JP2016168602A - 導電体成形方法、及び導電体部材製造方法 - Google Patents

導電体成形方法、及び導電体部材製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 比較的小さな駆動力で、破断加工と折り曲げ加工を同時に行うことのできる導電体成形方法を提供すること。【解決手段】 導電体2同士が連結部3により一体的に構成されている導電体シート材1に対して、連結部3を切断することにより、複数の導電体2A、2B、2C、2Dを成形する導電体成形方法において、連結部3A、3B、3Cが薄肉部として形成され、薄肉部に凹部34A、34B、34Cが形成されていること、破断パンチ22A、22B、22Cが、連結部である薄肉部3A、3B、3Cの他面から当接し、凹部34A、34B、34Cで破断し、薄肉部3A、3B、3Cを折り曲げる加工を行うこと、を特徴とする。【選択図】 図10

Description

本発明は、導電体同士が連結部により一体的に構成されている導電体シート材に対して、連結部を切断することにより、複数の導電体を成形する導電体成形方法、及びその導電体を内蔵する導電体部材の製造方法に関するものである。
従来、複数の並列に配置された導電体を金型内にインサートして、射出成型によりモールドして並列導電体を製造する方法が行われている。
ここで、導電体は、プレス加工により製造されている。特許文献1では、シート材から一対の板金部品の外形を打ち抜く際に、両板金部品を両者の曲げフランジを連結しておき、かつ、曲げフランジの境界線に切目を入れ、曲げフランジの加工時に、切目から曲げフランジが分解して、成形した2個取り部品の成形方法が開示されている。この成形方法によれば、シート部材の廃棄部分を減少させ、歩留まりが向上することが記載されている。
特開平1-299719号公報
しかしながら、複数の導電体を金型内にインサートして位置決めすることは時間がかかり煩雑であった。
一方、金型に一体的なシート材として供給し金型内で、特許文献1に開示されているように、複数の導電体に切断または破断加工と、折り曲げ加工とを同時に行うことも考えられる。ここで、金型内で、破断加工と折り曲げ加工を行う場合には、金型の本締め動作前の型締め動作の駆動力を用いて行うと別の駆動力が不要となるため、装置全体をコンパクト化できるし、低コストを実現できる。
しかし、インサート成形では一般に、インサート部品が正確に位置決めされていない場合を想定して、本締め動作前の型締め動作の駆動力を数100Kg程度とし、本締め動作を数10トンの荷重とすることが行われている。そのため、型締め動作の駆動力を利用して導電体の切断加工を行おうした場合には、パンチの駆動力を大きくすることができず、パワー不足の問題があった。
一方、プレス加工により導電体を分離する方法としては、せん断加工と破断加工とが考えられる。せん断加工の場合には、せん断によるバリが発生する恐れがあり、射出成形時にモールド材に押されてバリが変形すると、必要とする絶縁距離が得られなくなる恐れがあった。特に、分離する加工を金型内で行おうとすると、せん断加工後にバリ取り作業を行うことができないため、問題である。
バリの発生を回避するため、破断加工しようとすると、破断加工は、せん断加工より大きなパワーを必要とするため、パワー不足が大きな問題であった。
本発明は、上記問題を解決して、比較的小さな駆動力で、破断加工と折り曲げ加工を同時に行うことのできる導電体成形方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の導電体成形方法、及び導電体部材製造方法は、次のような構成を有している。
(1)導電体同士が連結部により一体的に構成されている導電体シート材に対して、連結部を切断することにより、複数の導電体を成形する導電体成形方法において、連結部が薄肉部として形成され、薄肉部の一面に凹部が形成されていること、破断パンチが、薄肉部の他面から当接し、凹部で破断し、薄肉部を折り曲げる加工を行うこと、を特徴とする。
(2)(1)に記載する導電体成形方法において、前記薄肉部が押圧加工により形成されることにより、薄肉部の硬度が高くされていること、を特徴とする。
(3)(2)に記載する導電体成形方法において、前記導電体が真鍮製であり、前記薄肉部のビッカース硬度が170以上であること、を特徴とする。
(4)(1)乃至(3)のいずれか1つに記載する導電体成形方法により成形された導電体が内蔵され、周囲が射出成形用の金型によりモールドされる導電体部材製造方法において、前記破断パンチが前記金型に摺動可能に保持されていること、を特徴とする。
(5)(4)に記載する導電体部材製造方法において、前記破断パンチによる破断加工が、金型の本締め動作前の型締め動作の駆動力を利用して行われること、を特徴とする。
本発明の導電体成形方法、及び導電体部材製造方法は、次のような作用、効果を奏する。
(1)導電体同士が連結部により一体的に構成されている導電体シート材に対して、連結部を切断することにより、複数の導電体を成形する導電体成形方法において、連結部が薄肉部として形成され、薄肉部の一面に凹部が形成されていること、破断パンチが、連結部の他面から当接し、凹部で破断し、薄肉部を折り曲げる加工を行うこと、を特徴とするので、薄肉部、凹部に対して裏面側から破断パンチを当接させているため、低荷重で引っ張り破断を行うことができ、引っ張り破断時に薄肉部のへこみ角部に応力集中が発生することなく、破断加工、折り曲げ加工を行うことができる。これにより、バリを発生させることなく分離を行うことができる。
薄肉部が形成された面に、破断パンチを当接させた場合には、薄肉部の角部に応力集中が発生し、破損の危険性がある。
(2)(1)に記載する導電体成形方法において、前記薄肉部が押圧加工により形成されることにより、薄肉部の硬度が高くされていること、を特徴とするので、高硬度の薄肉部は伸びが小さく破断しやすいため、低荷重で引っ張り破断(破断加工)を行うことができる。
(3)(2)に記載する導電体成形方法において、前記導電体が真鍮製であり、前記薄肉部のビッカース硬度が170以上であること、を特徴とするので、確実に薄肉部における伸びを小さくでき、低荷重で引っ張り破断(破断加工)を行うことができる。
ビッカース硬度を170以上とするためには、元の厚みをh0とし、薄肉部の厚みをh1としたときの据え込み率である(h0−h1)/h0を45%以上55%以下とすれば良い。
据え込み率を50%程度とすることにより、折り曲げられた部分の厚みを薄くすることができる。折り曲げられた部分の厚みが薄いと、隣り合う導電体の距離を小さくすることができ、シート材の大きさを小さくできるため、コストダウンできる。
(4)(1)乃至(3)のいずれか1つに記載する導電体成形方法により成形された導電体が内蔵され、周囲が射出成形用の金型によりモールドされる導電体部材製造方法において、前記破断パンチが前記金型に摺動可能に保持されていること、を特徴とするので、金型内に供給するのは、一体的なシート材であり位置決めが容易であると共に、連結部に形成された薄肉部、凹部に対して裏面側から破断パンチを当接させているため、低荷重で引っ張り破断(破断加工)を行うことができ、引っ張り破断時に薄肉部の角部に応力集中が発生することなく、破断加工、折り曲げ加工を行うことができる。
薄肉部が形成された面に、破断パンチを当接させた場合には、薄肉部の角部に応力集中が発生し、破損の危険性がある。
(5)(4)に記載する導電体部材製造方法において、前記破断パンチによる破断加工が、金型の本締め動作前の型締め動作の駆動力を利用して行われること、を特徴とするので、型締め動作の駆動力は、数100Kg程度と比較的小さいが、低荷重で引っ張り破断(破断加工)を行うことができるため、型締め動作の駆動力により破断加工と折り曲げ加工を確実に行うことができる。
導電体成形方法、及び導電体部材製造方法の第1工程図である。 導電体成形方法、及び導電体部材製造方法の第2工程図である。 導電体成形方法、及び導電体部材製造方法の第3工程図である。 導電体成形方法、及び導電体部材製造方法の第4工程図である。 導電体成形方法、及び導電体部材製造方法の第5工程図である。 導電体成形方法、及び導電体部材製造方法の第6工程図である。 完成した導電体部材の断面図である。 導電体シート材1の一部拡大図である。 導電体成形方法の第1説明図である。 導電体成形方法の第2説明図である。 薄肉部3を押圧により成形する工程図である。 据え込率とビッカース硬度の関係を示す図である。
以下、本発明の導電体成形方法、及び導電体部材製造方法の一実施例について、図面に基づいて詳細に説明する。
図1から図6に、導電体成形方法、及び導電体部材製造方法の工程図を示す。図1では、下型11に導電体シート材1がインサートされている状態を示す。上型20は省略して記載している。また、導電体シート材1の端面で切断した断図面として表現している。
導電体シート材1は、直方体形状である4本の導電体2A、2B、2C、2Dが、3カ所の連結部である薄肉部3A、3B、3Cにより、一体的に構成されている。そのため、1個の導電体シート材1のみを下型11にインサートしてセッティングすればよいので、作業効率を高くすることができる。
下型11には、後工程でモールド成形を行うためのキャビティ111が形成されている。下型11には4カ所に、の摺動溝112A、112B、112C、112Dが形成されている。摺動溝112Aには、成形用下型12Aが摺動可能に保持され、摺動溝112Bには、成形用下型12Bが摺動可能に保持され、摺動溝112Cには、成形用下型12Cが摺動可能に保持され、摺動溝112Dには、成形用下型12Dが摺動可能に保持されている。図1では、4つの成形用下型12A、12B、12C、12Dの上端部は、4カ所の摺動溝112A、112B、112C、112Dからキャビティ111内に突出している。
図1では、成形用下型12Aの上端面に導電体2Aが載置され、成形用下型12Bの上端面に導電体2Bが載置され、成形用下型12Cの上端面に導電体2Cが載置され、成形用下型12Dの上端面に導電体2Dが載置されている。
図2では、上型20が下型11に当接した状態を示している。図2は、金型の本締め動作前の型締め動作の状態を示している。この状態では、上型20は、下型11に対して、数100Kg程度の荷重で押圧されている。本締め動作前に型締め動作を行っているのは、インサートされている導電体シート材1の位置が正確でない場合に、いきなり本締め動作を行うと、上型20と下型11とが破損する恐れがあり、それを防止するためである。
上型20には、後工程でモールド成形するためのキャビティ201が形成されている。4本の成形用押え型21A、21B、21C、21Dが、上型20に摺動可能に保持されており、図2では、4本の成形用押え型21A、21B、21C、21Dの下端部が、キャビティ201内に突出している。
そして、成形用押え型21Aと成形用下型12Aとで導電体2Aを挟んで固定している。同様に、成形用押え型21Bと成形用下型12Bとで導電体2Bを挟んで固定している。同様に、成形用押え型21Cと成形用下型12Cとで導電体2Cを挟んで固定している。同様に、成形用押え型21Dと成形用下型12Dとで導電体2Dを挟んで固定している。
破断パンチ22Aは、成形用押え型21A、21Bにより摺動可能に保持されている。破断パンチ22Bは、成形用押え型21BA、21Cにより摺動可能に保持されている。破断パンチ22Cは、成形用押え型21C、21Dにより摺動可能に保持されている。
図2においては、3本の破断パンチ22A、22B、22Cは、4個の成形押え型21A、21B、21C、21Dの下端面より奥側に位置している。
ここで、3本の破断パンチ22A、22B、22Cを下向きに付勢するために、型締め動作による発生する数100Kgの荷重は、図示しない破断用バネに貯えられている。
次に、図3に示すように、3本の破断パンチ22A、22B、22Cが、破断用バネにより下向きに付勢力を受けて移動され、3カ所の連結部3A、3B、3Cが破断される。
図9及び図10に、図3の工程を説明するための部分拡大図を示す。図9、図10では、断面を示す斜線を省略している。図8に、導電体シート材1の部分拡大図を示す。本実施例では、導電体シート材1の材質は、真鍮製である。連結部3Cは、導電体2Cと導電体2Dとを端面で連結している。導電体2の長手方向における連結部3Cの幅は小さい。
先に、図8に示す導電体シート材1の製造方法について説明する。
図11に、連結部3を加工するための工程図を示す。連結部3の下面に対して、つぶしパンチ4が上向きに移動して押圧可能に保持されている。
上下方向には、図11に示すように、前工程において、つぶしパンチ4により押圧加工されて段差33Cが形成されることにより、薄肉部3Cが形成されている。同時に、つぶしパンチ4の上端面中央には、三角形状の凸部41が形成されており、凸部41により、薄肉部3の下面中央に凹部34が形成される。本実施例では、凹部34の深さは0.1mm、幅は0.2mmとしている。薄肉部3Cは、つぶされることにより加工硬度として硬度が高くされる。
図12に、薄肉部3の厚みと硬度との関係を示す。横軸が、据え込率であり、縦軸がビッカース硬度を示している。ここで、据え込率とは、図11に示すように、元の厚みをh0とし、薄肉部3の厚みをh1とした時に、(h0−h1)/h0で示される値である。図11の○(A)の位置におけるビッカース硬度を図12では○(A)で示し、図11の□(B)の位置におけるビッカース硬度を図12では□(B)で示している。
真鍮製の導電体シート材1においては、ビッカース硬度が170以上あると、破断するときの薄肉部3の伸びがほとんどなくなるため、数100Kg程度の弱い力で破断することができることを実験で確認している。
ビッカース硬度を170以上とするためには、据え込率を45以上とすれば良い。一方、据え込率を55以上とすると、つぶしパンチ4に強い力が作用し、つぶしパンチ4が座屈する恐れがあるため、実用的ではない。つぶしパンチ4の幅を大きくすれば、座屈することはないが、つぶしパンチ4の幅を大きくすると、その分導電体シート材1の大きさ(横幅)を大きくしなければならず、材料費がかかりコストアップする問題がある。
図9に示すように、破断パンチ22Dの先端は三角形状であり、先端の稜線部が、凹部34の形成された面の反対面であって、凹部34Cの対応する位置に当接する。破断パンチ22Dは、上型20が型締め動作で上型20が下降した時に貯えられた破断バネに貯えられたバネ力により付勢されている。破断パンチ22Dにより、薄肉部3Cは、伸ばされるが、ビッカース硬度が170以上と高硬度なので、薄肉部3Cはほとんど伸びることがなく、速やかに破断される。
そして、図10に示すように、破断された後薄肉部3Cは、破断パンチ22Dにより、折り曲げ加工され、一対の折り曲げ部31C、32Dが形成される。破断パンチ4の幅はL3=1.1mmであり、スプリングバックがあるため加工後には、一対の折り曲げ部31C、32Dの間隔は1.0mmとなる。1.0mmは、導電体部材の絶縁距離規格である。
折り曲げ部31C、32Dの厚みL4は、L4=0.3mmである。導電体2Cと導電体2Dの距離L1は、L1=1.6mmである。
また、導電体2の上面から折り曲げ部31、32の先端までの距離L2とすると、薄肉部3の中央の凹部34Cで破断されるため、L2の長さは均一であり、最小値とすることができている。L2の長さが長くなると、絶縁距離を得るためにモールドの厚みを厚くしなければならず、余分なモールド材によりコストアップする問題がある。
次に、図5に示すように、図示しないアクチュエータにより、破断パンチ22A、22B、22C、22Dが、キャビティ201の線まで上昇する。同時に、図示しないアクチュエータにより、成形用下型12A、12B、12C、12Dが、キャビティ111の線まで下降される。これにより、モールドするためのキャビティ111、201ができる。
次に、図6に示すように、モールド材が射出成形され、モールド4が成形される。
図7に、モールドされた導電体部材の断面図を示す。
以上詳細に説明したように、本実施例の導電体成形方法によれば、(1)導電体2同士が連結部3により一体的に構成されている導電体シート材1に対して、連結部3を切断することにより、複数の導電体2A、2B、2C、2Dを成形する導電体成形方法において、連結部3A、3B、3Cが薄肉部として形成され、薄肉部の一面に凹部34A、34B、34Cが形成されていること、破断パンチ22A、22B、22Cが、連結部である薄肉部3A、3B、3Cの他面(前記一面の裏面)から当接し、凹部34A、34B、34Cで破断し、薄肉部3A、3B、3Cを折り曲げる加工を行うこと、を特徴とするので、薄肉部、凹部34A、34B、34Cに対して裏面側から破断パンチ22A、22B、22Cを当接させているため、低荷重で引っ張り破断を行うことができ、引っ張り破断時に薄肉部のへこみ角部に応力集中が発生することなく、破断加工、折り曲げ加工を行うことができる。これにより、バリを発生させることなく分離を行うことができる。
薄肉部3A、3B、3Cが形成された面に、破断パンチ22A、22B、22Cを当接させた場合には、薄肉部の角部に応力集中が発生し、破損の危険性がある。
(2)(1)に記載する導電体成形方法において、薄肉部3A、3B、3Cが押圧加工により形成されることにより、薄肉部3A、3B、3Cのビッカース硬度が高くされていること、を特徴とするので、高硬度の薄肉部3A、3B、3Cは伸びが小さく破断しやすいため、低荷重で引っ張り破断を行うことができる。
(3)(2)に記載する導電体成形方法において、導電体2が真鍮製であり、薄肉部3A、3B、3Cのビッカース硬度が170以上であること、を特徴とするので、確実に薄肉部3A、3B、3Cにおける伸びを小さくでき、低荷重で引っ張り破断を行うことができる。
ビッカース硬度を170以上とするためには、元の厚みをh0とし、薄肉部の厚みをh1としたときの据え込み率である(h0−h1)/h0を45%以上55%以下とすれば良い。
据え込み率を50%程度とすることにより、折り曲げられた部分の厚みを薄くすることができる。折り曲げられた部分の厚みが薄いと、隣り合う導電体の距離を小さくすることができ、導電体シート材1の大きさを小さくできるため、コストダウンできる。
(4)(1)乃至(3)のいずれか1つに記載する導電体成形方法により成形された導電体が内蔵され、周囲が射出成形用の金型11、22によりモールドされる導電体部材製造方法において、破断パンチ22A、22B、22Cが上型20に摺動可能に保持されていること、を特徴とするので、金型11、20内に供給するのは、一体的な導電体シート材1であり位置決めが容易であると共に、連結部である薄肉部3A、3B、3C、凹部34A、34B、34Cに対して裏面側から破断パンチ22A、22B、22Cを当接させているため、低荷重で引っ張り破断を行うことができ、引っ張り破断時に薄肉部の角部に応力集中が発生することなく、破断加工、折り曲げ加工を行うことができる。
薄肉部3A、3B、3Cが形成された面に、破断パンチ22A、22B、22Cを当接させた場合には、薄肉部の角部に応力集中が発生し、破損の危険性がある。
(5)(4)に記載する導電体部材製造方法において、破断パンチ22A、22B、22Cによる破断加工が、金型11、20の本締め動作前の型締め動作の駆動力を利用して行われること、を特徴とするので、型締め動作の駆動力は、数100Kg程度と比較的小さいが、低荷重で引っ張り破断を行うことができるため、型締め動作の駆動力により破断加工と折り曲げ加工を確実に行うことができる。
なお、この発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜変更して実施することもできる。
本実施例では、金型内で導電体の成形加工を行っているが、前工程において、導電体の成形加工を行っても良い。
また、本実施例では、真鍮製の導電体を使用しているが、リン青銅等の材料を使用しても良い。
1 導電体シート材
2 導電体
3 薄肉部
4 モールド
11 下型
12 成形用下型
20 上型
21 成形用押え型
22 破断パンチ
34 凹部

Claims (5)

  1. 導電体同士が連結部により一体的に構成されている導電体シート材に対して、前記連結部を切断することにより、複数の導電体を成形する導電体成形方法において、
    前記連結部は薄肉部として形成され、前記薄肉部の一面に凹部が形成されていること、
    破断パンチが、前記薄肉部の他面から当接し、前記凹部で破断し、前記薄肉部を折り曲げる加工を行うこと、
    を特徴とする導電体成形方法。
  2. 請求項1に記載する導電体成形方法において、
    前記薄肉部が押圧加工により形成されることにより、薄肉部の硬度が高くされていること、
    を特徴とする導電体成形方法。
  3. 請求項2に記載する導電体成形方法において、
    前記導電体が真鍮製であり、前記薄肉部のビッカース硬度が170以上であること、
    を特徴とする導電体成形方法。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載する導電体成形方法により成形された導電体が内蔵され、周囲が射出成形用の金型によりモールドされる導電体部材製造方法において、
    前記破断パンチが前記金型に摺動可能に保持されていること、
    を特徴とする導電体部材製造方法。
  5. 請求項4に記載する導電体部材製造方法において、
    前記破断パンチによる破断加工が、金型の本締め動作前の型締め動作の駆動力を利用して行われること、
    を特徴とする導電体部材製造方法。
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