JP2016164106A - 二酸化塩素ガス発生剤、及び消臭除菌剤 - Google Patents

二酸化塩素ガス発生剤、及び消臭除菌剤 Download PDF

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Abstract

【課題】環境の消臭、細菌やウイルスによる感染の予防、及び防カビ等に効果的な二酸化塩素ガスを発生させるために用いられる新規な二酸化塩素ガス発生剤、及び二酸化塩素ガス発生剤を用いた消臭除菌剤である。
【解決手段】二酸化塩素ガス発生用薬剤を、ポリオレフィン系樹脂及び/又はポリ乳酸系樹脂、炭酸カルシウムを含有する樹脂組成物よりなるフィルム内で収納することを特徴とする二酸化塩素ガス発生剤、及び消臭除菌剤である。
【選択図】なし

Description

本発明は、環境の消臭、細菌やウイルスによる感染の予防、及び防カビ等に効果的な二酸化塩素ガスを発生させるための二酸化塩素ガス発生剤、及び二酸化塩素ガス発生剤を用いた消臭除菌剤に関する。
二酸化塩素ガスは、その高い酸化力のために、消臭、殺菌、ウイルス除去、防カビ、防腐、及び漂白などの作用を有することが注目されている。二酸化塩素ガスのこのような作用を利用した消臭除菌器具として、空気浄化用具および袋入り抗菌剤が知られている(特許文献1〜4)。いずれの消臭除菌器具においても、携帯型としては、二酸化塩素ガスを発生させるガス発生体は、ネームカードケースの裏面側に固定されたり、袋体型ケースの内部に収容されたりした後、ストラップにより首から吊り下げて使用される。また、固定型としては、二酸化塩素ガスを発生させるガス発生体を小さな穴の開いたプラスチック製の容器や紙製の容器に収納された形で固定される。
しかしながら、従来の二酸化塩素ガスを用いた消臭除菌器具は、ガス発生体から発生した二酸化塩素ガスの濃度をコントロールすることが難しく、二酸化塩素ガスが有する消臭、殺菌およびウイルス除去などの作用を十分に発揮させることはできなかった。また、二酸化塩素ガスが発生する通気孔から過剰に発生した二酸化塩素ガスが直接肌に触れて薬傷を起こすおそれや水分が入ることにより異常にガスが発生するおそれがあった。
特開2012−90743号公報 特許第5172002号 実用新案登録第3154094号 特開2012−11028号公報
環境の消臭、細菌やウイルスによる感染の予防、及び防カビ等に効果的な二酸化塩素ガスを発生させるために用いられる新規な二酸化塩素ガス発生剤、及び二酸化塩素ガス発生剤を用いた消臭除菌剤である。
本発明者らは、研究を重ね、二酸化塩素ガス発生用薬剤を、ポリオレフィン系樹脂及び/又はポリ乳酸系樹脂、炭酸カルシウムを含有する樹脂組成物よりなるフィルム内で収納することにより、上記の課題を解決できることを見出した。
本発明は、上記知見に基づき完成されたものであり、以下の記載できる。
項1 二酸化塩素ガス発生用薬剤を、ポリオレフィン系樹脂及び/又はポリ乳酸系樹脂、炭酸カルシウムを含有する樹脂組成物よりなるフィルム内で収納することを特徴とする二酸化塩素ガス発生剤。
項2 ポリオレフィン系樹脂がポリエチレン樹脂及び/又はポリプロピレン樹脂である項1記載の二酸化塩素ガス発生剤。
項3 樹脂組成物を二軸延伸して得られるフィルムの内で収納する項1又は2記載の二酸化塩素ガス発生剤。
項4 フィルムにおける小孔の平均孔径が0.005〜1.0μmである項1〜3いずれかに記載の二酸化塩素ガス発生剤。
項5 フィルムのJIS Z 0208に準処して測定される透湿度が500〜7,500g/m・24Hrである項1〜4いずれかに記載の二酸化塩素ガス発生剤。
項6 フィルムに不織布層が積層されていることを特徴とする項1〜5いずれかに記載の二酸化塩素ガス発生剤。
項7 二酸化塩素ガス発生用薬剤が無機多孔質担体に亜塩素酸塩が担持されていることを特徴とする項1〜6いずれかに記載の二酸化塩素ガス発生剤。
項8 無機多孔質担体がパリゴルスカイト及び/又はセピオライトであることを特徴とする項7記載の二酸化塩素ガス発生剤。
項9 項1〜8いずれか記載の二酸化塩素ガス発生剤を用いてなる消臭除菌剤。
二酸化塩素ガス発生剤は、過剰に発生した二酸化塩素ガスが直接肌に触れて薬傷を起こすおそれや水分が入ることにより異常にガスが発生するおそれがなく、箱型や円筒型の置物やネームプレート型の吊り下げ容器やペンダント型の吊り下げ容器の中で用いられ、用途としては消臭除菌剤として有用に用いられる。
本発明は二酸化塩素ガス発生用薬剤を、ポリオレフィン系樹脂及び/又はポリ乳酸系樹脂、炭酸カルシウムを含有する樹脂組成物よりなるフィルム内で収納することを特徴とする二酸化塩素ガス発生剤である。
二酸化塩素ガス発生用薬剤
本発明の二酸化塩素ガス発生用薬剤は、空気との接触により、二酸化塩素ガスを発生させ得る物質である限り、特に限定されるものではない。
本発明の二酸化塩素ガス発生用薬剤としては、亜塩素酸塩を含有する物質が使用される。亜塩素酸塩は酸性物質との接触により二酸化塩素ガスを発生させることが知られているところ、空気中の水蒸気、二酸化炭素を用いて酸性物質を生成させ、該酸性物質を亜塩素酸塩と接触させることにより、二酸化塩素ガスを発生させることができる。
亜塩素酸塩としては、亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸カリウム、及び亜塩素酸リチウムのような亜塩素酸のアルカリ金属塩、並びに亜塩素酸マグネシウム、及び亜塩素酸カルシウムのような亜塩素酸のアルカリ土類金属塩などが挙げられる。中でも、低コストで、かつ市販品が汎用されている点で、亜塩素酸のアルカリ金属塩が好ましく、入手が容易な点から亜塩素酸ナトリウムがより好ましい。
亜塩素酸塩の含有量は、二酸化塩素ガス発生用薬剤の全量に対して、1重量%以上が好ましく、3重量%以上がより好ましく、5重量%以上がさらにより好ましい。この範囲であれば、十分に二酸化塩素を発生させることができる。また、亜塩素酸塩の含有量は、二酸化塩素ガス発生用薬剤の全量に対して、25重量%以下が好ましく、20重量%以下がより好ましい。この範囲であれば、二酸化塩素ガス発生用薬剤の劇物指定を回避できる。
二酸化塩素ガス発生用薬剤の具体例としては、例えば、亜塩素酸塩を担持させた無機多孔質担体を例示することができる。
亜塩素酸塩を担持させた無機多孔質担体においては、該無機多孔質担体の孔の中に空気中の二酸化炭素と水蒸気が吸収されて炭酸が生成するので、当該孔の中において当該炭酸(弱酸性物質)と亜塩素酸塩とが接触し、二酸化塩素ガスが発生する。
無機多孔質担体の種類は特に限定されず、公知の無機多孔質担体を制限なく使用できる。公知の無機多孔質担体として、例えば、セピオライト、パリゴルスカイト、モンモリロナイト、シリカゲル、珪藻土、ゼオライト、及びパーライト等が挙げられる。中でも、亜塩素酸塩の分解が抑えられる点で、濃度10重量%で水に懸濁させた懸濁液がアルカリ性、即ちpH8以上を示すものが好ましく、パリゴルスカイト、及びセピオライトがより好ましく、セピオライトが特に好ましい。
セピオライトは、ケイ酸マグネシウム塩の天然鉱物であり、その化学構造式は下記一般式(1)で表される。
(OH(OH)MgSi1230・8HO (1)
また、その結晶構造は繊維状で、表面に多数の溝を有すると共に内部に筒型トンネル構造のクリアランスを多数有し、非常に比表面積の大きい物質である。本発明には、セピオライト原鉱石を粉砕精製したもの、粉砕物を成型したもの、又はこれらを約100〜800℃で加熱焼成して得たものの何れも使用できる。形状は、粒状、粉状、繊維状、及び成型体の何れであってもよい。また、セピオライトは吸保水能が極めて大きく、自重と同じ水分を吸収しても表面は実質的に乾燥状態を示すことができる。
無機多孔質担体の形状は、特に限定されず、粒状、粉状、繊維状、及びこれらを成型した形状などの何れであってもよい。中でも、粒状が好ましい。
無機多孔質担体が粒状又は粉状である場合の、平均粒子径は、約0.1〜10mmが好ましく、約0.3〜6mmがより好ましく、約0.5〜3mmがさらにより好ましい。平均粒子径は、ふるいわけ試験(JIS Z 8815)により測定した値である。
無機多孔質担体の比表面積は、約50〜350m/gが好ましく、約70〜250m/gがより好ましく、約100〜200m/gがさらにより好ましい。比表面積は、BET多点法(JIS Z 8830)により測定することができる。
無機多孔質担体の細孔容積は、約0.1〜0.7cc/gが好ましく、約0.15〜0.6cc/gがより好ましく、約0.2〜0.5cc/gがさらにより好ましい。細孔容積は、BET多点法(JIS Z 8830)により測定することができる。
無機多孔質担体に亜塩素酸塩を担持させる場合に、亜塩素酸塩の担持量は、無機多孔質担体100重量部に対して、亜塩素酸塩1〜40重量部が好ましく、3〜25重量部がより好ましく、5〜20重量部がさらにより好ましい。
亜塩素酸塩を担持させた無機多孔質担体においては、アルカリ剤も担持することが好ましい。アルカリ剤を担持させることにより、二酸化塩素ガスを長期にわたって安定した量で発生させることができる。
アルカリ剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及び水酸化リチウムのような水酸化物、並びに炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、及び炭酸リチウムのような炭酸塩などが挙げられる。中でも、経済性の面から、水酸化ナトリウム、及び炭酸ナトリウムが好ましく、発生剤の保存安定性が良い点で、水酸化ナトリウムがより好ましい。
アルカリ剤の担持量は、亜塩素酸塩(mol)に対して、0.7モル当量より多いのが適当であり、0.73モル当量以上がより好ましく、0.75モル当量以上がさらにより好ましい。この範囲であれば、担持された亜塩素酸塩が常温で分解され難い。また、過剰量の二酸化塩素を短期間に発生させてしまうことがなく、消毒などの二酸化塩素の効果を発揮できるだけの二酸化塩素を長期間安定して発生することができる。
また、発生剤のアルカリ剤の担持量は、亜塩素酸塩(mol)に対して、2モル当量以下が適当である。1.7モル当量以下がより好ましく、1.4モル当量以下がさらにより好ましい。この範囲であれば、二酸化塩素ガスの発生が確保される。また、発生剤の危険物指定を避けることができ、過剰量の二酸化塩素ガスの発生などの危険性を避けることもできる。
無機多孔質担体に、亜塩素酸塩または亜塩素酸塩およびアルカリ剤を担持させる方法は特に限定されない。例えば、含浸法、及びスプレー法などが挙げられる。二酸化塩素の発生量が多くなり、又は二酸化塩素を安定して発生させることができる点で、スプレー法の方が好ましい。以下、亜塩素酸塩およびアルカリ剤を担持させる場合について説明するが、アルカリ剤を担持させない場合には、アルカリ剤を使用しないこと以外、以下の説明と同様である。
含浸法では、乾燥状態の無機多孔質担体に、亜塩素酸塩溶液およびアルカリ剤溶液をそれぞれ含浸させてもよく、亜塩素酸塩及びアルカリ剤を含む溶液を含浸させてもよい。無機多孔質担体への均一な担持を行える点で、亜塩素酸塩及びアルカリ剤を含む溶液を含浸させるのが好ましい。各溶液を含浸させる場合は、何れを先に含浸させてもよいが、アルカリ剤を先に含浸させるのが好ましい。
スプレー法でも、乾燥状態の無機多孔質担体に、亜塩素酸塩溶液及びアルカリ剤溶液をそれぞれスプレーしてもよく、亜塩素酸塩及びアルカリ剤を含む溶液をスプレーしてもよい。無機多孔質担体への均一な担持を行える点で、亜塩素酸塩及びアルカリ剤を含む溶液をスプレーするのが好ましい。各溶液をスプレーする場合は、何れを先にスプレーしてもよいが、アルカリ剤を先にスプレーさせるのが好ましい。
含浸又はスプレーする溶液は、通常、水溶液であるが、亜塩素酸塩及びアルカリ剤を溶解させることができれば有機溶媒を含んでいてもよい。
亜塩素酸塩及びアルカリ剤を含む溶液を含浸又はスプレーする場合、無機多孔質担体100重量部に対して、亜塩素酸塩を1〜46重量%、及びアルカリ剤を1〜60重量%含む溶液を、10〜100重量部含浸又はスプレーすればよい。
特に、無機多孔質担体100重量部に対して、1〜46重量%の亜塩素酸塩及び1〜60重量%のアルカリ剤を含む溶液の合計担持量を70重量部以下とするのが好ましい。これにより、亜塩素酸塩を含むにもかかわらず、発生剤が現法の危険物第一類第三種に該当せず、より安全かつ便利に取り扱うことが可能となる。
無機多孔質担体に、亜塩素酸塩または亜塩素酸塩およびアルカリ剤を担持させる場合には、含水率が余りに高いと、亜塩素酸塩が塩素酸塩に分解する反応が促進される可能性が有り、更に発生する二酸化塩素量が少なくなる。以上の理由より、二酸化塩素剤中の水分含有量は、10重量%以下であり、5重量%以下が好ましく、3重量%以下がより好ましい。
無機多孔質担体に、亜塩素酸塩、及びアルカリ剤を含ませた後は、必要に応じて、乾燥すればよい。含浸又はスプレーと乾燥とを複数回繰り返すこともでき、それにより、亜塩素酸塩、及びアルカリ剤の担持量を増大させることができる。
乾燥方法は特に限定されないが、真空乾燥機、流動乾燥機、棚段乾燥機、回転式乾燥機、又は減圧乾燥器等を用いて乾燥させることができる。また、乾燥条件も特に限定されないが、30〜150℃、好ましくは70〜130℃で、0.5〜10時間、好ましくは0.5〜5時間の条件が例示される。
亜塩素酸塩、必要であればアルカリ剤を無機多孔質担体に担持させる場合には、更に常温(23℃)で固体である酸を含有させてもよい。常温(23℃)で固体である酸は、例えば、23℃で固体であるクエン酸、アジピン酸などであり、このような酸は空気中の水蒸気を徐々に吸収して、酸性溶液を生成するため、該酸性溶液と亜塩素酸塩との接触により二酸化塩素ガスを発生させ得る。
常温(23℃)で固体である酸の含有量は、無機多孔質担体100重量部に対して、0.1〜60重量部が好ましく、1〜40重量部がより好ましく、1〜20重量部がさらにより好ましい。
フィルム
本発明のフィルムは、ポリオレフィン系樹脂及び/又はポリ乳酸系樹脂、炭酸カルシウムを含有する樹脂組成物より得られる。
本発明のフィルムに用いられるポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン(高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレンなど)樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレンとα−オレフィンとの共重合体、プロピレンとα−オレフィンとの共重合体等が挙げられる。前記α−オレフィンとしては、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン等の炭素数4〜12のα−オレフィンが挙げられる。中でも、ポリエチレン樹脂及び/又はポリプロピレン樹脂であることが好ましい。
また、本発明で用いられるポリ乳酸系樹脂としてはポリ乳酸または乳酸とヒドロキシカルボン酸との共重合体等が使用できる。具体的には、ポリ(D−乳酸)とポリ(L−乳酸)と、D−乳酸とL−乳酸との共重合体と、D−乳酸とヒドロキシカルボン酸との共重合体あるいはL−乳酸とヒドロキシカルボン酸との共重合体と、D−乳酸とL−乳酸とヒドロキシカルボン酸との共重合体とから選ばれるいずれかの重合体、あるいはこれらのブレンド体が挙げられる。コモノマーとして用いられるヒドロキシカルボン酸としては、グリコール酸、ヒドロキシ酸、ヒドロキシ吉草酸、ヒドロキシペンタン酸、ヒドロキシカプロン酸、ヒドロキシヘプタン酸等が挙げられる。
本発明のフィルムに用いられる炭酸カルシウムの含有量はポリオレフェン系樹脂及び/又はポリ乳酸系樹脂100重量部に対して、40〜250重量部が好ましく、50〜200重量部がより好ましく、60〜150重量部がさらにより好ましい。
本発明のフィルムの製造方法は特に限定されず、従来公知の多孔質フィルムの製造方法を適宜採用すればよい。例えば、ポリオレフィン系樹脂及び/又はポリ乳酸系樹脂に、炭酸カルシウムを添加、混練した後、Tダイ法やインフレーション法等でフィルム状に成形し、インラインもしくはオフラインにて、少なくともロール一軸延伸し、好ましくは二軸延伸して巻き取ることにより、気体を透過させ液体を透過させない程度の小孔が穿設された透湿防水フィルムを得ることができる。フィルム化や延伸の際の条件等は従来公知の技術に基づき適宜設定すればよい。また、本発明の二酸化塩素ガス発生剤に用いられるフィルムは、種々の市販品の中から適宜選択して用いることもできる。
本発明のフィルムの小孔は、気体を透過させ液体を透過させない程度のものであるため、皮膚等への直接の接触がなく、汗や水分が掛かった場合でも急激な反応を起こさず、安定した二酸化塩素ガスの発生を行うことができる。かかる小孔の平均孔径は通常0.005〜1.0μm程度であることが好ましい。平均孔径は電子顕微鏡で観察した結果から、画像処理を施すことにより測定することができる。
本発明のフィルムのJIS Z 0208に準処して測定された透湿度は、100〜8,000g/m・24Hrであることが好ましく、500〜7,500g/m・24Hrであることがより好ましい。
本発明のフィルムのJIS P 8117に準処して測定された透気度は、50〜25,000sec/100ccであることが好ましく、100〜20,000sec/100ccであることがより好ましい。
本発明のフィルムの厚さは、15〜200μmが好ましく、30〜120μmであることがより好ましい。フィルムが厚すぎると、得られるフィルムが厚くなりすぎて、取り扱い難く、熱接着の不良が発生する場合があり、一方、薄すぎると、取り扱いが難しく、得られるフィルムの強度が低下し、破れたりするおそれがある。
本発明のフィルムには、更に本発明の効果を損なわない範囲で、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、抗菌剤、防カビ剤、発錆防止剤、滑剤、顔料、耐熱安定剤等の各種添加剤を含んでいてもよい。これら各種添加剤をも含む場合、その含有量はフィルム中、20重量%以下であることが好ましく、10重量%以下であることがより好ましい。
本発明のフィルムは、フィルムの片側または両側に不織布層を積層した構成のフィルムであってよい。不織布層は化学繊維を用いたものであることが好ましい。不織布は短繊維と長繊維の2種類の繊維が用いられる。通気性が良い点から長繊維のものを用いることが好ましい。
この化学繊維としては例えば一般的なポリオレフィン系の繊維やポリエステル系の繊維や、ナイロン系の繊維、ポリアミド系の繊維等が用いられる。中でもポリエチレンテレフタレート繊維やポリエチレンテレフタレートを芯物質とし、表面をポリエチレンとした複合型の繊維がフィルム強度や熱融着性の点から好適に用いられる。
不織布層に用いられる化学繊維の短繊維や長繊維は、通常その製造過程において、紡糸時もしくは紡糸されたフィラメントを切断する際に繊維表面に油剤が付与される。この油剤が残存している短繊維や長繊維で形成された不織布層を積層すれば、コロナ放電処理等の付加処理を行うことなく帯電防止性を発現させることができる。
不織布層の目付(単位面積質量)は、特に限定されないが、好ましくは5g/m以上、50g/m以下であり、より好ましくは10g/m以上、30g/m以下である。
本発明において、フィルムと不織布層を積層させる場合には、ロールで与えられた熱および圧力によりフィルムに不織布層を融着させることが好ましい。
フィルムと不織布層を積層させる場合には、フィルムと不織布層と合わせた厚さが20〜500μmが好ましく、40〜300μmであることがより好ましく、50〜250μmであることが特に好ましい。
本発明の二酸化塩素ガス発生剤は、二酸化塩素ガス発生用薬剤がポリオレフィン系樹脂及び/又はポリ乳酸系樹脂、炭酸カルシウムを含有する樹脂組成物よりなるフィルム内で収納されていればよく、収納方法は問わず、空気中の水蒸気以外の外部からの水分と二酸化塩素ガス発生用薬剤とが接触することが起こらないように収納されていればよい。具体的にはフィルムを袋状に形成した後、二酸化塩素ガス発生用薬剤を入れ、その入り口を熱等の手段により、シールすることにより収納することができる。
本発明の二酸化塩素ガス発生剤は、二酸化塩素ガス発生剤を密封できる容器に入れておき、使用する際に密封された容器から取り出して、置き型、吊り下げ型等の容器(例えば、消臭除菌用容器)に内蔵させて、使用する。二酸化塩素ガス発生剤を密封するための容器はとしては、特に形状は限定されない。
使用前に二酸化炭素との接触を抑制するための二酸化塩素ガス発生剤を密封できる容器としては、容器の二酸化炭素の透過率が、好ましくは2.5×10−11cc(STP)/cm・sec・cmHg以下、より好ましくは5×10−10cc(STP)mm/cm・sec・cmHg以下の梱包材で包装しておけばよい。特に、二酸化塩素ガス発生剤に用いられるフィルムの厚さが50μm以下である場合、5×10−10cc(STP)mm/cm・sec・cmHg以下の梱包材で包装しておくのが好ましい。
また、使用前に水蒸気との接触を抑制するための二酸化塩素ガス発生剤を密封できる容器としては、容器の水蒸気の透過率が、好ましくは5×10−9cc(STP)/cm・sec・cmHg以下、より好ましくは1000×10−10cc(STP)mm/cm・sec・cmHg以下の梱包材で包装しておけばよい。特に、二酸化塩素ガス発生剤に用いられるフィルムの厚さが50μm以下である場合、1000×10−10cc(STP)mm/cm・sec・cmHg以下の梱包材で包装しておくのが好ましい。
二酸化炭素や水蒸気を透過し難い材料としては、金属やガラス等も考えられるが、包装材料としてはプラスチック製フィルムが多く使用される。プラスチックとしては、アルミ蒸着ポリエチレン(特に、アルミ蒸着ポリエチレンフィルム)、塩化ビニリデン、ポリクロロトリフルオロエチレンなどが挙げられる。
発生剤による二酸化塩素ガスの発生量は、消臭除菌剤を使用している時において、健康被害なしに、十分な濃度の二酸化塩素ガスを発生させる限り、特に制限されるものではない。二酸化塩素ガスの発生量は通常、0.0001〜0.1mg/g/hであり、消臭、殺菌およびウイルス除去などの効果、健康被害防止、および器物に対する腐食防止の観点から、0.0005〜0.03mg/g/hが好ましい。
本発明の実施例として、ネームプレート型の容器を用いた例を説明するが、これらに限定されるものではない。
[実施例1]
(二酸化塩素ガス発生用薬剤の製造)
セピオライト(近江鉱業社製「ミラクレーG−13F」、粒子径1〜3mm)を700℃前後で25時間焼成した後、冷却した。
25重量%の亜塩素酸ナトリウム水溶液および25重量%の水酸化ナトリウム水溶液を所定の割合で混合した溶液70重量部を、スプレー法により、上記セピオライト100重量部に噴射により含ませた後、70℃で2時間にわたって真空乾燥し、NaClO=6.0重量%、NaOH=2.0重量%、水=3.0重量%およびセピオライト=89.0重量%の組成を示す二酸化塩素ガス発生剤を得た。NaClOに対するNaOHのモル当量数は1.33であった。
(二酸化塩素ガス発生剤の製造)
得られた二酸化塩素ガス発生用薬剤7gを以下の実施例1〜6及び比較例1の袋体(寸法75mm×55mm)に入れて、入口を熱シールし、二酸化塩素ガス発生剤を製造した。尚、構成に記載された数字はフィルム又は不織布の厚さを示す。フィルムの透湿度、及び透気度はカッコ内の規格での値である。

実施例1:炭酸カルシウムをポリエチレン樹脂(低密度ポリエチレン)に分散させて二軸延伸させたフィルム
構成:フィルム=70μm
フィルムの透湿度540g/m・24Hr(JIS Z 0208)
フィルムの透気度16,000sec/100cc(JIS P 8117)。
フィルムにおける小孔の平均孔径0.03μm

実施例2:両側にポリエチレンテレフタレート(芯)/ポリエチレン(表面)不織布(長繊維)を積層した炭酸カルシウムをポリエチレン樹脂(低密度ポリエチレン)に分散させて二軸延伸させたフィルム
構成:不織布/フィルム/不織布=25μm/110μm/25μm
フィルムの透湿度7200g/m・24Hr(JIS Z 0208)
フィルムの透気度250sec/100cc(JIS P 8117)
フィルムにおける小孔の平均孔径0.12μm

実施例3:片側にポリエチレンテレフタレート不織布(長繊維)を積層した炭酸カルシウムをポリエチレン樹脂(低密度ポリエチレン)に分散させて二軸延伸させたフィルム
構成:フィルム/不織布=50μm/20μm
フィルムの透湿度1200g/m・24Hr(JIS Z 0208)
フィルムの透気度1,400sec/100cc(JIS P 8117)
フィルムにおける小孔の平均孔径0.02μm

実施例4:片側にポリアミド不織布(長繊維)を積層した炭酸カルシウムをポリエチレン樹脂(低密度ポリエチレン)に分散させて二軸延伸させたフィルム
構成:フィルム/不織布=100μ/30μm
フィルムの透湿度730g/m・24Hr(JIS Z 0208)
フィルムの透気度12,000sec/100cc(JIS P 8117)
フィルムにおける小孔の平均孔径0.04μm

実施例5:両側にポリエチレンテレフタレート(芯)/ポリエチレン(表面)不織布(長繊維)を積層した炭酸カルシウムをポリエチレン樹脂(低密度ポリエチレン)に分散させて二軸延伸させたフィルム
構成:不織布/フィルム/不織布=100μm/200μm/100μm
フィルムの透湿度5800g/m・24Hr(JIS Z 0208)
フィルムの透気度160sec/100cc(JIS P 8117)
フィルムにおける小孔の平均孔径0.08μm

実施例6:片側にポリエチレンテレフタレート不織布(長繊維)を積層した炭酸カルシウムをポリ乳酸樹脂(L−乳酸とヒドロキシカルボン酸との共重合体)に分散させて二軸延伸させたフィルム
構成:フィルム/不織布=30μm/50μm
フィルムの透湿度1350g/m・24Hr(JIS Z 0208)
フィルムの透気度800sec/100cc(JIS P 8117)
フィルムにおける小孔の平均孔径0.03μm

比較例1:ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン不織布(長繊維)
構成:不織布=50μm
得られた二酸化塩素ガス発生剤を10mm×50mmの正面開口部を有するネームプレート型の容器に入れて、以下の評価を行った。
(二酸化塩素発生評価)
得られたネームプレート型に入れた二酸化塩素ガス発生剤の当日と翌日の二酸化塩素ガス発生量を測定した。ネームプレート型に入れた二酸化塩素ガス発生剤を300mlガラス製充填塔 (直径50×高さ150mm)に入れ温度25℃、湿度60%において空気を1L/minで5時間通気させ、出口ガスをリン酸緩衝液でpH=7調整したヨウ化カリウム溶液に吸収させ二酸化塩素により遊離したヨウ素をチオ硫酸ナトリウム溶液で滴定して二酸化塩素ガスの発生量を調べ、表1に示す結果を得た。単位は、安定化二酸化塩素剤1gあたりの二酸化塩素ガス発生量mg/g/hで表した。
表1においては、二酸化塩素ガス発生用薬剤を、ポリオレフィン系樹脂及び/又はポリ乳酸系樹脂、炭酸カルシウムを含有する樹脂組成物よりなるフィルム内で収納することを特徴とする二酸化塩素ガス発生剤である実施例1〜6は二酸化塩素ガスの発生量が、当日と翌日で大きく変化することなく、安定的に発生することが示された。
一方、二酸化塩素ガス発生用薬剤を、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン不織布のみに収納された二酸化塩素ガス発生剤である比較例1は、二酸化塩素ガスの発生量が、当日と翌日で大きく変化していることが示された。
(水没評価)
500mlの広口ポリ容器に脱イオン水500mlを投入し、その中にネームプレート型に入れた二酸化塩素ガス発生剤を水没させた。なお、ブランクとして脱イオン水を用いた。10分後、1時間後、3時間後、6時間後、24時間後のpHを測定し、表2に記載された結果を得た。
実施例のものはどれも初期のpHが中性付近で低いものであったが、一般的な不織布を用いた比較例1は初期からアルカリ性になり、水分が侵入して内部の薬剤が溶解しているため問題がある。
また、実施例1〜4及び実施例6は特に熱シール性に優れ、水の浸入がより防止されていることが示された。
以上より、本発明の二酸化塩素ガス発生剤は、二酸化塩素ガスの発生を有効に行い、水の浸入を防止するため、汗の浸み込みや誤って水中に入った場合でも安全に使用することができる。また、大きな環境変化の影響なしに十分な二酸化塩素ガス濃度を有効に形成することができるため、消臭除菌剤として有用に用いられる。
本発明の二酸化塩素ガス発生剤、及び消臭除菌剤は消臭除菌器具として非常に有用である。

Claims (9)

  1. 二酸化塩素ガス発生用薬剤を、ポリオレフィン系樹脂及び/又はポリ乳酸系樹脂、炭酸カルシウムを含有する樹脂組成物よりなるフィルム内で収納することを特徴とする二酸化塩素ガス発生剤。
  2. ポリオレフィン系樹脂がポリエチレン樹脂及び/又はポリプロピレン樹脂である請求項1記載の二酸化塩素ガス発生剤。
  3. 樹脂組成物を二軸延伸して得られるフィルムの内で収納する請求項1又は2記載の二酸化塩素ガス発生剤。
  4. フィルムにおける小孔の平均孔径が0.005〜1.0μmである請求項1〜3いずれかに記載の二酸化塩素ガス発生剤。
  5. フィルムのJIS Z 0208に準処して測定される透湿度が500〜7,500g/m・24Hrである請求項1〜4いずれかに記載の二酸化塩素ガス発生剤。
  6. フィルムに不織布層が積層されていることを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の二酸化塩素ガス発生剤。
  7. 二酸化塩素ガス発生用薬剤が無機多孔質担体に亜塩素酸塩が担持されていることを特徴とする請求項1〜6いずれかに記載の二酸化塩素ガス発生剤。
  8. 無機多孔質担体がパリゴルスカイト及び/又はセピオライトであることを特徴とする請求項7記載の二酸化塩素ガス発生剤。
  9. 請求項1〜8いずれか記載の二酸化塩素ガス発生剤を用いてなる消臭除菌剤。
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