JP2016165982A - 車両用シートへのワイヤハーネス配索装置 - Google Patents

車両用シートへのワイヤハーネス配索装置 Download PDF

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Abstract

【課題】シートへの給電ハーネスの配索構造を簡素化する。
【解決手段】前後方向にスライドすると共にシートバック5をシートクッション4上に折り畳んだ後に車体側面に向けて横跳ね上げして収納姿勢とする車両の3列目シート3への給電用のワイヤハーネス10の配索装置であって、前記シートクッションの側面を車体に回転支軸9を介して連結し、該車体の内部に前記ワイヤハーネスを迂回させて挿通する余長吸収ケース12を内蔵し、前記余長吸収ケースから引き出す前記ワイヤハーネスを挿通する第1円筒体6と第2円筒体7とを回転自在に連結したスライダ8を設け、該スライダの中心軸線を前記回転支軸の中心軸線と一致させると共に、前記第2円筒体を前記シートクッションに固定し、前記スライダの第2円筒体から引き出す前記ワイヤハーネスを前記シートクッションに配線している。
【選択図】図4

Description

本発明は車両用シートへのワイヤハーネス配索装置に関し、詳しくは、自動車の後部に搭載される3列目シートを前後スライド可能とすると共にシートバックをシートクッション上に折り畳んだ後に車体側面に跳ね上げて収納姿勢とする場合に、該3列目シートへの給電用のワイヤハーネス配索装置として好適に用いられるものである。
特開2004−306679号公報(特許文献1)および特開2006−290351号公報(特許文献2)で提案されているように、ワゴンタイプやバンタイプの自動車では前後3列にシートが設けられる場合がある。3列目シートが設置されるとリア側の荷物スペースが狭くなるため、3列目シートを収納姿勢として荷物スペースを大きくできるようにされている。該3列目シートの収納姿勢は、シートバックを後方へ回転させてフロア側に設けた収納スペースに挿入して収納姿勢とし、あるいはシートバックを前方へ回転させてシートクッション上に折り重ね、この折り重ねたシートを車体側面側に横跳ね上げして収納姿勢としている。
この種の3列目シートには、通常、電装品を装着していないため、該3列目シートには給電用のワイヤハーネスは配線していない。しかしながら、シートベルトの全席着用の義務化により、ベルト着用確認用のセンサの取り付けが必要となり、3列目シートへの給電用ワイヤハーネスの配索が必要になってきている。
さらに、3列目シートも1列目シートおよび2列目シートと同様に前後スライド機能を持たせることが要望される場合がある。その場合、3列目シートに接続するワイヤハーネスはシートの前後スライド作動に追従させる必要がある。即ち、シートの前後スライド作動に追従させるためにワイヤハーネスを水平方向に前後往復移動させる必要があると共に、前記した収納姿勢とするために、車体側面へ跳ね上げる場合には垂直方向の回転作動に追従させる必要がある。このように、前後スライドおよび回転して収納姿勢とする3列目シートへの給電用のワイヤハーネスの配索構造は非常に複雑となる。
3列目シートを設けた前記特許文献1、2においても、3列目シートへの給電用のワイヤハーネスについての開示はない。1列目のスライドシートへの給電装置は、特開2010−193599号公報(特許文献3)等に開示されているように、シートに接続する給電用ワイヤハーネスは、シート下方の床下に配置した余長吸収装置を挿通して、床上に設置するレールに沿って移動するシートへ配線されている。
特開2004−306679号公報 特開2006−290351号公報 特開2010−193599号公報
しかしながら、3列目シートへ接続するワイヤハーネスを3列目シートの床下に配線すると、燃料タンク、ハイブリット車や電気自動車ではバッテリー、タイヤハウスの設置位置で規制を受け、余長吸収装置を含む配索スペースを確保しにくい。かつ、3列目シートを水平方向に前後移動すると共に垂直方向に回転させて車体側面側に横跳ね上げして収納姿勢とする場合、ワイヤハーネスを2軸方向の移動に追従させる必要があるため、配索構造は非常に複雑になる。
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、ワイヤハーネスの配索スペースの問題および2軸方向への3列目シートの移動にワイヤハーネスをスムーズに追従できる車両用シートへのワイヤハーネス配索構造を提供することを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、前後方向にスライドすると共にシートバックをシートクッション上に折り畳んだ後に車体側面に向けて横跳ね上げして収納姿勢とする3列目の車両用シートへのワイヤハーネス配索装置であって、
前記シートクッションの車体側と、該シートクッションと対向する側部車体のいずれか一方に設けた軸受材にいずれか他方に設けた回転支軸を回転自在および前後移動に支持し、かつ、前記側部車体の内部にワイヤハーネスを摺動自在に迂回させて挿通する余長吸収ケースを設置し、
前記余長吸収ケースから引き出す前記ワイヤハーネスを挿通する第1円筒体と第2円筒体とを回転自在に連結したスライダを設け、該スライダの中心軸線を前記回転支軸の中心軸線と一致させると共に、前記第2円筒体を前記シートクッションに固定し、
前記スライダの第2円筒体から引き出す前記ワイヤハーネスを前記シートクッション内に配線するシートハーネスと接続する構成としている車両用シートへのワイヤハーネス配索装置を提供している。
前記のように、従来、3列目シートには前後スライド機構が設けられていない場合が多く、また、シートベルトが装着されていても装着確認用のセンサが設けられていないため、3列目シートに給電用ハーネスは配線されていない。しかしながら、シートベルトの着用の義務化により、スライドシートからなる3列目シートにもシートベルト装着確認用のセンサに通電するワイヤハーネスの配線が必要となる。
本発明では、前記のように、シートクッションと対向する側部車体の回転支軸と同一軸線上に円筒体からなるスライダを配置し、該スライダ内にワイヤハーネスを通すことで、3列目シートを収納姿勢とするためにシートクッションを回転作動させた際にワイヤハーネスを追従できる構成としている。かつ、前記スライダに挿通する前に余長吸収ケース内にワイヤハーネスを挿通しているため、3列目シートの前後スライド時にワイヤハーネスを余長吸収ケース内での迂回長さを変えて追従移動させることができる。
このように、3列目シートが前後スライド作動と、シートクッションを回転して横跳ね上げで収納作動を行う場合にも、該3列目シートの作動に追従できるワイヤハーネスを配索することができる。
詳しくは、サイドボデイパネルからなる前記側部車体のアウターパネルとインナーパネルの間に前記余長吸収ケースを配置し、
前記余長吸収ケースの引込口からフロアハーネスあるいはルーフハーネスから分岐した前記ワイヤハーネスを挿入し、内部で円弧状に迂回させて引出口から引き出し、迂回量を増減させて前記3列目の車両用シートの前後スライド作動に追従させ、
前記スライダは前記インナーパネルの室内面側と前記シートクッションの車体側側面との間に配置し、該スライダの前記第1円筒体の入口および前記第2円筒体の出口にテープ巻片を突設し、該スライダ内に挿通する前記ワイヤハーネスの両側をテープ巻き固着し、収納姿勢時にシートクッションを横跳ね上げする際に第1円筒体と第2円筒体とを挿通する内部で前記ワイヤハーネスに捩れを発生させて、シートクッションの回転作動に追従させる構成とすることが好ましい。
前記のように、シートの前後スライド移動に追従させるために設ける余長吸収ケースをサイドボデイパネルのインナーパネルとアウターパネルの間に設置し、かつ、前記スライダをシートクッションの上面部分で隠れる側面に設置すると、ワイヤハーネスの配索装置を乗員から見えない位置に搭載でき、見栄え向上を図ることができる。かつ、ワイヤハーネスの配索装置を車体側面側に配置するため、3列目シートを搭載するフロアの形状に影響を受けず、かつ、シート下方のフロアを他のスペースとして利用できる。
前記余長吸収ケースの内部および引出口から引き出されて前記スライダの第1円筒体に挿入されるまでの領域の前記ワイヤハーネスにキャタピラ型外装材を外装して、前記インナーパネルに設けた貫通穴を通して前記スライダの第1円筒体の入口まで配索することが好ましい。
前記スライダの第2円筒体の出口から引き出す前記ワイヤハーネスはシートクッションの下面まで配索し、該ワイヤハーネスの端末に取り付けたコネクタを、シートクッション内に配線している前記シートハーネスの端末のコネクタと嵌合し、
前記シートハーネスを前記3列目の車両用シートに取り付けるシートベルトの装着確認用センサに接続することが好ましい。
なお、シートハーネスをシートクッションの下面から引き出し、前記スライダおよび余長吸収ケース内を通してフロアまたはルーフ側へと引き出し、フロアハーネスまたはルーフハーネスとコネクタ接続してもよい。
前記キャタピラ型外装材は、帯状の樹脂製のシートを折り曲げて四角筒状に組み立てており、前記シートは長さ方向に沿った4本の折り曲げラインを直交する幅方向に所要間隔をあけて備え、幅方向の一端側の外縁から係止片を長さ方向に間隔をあけて突設する一方、他端側の外縁に沿った位置に係止片を挿入係止するスリット状の係止穴を設け、かつ、折り曲げラインと直交する幅方向に連続するスリットを長さ方向に所定間隔をあけて設け、前記スリットにより一方側にのみ湾曲できる構成としていることが好ましい。
前記本発明に係わる車両用シートへのワイヤハーネス配索装置では、3列目シートが前後スライドおよび側部車体に向けて横跳ね上げで収納する場合において、該3列目シートに接続するワイヤハーネスを水平方向と垂直方向の2軸方向のシートの移動に追従させることができる。よって、3列目シートにシートベルトの装着確認用センサを取り付けることができる。特に、ワイヤハーネスの配索装置を乗員から見えない位置に搭載することができるため見栄え向上を図ることができると共に、該配索装置自体を小型化でき、設置スペースを押さえることができる等の種々の利点を有する。
本発明の実施形態の3列目シートを備えた自動車の側面図である。 前記3列目シートのシートバックを折り畳んだ状態を示し、(A)は側面図、(B)は正面図である。 前記3列目シートを側部車体に跳ね上げて収納姿勢とした状態を示し、(A)は側面図、(B)は正面図である。 前記3列目シートへのワイヤハーネス配索装置の要部を示し、(A)は斜視図、(B)はサイドボデイパネルを破断した状態の平面図、(C)は(B)の一部拡大図、(D)は要部拡大図である。 ワイヤハーネスの配索経路を示す斜視図である。 ワイヤハーネス配索装置に用いるスライダを示し、(A)は断面図、(B)は斜視図である。 前記スライダにワイヤハーネスを挿通している状態を示す断面図である。 前記ワイヤハーネスに外装するキャタピラ型外装材を示し、(A)は斜視図、(B)は展開図である。 ワイヤハーネス配索装置に用いる余長吸収ケースでのワイヤハーネスの余長吸収作動を示す図面である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1に示すように、ワゴン型の自動車に、運転席と助手席とからなる1列目シート1、その後方に2列目シート2、該2列目シート2の後方に左右シート3A、3Bとからなる3列目シート3が搭載されている。これらの1列目、2列目及び3列目のシートの全シートはいずれも前後方向に移動可能なスライドシートであると共に、シートベルトユニットが取り付けられている。
前記1列目シート1および2列目シート2はシートバックが傾動するリクライニング機構が設けられている。3列目の左右シート3A、3Bも1列目シートおよび2列目シートと同様に前記スライド機能を備えると共に、図2(A)(B)に示すように、シートバック5をシートクッション4上に重なるように回転させて折り畳んだ後に、図3(A)(B)に示すように、側部車体(サイドボデイパネル)31へ跳ね上げて収納姿勢とし、左右シート3Aと3Bの間に大きな荷物スペースSを設け、バックドアを開いて荷物を積載できるようにしている。
このように、3列目シート3のシートクッション4をフロア上に水平に搭載するシート姿勢から垂直の収納姿勢にするため、前後スライドする3列目シート3をフロア30から横跳ね上げする必要がある。よって、フロア30に設ける前後方向のレール34にシートクッション4の下面に突設した車輪35を摺動自在に嵌合し、シートクッション4の初期位置で車輪35をレール34に対して着脱自在とし、上方へ離脱できると共に、上方から下降して嵌合できるものとしている。これにより、3列目の左右シート3A、3Bを前後スライド可能で、且つ、フロア上に搭載するシート姿勢から横跳ね上げして収納姿勢に作動できるものとしている。
図4に示すように、サイドボデイパネル31のインナーパネル31aの室内面側に前後方向に延在する回転支軸9を前後一対で突設し、該回転支軸9を回転自在に挿通する取付穴22aを設けた軸受材22をシートクッション4の側面の前後端から突設している。これにより、3列目シート3のシートクッション4が前後スライドすると、軸受材22が回転支軸9に沿って前後移動して追従する。且つ、シートクッション4を車体側面に回転させて収納する際、シートクッション4と共に軸受材22が回転支軸9を支点として回転して収納姿勢とすることができる。
前記3列目シート3への給電用のワイヤハーネス10の配索装置は、スライダ8、余長吸収ケース12、該ワイヤハーネス10を外装するキャタピラ型外装材13(図9に示す)を備え、これら部品は絶縁樹脂材で形成している。
図4に示すように、シートクッション4の車体側側面には、前後一対の軸受材22、22の間に第1円筒体6と第2円筒体7とを回転自在に連結したスライダ8を配置している。第2円筒体7をシートクッション4に固定し、スライダ8の中心軸線Lを軸受材22に支持する回転支軸9の中心軸線と一致させている。該スライダ8は図4(D)に示すように、シートクッション4の上部4aより窪ませた側面に配置して、乗員からは見えないようにしている。
前記スライダ8を構成する第1円筒体6と第2円筒体7は3列目シート3への給電用のワイヤハーネス10を摺動自在に挿通できる中空部を有する大きさとしている。第1円筒体6の一端開口の出口6aと第2円筒体7の一端開口の入口7aの外周に互いに連結嵌合する接続突起6b、7bを設け、該接続突起6bと7bとを回転自在に嵌合して連続させている。かつ、第1円筒体6の他端開口の入口にテープ巻き片6cを設けると共に、第2円筒体7の他端開口の出口にテープ巻き片7cを設け、第1、第2円筒体6、7に貫通するワイヤハーネス10をテープ巻き片6cと7cに粘着テープTで巻き付け固着している。また、第2円筒体7はシートクッション4に固定するために外周面から取付用突起7gを突設している。
図4(B)に示すように、前記サイドボデイパネル31のインナーパネル31aとアウンターパネル31bの間で、かつ、前記回転支軸9の取付位置の上部に、ワイヤハーネス10を迂回させて挿通する前記余長吸収ケース12を内蔵している。
余長吸収ケース12は図5に示すように、略横向き長円形状の本体12aと蓋12bとからなり、後部中央にワイヤハーネス引込口12cを設け、引き込んだワイヤハーネス10を内部で1周させて迂回させた後に下部に設けたワイヤハーネス引出口12dから引き出している。引き出したワイヤハーネス10をインナーパネル31aに設けた引出口31eを通してスライダ8の第1円筒体6の入口から挿入し、第2円筒体7の出口から引き出し、シートクッション4の下面側へ延在させている。
図4(A)、図5に示すように、前記スライダ8から引き出すワイヤハーネス10の端末に取り付けたコネクタC1は、シートクッション4の下面で、シートクッション4内に配線しているシートハーネス18の端末のコネクタC2と嵌合している。シートハーネス18をシートクッション4の他側面に取り付けているシートベルトユニットのバックル17内のベルト装着確認用センサ16に接続している。該センサ16はシートベルトに通したタング部材をバックル17に差し込んだ時にオン作動してシートベルトを乗員が装着したことを検出し、オン信号をシートハーネス18、ワイヤハーネス10を介して電子制御ユニット(図示せず)に送信するものとしている。
余長吸収ケース12の内部および引出口12dから引き出された部分のワイヤハーネス10にキャタピラ型外装材13で外装している。該キャタピラ型外装材13は一方向にのみ湾曲できるものである。その結果、余長吸収ケース12の内部で本体12aの周壁内面に沿って円弧状に迂回するように規制し、かつ、余長吸収ケース12からスライダ8への配索経路も所要方向に湾曲して確実にスライダ8へワイヤハーネスを挿入できるようにしている。
前記キャタピラ型外装材13は、図8(A)(B)に示すように、押し出し成形した可撓性樹脂からなる帯状のシート40を折り曲げて四角筒状に組み立てている。シート40は長さ方向Xに沿った4本の折り曲げライン41〜44を直交する幅方向Yに所要間隔をあけて備え、幅方向の一端側の外縁から係止片45を長さ方向Xに間隔をあけて突設する一方、他端側の外縁に沿った位置に係止片45を挿入係止するスリット状の係止穴46を設けている。かつ、前記折り曲げライン41から、42、43をへて44の近くまで幅方向に連続するスリット48を長さ方向に所定間隔をあけて設けている。該スリット48の両端に亀裂防止用の小円48aを設けると共に、折り曲げライン42と43の間のスリット48は円弧部48cを設けている。
前記シート40を平板状態でワイヤハーネス10を載置し、その後、折り曲げライン41〜44を90度曲げて四角筒状としてワイヤハーネス10を囲み、最後に係止片45を係止穴46に係止して、S2、S3、S4、S1とD5からなる4辺を備えた四角筒状に保持している。
キャタピラ型外装材13は、スリット48に沿って開閉し、折り曲げライン42と43に挟まれた辺S3が開閉する一方、係止片45を係止穴46に挿入係止して連続する辺S1とS5は幅方向のスリットが無いために開閉しない。よって、該キャタピラ型外装材13は辺S3を外周面、辺S1とS5を内周面とする一方向にのみ湾曲でき、逆方向には湾曲できない。
前記のようにワイヤハーネス10を3列目シート3に配索して、シートクッション4内に配線するシートハーネス18に接続していることにより、3列目シート3の前後スライド移動には図9に示すように余長吸収ケース12内におけるワイヤハーネス10の迂回量が増減し、該余長吸収ケース12からの引き出し量を増減させて追従させることができる。
また、3列目シート3をサイドボデイパネル31への跳ね上げ回転時には、回転支軸9と同軸の中心軸線L上に配置したスライダ8の第2円筒体7がシートクッション4と連動して回転し、該第2円筒体7内を挿通するワイヤハーネス10は回転作動に追従する。このように3列目シート3を収納姿勢とする時に回転する第2円筒体7に対して、第1円筒体6は回転自在に連結している。該第1円筒体6内には、サイドボデイパネル31に固定している余長吸収ケース12から引き出すワイヤハーネス10を引き込み、引き込み口でテープ巻き固定しているため、第1円筒体6は3列目シート3の回転時に回転せず、回転する第2円筒体7に対して逆回転することになる。該第1円筒体6から第2円筒体7を通し、第1円筒体6の入口と第2円筒体7の出口でそれぞれテープ巻き固定して引き出すワイヤハーネス10は、第2円筒体7と第1円筒体6とが相対回転するとき、該第1円筒体6と第2円筒体7の間で、図7に示すようにワイヤハーネス10が捩れて、シートクッション4の横跳ね上げに追従する。
1列目シート1および2列目シート2へのワイヤハーネスの配索装置は、前後方向にスライドするため、前記3列目シート用に設ける余長吸収ケース12と同様な余長吸収ケース(図示せず)を各シートの下方のフロアに設置し、キャタピラ型外装材13と同様なキャタピラ型外装材で外装している。
1列目シート1および2列目シート2はシートバックが前後方向に傾動するリクライニング機構を備えているが、3列目シート3のように跳ね上げて収納姿勢とはしないために、ワイヤハーネスを余長吸収ケースから引き出しおよび引き戻しするだけでよい。
前記構成からなるワイヤハーネスの配索装置によれば、3列目の左右シート3A、3Bは前後方向にスライドすると共に、シートクッション4をフロア30上に搭載した通常のシート姿勢から横跳ね上げで収納姿勢にされる。前記水平方向の前後移動と垂直方向の回転移動とを行う3列目シート3のシートクッション4のシートハーネス18にコネクタ接続するワイヤハーネス10を、余長吸収ケース12に通して前後スライド移動に追従させることができる。かつ、収納姿勢とする際の回転支軸9と同軸上に配置しているスライダ8内にワイヤハーネス10を挿通していることで、シートクッション4の垂直方向の回転作動にワイヤハーネス10を追従させることができる。よって、前後スライドすると共にサイドボデイパネル31に跳ね上げ収納する3列目シート3にワイヤハーネス10を接続することができ、ベルト装着確認用のセンサ16に給電することができる。
本発明は前記実施形態に限定されず、3列目シートをサイドボデイパネルに向けて回転させるための回転支軸をシートクッションに突設する一方、その軸受材をサイドボデイパネルに設けてもよい。
さらに、サイドボデイパネル内に配置する余長吸収ケース内にルーフハーネスから分岐した枝線を配線して、シートへの給電用ワイヤハーネスとしてもよい。
さらにまた、シートハーネスをシートクッションの下面から引き出し、前記スライダおよび余長吸収ケース内を通してフロアまたはルーフ側へと引き出し、フロアハーネスまたはルーフハーネスとコネクタ接続してもよい。
1 1列目シート
2 2列目シート
3(3A、3B) 3列目シート
4 シートクッション
5 シートバック
6 第1円筒体
7 第2円筒体
8 スライダ
9 回転支軸
10 ワイヤハーネス
12 余長吸収ケース
13 キャタピラ型外装材
16 ベルト装着確認用のセンサ
18 シートハーネス
22 軸受材
30 フロア
31 サイドボデイパネル

Claims (4)

  1. 前後方向にスライドすると共にシートバックをシートクッション上に折り畳んだ後に車体側面に向けて横跳ね上げして収納姿勢とする3列目の車両用シートへのワイヤハーネス配索装置であって、
    前記シートクッションの車体側と、該シートクッションと対向する側部車体のいずれか一方に設けた軸受材にいずれか他方に設けた回転支軸を回転自在および前後移動に支持し、かつ、前記側部車体の内部にワイヤハーネスを摺動自在に迂回させて挿通する余長吸収ケースを設置し、
    前記余長吸収ケースから引き出す前記ワイヤハーネスを挿通する第1円筒体と第2円筒体とを回転自在に連結したスライダを設け、該スライダの中心軸線を前記回転支軸の中心軸線と一致させると共に、前記第2円筒体を前記シートクッションに固定し、
    前記スライダの第2円筒体から引き出す前記ワイヤハーネスを前記シートクッション内に配線するシートハーネスと接続する構成としている車両用シートへのワイヤハーネス配索装置。
  2. サイドボデイパネルからなる前記側部車体のアウターパネルとインナーパネルの間に前記余長吸収ケースを配置し、
    前記余長吸収ケースの引込口からフロアハーネスあるいはルーフハーネスから分岐した前記ワイヤハーネスを挿入し、内部で円弧状に迂回させて引出口から引き出し、迂回量を増減させて前記3列目の車両用シートの前後スライド作動に追従させ、
    前記スライダは前記インナーパネルの室内面側とシートクッションの側面との間に配置し、該スライダの第1円筒体の入口と第2円筒体の出口とにテープ巻片を突設し、該スライダ内に挿通するワイヤハーネスの両側をテープ巻き固着し、収納姿勢時にシートクッションを横跳ね上げする際に第1円筒体と第2円筒体とを挿通する部分で前記ワイヤハーネスに捩れを発生させて、シートクッションの回転作動に追従させている請求項1に記載の車両用シートへのワイヤハーネス配索装置。
  3. 前記余長吸収ケースの内部および前記引出口から引き出されて前記スライダの第1円筒体に挿入されるまでの領域の前記ワイヤハーネスにキャタピラ型外装材を外装し、前記インナーパネルに設けた貫通穴を通して前記スライダの第1円筒体の入口まで配索している請求項1または請求項2に記載の車両用シートへのワイヤハーネス配索装置。
  4. 前記スライダの第2円筒体の出口から引き出す前記ワイヤハーネスはシートクッションの下面まで配索し、該ワイヤハーネスの端末に取り付けたコネクタを、シートクッション内に配線している前記シートハーネスの端末のコネクタと嵌合し、
    前記シートハーネスを前記3列目の車両用シートに取り付けるシートベルトの装着確認用センサに接続している請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車両用シートへのワイヤハーネス配索装置。
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