JP2016166063A - エレベータ - Google Patents

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Satoru Ogawa
哲 小川
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Abstract

【課題】シーブにかかる荷重を減らすことができ、巻上モータを小型化可能なエレベータを提供する。
【解決手段】本発明の一実施形態によれば、巻上モータと、前記巻上モータに連結された回転軸および前記回転軸周りのシーブ外周部を有するシーブと、前記巻上モータによる前記シーブの回転駆動により昇降路を昇降するかごと、前記かごに連動して前記昇降路を昇降する釣合い錘と、前記シーブを介して前記かごおよび前記釣合い錘に連結された第1の主索と、前記シーブを介して前記かごおよび前記釣合い錘に連結された第2の主索と、を備え、前記第1の主索および前記第2の主索はそれぞれ前記シーブの正逆回転に応じて同じ方向に移動し、前記第1の主索の前記シーブ外周部への巻掛け方向および前記第2の主索の前記シーブ外周部への巻掛け方向は互いに反対であることを特徴とするエレベータが提供される。
【選択図】図1

Description

本発明はエレベータに関し、かごと釣合い錘とをつるべ式に駆動するエレベータに関する。
つるべ式のエレベータではメインシーブに巻き掛けられた複数本のロープの両端がかごと釣合い錘とに直接連結されており、メインシーブの回転軸周りに一方向及び他の一方向にそれぞれ荷重がかかる。
巻上機のメインシーブには、かご側の荷重及び釣合い錘側の荷重が下向きに作用する。メインシーブには、かご側と釣合い錘側との合計荷重がシーブ荷重としてかかる。
従来、荷重のアンバランスを発生させないようにするため、吊りロープ及び補償ロープを接続しロープにより一つのループを形成したエレベータ駆動方式が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開平06−64863号公報
しかし、シーブにかかる荷重が大きいと、巻上モータのモータ軸径を大きくする必要がある。巻上モータを小型化することができない。
本発明はこのような課題に鑑み創案されたものであり、シーブにかかる荷重を減らすことができ、巻上モータを小型化することが可能なエレベータを提供することを目的とする。
このような課題を解決するため、本発明の一実施形態によれば、巻上モータと、前記巻上モータに連結された回転軸および前記回転軸周りのシーブ外周部を有するシーブと、前記巻上モータによる前記シーブの回転駆動により昇降路を昇降するかごと、前記かごに連動して前記昇降路を昇降する釣合い錘と、前記シーブを介して前記かごおよび前記釣合い錘に連結された第1の主索と、前記シーブを介して前記かごおよび前記釣合い錘に連結された第2の主索と、を備え、前記第1の主索および前記第2の主索はそれぞれ前記シーブの正逆回転に応じて同じ方向に移動し、前記第1の主索の前記シーブ外周部への巻掛け方向および前記第2の主索の前記シーブ外周部への巻掛け方向は互いに反対であることを特徴とするエレベータが提供される。
上記エレベータでは、前記第1の主索による前記シーブへの荷重の方向および前記第2の主索による前記シーブへの荷重の方向は反対方向でもよい。
前記第1の主索のうち、前記釣合い錘からの主索部分による前記シーブ外周部への荷重と、前記第2の主索のうち、前記かごからの主索部分による前記シーブ外周部への荷重とが相殺される方向に、前記第1の主索および前記第2の主索が設けられてもよい。
それぞれ前記第1の主索および前記第2の主索に巻掛けられた複数の反らせシーブを更に備えてもよい。これらの反らせシーブは、前記シーブの回転に応じて前記第1の主索の循環方向および前記第2の主索の循環方向が両方とも右周り又は左周りの何れかであるときは前記かごの上昇とともに前記釣合い錘が下降し、前記循環方向が互いに逆周りであるときは前記かごの下降とともに前記釣合い錘が上昇するように配置されることができる。
前記反らせシーブは次の(1)、(2)の構成でもよい。
(1)前記第1の主索のうち、前記かごからの主索部分を前記第1の主索の前記シーブ外周部への巻掛け部分よりも左方へ案内する。
(2)前記第2の主索のうち、前記釣合い錘からの主索部分を前記第2の主索の前記シーブ外周部への巻掛け部分よりも右方へ案内する。
前記かごは前記第1の主索の一端および前記第2の主索の一端に固定され、前記釣合い錘は前記第1の主索の他端および前記第2の主索の他端に固定されてもよい。
前記第1の主索および前記第2の主索は何れも、各主索の両端が直接前記かごおよび前記釣合い錘に連結された1:1ローピング方式であってもよい。
上記エレベータでは、前記シーブに折り返して巻掛けられた前記第1の主索に巻掛けられた第3反らせシーブと、前記シーブに折り返して巻掛けられた前記第2の主索に巻掛けられた第4反らせシーブと、を更に備えてもよい。前記第3反らせシーブによる前記第1の主索から前記シーブへの力および前記第4反らせシーブによる前記第2の主索から前記シーブへの力の合成力を、前記シーブの回転軸に対して上方に作用させることができる。
前記合成力は、前記かごの重量、前記かご内積載物および前記釣合い錘による荷重の大きさに応じて決めてもよい。
本発明の実施の形態に係るエレベータによれば、シーブにかかる荷重を減らすことができ、巻上モータを小型化することができるようになる。
本発明の実施の形態に係るエレベータの概略的な構成図である。 本発明の実施の形態に係るエレベータのシーブの縦断面構造を示す図である。 (a)は本発明の実施の形態に係るエレベータのかごの上昇時の第1の主索及び第2の主索の移動方向を示す図である。(b)は本発明の実施の形態に係るエレベータのかごの下降時の第1の主索及び第2の主索の移動方向を示す図である。 本発明の実施の形態の第1の変形例に係るエレベータの概略的な構成図である。 本発明の実施の形態の第2の変形例に係るエレベータの概略的な構成図である。
以下、本発明の実施の形態に係るエレベータについて、図1乃至図5を参照しながら説明する。尚、各図において同一箇所については同一の符号を付すとともに、重複した説明は省略する。
図1は本発明の一実施形態に係るエレベータの概略的な構成図である。本実施形態に係るエレベータは、昇降路10の上部に設けられた巻上モータ11と、巻上モータ11に連結された回転軸12および回転軸12周りのシーブ外周部13を有するメインシーブ14(シーブ)と、巻上モータ11によるメインシーブ14の回転駆動により昇降路10を昇降するかご15とを備えている。
このエレベータは、かご15に連動して昇降路10を昇降する釣合い錘16と、メインシーブ14を介してかご15および釣合い錘16に連結された第1の主索17と、メインシーブ14を介してかご15および釣合い錘16に連結された第2の主索18とを備えている。第1の主索17および第2の主索18はそれぞれメインシーブ14の正逆回転に応じて同じ方向に移動する。第1の主索17のシーブ外周部13への巻掛け方向および第2の主索18のシーブ外周部13への巻掛け方向は互いに反対である。
更に本実施形態に係るエレベータは、それぞれ第1の主索17に巻掛けられた反らせシーブ19、20と、それぞれ第2の主索18に巻掛けられ反らせシーブ21、22、23、24とを備えている。
巻上モータ11はメインシーブ14への回転トルクを出力する。回転軸12はシーブシャフトである。回転軸12周りには、第1の主索17及び第2の主索18によってシーブシャフトロード(SSL)が与えられている。
図2はメインシーブ14の縦断面構造を示す図である。同図は回転軸12を通る切断面によるシーブ外周部13の構造を示す。既述の符号はそれらと同じ要素を表す。
メインシーブ14のシーブ外周部13にはシーブ溝28が形成されている。複数のシーブ溝28に第1の主索17と第2の主索18とが順番に一つ置きに巻掛けられている。メインシーブ14は、一方向の回転により、第1の主索17を巻取り、第2の主索18を巻戻す。メインシーブ14は、他の一方向の回転により、第1の主索17を巻戻し、第2の主索18を巻取る。またメインシーブ14は、シーブ本体を構成する円筒胴体25と、円筒胴体25の上面及び底面にそれぞれ設けられたフランジ付きの側面26、27とを有する。複数本のシーブ溝28はそれぞれ円筒胴体25のシーブ外周部13上に形成されている。メインシーブ14、巻上モータ11は巻上機を構成する。
図1のかご15は例えばかご枠上部において第1の主索17の一端および第2の主索18の一端に固定されている。かご15は乗場呼び及びかご呼びに応じて各階床の乗降口へ走行する。かご15は乗降口において戸開閉する。
釣合い錘16はカウンタウェイト(C/W[counterweight]と表記されている)である。釣合い錘16には例えば錘枠上部において第1の主索17の他端および第2の主索18の他端に固定されている。巻上モータ11による巻上げによってかご15及び釣合い錘16は昇降路10内をつるべ式に移動する。
第1の主索17及び第2の主索18は何れもワイヤロープである。一本のワイヤロープは、芯綱と、芯綱外周において撚り合わされた複数本のストランドとを有する。
第1の主索17はかご15、反らせシーブ20、メインシーブ14、及び反らせシーブ19をそれぞれ介して釣合い錘16に固定されている。第1の主索17は第1の系統の1:1ローピング方式により、かご15及び釣合い錘16間を連結する。1:1ローピング方式とは、主索17、18の両端が直接かご15および釣合い錘16に連結されていることを指す。
第2の主索18はかご15、反らせシーブ24、メインシーブ14、反らせシーブ23、反らせシーブ22、及び反らせシーブ21をそれぞれ介して釣合い錘16に固定されている。第2の主索18は第2の系統の1:1ローピング方式により、かご15及び釣合い錘16間を連結する。かご15に対して2系統の主索17、18がそれぞれ循環して引き回されている
第1の主索17によるメインシーブ14への左方への荷重の方向と、第2の主索18によるメインシーブ14への右方への荷重の方向とは反対方向である。左方への荷重と右方への荷重とが相殺されるように、第1の主索17、第2の主索18がそれぞれ反らせシーブ20、23に導かれている。
第1の主索17のうち、釣合い錘16からの主索部分によるシーブ外周部13への荷重と、第2の主索18のうち、かご15からの主索部分によるシーブ外周部13への荷重とが相殺される方向に、第1の主索17および第2の主索18は設けられている。
反らせシーブ19、20、21、22、23、24は何れも、第1の主索17、第2の主索18の循環方向、かご15及び釣合い錘16の移動方向によって決められた位置に配置されている。
反らせシーブ19、20は、メインシーブ14の回転に応じて第1の主索17の循環方向および第2の主索18の循環方向が両方とも右周り又は左周りの何れかであるときはかご15の上昇とともに釣合い錘16が下降し、その循環方向が互いにその逆(左周り又は右周り)であるときはかご15の下降とともに釣合い錘16が上昇するようにして配置されている。反らせシーブ21、22、23、24は、第1の主索17および第2の主索18の各循環方向が両方とも右周り又は左周りの何れかであるときはかご15の上昇とともに釣合い錘16が下降し、その循環方向が互いにその逆であるときはかご15の下降とともに釣合い錘16が上昇するようにして配置されている。
また、反らせシーブ20は第1の主索17のうち、かご15からの主索部分をこの第1の主索17のシーブ外周部13への巻掛け部分よりも左方へ案内している。反らせシーブ23は第2の主索18のうち、釣合い錘16からの主索部分をこの第2の主索18のシーブ外周部13への巻掛け部分よりも右方へ案内している。
次に上述の構成の本実施形態に係るエレベータの動作について説明する。エレベータ制御部41は巻上モータ11の速度を制御する。メインシーブ14の回転数及びシーブ径により決まる距離を、メインシーブ14の回転方向で決まる方向へかご15は走行する。
図3(a)は本実施形態に係るエレベータのかご15上昇時の主索17、18の移動方向を示す図である。既述の符号はそれらと同じ要素を表す。メインシーブ14の時計回りの回転では、メインシーブ14は反らせシーブ20からの第1の主索17を巻き取る。反らせシーブ20はかご15に固定された第1の主索17を引っ張る。メインシーブ14は第1の主索17を反らせシーブ19へ送る。また、メインシーブ14は反らせシーブ24からの第2の主索18を巻き取る。反らせシーブ24はかご15に固定された第2の主索18を引っ張る。メインシーブ14は反らせシーブ24からの第2の主索18を反らせシーブ23へ送る。反らせシーブ23は第2の主索18を反らせシーブ22へ送る。反らせシーブ22は第2の主索18を反らせシーブ21へ送る。かご15は上昇し、釣合い錘16は下降する。
図3(b)は本実施形態に係るエレベータのかご15下降時の主索17、18の移動方向を示す図である。反時計回りの回転では、メインシーブ14は反らせシーブ19からの第1の主索17を巻き取る。反らせシーブ19は釣合い錘16に固定された第1の主索17を引っ張る。メインシーブ14は第1の主索17を反らせシーブ20へ送る。また、メインシーブ14は反らせシーブ23からの第2の主索18を巻き取る。反らせシーブ23は反らせシーブ22から第2の主索18を引っ張る。反らせシーブ22は反らせシーブ21から第2の主索18を引っ張る。かご15は下降し、釣合い錘16は上昇する。
本実施形態に係るエレベータは、1:1ローピング方式を2系統設けており、第1の系統及び第2の系統のうち一方はそれ自体で1:1ローピング方式を採る。2系統の主索17、18の巻掛けによってメインシーブ14への釣合い錘16からの荷重と、メインシーブ14へのかご15からの荷重とを左右に分散させることができる。非常に小さい値の荷重しかメインシーブ14にかからない。メインシーブ14にかかるシーブシャフトロードをほぼゼロ値にすることができる。
また、乗車人数の変動があるため、かご15と釣合い錘16とは常に釣り合うとは限らない。左右各方向の荷重が常に釣り合う訳ではない。本実施形態に係るエレベータでは2系統の主索17、18によってメインシーブ14に左右で対称的に荷重が作用する。メインシーブ14への荷重がかかる方向を左右対称にすることで、メインシーブ14にかかる荷重を分散させることができる。シーブ荷重を小さくすることができ、大きなシーブ荷重に耐えるという制限がメインシーブ14には求められない。回転軸12の軸径を大きくする必要がないため、巻上モータ11を小型化することができる。巻上モータ11にかかる荷重を減らすことができ、巻上モータ11を小型化することができる。巻上モータ11はマシンベッド上に支持されるため、荷重が減るマシンベッドの構造を簡素化することができる。
また、本実施形態に係るエレベータは、第1の系統の1:1ローピング方式によってかご15、釣合い錘16、第1の主索17を同じ速度で走行させることができる。第2の系統の1:1ローピング方式によって、かご15、釣合い錘16、第2の主索18を同じ速度で走行させることができる。簡素な構成でかご15及び釣合い錘16を互いに反対方向に上下させることができる。1:1ローピング方式によって主索17、18のロープ全長を長くせずに済む。
(第1の変形例)
上記実施形態に係るエレベータは第1の主索17、第2の主索18の引き回し方は種々変更可能である。
図4は本発明の実施の形態の第1の変形例に係るエレベータの概略的な構成図である。第1の変形例に係るエレベータは、それぞれ第1の主索17に巻掛けられた反らせシーブ29、30と、それぞれ第2の主索18に巻掛けられ反らせシーブ31、32とを備えている。図4に示す符号のうちのこれら以外で上述した符号と同じ符号を有する要素は、図1〜図3に示す要素と同じものを表す。
第1の主索17の一端はかご15に固定される。第1の主索17の途中部分は、反らせシーブ29、30を介してメインシーブ14に巻掛けられている。その途中部分はメインシーブ14によって折返され、折返された第1の主索17の部分が反らせシーブ31に巻掛けられる。反らせシーブ31からの第1の主索17の他端は反らせシーブ32を介して釣合い錘16に固定されている。第1の主索17は第1の系統の1:1ローピング方式により、かご15及び釣合い錘16間を連結する。
第2の主索18の一端はかご15に固定される。第2の主索18の途中部分はメインシーブ14により折返される。折返された第2の主索18の他端は釣合い錘16に固定されている。第2の主索18も1:1ローピング方式により、かご15及び釣合い錘16間を連結する。それぞれかご15に対して2系統の主索17、18が循環して引き回されている。
これら以外の点に関して、第1の変形例に係るエレベータは、上記一実施形態に係るエレベータの構成と実質同じ構成を有する。
このような構成のエレベータは、巻上モータ11による巻上げによってかご15及び釣合い錘16が昇降路10内をつるべ式に昇降させる。
メインシーブ14の時計回りの回転(図4のC参照)では、メインシーブ14は反らせシーブ30からの第1の主索17を巻き取る。反らせシーブ30は、反らせシーブ29から第1の主索17を引っ張る。反らせシーブ29はかご15に固定された第1の主索17を引っ張る。メインシーブ14は第1の主索17を折り返して反らせシーブ31へ送る。反らせシーブ31は第1の主索17を反らせシーブ32へ送る。また、メインシーブ14はかご15に固定された第2の主索18を巻き取って、第2の主索18を釣合い錘16側へ送る。かご15は上昇し、釣合い錘16は下降する。
反時計回りの回転(同図R参照)では、メインシーブ14は釣合い錘16からの第1の主索17を巻き取って、第1の主索17をかご15側へ送る。また、メインシーブ14は反らせシーブ31から第2の主索18を巻き取る。メインシーブ14は巻き取った第2の主索18を折り返して反らせシーブ30へ送る。反らせシーブ30は第2の主索18を反らせシーブ29へ送る。また、反らせシーブ31は反らせシーブ32から第2の主索18を引っ張る。反らせシーブ32は釣合い錘16に固定された第2の主索18を引っ張る。かご15は下降し、釣合い錘16は上昇する。
第1の変形例に係るエレベータでは2系統の主索17、18によってメインシーブ14に上下対称的に荷重を作用させることができる。メインシーブ14にかかるシーブ荷重を小さくできる。巻上モータ11を小型化できる。
(第2の変形例)
図5は本発明の実施の形態の第2の変形例に係るエレベータの概略的な構成図である。既述の符号と同じ符号を有する要素は図1〜図3に示す要素と同じものを表す。第2の変形例に係るエレベータは、上記一実施形態に係るエレベータ(図1)において、第1の主索17による引っ張り力、及び第2の主索18による引っ張り力をそれぞれ、左斜め上方向及び右斜め上方向からメインシーブ14に与えるものである。
昇降路10内の梁構造物33上には、縦断面H字の水平梁34、35が設けられている。水平梁34、35の上にはマシンベッド36が設けられており、マシンベッド36上に巻上モータ11が支持されている。
第2の変形例に係るエレベータは、メインシーブ14に折返して巻掛けられた第1の主索17と、第1の主索17に対して水平方向よりも上方に向かうロープ張力を与える反らせシーブ37、38(第3反らせシーブ)と、メインシーブ14に折返して巻掛けられた第2の主索18と、第2の主索18に対して反対側水平方向よりも上方に向かうロープ張力を与える反らせシーブ39、40(第4反らせシーブ)とを備えている。
このエレベータは、反らせシーブ37、38による第1の主索17からメインシーブ14への力および反らせシーブ39、40による第2の主索18からメインシーブ14への力の合成力を、メインシーブ14の回転軸12に対して上方に作用させる。合成力は、かご15の重量、かご15内の積載物および釣合い錘16による荷重の大きさに応じて決まる。
これら以外の点に関して、特に断らない限り、第2の変形例に係るエレベータは、上記一実施形態に係るエレベータの構成と実質同じ構成を有する。
このような構成のエレベータは、メインシーブ14の時計回りの回転と、反時計回りの回転とに応じてそれぞれ、一実施形態に係るエレベータの動作例と実質同じように動作する。第2の変形例に係るエレベータは、2系統の1:1ローピング方式によってメインシーブ14への左斜め上方向からの荷重と、メインシーブ14への右斜め上方向からの荷重とを相殺することができる。
第2の変形例に係るエレベータによれば、反らせシーブ37、38、39、40が巻上モータ11よりも上方に位置するため、メインシーブ14へのアンバランストルクを減らすことができる。
また、このエレベータは主索17、18によってメインシーブ14に左右対称的に荷重を加え、メインシーブ14に水平方向に対して斜め上方向及び反対側水平方向に対して斜め上方向から荷重を加えることができる。メインシーブ14には非常に小さい値の荷重しかかからない。
更に第2の変形例に係るエレベータは、巻上モータ11への重力に対して相殺する方向に合成力を作用させる。巻上モータ11による荷重がマシンベッド36に加わりにくくなる。マシンベッド36へかかる荷重を減らすことができる。巻上モータ11を小型化できる。梁構造物33に対して大きな耐強度を求める必要がなくなる。耐強度がより小さい梁構造物33を使って巻上モータ11を支持することができる。
尚、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
上記実施形態では図2の構造は例示であり、シーブ溝28の数は図2の例に限定されない。図1から図5の内容は例示であり、これらの変更をして実施したに過ぎない実施品に対して実施の形態に係るエレベータの優位性は何ら損なわれるものではない。
上記の実施形態では、反らせシーブ19、20、21、22、23、24及び反らせシーブ37、38、39、40の配置位置は例示である。反らせシーブ19〜24、37〜40の配置位置、配置個数、シーブ径及び回転軸方向は種々変更可能である。反らせシーブ19〜24、37〜40の配置位置、配置個数、シーブ径及び回転軸方向を決定するための要素は、昇降路空間の寸法や、梁構造物や突起物など昇降路空間の形状による。要素は、昇降路10内でかご15及び釣合い錘16が配置される位置や、主索17、18へのロープ張力の大きさによる。
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
10…昇降路、11…巻上モータ、12…回転軸、13…シーブ外周部、14…メインシーブ(シーブ)、15…かご、16…釣合い錘、17…主索(第1の主索)、18…主索(第2の主索)、19,20,21,22,23,37,38,39,40…反らせシーブ。

Claims (10)

  1. 巻上モータと、
    前記巻上モータに連結された回転軸および前記回転軸周りのシーブ外周部を有するシーブと、
    前記巻上モータによる前記シーブの回転駆動により昇降路を昇降するかごと、
    前記かごに連動して前記昇降路を昇降する釣合い錘と、
    前記シーブを介して前記かごおよび前記釣合い錘に連結された第1の主索と、
    前記シーブを介して前記かごおよび前記釣合い錘に連結された第2の主索と、を備え、
    前記第1の主索および前記第2の主索はそれぞれ前記シーブの正逆回転に応じて同じ方向に移動し、前記第1の主索の前記シーブ外周部への巻掛け方向および前記第2の主索の前記シーブ外周部への巻掛け方向は互いに反対であることを特徴とするエレベータ。
  2. 前記第1の主索による前記シーブへの荷重の方向および前記第2の主索による前記シーブへの荷重の方向は反対方向であることを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
  3. 前記第1の主索のうち、前記釣合い錘からの主索部分による前記シーブ外周部への荷重と、前記第2の主索のうち、前記かごからの主索部分による前記シーブ外周部への荷重とが相殺される方向に、前記第1の主索および前記第2の主索が設けられたことを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
  4. それぞれ前記第1の主索および前記第2の主索に巻掛けられた複数の反らせシーブを更に備え、
    前記複数の反らせシーブは、前記シーブの回転に応じて前記第1の主索の循環方向および前記第2の主索の循環方向が両方とも右周り又は左周りの何れかであるときは前記かごの上昇とともに前記釣合い錘が下降し、前記循環方向が互いに逆周りであるときは前記かごの下降とともに前記釣合い錘が上昇するように配置されたことを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
  5. 前記反らせシーブは、
    前記第1の主索のうち、前記かごからの主索部分を前記第1の主索の前記シーブ外周部への巻掛け部分よりも左方へ案内することを特徴とする請求項4記載のエレベータ。
  6. 前記反らせシーブは、
    前記第2の主索のうち、前記釣合い錘からの主索部分を前記第2の主索の前記シーブ外周部への巻掛け部分よりも右方へ案内することを特徴とする請求項4記載のエレベータ。
  7. 前記かごは前記第1の主索の一端および前記第2の主索の一端に固定され、前記釣合い錘は前記第1の主索の他端および前記第2の主索の他端に固定されたことを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
  8. 前記第1の主索および前記第2の主索は何れも、
    各主索の両端が直接前記かごおよび前記釣合い錘に連結された1:1ローピング方式であることを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
  9. 前記シーブに折り返して巻掛けられた前記第1の主索に巻掛けられた第3反らせシーブと、
    前記シーブに折り返して巻掛けられた前記第2の主索に巻掛けられた第4反らせシーブと、更に備え、
    前記第3反らせシーブによる前記第1の主索から前記シーブへの力および前記第4反らせシーブによる前記第2の主索から前記シーブへの力の合成力を、前記シーブの回転軸に対して上方に作用させることを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
  10. 前記合成力は、前記かごの重量、前記かご内積載物および前記釣合い錘による荷重の大きさに応じて決められる請求項9記載のエレベータ。
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