JP2016170403A - 加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また、特許文献2では、複数のヒータを有する定着装置において、複数のヒータの点灯タイミングを一致させないようにすることが開示されている。
以下、この発明の第1実施形態について、図1乃至図15を用いて説明する。
まず、図1にこの発明の第1実施形態である画像形成装置Aのハードウェア構成を示す。なお、図1には、この発明の特徴に関連する部分を中心に示している。なお、図1に示す部分の構成は、この発明の加熱装置の実施形態でもある。
電源スイッチ40は、画像形成装置Aの電源スイッチであり、電源スイッチ40がオンになると、PSU10に商用電源80からの電力が供給される。
また、定着加熱ローラ301は、定着器30に近接するようにして配置されたハロゲンヒータ60によって加熱されることで、定着に必要な温度を維持することが可能となっている。
一方、加圧中央サーミスタ305及び加圧端部サーミスタ306は、定着加圧ローラ304の温度検出素子として機能し、定着加圧ローラ304の温度を検出する。
まず、画像形成装置Aの電源スイッチ40がオンになると、商用電源80から供給された電流は、先ずPSU10に設けられたフィルタ101でノイズ除去され、その後、整流ダイオード103及び平滑コンデンサ104で平滑化されて、DCDC105に供給される。DCDC105は、低電圧Vccを制御基板20に供給する。
そこで、まず、この交流半波制御について、図2を用いて説明する。
このとき、商用電源80の周波数が50Hzであれば、半波長にかかる時間は10ms(ミリ秒)、商用電源80の周波数が60Hzであれば、半波長にかかる時間は8.35msとなる。
フリッカとは、照明機器と加熱装置の電源が共通である場合、通電開始時の突入電流によって照明の電圧が変動して生じる照明のちらつき等のことである。
まず、人間の視覚系の応答を模擬した伝達関数として、図3Aに示すものが知られている。そして、図3Bに示すように、図3Aの伝達関数を持つバンドパスフィルタにフリッカの原因となる電圧変動を示す入力信号を加えて得られる出力信号が、人の目に認識されるフリッカの度合い(フリッカ感度)を示す信号となる。
この出力信号の振幅が大きいほど、人の目に認識されるフリッカの度合いが大きくなるため、この出力信号の振幅が小さくなるような制御を行うことが望ましいと言える。
点線で示したのは、同じく3半波制御(30ms毎通電)に合わせて30ms間隔のインパルスを与えた場合に得られる波形である。
2点差線で示したのは、4半波制御(40ms毎通電)に合わせて40ms間隔のインパルスを与えた場合に得られる波形である。
期間毎に各半波制御を比較すると、ヒータ通電開始時及びヒータ通電停止時では2半波制御において出力信号の絶対値が大きく、ヒータ通電定常時では4半波制御において出力信号の絶対値が大きくなっていることがわかる。逆に、ヒータ通電開始時及びヒータ通電停止時では4半波制御において出力信号の絶対値が小さく、ヒータ通電定常時では2半波制御において出力信号の絶対値が小さくなっていることがわかる。
以下、この考え方に従ったハロゲンヒータ60への通電制御のいくつかの例について説明する。画像形成装置Aにおいては、これらの制御のうち1つのみを採用してもよいし、いくつかを切り替え可能としてもよい。
図5に、この第1例においてCPU201が実行する通電制御処理のフローチャートを示す。なお、図5のフローチャートに示す「・・・通電制御パターンで通電を行う」とは、ゼロクロス検知回路106の結果に従って、該当の通電制御パターンに従ったタイミングでハロゲンヒータ60への通電ができるようにトライアック50のオンオフを切り替える処理を指す。以下のフローチャートに示す処理においても同様とする。
そしてまず、定着加熱ローラ301の温度を検出し、その温度が予め設定したT1℃(加熱開始温度)未満か否かを判断する(S11)。ここでは、定着器30の温度として加熱中央サーモパイル302が検出する温度を用いるが、他のセンサが検出する温度や、複数のセンサが検出する温度の平均あるいは重み付け平均等を用いてもよい。
そして、ステップS11でT1℃以上である場合は、T1℃未満になるまで待機するが、T1℃未満である場合、CPU201は、第1通電制御パターンで、ハロゲンヒータ60への通電を行う(S12)。第1通電制御パターンは、通電開始時の第1期間に用いる通電制御パターンであり、図4の条件で言えば4半波制御のパターンである。この第1通電制御パターンに従った制御は、予め規定された時間で終了する。パターン自体に、継続時間あるいは継続半波数を規定しておくとよい。
そして、CPU201は、定着加熱ローラ301の温度がT2℃に達するまで、第2通電制御パターンでの通電を継続する。T2は、通電停止の制御に移行する閾値となる目標温度を示し、定着加熱ローラ301の加熱目標温度である後述のT3と同じか、少し低い値に設定するとよい。
CPU201は、省電力モードに移行するなど、定着器30を画像形成に使用できる状態に保つ必要がなくなるまで、図5の処理を続け、定着器30を画像形成に使用できる状態に保つ必要がなくなると、適当な時点で図5の処理を中止する。
図5の処理において、CPU201は通電制御手段として機能する。
なお、図5の処理においては、ステップS16の判断は省略可能であり、ステップS15の後でただちにステップS17に進むようにしてもよい。
また、CPU201は、定着加熱ローラ301が目標温度T3よりも低い加熱開始温度T1になった場合にハロゲンヒータ60への通電を開始するので、いわゆる温度ヒステリシスを利用して半波制御の実施回数を減らし、これによりフリッカを抑制できる。
図6に、この第2例においてCPU201が実行する通電制御処理の、図5と対応するフローチャートを示す。
この図6の処理は、第2通電制御パターンで通電を行う時間を通電前に予め定めている点が図5と異なるので、この点を中心に説明する。
まず、処理の開始条件及びステップS21は、図5のステップS11の場合と同様であり、CPU201は、定着加熱ローラ301の温度がT1℃未満の場合に、まず第1通電制御パターンで、ハロゲンヒータ60への通電を開始する(S22)。
そして、CPU201は、ここまでの通電により定着加熱ローラ301の温度がT3℃に達したか否かを判断する(S26)。T3℃に達している場合、CPU201はハロゲンヒータ60への通電を停止し(S27)、ステップS21に戻る。そして、定着加熱ローラ301の温度がT1まで下がった時点で、再度加熱を開始する。逆に、T3℃に達していない場合、再度ステップS22に戻って処理をくり返し、ハロゲンヒータ60へさらに通電して定着加熱ローラ301を追加加熱する
以上の図6の処理によっても、CPU201は、図5の処理の場合と同様に人の目に認識されるフリッカの度合いを低減させることができる。
まず、図7の処理は、画像形成装置Aの累積印刷枚数が任意のM枚を超えた場合は(S31のYes)、第2通電制御パターンでの通電時間をステップS23で決定した時間よりも長く設定する(S32)ものである。一方、ステップS31でNoの場合は、第2期間の通電時間を変更することなく処理を終了する。
ここでは、画像形成装置Aが行う累積印刷枚数を基準にハロゲンヒータ60の経時劣化の度合いを推定し、その推定結果に基づき第2通電制御パターンでの通電時間を調整するようにしている。そして、累積印刷枚数M枚を閾値とし、それを超えた場合に通電時間を長くするようにしたものである。このことにより、ハロゲンヒータ60が経時劣化しても、図6のステップS26がNoになって通電のオンオフが繰り返されることがなくなり、フリッカを適切に低減することができる。
ステップS41でNoの場合、CPU201は、雰囲気温度がT5℃以下であれば(S43のYes)、第2通電制御パターンでの通電時間を変更することなく図8の処理を終了する。
一方、ステップS43でNoの場合は、第2通電制御パターンでの通電時間をステップS23で決定した通電時間よりも短く設定し(S44)、図8の処理を終了する。
そこで、図6のステップS23では、雰囲気温度の標準的な温度(例えば、25℃位)のときに、ハロゲンヒータ60に与えるべき熱量を前提として通電時間を決定し、この通電時間を、雰囲気温度に応じて調整するとよい。
なお、図8のような3段階ではなく、雰囲気温度と、ステップS23で求めた通電時間の調整量との関係を適宜ROM202等に記憶しておき、雰囲気温度と対応する調整量を読み出して適用できるようにしてもよい。
まず、図9に示すように、第1期間の第1通電制御パターンについては、商用電源80の周波数毎に第1通電制御パターンを用意し、画像形成装置Aが接続される商用電源80の周波数に応じてそのいずれかを選択して使用することが考えられる。
まず、図10に、2半波制御で通電する場合に得られるフリッカ感度の例を示す。
図10の例では、50Hzで2半波制御を行うものとし、これに対応して0ms及び20msのタイミングで図3Bのフィルタに入力された仮想インパルスに対するインパルス応答の出力結果を示したものである。
図11の例では、50Hzで4半波制御を行うものとし、これに対応して0ms及び40msのタイミングで図3Bのフィルタに入力された仮想インパルスに対するインパルス応答の出力結果を示したものである。
なお、フリッカ規格を満足できるのであれば、第1通電制御パターンは、商用電源80の周波数に関わらず、同じパターンとしてもよい。
というのも、図4のシミュレーション結果からもわかるように、第2期間における2半波制御、3半波制御、4半波制御の波形は、その大きさと昇温時間が異なる以外は、ほぼ同じ形である。
次に、この発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態の画像形成装置Aは、複数の発熱素子からなるハロゲンヒータ60を備え、該複数の発電素子に対する通電制御を、後述する通電規則に基づいて行うものである。また、この点以外は第1実施形態の画像形成装置Aと同じであるので、上記の点に関連する事項についてのみ説明する。また、第1実施形態と共通のまたは対応する箇所には、第1実施形態と同じ符号を付す。この点は、以降の説明する実施形態でも同様とする。
第2実施形態の画像形成装置Aのハードウェア構成は基本的には、第1実施形態と共通である。但し、この実施形態では、画像形成装置Aはハロゲンヒータ60内に発熱素子として第1ハロゲンヒータ60aと第2ハロゲンヒータ60bを備えている点が第1実施形態の画像形成装置と異なる。そして、この第1及び第2ハロゲンヒータ60a,60bには、それぞれ第1トライアック51,第2トライアック52が接続される。第1トライアック51は第1ハロゲンヒータ60aへの通電のオン/オフを、第2トライアック52は第2ハロゲンヒータ60bへの通電のオン/オフを制御する。これらにより、第1及び第2ハロゲンヒータ60a,60bは、個別に通電オンオフを制御することができる。
なお、第2実施形態においては、第1ハロゲンヒータ60aと第2ハロゲンヒータ60bは、同じ特性をもつヒータであり、性能に差はないものとする。
なお、半波制御を行う場合における、1半波分の通電期間のことを(1つの)通電タイミングと呼ぶ。また、各通電タイミングにおける通電開始時点を通電開始タイミングという。
しかし、図17Cに示すように、同じタイミングで第1及び第2ハロゲンヒータ60a,60bに同時に通電すると、通電箇所Xn+Ynの突入電流の値は、第1ハロゲンヒータ60aの通電箇所Xnの突入電流の値と,第2ハロゲンヒータ60bの通電箇所Ynの突入電流の値とを足し合わせたものとなる。
このため、図17A及び図17Bの場合と同じように通電制御しても、ヒータの数が増えた分だけ突入電流が大きくなってしまう。このため、その分だけフリッカも大きくなってしまう。
なお、図の下側に示した通電制御用テーブルは、通電開始からk番目の半波の期間において第1ハロゲンヒータ60aと第2ハロゲンヒータ60bのそれぞれに通電を行うか否かを示すものである。「0」が非通電、「1」が通電を示す。第1ヒータ、第2ヒータはそれぞれ第1ハロゲンヒータ60a、第2ハロゲンヒータ60bのことである。
ただし、図18に示す制御を行うと、図17Cに示した比較例の場合と比べ、ハロゲンヒータ60により単位時間当たりに定着加熱ローラ301に与えられる熱量が少ないため、定着加熱ローラ301を目標温度まで加熱するために要する時間が長くなることが考えられる。
図19に示す例は、通電開始から所定時間経過後(図19の例ではk=21以降)は、各通電タイミングにおいて、第1ハロゲンヒータ60aと第2ハロゲンヒータ60bの双方に通電を行う点が、図18の例と異なる。
例えば、図18の制御では目標温度までの加熱にk=120、すなわち1200msかかっていたところ、図19の制御ではk=80、すなわち800msで済む、という具合である。
第2実施形態においても、CPU201は第1実施形態の場合と同様図5の処理を実行しており、図20の処理は、図5の処理で第1〜第3通電制御パターンに従って定められた各通電タイミング(半波制御で通電を行う半波の期間)における、各ハロゲンヒータへの通電オンオフを切り替えるための処理である。
図5のステップS11において、CPU201は制御周期600ms毎に加熱中央サーモパイル302が検出する定着加熱ローラ301の現在温度を参照し、当該温度がT1℃を下回ったときにステップS12以降の処理に進むと同時に、図20の処理を開始する。
そして、ステップS51でYesとなると、CPU201は、図5の通電制御パターンのうち、今回適用する通電制御パターンで通電開始タイミングにあるか否かを判断する(S52)。
CPU201は次に、図5のステップS17で通電停止が指示されたかを判断し(S61)、Yesの場合は、第1及び第2トライアック51,52をオフにし(S62)、この処理は終了する。一方、Noの場合は、ステップS51に戻って処理をくり返す。
すなわち、図20の処理は、図5の処理に従って第1乃至第3通電制御パターンで順次通電し、加熱中央サーモパイル302が検出する定着加熱ローラ301の表面温度が目標温度T3℃に達すると、終了することになる。
ここではヒータが2本の例について説明したが、3本以上の(M本とする)場合でも、上記と同様な考え方でフリッカを低減させるための通電順規則を作成することができる。すなわち、通電開始から初めの所定期間にある通電タイミングでは、複数の発熱素子の一部のみに交流電力を供給するようにすればよい。M本のうちM−1本の通電を行う場合も「一部のみ」に含まれ、全部の発熱素子に同時に通電する場合よりもフリッカを低減することができる。
また、所定期間より後にある通電タイミングでは、全ての発電素子に通電しても、フリッカへの影響は小さく、一方で昇温時間短縮の効果を得ることができる。
次に、この発明の第3実施形態について説明する。
第3実施形態の画像形成装置Aは、通電制御用テーブルを作成し、そのテーブルに基づいて、複数の発熱素子に通電を行う点が第2実施形態と異なるものである。この点以外は第2実施形態と同じであるので、この点に関連する事項についてのみ説明する。なお、通電制御用テーブルとは、図18及び図19の下側に示したように、ハロゲンヒータ60の通電開始から半波単位で、k番目の半波の期間に各発熱素子(第1ハロゲンヒータ60a及び第2ハロゲンヒータ60b)に通電を行うか否かを規定するテーブルである。
図21の処理においてまず、CPU201は定着加熱ローラ301の温度がT1℃以上になるまで待機する(S61)。定着加熱ローラ301の温度とは、第2実施形態で述べた通り、加熱中央サーモパイル302が検出する現在温度のことである。
次に、CPU201は、ステップS62で取得した通電順規則に基づき、通電制御用テーブルの、第1通電制御パターンを適用する期間の部分を作成する(S63)。すなわち、第1通電制御パターンに従って、何番目の半波の期間を通電タイミングとするかが決まるので、その各通電タイミングに、通電順規則に従って定められる発熱素子に通電を行うよう、通電制御用テーブルを生成する。どの期間まで第1通電制御パターンに従った制御を行うかは、第1実施形態の場合と同様に決定すればよい。
図22の処理は、上記のように図21のステップS67で実行されるものであり、この処理において、CPU201はまず、カウンタkを0にリセットする(S71)。その後、図20のステップS51と同様、ゼロクロス検知回路106からゼロクロス信号が出力されるまで待機する(S72)。
一方、Noの場合は、ステップS72に戻り、ステップS81でYesになるまで、この処理を繰り返す。
以上の第3実施形態によっても、第2実施形態の場合と同様な効果を得ることができる。なお、図21の処理では、初めに加熱終了までの通電制御用テーブルを作成しているが、通電の進行に応じて定着加熱ローラ301の温度等に基づき通電制御用テーブルに随時データを追加していくことも考えられる。
次に、この発明の第4実施形態について説明する。
第4実施形態の画像形成装置Aでは、定着加熱ローラ301を目標温度まで昇温させるために各発熱素子に発熱させる必要がある熱量に応じて、各発熱素子への通電回数を変える点が第3実施形態と異なる。この点以外は第3実施形態と同じであるので、この点に関連する事項についてのみ説明する。
したがって、定着加熱ローラ301の全体を均一な目標温度T3℃まで加熱しようとする場合、中央付近と端部とで、与えるべき熱量が異なる場合がある。
CPU201は、図21のステップS61でYesとなった場合、ステップS62の前に、図23の処理を実行する。図23の処理において、CPU201はまず、加熱中央サーモパイル302が検出する検出温度である定着加熱ローラ301の中央部の現在温度と定着加熱ローラ301の目標温度との差分から、定着加熱ローラ301の中央部を目標温度まで昇温させるのに必要な熱量を算出する(S91)。
ここで、必要な熱量Q1は、目標温度までの差分をΔT1、定着加熱ローラ301の中央部の熱容量をc1として、近似的にQ1=c1×ΔT1で算出することが考えられる。もちろん、熱伝導時の熱の放射等による損失分や温度検出時の雰囲気温度等による誤差等を考慮してもよい。
そして、通電時間t1は、第1ハロゲンヒータ60aが通電の単位時間あたりに定着加熱ローラ301の中央部に与えることができる熱量をq1とすると、近似的にt1=Q1/q1で算出することができる。なお、ここでは第1ハロゲンヒータ60aは定着加熱ローラ301の中央部にのみ熱を与えると仮定しているが、この仮定が妥当でない場合には、端部の加熱も考慮して計算式を変更すればよい。
すなわち、必要な熱量Q2は、目標温度までの差分をΔT2、定着加熱ローラ301の端部の熱容量をc2として、近似的にQ2=c2×ΔT2で算出することができる。通電時間t2は、第2ハロゲンヒータ60bが通電の単位時間あたりに定着加熱ローラ301の端部に与えることができる熱量をq2とすると、近似的にt2=Q2/q2で算出することができる。
例えば、t1:t2=2:1であれば、「第1ハロゲンヒータ60aに2回通電する毎に第2ハロゲンヒータ60bに1回通電する」といった通電順規則を生成することが考えられる。そして、この通電順規則に従った通電制御は、例えば、各通電制御パターンに従って定められる通電タイミングにおいて、「第1」、「第1」、「第2」、「第1」、「第1」、「第2」、・・・の順で通電を行うものとなる。また、単位時間内で各発熱素子に通電する回数の比が、t1:t2の値に近くなれば、必ずしもこの順でなくてよい。
図24の例において、使用する通電制御パターンは図18の場合と同じであり、また、各通電タイミングで第1及び第2ハロゲンヒータ60a,60bいずれか一方のみに通電する点も共通であるので、突入電流の推移は図18の場合と同じである。
また、図23の処理により生成した通電順規則は、第2実施形態の図20の処理に適用することももちろん可能である。この場合、ステップS52でYesになった後、ステップS53の前に、図23の処理を実行すればよい。
また、以上説明してきた実施形態及び変形例の構成は、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施可能であることは勿論である。
Claims (15)
- 所定の加熱対象物を加熱するヒータと、
前記ヒータに対する交流電力の供給を制御する通電制御手段とを有する加熱装置であって、
前記通電制御手段は、前記ヒータに対して交流半波を単位とする通電を行い、通電開始時の第1期間、通電停止時の第3期間及び前記第1期間と前記第3期間との間の第2期間についてそれぞれ該各期間と対応する通電制御パターンに従って前記ヒータに対する電力の供給を制御する
ことを特徴とする加熱装置。 - 請求項1に記載の加熱装置であって、
前記通電制御手段は、少なくとも前記第1期間と対応する通電制御パターンを、商用電源の周波数毎に備え、前記第1期間には、電力供給元の商用電源の周波数に応じた通電制御パターンに従って前記ヒータに対する電力の供給を制御することを特徴とする加熱装置。 - 請求項1又は2に記載の加熱装置であって、
前記通電制御手段は、前記加熱対象物に与えるべき熱量に応じて、前記第2期間の通電時間を変更することを特徴とする加熱装置。 - 請求項3に記載の加熱装置であって、
前記ヒータの経時劣化の度合いを推定する推定手段を備え、
前記通電制御手段は、前記推定手段が推定した経時劣化の度合いが大きくなるに従って前記第2期間の通電時間を増加させることを特徴とする加熱装置。 - 請求項3又は4に記載の加熱装置であって、
雰囲気温度を検出する雰囲気温度検出手段を備え、
前記通電制御手段は、前記雰囲気温度検出した雰囲気温度に応じて、前記第2期間の通電時間を調整することを特徴とする加熱装置。 - 請求項1又は2に記載の加熱装置であって、
前記加熱対象物の温度を検出する温度検出手段を備え、
前記通電制御手段は、前記加熱対象物が所定の目標温度に達した場合に前記第2期間の通電制御を終了させて前記第3期間の通電制御に移行することを特徴とする加熱装置。 - 請求項6に記載の加熱装置であって、
前記通電制御手段は、前記加熱対象物が前記目標温度よりも低い加熱開始温度になった場合に前記ヒータへの通電を開始することを特徴とする加熱装置。 - 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の加熱装置であって、
前記通電制御手段は、前記第1期間と対応する通電制御パターンとして、5半波長のうち1半波長分の時間だけ通電を行う5半波制御と3半波長のうち1半波長分の時間だけ通電を行う3半波制御とを組み合わせた通電制御パターンと、4半波長のうち1半波長分の時間だけ通電を行う4半波制御と3半波長のうち1半波長分の時間だけ通電を行う3半波制御とを組み合わせた通電制御パターンとを備え、これらのうち電力供給元の商用電源の周波数に応じた通電制御パターンに従って前記ヒータに対する電力の供給を制御することを特徴とする加熱装置。 - 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の加熱装置であって、
前記通電制御手段は、前記第2期間と対応する通電制御パターンとして、2半波長のうち1半波長分の時間だけ通電を行う2半波制御を用いることを特徴とする加熱装置。 - 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の加熱装置であって、
前記通電制御手段は、前記第3期間と対応する通電制御パターンとして、3半波長のうち1半波長分の時間だけ通電を行う3半波制御と2半波長のうち1半波長分の時間だけ通電を行う2半波制御とを組み合わせた通電制御パターンを用いることを特徴とする加熱装置。 - 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の加熱装置であって、
前記ヒータは、個別に通電を制御可能な複数の発熱素子を備え、
前記通電制御手段は、前記発熱素子毎に交流電力の供給を制御し、前記通電制御パターンに従って前記ヒータに対する電力を供給する通電タイミングのうち、初めの所定期間にある通電タイミングでは、前記複数の発熱素子の一部のみに交流電力を供給することを特徴とする加熱装置。 - 請求項11に記載の加熱装置であって、
前記通電制御手段は、前記初めの所定期間にある各通電タイミングにおいて、前記各発熱素子に順次交流電力を供給することを特徴とする加熱装置。 - 請求項11又は12に記載の加熱装置であって、
前記通電制御手段は、前記初めの所定期間より後にある各通電タイミングにおいて、前記複数の発熱素子の全てに交流電力を供給することを特徴とする加熱装置。 - 請求項11乃至13のいずれか一項に記載の加熱装置であって、
前記通電制御手段は、前記各発熱素子に発生させるべき熱量に基づき、各発熱素子に交流電力を供給する通電タイミングの数を定め、その数に従って、単位時間内の各通電タイミングにおいて前記各発熱素子のうちいずれに交流電力を供給するかを決定することを特徴とする加熱装置。 - 請求項1乃至14のいずれか一項に記載の加熱装置を備える画像形成装置。
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