JP2016164394A - 容量可変型斜板式圧縮機 - Google Patents

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Hiroyuki Nakaima
裕之 仲井間
秀晴 山下
Hideharu Yamashita
秀晴 山下
健吾 榊原
Kengo Sakakibara
健吾 榊原
佑介 山▲崎▼
Yusuke Yamazaki
佑介 山▲崎▼
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Abstract

【課題】体積効率に優れ、かつ吐出脈動を抑制可能な容量可変型斜板式圧縮機を提供する。【解決手段】本発明の容量可変型斜板式圧縮機は、外部から吸入冷媒を取り込むための吸入路11bが斜板室1bに開口している。リヤハウジング13には、環状又はU字状の吐出室13aと、吐出室13aに囲まれ、制御圧室39と連通する圧力調整室13cとが形成されている。斜板室1bと圧縮室23とを連通する吸入通路1dがシリンダブロック1に形成されている。又は、斜板室1bと圧縮室23とを連通する吸入通路が各ピストンに形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は容量可変型斜板式圧縮機に関する。
特許文献1に従来の容量可変型斜板式圧縮機(以下、単に圧縮機という。)が開示されている。この圧縮機は、ハウジング、駆動軸、斜板、リンク機構、複数のピストンを備えている。ハウジングは、シリンダブロック、フロントハウジング及びリヤハウジングを有している。シリンダブロックには、複数のシリンダボアが形成されているとともに、フロントハウジングとの間に斜板室が形成されている。駆動軸はシリンダブロック及びフロントハウジングに回転可能に支承されている。斜板室内には斜板が配置されており、斜板は駆動軸とともに回転されるようになっている。駆動軸と斜板との間にはラグ部材及び揺動板を有するリンク機構が設けられている。リンク機構は、駆動軸の回転軸心に直交する方向に対する斜板の傾斜角度の変更を許容する。各ピストンは、各シリンダボアに収納され、斜板の回転によって傾斜角度に応じたストロークで往復動して各シリンダボア内に圧縮室を形成している。シリンダブロックの前方にフロントハウジングが接合され、シリンダブロックの後方にリヤハウジングが接合されている。リヤハウジングは圧縮室側に吸入室及び吐出室を形成する。リヤハウジングには、外部から吸入室に吸入冷媒を取り込むための吸入路と、吐出室から外部に冷媒を吐出する吐出路とが形成されている。
また、この圧縮機は、ラグ部材が区画体とされているとともに、移動体、制御圧室及び制御機構を備えている。ラグ部材は、斜板室内で駆動軸と一体回転可能に固定されている。移動体は、斜板室内で駆動軸と一体回転可能であり、かつラグ部材に対して回転軸心方向に移動して傾斜角度を変更する。ラグ部材と移動体とにより制御圧室が区画され、制御圧室は内部の圧力によって移動体を移動させる。制御機構は、吸入室、吐出室及び斜板室と接続されており、制御圧室内の圧力を制御する。リヤハウジングには、吸入室が環状に形成され、吸入室の内側で吐出室が環状に形成されている。また、リヤハウジングには、制御弁を介して吐出室と連通する圧力調整室が吐出室に囲まれて形成されている。駆動軸には制御通路が形成されており、圧力調整室と制御圧室とは制御通路によって連通している。
この圧縮機は車両等の空調装置に用いられる。そして、圧縮機は、駆動軸が回転駆動されれば、吸入室内の冷媒を各圧縮室に吸入する吸入行程と、各圧縮室内で冷媒を圧縮する圧縮行程と、各圧縮室内の冷媒を吐出室に吐出する吐出行程とを行う。この際、制御機構が圧力調整室内の圧力を高くすれば、その圧力が駆動軸の制御通路を経て制御圧室に導かれ、傾斜角度を小さくするように移動体が回転軸心方向に移動する。逆に、制御機構が圧力調整室内の圧力を低くすれば、その圧力が駆動軸の制御通路を経て制御圧室に導かれ、傾斜角度を大きくするように移動体が回転軸心方向に移動する。こうして、この圧縮機は、傾斜角度に応じた能力で空調装置による車室等の冷房を実現する。
特開昭52−131204号公報
しかし、上記従来の圧縮機は、リヤハウジングに吸入室及び吐出室が形成されている。このため、吸入室内の低温低圧の冷媒が吐出室内の高温高圧の冷媒によって加熱され易く、体積効率が低下する。また、リヤハウジングに大きな吐出室を形成し難く、吐出脈動を抑制し難い。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、体積効率に優れ、かつ吐出脈動を抑制可能な容量可変型斜板式圧縮機を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の容量可変型斜板式圧縮機は、斜板室、吐出室及び複数のシリンダボアが形成されたシリンダブロックを有するハウジングと、
前記シリンダブロックに回転可能に支承された駆動軸と、
前記斜板室内に配置されて前記駆動軸とともに回転される斜板と、
前記駆動軸と前記斜板との間に設けられ、前記駆動軸の回転軸心に直交する方向に対する前記斜板の傾斜角度の変更を許容するリンク機構と、
前記各シリンダボアに収納され、前記斜板の回転によって前記傾斜角度に応じたストロークで往復動して前記各シリンダボア内に圧縮室を形成するピストンと、
前記斜板室内で前記駆動軸と一体回転可能に設けられた区画体と、
前記斜板室内に設けられて前記駆動軸と一体回転可能であり、かつ前記区画体に対して前記回転軸心方向に移動して前記傾斜角度を変更する移動体と、
前記区画体と前記移動体とにより区画され、内部の圧力によって前記移動体を移動させる制御圧室と、
前記制御圧室内の圧力を制御する制御機構とを備え、
外部から吸入冷媒を取り込むための吸入路が前記斜板室に開口し、
前記斜板室と前記各圧縮室とを連通する吸入通路が前記シリンダブロック又は前記各ピストンに形成されていることを特徴とする。
本発明の容量可変型斜板式圧縮機では、外部から吸入冷媒を取り込むための吸入路が斜板室に開口し、シリンダブロック又は各ピストンに形成された吸入通路が斜板室内の冷媒を各圧縮室に吸入させる。各圧縮室内の冷媒は圧縮行程で圧縮され、吐出行程で吐出室に吐出される。この際、制御機構が制御圧室内の圧力を制御すれば、傾斜角度を変更するように移動体が回転軸心方向に移動する。
こうして、この容量可変型斜板式圧縮機は、従来のリヤハウジングのようなヘッド部材に吸入室を形成することなく、傾斜角度に応じた能力で運転を継続することが可能となっている。このため、吐出室内の高温高圧の冷媒が斜板室内の低温低圧の冷媒を加熱することはなく、体積効率が向上する。また、大きな吐出室を形成し易く、吐出脈動も抑制し易い。
したがって、本発明の容量可変型斜板式圧縮機は、体積効率に優れ、かつ吐出脈動を抑制可能である。
また、この容量可変型斜板式圧縮機では、外部の冷媒が容積の大きな斜板室にまず導入されることから、吸入脈動を抑制することも可能である。
さらに、この容量可変型斜板式圧縮機では、従来のリヤハウジングのようなヘッド部材に吸入室を形成する必要がなく、かつ斜板室とその吸入室とを連通する吸入用通路をシリンダブロックに設ける必要がない。このため、この容量可変型斜板式圧縮機は、小型化を希求した場合におけるその吸入用通路による吸入圧損失を回避でき、この意味でも優れた体積効率を発揮する。
さらに、この容量可変型斜板式圧縮機では、従来のリヤハウジングのようなヘッド部材に吸入室を形成する必要がないため、以下の作用効果も奏する。(1)制御機構の一部としての制御弁のレイアウト等、設計の自由度が向上する。(2)ヘッド部材に吐出室と吸入室とを区画する隔壁を設ける必要がない。このため、吐出室から吸入室への冷媒の漏れを防止するための隔壁による締め代を考慮する必要がなく、各シリンダボアの変形を抑制できる。このため、性能、制御性及び耐久性が向上する。(3)吐出室内に設ける各吐出弁のリード部を長くすることができる。このため、各吐出弁のバネ定数を低くし、圧力損失を低減して性能が向上する。また、各吐出弁の応力を低減することができるため、耐久性が向上する。
本発明の容量可変型斜板式圧縮機は、シリンダブロックの一端側に接合され、シリンダブロックとともに斜板室を形成するフロントハウジングと、シリンダブロックの他端側に接合され、圧縮室側に吐出室を形成するリヤハウジングとを備え得る。この場合、本発明の容量可変型斜板式圧縮機は、片頭容量可変型斜板式圧縮機となる。
吸入通路はシリンダブロックに形成され得る。駆動軸には、駆動軸の回転に伴って斜板室と各吸入通路とを間欠的に連通する導入通路が形成され得る。この場合、斜板室内の冷媒は、駆動軸の回転に伴い、導入通路とシリンダブロックの各吸入通路とが間欠的に連通することから、そのタイミングで吸入行程の各圧縮室に吸入される。ここで、各吸入通路は、一般的には、駆動軸が挿通されるシリンダブロックの軸孔から各シリンダボアに向かって放射方向に延びて形成されることになる。このため、潤滑油の割合が低い冷媒が斜板室から各圧縮室に吸入されることとなり、斜板室内の潤滑油量を維持しつつ、空調装置が高い冷房効果を発揮できるようになる。
駆動軸は、導入通路が形成された回転弁を有していることが好ましい。この場合、導入通路を駆動軸に容易に形成することができるとともに、容量可変型斜板式圧縮機の組み付けが容易にある。
回転弁は、回転軸心方向のうち、駆動軸が吐出室側に移動することを規制するストッパを有していることが好ましい。この場合、組み付け時に駆動軸の位置決めを容易に行うことができる。
駆動軸の回転弁側の端部は、回転弁の駆動軸側の端部よりも小径に形成され得る。そして、斜板と回転弁との間には、傾斜角度が最小の斜板を復帰する付勢力を有する復帰ばねが設けられていることが好ましい。この場合、復帰ばねを駆動軸や回転弁に対してサークリップで設ける必要がなく、部品点数の削減を実現することができる。
吸入通路は各ピストンに形成され得る。各吸入通路は、一端側が斜板室と連通し、他端側が各ピストンにおける圧縮室に臨むピストントップ面に開口されている。そして、吸入通路を開放及び閉鎖可能にピストントップ面に設けられ、各圧縮室が吸入行程にあるときに開弁する頭上弁を有し得る。この場合、斜板室内の冷媒は、各ピストンの吸入通路を経て吸入行程の各圧縮室に吸入される。ここで、各吸入通路がピストン内で大きな容積を占めれば、各吸入通路の合計の容積による吸入脈動の抑制効果が得られるとともに、各ピストンの軽量化により、動力の低減も実現できる。また、各吸入通路がシリンダブロックの軸孔側に形成されておれば、潤滑油の割合が低い冷媒が斜板室から各圧縮室に吸入されることとなり、斜板室内の潤滑油量を維持しつつ、空調装置が高い冷房効果を発揮できるようになる。
各圧縮室と吐出室との間には、吐出ポートが形成されたバルブプレートが設けられ得る。各頭上弁は、頭部が各圧縮室側に配置されたボルトによってピストントップ面に固定され得る。各頭部は、ピストンが上死点にあれば、吐出ポート内に位置することが好ましい。この場合、各吐出ポートのデッドスペースを小さくすることができるため、体積効率が向上する。
本発明の容量可変型斜板式圧縮機は、体積効率に優れ、かつ吐出脈動を抑制可能である。
図1は、実施例1に係り、傾斜角度が最大である状態の容量可変型斜板式圧縮機の縦断面図である。 図2は、実施例1に係り、傾斜角度が最小である状態の容量可変型斜板式圧縮機の縦断面図である。 図3は、実施例1に係り、要部拡大縦断面図である。 図4は、実施例1に係り、容量可変型斜板式圧縮機の横断面図である。 図5は、実施例1に係り、回転弁の斜視図である。 図6は、実施例1に係り、回転弁の斜視図である。 図7は、実施例1に係り、回転弁の横断面図である。 図8は、実施例2に係り、傾斜角度が最大である状態の容量可変型斜板式圧縮機の縦断面図である。 図9は、実施例2に係り、傾斜角度が最小である状態の容量可変型斜板式圧縮機の縦断面図である。 図10は、実施例3に係り、傾斜角度が最大であり、あるピストンが上死点にある状態の容量可変型斜板式圧縮機の縦断面図である。 図11は、実施例3に係り、傾斜角度が最大であり、あるピストンが下死点にある状態の容量可変型斜板式圧縮機の縦断面図である。 図12は、実施例3に係り、ピストントップ面の平面図である。
以下、本発明を具体化した実施例1〜3を図面を参照しつつ説明する。
(実施例1)
実施例1の容量可変型斜板式圧縮機(以下、単に圧縮機という。)は、図1及び図2に示すように、単一のシリンダブロック1を備えた片頭の圧縮機である。この圧縮機は、シリンダブロック1、駆動軸3、斜板5、リンク機構7、複数のピストン9、フロントハウジング11及びリヤハウジング13を備えている。シリンダブロック1、フロントハウジング11及びリヤハウジング13が本発明のハウジングに相当する。
シリンダブロック1には、図4に示すように、互いに平行な6個のシリンダボア1aが駆動軸3の回転軸心O周りで等角度間隔に形成されている。また、図1及び図2に示すように、シリンダブロック1の一端にはガスケット2を介してフロントハウジング11が接合されており、シリンダブロック1とフロントハウジング11との間に斜板室1bが形成されている。シリンダブロック1の他端にはバルブプレート25、吐出弁板27及び図示しないリテーナ板を介してリヤハウジング13が接合されている。以下、圧縮機のフロントハウジング11側を前方とし、圧縮機のリヤハウジング13側を後方とする。
フロントハウジング11には軸孔11aが形成され、シリンダブロック1には軸孔11aと同軸の軸孔1cが形成されている。軸孔11a内には軸封装置15及びラジアル軸受17が設けられている。駆動軸3は、軸封装置15及びラジアル軸受17を介して軸孔11a、1c内に挿通され、軸封装置15及びラジアル軸受17によって回転可能に支承されている。駆動軸3の前方はフロントハウジング11から露出している。
フロントハウジング11には、斜板室1bに吸入冷媒を取り込むための吸入路11bが形成されている。吸入路11bは外部の図示しない蒸発器に配管によって接続されている。斜板室1b内には斜板5が配置されている。斜板室1b内において、駆動軸3にはラグプレート19が圧入されている。ラグプレート19とフロントハウジング11との間にはスラスト軸受4が設けられている。
ラグプレート19は斜板5に向かって突出する2本のラグアーム19aを有している。斜板5はラグプレート19に向かって突出する2本の斜板アーム5aを有している。両斜板アーム5aは両ラグアーム19間に設けられており、斜板5はラグプレート19によって駆動軸3とともに回転されるようになっている。ラグアーム19a及び斜板アーム5aがリンク機構7を構成している。リンク機構7は、駆動軸3の回転軸心Oに直交する方向に対する斜板5の傾斜角度の変更を許容するようになっている。
各ピストン9は、各シリンダボア1aに収納されている。各ピストン9と斜板5との間には2個のシュー21が設けられている。このため、各ピストン9は、斜板5の回転によって傾斜角度に応じたストロークで各シリンダボア1a内を往復動し、各シリンダボア1a内に圧縮室23を形成している。
シリンダブロック1の後方には、図4に示すように、各シリンダボア1aを軸孔1cと放射方向で連通させる吸入通路1dが形成されている。各吸入通路1dは、図1及び図2に示すように、回転軸心Oから離れるに従って後方に傾斜している。
シリンダブロック1の後方では、バルブプレート25に各圧縮室23と連通する吐出ポート25aが形成されている。吐出弁板27には、各吐出ポート25aを弾性力によって閉鎖する吐出弁27aが形成されている。リテーナ板は各吐出弁の開度を規制するようになっている。
リヤハウジング13には各吐出ポート25aを介して各圧縮室23と連通し得る吐出室13aが形成されている。吐出室13aは、回転軸心O周りで環状に形成されている。また、リヤハウジング13には、吐出室13aから冷媒を吐出する吐出路13bが形成されている。吐出路13bは外部の図示しない凝縮器に配管によって接続されている。凝縮器、膨張弁及び蒸発器が車両の空調装置を構成している。
また、リヤハウジング13には圧力調整室13cが形成されている。圧力調整室13cはリヤハウジング13の中心部分に位置している。圧力調整室13cの周りの隔壁が圧力調整室13cと吐出室13aとを区画しており、圧力調整室13cは吐出室13aによって囲まれている。また、リヤハウジング13には容量制御弁29が設けられている。
シリンダブロック1、バルブプレート25、吐出弁板27、リテーナ板及びリヤハウジング13には、斜板室1bと容量制御弁29とを連通する低圧通路31が形成されている。また、リヤハウジング13には、容量制御弁29と吐出室13aとを連通する高圧通路33と、容量制御弁29と圧力調整室13cとを連通する給気通路35aが形成されている。
また、この圧縮機では、ラグプレート19が区画体とされているとともに、移動体37、制御圧室39及び制御機構41を備えている。移動体37は、斜板室1b内で駆動軸3と一体回転可能であり、かつラグプレート19に対して回転軸心O方向に移動するようになっている。ラグプレート19と移動体37とにより制御圧室39が区画されている。移動体37は、駆動軸3との間にOリング37aを有するとともに、ラグプレート19との間にOリング37bを有している。制御圧室39は内部の圧力によって回転軸心O方向で後方に向かって移動体37を移動させる。移動体37は、回転軸心O方向で後方に向かって移動することにより斜板5を押圧し、その傾斜角度を変更する。
駆動軸3の後端には、回転弁43が一体に設けられている。回転弁43は、図5及び図6に示すように、樹脂部品45と金属部品47とからなる。樹脂部品45は耐熱性のある断熱材料からなる。
樹脂部品45は、図3に示すように、フランジ45aと、フランジ45aから前方に一体に延びる嵌合部45fと、嵌合部45fから前方に一体に延びる第1管45bとからなる。フランジ45a及び嵌合部45fには連通孔45cが形成されている。第1管45bは、フランジ45aと同軸の円柱状をなし、内部に通孔45dが形成されている。通孔45dと連通孔45cとは、同径であり、互いに連通している。第1管45bの前端には小径部45eが形成されている。
金属部品47はフランジ45aと同径の管状である。金属部品47内に嵌合部45fが嵌合されることにより樹脂部品45と金属部品47とが一体とされている。この状態において、金属部品47と第1管45bとの間には環状空間49が形成されている。金属部品47には、環状空間49を外周側に開口し、環状空間49と吸入通路1dとを間欠的に連通する連通窓47aが形成されている。金属部品47は、図3に示すように、連通窓47aの後方に環状のシール溝47bを有し、シール溝47b内にはシールリング47cが収納されている。環状空間49及び連通窓47aが本発明の導入通路に相当する。
図1及び図2に示すように、樹脂部品45と金属部品47とは予め一体化されて回転弁43とされている。駆動軸3には回転軸心Oと同軸に延びる軸孔3aが後端から前方に向かって形成されている。小径部45eがこの軸孔3aに篏合される。こうして、導入通路を駆動軸3に容易に形成することができるとともに、駆動軸3と回転弁43とを容易に組み付けることが可能となっている。
回転弁43は圧縮機に組み付けられた状態において軸孔1c内に収納されている。回転弁43と軸孔1cとの間には回転弁43が回転できるだけの隙間だけが確保されている。また、回転弁43は、樹脂部品45のフランジ45aがバルブプレート25と当接している。このため、フランジ45aは、ストッパとして機能し、駆動軸3がリヤハウジング13に近づく方向に移動することを規制する。バルブプレート25及び吐出弁板27には、連通孔45cを圧力調整室13cに連通させる導圧孔25cが貫設されている。
フランジ45a及び金属部品47の外径は駆動軸3の外径よりやや大きくされており、金属部品47の前端には復帰ばね51の後端が当接されている。復帰ばね51は、傾斜角度が最小である状態で斜板5と当接し、傾斜角度を復帰することができる付勢力を有している。このため、復帰ばね51を駆動軸3や回転弁43に対してサークリップで設ける必要がなく、部品点数の削減を実現することができる。
駆動軸3には、軸孔3aの前端で軸孔3aと連通し、径方向に延びる径孔3bが形成されている。径孔3bは、移動体37が最も前進した状態でも制御圧室39に連通するようになっている。図3に示すように、回転弁43の連通孔45c及び通孔45dは軸孔3aと連通している。連通孔45c、通孔45d、軸孔3a及び径孔3bが制御通路を構成している。
この圧縮機は車両の空調装置に用いられる。そして、圧縮機は、駆動軸3がエンジンやモータによって回転駆動される。ここで、この圧縮機では、図1及び図2に示すように、シリンダブロック1に吸入通路1dが形成され、環状空間49及び連通窓47aを有する回転弁43が駆動軸3に一体に設けられている。そして、吸入路11bが斜板室1bに開口している。このため、蒸発器を経た冷媒はまずは吸入路11bにより斜板室1bに導入される。
そして、図3及び図4に示すように、駆動軸3の回転に伴い、環状空間49とシリンダブロック1の各吸入通路1dとが間欠的に連通する。このため、斜板室1d内の冷媒がそのタイミングで吸入行程の各圧縮室23に吸入される。この際、シールリング47cは圧力調整室13cと軸孔1cとの間を封止する。各圧縮室23内の冷媒は、圧縮行程で各ピストン9によって圧縮される。また、各圧縮室23内の冷媒は、吐出行程で各吐出ポート25a及び各吐出弁27aを経て吐出室13aに吐出される。吐出室13a内の冷媒は凝縮器に吐出される。
この際、容量制御弁29が圧力調整室13c内の圧力を高くすれば、その圧力が導圧孔25c、回転弁43の連通孔45c及び通孔45d、駆動軸3の軸孔3a及び径孔3bを経て制御圧室39に導かれ、移動体37が回転軸心O方向の後方に移動する。このため、斜板5が移動体37に押され、傾斜角度が小さくなる。
逆に、容量制御弁29が圧力調整室13c内の圧力を低くすれば、その圧力が導圧孔25c、回転弁43の連通孔45c及び通孔45d、駆動軸3の軸孔3a及び径孔3bを経て制御圧室39に導かれ、移動体37が回転軸心O方向の前方に移動する。このため、斜板5は、移動体37に押されなくなる。このため、斜板5は、復帰ばね51の付勢力により、最小の傾斜角度から復帰する。また、斜板5は、各ピストン9に作用する圧縮反力によって傾斜角度を大きくする。
こうして、この圧縮機は、リヤハウジング13に吸入室を形成することなく、傾斜角度に応じた能力で空調装置による車室の冷房を実現する。このため、リヤハウジング13の吐出室13a内の高温高圧の冷媒が斜板室1b内の低温低圧の冷媒を加熱することはなく、体積効率が向上する。また、リヤハウジング13に大きな吐出室13aを形成し易く、吐出脈動も抑制し易い。
したがって、この圧縮機は、体積効率に優れ、かつ吐出脈動を抑制可能である。
また、この圧縮機では、外部の冷媒が容積の大きな斜板室1bにまず導入されることから、吸入脈動を抑制することも可能である。
さらに、この圧縮機では、リヤハウジング13に吸入室を形成する必要がなく、かつ斜板室1bとその吸入室とを連通する吸入用通路をシリンダブロック1に設ける必要がない。このため、この圧縮機は、小型化を希求した場合におけるその吸入用通路による吸入圧損失を回避でき、この意味でも優れた体積効率を発揮する。
また、この圧縮機では、リヤハウジング13において、吐出室13aが環状に形成され、圧力調整室13cがその吐出室13aに囲まれていることから、圧力調整室13c内の高温の冷媒が吐出室13a内の高温の冷媒によってその温度を維持し易く、優れた制御性も発揮する。
さらに、この圧縮機では、リヤハウジング13に吸入室を形成する必要がないため、以下の作用効果も奏する。(1)制御機構41の一部としての容量制御弁29のレイアウト等、設計の自由度が向上する。(2)リヤハウジング13に吐出室13aと吸入室とを区画する隔壁を設ける必要がない。このため、吐出室13aから吸入室への冷媒の漏れを防止するための隔壁による締め代を考慮する必要がなく、各シリンダボア1aの変形を抑制できる。このため、性能、制御性及び耐久性が向上する。(3)吐出室13a内に設ける各吐出弁27aのリード部を長くすることができる。このため、各吐出弁27aのバネ定数を低くし、圧力損失を低減して性能が向上する。また、各吐出弁27aの応力を低減することができるため、耐久性が向上する。
また、この圧縮機では、各吸入通路1dが軸孔1cから各シリンダボア1aに向かって放射方向に延びて形成されている。このため、潤滑油の割合が低い冷媒が斜板室1bから各圧縮室23に吸入されることとなり、斜板室1b内の潤滑油量を維持しつつ、空調装置が高い冷房効果を発揮できる。
(実施例2)
実施例2の圧縮機は、図8及び図9に示すように、駆動軸32及び回転弁40を採用している。駆動軸32は、実施例1の駆動軸3よりもやや長い。駆動軸32の後端には小径部32aが形成されている。
回転弁40は回転弁本体44とストッパ46とからなる。回転弁本体44は、円筒状をしており、小径部32aよりもやや前方で駆動軸32に圧入されている。回転弁本体44には、回転軸心O方向に延びる通孔44aが貫設されている。回転弁本体44と軸孔1cとの間にはラジアルすべり軸受48が設けられている。
駆動軸32の小径部32aにはストッパ46が圧入されている。ストッパ46は、小径部32aと同軸の円筒状をなす筒部46aと、筒部46aの前方で同軸に設けられた第1フランジ46bと、筒部46aの後方で同軸に設けられた第2フランジ46cとからなる。第1フランジ46bには、回転軸心O方向に延びる通孔46eが貫設されている。第1フランジ46bと第2フランジ46cとの間は、筒部46aの外周に位置する環状空間46dとされている。シリンダブロック1の全ての吸入通路1dは、軸孔1c側において、環状空間46dに開口している。通孔44a、軸孔1cにおける回転弁本体44とストッパ46との間の隙間、通孔46e及び環状空間46dが本発明の導入通路に相当する。
ストッパ46の第1、2フランジ46b、46cの外周面には、軸孔1cの内周面と摺接するシール材50a、50bが設けられている。
バルブプレート25、吐出弁板27及び図示しないリテーナ板には連通孔25bが形成されている。ストッパ46の第2フランジ46cはバルブプレート25の前面と当接している。ストッパ46の筒部46a内は、連通孔25bによって圧力調整室13cと連通している。駆動軸32の軸孔3aは筒部46a内に連通している。他の構成は実施例1と同様である。
この圧縮機では、ストッパ46は駆動軸32がリヤハウジング13に近づく方向に移動することを規制する。このため、組み付け時に駆動軸32の位置決めを容易に行うことができる。
また、この圧縮機では、ラジアルすべり軸受48が回転弁本体44に作用するラジアル力を好適に受けることができる。
さらに、この圧縮機では、ストッパ46と軸孔1cとの間に各吸入通路1dを跨ぐシール材50bが設けられているため、冷媒が回転弁40から軸孔1c内に漏れにくく、高い体積効率を発揮できる。他の作用効果は実施例1と同様である。
(実施例3)
実施例3の圧縮機では、図10及び図11に示すように、実施例1、2のような吸入通路1dが形成されたシリンダブロック1を採用しておらず、吸入通路が形成されていないシリンダブロック6を採用している。また、この圧縮機では、実施例1、2のような回転弁43、40を採用しておらず、各ピストン10を採用している。
各ピストン10にはピストン内通路10aが貫設されている。ピストン内通路10aは、シリンダブロック6の軸孔6c側で斜板室1bと連通する開口10bを有している。また、ピストン内通路10aは、シリンダブロック6の軸孔6c側で各圧縮室23と連通する吸入ポート10cを有している。ピストン10はピストン内通路10aによって中空とされ、ピストン内通路10aはピストン10内で大きな容積を占めている。
各ピストン10の圧縮室23側の面であるピストントップ面10dには、図12に示すように、頭上弁12が設けられている。各頭上弁12は略U字形状の切り抜き12fを有している。各頭上弁12は、この切り抜き12fにより、ピストントップ面10dに固定される固定部12aと、固定部12と一体をなし、吸入ポート10cから離れる方向に向かって延び、弾性変形可能な第1リード部12bと、第1リード部12bから第1リード部12bに対して直角に一方に延びた後で吸入ポート10cに近づく方向に向かって延び、弾性変形可能な第2リード部12cと、第1リード部12bから第1リード部12bに対して直角に他方に延びた後で吸入ポート10cに近づく方向に向かって延び、弾性変形可能な第2リード部12dと、第2リード部12c、12dと一体をなし、吸入ポート10cを開閉可能な弁部12eとからなる。
各固定部12aは、図10及び図11に示すように、ボルト14によってピストントップ面10dに固定されている。各ボルト14の頭部14aは各圧縮室23側に配置されている。各頭部14aは、図10に示すように、ピストン10が上死点にあれば、吐出ポート25a内に位置する。
また、この圧縮機では、駆動軸32と軸孔6cとの間にはラジアルころがり軸受38が設けられている。また、駆動軸32の小径部32aにはストッパ52が圧入されている。ストッパ52は、小径部32aと同軸の円筒状をなす筒部52aと、筒部52aの後方で同軸に設けられたフランジ52bとからなる。フランジ52bの外周面には、軸孔6cの内周面と摺接するシール材50cが設けられている。他の構成は実施例1、2と同様である。
この圧縮機では、斜板室1b内の冷媒は、各ピストン10のピストン内通路10aを経て吸入行程の各圧縮室23に吸入される。ここで、各ピストン内通路10aがピストン10内で大きな容積を占めているため、各ピストン内通路10aの合計の容積による吸入脈動の抑制効果が得られるとともに、各ピストン10の軽量化により、動力の低減も実現できる。また、各ピストン内通路10aの開口10bがシリンダブロック6の軸孔6c側に形成されているため、潤滑油の割合が低い冷媒が斜板室1bから各圧縮室23に吸入されることとなり、斜板室1b内の潤滑油量を維持しつつ、空調装置が高い冷房効果を発揮できる。
また、この圧縮機では、各頭上弁12が上記のように構成されているため、第1リード部12b及び第2リード部12c、12dで弾性変形することとなり、弾性変形する部分が長い。このため、各頭上弁12のバネ定数を低くし、圧力損失を低減して性能が向上する。また、各頭上弁12の応力を低減することができるため、耐久性が向上する。
さらに、この圧縮機では、各ピストン10が上死点にあれば、各ボルト14の頭部14aが吐出ポート25a内に位置するため、各吐出ポート25aのデッドスペースを小さくすることができる。このため、体積効率が向上する。他の作用効果は実施例1、2と同様である。
以上において、本発明を実施例1〜3に即して説明したが、本発明は上記実施例1〜3に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
本発明は、実施例1、2のような単一のシリンダブロックを備えた片頭容量可変型斜板式圧縮機ばかりでなく、2個のシリンダブロックを備えた両頭容量可変型斜板式圧縮機でも実現可能である。
さらに、上記実施例1〜3の圧縮機では吐出室13aを環状に形成したが、吐出室をU字状に形成しても、本発明の作用効果を奏することができる。
また、上記実施例1〜3の圧縮機では吸入路11bをフロントハウジング11に形成したが、シリンダブロック1、6に吸入路11bを形成してもよい。
さらに、上記実施例1〜3の圧縮機では、制御機構として、容量制御弁に低圧通路、高圧通路及び給気通路を接続したが、高圧通路に固定絞りを設け、低圧通路に容量制御弁を設けた制御機構でもよい。また、高圧通路に容量制御弁を設け、低圧通路に固定絞りを設けた制御機構でもよい。
本発明は車両等の空調装置に利用可能である。
1b…斜板室
13a…吐出室
1a…シリンダボア
1、6…シリンダブロック
11…フロントハウジング
13…リヤハウジング
3、32…駆動軸
5…斜板
O…回転軸心
7…リンク機構
23…圧縮室
9、10…ピストン
19…区画体(ラグプレート)
37…移動体
39…制御圧室
41…制御機構
11b…吸入路
1d、10a…吸入通路
49、47a、44a、1c、46e、46d…導入通路
12…頭上弁
43、40…回転弁
46…ストッパ
1c…軸孔
50b、50c…シール材
51…復帰ばね
10d…ピストントップ面
25a…吐出ポート
25…バルブプレート
14a…頭部
14…ボルト

Claims (7)

  1. 斜板室、吐出室及び複数のシリンダボアが形成されたシリンダブロックを有するハウジングと、
    前記シリンダブロックに回転可能に支承された駆動軸と、
    前記斜板室内に配置されて前記駆動軸とともに回転される斜板と、
    前記駆動軸と前記斜板との間に設けられ、前記駆動軸の回転軸心に直交する方向に対する前記斜板の傾斜角度の変更を許容するリンク機構と、
    前記各シリンダボアに収納され、前記斜板の回転によって前記傾斜角度に応じたストロークで往復動して前記各シリンダボア内に圧縮室を形成するピストンと、
    前記斜板室内で前記駆動軸と一体回転可能に設けられた区画体と、
    前記斜板室内に設けられて前記駆動軸と一体回転可能であり、かつ前記区画体に対して前記回転軸心方向に移動して前記傾斜角度を変更する移動体と、
    前記区画体と前記移動体とにより区画され、内部の圧力によって前記移動体を移動させる制御圧室と、
    前記制御圧室内の圧力を制御する制御機構とを備え、
    外部から吸入冷媒を取り込むための吸入路が前記斜板室に開口し、
    前記斜板室と前記各圧縮室とを連通する吸入通路が前記シリンダブロック又は前記各ピストンに形成されていることを特徴とする容量可変型斜板式圧縮機。
  2. 前記吸入通路は前記シリンダブロックに形成され、
    前記駆動軸には、前記駆動軸の回転に伴って前記斜板室と前記吸入通路とを間欠的に連通する導入通路が形成されている請求項1記載の容量可変型斜板式圧縮機。
  3. 前記駆動軸は、前記導入通路が形成された回転弁を有している請求項2記載の容量可変型斜板式圧縮機。
  4. 前記回転弁は、前記回転軸心方向のうち、前記回転弁が前記吐出室側に移動することを規制するストッパを有している請求項3記載の容量可変型斜板式圧縮機。
  5. 前記駆動軸の前記回転弁側の端部は、前記回転弁の前記駆動軸側の端部よりも小径に形成されており、
    前記斜板と前記回転弁との間には、前記傾斜角度が最小の前記斜板を復帰する付勢力を有する復帰ばねが設けられている請求項3又は4記載の容量可変型斜板式圧縮機。
  6. 前記吸入通路は前記各ピストンに形成され、
    前記各吸入通路は、一端側が前記斜板室と連通し、他端側が前記各ピストンにおける前記圧縮室に臨むピストントップ面に開口されており、
    前記吸入通路を開放及び閉鎖可能に前記ピストントップ面に設けられ、前記各圧縮室が吸入行程にあるときに開弁する頭上弁を有している請求項1記載の容量可変型斜板式圧縮機。
  7. 前記各圧縮室と前記吐出室との間には、吐出ポートが形成されたバルブプレートが設けられ、
    前記各頭上弁は、頭部が前記各圧縮室側に配置されたボルトによって前記ピストントップ面に固定され、
    前記各頭部は、前記ピストンが上死点にあれば、前記吐出ポート内に位置する請求項6記載の容量可変型斜板式圧縮機。
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