JP2016169264A - 表面保護フィルム、及び、表面保護フィルム付きプリズムシート - Google Patents

表面保護フィルム、及び、表面保護フィルム付きプリズムシート Download PDF

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Abstract

【課題】離型層と、基材層と、粘着剤層とを有する表面保護フィルムであって、巻回体として保管した後であっても、小さい展開力で巻回体から繰り出すことができ、離型層に含まれる離型剤が粘着剤層に転写しにくく高い粘着力を維持できる表面保護フィルムを提供する。また、該表面保護フィルムを含む表面保護フィルム付きプリズムシートを提供する。【解決手段】離型層と、基材層と、粘着剤層とを有する表面保護フィルムであって、前記離型層は、飽和脂肪酸ビスアミドを含有し、前記粘着剤層は、スチレン系エラストマーを含有し、前記スチレン系エラストマーは、一般式A−B−Aで表される構造を有する共重合体又はその水素添加物である表面保護フィルム。A:芳香族アルケニル化合物単位を80重量%以上の含有率で含有する芳香族アルケニル重合体B:共役ジエン化合物単位を含有する共役ジエン重合体【選択図】なし

Description

本発明は、離型層と、基材層と、粘着剤層とを有する表面保護フィルムであって、巻回体として保管した後であっても、小さい展開力で巻回体から繰り出すことができ、離型層に含まれる離型剤が粘着剤層に転写しにくく高い粘着力を維持できる表面保護フィルムに関する。また、本発明は、該表面保護フィルムを含む表面保護フィルム付きプリズムシートに関する。
従来から、光学デバイス、金属板、塗装した金属板、樹脂板、ガラス板等の部材の表面を保護するために、基材層と、その一方の面に積層された粘着剤層とを有する表面保護フィルム(一般に、プロテクトテープ等と称されることもある)が広く用いられている。
特に、近年、表面保護フィルムは、液晶ディスプレイ用の光学部材の表面を保護するために使用されている(例えば、特許文献1)。光学部材には、プリズムシート、拡散フィルム等のように片側又は両側の表面に凹凸形状を有するものがあり、この凹凸形状に損傷を与えないために、光学部材の使用に先立ち、その表面を表面保護フィルムで保護している。
このような被着体の表面に表面保護フィルムを貼り付けた場合、大きな接触面積を得ることができず被着体と表面保護フィルムとの界面で剥離が生じやすいため、高い粘着力の表面保護フィルムが必要となる。
一般に、表面保護フィルムは、長尺状のフィルムをロール状に巻回した巻回体(ロール又は原反)として工業的に製造されている。図2に、表面保護フィルムが芯に巻きつけられた巻回体の一例を示す模式図を示す。このような巻回体とした表面保護フィルムは、経時により巻回体から表面保護フィルムを繰り出す際に必要な力(展開力)が上昇しやすいことが知られているが、実用においては、小さい展開力で巻回体から容易に繰り出し可能であることが求められている。また、このような巻回体とした表面保護フィルムは、経時により粘着力が低下するという問題もある。
国際公開第2010/029773号パンフレット
本発明者は、巻回体として保管すると表面保護フィルムの粘着力が低下する原因について検討した。その結果、本発明者は、表面保護フィルムには小さい展開力で巻回体から繰り出すことができるように粘着剤層とは反対側の基材層の表面に離型層を設けることがあり、巻回体として保管すると離型層に含まれる離型剤が粘着剤層に転写し、粘着力が低下することを見出した。
本発明は、離型層と、基材層と、粘着剤層とを有する表面保護フィルムであって、巻回体として保管した後であっても、小さい展開力で巻回体から繰り出すことができ、離型層に含まれる離型剤が粘着剤層に転写しにくく高い粘着力を維持できる表面保護フィルムを提供することを目的とする。また、本発明は、該表面保護フィルムを含む表面保護フィルム付きプリズムシートを提供することを目的とする。
本発明は、離型層と、基材層と、粘着剤層とを有する表面保護フィルムであって、前記離型層は、飽和脂肪酸ビスアミドを含有し、前記粘着剤層は、スチレン系エラストマーを含有し、前記スチレン系エラストマーは、一般式A−B−Aで表される構造を有する共重合体又はその水素添加物である表面保護フィルムである。
A:芳香族アルケニル化合物単位を80重量%以上の含有率で含有する芳香族アルケニル重合体
B:共役ジエン化合物単位を含有する共役ジエン重合体
以下、本発明を詳述する。
本発明者は、離型層と、基材層と、粘着剤層とを有する表面保護フィルムにおいて、離型層に離型剤として飽和脂肪酸ビスアミドを、粘着剤層に特定のスチレン系エラストマーを配合することで、表面保護フィルムを巻回体として保管した後であっても、小さい展開力で巻回体から表面保護フィルムを繰り出すことができ、かつ、離型層に含まれる離型剤が粘着剤層に転写することを抑制して高い粘着力を維持できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明の表面保護フィルムは、離型層と、基材層と、粘着剤層とを有する。なお、本発明の表面保護フィルムにおいては、離型層と、基材層と、粘着剤層とがこの順で積層されている。
上記離型層は、飽和脂肪酸ビスアミドを含有する。
上記離型層が上記飽和脂肪酸ビスアミドを含有することで、本発明の表面保護フィルムは、巻回体として保管した後であっても小さい展開力で巻回体から繰り出すことができるものとなる。また、上記離型層が離型剤として上記飽和脂肪酸ビスアミドを、上記粘着剤層が後述するような特定のスチレン系エラストマーを含有することで、本発明の表面保護フィルムは、巻回体として保管した後であっても上記離型層に含まれる離型剤が上記粘着剤層に転写しにくく高い粘着力を維持できるものとなる。
上記飽和脂肪酸ビスアミドは特に限定されないが、エチレンビスステアリン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド、ヘキサメチレンビスステアリン酸アミド等の飽和脂肪酸脂肪族ビスアミド;m−キシリレンビスステアリン酸アミド、N−N’−ジステアリルイソフタル酸アミド等の飽和脂肪酸芳香族ビスアミドが好ましい。これらの飽和脂肪酸ビスアミドは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、エチレンビスステアリン酸アミド、m−キシリレンビスステアリン酸アミドがより好ましい。
上記離型層における上記飽和脂肪酸ビスアミドの含有量は特に限定されないが、90重量%以上が好ましい。
上記離型層は、更に、上記飽和脂肪酸ビスアミド以外の離型剤を含有していてもよい。
上記離型層の厚さは特に限定されないが、好ましい下限は1nm、好ましい上限は100nmである。上記離型層の厚さが1nm未満であると、表面保護フィルムを巻回体として保管した後に巻回体から表面保護フィルムを繰り出す際の展開力が上昇することがある。上記離型層の厚さが100nmを超えると、表面保護フィルムを巻回体として保管することで上記離型層に含まれる離型剤が上記粘着剤層に転写した場合、転写した離型剤により形成される層の厚さが増し、表面保護フィルムの粘着力が低下することがある。上記離型層の厚さのより好ましい下限は5nm、より好ましい上限は80nmであり、更に好ましい下限は7nm、更に好ましい上限は60nmであり、特に好ましい下限は9nm、特に好ましい上限は40nmである。
上記離型層は、上記飽和脂肪酸ビスアミド及び上記基材層の原料(例えば、ポリオレフィン樹脂)を含有する混合物を押出成形することによって形成されていることが好ましい。この場合、上記離型層は、上記基材層からブリードアウトした飽和脂肪酸ビスアミドにより形成されていることが好ましい。
上記基材層の原料に対する上記飽和脂肪酸ビスアミドの含有量を調整することで、上記基材層の表面に形成される上記離型層の厚さを調整することができる。上記飽和脂肪酸ビスアミドの含有量は、上記基材層の原料100重量部に対する好ましい下限が1重量部、好ましい上限が4重量部である。上記飽和脂肪酸ビスアミドの含有量が1重量部未満であると、ブリードアウトによって離型層を形成できないことがある。上記飽和脂肪酸ビスアミドの含有量が4重量部を超えると、ブリードアウトによって形成される離型層の厚さが増し、表面保護フィルムを巻回体として保管した後に表面保護フィルムの粘着力が低下することがある。上記飽和脂肪酸ビスアミドの含有量のより好ましい下限は1.5重量部、より好ましい上限は3重量部、更に好ましい上限は2重量部である。
上記離型層が上記基材層からブリードアウトした飽和脂肪酸ビスアミドにより形成されている場合、上記離型層の厚さは、下記の方法で求められる。
表面保護フィルムを四酸化ルテニウムで染色し、染色されやすさの違いを利用して離型層と基材層とを染め分ける。表面保護フィルムを封入した樹脂試料を、切片厚さを70nmに設定したウルトラミクロトーム(ライカ社製、REICHERT ULTRACUT S)を用いて繰り返し薄く削り複数の薄膜片を作製する。複数の薄膜片の中から透過型電子顕微鏡を用いて離型層と基材層との断面を観察できる観察用薄膜片を選ぶ。透過型電子顕微鏡を用いて観察用薄膜片を観察し、離型層の厚さを3カ所測定し、測定値の平均値を求める。
上記基材層は特に限定されないが、ポリオレフィン樹脂を含有することが好ましい。
上記基材層が上記ポリオレフィン樹脂を含有することで、ブリードアウトによって離型層を形成しやすくなり、ブリードアウトによって形成される離型層の厚さを調整しやすくなる。上記離型層が上記基材層からブリードアウトした飽和脂肪酸ビスアミドにより形成されている場合、上記基材層には、上記離型層を形成させるために添加された飽和脂肪酸ビスアミドが残存する。
上記ポリオレフィン樹脂は特に限定されず、従来公知のポリオレフィン樹脂を用いることができ、例えば、ポリプロピレン(PP)樹脂、ポリエチレン(PE)樹脂等が挙げられる。
上記ポリプロピレン樹脂として、例えば、ホモポリプロピレン、ランダムポリプロピレン、ブロックポリプロピレン等が挙げられる。上記ポリエチレン樹脂として、例えば、高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等が挙げられる。なかでも、透明性、剛性、耐熱性の観点からポリプロピレン樹脂が好ましく、ホモポリプロピレン、又は、プロピレンと少なくとも1種のα−オレフィンとの共重合体がより好ましい。
上記基材層は、本発明の効果を損なわない範囲内で、帯電防止剤、離型剤、酸化防止剤、耐候剤、結晶核剤等の添加剤、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、エラストマー等の樹脂改質剤を含有してもよい。
上記基材層の厚さは特に限定されないが、好ましい下限は25μm、好ましい上限は200μmである。上記基材層の厚さが25μm未満であると、取扱い時に表面保護フィルムが折れやすくなることがある。上記基材層の厚さが200μmを超えると、上記基材層に巻きぐせが残ることがある。上記基材層の厚さのより好ましい下限は50μm、より好ましい上限は188μmである。
上記粘着剤層は、スチレン系エラストマーを含有し、上記スチレン系エラストマーは、一般式A−B−Aで表される構造を有する共重合体又はその水素添加物である。
A:芳香族アルケニル化合物単位を80重量%以上の含有率で含有する芳香族アルケニル重合体
B:共役ジエン化合物単位を含有する共役ジエン重合体
上記離型層が離型剤として上記飽和脂肪酸ビスアミドを、上記粘着剤層が上記スチレン系エラストマーを含有することで、本発明の表面保護フィルムは、巻回体として保管した後であっても上記離型層に含まれる離型剤が上記粘着剤層に転写しにくく高い粘着力を維持できるものとなる。
上記Aで表される芳香族アルケニル重合体は、芳香族アルケニル化合物単位を80重量%以上の含有率で含有する芳香族アルケニル重合体である。
上記芳香族アルケニル化合物単位は、芳香族アルケニル化合物に由来する繰り返し単位であり、該芳香族アルケニル化合物として、例えば、スチレン、tert−ブチルスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−エチルスチレン、ジビニルベンゼン、1,1−ジフェニルエチレン、ビニルナフタレン、ビニルアントラセン、N,N−ジエチル−p−アミノエチルスチレン、ビニルピリジン等が挙げられる。なかでも、工業的に入手しやすいことから、スチレンが好ましい。
上記芳香族アルケニル化合物単位の含有率を80重量%以上とすることで、上記粘着剤層に適度な保持力を付与することができ、また、上記粘着剤層の熱可塑性を向上させることができ、表面保護フィルムのリサイクルがより容易になる。
なお、繰り返し単位の「含有率」とは、その繰り返し単位が由来するモノマーに換算した重量比、即ち、全モノマーの重量に対する、その繰り返し単位が由来するモノマーの重量の比(重量%)を意味する。
上記Aで表される芳香族アルケニル重合体は、上記芳香族アルケニル化合物単位以外の繰り返し単位を含有していてもよい。
上記芳香族アルケニル化合物単位以外の繰り返し単位として、例えば、共役ジエン化合物(例えば、1,3−ブタジエン、イソプレン)、(メタ)アクリル酸エステル化合物等に由来する繰り返し単位が挙げられる。なかでも、上記芳香族アルケニル化合物との共重合性が高いことから、1,3−ブタジエン、イソプレンが好ましい。
上記Bで表される共役ジエン重合体は、共役ジエン化合物単位を含有する共役ジエン重合体である。
上記共役ジエン化合物単位は、共役ジエン化合物に由来する繰り返し単位であり、該共役ジエン化合物として、例えば、1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、2−メチル−1,3−オクタジエン、1,3−ヘキサジエン、1,3−シクロヘキサジエン、4,5−ジエチル−1,3−オクタジエン、3−ブチル−1,3−オクタジエン、ミルセン、クロロプレン等が挙げられる。これらの共役ジエン化合物は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、重合反応性が高く、工業的に入手しやすいことから、1,3−ブタジエン、イソプレンが好ましい。
上記Bで表される共役ジエン重合体は、共役ジエン化合物由来のビニル結合を50モル%以上の含有率で含有することが好ましい。上記共役ジエン化合物由来のビニル結合の含有率を50モル%以上とすることで、タックと粘着力とのバランスに優れた粘着剤層を構成することができる。上記共役ジエン化合物由来のビニル結合の含有率は50〜90モル%がより好ましく、60〜80モル%が更に好ましい。
なお、ビニル結合の「含有率」とは、赤外吸収スペクトルを用いてモレロ法により算出した、1,2−ビニル結合及び3,4−ビニル結合の総含有率を意味する。
上記一般式A−B−Aで表される構造を有する共重合体又はその水素添加物は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記一般式A−B−Aで表される構造を有する共重合体又はその水素添加物の重量平均分子量は、好ましい下限が3万、好ましい上限が50万である。上記重量平均分子量が3万未満であると、共重合体又はその水素添加物を脱溶媒し、乾燥させる工程において製造設備等に共重合体又はその水素添加物が付着してしまい共重合体又はその水素添加物の工業的な生産が困難となることがある。上記重量平均分子量が50万を超えると、共重合体又はその水素添加物の溶剤への溶解性又は熱溶融性が悪くなり、粘着体への加工が困難になることがある。上記重量平均分子量のより好ましい下限は8万、より好ましい上限は30万であり、更に好ましい下限は10万、更に好ましい上限は20万である。
上記一般式A−B−Aで表される構造を有する共重合体又はその水素添加物において、水素添加物は、優れた耐熱性及び耐候性が得られることから、上記一般式A−B−Aで表される構造を有する共重合体における共役ジエン化合物単位の二重結合(不飽和結合)の好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上、更に好ましくは95%以上が水素添加により飽和結合に変換されていることが好ましい。
なお、水素添加の比率(水素添加率)は、四塩化炭素を溶媒として用い、270MHzでのH−NMRスペクトルから算出した水素添加率を意味する。
上記一般式A−B−Aで表される構造を有する共重合体又はその水素添加物においては、該共重合体又はその水素添加物全体の芳香族アルケニル化合物単位の含有率は、好ましい下限が30重量%、好ましい上限が50重量%である。上記芳香族アルケニル化合物単位の含有率が30重量%未満であると、上記粘着剤層に適度な保持力を付与することができなかったり、上記粘着剤層が軟らかくなりすぎ、表面保護フィルムを巻回体として保管した後に巻回体から表面保護フィルムを繰り出す際の展開力が上昇したりすることがある。上記芳香族アルケニル化合物単位の含有率が50重量%を超えると、表面保護フィルムの初期粘着力が低下したり、表面保護フィルムを巻回体として保管した後に表面保護フィルムの粘着力が低下したりすることがある。上記芳香族アルケニル化合物単位の含有率のより好ましい下限は33重量%、より好ましい上限は45重量%である。
上記一般式A−B−Aで表される構造を有する共重合体又はその水素添加物を作製する方法は特に限定されず、例えば、上記Aで表される芳香族アルケニル重合体を合成する工程(a)と、上記Aで表される芳香族アルケニル重合体に対して共役ジエン化合物を重合することによりA−B構造を有する共重合体を合成する工程(b)と、上記A−B構造を有する共重合体に対して芳香族アルケニル化合物を重合することによりA−B−A構造を有する共重合体を合成する工程(c)とを有する方法が挙げられる。更に、上記A−B−A構造を有する共重合体に対して水素添加を行う工程(d)を行ってもよい。
上記粘着剤層は、一般式A−Bで表される構造を有する共重合体又はその水素添加物を含有してもよい。ここで、A、Bは、上記一般式A−B−Aで表される構造を有する共重合体又はその水素添加物の場合と同様である。
上記粘着剤層が上記一般式A−Bで表される構造を有する共重合体又はその水素添加物を含有する場合、全共重合体成分中の上記一般式A−Bで表される構造を有する共重合体又はその水素添加物の含有量は50重量%以下であることが好ましい。
上記粘着剤層は、更に、粘着付与剤を含有してもよい。
上記粘着付与剤は特に限定されないが、軟化点が80℃以上であることが好ましく、90〜140℃であることがより好ましい。上記粘着付与剤として、例えば、脂肪族共重合体、芳香族共重合体、脂肪族芳香族共重合体、脂環式共重合体等の石油系樹脂、クマロン−インデン系樹脂、テルペン系樹脂、テルペンフェノール系樹脂、重合ロジン等のロジン系樹脂、(アルキル)フェノール系樹脂、キシレン系樹脂、及び、これらの水素添加物等が挙げられる。また、ポリオレフィン樹脂との混合物として市販されている粘着付与剤を用いてもよい。これらの粘着付与剤は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なお、上記粘着剤層の剥離性、耐候性等を高めるためには、上記粘着付与剤は、水素添加物であることが好ましい。
上記粘着付与剤の含有量は特に限定されないが、上記スチレン系エラストマー100重量部に対する好ましい下限は3重量部、好ましい上限は50重量部である。上記粘着付与剤の含有量が3重量部未満であると、表面保護フィルムの初期粘着力が低下したり、表面保護フィルムを巻回体として保管した後に表面保護フィルムの粘着力が低下したりすることがある。上記粘着付与剤の含有量が50重量部を超えると、表面保護フィルムを巻回体として保管した後に巻回体から表面保護フィルムを繰り出す際の展開力が上昇したり、被着体の表面から表面保護フィルムを剥離する際に、被着体の表面に粘着剤が残存(糊残り)したりすることがある。上記粘着付与剤の含有量のより好ましい下限は5重量部、より好ましい上限は40重量部である。
上記粘着剤層は、粘着力の制御等を目的に、必要に応じて、例えば、軟化剤、酸化防止剤、接着昂進防止剤等の添加剤を含有してもよい。
本発明の表面保護フィルムは、巻回体として保管した後であっても上記離型層に含まれる離型剤が上記粘着剤層に転写しにくく高い粘着力を維持できるものである。
巻回体として保管した後の上記粘着剤層への離型剤の転写率は、好ましい下限が100%、好ましい上限が120%であり、より好ましい上限が110%である。
巻回体として保管した後の上記粘着剤層への離型剤の転写率は、下記の方法で求められる。
ATR−IRを用いて、表面保護フィルムの製造後36時間以内に、表面保護フィルムの粘着剤層の離型剤由来(1640cm−1)のピーク強度、及び、スチレン系エラストマー由来(1600cm−1)のピーク強度を測定し、初期のピーク強度比(離型剤由来のピーク強度/スチレン系エラストマー由来のピーク強度)を求める。次いで、表面保護フィルムをロール状に巻回した巻回体を40℃の恒温槽で1週間養生させる。その後、初期のピーク強度比と同様にしてピーク強度比を求め、巻回体として保管した後のピーク強度比とする。得られた初期のピーク強度比及び巻回体として保管した後のピーク強度比から、下記式により離型剤の転写率を求める。なお、ピーク強度比は、5回の測定の平均値とする。
離型剤の転写率=(巻回体として保管した後のピーク強度比/初期のピーク強度比)×100 [%]
上記粘着剤層の厚さは特に限定されないが、好ましい下限は3μm、好ましい上限は30μmである。上記粘着剤層の厚さが3μm未満であると、表面保護フィルムの初期粘着力が低下したり、表面保護フィルムを巻回体として保管した後に表面保護フィルムの粘着力が低下したりすることがある。上記粘着剤層の厚さが30μmを超えると、被着体の表面から表面保護フィルムを剥離する際に、表面保護フィルムを剥がしにくくなることがある。上記粘着剤層の厚さのより好ましい下限は5μm、より好ましい上限は20μmである。
本発明の表面保護フィルムは、上記基材層と、上記粘着剤層との間に中間層を有していてもよい。
上記離型層が上記基材層からブリードアウトした飽和脂肪酸ビスアミドにより形成されている場合、上記離型層は、押出成形直後に溶融した上記基材層の表面(上記粘着剤層とは反対側の上記基材層の表面)が冷却ロールに接触して固化する過程で、上記飽和脂肪酸ビスアミドがブリードアウトし、形成される。この際、上記粘着剤層側の上記基材層の表面にも上記飽和脂肪酸ビスアミドがブリードアウトし、この飽和脂肪酸ビスアミドにより形成される層が上記粘着剤層に接触していると、上記基材層と、上記粘着剤層との間の結合力が低下することがある。上記基材層と、上記粘着剤層との間に中間層を設けることで、このような結合力の低下を抑制することができる。
上記中間層は、上記基材層と、上記粘着剤層とに結合できればよいが、ポリオレフィン樹脂を含有することが好ましい。
上記中間層は、更に、上記飽和脂肪酸ビスアミド、及び/又は、上記スチレン系エラストマーを含有することが好ましい。
本発明の表面保護フィルムを製造する方法は特に限定されず、例えば、予めTダイ成形又はインフレーション成形にて得られた層上に、押出ラミネーション、押出コーティング等の公知の積層法により他の層を積層する方法、各々の層を独立してフィルムとした後、得られた各々のフィルムをドライラミネーションにより積層する方法等が挙げられるが、生産性の点から、上記離型層、上記基材層、上記粘着剤層の各材料を多層の押出機に供給して成形する共押出成形が好ましく、厚み精度の点から、Tダイ成形がより好ましい。
本発明の表面保護フィルムは、表面が平滑な被着体の表面を保護するために用いられてもよく、表面に凹凸形状を有する被着体の表面を保護するために用いられてもよい
上記表面に凹凸形状を有する被着体は特に限定されず、例えば、プリズムシート、拡散フィルム等の液晶ディスプレイ用の光学部材等が挙げられる。なかでも、本発明の表面保護フィルムは、プリズムシートのプリズム層に貼り付けられて用いられることが好ましい。
図1に、本発明の表面保護フィルムがプリズムシートに貼り付けられた状態の一例を示す模式図を示す。図1においては、透明フィルム6の表面にプリズム層7を有するプリズムシート5のプリズム層7に、表面保護フィルム1が貼り付けられている。表面保護フィルム1は、離型層4と、基材層2と、粘着剤層3とを有している。
プリズムシートのプリズム層に、本発明の表面保護フィルムが貼り付けられている表面保護フィルム付きプリズムシートもまた、本発明の1つである。
本発明によれば、離型層と、基材層と、粘着剤層とを有する表面保護フィルムであって、巻回体として保管した後であっても、小さい展開力で巻回体から繰り出すことができ、離型層に含まれる離型剤が粘着剤層に転写しにくく高い粘着力を維持できる表面保護フィルムを提供することができる。また、本発明によれば、該表面保護フィルムを含む表面保護フィルム付きプリズムシートを提供することができる。
本発明の表面保護フィルムがプリズムシートに貼り付けられた状態の一例を示す模式図である。 表面保護フィルムが芯に巻きつけられた巻回体の一例を示す模式図である。
以下に実施例を掲げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されない。
(スチレン系エラストマーの合成例1(A−B−A構造))
(a)Aで表される芳香族アルケニル重合体の合成
窒素置換された反応容器に、脱気及び脱水されたシクロヘキサン500重量部、芳香族アルケニル化合物としてスチレン7.5重量部及びテトラヒドロフラン5重量部を仕込み、重合開始温度の40℃にてn−ブチルリチウム0.10重量部を添加して、昇温重合を行った。
(b)A−B構造を有する共重合体の合成
スチレンの重合転化率がほぼ100%に達した後、反応液を15℃に冷却し、次いで、共役ジエン化合物として1,3−ブタジエン85重量部を加え、更に昇温重合を行った。一部取り出したポリマーを赤外吸収スペクトルを用いてモレロ法により算出したところ、共役ジエン化合物由来のビニル結合の含有率は50モル%であった。
(c)A−B−A構造を有する共重合体の合成
1,3−ブタジエンの重合転化率がほぼ100%に達した後、反応液を80℃にし、次いで、芳香族アルケニル化合物としてスチレン7.5重量部を加え、更に昇温重合を行った。スチレンの重合転化率がほぼ100%に達した後、水素ガスを0.4MPa−Gauge圧力で供給しながら10分間放置した。一部取り出したポリマーをGPC分析したところ、重量平均分子量は約20万であった。
(d)水素添加
反応容器内に、ジエチルアルミニウムクロライド0.03重量部及びビス(シクロペンタジエニル)チタニウムフルフリルオキシクロライド0.06重量部を加え、撹拌した。水素ガス供給圧0.7MPa−Gauge、反応温度80℃で水素添加反応を開始し、水素の吸収が終了した時点で、反応溶液を常温、常圧に戻し、反応容器から抜き出すことにより、A−B−A構造を有する共重合体の水素添加物を得た。
(スチレン系エラストマーの合成例2(A−B−C構造))
(a)Aで表される芳香族アルケニル重合体の合成
窒素置換された反応容器に、脱気及び脱水されたシクロヘキサン500重量部、芳香族アルケニル化合物としてスチレン7.5重量部及びテトラヒドロフラン5重量部を仕込み、重合開始温度の40℃にてn−ブチルリチウム0.10重量部を添加して、昇温重合を行った。
(b)A−B構造を有する共重合体の合成
スチレンの重合転化率がほぼ100%に達した後、反応液を15℃に冷却し、次いで、共役ジエン化合物として1,3−ブタジエン85重量部を加え、更に昇温重合を行った。一部取り出したポリマーを赤外吸収スペクトルを用いてモレロ法により算出したところ、共役ジエン化合物由来のビニル結合の含有率は50モル%であった。
(c)A−B−C構造を有する共重合体の合成
1,3−ブタジエンの重合転化率がほぼ100%に達した後、反応液を80℃にし、次いで、共役ジエン化合物として0.375重量部を、芳香族アルケニル化合物として7.125重量部を加え、更に昇温重合を行った。重合転化率がほぼ100%に達した後、水素ガスを0.4MPa−Gauge圧力で供給しながら10分間放置した。一部取り出したポリマーをGPC分析したところ、重量平均分子量は約20万であった。
(d)水素添加
反応容器内に、ジエチルアルミニウムクロライド0.03重量部及びビス(シクロペンタジエニル)チタニウムフルフリルオキシクロライド0.06重量部を加え、撹拌した。水素ガス供給圧0.7MPa−Gauge、反応温度80℃で水素添加反応を開始し、水素の吸収が終了した時点で、反応溶液を常温、常圧に戻し、反応容器から抜き出すことにより、A−B−C構造を有する共重合体の水素添加物を得た。
(実施例1)
離型層及び基材層の原料として、ポリオレフィン樹脂(商品名「Y900GV」、ポリプロピレン、プライムポリマー社製)100重量部、飽和脂肪酸ビスアミドであるエチレンビスステアリン酸アミド「アルフローH50F(日油社製)」1重量部を配合し、混合物を調製した。
粘着剤層の原料として、合成例1で得られたスチレン系エラストマー(A−B−A構造)100重量部、粘着付与剤(商品名「アルコンP100」、石油樹脂、荒川化学工業社製、軟化点100℃)15重量部、酸化防止剤(商品名「Irganox1010」、BASFジャパン社製)1重量部を配合し、ラボプラストミル二軸押出機を用いて攪拌混合し、粘着剤組成物を調製した。
上記で得られた混合物及び粘着剤組成物を用い、Tダイ法により共押出成形し、離型層6nm、基材層34μm、粘着剤層6μmの表面保護フィルムを得た。
なお、離型層の厚さは、下記の方法で求めた。
表面保護フィルムを四酸化ルテニウムで染色し、染色されやすさの違いを利用して離型層と基材層とを染め分けた。表面保護フィルムを封入した樹脂試料を、切片厚さを70nmに設定したウルトラミクロトーム(ライカ社製、REICHERT ULTRACUT S)を用いて繰り返し薄く削り複数の薄膜片を作製した。複数の薄膜片の中から透過型電子顕微鏡を用いて離型層と基材層との断面を観察できる観察用薄膜片を選んだ。透過型電子顕微鏡を用いて観察用薄膜片を観察し、離型層の厚さを3カ所測定し、測定値の平均値を求めた。
(実施例2)
飽和脂肪酸ビスアミドであるエチレンビスステアリン酸アミド「アルフローH50F(日油社製)」1重量部を、1.5重量部に変更したこと以外は実施例1と同様にして、離型層9nm、基材層34μm、粘着剤層6μmの表面保護フィルムを得た。
(実施例3)
飽和脂肪酸ビスアミドであるエチレンビスステアリン酸アミド「アルフローH50F(日油社製)」1重量部を、3重量部に変更したこと以外は実施例1と同様にして、離型層80nm、基材層34μm、粘着剤層6μmの表面保護フィルムを得た。
(実施例4)
飽和脂肪酸ビスアミドであるエチレンビスステアリン酸アミド「アルフローH50F(日油社製)」1重量部を、4重量部に変更したこと以外は実施例1と同様にして、離型層85nm、基材層34μm、粘着剤層6μmの表面保護フィルムを得た。
(実施例5)
離型層及び基材層の原料として、ポリオレフィン樹脂(商品名「Y900GV」、ポリプロピレン、プライムポリマー社製)100重量部、飽和脂肪酸ビスアミドであるエチレンビスステアリン酸アミド「アルフローH50F(日油社製)」3重量部を配合し、混合物を調製した。
中間層の原料として、ポリオレフィン樹脂(商品名「Y900GV」、ポリプロピレン、プライムポリマー社製)70重量部、上記で得られた離型層及び基材層の原料である混合物30重量部を配合し、中間層用混合物を調製した。
粘着剤層の原料として、合成例1で得られたスチレン系エラストマー(A−B−A構造)100重量部、粘着付与剤(商品名「アルコンP100」、石油樹脂、荒川化学工業社製、軟化点100℃)15重量部、酸化防止剤(商品名「Irganox1010」、BASFジャパン社製)1重量部を配合し、ラボプラストミル二軸押出機を用いて攪拌混合し、粘着剤組成物を調製した。
上記で得られた混合物、中間層用混合物及び粘着剤組成物を用い、Tダイ法により共押出成形し、離型層70nm、基材層28μm、中間層6μm、粘着剤層6μmの表面保護フィルムを得た。
(比較例1〜4)
合成例1で得られたスチレン系エラストマー(A−B−A構造)を、合成例2で得られたスチレン系エラストマー(A−B−C構造)に変更したこと以外は実施例1〜4と同様にして、表面保護フィルムを得た。
<評価>
実施例、比較例で得られた表面保護フィルムについて、以下の評価を行った。結果を表1に示した。
(1)初期粘着力
表面保護フィルムを25mm幅に裁断した。裁断した表面保護フィルムを、プリズムシート(厚さ130μm、アクリル樹脂製、ピッチ50μmかつ高さ25μmのプリズム層を有する)のプリズム層(プリズム面)に、室温23℃、相対湿度50%で、2kgの圧着ゴムローラーを用いて300mm/minの速度で貼り付けた。その状態で30分間放置した後、JIS Z0237に準拠し、表面保護フィルムを300mm/minの速度で引き剥がして180度剥離強度を測定した。これを初期粘着力とした。
○:0.07N/25mmを超える
△:0.04N/25mmを超え0.07N/25mm以下
×:0.04N/25mm以下
(2)巻回体として保管した後の粘着力の低下率
表面保護フィルムをロール状に巻回した巻回体を40℃の恒温槽で1週間養生させた。その後、上記(1)と同様にして180度剥離強度を測定した。これを巻回体として保管した後の粘着力とした。得られた巻回体として保管した後の粘着力及び上記(1)で得られた初期粘着力から、下記式により粘着力の低下率を求めた。
粘着力の低下率=(巻回体として保管した後の粘着力/初期粘着力)×100 [%]
○:70%を超える
△:60%を超え、70%以下
×:60%以下
(3)巻回体として保管した後の粘着剤層への離型剤の転写率
ATR−IRを用いて、表面保護フィルムの製造後36時間以内に、表面保護フィルムの粘着剤層の離型剤由来(1640cm−1)のピーク強度、及び、スチレン系エラストマー由来(1600cm−1)のピーク強度を測定し、初期のピーク強度比(離型剤由来のピーク強度/スチレン系エラストマー由来のピーク強度)を求めた。次いで、表面保護フィルムをロール状に巻回した巻回体を40℃の恒温槽で1週間養生させた。その後、初期のピーク強度比と同様にしてピーク強度比を求め、巻回体として保管した後のピーク強度比とした。得られた初期のピーク強度比及び巻回体として保管した後のピーク強度比から、下記式により離型剤の転写率を求めた。なお、ピーク強度比は、5回の測定の平均値とした。
離型剤の転写率=(巻回体として保管した後のピーク強度比/初期のピーク強度比)×100 [%]
○:100%以上110%未満
△:110%以上120%未満
×:120%以上
(4)展開力
表面保護フィルムを内径3インチの紙芯に巻きつけて50mm幅の巻回体を作製した。JIS Z0237に準拠し、20m/minの巻戻し速度で巻回体から表面保護フィルムを巻戻し、高速巻戻し力を測定した。得られた測定値が展開力である。これを初期の展開力とした。次いで、表面保護フィルムをロール状に巻回した巻回体を40℃の恒温槽で1週間養生させた。その後、初期の展開力と同様にして展開力を求め、巻回体として保管した後の展開力とした。
◎:2.0N/50mm以下
○:2.0N/50mmを超え3.5N/50mm以下
×:3.5N/50mmを超える
Figure 2016169264
本発明によれば、離型層と、基材層と、粘着剤層とを有する表面保護フィルムであって、巻回体として保管した後であっても、小さい展開力で巻回体から繰り出すことができ、離型層に含まれる離型剤が粘着剤層に転写しにくく高い粘着力を維持できる表面保護フィルムを提供することができる。また、本発明によれば、該表面保護フィルムを含む表面保護フィルム付きプリズムシートを提供することができる。
1 表面保護フィルム
2 基材層
3 粘着剤層
4 離型層
5 プリズムシート
6 透明フィルム
7 プリズム層
8 表面保護フィルム
9 芯

Claims (3)

  1. 離型層と、基材層と、粘着剤層とを有する表面保護フィルムであって、
    前記離型層は、飽和脂肪酸ビスアミドを含有し、
    前記粘着剤層は、スチレン系エラストマーを含有し、
    前記スチレン系エラストマーは、一般式A−B−Aで表される構造を有する共重合体又はその水素添加物である
    ことを特徴とする表面保護フィルム。
    A:芳香族アルケニル化合物単位を80重量%以上の含有率で含有する芳香族アルケニル重合体
    B:共役ジエン化合物単位を含有する共役ジエン重合体
  2. プリズムシートのプリズム層に貼り付けられて用いられることを特徴とする請求項1記載の表面保護フィルム。
  3. プリズムシートのプリズム層に、請求項1又は2記載の表面保護フィルムが貼り付けられていることを特徴とする表面保護フィルム付きプリズムシート。
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