JP2016165785A - 可動装置および加工装置 - Google Patents

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伸太郎 松岡
健太郎 寺師
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健太郎 寺師
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Abstract

【課題】可動部の位置決め精度を高精度に保ったままでも低コスト化を図ることができる可動装置及び加工装置を提供すること。【解決手段】可動装置としての切削装置1は、装置本体に固定された水平梁3cと、水平梁3cに対して移動するとともに切削手段を支持するブレード移動基台44と、Y軸位置検出手段70を備える。Y軸位置検出手段70は、ブレード移動基台44の可動方向であるY軸方向に沿って水平梁3cに配設され目盛を備えるスケール部71と、スケール部71の目盛を読み取る読み取り手段72とを有する。スケール部71は、低膨張材料からなる基台部74と、基台部74に固定されて伸縮を抑制された金属又は樹脂で形成されたスケール75とから構成される。【選択図】図3

Description

本発明は、可動装置および加工装置に関する。
半導体ウエーハや光デバイスウエーハ、パッケージデバイス、ガラスやセラミックス基板等の切断等に切削装置やレーザー加工装置等の加工装置が用いられている。これら装置では、チャックテーブルに保持された被加工物に対し、チャックテーブルと加工手段(切削手段やレーザー加工手段)が相対移動して被加工物の分割予定ラインに沿った加工を施す。分割予定ラインはμm単位の精度で形成されており、加工位置はそれに見合った精度が必要となるため、加工手段やチャックテーブルの位置決め精度を高めるため、スケール部と読み取り手段とからなる位置検出手段が配設されている。
特開2010−029952号公報
スケール部は、通常、熱膨張のほとんど無いガラスの表面に等間隔の目盛りが正確に付けられている大変精密な物差しであり、高額な部品である。そのため、加工装置自体の装置コストの増大の一因となっている。
本発明の目的は、可動部の位置決め精度を高精度に保ったままでも低コスト化を図ることができる可動装置及び加工装置を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の可動装置は、本体部と該本体部に対して移動する可動部と、該可動部の可動方向に沿って該本体部に配設され目盛を備えるスケール部と、該スケール部の目盛を読み取る読み取り手段と、を有する可動装置であって、該スケール部は、低膨張材料からなる基台部と、該基台部に固定されて伸縮を抑制された金属又は樹脂で形成されたスケールとから構成されることを特徴とする。
また、上記可動装置において、該基台部は、低膨張ガラス、低膨張セラミックス又は低膨張合金からなるものとすることができる。
本発明の加工装置は、被加工物を保持する保持面を有するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を加工する加工手段と、該チャックテーブルと該加工手段とを相対的に移動させる移動手段と、該チャックテーブルに対する該加工手段の位置を検出する位置検出手段と、を備える加工装置であって、該チャックテーブルと加工手段は、該可動部であり、該位置検出手段は、該スケール部と該読み取り手段を有することを特徴とする。
そこで、本願発明の可動装置及び加工装置では、低膨張材料からなる基台部に金属又は樹脂で形成されたスケールを固定したスケール部を採用することで、可動部の位置決め精度を高精度に保ったままでも低コスト化を図ることができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係る切削装置の構成例を示す斜視図である。 図2は、実施形態に係る切削装置のY軸移動手段などを示す正面図である。 図3は、実施形態に係る切削装置のY軸位置検出手段を示す上面図である。 図4は、図3に示されたY軸位置検出手段のスケール部の正面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態〕
実施形態に係る可動装置及び加工装置を図1から図4に基づいて説明する。図1は、実施形態に係る切削装置の構成例を示す斜視図である。図2は、実施形態に係る切削装置のY軸移動手段などを示す正面図である。図3は、実施形態に係る切削装置のY軸位置検出手段を示す上面図である。図4は、図3に示されたY軸移動手段のスケール部の正面図である。
実施形態に係る可動装置及び加工装置としての図1に示された切削装置1は、被加工物Wを切削して、被加工物Wを個々のデバイスDに分割する装置である。なお、切削装置1により個々のデバイスDに分割される被加工物Wは、本実施形態では、シリコン、サファイア、ガリウムなどを母材とし、円板状の半導体ウエーハや光デバイスウエーハである。被加工物Wは、図1に示すように、上面Waに格子状に形成された分割予定ラインLで区画された各領域にデバイスDが形成されている。被加工物Wは、上面Waの裏側の裏面WbにダイシングテープTが貼着され、ダイシングテープTに環状フレームFが貼着されて、ダイシングテープTを介して環状フレームFに貼着される。被加工物Wは、切削装置1により分割予定ラインLに沿って切削されて個々のデバイスDに分割される。
切削装置1は、図1に示すように、被加工物Wを保持する保持面10aを有するチャックテーブル10(可動部に相当)と、チャックテーブル10に保持された被加工物Wを切削(加工に相当)する切削手段20(加工手段及び可動部に相当)と、チャックテーブル10と切削手段20とを相対的にX軸方向に移動するX軸移動手段30と、チャックテーブル10と切削手段20とを相対的にX軸方向に直交するY軸方向に移動するY軸移動手段40と、チャックテーブル10と切削手段20とを相対的に鉛直方向(Z軸方向)に移動するZ軸移動手段50と、制御手段100とを少なくとも備える。切削装置1は、図1に示すように、切削手段20を2つ備えた、即ち、2スピンドルのダイサ、いわゆるフェイシングデュアルタイプの切削装置である。
チャックテーブル10は、装置本体2(本体部に相当)上に設置され、切削加工前の被加工物Wが保持面10a上に載置されて、ダイシングテープTを介して環状フレームFの開口に貼着された被加工物Wを保持するものである。チャックテーブル10は、保持面10aを構成する部分がポーラスセラミック等から形成された円盤形状であり、図示しない真空吸引経路を介して図示しない真空吸引源と接続され、保持面10aに載置された被加工物Wを吸引することで保持する。なお、チャックテーブル10は、X軸移動手段30によりX軸方向に移動自在に設けられたテーブル移動基台11(可動部に相当)上に設置され、かつ回転駆動源(図示せず)により中心軸線(Z軸と平行である)回りに回転自在に設けられている。また、チャックテーブル10の周囲には、エアーアクチュエータにより駆動して被加工物Wの周囲の環状フレームFを挟持するクランプ部12が複数設けられている。
切削手段20は、チャックテーブル10に保持された被加工物Wを切削する切削ブレード21を装着したスピンドル22を有するものである。切削手段20は、それぞれ、チャックテーブル10に保持された被加工物Wに対して、Y軸移動手段40によりY軸方向に移動自在に設けられ、かつ、Z軸移動手段50によりZ軸方向に移動自在に設けられている。
一方の切削手段20は、図1に示すように、Y軸移動手段40、Z軸移動手段50などを介して、装置本体2から立設した一方の柱部3aに設けられている。他方の切削手段20は、図1に示すように、Y軸移動手段40、Z軸移動手段50などを介して、装置本体2から立設した他方の柱部3bに設けられている。なお、柱部3a,3bは、上端が水平梁3c(本体部に相当)により連結されている。
切削手段20は、Y軸移動手段40及びZ軸移動手段50により、チャックテーブル10の表面の任意の位置に切削ブレード21を位置付け可能となっている。また、一方の切削手段20は、被加工物Wの上面Waを撮像する図示しない撮像手段が一体的に移動するように固定されている。撮像手段は、チャックテーブル10に保持された分割加工前の被加工物Wの分割すべき領域を撮像するCCDカメラを備えている。CCDカメラは、チャックテーブル10に保持された被加工物Wを撮像して、被加工物Wと切削ブレード21との位置合わせを行なうアライメントを遂行するための画像を得、得た画像を制御手段100に出力する。
切削ブレード21は、略リング形状を有する極薄の切削砥石である。スピンドル22は、切削ブレード21を回転させることで被加工物Wを切削する。スピンドル22は、スピンドルハウジング23内に収容され、スピンドルハウジング23は、Z軸移動手段50に支持されている。切削手段20のスピンドル22及び切削ブレード21の軸心は、Y軸方向と平行に設定されている。
X軸移動手段30は、チャックテーブル10をX軸方向に移動させることで、被加工物Wに対する加工送りを実現するものである。X軸移動手段30は、装置本体2上に軸心回りに回転自在に設けられたX軸ボールねじ31と、X軸ボールねじ31を軸心回りに回転させるX軸パルスモータ32と、一対のX軸ガイドレール33とを含んで構成されている。X軸ボールねじ31は、軸心がX軸方向と平行に配設されており、チャックテーブル10を支持するテーブル移動基台11の下部に設けられた図示しないナットと螺合している。一対のX軸ガイドレール33は、装置本体2上にX軸ボールねじ31と平行に配設され、テーブル移動基台11の下部に設けられた図示しないレール受け部をX軸方向に移動自在に支持するものである。X軸移動手段30は、X軸パルスモータ32により発生した回転力によりX軸ボールねじ31を回転駆動させることで、テーブル移動基台11を一対のX軸ガイドレール33によりガイドしつつX軸方向に移動させる。このように、テーブル移動基台11は、X軸パルスモータ32がX軸ボールねじ31を軸心回りに回転すると、装置本体2に対してX軸方向に移動する。
Y軸移動手段40は、切削手段20をY軸方向に移動させることで、被加工物Wに対する割り出し送りを実現するものである。Y軸移動手段40は、切削手段20を支持しているブレード移動基台44(可動部に相当)を装置本体2に対してY軸方向に移動させる。Y軸移動手段40は、図2に示すように、水平梁3c上に軸心回りに回転自在に設けられたにY軸ボールねじ41と、Y軸ボールねじ41を軸心回りに回転させるY軸パルスモータ42と、一対のY軸ガイドレール43とを含んで構成されている。Y軸ボールねじ41は、切削手段20に対応して二つ設けられている。Y軸ボールねじ41は、軸心がY軸方向と平行に配設されており、ブレード移動基台44に設けられた図示しないナットと螺合している。Y軸パルスモータ42は、Y軸ボールねじ41に対応して二つ設けられ、対応するY軸ボールねじ41を軸心回りに回転する。一対のY軸ガイドレール43は、水平梁3c上にY軸ボールねじ41と平行に配設され、それぞれブレード移動基台44に設けられた図示しないレール受け部をY軸方向に移動自在に支持するものである。Y軸移動手段40は、Y軸パルスモータ42により発生した回転力によりY軸ボールねじ41を回転駆動させることで、ブレード移動基台44を一対のY軸ガイドレール43によりガイドしつつY軸方向に移動させる。このように、ブレード移動基台44は、Y軸パルスモータ42がY軸ボールねじ41を軸心回りに回転すると、水平梁3cに対してY軸方向に移動する。
Z軸移動手段50は、切削手段20をZ軸方向に移動させることで、被加工物Wに対する切り込み量の制御を実現するものである。Z軸移動手段50は、切削手段20を支持している切り込み移動基台54(可動部に相当)を装置本体2に対してZ軸方向に移動させる。Z軸移動手段50は、ブレード移動基台44上に軸心回りに回転自在に設けられたZ軸ボールねじ51と、Z軸ボールねじ51を軸心回りに回転させるZ軸パルスモータ52と、一対のZ軸ガイドレール53とを含んで構成されている。Z軸ボールねじ51は、軸心がZ軸方向と平行に配設されており、切り込み移動基台54に設けられた図示しないナットと螺合している。一対のZ軸ガイドレール53は、ブレード移動基台44上にZ軸ボールねじ51と平行に配設され、切り込み移動基台54に設けられた図示しないレール受け部をZ軸方向に移動自在に支持するものである。Z軸移動手段50は、Z軸パルスモータ52により発生した回転力によりZ軸ボールねじ51を回転駆動させることで、切り込み移動基台54を一対のZ軸ガイドレール53によりガイドしつつZ軸方向に移動させる。このように、切り込み移動基台54は、Z軸パルスモータ52がZ軸ボールねじ51を軸心回りに回転すると、水平梁3cに対してZ軸方向に移動する。
また、切削装置1は、装置本体2に対するテーブル移動基台11即ちチャックテーブル10のX軸方向の位置を検出し、検出結果を制御手段100に出力するX軸位置検出手段60と、Y軸位置検出手段70と、ブレード移動基台44即ち装置本体2に対する切り込み移動基台54即ち切削手段20のZ軸方向の位置を検出し、検出結果を制御手段100に出力することで、チャックテーブル10に対する切削手段20のZ軸方向の位置を検出するZ軸位置検出手段80と、を備える。
Y軸位置検出手段70は、水平梁3c即ち装置本体2に対するブレード移動基台44即ち切削手段20のY軸方向の位置を検出し、検出結果を制御手段100に出力するものである。Y軸位置検出手段70は、チャックテーブル10に対する切削手段20のY軸方向の位置を検出するものである。Y軸位置検出手段70は、図2及び図3に示すように、スケール部71と、読み取り手段72とを有する。
スケール部71は、ブレード移動基台44の可動方向であるY軸方向に沿って水平梁3c上に配設され、Y軸方向の位置を示す目盛73(図4に示す)を備えるものである。スケール部71は、水平梁3c上に設置され、Y軸方向と平行に直線状に延在している。スケール部71は、図3及び図4に示すように、低膨張材料からなる基台部74と、目盛73を有するスケール75とから構成される。基台部74は、低膨張ガラス、低膨張セラミックス又は低膨張合金からなる。低膨張ガラスとは、線膨張係数が±1.0×10−6/K(ケルビン)以下のガラスをいい、低膨張セラミックスとは、線膨張係数が±1.0×10−6/K(ケルビン)以下のセラミックスをいう。また、低膨張合金とは、線膨張係数が±1.0×10−6/K(ケルビン)以下の合金をいい、例えば、鉄、ニッケル、マンガン、炭素などからなるインバー(Imphy Alloys社 登録商標)等を用いることができる。要するに、本発明の低膨張材料とは、線膨張係数が±1.0×10−6/K(ケルビン)以下のものをいう。
スケール75は、基台部74に固定されて伸縮を抑制されたものである。スケール75は、金属又は樹脂から構成される。スケール75は、例えば、ポリカーボネイトなどの樹脂や、銅、ステンレス鋼などの金属から構成される。本発明では、スケール75は、線膨張係数が±15×10−6/K(ケルビン)以下程度の材料で構成されるのが望ましい。
スケール75は、基台部74との間に設けられる両面テープ76と、接着剤77により基台部74に固定される。両面テープ76は、スケール75の基台部74に重ねられる面の全面に設けられている。接着剤77は、スケール75のY軸方向の両端面75a,75bと、この両端面75a,75bの近傍の基台部74の表面とに亘って塗布されて、スケール75を基台部74に固定する。接着剤77は、スケール75の両端面75a,75bに塗布されるために、硬化後では、端面75a,75bがY軸方向にずれることを抑制して、スケール75がY軸方向に伸縮することを抑制する。
読み取り手段72は、スケール部71の目盛73を読み取り、読み取った結果を制御手段100に出力するものである。読み取り手段72は、ブレード移動基台44に取り付けられ、図3に示すように、スケール部71の目盛73に対面する位置に配設されている。読み取り手段72は、スケール部71の目盛73の反射光を読み取る光学式のものを用いることができる。また、読み取り手段72は、スケール部71の目盛73がY軸方向に変化する磁気信号を保持するものである場合には、磁気信号を読み取って位置情報に変換するといった磁気式のものを用いることができる。
制御手段100は、切削装置1を構成する上述した構成要素をそれぞれ制御して、被加工物Wに対する加工動作を切削装置1に行わせるものである。制御手段100は、加工動作において、X軸位置検出手段60、Y軸位置検出手段70及びZ軸位置検出手段80の検出結果に基いて、各パルスモータ32,42,52を制御して、被加工物Wを個々のデバイスDに分割する。なお、制御手段100は、例えばCPU等で構成された演算処理装置やROM、RAM等を備える図示しないマイクロプロセッサを主体として構成されており、加工動作の状態や前記画像などを表示する表示手段や、オペレータが加工内容情報などを登録する際に用いる図示しない操作手段と接続されている。
また、制御手段100は、切削装置1の製造時に、チャックテーブル10のX軸方向の実際の移動距離とX軸位置検出手段60の検出した移動距離とを比較して得た補正値が入力される。制御手段100は、切削装置1の製造時に、切削手段20のY軸方向、Z軸方向の実際の移動距離と、Y軸位置検出手段70及びZ軸位置検出手段80の検出した移動距離とを比較して得た補正値が入力される。
次に、実施形態に係る切削装置1の加工動作について説明する。加工動作では、オペレータが加工内容情報を制御手段100に登録し、オペレータから加工動作の開始指示があった場合に、切削装置1が加工動作を開始する。まず、オペレータが切削手段20から離間したチャックテーブル10の保持面10aに被加工物Wを載置し、オペレータから加工動作の開始指示があると、制御手段100が、チャックテーブル10の表面に被加工物Wを吸引保持し、クランプ部12で環状フレームFを挟持する。
次に、制御手段100は、X軸移動手段30によりチャックテーブル10を切削手段20の下方に向かって移動して、一方の切削手段20に固定された撮像手段の下方にチャックテーブル10に保持された被加工物Wを位置付け、撮像手段に撮像させる。撮像手段は、撮像した画像の情報を制御手段100に出力する。そして、制御手段100が、チャックテーブル10に保持された被加工物Wの分割予定ラインLと、切削手段20の切削ブレード21との位置合わせを行なうためのパターンマッチング等の画像処理を実行し、チャックテーブル10に保持された被加工物Wと切削手段20との相対位置を調整する。
そして、制御手段100は、加工内容情報に基づいて、X軸移動手段30とY軸移動手段40とZ軸移動手段50と回転駆動源により、切削ブレード21と被加工物Wとを分割予定ラインLに沿って相対的に移動させて、切削ブレード21により分割予定ラインLを切削する。
制御手段100は、すべての分割予定ラインLを切削して、被加工物Wを個々のデバイスDに分割すると、チャックテーブル10を切削手段20の下方から退避させた後、チャックテーブル10の吸引保持及びクランプ部12の挟持を解除する。そして、オペレータが分割された複数のデバイスDなどをチャックテーブル10上から取り除くとともに、切削前の被加工物Wを再度、チャックテーブル10上に載置し、前述の工程を繰り返して、被加工物Wを個々のデバイスDに分割する。
以上のように、実施形態に係る切削装置1によれば、低膨張材料からなる基台部74に金属又は樹脂で形成されたスケール75を固定したスケール部71を備える。このため、切削装置1は、温度変化によっても基台部74が伸縮しない又はしにくいので、この基台部74に固定されたスケール75も伸縮しにくくなっている。よって、切削装置1は、低コストなスケール75を用いても、Y軸位置検出手段70の検出精度を高精度に保つことができる。したがって、切削装置1は、切削手段20の位置決め精度を高精度に保ったままでも低コスト化を図ることができる、という効果を奏する。
切削装置1は、基台部74が低膨張ガラス又は低膨張合金からなるので、低コスト化を図ってもY軸位置検出手段70の検出精度を高精度に保つことができる。
また、切削装置1は、スケール75のY軸方向の両端面75a,75bに接着剤77を塗布して、基台部74にスケール75を固定している。このため、切削装置1は、スケール75が厚さ方向に伸縮し(撓み)やすいとともに、Y軸方向に伸縮しにくくなる構成で基台部74に固定されている。したがって、切削装置1は、温度変化によりスケール75が伸縮しようとすると、スケール75が厚さ方向に伸縮し、スケール75のY軸方向の伸縮を抑制することができる。
次に、本発明の発明者らは、本発明の効果を実験により確認した。結果を表1に示す。
Figure 2016165785
実験では、本発明品1は、基台部74を低膨張ガラスで構成し、スチール製のスケール75を用いて、実施形態に記載されたスケール部71を構成した。本発明品2は、基台部74を低膨張合金で構成し、スチール製のスケール75を用いて、実施形態に記載されたスケール部71を構成した。比較例1は、線膨張係数が0×10−6/K(ケルビン)のガラススケールをスケール部とした。比較例2は、スチール製のスケールをスケール部とした。
実験では、5℃変化させた場合の伸縮量(伸縮した寸法)を測定した。さらに、本発明品1、本発明品2、比較例1、比較例2のコストを比較した。
表1によれば、比較例2は、取得に係るコストが低コストであるが、伸縮量が10μmであるために、切削装置1の位置決め精度を確保することが困難であることが明らかとなった。比較例1は、伸縮量が0.0μmであるが、取得に係るコストが高コストであることが明らかとなった。
これらの比較例1及び比較例2に対して、本発明品1及び本発明品2は、伸縮量が0.3μmであるので切削装置1の位置決め精度を確保することができ、取得に係るコストが低コストであることが明らかとなった。よって、表1によれば、低膨張材料からなる基台部74に金属又は樹脂で形成されたスケール75を固定したスケール部71を備えることで、切削装置1が切削手段20の位置決め精度を高精度に保ったままでも低コスト化を図ることができる、という効果を奏することが明らかとなった。
前述した実施形態では、Y軸位置検出手段70が、基台部74と、スケール75とから構成されたスケール部71を備えている。しかしながら、本発明では、X軸位置検出手段60及びZ軸位置検出手段80が、基台部74と、スケール75とから構成されたスケール部71を備えてもよい。即ち、本発明では、チャックテーブル10を可動部としてもよく、X軸位置検出手段60及びZ軸位置検出手段80が、スケール部71と読み取り手段72を備えてもよい。また、前述した実施形態では、可動装置及び加工装置として切削装置1について説明したが、本発明では、切削装置1に限ることなく種々の装置に適用することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 切削装置(可動装置、加工装置)
2 装置本体(本体部)
3c 水平梁(本体部)
10 チャックテーブル(可動部)
10a 保持面
11 テーブル移動基台(可動部)
20 切削手段(加工手段、可動部)
30 X軸移動手段(移動手段)
40 Y軸移動手段(移動手段)
44 ブレード移動基台(可動部)
50 Z軸移動手段(移動手段)
60 X軸位置検出手段(位置検出手段)
70 Y軸位置検出手段(位置検出手段)
71 スケール部
72 読み取り手段
73 目盛
74 基台部
75 スケール
80 Z軸位置検出手段(位置検出手段)
W 被加工物

Claims (3)

  1. 本体部と該本体部に対して移動する可動部と、該可動部の可動方向に沿って該本体部に配設され目盛を備えるスケール部と、該スケール部の目盛を読み取る読み取り手段と、を有する可動装置であって、
    該スケール部は、
    低膨張材料からなる基台部と、
    該基台部に固定されて伸縮を抑制された金属又は樹脂で形成されたスケールと、
    から構成されることを特徴とする可動装置。
  2. 該基台部は、低膨張ガラス、低膨張セラミックス又は低膨張合金からなることを特徴とする請求項1記載の可動装置。
  3. 被加工物を保持する保持面を有するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を加工する加工手段と、該チャックテーブルと該加工手段とを相対的に移動させる移動手段と、該チャックテーブルに対する該加工手段の位置を検出する位置検出手段と、を備える加工装置であって、
    該チャックテーブルと加工手段は、請求項1記載の該可動部であり、
    該位置検出手段は、請求項1記載の該スケール部と該読み取り手段を有することを特徴とする加工装置。
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