JP2016165822A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】データ信号により発生するノイズを削減すると共にデータ信号が受けるノイズの影響を抑制する。
【解決手段】インクジェットヘッドからインクを吐出するアクチュエータと、アクチュエータに対して、アクチュエータを駆動する駆動データを転送する手段と、駆動データに続く次の駆動データと、駆動データとを比較する手段と、比較した結果得られた差分データを抽出する手段と、を含み、次の駆動データに代えて、差分データをアクチュエータに対して転送する。
【選択図】図2
【解決手段】インクジェットヘッドからインクを吐出するアクチュエータと、アクチュエータに対して、アクチュエータを駆動する駆動データを転送する手段と、駆動データに続く次の駆動データと、駆動データとを比較する手段と、比較した結果得られた差分データを抽出する手段と、を含み、次の駆動データに代えて、差分データをアクチュエータに対して転送する。
【選択図】図2
Description
本発明は、画像形成装置に関する。
画像形成装置の一例であるインクジェット記録装置において、インクジェットヘッドに駆動信号を伝送する場合、小型化やコストダウン、メンテナンス性の向上を図るための技術が一般的に知られている。
特許文献1には、制御基板の回路からインクジェットヘッドの駆動信号をシリアルデータで伝送する構成において、階調制御や記録の最適化を図りつつ信号線数を減らすことを目的として、アクチュエータ信号のバッファ、複数ラインの制御信号、及びデジタル論理回路を備え、アクチュエータを駆動する記録装置が開示されている。
しかしながら、従来の技術では、信号線が多少減っただけで信号が存在することが自体は変わっておらず、信号により発生するノイズ、又は信号が受けるノイズに対して対策を講じるためのコストが掛かるという問題があった。また、信号をデジタル化し、制御基板からインクジェットヘッドに対して噴射パターンをデジタルデータで送信する装置においては、一信号あたりに伝送されるデータ量は変わらないため、伝送速度を高速化するためにはクロック信号の速度を上げなくてはならず、さらにデータ信号により発生するノイズが大きくなるという問題があった。
また、特許文献1に記載された技術では、インクジェットの駆動回路へアクチュエータ駆動信号をシリアルデータで伝送し、インクジェットの駆動回路で論理処理を行っているが、存在する信号自体に変化はないので、信号により発生するノイズ、又は信号が受けるノイズに対して対策を講じるためのコストが掛かるという問題は依然として存在する。また、一信号あたりに伝送されるデータ量は変わらないため、伝送速度を高速化するためにはクロック信号の速度を上げなくてはならず、さらにデータ信号により発生するノイズが大きくなるという問題は解消されていない。
そこで、本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、一信号路あたりに転送するデータ量を減らすことにより、データ信号により発生するノイズを削減すると共にデータ信号が受けるノイズの影響を抑制することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明における画像形成装置は、インクジェットヘッドからインクを吐出するアクチュエータと、前記アクチュエータに対して、前記アクチュエータを駆動する駆動データを転送する手段と、前記駆動データに続く次の駆動データと、前記駆動データとを比較する手段と、前記比較した結果得られた差分データを抽出する手段と、を含み、前記次の駆動データに代えて、前記差分データを前記アクチュエータに対して転送することを特徴とする。
本発明によれば、データ信号により発生するノイズを削減すると共にデータ信号が受けるノイズの影響を抑制することが可能な画像形成装置を得ることができる。
次に、本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化乃至省略する。以下、本実施形態について説明するが、本実施形態は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。なお、以下に説明する実施形態において、画像形成装置の一例であるインクジェットプリンタを具体例に挙げて説明しているが、インパクト式印字ヘッド及びサーマル式印字ヘッド等を用いるプリンタにも適用することが可能である。
本発明の実施の形態について説明する。本実施形態は、インクジェットッドの駆動信号を、制御基板の回路からシリアルデータで伝送し、インクジェットヘッドの駆動回路でアクチュエータの駆動信号を生成することにつき、以下の特徴を有する。1ライン分のデータを伝送すると、次ラインのデータとして、前ライン(以下、参照ラインともいう。)との差分データだけを伝送することとしている。要するに、次ライン以降、1ライン分のデータにおけるデータ量を削減して伝送することとしている。以下、本実施形態について、図面を用いて詳細に解説する。
まず、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の一例であるインクジェットプリンタの電気的構成について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の一例であるインクジェットプリンタの電気的構成について説明するブロック図である。
図1において、インクジェットプリンタ100の装置全体を制御するメインMPU(Micro Processor Unit)1が、System(システム)バス34を介して各部の専用制御部に接続されている。また、画像データはVideoバス35として別に設けられている。メインMPU1は、機能動作プログラムを格納するFROM(Flash Read Only Memory)2とシステム動作のためのRAM(Random Access Memory)3とをSystemバス34で接続している。
画像形成のための画像処理制御部7と、主に画像データを処理するためのWorkRAM4も有している。ユーザが操作するための操作パネル6は、インタフェース(I/F)5を介してSystem34バスに接続し、メインMPU1と通信を行う。操作パネル6は、メインMPU1からの指示で画面表示をしたり、LED(Light Emitting Diode)等を点灯させたり、キー操作、タッチパネル操作をスキャンしてメインMPU1に通知する。
インクジェット印字を行うキャリッジ9は、インクジェットの印字ヘッド12と、印字ヘッド12を駆動するドライバ11と、本実施形態の処理を行う論理回路10とを搭載しており、印字ヘッド制御部8からインクジェット駆動信号が伝送される。また、キャリッジ9には、主走査方向の動作を検出するための主エンコーダ14が搭載されている。さらに、用紙搬送方向である副走査方向の動作を検出する副エンコーダ15がキャリッジ9の外部に設けられており、主エンコーダ14及び副エンコーダ15の信号は、エンコーダ処理部13で解析される。
これにより、印字ヘッド12の動作だけでなく、印字ヘッド12の現在位置の情報も得ることができる。また、画像の書き出しの先端部分や、ページの終端部分を認識することができ、先端部分や終端部分の認識と連動して印字ヘッド12を制御することにより印字を制御することができる。
インクジェットの印字のための画像処理動作を行う画像処理制御部7は、Videoバス35を介して、各部と画像データのやり取りを行う。インクジェットプリンタ100は、主走査モータ17、副走査モータ18、インクタンクからの供給、及び維持動作を行うためのタンクモータ19を装備しており、モータドライブ制御部16によって制御される。また、カバー開閉センサ、インクカートリッジ検知センサ、用紙搬送センサ等の各種センサ21からの検出信号、クラッチ22、オプションで装着される給紙バンク23等は、I/O(Input Output)制御部20で制御される。
Systemバス34には、USBPHY(Universal Serial Busハイウェイ)24が接続されている。そして、USBPHY24は、USB/D(デバイス)を介して外部に設けられたパーソナルコンピュータ(以下、PCともいう。)からプリントアウトするためのデータ受信等を行う。また、USBPHY24は、USB/H(ホスト)を介して、USBメモリからのプリントデータ、USBメモリへのデータの蓄積、及びUSBホストデバイスからのプリントアウトデータのやり取りを行う。
また、無線LAN(Local Area Network)網に接続されたPCとデータのやり取りを行うアンテナと接続するWi−Fi(登録商標)I/F25が、無線LAN制御部26を介してSystemバス34に接続されている。AC(Alternative Current)電源コード27は商用電源に接続される。AC電圧は、ACアダプタ28によってDC(Direct Current)電圧に変換され、インクジェットプリンタ100のDC電源制御部29に接続される。DC電源制御部29は、インクジェットプリンタ100の各部で必要とされる各種の電源を供給する。
次に、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の一例であるインクジェットプリンタのアクチュエータ駆動データと転送データとの関係について説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の一例であるインクジェットプリンタのアクチュエータ駆動データと転送データとの関係について説明する図である。
インクジェットヘッドには、図2(a)に示すようにアクチュエータが並んでいる。解像度にも依存するが、図2(a)では、320個の例でアクチュエータが構成されている。インクジェットヘッドがカラーヘッドの場合には、黒、マゼンダ、シアン、及びイエローが4列並んで構成されている。
図2(b)に示す転送データ、駆動データのうち、駆動データ1は、図2(a)の320個のアクチュエータに対応した駆動パターンが送られる。例えば、「a」が大滴、「b」が中滴、「c」が小滴、「d」が不吐出(微駆動)と仮定すると、図2(b)に示す駆動データ1は、0ドット目が大滴「a」である。そして、駆動クロックは、アクチュエータがインクを吐出する時間に駆動データ1を同期させるためのクロック信号である。
転送データ1は、印字ヘッド制御部8(図1)からキャリッジ9の論理回路10に対して、図1の点線矢印方向にシリアル転送される。論理回路10は、1ライン分(320個分)の信号を受け取ると、ドライバ11にセットすることで、所望のインク滴を吐出することができる。
ビジネス用途のインクジェットプリンタは、ビジネス文書や薬局の薬袋等の印刷に用いられることが多い。こういった画像では、一部のハーフトーン画像が添付されているが、その他は帳票のように細線と文字とが主流である。したがって、印刷画像には綺麗さだけでなく、高速印刷も求められている。テレビジョン技術の動画における圧縮技術等と異なり、印刷する画像データに合った圧縮方法として、以下に最も簡単な例を挙げる。
メインMPU1は、画像処理制御部7により画像データをチェックする。そして、同じ時点において、次の駆動データ2(次ライン)と前の駆動データ1(転送データ1)とを比較する。その結果、両者において、図2(b)に示すようにn1番目の位置のデータと、m1番目の位置のデータしか変化していない場合は、320個分の駆動データを送らないようにするのである。
すなわち、転送データ2(次ライン)のように、先頭のアクチュエータからのオフセット量であるn1と、aからdのデータが何に変化したかという情報(ここでは1に変化)とを生成する。さらに、変化したデータを前詰めにしてオフセット量m1と、aからdのデータが何に変化したかという情報(ここでは2に変化)とを生成する。この情報に、先端に色識別(color)情報のスタートビット、後端にEND情報のエンドビットを付加したパケットデータを生成する。
そして、この生成されたパケット情報を印字ヘッド制御部8からキャリッジ9に転送する。以後転送するデータは、差分情報のみを転送することとしている。要するに、次の駆動データ2を構成する各値と前の駆動データ1を構成する各値とを比較し、その結果得られた差分データを抽出し、転送しているのである。
このようにパケットデータを転送する例では、変化の生じたメモリアドレスと、連続するデータとをフォーマット化しただけであり、参照ラインのデータと次ラインのデータとを先頭から比較していくことにより、簡単にハードウェア処理を行うことができる。
同様に、隣接するいくつかのアクチュエータのうち、インク滴の大きさが変化する場合、例えば、駆動データ3(次々ライン)は、転送データ3(次々ライン)のようなパケットに生成されて転送される。すなわち、先頭のアクチュエータからのオフセット量(n2)と、1234のデータに変化した旨の情報、及び前詰めにしたオフセット量(m2)と56789のデータに変化した旨の情報を色識別情報、及びエンド情報で挟んだ転送データ3を転送する。
図2(b)のデータ量の削減分で示したように、データが削減された部分では信号路を完全にオフ、すなわちデータが存在しない状態にすることとしている。したがって、データ量が減ることとなり、データ信号により発生するノイズを遮断することができると共に、データ信号が受けるノイズの影響を抑制することができる。また、EMI(Electro Magnetic Interference:電磁妨害)の発生を防止することができ、EMC(Electro Magnetic Compatibility:電磁両立性)による不具合の発生を低減することができる。
なお、テータ量の削減分は図2(b)に示す通りであるが、データ量の削減分が0以下、すなわち、データ量を削減できずに増加してしまう場合も考えられる。そこで、データ量の削減分が、予め決められた閾値以下の場合、図2(b)に示すような転送データ1(参照ライン)と同様に、すべてのアクチュエータについてデータを送信するようにする。
次に、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の一例であるインクジェットプリンタの印字ヘッドの構成について説明する。図3は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の一例であるインクジェットプリンタの印字ヘッドの構成について説明する機能ブロック図である。
図1で説明したキャリッジ9は、インクジェットの印字ヘッド12と、印字ヘッドを駆動するドライバ11と、本実施形態の処理を行う論理回路10とを有し、制御基板上の印字ヘッド制御部8と接続している。
印字ヘッド制御部8の信号は、論理回路10に内蔵されているBUF(バッファ)1 31にシリアル−パラレル変換された状態で格納される。BUFFER(バッファ)制御回路30は、図2(b)で説明した色識別(color)情報ビットと兼用するヘッダ部を解釈し、参照ラインであれば簡単なメモリtoメモリ操作によってBUF2 32へコピーする。
参照ラインは、そのままBUF3 33にコピーされ、印字ヘッド制御部8から出力される制御信号によって印字タイミングを合わせた状態でドライバ11に受け渡される。なお、BUF1 31からBUF3 33は、インクジェットプリンタがカラー機であれば4色分存在するが、図3では1色分だけを記載している。印字ヘッド制御部8側から見た場合、参照ラインのデータがBUF1 31からBUF3 33に転送されただけであり、従来回路や制御を流用することができる。
ヘッダ部の解釈は、駆動データ(転送データ)における先頭ビットの識別による条件分けであるので、高スペックのCPU(Central Processing Unit)による判断を行うことなく、ハードウェアレベルで達成可能なデータであれば良い。画像データの先頭に出現しないデータ列を解釈可能なBUFFER制御回路30は、BUF2 32の先頭ビット(ヘッダ)を解釈する。そして、入力された信号が、図2(b)に示す転送データ2のようなパケット信号であれば、駆動データ1を保持するBUF2 32に対し、転送データ2のパケット信号から解釈された変更点を反映させ、BUF2 32に書き込む。
図2(b)に示す転送データ2のパケット構造を、先頭のヘッダに続いて、オフセット量、及びデータを連続させるだけの構造としているのは、BUF2 32の格納メモリ領域について、オフセット量から容易に物理アドレスを求められるようにするためである。上述のBUF2 32への書き込みは、パケットの先頭から順番に処理でき、BUFFER制御回路30のハードウェアを簡素化し高速処理できるようにするためである。
同様に、印字ヘッド制御部8から出力される制御信号による印字タイミングに合わせて、ドライバ11に転送データ信号を受け渡す。印字ヘッド制御部8からBUF1 31からBUF3 33へ転送される転送データは、ドライバ11へ受け渡される制御信号による印字タイミングよりBUF1 31からBUF3 33を経由する分、1ライン又は2ライン後のデータとなる。以後同様の動作を繰り返すことにより、データ量の削減を行うことが可能になる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の一例であるインクジェットプリンタのアクチュエータ駆動データと転送データとの関係について説明する。図4は、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の一例であるインクジェットプリンタのアクチュエータ駆動データと転送データとの関係について説明する図である。
図4(b)に示す転送データ1(参照データ)が、転送データ2(次ライン)のように変化した場合を考える。メインMPU1は、転送データ4(次ライン)のように、SB(スタートビット)を付加したパケット全体が、図4(a)に示す320個のアクチュエータ分の転送時間に入るよう、転送クロック信号4を生成し、キャリッジ9へデータ転送する。要するに、転送クロック信号4の周期を長くしている。
ここで、図3で説明したように、駆動データ1(参照ライン)から駆動データ2への書き換えは、上記した第1の実施形態におけるBUFFER制御回路30に入力され、BUF1 31において行われる解釈と同様に行われる。ハードウェア処理でも同様な処理を実現可能であるが、転送クロック信号の変化が多い場合には効果的となる。本実施形態によれば、転送クロック信号の速度を低速度にすることでノイズの発生を抑制することが可能となる。また、EMIの発生を防止することができ、EMCによる不具合の発生を低減することができる。
次に、本実施の第3の実施形態に係る画像形成装置の一例であるインクジェットプリンタのアクチュエータ駆動データと転送データとの関係について説明する。図5は、本実施の第3の実施形態に係る画像形成装置の一例であるインクジェットプリンタのアクチュエータ駆動データと転送データとの関係について説明する図である。
イメージを描きやすくするため、図2(a)及び図4の(a)インクジェットヘッドが、主走査方向にアクチュエータが並ぶラインインクジェットであると仮定して説明する。転送データでみると、縦の細線(副走査方向)は、図5(a)で示す転送データ2、5、6、7のようになる。また、図5(b)に、各転送データ間において変化する描画データのオフセット量、及びイメージを抜き出している。
n1番目のインク滴に着目すると、縦の細線で、転送データ2から転送データ5の間では変化がない。転送データ5から転送データ6の間では、n1−1番目、n番目、及びn1+1番目が、図5(b)に示すようにそれぞれ1、2、及び3に変化している。また、転送データ6と転送データ7の間では、n1番目と次(n1+1番目)が、図5(b)に示すようにそれぞれ1、2に変化している。これ等転送データ5から転送データ7までの間においては、イメージに微小な変化しか生じていないことが分かる。
しかも、イメージの微小な変化が、副走査ラインに数ライン、つまり、転送データ7以降もしばらく続くことになる。そこで、図3に示したBUFFER制御回路30は、転送データ7までの間において、イメージの変化量がある閾値以下の場合は、オフセット量nの周辺では、転送データ6、及び転送データ7の書き換えを行わないこととする。
例えば、「a」が大滴、「b」が中滴、「c」が小滴、「d」が不吐出(微駆動)と仮定すると、例えば、aとb、bとc、cとdの違いにおいてはインク滴の変化量に差がない、と判断するようにすれば良い。より多く場合分けをする場合や、出現頻度等との相関で、変化量が多値になる場合等は、実験に基づいて所定の閾値と比較して変化を決定するようにしても良い。
このように、イメージの変化量が少ない場合には、転送データ6や転送データ7を転送せずに、転送データ5、すなわち、転送データに変化がない旨を転送することにする。図5(b)のような微小な変化は、例えば、高解像度の元画像データをより低い解像度の出力装置に出力するとき、解像度変換によるモアレ(縞模様)となる。よって、仮に忠実に再現するとなると、逆に元画像データと比べて乱れた画像になってしまう。
これを、転送データ5から転送データ7までの間に変化が生じなかったものとして、転送データ5を元に、図3のBUF2 32への書き込み行うのである。特に、帳票に用いられる細線等に効果的で、解像度変換時による画像の乱れを防ぎ、綺麗に描画することが可能となる。
また、オフセット量が一定量変化しているが、イメージの変化量が上述したのと同様少ない場合、斜め線の部分が同様に、解像度変換、及びスムージング処理で誇張され、画像が乱された状態となる。そこで、例えば、転送データ2のn1のデータのような中心データをセットし、オフセット量は同様に一定量変化させるようにする。この状態を、図5(c)、(d)に示す。すなわち、転送データ2のオフセット量n1のデータ「1」をセットし、転送データ8では、オフセット量n+1にデータ「1」をセットし、転送データ9では、オフセット量n+1の次にデータ「1」をセットする。
上記した第1の実施形態における図3においては、転送データをBUF2 32に書き込んでいるが、オフセット量の変化を何ライン分見るかによって、BUF2 32を複数個設けた方がより効果的である。例えば、2乃至3ライン程度であれば、次ラインの作業をBUF3 33で行い、BUF1 31、及びBUF2 32にそれぞれ前ライン、及び前々ラインの転送データで保持するようにすれば図3で示したブロック構成で実現可能である。この場合、オフセット量の変化を一定にすることで、斜め線のエッジ部分が、解像度変換によって画像が乱れるのを防ぎ、綺麗に描画することが可能となる。
また、1ライン出現した後、数ラインにおいてイメージの変化が無い場合には、紙粉やごみによる孤立した点と見做せる。これは、参照ラインの後、次々には出現しないドットが1乃至2、すなわち、イメージの変化として、1又は2の変化点があった場合等である。この変化も、上記したように転送しないようにすれば孤立点を印字することなく綺麗に描画することが可能となる。
また、図3におけるBUFの数を少なく済ませるためには、図2に示した駆動データ2のような単独のデータについては、直ぐに次ラインに反映せずに変化なしとし、次々ラインで出現したら反映する等としておけば良い。副作用としても1ドットの端描画データがなくなるだけで、画像全体に大きな劣化は生じない。
何れの場合も、図3に示したBUF1 31 からBUF3 33をタイミング良く制御すれば、何ライン分かのデータを扱うことができる。また、簡単な変化であればBUFの数を増やせば良い。BUFの数を多く用意しておけばその分処理を容易に行うことができる。しかし、転送頻度を少なくする場合、又は転送頻度を少なくするという制約を設けた場合、転送データを削減した分、複数のライン処理を行えるようにすることで、バッファメモリのコスト低減も可能となる。
次に、本発明の第4の実施形態に係る画像形成装置の一例であるインクジェットプリンタのアクチュエータ駆動データと転送データとの関係について説明する。図6は、本発明の第4の実施形態に係る画像形成装置の一例であるインクジェットプリンタのアクチュエータ駆動データと転送データとの関係について説明する図である。
この実施形態は、例えば、管理者が、管理者メニュー上でデフォルト設定としてインクの消費量を削減するモード設定を行っている場合を想定したものである。すなわち、インクジェットプリンタ100のユーザが、画像形成時にインクセーブモードを選択した場合の動作に関するものである。上記した第3の実施形態では、ある閾値以下の変化であれば変化無しとして処理している。これに対して本実施形態では、アクチュエータに対応した駆動パターンの「a」が大滴、「b」が中滴、「c」が小滴、「d」が不吐出(微駆動)と仮定し、これ等について優先順位を設けることとしている。
例えば、優先順位を、a<b<c<dとし、インクを吐出しない方向への変化には追従するようにしておく。このように優先順位を設け、描画のエッジ部分に対応することにより、1画像データ単位でみるとかなりのインクの消費削減が期待できる。図6に示すように、駆動データ10(次ライン)のオフセットE1、E2、E3において、転送データ1(参照ライン)と比較すると、それぞれ、bからc、aからc、aからcの変化が生じている。
このとき、上記第3の実施形態では、オフセットE1では変化なしと判断し、E2、E3では変化ありと判断している。これに対して、本実施形態では、何れのオフセットにおいてもインク消費量が減る方向にあるので、E1、E2及びE3のオフセット時に駆動データ10(次ライン)に変化させ、駆動データ10(次ライン)の変化に対応するようにしている。これにより、インクの消費量を削減することができる。
また、PC側やインクジェットプリンタ100のメイン制御部等において処理するようにすることも可能であるが、キャリッジ9の部分において簡単な論理回路10で実現することが可能であり、ハードウェアにより高速印字にも対応できるという利点もある。
このように、本実施形態では、制御基板の回路からインクジェットヘッドの駆動信号をシリアルデータで伝送する構成において、1ライン分のデータを伝送すると、次のラインのデータは前のラインとの差分データを伝送することとしている。したがって、一信号あたりに転送するデータ量を削減できるので、データ信号により発生するノイズを削減すると共に、データ信号が受けるノイズの影響を抑制し、さらに、信号を高速に伝送することが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、データ信号により発生するノイズを削減すると共にデータ信号が受けるノイズの影響を抑制することが可能な画像形成装置を得ることができる。
以上、これまで本発明の実施形態について説明してきたが、本発明の実施形態は上述した実施形態に限定されるものではない。すなわち、他の実施形態、追加、変更、削除等、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、何れの態様においても本発明の作用効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
1 メインMPU
2 FROM
3 RAM
4 WorkRAM
5 I/F
6 操作パネル
7 画像処理制御部
8 印字ヘッド制御部
9 キャリッジ
10 論理回路
11 ドライバ
12 印字ヘッド
13 エンコーダ処理部
14 主エンコーダ
15 副エンコーダ
16 モータドライブ制御部
17 主走査モータ
18 副走査モータ
19 タンクモータ
20 I/O制御部
21 各種センサ
22 クラッチ
23 給紙バンク
24 USBPHY
25 Wi−Fi I/F
26 無線LAN制御部
27 AC電源コード
28 ACアダプタ
29 DC電源制御部
30 BUFFER制御回路
31 BUF1
32 BUF2
33 BUF3
34 Systemバス
35 Videoバス
100 インクジェットプリンタ
2 FROM
3 RAM
4 WorkRAM
5 I/F
6 操作パネル
7 画像処理制御部
8 印字ヘッド制御部
9 キャリッジ
10 論理回路
11 ドライバ
12 印字ヘッド
13 エンコーダ処理部
14 主エンコーダ
15 副エンコーダ
16 モータドライブ制御部
17 主走査モータ
18 副走査モータ
19 タンクモータ
20 I/O制御部
21 各種センサ
22 クラッチ
23 給紙バンク
24 USBPHY
25 Wi−Fi I/F
26 無線LAN制御部
27 AC電源コード
28 ACアダプタ
29 DC電源制御部
30 BUFFER制御回路
31 BUF1
32 BUF2
33 BUF3
34 Systemバス
35 Videoバス
100 インクジェットプリンタ
Claims (5)
- インクジェットヘッドからインクを吐出するアクチュエータと、
前記アクチュエータに対して、前記アクチュエータを駆動する駆動データを転送する手段と、
前記駆動データに続く次の駆動データと、前記駆動データとを比較する手段と、
前記比較した結果得られた差分データを抽出する手段と、を含み、
前記次の駆動データに代えて、前記差分データを前記アクチュエータに対して転送することを特徴とする画像形成装置。 - 前記差分データは、前記駆動データを構成する各値と、前記次の駆動データを構成する各値との間の同じ時点において値が変化したデータの位置と、前記変化した値とからなるデータに対して、スタートビットとエンドビットとを付加したデータであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記アクチュエータは前記インクを所定時間だけ吐出し、前記駆動データを前記所定時間に同期させるクロック信号をさらに含み、前記差分データを前記所定時間かけて転送するよう前記クロック信号の周期を変更する手段をさらに含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記所定時間において、前記次の駆動データと前記駆動データとの間の前記各値における変化量が予め定められた閾値と比較して低いとき、前記次の駆動データを前記アクチュエータに対して転送することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記インクの消費量を削減するモード設定がなされており、前記各値は前記インクの消費量であって、前記変化量が前記インクの消費量を削減する方向であるとき、前記次の駆動データを前記アクチュエータに対して転送することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015046168A JP2016165822A (ja) | 2015-03-09 | 2015-03-09 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015046168A JP2016165822A (ja) | 2015-03-09 | 2015-03-09 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2015
- 2015-03-09 JP JP2015046168A patent/JP2016165822A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US11364719B2 (en) | 2019-02-06 | 2022-06-21 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Print component with memory array using intermittent clock signal |
US11407218B2 (en) | 2019-02-06 | 2022-08-09 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Identifying random bits in control data packets |
US11485134B2 (en) | 2019-02-06 | 2022-11-01 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Data packets comprising random numbers for controlling fluid dispensing devices |
US11559985B2 (en) | 2019-02-06 | 2023-01-24 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Integrated circuit with address drivers for fluidic die |
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