JP2016164738A - 車両用ペダル装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ダッシュパネル3に取り付けられるペダルブラケットと、ペダルブラケットに回動可能に備わるペダルアーム10bと、ペダルアーム10bに取り付けられる踏部10aと、を有する車両用ペダル装置1において、ペダルアーム10bの上方で後方に向かって延設されるスライド部10fと、ステアリングハンガ5に取り付けられてスライド部10fの上方への移動を規制するガイド部10dとを有し、ペダルブラケットが後方の上方に移動するときに、スライド部10fがガイド部10dに当接した状態でガイド部10dに沿って移動して、踏部10aが前方に移動するようにペダルアーム10bが回動する。
【選択図】図4
Description
このような構造によって、ダッシュパネルが後方に向かって変形するような衝撃が発生したときにペダルアームを車両前方に変位させることで運転者の足元に空間を確保することが可能になる。
したがって、本発明によると、ペダルアームが回動する範囲においてスライド部とガイド部の接点が移動する距離を抑制することが可能であり、ひいては、ガイド部の長さを短くできる。
図1は本実施形態の車両用ペダル装置を示す側面図であり、第1ブラケットと第2ブラケットが取り付けられた状態を示す図である。図2は本実施形態の車両用ペダル装置を示す側面図であり、第2ブラケットが取り外された状態を示す図である。
図1に示すように、本実施形態の車両用ペダル装置1は、踏み込み操作部10とペダルブラケット2と、を有する。踏み込み操作部10は、運転者が足踏み操作する踏部10aと、踏部10aを先端部に備えるペダルアーム10bと、を有する。ペダルアーム10bはペダルブラケット2に支持されている。ペダルブラケット2はダッシュパネル3に取り付けられている。ペダルアーム10bは、回動軸10cを介してペダルブラケット2に支持されており、回動軸10cを回転中心としてペダルブラケット2及びダッシュパネル3に対して回動自在に備わっている。
また、第1ブラケット20において第1上方支持部20a及び第1下方支持部20bの後方には、回動軸10cを介してペダルアーム10bを支持する第1軸支持部20cが形成されている。
つまり、第1ブラケット20は、第1軸支持部20cから前方に向かって延設される第1上方支持部20a及び第1下方支持部20bを有し、第1上方支持部20a及び第1下方支持部20bがダッシュパネル3に固定されている。また、第1上方支持部20aは第1軸支持部20cから前方の上方に向かって延設され、第1下方支持部20bは第1軸支持部20cよりも下方(車両上下方向下方)において前方に向かって延設されている。
例えば、第1下方支持部20bと第2下方支持部21bとが面接触し、この部分において第1下方支持部20bと第2下方支持部21bとが締結固定される。又は、第1下方支持部20bと第2下方支持部21bとが溶接される構造であってもよい。そして、本実施形態では、第1下方支持部20bと第2下方支持部21bとでペダルブラケット2の下方支持部2bが形成されている。また、第1上方支持部20aと第2上方支持部21aとでペダルブラケット2の上方支持部2aが形成されている。
復帰バネ6は、踏み込み操作部10が後方から踏み込み操作されたときに伸長して踏み込み操作に対する反力を発生する。また、踏み込み操作部10が解放されたときにはペダルアーム10b及び踏部10aを所定の位置(基準位置)に復帰させる。
ステアリングハンガ5はハンガブラケット5aで支持される。ハンガブラケット5aは、車両Vの底板30に取り付けられる。
底板30は、例えば、ダッシュパネル3の下方が後方に向かって折れ曲がって形成される。底板30は、車両Vの車底を形成する車体フレームである。
このように、本実施形態のステアリングハンガ5は、車体フレーム(底板30)で支持されて回動軸10cよりも後方に配設されている。
図1〜3に示すように、本実施形態の車両用ペダル装置1は前方に向かって延設されるガイド部10dを有する。ガイド部10dは、例えば、ステアリングハンガ5に取り付けられている。
また、ペダルアーム10bには、回動軸10cよりも上方にスライド部10fが形成されている。スライド部10fはペダルアーム10bの後方に向かって延設され、上端10f1(上方の端辺)は所定の中心点CPを中心として上方に膨らむ円弧形状となっている。
なお、ダッシュパネル3(図1参照)が変形しない状態(通常状態)において、中心点CPは回動軸10cよりも後方の上方に配置されている。
なお、図4の(a),(b)には第1ブラケット20のみ図示している。
つまり、図5の(a)に示すように、中心点CPが回動軸10cよりも上方に配置される状態から、図5の(b)に示すように、中心点CPが回動軸10cと同じ高さに配置される状態に変化するとき、中心点CPは当該回動軸10cに対して後方に移動する。
そして、図5の(b)に示すように、中心点CPと回動軸10cが同じ高さに配置される状態から、図5の(c)に示すように、中心点CPが回動軸10cよりも下方に配置される状態に変化するとき、中心点CPが当該回動軸10cに対して前方に移動する。
図6の(a)は第1ブラケットに形成される脆弱部を示す図、(b)は第2ブラケットに形成される脆弱部を示す図である。
図7はペダルブラケットが脆弱部で変形する状態を示す図である。
つまり、図1に示すペダルブラケット2の下方支持部2b(第1下方支持部20b,第2下方支持部21b)が脆弱部で屈曲(座屈)する。したがって、ペダルブラケット2の軸支持部2c(第1軸支持部20c,第2軸支持部21c)は、第1上方支持部20a及び第2上方支持部21aを支点として下方が相対的にダッシュパネル3に向かって回動する。これによって、踏部10aが相対的にダッシュパネル3に向かって変位することになり踏部10aの位置に空間が確保される。ひいては、ダッシュパネル3を後方に押し出すような衝撃力Pwが車両V(図1参照)に入力される場合に運転者の足元の空間が広く確保される。また、ダッシュパネル3が後方に向かって押し出されるように変形するとき、ペダルアーム10bの回動による踏部10aの前方への変位量が小さくでも、下方支持部2b(第1下方支持部20b,第2下方支持部21b)の座屈によって踏部10aを前方に変位させることができる。これによって、効果的に運転者の足元に広い空間を確保できる。また、ガイド部10dの小型化が可能になる。
なお、図8の(a)、(b)に示す断面図は、ガイド部10dを長手方向と直交する方向に切断した断面図である。
このように、本実施形態の車両用ペダル装置1(図1参照)は、ダッシュパネル3が後方に押し出されるように変形する場合、踏み込み操作部10の踏部10aが前方に移動するようにペダルアーム10bが回動する。このため、ガイド部10dに沿ったスライド部10f(図3参照)の変位量が少なくでも足元の空間が広く確保されるのでガイド部10dを短くすることが可能となる。したがって、本実施形態の車両用ペダル装置1は小型化が可能であり、小型化が要求される車両Vにも取り付け可能となっている。
例えば、図3に示すように、本実施形態のガイド部10dはステアリングハンガ5に取り付けられている。この構成に限定されず、ハンガブラケット5aにガイド部10dが取り付けられる構造の車両用ペダル装置1(図1参照)であってもよい。または、その他の車体フレームにガイド部10dが取り付けられる構造の車両用ペダル装置1であってもよい。
2 ペダルブラケット
2a 上方支持部
2b 下方支持部
2c 軸支持部
3 ダッシュパネル
5 ステアリングハンガ
10a 踏部
10b ペダルアーム
10c 回動軸
10d ガイド部
10f スライド部
10f1 上端(上方の端辺)
CP 中心点
Claims (6)
- 車両の車体フレームを構成するダッシュパネルに取り付けられるペダルブラケットと、
前記ペダルブラケットに支持される回動軸の周りに回動可能に備わって車両上下方向に延伸するペダルアームと、
前記ペダルアームにおける車両上下方向の下方に取り付けられて、車両前後方向の後方から踏み込み操作される踏部と、を有する車両用ペダル装置であって、
前記ペダルアームにおける車両上下方向の上方において前記後方に向かって延設されるスライド部と、
前記車体フレームで支持されて前記回動軸よりも前記後方に配設されるステアリングハンガに取り付けられ、車両前後方向の前方に向かって延設されて前記スライド部の前記上方への移動を規制するガイド部と、を有し、
前記ダッシュパネルの変形に応じて前記ペダルブラケットが前記後方に向かって前記上方に移動するときに、前記スライド部が、前記ガイド部に当接した状態で当該ガイド部に沿って移動することによって、前記踏部が前記前方に移動するように前記ペダルアームが前記回動軸周りに回動することを特徴とする車両用ペダル装置。 - 前記スライド部において前記ガイド部に接する前記上方の端辺が、所定の点を中心点として前記上方に膨らむ円弧形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ペダル装置。
- 前記スライド部と前記ガイド部との接点が前記回動軸よりも前記後方に生じることを特徴とする請求項2に記載の車両用ペダル装置。
- 前記ペダルブラケットが前記後方に向かって前記上方に移動するときに前記スライド部が前記ガイド部に当接してから前記ペダルアームの回動が規制されるまでの間において、前記中心点が、前記回動軸よりも前記上方の位置から前記回動軸よりも前記下方の位置まで移動することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の車両用ペダル装置。
- 前記ペダルブラケットは、前記ダッシュパネルに固定されて前記後方に向かって延設される上方支持部と、
前記上方支持部よりも前記下方で前記ダッシュパネルに固定されて前記後方に向かって延設される下方支持部と、
前記上方支持部及び前記下方支持部の前記後方に形成されて、前記回動軸を支持する軸支持部と、を有し、
前記下方支持部には座屈荷重に対する脆弱部が形成され、
前記ダッシュパネルが前記後方に押し出されるように変形して前記ペダルブラケットが前記後方に向かって前記上方に移動したときに、前記下方支持部に座屈荷重がかかって前記下方支持部が前記脆弱部で座屈することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の車両用ペダル装置。 - 前記ガイド部に、前記スライド部が嵌まり込むガイド溝が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の車両用ペダル装置。
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JP2003015756A (ja) * | 2001-04-27 | 2003-01-17 | Mitsubishi Motors Corp | 車両のペダル変位抑制構造 |
JP2005162011A (ja) * | 2003-12-03 | 2005-06-23 | Fuji Heavy Ind Ltd | ブレーキペダル取付構造 |
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- 2015-03-06 JP JP2015044942A patent/JP6467250B2/ja active Active
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