JP2016168534A - 電解水生成装置および電解水生成装置の駆動方法 - Google Patents

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高橋  健
修介 森田
Shusuke Morita
修介 森田
横田 昌広
Masahiro Yokota
昌広 横田
長谷部 裕之
Hiroyuki Hasebe
裕之 長谷部
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Abstract

【課題】電解効率の低下を抑制することが可能な電解槽を備えた電解水生成装置を提供する。【解決手段】陽極が設けられた陽極室、第1部分電極および第2部分電極を有する陰極が設けられた陰極室、前記陽極室と前記陰極室の間に位置し電解液を収容する中間室、前記陽極室と前記中間室との間に設けられた第1隔膜、および前記陰極室と前記中間室との間に設けられた第2隔膜、を備える電解槽と、電解水生成運転時に前記陽極に正電位を、前記陰極に負電位を供給し、スケール除去運転時に前記第1部分電極に正電位を、前記第2部分電極に負電位を供給、または前記第1部分電極に負電位を、前記第2部分電極に正電位を供給する電源ユニットと、を備える電解水生成装置。【選択図】 図2

Description

本発明の実施形態は、電解水生成装置および電解水生成装置の駆動方法に関する。
近年、水を電解して様々な機能を有する電解水、例えば、アルカリイオン水、オゾン水、水素水または次亜塩素酸水などを生成する電解水生成装置が提供されている。このような電解水を生成する電解水生成装置としては、1隔膜2室型の電解槽や、2隔膜3室型の電解槽を備える電解装置がある。2隔膜3室型の電解槽では、陽極室と陰極室との間に塩水などの電解液を満たした中間室を配置し、中間室と陽極室との間を陰イオン交換膜、中間室と陰極室との間を陽イオン交換膜で隔てることで、生成された酸性水およびアルカリ性水に塩分が混入するのを防いでいる。このように2隔膜3室型の電解槽を備えた電解水生成装置は、塩分混入の少ない、高品位の酸性水およびアルカリ性水を同時に生成することができる。
電解水生成装置の累積電解時間が長くなると、原水中のアルカリ分がスケールとして陰極上に析出する。スケールは絶縁性のため、スケールの析出が進むと、電解効率の低下や通電が不能になり、電解水生成が行えなくなるという状況を引き起こす恐れがある。
特開2001−79548号公報 特開平4−330987号公報 特許第3518907号公報
スケール対策として、陽極と陰極を定期的に入れ替えることでスケール除去を行う、1隔膜2室型の電解槽を採用した電解水生成装置が提案されている。しかし、陽極の電解反応を促進する電極触媒として広く用いられている、酸化イリジウムは、陰極として使用すると劣化するという課題がある。また、陽極劣化対策として、スケール除去のための専用電極を設けた電解水生成装置が提案されている。しかし、この場合、装置が複雑になるほか、電解槽の体積が大きくなるという課題がある。しかし、2隔膜3室型の電解槽においては、陽極と陰極の極性を定期的に入れ替えるスケール対策は、一部の特殊な構成でしか実施できないという課題も有している。
本発明は以上の点を鑑みてなされたものであり、その課題は、スケールを容易に除去でき電解効率の低下を抑制することが可能な電解槽を有する電解水生成装置およびその駆動方法を提供することにある。
本実施形態によれば、電解水生成装置は、
陽極が設けられた陽極室、第1部分電極および第2部分電極を有する陰極が設けられた陰極室、前記陽極室と前記陰極室の間に位置し電解液を収容する中間室、前記陽極室と前記中間室との間に設けられた第1隔膜、および前記陰極室と前記中間室との間に設けられた第2隔膜、を備える電解槽と、電解水生成運転時に前記陽極に正電位を、前記陰極に負電位を供給し、スケール除去運転時に前記第1部分電極に正電位を、前記第2部分電極に負電位を供給、または前記第1部分電極に負電位を、前記第2部分電極に正電位を供給する電源ユニットと、を備える。
図1は、第1の実施形態に係る電解水生成装置を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態に係る電解水生成装置の電解槽および電源ユニットを概略的に示すブロック図である。 図3は、第1の実施形態に係る電解水生成装置の電解水生成運転時の通電状態を概略的に示す図である。 図4は、第1の実施形態に係る電解水生成装置の第1スケール除去運転時の通電状態を概略的に示す図である。 図5は、第1の実施形態に係る電解水生成装置の第2スケール除去運転時の通電状態を概略的に示す図である。 図6は、電源ユニットがタイマーを備える電解水生成装置を示すブロック図である。 図7は、タイマーによる運転切替え例を示す図である。 図8は、第2の実施形態に係る電解水生成装置を示すブロック図である。 図9は、第3の実施形態に係る電解水生成装置を示すブロック図である。 図10は、第4の実施形態に係る電解水生成装置を示すブロック図である。 図11は、第4の実施形態に係る電解水生成運転の様子を示す図である。 図12は、第4の実施形態に係る第1スケール除去運転の様子を示す図である。 図13は、第4の実施形態に係る電解水生成装置を示すブロック図である。
以下、本実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を適宜省略することがある。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る電解水生成装置を示すブロック図である。
図1に示すように、電解水生成装置は、いわゆる2隔膜3室型の電解槽100を備えている。電解槽100は、偏平な矩形箱状に形成され、その内部は、第1隔膜160および第2隔膜170により、中間室150と、中間室150の両側に位置する陽極室130および陰極室140とに仕切られている。陽極室130内に陽極110が設けられ、第1隔膜160に対向している。陰極室140内に陰極120が設けられ、第2隔膜170に対向している。陰極120は、第1部分電極121および第2部分電極122を備えている。陽極110および陰極120は、中間室150を挟んで、互いに対向している。
電解水生成装置は、電解槽100の中間室150に塩素イオンを含む電解液、例えば、飽和食塩水を供給する電解液供給部220と、陽極室130および陰極室140に電解原水、例えば、水道水を供給する原水供給部210と、陽極110および陰極120に電圧を印加する電源ユニット300と、を備えている。
電解液供給部220は、飽和食塩水を生成する塩水タンク223と、塩水タンク223から中間室150の第1入口151に飽和食塩水を導く供給配管221と、供給配管221中に設けられた送液ポンプ224と、中間室150内を流れた電解液を中間室150の第1出口152から塩水タンク223に送る排水配管222と、を備えている。なお、電解質は、塩素イオンを含んでいれば、食塩に限定されることはなく、例えば塩酸、塩化カリウム等を用いることも可能であるまた、濃度も飽和濃度に限定されるものではなく、電解槽100での電解反応を妨げない範囲で濃度を変更しても構わない。
原水供給部210は、水道水を供給する図示しない給水源と、給水源から陽極室130の第2入口131および陰極室140の第3入口141に原水を導く給水配管211と、陽極室130で電解された原水を陽極室130の第2出口132から排出する第1排水配管212と、陰極室140で電解された原水を陰極室140の第3出口142から排出する第2排水配管213と、第2排水配管213中に設けられた気液分離器214と、を備えている。
上記のように構成された電解水生成装置により、実際に食塩水を電解質として電解して次亜塩素酸および塩酸を含む陽極水と水酸化ナトリウムを含む陰極水を生成する動作について説明する。
図1に示すように、送液ポンプ224を作動させ、電解槽100の中間室150に飽和食塩水を供給するとともに、陽極室130および陰極室140に原水を給水する。同時に、電源ユニット300によって、陽極110に正電位が供給され、陰極120に負電位が供給される。
中間室150へ流入した食塩水中において電離しているナトリウムイオンは、陰極120に引き寄せられ、第2隔膜170を透過して、陰極室140へ流入する。そして、陰極室140において、陰極120で原水が電気分解されて水素ガスを生成する際に発生する水酸イオンと反応して水酸化ナトリウムとなり、原水に溶解して水酸化ナトリウム水溶液が生成される。このようにして生成された水酸化ナトリウム水溶液および水素ガスは、第3出口142を通って第2排水配管213に流出し、気液分離器214により、水酸化ナトリウム水溶液と水素ガスとに分離される。分離されたアルカリ性の陰極水(水酸化ナトリウム水溶液)は、第2排水配管213を通って排出される。
また、中間室150内の塩水中において電離している塩素イオンは、陽極110に引き寄せられ、第1隔膜160を透過して、陽極室130へ流入する。そして、陽極110にて塩素イオンが酸化され塩素ガスが発生する。その後、塩素ガスは陽極室130内で原水と反応して次亜塩素酸と塩酸を生じる。このようにして生成された、酸性で殺菌作用を有する陽極水(次亜塩素酸水および塩酸)は、第2出口132を通って第1排水配管212に流出する。
次に、電解槽100および電源ユニット300のより詳細な構造について説明する。
図2は、第1の実施形態に係る電解水生成装置の電解槽および電源ユニットを概略的に示すブロック図である。
陰極120は、第1の実施形態においては、互いに分離して形成された2つの部分電極(第1部分電極121、第2部分電極122)を有している。本実施形態において、第1部分電極121および第2部分電極122は、互いに同一の大きさ、寸法に形成されている。第1部分電極121は第3出口142側に配置され、第2部分電極122は第3入口141側に配置されている。第1および第2部分電極121、122は、陰極室140の内部において互いに接触しないように、例えば1mm程度の間隔を空けて配置されている。
陽極110、第1および第2部分電極121、122は、例えば、厚さ1mm程度の金属製の平板で形成されている。第1および第2部分電極121、122は、耐食性を有し、かつ陽極としても機能させることができるという条件の下、その表面が白金族系金属で覆われていることが好ましい。このような第1および第2部分電極121、122は、例えば、表面が白金めっきされたチタン電極が用いられる。ただし、第1および第2部分電極121、122は、表面が白金めっきされたチタン電極に限定されるものではなく、上記の条件を満たしさえすれば他の耐食性電極や酸化物系電極が用いられてもよい。
陽極110は、生成した電解水に耐性を有し、陽極反応を円滑に進めることが可能であれば、その材質は特に限定されるものではなく、例えば、表面を白金−酸化イリジウムでめっきされたチタン電極が用いられる。図示していないが、陽極110には、電解生成物や被電解水の流通を促進して、反応効率を改善することを目的として、多数の貫通孔を穿孔させることが望ましい。貫通孔の形状としては、円形、楕円形、矩形等種々の形状を用いることが可能である。また、貫通孔として、電極の両面の孔の大きさが等しいストレート孔、貫通孔の電極板内の壁面がテーパー形状を有し、電極両面の孔の大きさが等しくないテーパー孔を用いることも可能である。さらに貫通孔の配置も規則正しく並べるのみでなく、ランダムに並べて形成してもよい。第1および第2部分電極121、122にも、同様の貫通孔が形成されていることが好ましい。
なお、電気量の集中による電極の部分的な劣化を抑制する観点から、陽極110の面積は、第1部分電極121の面積および第2部分電極122の面積の合計と等しいことが好ましい。
第1隔膜160は、イオン透過性を有していれば特に限定されないが、陰イオン交換膜を用いることが好ましい。陰イオン交換膜はナトリウムイオンの透過を妨げ、陽極水への塩分混入を低減することができる。陰イオン交換膜としては株式会社アトムス製 AMX膜、AHA膜等を用いることが可能である。第2隔膜170は、イオン透過性を有していれば特に限定されることはないが、スケール除去を効率よく行うために、陽イオンと陰イオンの両方が透過する多孔膜であることが好ましい。
多孔膜の材質や孔径は、特に限定されず、用途や要求水準に応じて適宜選択することができるが、化学的に安定な無機酸化物を、バインダーで固定して連続的な無機酸化物多孔質膜としたものを用いることが可能である。無機酸化物としては酸化チタン、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化ニッケル等種々のものを用いることができるが、特に酸化チタン、酸化ケイ素、および酸化アルミニウムの中から選ばれた少なくとも1つの無機材料を含む材料で形成されることが好ましい。またこれらの、無機酸化物の他に、塩素系やフッ素系のハロゲン化高分子を有する多孔質ポリマー膜等を用いることもできる。
陽極110および陰極120と電気的に接続された電源ユニット300は、第1電源310、第2電源320、第1電源および第2電源と電極との接続を切替える切替えスイッチ330、および、切替えスイッチ330に切替え信号を入力する入力部333を備えている。第1電源310のプラス極は陽極110に接続され、マイナス極は切替えスイッチ330に接続されている。第2電源320のプラス極およびマイナス極は、切替えスイッチ330を介して陰極120に接続可能となっている。
切替えスイッチ330は、例えば、2回路3接点型の切替えスイッチとして構成され、3接点A1、B1、C1に切替え可能な第1可動端子331を有する第1回路と、3接点A2、B2、C2に切替え可能な第2可動端子332を有する第2回路と、を有している。第1可動端子331は、第1共通端子T1を介して第1部分電極121に電気的に接続されている。第1可動端子は、入力部333からの切替え信号に基づいて、第1共通端子T1の接続先を、接点A1、B1、又はC1に切替える。第2可動端子332は、第2共通端子T2を介して第2部分電極122に電気的に接続されている。第2可動端子332は、入力部333からの切替え信号に基づいて、第2共通端子T2の接続先を、接点A2、B2、C2に切替える。
接点A1およびA2は、互いに繋がっており、第1電源310のマイナス極に繋がっている。接点B1およびC2は、第2電源320のプラス極と繋がっている。接点C1およびB2は、第2電源320のマイナス極と繋がっている。
切替えスイッチ330は、電解水生成運転を設定するための第1切替え位置と、第1スケール除去運転を設定するための第2切替え位置と、第2スケール除去運転を設定するための第3切替え位置と、へ切替えられる。電解水生成運転においては、切替えスイッチ330は第1切替え位置に切替えられ、第1可動端子331は接点A1に接続し、第2可動端子332は接点A2に接続する。これにより、第1電源310のマイナス極は、切替えスイッチ330を介して第1および第2部分電極121、122に接続される。
第1スケール除去運転においては、切替えスイッチ330は第2切替え位置に切替えられ、第1可動端子331は接点B1に接続し、第2可動端子332は接点B2に接続する。これにより、第1電源310は第1部分電極121および第2部分電極122から切り離されるため、電解水の生成は行われなくなる。同時に第2電源320のプラス極およびマイナス極は、それぞれ切替えスイッチ330を介して第1部分電極121および第2部分電極122に接続される。
第2スケール除去運転においては、切替えスイッチ330は第3切替え位置に切替えられ、第1可動端子331は接点C1に接続し、第2可動端子332は接点C2に接続する。これにより、第2電源320のプラス極およびマイナス極は、それぞれ切替えスイッチ330を介して第2部分電極122および第1部分電極121に接続される。
上記のように、切替えスイッチ330は、アクチュエータとしての入力部333により第1可動端子331および第2可動端子332を切替える、機械的な2回路3接点型の切替えスイッチである。しかし、切替えスイッチ330は、作用が同一であれば特に上記構成に限定されるものではなく、トランジスタやFET等の半導体を用いた切換え回路、電磁リレーを用いた切換え回路であってもよい。
本実施形態においては、電源ユニット300は、第1電源310と第2電源320との2つの電源を備えているが、第1電源310として機能し、かつ第2電源320としても機能する1つの電源を備えていてもよい。第1電源310としての機能と第2電源320としての機能は、例えば、2回路2接点切替えスイッチを設けることで切替え可能である。
なお、本実施形態において、第1部分電極とは第1スケール除去運転時に正電位が供給される電極であり、第2部分電極とは第1スケール除去運転時に負電位が供給される電極である。陰極120を構成する第1部分電極および第2部分電極の数は、それぞれ1つに限定されるものではなく、2つ以上であってもよい。また、第1部分電極の数と第2部分電極の数とは、同数でなくてもよい。ただし、第1部分電極と第2部分電極とは、互いに交互に並んでいることが好ましい。
図3は、第1の実施形態に係る電解水生成装置の電解水生成運転時の通電状態を概略的に示す図である。
電解水生成運転時に、切替えスイッチ330は第1切替え位置に切替えられ、第1電源310は、陽極110に正電位を供給し、第1部分電極121および第2部分電極122に負電位を供給している。第1部分電極121および第2部分電極122は、互いに電気的に導通し、同一の負電位が供給される。電解水生成運転時、電解水の生成と共に、原料となる原水中に溶存しているカルシウム、マグネシウム等のアルカリ分が、炭酸カルシウムや炭酸マグネシウム等の不溶性塩を形成し、スケールとして析出する。スケールは、カルシウムイオンやマグネシウムイオンが陽イオンであるため、特に陰極120上に析出する。スケールは絶縁性のため、陰極120上でスケールの析出が進むと、陰極120の有効電極面積が減少して電気化学反応が阻害され、電解水の生成効率(電解効率)が低下する。最終的には通電不能という状況となり、電解が行えない状態となる恐れがある。このため、良好な電解効率を維持するためには、定期的に陰極120上のスケールを除去する必要がある。
次に、陰極120上のスケール除去方法について説明する。
図4は、第1の実施形態に係る電解水生成装置の第1スケール除去運転時の通電状態を概略的に示す図である。
第1スケール除去運転時に、切替えスイッチ330は第2切替え位置に切替えられる。これにより、第2電源320は、第1部分電極121に正電位を供給し、第2部分電極122に負電位を供給している。第1部分電極121が陽極として機能して第2部分電極122が陰極として機能する電解反応によって、第1部分電極121上のスケールが除去される。このメカニズムの詳細は不明であるが、次の様に推察される。まず、中間室150から第2隔膜170を通じて陰極室140へ微量流出した電解質の塩素イオンが第1部分電極121で電解されて次亜塩素酸、塩酸等の酸を発生させる。次に、この酸が第1部分電極121近傍を酸性とし、第1部分電極121上のスケールを化学的に溶解する。同時に、低塩素イオン濃度時に活発となる酸素発生反応により生成する水素イオンが発生し、第一電極121近傍を酸性とし、第1部分電極121上のスケールを化学的に溶解する。また、この酸素発生により生成したガス状酸素が第1部分電極121からスケールを剥離させる力として作用する。この結果、スケールは、溶解と剥離の同時進行により、第1部分電極121から除去される。
図5は、第1の実施形態に係る電解水生成装置の第2スケール除去運転時の通電状態を概略的に示す図である。
第1スケール除去運転により第1部分電極121上のスケールが除去された頃、今度は図5に示すように、第2スケール除去運転によって第2部分電極122上のスケールをする。第2スケール除去運転においては、切替えスイッチ330は第3切替え位置に切替えられる。これにより、第1および第2部分電極121、122の極性が、第1スケール除去運転時の極性から反転している。すなわち、第2スケール除去運転時に、第2電源320は、第1部分電極121に負電位を供給し、第2部分電極122に正電位を供給している。これにより、第1スケール除去運転と同様に、陽極となる第2部分電極122上のスケールが除去される。以上の様に、第1スケール除去運転と第2スケール除去運転とを行うことにより、陰極120の全ての部分電極上からスケールを除去することができる。
図6は、電源ユニット300がタイマーを備える電解水生成装置を示すブロック図である。
電源ユニット300は、運転の切替えタイミングを指示するタイマー信号を、スイッチ330へ出力するタイマー340を備えている。タイマー340は、予め設定されている運転時間、あるいは、ユーザにより設定された運転時間をカウントし、運転時間が経過した時点で、タイマー信号を、スイッチ330へ出力する。入力部333は、タイマー340からのタイマー信号を受けて、切替えスイッチ330の第1可動端子331および第2可動端子332へ切替え信号を入力する。第1可動端子331および第2可動端子332は、入力部333からの入力に基づいて、第1共通端子T1および第2共通端子T2の接続先を切替える。タイマー340は、例えば機械式のタイマー、電気式のタイマーなど、予め設定した時間で切替え信号が出力できればその形式は問わない。ただし、タイマー340は、設定自由度の高さから、電気式のタイマーが好ましく、マイコン式のタイマーが更に好ましい。このとき、切替え信号は、電気信号として出力される。また、スイッチ330は、タイマー340からの電気信号で切替えが行えるようにするため、電磁リレーや半導体スイッチであることが好ましい。
図7は、タイマー340による運転切替え例を示す図である。なお、この図において、電解は電解水生成運転に相当し、除去1は第1スケール除去運転に相当し、除去2は第2スケール除去運転に相当する。停止は、陽極110および陰極120に電位が供給されていない運転停止の状態に相当する。
運転例1においては、予めタイマー340にて設定された運転時間だけ電解水生成運転が実施される。次いで、タイマー340から入力部333へタイマー信号が出力され、運転が切替わり、第1スケール除去運転が実施される。第1スケール除去運転を所定時間実行した後、タイマー340により運転が切替わり、第2スケール除去運転が実施される。第1スケール除去運転および第2スケール除去運転で第1および第2部分電極121、122のスケールが除去された後、再び電解水生成運転が実施される。この運転例1において、1回の電解水生成運転による連続運転時間は、予め電解に使用される原水中のアルカリ分の溶解量、運転水温、電極電流密度などから適宜設定することができる。ただし、この連続運転時間は、スケールの過剰析出に起因する電極や隔膜の損傷保護の観点から、短めにすることが好ましい。また、第1および第2部分電極121、122の一方のみが損耗することを抑制する観点から、第1スケール除去運転および第2スケール除去運転の運転時間は、同じにすることが好ましい。すなわち、第1スケール除去運転時に第1部分電極へ供給される電極単位面積当たりの通電電気量は、第2スケール除去運転時に第2部分電極へ供給される電極単位面積当たりの通電電気量と等しいことが好ましい。
運転例2では、第1スケール除去運転及び第2スケール除去運転を繰り返し実施する例を示している。スケールが大量に析出した場合やスケール除去を完全に行う必要がある場合には、第1スケール除去運転および第2スケール除去運転の運転時間を長くする必要がある。ただし、第1スケール除去運転と第2スケール除去運転とを交互に繰り返し実施して、累積運転時間を長くする方が好ましい。また、第1スケール除去運転および第2スケール除去運転の累積運転時間は、同じにすることが好ましい。
運転例3では、電解水生成装置を運転停止する際にスケールの除去を行う例を示している。スケールが析出した状態で長時間放置されるとスケールが緻密化し除去が困難となる恐れがある。このため、タイマー340は、運転例3のような運転が行えるように設定し、運転停止中はスケールが電極上に析出していない状態とすることが好ましい。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、電解水生成装置は、陽極室130に設置された陽極110、陰極室140に設置された第1および第2部分電極121、122を有する陰極120、陰イオン交換膜である第1隔膜160、多孔膜である第2隔膜170、を備えている。電解水生成運転時には陽極110と陰極120とに電位が供給され、第1および第2スケール除去運転時には第1部分電極121と第2部分電極122とに電位が供給される。このため、第1の実施形態は、陰極室140の中に電解水生成運転に寄与しない電極を備えることなく陰極120のスケールを除去することができる、2隔膜3室型の電解槽100を備えた電解水生成装置を提供することができる。すなわち、電解水生成装置は、電解槽100の構造の複雑化や体積の増加を伴うことなく、電解効率の低下を抑制することができる。また、電解水生成装置は、更にタイマー340を備えることで、効率的にスケールを除去することができる。
以上のように、第1の実施形態によれば、電解効率の低下を抑制することが可能な電解槽を備えた電解水生成装置を提供することができる。
次に、第2の実施形態について、図8を用いて説明する。なお、以下に記述する全ての実施形態において、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
(第2の実施形態)
図8は、第2の実施形態に係る電解水生成装置を示すブロック図である。
第2の実施形態は、電源ユニット300が電流検出回路350を備えている点で、第1の実施形態と相違している。電流検出回路350は、例えば第1共通端子T1と部分電極121とを繋ぐ回路上に配置される。電流検出回路350は、電解水生成運転時に陽極110および陰極120に流れる電流を測定する。スケールが析出すると、陰極120の有効電極面積が減少し電流が低下する。電流検出回路350は、その電流変化を検出し、あらかじめ設定しておいた基準値を下回ったことを検出するとタイマー340を起動し、タイマー340から入力部333へタイマー信号を入力する。タイマー信号を受けた入力部333は、切替えスイッチ330を第2切替え位置に切替え、第1スケール除去運転を開始する。これによって、電解水生成装置は、原水の水質変化に伴いスケール析出速度が変化しても、自動的にスケール除去運転を実施することができる。
電流検出回路350は、タイマー340を介さずに、切替えスイッチ330へ運転の切替えタイミングを指示してもよい。例えば、電流検出回路350は、電解水生成運転時に陽極110および陰極120に流れる電流を測定して、検出信号を入力部333へ出力する。更に、第1スケール除去運転および第2スケール除去運転時には第1部分電極121および第2部分電極122に流れる電流を測定して、検出信号を入力部333へ出力する。検出信号を受けた入力部333は、切替えスイッチ330を第1乃至第3切替え位置に切替え、運転を切替える。なお、第1スケール除去運転および第2スケール除去運転時に、スケールの除去が進むと、第1部分電極121および第2部分電極122に流れる電流が上昇する。電流検出回路350は、第1および第2スケール除去運転時に電流が基準値を上回ったことが検出されたら、検出信号を介して入力部333へ切替え信号を出力させる。このように、電流検出回路350は、電解水生成運転時に電流の低下を検出し、第1および第2スケール除去運転時に電流の上昇を検出する。これによって、電解水生成装置は、第1及び第2部分電極121、122へ過剰な電流を流すことなく、自動的にスケール除去運転を実施することができる。
以上の様な第2の実施形態によれば、電解水生成運転中の水質の変化にも自動で対応することができる。また、第1および第2スケール除去運転時に過剰な電解による電極や隔膜の損耗を抑制することができる。
次に、第3の実施形態について、図9を用いて説明する。
(第3の実施形態)
図9は、第3の実施形態に係る電解水生成装置を示すブロック図である。
第3の実施形態は、第1電源310が個別電源311、312を備えている点で、第1の実施形態と相違している。個別電源311は、電解水生成運転時に、陽極110に正電位を供給し、第1部分電極121に負電位を供給する。個別電源312は、電解水生成運転時に、陽極110に正電位を供給し、第2部分電極122に負電位を供給する。
以上の様な第3の実施形態によれば、電極配置や電解槽形状に起因して電解がムラになる場合に、ムラを抑制するように第1および第2部分電極121、122に流れる電流を個別に設定することで、第1および第2部分電極121、122近傍で生成される電解水の性状を調製することが可能となる。また、第1および第2部分電極121、122の形状や大きさが異なっていたとしても、電解水生成運転時に、第1部分電極121へ供給される電極単位面積当たりの通電電気量と、第2部分電極122へ供給される電極単位面積当たりの通電電気量とを等しくすることができる。これにより、第1および第2部分電極121、122の一方が損耗することを抑制することができる。
次に、第4の実施形態について、図10乃至12を用いて説明する。
(第4の実施形態)
図10は、第4の実施形態に係る電解水生成装置を示すブロック図である。
第4の実施形態は、陰極120が4つの部分電極(第1部分電極121および123と、第2部分電極122および124)を備えている点で、第1の実施形態と相違している。第1部分電極121は第3出口142側に配置され、第2部分電極124は第3入口141側に配置されている。第2部分電極122は第1部分電極121と隣り合っており、第1部分電極123は第2部分電極122および124と隣り合っている。第1共通端子T1は、第1部分電極121および123の両方と繋がっている。第2共通端子T2は、第2部分電極122および124の両方と繋がっている。
図11は、第4の実施形態に係る電解水生成運転の様子を示す図である。
電解水生成運転時に、第1電源310は、陽極110に正電位を供給し、第1部分電極121および123と、第2部分電極122および124に負電位を供給している。第1部分電極121および123と、第2部分電極122および124は、同電位の陰極として機能し、電解反応によって陰極水を生成する。同時に、第1部分電極121および123と、第2部分電極122および124との上にスケールが析出する。
図12は、第4の実施形態に係る第1スケール除去運転の様子を示す図である。
第1スケール除去運転時に、第2電源320は、第1部分電極121および123に正電位を供給し、第2部分電極122および124に負電位を供給している。第1部分電極121および123が陽極として機能して第2部分電極122および124が陰極として機能する電解反応によって、第1部分電極121および123上のスケールが除去される。
なお、図示を省略しているが、第2スケール除去運転時には、第1部分電極121および123と、第2部分電極122および124との極性は、第1スケール除去運転時の極性から反転している。すなわち、第1部分電極121および123が陰極として機能して第2部分電極122および124が陽極として機能する電解反応によって、第2部分電極122および124上のスケールが除去される。
電極面積が大きくなると、水の抵抗の影響でスケール除去運転を行う際、対極から遠い場所と近い場所では電流密度が異なってくる。電流密度が密な領域ではスケール除去が短時間で終了するのに対し、電流密度が疎な領域ではスケール除去に長時間を要する。第1部分電極および第2部分電極の数を増やすことで、第1および第2スケール除去運転時の電流密度のムラを改善することができる。なお、第1部分電極と第2部分電極とは、互いに交互に並んでいることが好ましい。また、第1部分電極および第2部分電極が略同一の面積となることが好ましい。これによって、更に第1および第2スケール除去運転時の電流密度のムラを改善することができる。
以上の様な第4の実施形態においては、スケール除去に要する時間を短縮することができる。
次に、第5の実施形態について、図13を用いて説明する。
(第5の実施形態)
第5の実施形態は、第1部分電極121と第2部分電極122の面積が第1の実施形態と相違している。例えば、第1部分電極121の面積は、第2部分電極122の面積より大きい。なお、本実施形態においては、電解水生成運転時に、第1部分電極121と第2部分電極122とは、個別の負電位が供給されているが、互いに通電していてもよい。電解水生成運転時、陰極室140内ではpHの偏りが生じる。第3入口141近傍の水は、原水の濃度が高いため、中性に近い。第3出口142近傍の水は、第3入口141近傍で生成した陰極水が流れてくるため、陰極水の濃度が高まるためアルカリ性に傾き、pHは高い。このため、陰極120上のスケール析出は、第3出口142に近いほど早く進む。電解水生成運転時、第1部分電極121のスケール析出量は第2部分電極122のスケール析出量より多いが、第1部分電極121の面積が第2部分電極122の面積より大きいため、第1部分電極121の有効電極面積の変化率は小さい。従って、第5の実施形態によれば、第3出口142の近くに配置された第1部分電極121において、電気量の集中による部分的な劣化を抑制することができる。また、第3出口142側に配置された第1部分電極121に正電位を供給する第1スケール除去運転の時間を、第2スケール除去運転の時間より長くすることで、陰極120上に析出したスケールの除去効率を向上させることができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100…電解槽 110…陽極 120…陰極 121…第1部分電極
122…第2部分電極 130…陽極室 140…陰極室 150…中間室
160…第1隔膜 170…第2隔膜 300…電源ユニット 310…第1電源
320…第2電源 330…スイッチ T1…第1共通端子 T2…第2共通端子
331…第1可動端子 332…第2可動端子 333…入力部

Claims (16)

  1. 陽極が設けられた陽極室、第1部分電極および第2部分電極を有する陰極が設けられた陰極室、前記陽極室と前記陰極室の間に位置し電解液を収容する中間室、前記陽極室と前記中間室との間に設けられた第1隔膜、および前記陰極室と前記中間室との間に設けられた第2隔膜、を備える電解槽と、
    電解水生成運転時に前記陽極に正電位を、前記陰極に負電位を供給し、スケール除去運転時に前記第1部分電極に正電位を、前記第2部分電極に負電位を供給、または前記第1部分電極に負電位を、前記第2部分電極に正電位を供給する電源ユニットと、
    を備える電解水生成装置。
  2. 前記電源ユニットは、電解水生成運転時に前記陽極に正電位を供給し前記陰極に負電位を供給する第1電源と、スケール除去運転時に前記第1部分電極に正電位を供給し前記第2部分電極に負電位を供給する第2電源と、および前記第1電源および第2電源と前記陰極との接続状態を切替える切替えスイッチと、を備える請求項1に記載の電解水生成装置。
  3. 前記陰極は、複数の前記第1部分電極、又は複数の前記第2部分電極を備えている、請求項1又は2に記載の電解水生成装置。
  4. 前記第1部分電極と前記第2部分電極とは、互いに交互に並んでいる、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
  5. 前記電解槽内において、前記陽極の面積は、前記第1部分電極の面積および前記第2部分電極の面積の合計に等しい、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
  6. 前記第2隔膜は、多孔膜である、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
  7. 前記電解水生成運転時に、前記第1部分電極および前記第2部分電極は、互いに電気的に導通し、同一の負電位が供給される、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
  8. 前記電解水生成運転時に、前記第1部分電極へ供給される電極単位面積当たりの通電電気量は、前記第2部分電極へ供給される電極単位面積当たりの通電電気量と等しい、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
  9. 前記第2部分電極の表面は、白金族系金属で覆われている、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
  10. 前記切替えスイッチは、前記電解水生成運転に前記第1電源の負極を前記第1部分電極および前記第2部分電極に接続する第1切替え位置と、第1スケール除去運転時に前記第2電源の正極および負極を前記第1部分電極および前記第2部分電極に接続する第2切替え位置と、第2スケール運転時に前記第2電源の正極および負極を前記第2部分電極および前記第1部分電極に接続する第3切替え位置と、を有している請求項2に記載の電解水生成装置。
  11. 前記第1スケール除去運転時に前記第1部分電極へ供給される電極単位面積当たりの通電電気量は、前記第2スケール除去運転時に前記第2部分電極へ供給される電極単位面積当たりの通電電気量と等しい、請求項10に記載の電解水生成装置。
  12. 前記電源ユニットは、更に、運転の切替えタイミングを指示するタイマー信号を前記スイッチへ出力するタイマーを備えている、請求項2、10、11のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
  13. 前記電源ユニットは、更に、前記陰極に流れる電流の変化を検出する電流検出回路を備えている、請求項2、10乃至12のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
  14. 前記陰極室は、更に、原水を前記陰極室に供給する入口と、電解水を前記陰極室から排水する出口と、を備えており、
    前記出口側に配置された前記第1部分電極又は前記第2部分電極の面積は、前記入口側に配置された前記第1部分電極又は前記第2部分電極の面積よりも広い、請求項1乃至13のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
  15. 前記第1電源は、複数の個別電源を備え、
    前記電解水生成運転時に、前記第1部分電極および前記第2部分電極は、異なる前記個別電源と接続されている、請求項2、10乃至13のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
  16. 陽極が設けられた陽極室、第1部分電極および第2部分電極を有する陰極が設けられた陰極室、前記陽極室と前記陰極室の間に位置し電解液を収容する中間室、前記陽極室と前記中間室との間に設けられた第1隔膜、および前記陰極室と前記中間室との間に設けられた第2隔膜を備える電解槽と、前記陽極および前記陰極に電圧を印加する電源ユニットと、を備える電解水生成装置の駆動方法であって、
    電解水生成運転時は、前記電源ユニットによって、前記陽極に正電位が供給され、前記陰極に負電位が供給されて電解水が生成され、
    第1スケール除去運転時は、前記電源ユニットによって、前記第1部分電極に正電位が供給され、前記第2部分電極に負電位が供給されてスケールが除去され、
    第2スケール除去運転時は、前記電源ユニットによって、前記第1部分電極に負電位が供給され、前記第2部分電極に正電位が供給されてスケールが除去され、
    前記電解水生成運転と前記第1スケール除去運転と前記第2スケール除去運転とは、前記スイッチによって切替えられる、電解水生成装置の駆動方法。
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