JP2016164970A - 発光素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】電流密度分布の偏りをより一層低減する発光素子を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の実施形態に係る発光素子1は、平面形状が五角形以上の多角形である半導体層5と、半導体層5上に設けられた第1電極6及び第2電極7とを備え、第1電極6は、第1パッド部7aと、多角形の重心と同じ位置に中心をもち、かつ第1パッド部7aが内側で接する仮想円に沿って第1パッド部7aから延伸する第1延伸部7bと、第1延伸部7bとは反対側に第1パッド部7aから仮想円に沿って延伸する第2延伸部7bとを有する。【選択図】図1A

Description

本発明は、発光素子に関する。
従来から発光素子は、均一な発光を可能とするために様々な開発が行なわれている。例えば、平面形状が四角形である発光素子の電極構造としては、第1電極および第2電極の一方が発光素子の上面に配置され、一方の電極の周囲を囲む形態で他方の電極が配置されている発光素子が提案されている(特許文献1〜3)。これらの電極構造は、それぞれ、発光素子の上面全体に渡って均一な光が出射されるように、電流密度の均一な分布が図られている。
特開2010−225771号公報 特開2002−319705号公報 WO2012/011458号パンフレット
これら種々の電極構造による電流密度の分布よりも、さらに電流密度の均一な分布を図り、発光素子の上面全体に渡ってより均一な光が出射される発光素子が求められている。
そこで本発明の実施形態は、電流密度分布の偏りをより一層低減した発光素子を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る発光素子は、
(1)平面形状が五角形以上の多角形である半導体層と、前記半導体層上に設けられた第1電極及び第2電極とを備える発光素子であって、
前記第1電極は、第1パッド部と、前記多角形の重心と同じ位置に中心をもち、かつ前記第1パッド部が内側で接する仮想円に沿って前記第1パッド部から延伸する第1延伸部と、前記第1延伸部とは反対側に前記第1パッド部から前記仮想円に沿って延伸する第2延伸部と、を有することを特徴とする。
(2)平面形状が五角形以上の多角形である半導体層と、前記半導体層上に設けられた第1電極及び第2電極とを備える発光素子であって、
前記第1電極は、第1パッド部と、前記第1パッド部から前記多角形の重心と同じ位置に中心を持つ仮想円に重なるように延伸する第1延伸部と、前記第1延伸部とは反対側に前記第1パッド部から前記仮想円に重なるように延伸する第2延伸部と、を有し、
前記第1パッド部は、前記仮想円に対して内側に偏在することを特徴とする。
(3)平面形状が六角形である半導体層と、前記半導体層上に設けられた第1電極及び第2電極とを備える発光素子であって、
前記第1電極は、前記六角形を構成する一辺の近傍に配置される第1パッド部と、前記第1パッド部から前記六角形の重心と同じ位置に中心を持つ仮想円に沿って延伸する第1延伸部と、前記第1延伸部とは反対側に前記第1パッド部から前記仮想円に沿って延伸する第2延伸部と、を有し、
前記第2電極は、前記仮想円よりも内側に配置されており、前記六角形を構成する一辺に対向する他辺の近傍に配置される第2パッド部を有することを特徴とする。
本発明の実施形態に係る発光素子によれば、電流密度分布の偏りをより一層低減させることができる。
実施例1に係る発光素子を示す概略平面図並びにA−A'線及びB−B'線概略断面図である。 図1Aに示された実施例1に係る発光素子において、第1電極及び第2電極の配置を説明するための概略平面図である。 実施例1の変形例1に係る発光素子を示す概略平面図である。 実施例1の変形例2に係る発光素子を示す概略平面図である。 実施例1の変形例3に係る発光素子を示す概略平面図である。 実施例2に係る発光素子の4種の電極形状をそれぞれ示す概略平面図である。 実施例3に係る発光素子の5種の電極形状をそれぞれ示す概略平面図である。 実施例4に係る発光素子の6種の電極形状をそれぞれ示す概略平面図である。 比較例に係る発光素子の4種の電極形状をそれぞれ示す概略平面図である。 実施例の発光素子の電流密度の分布を説明するためのシミュレーション図である。 実施例の発光素子の電流密度の分布を説明するためのシミュレーション図である。 比較例の発光素子の電流密度の分布を説明するためのシミュレーション図である。 実施例5に係る発光素子を示す概略平面図である。
本発明の実施形態及び実施例を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する様態としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。一部の実施形態及び実施例において説明された内容は、他の実施形態及び実施例等に利用可能なものもある。
本発明の実施形態に係る発光素子は、半導体層と、半導体層上に設けられた第1電極及び第2電極とを備える。
(半導体層)
半導体層は、発光素子における発光部である。その材料は、特に限定されず、例えば、InXAlYGa1-X-YN(0≦X、0≦Y、X+Y≦1)等の窒化物半導体材料が挙げられる。
半導体層は、通常、複数層から構成されている。例えば、第1導電型半導体層及び第2導電型半導体層と、これら第1導電型半導体層及び第2導電型半導体層の間に配置された活性層によって構成されているものが挙げられる。第1導電型半導体層及び第2導電型半導体層は、互いに異なる導電型を有する。
第1導電型半導体層及び第2導電型半導体層は、単層構造であってもよいし、積層構造であってもよい。積層構造の場合は、第1導電型半導体層又は第2導電型半導体層を構成する全ての層が第1導電型又は第2導電型を示すものでなくてもよい。活性層は、量子効果が生ずる薄膜に形成された単一量子井戸構造及び多重量子井戸構造のいずれでもよい。
半導体層は、通常、基板上に積層されている。基板の材料としては、特に限定されず、例えばサファイア(Al23)等が挙げられる。ただし、発光素子では、必ずしもこのような基板が存在しなくてもよい。
半導体層は、後述する第1電極及び第2電極をこれら半導体層の同一面側に配置させるために、例えば、第1導電型半導体層の一部が露出するように、第2導電型半導体層が第1導電型半導体層の上に積層されているか、第2導電型半導体層の一部が露出するように、第1導電型半導体層が第2導電型半導体層の上に積層されている。
発光素子及び/又は半導体層の平面形状は、特に限定されず、円形又は五角形以上の多角形であることが好ましい。多角形の場合は、正多角形であることが好ましい。多角形としては、例えば、五角形、六角形、八角形、十角形、十二角形等が好ましく、特に、生産性の観点から基板上に最密に配置可能な六角形がより好ましい。ただし、多角形は、その角が丸みを帯びていてもよい。発光素子及び半導体層の平面形状は同じであるか、相似形であることが好ましいが、いずれか一方、特に半導体層が上述した平面形状であればよい。
また、半導体層の上面の対角線(つまり、最大長さ又は直径)は、例えば、数百〜数千μm程度が挙げられ、450〜1700μm程度が好ましい。
(第1電極及び第2電極)
半導体層上に設けられた第1電極及び第2電極は、半導体層の同一面側に配置されることが好ましい。特に、第1電極は、直接又は間接的に第1導電型半導体層に電気的に接続され、第2電極は、直接又は間接的に第2導電型半導体層に電気的に接続されて、これら半導体層の同一面側に配置されていることが好ましい。
第1電極又は第2電極は、平面視において、半導体層の周縁よりも内側に配置されていることが好ましい。言い換えると、第1電極が第2導電型半導体層に囲まれている及び/又は第2電極が第1導電型半導体層に囲まれていることが好ましい。これにより、第1電極又は第2電極の全周で電流を拡散させることができる。第1電極は、その一部又は全部が、第2電極に囲まれた形態であってもよいし、その逆でもよい。つまり、n側電極の一部又は全部がp側電極に囲まれた形態であってもよいし、p側電極の一部又は全部がn側電極に囲まれた形態であってもよい。なかでも、活性層の面積確保を考慮すると、前者が好ましい。
第1電極は、第1パッド部を有する。第1電極は、第1パッド部に加えて、第1パッド部から延伸する第1延伸部及び第2延伸部を有することが好ましい。また、第1電極は、第1延伸部及び第2延伸部に加えて又は代えて、後述する第2パッド部に向かって延伸する第5延伸部を有していてもよい。
第2電極は、第2パッド部を有する。第2電極は、第2パッド部から延伸する第3延伸部及び第4延伸部を有することが好ましい。また、第2電極は、第3延伸部及び第4延伸部に加えて又は代えて、第1パッド部に向かって延伸する第6延伸部を有していてもよい。
(第1パッド部及び第2パッド部)
第1パッド部及び第2パッド部は、発光素子に電流を供給するために外部接続部材が接続されるため、例えば、バンプが形成されたり、ワイヤがボンディングされたりするための部位である。
第1パッド部及び第2パッド部は、平面視において、半導体層の対向する部位(例えば、対向する辺又は頂点)側にそれぞれ偏在していることが好ましい。例えば、第1パッド部及び第2パッド部は、半導体層の中線(半導体層の形状によっては、多角形の「重心を通る線」ということもある)上に配置されていることが好ましく、互いに、半導体層の中心(半導体層の形状によっては、「重心」ということもある)よりも周縁に近い位置に配置されていることがより好ましい。ここでの半導体層の中線とは、半導体層の中心を通る線を意味する。ただし、本明細書では、中線、重心を通る線、中心、重心等は、半導体層の加工精度等によって、数μmから数十μm程度の変動が許容される。
半導体層の平面形状が多角形である場合、第1パッド部及び第2パッド部は、いずれも多角形の頂点に対向して配置されていてもよいが、電流密度分布の偏りを低減させる観点から、多角形の辺に対面して配置されていることが好ましく、特に多角形の辺の中央に対面して、言い換えると、多角形を構成する一辺の垂直二等分線上に配置されていることがより好ましい。なかでも、第1パッド部は、後述する第1仮想円に対して内側に偏在していることが好ましい。つまり、第1パッド部は、第1仮想円の内側に占める割合が多いことを意味する。第2パッド部は、多角形、特に六角形を構成する一辺の垂直二等分線上に配置されていることが好ましい。
第1パッド部及び第2パッド部の平面形状は、発光素子の大きさ、電極の配置等によって適宜調整することができる。例えば、円形、正多角形などの形状とすることができる。なかでも、ワイヤボンディングのしやすさ等を考慮すると、円形状又はこれに近似する形状が好ましい。また、第1パッド部及び第2パッド部の大きさは、発光素子の大きさ、電極の配置等によって適宜調整することができる。例えば、直径70μm〜150μm程度の略円形とすることができる。
(第1延伸部及び第2延伸部)
第1パッド部から延伸する第1延伸部及び第2延伸部は、第1パッド部が内側で接する第1仮想円に沿って延伸することが好ましい。特に、第1延伸部及び第2延伸部は、第1パッド部両側から延伸するか、あるいは、第2延伸部は第1延伸部と反対側に第1パッド部から延伸することが好ましい。ここで、反対側とは、例えば、半導体層の平面形状である多角形の重心と第1パッド部の重心とを通る線に対して異なる側を意味する。これにより、第1電極において、配置された周囲の電流密度が高くなる傾向にある第1パッド部が、局所的に半導体層の周縁に近づかないようにすることができるため、第1パッド部と半導体層の周縁との間で生じる電流の偏りを緩和することができる。その結果、電流密度分布の偏りをより一層低減させることができる。
第1仮想円は、第1パッド部が内側で接する限り、その大きさ及び位置は、適宜設定することができる。なかでも、平面視において、半導体層の周縁よりも内側に収まっていることが好ましい。第1仮想円の中心は、第1電極から半導体層の周縁(例えば、半導体層の平面形状が多角形の場合は、各辺又は各頂点)までの距離を均等にすることができるため、半導体層の中心と同じ、つまり、半導体層の平面形状である多角形の重心と同じであることが好ましい。ただし、ここでいう第1仮想円の中心と半導体層の中心又は重心とが同じとは、上述したように第1仮想円と半導体層の中心又は重心が完全に一致していることが好ましいが、電流密度分布に偏りが生じない程度であれば、第1パッド部の直径(所謂、最長長さ)程度以内、好ましくは半径程度以内で、中心がシフトしていてもよい(図6E参照)。第1仮想円は、半導体層の全面積の55〜80%程度を取り囲む円であることが好ましく、65〜70%程度を取り囲む円であることがより好ましい。言い換えると、第1仮想円の直径は、半導体層の対角線又は直径、つまり、中心を通る最長の線に対して65%以上が好ましく、80%以下が好ましい。
また、第1仮想円に沿うとは、第1仮想円の上に配置すること、第1仮想円の内側又は外側に接しながら延伸すること、第1仮想円から離間するとしても並行して延伸すること等を意味する。このような第1仮想円に沿う部分は、第1延伸部及び第2延伸部の全部であることが好ましいが、一部のみでもよい。なかでも、第1仮想円の上に配置するか、第1仮想円の外側に接して又は第1仮想円の外側に離間して延伸することが好ましく、第1パッド部と半導体層の周縁との間に生じる電流の偏りを軽減することができる。ただし、第1延伸部及び第2延伸部が第1仮想円から離間するとしても、その距離は、第1延伸部及び第2延伸部の幅の2倍以下であることが好ましく、1.5倍以下又は1倍以下であることがより好ましい。
第1延伸部及び第2延伸部は、例えば、第2電極の第2パッド部の近傍まで延伸していることが好ましい。第1延伸部及び第2延伸部は、第1仮想円に沿って、それらの先端が互いに連結していてもよいが、半導体層の上面側から取り出される光を考慮して、第1延伸部及び第2延伸部の面積の増加が最小限となるように、第2パッド部の近傍でそれらの先端が互いに離間していてもよい。なお、ここでの離間する第1延伸部及び第2延伸部の距離は、例えば、第1仮想円の円周において、第1パッド部及び/又は第2パッド部の直径(所謂、最長長さ)の2〜6倍程度が挙げられる。
第1延伸部及び第2延伸部は、第1パッド部と半導体層の中心を通る線、詳しくは、第1パッドの重心と、多角形の重心とを通る線に対して対称に配置されていることが好ましい。つまり、第1延伸部及び第2延伸部は、円弧形状であることが好ましい。また、第1延伸部及び第2延伸部は、同じ長さで、同じ幅であることが好ましい。例えば、全長が、それぞれ、半導体層の外周の30〜40%程度が好ましく、35%程度がより好ましい。幅は、それぞれ、0.5μm〜十数μm程度が好ましい。
(第5延伸部)
第1電極が有していてもよい第5延伸部は、例えば、後述する第2電極の第3延伸部及び第4延伸部の内側、つまり、第3延伸部及び第4延伸部に囲まれた領域内に延伸していることが好ましい。また、第5延伸部の端部は、後述する第3延伸部及び第4延伸部にそれぞれ沿って2つに分岐して又は3つに分岐して延伸していてもよい。言い換えると、第5延伸部の先端は、第1仮想円よりも内側、つまり、第1延伸部及び第2延伸部よりも内側において、第1仮想円、いわゆる第1延伸部及び/又は第2延伸部に沿って延伸していることが好ましい。このとき、第1パッド部に近い第5延伸部の方が、第1延伸部及び第2延伸部に比べて電流密度が高くなる傾向にあるため、第5延伸部と、第3延伸部及び第4延伸部との距離は、第1延伸部及び第2延伸部と、第3延伸部及び第4延伸部との距離よりも長いのが好ましい。ここで、沿ってとは、第1仮想円、第1延伸部及び第2延伸部から離間して、並行して延伸することを意味する。
第5延伸部の2つに分岐した先端は、第1仮想円に沿って延伸し、互いに連結していてもよいし、第2電極の第2パッド部側で離間していてもよい。ここでの離間する第5延伸部の先端間の距離は、例えば、第1パッド部及び/又は第2パッド部の直径(所謂、最長長さ)の1.5〜5倍程度が挙げられる。
第5延伸部は、2つに分岐する部位が内側に湾曲して分岐していることが好ましい。このような形状とすることにより、分岐する部位における急激な電極の形状変化を防止することができる。さらに、第5延伸部の2つに分岐する部位は、内側に湾曲して分離することで、第3延伸部及び第4延伸部に沿って湾曲することになるため、第5延伸部と第3延伸部、及び第5延伸部と第4延伸部との間において、電流の拡散をより均一化することができる。
第5延伸部の2つに分岐した部位は、第1パッド部と半導体層の中心を通る線に対して対称に配置されていることが好ましい。つまり、第5延伸部の2つに分岐した部位は、同じ長さで、同じ幅であることが好ましい。例えば、それらの全長が、それぞれ半導体層の外周の10〜20%程度が好ましく、15%程度がより好ましい。幅は、それぞれ、0.5μm〜十数μm程度が好ましい。
なお、第5延伸部の一部又は3つに分岐したうちの1つは、直線状に延伸していてもよい。
(第3延伸部及び第4延伸部)
第2パッド部から延伸する第3延伸部及び第4延伸部は、その全部、つまり、第2電極の全部が、第1仮想円よりも内側に配置されていることが好ましい。第3延伸部は、第1電極の第1延伸部に沿って延伸し、第4延伸部は、第1電極の第2延伸部に沿って延伸することが好ましい。ここで、沿ってとは、第1仮想円、第1延伸部及び第2延伸部から離間して、並行して延伸することを意味する。特に、第3延伸部及び第4延伸部は、第1仮想円と同心であり、第2パッド部が外側で接する第2仮想円に沿って延伸することが好ましい。
第2仮想円は、第2パッド部の位置に応じて、その大きさ及び位置を適宜設定することができる。なかでも、第2仮想円は、第1仮想円の70〜90%程度、さらに80%程度の直径を有することが好ましい。
第2仮想円に沿うとは、第2仮想円の上に配置すること、第2仮想円の内側又は外側に接しながら延伸すること、第2仮想円から離間するとしても並行して延伸すること等を意味する。このような第2仮想円に沿う部分は、第3延伸部及び第4延伸部の一部であってもよいが、全部であることが好ましい。なかでも、第2パッド部、第3延伸部及び第4延伸部は、第2仮想円の上に配置することが好ましく、特に、第3延伸部及び第4延伸部は、円弧状に形成されていることが好ましい。ここでの第3延伸部及び第4延伸部と第2仮想円との離間の距離は、第3延伸部及び第4延伸部の幅の2倍以下であることが好ましく、1.5倍以下又は1倍以下であることがより好ましい。
第3延伸部及び第4延伸部は、第2パッド部が対向する位置まで、例えば、第1電極の第1パッド部の近傍まで延伸していることが好ましい。第3延伸部及び第4延伸部は、第2仮想円に沿って、それらの先端は、第1電極の第1パッド部側で離間していることが好ましい。ここでの離間する第3延伸部及び第4延伸部の距離は、例えば、第2仮想円の円周において、第1パッド部及び/又は第2パッド部の直径(所謂、最長長さ)の1.5〜5倍程度が挙げられる。
第3延伸部及び第4延伸部は、第2パッド部と半導体層の中心又は重心を通る線に対して対称に配置されていることが好ましい。つまり、第3延伸部及び第4延伸部は、同じ長さで、同じ幅であることが好ましい。例えば、全長が、それぞれ、半導体層の外周の20〜30%程度が好ましく、25%程度がより好ましい。第3延伸部及び第4延伸部の幅は、それぞれ、1μm〜十数μm程度が好ましい。
(第6延伸部)
第2電極が有していてもよい第6延伸部は、第3延伸部及び第4延伸部の間に配置されていることが好ましく、第1電極の第5延伸部の分岐した部位間に配置されていることがより好ましい。言い換えると、第6延伸部は、第1パッド部に向かって分岐して又は分岐せずに延伸していることが好ましい。第6延伸部は、半導体層の中心、つまり、第1仮想円及び第2仮想円の中心を通ることがより好ましい。なかでも、第6延伸部は、第1パッド部に向かって直線状に延伸し、その先端が半導体層の中心付近に配置されているか、その先端が半導体層の中心を取り囲むように分岐して配置されていてもよい。
第6延伸部の全長は、例えば、半導体層の最長の長さ又は直径の20〜40%程度が好ましく、25〜35%程度がより好ましい。第6延伸部の幅は、1μm〜十数μm程度が好ましい。
(各延伸部の位置関係)
一実施形態では、半導体層上面の形状が六角形等の多角形である場合、第1延伸部〜第6延伸部の位置を、以下の表1に示される関係とすることが好ましい(図1B参照)。なお、表1の各値は、半導体層上面の対角線の長さを100%、具体的には950μmとした場合の値である。
特に、第1パッド部又は第2パッド部から近い延伸部ほど、その周囲の電流密度が高くなる傾向にあるため、延伸電極間の距離がn<q<r<sの関係を満たすように、各延伸部を配置することが好ましい。
第1電極及び第2電極は、例えば、Ni、Rh、Ru、Cr、Au、W、Pt、Ti、及びAl等の金属、又はこれら金属による合金を用いることができ、その中でも、Ti/Pt/AuやCrRh/Pt/Au等の順番に積層した多層構造を用いることが好ましい。
第1電極又は第2電極と半導体層との間には、導電層が配置されていることが好ましい。導電層は第1電極又は第2電極から供給される電流を、第1導電型半導体層又は第2導電型半導体層の面内全体に均一に流すための部材である。このような導電層としては、金属薄膜を用いることもできるが、発光素子の光取り出し面側に配置されるため、金属薄膜よりもさらに吸収される光の少ない導電性酸化物層を用いるのが好ましい。導電性酸化物としては、例えば、Zn、In、Sn、Mgから選択される少なくとも1種を含む酸化物、具体的にはZnO、In23、SnO2、ITO(Indium Tin Oxide;ITO)、IZO(Indium Zinc Oxide)、GZO(Gallium-doped Zinc Oxide)等が挙げられる。
以下に、本発明の実施例に係る発光素子を図面に基づいて詳細に説明する。各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。また、以下の説明において、同一の名称、符号については、原則として同一、同質又は同機能の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。
<実施例1>
実施例1に係る発光素子1は、図1Aに示すように、基板2と、基板2上に設けられた第2導電型半導体層であるn型半導体層3、活性層、第1導電型半導体層であるp型半導体層4を順に有する半導体層5と、n型半導体層3上に形成された第2電極6であるn側電極と、p型半導体層4上であって、n側電極を取り囲んで配置された第1電極7であるp側電極とを備える。
基板2及び半導体層5(特に、p型半導体層4)は、平面視で略正六角形であり、半導体層5の一辺の長さは、約480μmであり、対角線の長さは、約960μmである。
第1電極7は、p型半導体層4の上に形成されている。第2電極6とp型半導体層4との間には、p型半導体層4上の略全面に形成された透光性の導電層8が配置されている。第1電極7は、導電層8を介して、p型半導体層4と電気的に接続されている。
第2電極6は、半導体層5のうち、p型半導体層4及び活性層の一部が除去されて露出したn型半導体層3上に形成され、n型半導体層3と電気的に接続されている。第2電極6は、これらp型半導体層4及び活性層に取り囲まれている。
これら半導体層5、第2電極6及び第1電極7は、後述する第2パッド部6a及び第1パッド部7aの一部以外は、保護膜によって被覆されている。
第2電極6及び第1電極7は、外部回路と電気的に接続される第2パッド部6a及び第1パッド部7aをそれぞれ備える。第2パッド部6a及び第1パッド部7aは、半導体層5の中心線の上の一端側及び他端側にそれぞれ配置されている。この中心線は、半導体層5の一辺に平行な線であって、半導体層5の中心、つまり、多角形(例えば、正六角形)の重心を通る線である。第2パッド部6a及び第1パッド部7aは、直径が約100μm程度の大きさの略円形を有する。第2パッド部6aと第1パッド部7aとの距離は、約600μmである。
第2パッド部6aと第1パッド部7aとは、それぞれ六角形の一つの辺5aの中点を通り、その辺5aに対して垂直な線(所謂、垂直二等分線)上であって、辺5a近傍に配置されている。
第1パッド部7aの両側から延伸する第1延伸部7b及び第2延伸部7cは、第1パッド部7aが内側で接する第1仮想円A(図1B参照)に沿って、つまり、略全体が、第1仮想円A上に配置し、円弧状に延伸している。第1パッド部7aは、第1仮想円Aに対して内側に偏在している。第1延伸部7b及び第2延伸部7cは、第1パッド部7aと半導体層5の中心を通る線に対して対称に配置されている。なお、図1Bに示される点線(例えば、第1仮想円A及び第2仮想円B)は、第1電極及び第2電極を配置するときの仮想的な基準線であり、実際の発光素子に形成されることはない。
第1仮想円Aは、平面視で半導体層5内に収容され、半導体層5の中心つまり、多角形の重心と同心であり、半径が約360μmである。
第1延伸部7b及び第2延伸部7cは、第1パッド部7aが対向する位置まで、つまり、第2電極6の第2パッド部6aの近傍まで延伸している。第1延伸部7b及び第2延伸部7cは、第2電極6の第2パッド6a部近傍で離間している。第1延伸部7b及び第2延伸部7cの距離は、第1仮想円Aの円周において、約290μm程度である。
第1延伸部7b及び第2延伸部7cは、それぞれ、全長が約940μm程度であり、幅は、それぞれ、約5μm程度である。
第1電極7は、さらに、第1パッド部7aから第2パッド部6aに向かって延伸する第5延伸部7dを有している。第5延伸部7dは、後述する第2電極6の第3延伸部6b及び第4延伸部6cの内側に延伸している。また、第5延伸部7dの端部は、後述する第3延伸部6b及び第4延伸部6cにそれぞれ沿って2つに分岐して延伸している。つまり、第5延伸部7dの先端7d1、7d2は、第1仮想円Aよりも内側、つまり、第1延伸部7b及び第2延伸部7cに囲まれた領域内において、第1仮想円A、第1延伸部7b及び第2延伸部7cに沿って延伸している。
第5延伸部7dの分岐した先端7d1、7d2は、第2電極6の第2パッド部6a側で離間している。第5延伸部7dの分岐した先端7d1、7d2間の距離は、約200μm程度である。
第5延伸部7dは、分岐する部位において、内側に湾曲して分岐している(図1中、円C参照)。
第5延伸部7dの2つに分岐した部位は、第1パッド部7aと半導体層5の中心を通る線に対して対称に配置されている。つまり、第5延伸部7dは、2つに分岐した部位を含んで、全長が、約450μm程度であり、その幅は、約5μm程度である。
第2電極6は、その全部、つまり、第2パッド部6a、第3延伸部6b及び第4延伸部6cが、第1仮想円Aよりも内側に配置されている。
第3延伸部6bは、第1電極7の第1延伸部7bに沿って延伸し、第4延伸部6cは、第1電極7の第2延伸部7cに沿って延伸している。より具体的には、第3延伸部6b及び第4延伸部6cは、第1仮想円Aと同心であり、かつ第1パッド部7aが外側で接する第2仮想円B(図1B参照)上を延伸することにより、それぞれ円弧状に形成されている。第3延伸部6b及び第4延伸部6cは、第2仮想円B上に配置された第2パッド部6aと半導体層5の中心を通る線に対して対称に配置されている。
なお、第2仮想円Bは、直径が、約560μm程度である。
第3延伸部6b及び第4延伸部6cは、第2パッド部6aが対向する位置まで、例えば、第1電極7の第1パッド部7aの近傍まで延伸している。第3延伸部6b及び第4延伸部6cは、第2仮想円B上において、それらの先端は、第1電極7の第1パッド部7a側で離間している。離間した第3延伸部6b及び第4延伸部6cの距離は、例えば、第2仮想円Bの円周において約290μm程度である。
第3延伸部6b及び第4延伸部6cは、全長が、それぞれ、約700μm程度であり、幅が、約5μm程度である。
第2電極6は、さらに、第2パッド部6aから直線状に、第1パッド部7aに向かって延伸する第6延伸部6dを有している。第6延伸部6dは、第3延伸部6b及び第4延伸部6cの間に配置されている。第6延伸部6dは、半導体層5の中心を通る直線上に配置されており、その先端が半導体層5の中心に配置されている。
なお、第6延伸部6dの全長は、例えば、約250μmであり、その幅は、約5μm程度である。
また、各延伸部の位置は、以下の表2に示される位置関係を有する(図1B参照)。
<実施例1の変形例1>
図2に示すように、実施例1の変形例1に係る発光素子10は、第1電極7及び第2電極6が、半導体層5の中心に対して、30度回転して配置されており、第1パッド部7a及び第2パッド部6aが半導体層5の六角形の頂点5bに対向している以外、発光素子1と同様の構成を有する。
<実施例1の変形例2>
図3に示すように、実施例1の変形例2に係る発光素子20は、第2電極16が第6延伸部を有していない以外、発光素子1と同様の構成を有する。
<実施例1の変形例3>
図4に示すように、実施例1の変形例3に係る発光素子30は、第1電極7及び第2電極16が、半導体層5の中心に対して、30度回転して配置されており、第1パッド部7a及び第2パッド部6aが半導体層5の六角形の頂点5bに対向している以外、発光素子20と同様の構成を有する。
<実施例2>
実施例2に係る発光素子の電極形状を、図5Aから5Dに模式的に示す。
図5A及び5Bに示す発光素子では、半導体層5の対角線の長さが約1.4mmであり、第1電極57が、第5延伸部57dの分岐した部位から半導体層5の中心まで、直線状に延伸する第7延伸部57eを有し、さらに第2電極56の第6延伸部56dが、第7延伸部57eを取り囲むように、円弧状に2つに分岐している以外、実質的に、発光素子1等と同様の構成を有する。図5Aの発光素子は、第1パッド部57a及び第2パッド部56aが、半導体層5の辺5aに対面しており、図5Bの発光素子は、第1パッド部57a及び第2パッド部56aが、半導体層5の頂点5bに対面している。
図5C及び5Dに示す発光素子では、第1電極57の第1延伸部57bと第2延伸部57cとが連結している以外、それぞれ、実質的に、図5A及び5Bに示す発光素子と同様の構成を有する。図6Cの発光素子は、第1パッド部57a及び第2パッド部56aが、半導体層5の辺5aに対面しており、図6Dの発光素子は、第1パッド部57a及び第2パッド部56aが、半導体層5の頂点5bに対面している。
<実施例3>
実施例3に係る発光素子の電極形状を、図6Aから6Dに模式的に示す。
図6A及び6Bに示す発光素子では、半導体層5の対角線の長さが約650μmであり、第1電極67の第5延伸部67dが、分岐せず、第2パッド部66aに向かって、半導体層5の中心まで延伸しており、第2電極66が第6延伸部を有していない以外、実質的に、発光素子1等と同様の構成を有する。図6Aの発光素子は、第1パッド部67a及び第2パッド部66aが、半導体層5の辺5aに対面しており、図6Bの発光素子は、第1パッド部67a及び第2パッド部66aが、半導体層5の頂点5bに対面している。
図6C及び6Dに示す発光素子では、第1電極67の第1延伸部67bと第2延伸部67cとが連結している以外、図6A及び6Bに示すと同様の構成を有する。図6Cの発光素子は、第1パッド部67a及び第2パッド部66aが、半導体層5の辺5aに対面しており、図6Dの発光素子は、第1パッド部67a及び第2パッド部66aが、半導体層5の頂点5bに対面している。
図6Eの発光素子は、第1電極67及び第2電極66が、第1パッド部67aの半径に相当する距離、半導体層5の中心からシフトしている以外、実質的に、図6Aの発光素子と同様の構成を有する。
<実施例4>
実施例4に係る発光素子の電極形状を、図7Aから7Fに模式的に示す。
図7A及び7Bに示す発光素子では、半導体層5の対角線の長さが約650μmであり、第1電極77の第1延伸部77bと第2延伸部77cとが連結し、第5延伸部が形成されておらず、第2電極76において第3延伸部及び第4延伸部が形成されておらず、第6延伸部76dが短く形成されている以外、実質的に、発光素子1等と同様の構成を有する。図7Aの発光素子は、第1パッド部77a及び第2パッド部76aが、半導体層5の辺5aに対面しており、図7Bの発光素子は、第1パッド部77a及び第2パッド部76aが、半導体層5の頂点5bに対面している。
図7C及び7Dに示す発光素子では、第2電極が第2パッド部76aのみで形成されており、延伸部が形成されていない以外、図7A及び7Bに示す発光素子と同様の構成を有する。図7Cの発光素子は、第1パッド部77a及び第2パッド部76aが、半導体層5の辺5aに対面しており、図7Dの発光素子は、第1パッド部77a及び第2パッド部76aが、半導体層5の頂点5bに対面している。
図7E及び7Fの発光素子は、図7A及び7Bの発光素子において、第1電極77の第1延伸部77bと第2延伸部77cとの先端が離間しており、第2パッド部76aが半導体層5の端部にまでシフトしている以外、図7A及び7Bに示す発光素子と同様の構成を有する。図7Eの発光素子は、第1パッド部77a及び第2パッド部76aが、半導体層5の辺5aに対面しており、図7Fの発光素子は、第1パッド部77a及び第2パッド部76aが、半導体層5の頂点5bに対面している。
<発光素子の評価>
比較例として、図8に示すように、平面形状で略正方形の半導体層85上に、第1電極87及び第2電極86がそれぞれ略正方形状に配置された発光素子を作製する。なお、第1電極87の第1パッド部87aは、第1パッド部87aの両側から延伸する第1延伸部87b及び第2延伸部87cよりも、半導体層85の辺85a側に突出するように配置されている。
上述した実施例の発光素子1、10、20、30及び比較例の発光素子80について、電流密度の分布を、有限要素法を用いたシミュレーションソフトにより解析を行う。なお、シミュレーション結果では、色が白いほど電流が疎であり、黒いほど電流が密な状態を表す。また、電流に偏りが無い場合は、全て同一色で表される。
図9A〜9Cに示すように、比較例の発光素子80では、第1パッド部87a側にある半導体層の2つの角部において、電流密度の低い部分(他の部分に比べて暗い部分)が現れているのが分かる。これは、第1パッド部87aと半導体層の辺85aとの間で電流が集中しないように、第1電極87を半導体層の辺85aと対向する辺側に偏在させているためだと考えられる。これに対し、実施例の発光素子1、10、20、30では、電流密度の低い部分が減少し、特に、第1パッド部及び第2パッド部が半導体層の辺に対面する発光素子1、20では、電流密度の低い部分は殆ど現れておらず、全体として均一な光分布が認められる。
また、発光素子1、10、20、30及び比較例の発光素子80に電流65mAを印加し、順方向電圧(Vf)を比較した。その結果を表3に示す。
実施例の発光素子は、いずれも、比較例の発光素子よりもVfが低減されている。特に、第1パッド部及び第2パッド部が半導体層の辺に対面する発光素子1、20では、それぞれ第1パッド部及び第2パッド部が半導体層の頂点に対面する発光素子10、30と比較して、さらにVf値が低くなるのが認められる。
さらに、発光素子1、20及び比較例の発光素子80に電流65mAを印加し、光出力(Po)を測定した。なお、光出力の単位はmWである。また、電力効率(WPE)は、式(1)により求めた。なお、電流の単位はmA、電圧の単位はVである。
これらの結果を表4に示す。
光出力及び電力効率に関して、比較例である発光素子80に対して、第1パッド部及び第2パッド部が半導体層の辺に対面する発光素子1、20では、いずれも増加が認められた。
<実施例5>
実施例5に係る発光素子の電極形状を、図9に示す。
図10に示す発光素子では、基板92及び半導体層95が、平面視で略正五角形であること以外、実質的に実施例1の発光素子と同様の構成を有する。
第2電極96及び第1電極97は、外部回路と電気的に接続される第2パッド部96a及び第1パッド部97aをそれぞれ備える。第2パッド部96a及び第1パッド部97aは、半導体層95の正五角形の重心を通る線上に配置されている。第1パッド部97aは、辺95aの垂直二等分線上に配置されており、第2パッド部96aは、五角形の頂点に対向して配置されている。
第1パッド部97aから延伸する第1延伸部97b及び第2延伸部97cは、第1パッド部97aが内側で接する第1仮想円A(図1B参照)に沿って円弧状に延伸している。第1パッド部97aは、第1仮想円Aに対して内側に偏在している。
第1電極97は、さらに、第1パッド部97aから第2パッド部96aに向かって延伸する第5延伸部97dを有している。第5延伸部97dは、後述する第2電極96の第3延伸部96b及び第4延伸部96cの内側に延伸している。第5延伸部97dは、その先端部97d1、97d2が、後述する第3延伸部96b及び第4延伸部96cにそれぞれ沿って2つに分岐して延伸している。
第2電極96は、第2パッド部96a、第3延伸部96b及び第4延伸部96cが、第1仮想円Aよりも内側に配置されている。第3延伸部96bは、第1電極97の第1延伸部97bに沿って延伸し、第4延伸部96cは、第1電極97の第2延伸部97cに沿って延伸している。
第2電極96は、さらに、第2パッド部96aから直線状に、第1パッド部97aに向かって延伸する第6延伸部96dを有している。 このような構成の発光素子においても、実施例1等と同様に、良好な光出力及び電力効率が得られる。
本発明の実施形態に係る発光素子は、各種発光装置、特に、照明用光源、LEDディスプレイ、液晶表示装置などのバックライト光源、信号機、照明式スイッチ、各種センサ及び各種インジケータ、動画照明補助光源、その他の一般的な民生品用光源等に好適に利用することができる。
1、10、20、30、80、90 発光素子
2、92 基板
3 n型半導体層(第1導電型半導体層)
4、94 p型半導体層(第2導電型半導体層)
5、95、85 半導体層
5a、85a、95a 辺
5b 頂点
6、16、66、76、86、96 第2電極
6a、56a、66a、76a、86a、96a 第2パッド部
6b、86b、96b 第3延伸部
6c、86c、96c 第4延伸部
6d、56d、76d、86d、96d 第6延伸部
7、67、77、87、97 第1電極
7a、57a、67a、77a、87a、97a 第1パッド部
7b、77b、77c、87b、97b 第1延伸部
7c、87c、97c 第2延伸部
7d、57d、67d、87d、97d 第5延伸部
57e 第7延伸部
7d1、7d2、97d1、97d2 先端部
8 導電層

Claims (19)

  1. 平面形状が五角形以上の多角形である半導体層と、前記半導体層上に設けられた第1電極及び第2電極とを備える発光素子であって、
    前記第1電極は、第1パッド部と、前記多角形の重心と同じ位置に中心をもち、かつ前記第1パッド部が内側で接する仮想円に沿って前記第1パッド部から延伸する第1延伸部と、前記第1延伸部とは反対側に前記第1パッド部から前記仮想円に沿って延伸する第2延伸部と、を有することを特徴とする発光素子。
  2. 前記第1延伸部及び前記第2延伸部は、前記仮想円の上を延伸、前記仮想円の内側若しくは外側に接しながら延伸、又は前記仮想円の外側を離間して延伸する請求項1に記載の発光素子。
  3. 前記第1延伸部及び前記第2延伸部は、前記仮想円の外側に接しながら延伸、又は前記仮想円の外側を離間して延伸する請求項1に記載の発光素子。
  4. 平面形状が五角形以上の多角形である半導体層と、前記半導体層上に設けられた第1電極及び第2電極とを備える発光素子であって、
    前記第1電極は、第1パッド部と、前記多角形の重心と同じ位置に中心を有する仮想円に重なるように前記第1パッド部から延伸する第1延伸部と、前記第1延伸部とは反対側に前記第1パッド部から前記仮想円に重なるように延伸する第2延伸部と、を有し、
    前記第1パッド部は、前記仮想円に対して内側に偏在することを特徴とする発光素子。
  5. 前記半導体層の平面形状は、六角形である請求項1から4のいずれか1つに記載の発光素子。
  6. 前記第2電極は、前記仮想円よりも内側に配置されている請求項1から5のいずれか1つに記載の発光素子。
  7. 前記第2電極は、第2パッド部を有し、
    前記第2パッド部は、前記多角形を構成する一辺に対面して配置されている請求項1から6のいずれか1つに記載の発光素子。
  8. 前記第2電極は、第2パッド部と、該第2パッド部から前記第1延伸部に沿って延伸する第3延伸部と、前記第2パッド部から前記第2延伸部に沿って延伸する第4延伸部と、を有する請求項1から7のいずれか1つに記載の発光素子。
  9. 前記第2パッド部は、前記多角形を構成する一辺の垂直二等分線上に配置されている請求項7又は8に記載の発光素子。
  10. 前記第1パッド部及び前記第2パッド部は、それぞれ前記多角形の重心を通る直線上に配置されている請求項7から9のいずれか1つに記載の発光素子。
  11. 平面形状が六角形である半導体層と、前記半導体層上に設けられた第1電極及び第2電極とを備える発光素子であって、
    前記第1電極は、前記六角形を構成する一辺の近傍に配置される第1パッド部と、前記第1パッド部から前記六角形の重心と同じ位置に中心を持つ仮想円に沿って延伸する第1延伸部と、前記第1延伸部とは反対側に前記第1パッド部から前記仮想円に沿って延伸する第2延伸部と、を有し、
    前記第2電極は、前記仮想円よりも内側に配置されており、前記六角形を構成する一辺に対向する他辺の近傍に配置される第2パッド部を有することを特徴とする発光素子。
  12. 前記第1パッド部及び前記第2パッド部は、それぞれ前記六角形の重心を通る直線上に配置されている請求項11に記載の発光素子。
  13. 前記第2パッド部は、前記六角形を構成する一辺の垂直二等分線上に配置されている請求項11又は12に記載の発光素子。
  14. 前記第2電極は、前記第2パッド部から前記第1延伸部に沿って延伸する第3延伸部と、前記第2パッド部から前記第2延伸部に沿って延伸する第4延伸部と、を有する請求項11に記載の発光素子。
  15. 前記第1電極は、前記第1パッド部から、前記第3延伸部及び前記第4延伸部の内側に延伸し、その端部が前記第3延伸部及び前記第4延伸部にそれぞれ沿って分岐する第5延伸部を有する請求項1から14のいずれか1つに記載の発光素子。
  16. 前記第5延伸部は、内側に湾曲して分岐している請求項15に記載の発光素子。
  17. 前記第2電極は、前記第2パッド部から、前記第1パッド部に向かって延伸する第6延伸部を有する請求項7から16のいずれか1つに記載の発光素子。
  18. 前記第1延伸部と前記第2延伸部とは、前記第2パッド部の近傍で離間している請求項1から17のいずれか1つに記載の発光素子。
  19. 前記第1延伸部及び前記第2延伸部は、それぞれ円弧形状である請求項1から18のいずれか1つに記載の発光素子。
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