を対応付けて、通信格納部121に蓄積する。
通信出力部127は、運動結果情報を出力する。当該運動結果情報は、通常、通信受信部125が受信した1または2以上の運動結果情報である。また、当該運動結果情報は、例えば、通信格納部121に格納されている運動結果情報であってもよい。また、通信出力部127が出力する運動結果情報は、例えば、通信受信部125により受信済みの運動結果情報であるとも言える。
また、通信出力部127は、通常、通信判断部123が、通信状態が運動結果情報出力条件を満たすと判断した場合に、1または2以上の運動結果情報を出力する。つまり、この場合、通信出力部127は、例えば、通信受信部125が運動結果情報を受信しても、通信判断部123が、通信状態が運動結果情報出力条件を満たすと判断するまでは、当該運動結果情報を出力しない。
また、通信出力部127は、例えば、通信判断部123からの指示に応じて、1または2以上の運動結果情報を出力してもよい。つまり、この場合、通信出力部127は、例えば、通信受信部125が運動結果情報を受信しても、通信判断部123から、運動結果情報を出力する旨の指示があるまでは、当該運動結果情報を出力しない。
また、通信出力部127は、例えば、予め決められた数の運動結果情報を出力する。通信出力部127は、例えば、最新のn個(nは1以上)の運動結果情報を出力する。また、通信出力部127は、例えば、すべての運動結果情報を出力する。
また、通信出力部127は、例えば、2以上の運動結果情報を統計処理した結果を示す情報を出力してもよい。この場合、通信出力部127は、2以上の運動結果情報を統計処理し、当該統計処理の結果を示す運動結果情報を取得する。そして、通信出力部127は、当該取得した運動結果情報を出力する。当該統計処理は、例えば、1日の運動の結果を示す運動結果情報を取得すること、1ヵ月の運動の結果を示す運動結果情報を取得することなどである。また、当該2以上の運動結果情報の統計処理は、例えば、図示しない統計処理部が行ってもよい。
また、通信出力部127は、例えば、通信判断部123が、通信状態が喚起条件を満たすと判断した場合に、出力中の運動結果情報の閲覧を喚起するための出力を行ってもよい。この場合、通信出力部127は、例えば、通信判断部123からの指示に応じて、出力中の運動結果情報の閲覧を喚起するための出力を行ってもよい。例えば、通信出力部127は、運動結果情報を出力した後に、当該出力中の運動結果情報の閲覧を喚起するための出力を行う。また、通信出力部127は、例えば、運動結果情報の閲覧を喚起するための出力を行った後に、運動結果情報を出力する。
また、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。なお、送信や蓄積、処理結果の引渡しについては、出力対象が最終的にユーザに提示されるものとする。
また、通信出力部127は、ディスプレイやスピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。通信出力部127は、出力デバイスのドライバソフトまたは、出力デバイスのドライバソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
なお、格納部111、通信格納部121は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。また、格納部111などに所定の情報が記憶される過程は、問わない。例えば、当該所定の情報は、記録媒体や、通信回線、入力デバイスなどを介して格納部111などに記憶されてもよい。
また、受信部112、通信受信部125は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
また、認証部113、制御部114、送信判断部117、通信状態取得部122、通信判断部123、通信蓄積部126は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。また、認証部113などの処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。なお、認証部113などは、ハードウェア(専用回路)で実現されてもよい。
また、送信部118、通信送信部124は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
次に、情報システム1の全体動作について、フローチャートを用いて説明する。なお、所定の情報におけるi番目の情報は、「情報[i]」と記載するものとする。まず、電動アシスト移動体11の全体動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)電動アシスト移動体11は、図示しない受付部が電源ONの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS302に進み、そうでない場合は、ステップS301に戻る。
(ステップS302)電動アシスト移動体11は、電源ONの処理を行う。
(ステップS303)制御部113は、受信部112が通信装置12からユーザ識別情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS304に進み、そうでない場合は、ステップS315に進む。
(ステップS304)認証部113は、ステップS303で受信したユーザ識別情報の認証を行う。この処理の詳細は、図4のフローチャートを用いて説明する。また、当該認証の結果は、変数authにセットされるものとする。
(ステップS305)制御部114は、authがtrueであるか否かを判断する。trueである場合は、ステップS306に進み、そうでない場合は、ステップS315に進む。
(ステップS306)認証部113は、ステップS303で受信したユーザ識別情報を、予め決められた記憶領域に蓄積する。
(ステップS307)制御部114は、電動アシスト機能を有効にする。
(ステップS308)運動結果情報取得部115は、運動結果情報を取得するタイミングであるか否かを判断する。例えば、運動結果情報を定期的に取得すると予め決められている場合、運動結果情報取得部115は、例えば、電動アシスト機能が有効になってから予め決められた期間が経過するたびに、運動結果情報を取得するタイミングであると判断する。また、例えば、電動アシスト移動体11の動作状態が運動結果情報送信条件を満たす場合に運動結果情報を取得すると予め決められている場合、運動結果情報取得部115は、例えば、送信判断部117が、電動アシスト移動体11の動作状態が運動結果情報を満たすと判断した場合に、運動結果情報を取得するタイミングであると判断する。そして、運動結果情報を取得するタイミングである場合は、ステップS309に進み、そうでない場合は、ステップS311に進む。
(ステップS309)運動結果情報取得部115は、運動結果情報を取得する。
(ステップS310)運動結果情報取得部115は、取得した運動結果情報を、予め決められた記憶領域に蓄積する。
(ステップS311)動作状態取得部116は、動作状態を取得する。
(ステップS312)送信判断部117は、動作状態取得部116が取得した動作状態が運動結果情報送信条件を満たすか否かを判断する。満たす場合は、ステップS313に進み、そうでない場合は、ステップS315に進む。
(ステップS313)送信部118は、予め決められた記憶領域に1または2以上の運動結果情報が格納されているか否かを判断する。1または2以上の運動結果情報が格納されている場合は、ステップS314に進み、そうでない場合は、ステップS315に進む。
(ステップS314)送信部118は、予め決められた記憶領域に格納されている1または2以上の運動結果情報を、通信装置12に送信する。
(ステップS315)電動アシスト移動体11は、図示しない受付部が電源OFFの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS316に進み、そうでない場合は、ステップS317に進む。
(ステップS316)電動アシスト移動体11は、電源OFFの処理を行う。そして、ステップS301に戻る。
(ステップS317)運動器具12は、authがtrueであるか否かを判断する。当該判断は、受信済みのユーザ識別情報が正当であると判断済みであるか否かの判断でもある。そして、trueである場合は、ステップS308に戻り、そうでない場合は、ステップS303に戻る。
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
また、図3のフローチャートにおいて、送信部118は、例えば、運動結果情報取得部115が運動結果情報を取得するたびに、当該運動結果情報を送信してもよい。この場合、運動結果情報取得部115は、取得した運動結果情報を、予め決められた記憶領域に蓄積しない。
図4は、図3のフローチャートのステップS304のユーザ識別情報の認証処理を示すフローチャートである。なお、図4のフローチャートにおいて、格納部111には、1または2の認証情報が予め格納されているものとする。
(ステップS401)認証部113は、変数authにfalseをセットする。
(ステップS402)認証部113は、格納部111に格納されている認証情報の種類が、1種類か2種類かを判断する。1種類である場合は、ステップS403に進み、2種類である場合は、ステップS404に進む。
(ステップS403)認証部113は、受信部112が受信したユーザ識別情報である受信ユーザ識別情報が、格納部111に格納されている認証情報と同一であるか否かを判断する。同一である場合は、ステップS406に進み、そうでない場合は、上位処理にリターンする。
(ステップS404)認証部113は、受信ユーザ識別情報と、オペランド情報である認証情報とを演算し、当該演算の結果を、変数resにセットする。当該演算の内容は、通常、予め決められている。
(ステップS405)認証部113は、resが、演算結果判定情報である認証情報と同一であるか否かを判断する。同一である場合は、ステップS406に進み、そうでない場合は、上位処理にリターンする。
(ステップS406)認証部113は、authにtrueをセットする。そして、上位処理にリターンする。
次に、通信装置12の全体動作について、図5のフローチャートを用いて説明する。なお、図5のフローチャートにおいて、通信格納部121には、ユーザ識別情報が予め格納されているものとする。
(ステップS501)通信装置12は、図示しない通信受付部が電源ONの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS502に進み、そうでない場合は、ステップS501に戻る。
(ステップS502)通信装置12は、電源ONの処理を行う。
(ステップS503)通信状態取得部122は、通信装置12と電動アシスト移動体11との通信状態を取得する。
(ステップS504)通信判断部123は、ステップS504で取得した通信状態が、ユーザ識別情報送信条件を満たすか否かを判断する。満たす場合は、ステップS506に進み、そうでない場合は、ステップS512に進む。
(ステップS505)通信送信部124は、通信格納部121に格納されているユーザ識別情報を電動アシスト移動体11に送信する。
(ステップS506)通信蓄積部126は、通信受信部125が、電動アシスト移動体11から運動結果情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS507に進み、そうでない場合は、ステップS508に進む。
(ステップS507)通信蓄積部126は、通信受信部125が受信した運動結果情報を、通信格納部121に蓄積する。
(ステップS508)通信状態取得部122は、通信装置12と電動アシスト移動体11との通信状態を取得する。
(ステップS509)通信判断部123は、ステップS508で取得した通信状態が、運動結果情報出力条件を満たすか否かを判断する。満たす場合は、ステップS510に進み、そうでない場合は、ステップS512に進む。
(ステップS510)通信出力部127は、通信格納部121に1または2以上の運動結果情報が格納されているか否かを判断する。1または2以上の運動結果情報が格納されている場合は、ステップS511に進み、そうでない場合は、ステップS512に進む。
(ステップS511)通信出力部127は、通信格納部121に格納されている1または2以上の運動結果情報を出力する。
(ステップS512)通信装置12は、図示しない通信受付部が電源OFFの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS513に進み、そうでない場合は、ステップS514に進む。
(ステップS513)通信装置12は、電源OFFの処理を行う。そして、ステップS501に戻る。
(ステップS514)通信装置12は、通信送信部124がユーザ識別情報を送信済みであるか否かを判断する。送信済みとは、通信状態がユーザ識別情報送信条件を満たすと判断された結果、ユーザ識別情報を送信していることである。そして、送信済みである場合は、ステップS506に戻り、そうでない場合は、ステップS503に戻る。
なお、図5のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
また、上記で説明した情報システム1の全体動作は、あくまで一例である。つまり、情報システム1の全体動作は、上記の説明に限定されるものではない。
(具体例)
次に、情報システム1の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、電動アシスト移動体11は、電動アシスト自転車(以下、適宜、電動自転車とする)であるものとする。つまり、当該電動自転車が備える電動アシスト機能は、電動アシスト機能である。また、電動自転車には、現在の速度などを表示する表示パネルが設置されているものとする。また、通信装置12は、スマートフォン(以下、適宜、スマホとする)であるものとする。また、スマホの通信格納部121には、ユーザ識別情報が予め格納されているものとする。
まず、ユーザが、スマホを所持した状態で、電動自転車にまたがり、電動自転車の電源をONにしたとする。そして、ユーザが、電動自転車に設置されている表示パネルに、所持しているスマホをかざしたとする。すると、スマホと電動自転車は、互いに、通信を確立させる。当該通信を確立する方法や手順などは、問わない。
次に、スマホの通信状態取得部122は、通信状態情報「通信状態:不可→可」を取得する。当該通信状態情報は、スマホと電動自転車との通信状態が、通信不可の状態から、通信可能状態になったことを意味する。
次に、通信判断部123は、通信状態情報「通信状態:不可→可」が、ユーザ識別情報送信条件を満たすか否かを判断する。ここで、ユーザ識別情報送信条件「通信状態=不可→可」であるとする。当該ユーザ識別情報送信条件は、通信状態が、通信不可の状態から、通信可能な状態になったことを意味する。すると、通信判断部123は、通信状態情報「通信状態:不可→可」が、ユーザ識別情報送信条件「通信状態=不可→可」を満たすと判断する。
次に、通信送信部124は、通信格納部121に格納されているユーザ識別情報を、通信が確立された電動自転車に送信する。ここで、当該ユーザ識別情報は、スマホの個体識別番号であるものとする。
次に、電動自転車の受信部112は、スマホから、個体識別番号を受信する。
次に、認証部113は、受信部112が受信した個体識別番号を認証する。
ここで、例えば、格納部111に1つの認証情報が格納されている場合、当該認証情報は、通常、個体識別番号である。従って、この場合、認証部113は、受信部112が受信した個体識別番号が、格納部111に格納されている個体識別番号と同一であるか否かを判断する。そして、同一である場合、認証部113は、受信部112が受信した個体識別番号が正当であると判断する。また、同一でない場合、認証部113は、受信部112が受信した個体識別番号が不正であると判断する。
また、例えば、格納部111に2つの認証情報が格納されている場合、当該認証情報は、通常、オペランド情報と、演算結果判定情報である。従って、この場合、認証部113は、受信部112が受信した個体識別番号と、当該オペランド情報とを用いて、予め決められた演算を行う。そして、認証部113は、当該演算の結果が、格納部111に格納されている演算結果判定情報と同一であるか否かを判断する。そして、同一である場合、認証部113は、受信部112が受信した個体識別番号が正当であると判断する。また、同一でない場合、認証部113は、受信部112が受信した個体識別番号が不正であると判断する。
以下、受信部112が受信した個体識別番号が、認証部113により、正当であると判断されたものとして説明する。
次に、認証部113は、受信部112が受信した個体識別番号を、予め決められた記憶領域に蓄積する。
次に、制御部114は、電動アシスト機能を有効にする。
次に、ユーザが、電動自転車の運転を開始したとする。つまり、ユーザが、電動自転車を用いての運動を開始したとする。すると、電動自転車の運動結果情報取得部115は、運動結果情報の取得を開始する。ここで、運動結果情報は、運動の計測を開始した時刻、運動の計測を終了した時刻、走行距離、消費カロリーを有するものとする。また、運動結果情報取得部115は、5分ごとに、運動結果情報を取得するものとする。
例えば、ユーザが、10時35分に運動を開始したとする。すると、運動結果情報取得部115は、例えば、10時40分まで、ユーザの電動自転車を用いての運動を計測する。そして、運動結果情報取得部115は、例えば、10時40分に、運動を開始した時刻であり、運動の計測を開始した時刻である「10:35」と、当該時刻から5分後の時刻であり、運動の計測を終了した時刻である「10:40」と、当該5分の間に走行した距離と、当該5分の間に当該運動により消費したカロリーとを有する運動結果情報を取得する。
また、運動結果情報取得部115は、例えば、10時40分から10時45分まで、上記と同様に、ユーザの電動自転車を用いての運動を計測する。そして、運動結果情報取得部115は、例えば、10時40分に、運動の計測を開始した時刻である「10:40」と、当該時刻から5分後の時刻であり、運動の計測を終了した時刻である「10:45」と、当該5分の間に走行した距離と、当該5分の間に当該運動により消費したカロリーとを有する運動結果情報を取得する。
そして、運動結果情報取得部115は、例えば、運動結果情報を取得するたびに、当該取得した運動結果情報を、予め決められた記憶領域に蓄積する。当該蓄積は、通常、一時的な蓄積である。
また、動作状態取得部116は、例えば、上記、運動結果情報取得部115が運動結果情報を取得するたびに、動作状態を取得する。そして、送信判断部117は、動作状態取得部116が動作状態を取得するたびに、当該取得した動作情報が、運動結果情報送信条件を満たすか否かを判断する。ここで、運動結果情報送信条件は、「電源OFF指示=true」であるものとする。当該運動結果情報送信条件は、電源OFFの指示を受け付けたことを意味する。また、電源OFFの指示を受け付けたとは、例えば、電源OFFのボタンが押されたことである。
次に、ユーザが、電動自転車から降り、電源OFFのスイッチを押したとする。すると、運動結果情報取得部115は、最後に運動の計測を開始してから、当該電源OFFのスイッチが押されるまでの間にユーザが運動した結果を示す運動結果情報を取得する。例えば、最後に運動の計測を開始した時刻が12時15分であり、当該電源OFFのスイッチが押された時刻が12時18分である場合、運動結果情報取得部115は、運動の計測を開始した時刻である「12:15」と、運動の計測を終了した時刻である「12:18」と、当該3分の間に走行した距離と、当該5分の間に当該運動により消費したカロリーとを有する運動結果情報を取得する。そして、運動結果情報取得部115は、当該取得した運動結果情報を、予め決められた記憶領域に蓄積する。
次に、動作状態取得部116は、動作状態情報「電源OFF指示:true」を取得する。当該動作状態情報は、電源OFFの指示を受け付けたことを意味する。
次に、送信判断部117は、動作状態取得部116が取得した動作状態情報「電源OFF指示:true」が、運動結果情報送信条件「電源OFF指示=true」を満たすと判断する。
次に、送信部118は、予め決められた記憶領域に格納されている1以上の運動結果情報を、ユーザが所持しているスマホに送信する。当該運動結果情報は、例えば、図6である。当該運動結果情報は、レコードを一意に特定するためのIDと、運動の計測を開始した時刻(項目名:開始時刻)、運動の計測を終了した時刻(項目名:終了時刻)、走行距離、消費カロリーを有する。また、このとき、送信部118は、予め決められた記憶領域に格納されている個体識別番号を用いて、ユーザが所持しているスマホを特定する。
次に、スマホの通信受信部125は、図6の運動結果情報を受信する。そして、通信蓄積部126は、当該運動結果情報を、通信格納部121に蓄積する。
次に、通信状態取得部122は、スマホと電動自転車との通信状態を取得する。ここで、ユーザが、上記、電源OFFのボタンを押したことに伴い、電動自転車から、スマホと電動自転車とが通信できないほどに離れていたとする。すると、通信状態取得部122は、通信状態情報「通信状態:可→不可」を取得する。当該通信状態情報は、通信状態が、通信可能な状態から、通信不可の状態になったことを意味する。
次に、通信判断部123は、通信状態情報が運動結果情報出力条件を満たすか否かを判断する。ここで、運動結果情報出力条件が、「通信状態=可→不可」であるとする。当該運動結果情報出力条件は、通信状態が、通信可能な状態から、通信不可の状態になったことを意味する。すると、通信判断部123は、通信状態取得部122が取得した通信状態情報「通信状態:可→不可」が、運動結果情報出力条件「通信状態=可→不可」を満たすと判断する。
次に、通信出力部127は、通信格納部121に格納されている図6の運動結果情報を取得する。このとき、通信出力部127は、例えば、図6の運動結果情報を統計処理し、当該統計処理の結果を示す情報(以下、適宜、統計処理情報とする)を取得する。また、当該統計処理情報の取得は、例えば、統計処理情報取得部(図示せず)が行ってもよい。そして、通信格納部121は、取得した統計処理情報および図6の運動結果情報を、予め決められたレイアウトに配置し出力する。当該出力の様子は、例えば、図7である。
以上、本実施の形態による情報システム1によれば、ユーザの認証が成功した場合にのみ、電動アシスト移動体が備える電動アシスト機能を動作させることができる。
また、電動アシスト移動体は、例えば、自転車や車椅子などの移動体(以下、適宜、人力移動体とする)に、電動アシスト機能を実現する装置が備えられた移動体である。また、電動アシスト移動体は、電動アシスト機能が動作しなくとも、人力にて動作させることができる。しかしながら、電動アシスト機能が動作しなければ、電動アシスト移動体は、所詮、余計な重り(電動アシスト機能を実現する装置)が付けられた人力移動体である。従って、本実施の形態による情報システム1によれば、ユーザの認証が成功した場合にのみ、電動アシスト移動体が備える電動アシスト機能を動作させることができる結果、電動アシスト移動体を盗難の対象から除くことができ、電動アシスト移動体の盗難を予防することができる。
また、例えば、電動アシスト移動体を家族で共有しているような場合、いわゆる子供が勝手に電動アシスト機能を動作させてしまう結果、予想以上にバッテリーを消費してしまうようなことも想定される。このような場合において、本実施の形態による情報システム1によれば、例えば、いわゆる保護者(父親および母親)の認証が成功しなければ、電動アシスト機能を動作させることができないようにすることができる結果、電動アシスト機能を動作させる回数を制御することができ(バッテリーの消費を抑えることができ)、いわゆる省エネ効果を生むことができる。
(実施の形態2)
本実施の形態において、1または2以上の電動アシスト移動体21と、1または2以上の通信装置22と、サーバ装置23とを備える情報システム2について説明する。電動アシスト移動体21は、通信装置22から、ユーザ識別情報を受信する。そして、電動アシスト移動体21は、当該ユーザ識別情報の認証を行い、当該ユーザ識別情報が正当である場合にのみ、電動アシスト移動体21が備える電動アシスト機能を動作させる。そして、電動アシスト移動体21は、例えば、電動アシスト機能を動作させている間、電動アシスト移動体21を用いてユーザが運動した結果に関する情報を取得し、サーバ装置23に送信する。また、通信装置22は、サーバ装置23から、電動アシスト移動体21を用いてユーザが運動した結果に関する情報を受信する。そして、通信装置22は、当該受信した情報を出力する。また、サーバ装置23は、電動アシスト移動体21から、当該当該電動アシスト移動体21を用いてユーザが運動した結果に関する情報を受信する。そして、サーバ装置23は、当該受信した情報を、通信装置22に送信する。
図8は、本実施の形態における情報システム2の概念図である。図8において、1または2以上の各電動アシスト移動体21と、1または2以上の各通信装置22とは、通信手段24を介して通信が可能である。また、1または2以上の各電動アシスト移動体21と、サーバ装置23とは、通信手段25を介して通信が可能である。また、サーバ装置23と、通信装置22とは、通信手段26を介して通信が可能である。図8において、電動アシスト移動体21は、電動アシスト移動体11と同様である。また、通信装置22は、通信装置12と同様である。また、サーバ装置23は、いわゆるサーバである。また、通信手段24は、通常、近距離(短距離)の無線通信手段である。通信手段24は、例えば、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、NFC、ZigBee(登録商標)、赤外線などである。また、通信手段25、通信手段26は、無線または有線の通信回線である。通信手段25、通信手段26は、例えば、インターネット、イントラネット、LAN、移動体通信網、公衆電話回線網などである。また、通信手段25、通信手段26は、同一の種類の通信手段であってもよい。また、通信手段25、通信手段26は、異なる種類の通信手段であってもよい。
また、図9は、本実施の形態におけるサーバ装置23のブロック図である。サーバ装置23は、サーバ受信部231、サーバ送信部232を備える。なお、本実施の形態における電動アシスト移動体21のブロック図は、電動アシスト移動体11のブロック図と同様であるので、説明を省略する。つまり、電動アシスト移動体21のブロック図は、図2における「電動アシスト移動体11」を、「電動アシスト移動体21」に、「送信部118」を、「送信部218」に読み替えたものである。また、本実施の形態における通信装置22のブロック図は、通信装置12のブロック図と同様であるので、説明を省略する。つまり、通信装置22のブロック図は、図2における「通信装置12」を、「通信装置22」に、「通信受信部125」を、「通信受信部225」に読み替えたものである。
電動アシスト移動体21が備える送信部218は、運動結果情報を、サーバ装置23に送信する。当該運動結果情報は、運動結果情報取得部115が取得した運動結果情報である。また、このとき、送信部218は、ユーザ識別情報に対応付けて、運動結果情報を送信する。当該ユーザ識別情報は、通信装置22から受信し、予め決められた記憶領域に格納されているユーザ識別情報である。また、送信部218は、通常、運動結果情報取得部115が運動結果情報を取得するたびに、当該運動結果情報を送信する。この場合、電動アシスト移動体21は、例えば、動作状態取得部116、送信判断部117を備えていなくてもよい。
通信装置22が備える通信受信部225は、1または2以上の運動結果情報を、サーバ装置23から受信する。
例えば、サーバ装置23が、いわゆるユニキャストにて運動結果情報を送信する場合、通信受信部225は、当該サーバ装置23から送信された1または2以上の運動結果情報を受信する。この場合、当該運動結果情報には、通常、ユーザ識別情報は対応付いていない。
また、例えば、サーバ装置23が、いわゆるブロードキャストにて運動結果情報を送信する場合、通信受信部225は、当該サーバ装置23から送信された1または2以上の運動結果情報のうち、自身(通信装置22)を特定するユーザ識別情報が対応付いている運動結果情報を受信する。この場合、通信受信部225は、例えば、サーバ装置23から送信された1または2以上の運動結果情報のうち、通信格納部121に格納されているユーザ識別情報と同一のユーザ識別情報が対応付いている1または2以上の運動結果情報を受信する。また、このとき、通信受信部225は、例えば、対応付いているユーザ識別情報と共に、運動結果情報を受信してもよい。また、このとき、通信受信部225は、例えば、対応付いているユーザ識別情報を受信せず、運動結果情報のみを受信してもよい。
サーバ受信部231は、ユーザ識別情報が対応付いた運動結果情報を、電動アシスト移動体21から受信する。
サーバ送信部232は、サーバ受信部231が受信した運動結果情報を送信する。このとき、サーバ送信部232は、通常、当該運動結果情報に対応付いているユーザ識別情報を用いて、当該運動結果情報を送信する。「ユーザ識別情報を用いて」とは、ユーザ識別情報により特定される通信装置22に送信すること、および、ユーザ識別情報を対応付けて送信すること、である。つまり、サーバ送信部232は、例えば、運動結果情報に対応付いているユーザ識別情報により特定される通信装置22に、運動結果情報を送信する。このとき、サーバ送信部232は、ユーザ識別情報を送信しない。また、当該送信は、いわゆるユニキャストでの送信である。また、サーバ送信部232は、例えば、当該運動結果情報に対応付いているユーザ識別情報と共に、運動結果情報を送信する。当該送信は、いわゆるブロードキャストでの送信である。
なお、送信部218、サーバ送信部232は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
また、通信受信部225、サーバ受信部231は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
次に、情報システム2の全体動作について、フローチャートを用いて説明する。なお、所定の情報におけるi番目の情報は、「情報[i]」と記載するものとする。まず、電動アシスト移動体21の全体動作について、図10のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1001)電動アシスト移動体21は、図示しない受付部が電源ONの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS1002に進み、そうでない場合は、ステップS1001に戻る。
(ステップS1002)電動アシスト移動体21は、電源ONの処理を行う。
(ステップS1003)制御部113は、受信部112が通信装置22からユーザ識別情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS1004に進み、そうでない場合は、ステップS1015に進む。
(ステップS1004)認証部113は、ステップS1003で受信したユーザ識別情報の認証を行う。この処理の詳細は、図4のフローチャートを用いて説明済みであるので、説明を省略する。また、当該認証の結果は、変数authにセットされるものとする。
(ステップS1005)制御部114は、authがtrueであるか否かを判断する。trueである場合は、ステップS1006に進み、そうでない場合は、ステップS1011に進む。
(ステップS1006)認証部113は、ステップS1003で受信したユーザ識別情報を、予め決められた記憶領域に蓄積する。
(ステップS1007)制御部114は、電動アシスト機能を有効にする。
(ステップS1008)運動結果情報取得部115は、運動結果情報を取得するタイミングであるか否かを判断する。例えば、運動結果情報を定期的に取得すると予め決められている場合、運動結果情報取得部115は、例えば、電動アシスト機能が有効になってから予め決められた期間が経過するたびに、運動結果情報を取得するタイミングであると判断する。また、例えば、電動アシスト移動体21の動作状態が運動結果情報送信条件を満たす場合に運動結果情報を取得すると予め決められている場合、運動結果情報取得部115は、例えば、送信判断部117が、電動アシスト移動体21の動作状態が運動結果情報送信条件を満たすと判断した場合に、運動結果情報を取得するタイミングであると判断する。そして、運動結果情報を取得するタイミングである場合は、ステップS1009に進み、そうでない場合は、ステップS1011に進む。
(ステップS1009)運動結果情報取得部115は、運動結果情報を取得する。
(ステップS1010)送信部218は、運動結果情報取得部115が取得した運動結果情報を、予め決められた記憶領域に格納されているユーザ識別情報に対応付けて、サーバ装置23に送信する。
(ステップS1011)電動アシスト移動体21は、図示しない受付部が電源OFFの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS1012に進み、そうでない場合は、ステップS1013に進む。
(ステップS1012)電動アシスト移動体21は、電源OFFの処理を行う。そして、ステップS1001に戻る。
(ステップS1013)電動アシスト移動体21は、authがtrueであるか否かを判断する。当該判断は、受信済みのユーザ識別情報が正当であると判断済みであるか否かの判断でもある。そして、trueである場合は、ステップS1008に戻り、そうでない場合は、ステップS1003に戻る。
なお、図10のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
次に、通信装置22の全体動作について、図11のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1101)通信装置22は、図示しない通信受付部が電源ONの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS1102に進み、そうでない場合は、ステップS1101に戻る。
(ステップS1102)通信装置22は、電源ONの処理を行う。
(ステップS1103)通信状態取得部122は、通信装置22と電動アシスト移動体21との通信状態を取得する。
(ステップS1104)通信判断部123は、ステップS1104で取得した通信状態が、ユーザ識別情報送信条件を満たすか否かを判断する。満たす場合は、ステップS1106に進み、そうでない場合は、ステップS1112に進む。
(ステップS1105)通信送信部124は、通信格納部121に格納されているユーザ識別情報を電動アシスト移動体21に送信する。
(ステップS1106)通信蓄積部126は、通信受信部225が、サーバ装置23から運動結果情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS1107に進み、そうでない場合は、ステップS1108に進む。
(ステップS1107)通信蓄積部126は、通信受信部225が受信した運動結果情報を、通信格納部121に蓄積する。
(ステップS1108)通信状態取得部122は、通信装置22と電動アシスト移動体21との通信状態を取得する。
(ステップS1109)通信判断部123は、ステップS1108で取得した通信状態が、運動結果情報出力条件を満たすか否かを判断する。満たす場合は、ステップS1110に進み、そうでない場合は、ステップS1112に進む。
(ステップS1110)通信出力部127は、通信格納部121に1または2以上の運動結果情報が格納されているか否かを判断する。1または2以上の運動結果情報が格納されている場合は、ステップS1111に進み、そうでない場合は、ステップS1112に進む。
(ステップS1111)通信出力部127は、通信格納部121に格納されている1または2以上の運動結果情報を出力する。
(ステップS1112)通信装置22は、図示しない通信受付部が電源OFFの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS1113に進み、そうでない場合は、ステップS1114に進む。
(ステップS1113)通信装置22は、電源OFFの処理を行う。そして、ステップS1101に戻る。
(ステップS1114)通信装置22は、通信送信部124がユーザ識別情報を送信済みであるか否かを判断する。送信済みとは、通信状態がユーザ識別情報送信条件を満たすと判断された結果、ユーザ識別情報を送信していることである。そして、送信済みである場合は、ステップS1106に戻り、そうでない場合は、ステップS1103に戻る。
なお、図11のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
次に、サーバ装置23の全体動作について、図12のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1201)サーバ送信部232は、サーバ受信部231が運動結果情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS1202に進み、そうでない場合は、ステップS1201に戻る。
(ステップS1202)サーバ送信部232は、サーバ受信部231が受信した運動結果情報に対応付いているユーザ識別情報を用いて、当該運動結果情報を送信する。
なお、図12のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
なお、上記で説明した情報システム2の全体動作は、あくまで一例である。つまり、情報システム2の全体動作は、上記の説明に限定されるものではない。
また、情報システム2の動作の具体例については、通信装置22が、サーバ装置23を介して、電動アシスト移動体21から運動結果情報を受信すること以外は、実施の形態1で説明した情報システム1の動作の具体例と同様であるので、説明を省略する。つまり、電動アシスト移動体21の送信部218は、運動結果情報取得部115が運動結果情報を取得するたびに、予め決められた記憶領域に格納されているユーザ識別情報に対応付けて、当該運動結果情報をサーバ装置23に送信する。そして、サーバ装置23のサーバ送信部232は、サーバ受信部231が運動結果情報を受信するたびに、当該運動結果情報に対応付いているユーザ識別情報を用いて、当該運動結果情報を通信装置22に送信する。そして、通信装置22の通信蓄積部126は、通信受信部225が運動結果情報を受信するたびに、当該運動結果情報を、通信格納部121に蓄積する。そして、通信出力部127は、通信判断部123により、通信状態取得部122が取得した通信状態が運動結果情報出力条件を満たすと判断された場合に、通信格納部121に格納されている運動結果情報を出力する。
以上、本実施の形態による情報システム2の効果は、実施の形態1の情報システム1の効果と同様であるので、説明を省略する。
なお、上記各実施の形態において、電動アシスト移動体11、電動アシスト移動体21は、それぞれ、運動計測装置51、運動計測装置52を備えていてもよい。この場合、運動計測装置51は、電動アシスト移動体11が備える各部を備える。同様に、運動計測装置52は、電動アシスト移動体21が備える各部を備える。また、通信装置22は、運動計測装置51と通信を行う。また、通信装置22、サーバ装置23は、運動計測装置52と通信を行う。なお、運動計測装置51のブロック図は、電動アシスト移動体11のブロック図と同様であるので、説明を省略する。つまり、運動計測装置51のブロック図は、図2における「電動アシスト移動体11」を、「運動計測装置51」に読み替えたものである。また、運動計測装置52のブロック図は、の電動アシスト移動体21のブロック図と同様であるので、説明を省略する。つまり、運動計測装置52のブロック図は、図2における「電動アシスト移動体11」を、「運動計測装置52」に、「送信部118」を、「送信部218」に読み替えたものである。
また、上記実施の形態1において、電動アシスト移動体11は、格納部111、受信部112、認証部113、制御部114を備えていなくてもよい。つまり、電動アシスト移動体11は、例えば、運動結果情報取得部115と、送信部118とを備える電動アシスト移動体31であってもよい。この場合、送信部118は、運動結果情報取得部115が取得した運動結果情報を、通信装置12に送信する。また、電動アシスト移動体11は、例えば、運動結果情報取得部115と、動作状態取得部116と、送信判断部117と、送信部118とを備える電動アシスト移動体41であってもよい。この場合、送信部118は、送信判断部117が、動作状態取得部116が取得した動作状態が運動結果情報送信条件を満たすと判断した場合に、運動結果情報取得部115が取得した運動結果情報を、通信装置12に送信する。
また、上記実施の形態2において、電動アシスト移動体21は、格納部111、受信部112、認証部113、制御部114を備えていなくてもよい。つまり、電動アシスト移動体21は、例えば、運動結果情報取得部115と、送信部218とを備える電動アシスト移動体51であってもよい。この場合、送信部218は、運動結果情報取得部115が取得した運動結果情報を、サーバ装置23に送信する。また、電動アシスト移動体21は、例えば、運動結果情報取得部115と、動作状態取得部116と、送信判断部117と、送信部218とを備える電動アシスト移動体61であってもよい。この場合、送信部218は、送信判断部117が、動作状態取得部116が取得した動作状態が運動結果情報送信条件を満たすと判断した場合に、運動結果情報取得部115が取得した運動結果情報を、サーバ装置23に送信する。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されてもよいことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態における電動アシスト移動体は、例えば、スタンドアロンの装置であってもよいし、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。
また、上記各実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよいし、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよいし、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
また、上記各実施の形態における電動アシスト移動体を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報を認証するための情報である認証情報が格納される格納部にアクセス可能なコンピュータを、ユーザが所持している通信装置からユーザ識別情報を受信する受信部、前記認証情報を用いて、前記ユーザ識別情報を認証する認証部、前記認証により、前記ユーザ識別情報が正当である場合にのみ、前記電動アシスト機能を動作させる制御部として機能させるためのプログラムである。
また、上記各実施の形態における通信装置を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、ユーザによる運動の結果に関する情報である運動結果情報を取得する1または2以上の運動器具から、1または2以上の運動結果情報を受信する通信受信部、前記1または2以上の運動結果情報を出力する通信出力部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。
また、上記プログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよいし、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよいし、複数であってもよい。つまり、集中処理を行ってもよいし、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、図13は、前述のプログラムを実行して、前述の実施の形態の電動アシスト移動体等を実現するコンピュータシステム9の概観図である。前述の実施の形態は、コンピュータハードウェア、およびその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図13において、コンピュータシステム9は、CD−ROMドライブ9011を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図14は、コンピュータシステム9のブロック図である。図14において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ9011に加えて、MPU9012と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM9013と、MPU9012に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM9014と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、およびデータを記憶するためのハードディスク9015と、CD−ROMドライブ9011、MPU9012等を相互に接続するバス9016とを備える。ここでは図示しないが、コンピュータ901は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを備えていてもよい。
コンピュータシステム9に、前述の実施の形態の電動アシスト移動体等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM9101に記憶されて、CD−ROMドライブ9011に挿入され、さらにハードディスク9015に転送されてもよい。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク9015に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM9014にロードされる。プログラムは、CD−ROM9101またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、前述の実施の形態の電動アシスト移動体等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいればよい。コンピュータシステム9がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。