JP2016163128A - 色域評価値出力装置および色域評価値出力方法 - Google Patents

色域評価値出力装置および色域評価値出力方法 Download PDF

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Abstract

【課題】表示装置により再現可能な色域のバランスが適切であるか否かの評価を、客観的に行うための情報を出力し得る色域評価値出力装置および色域評価値出力方法を提供する。【解決手段】色域評価値出力装置10は、対象となる映像システムの色度図上の4つの三角形RT-GT-BT、GT-BT-WS、BT-RT-WS、RT-GT-WS(映像システムの三原色点をRT,GT,BT)を規定するシステム色域要素特定手段11と、被評価表示装置の表示が三原色を用いて行われる場合に、被評価表示装置の三原色の各々を頂点とする三角形を規定する表示装置表示色域特定手段12と、4つの三角形の各々に対する、被評価表示装置の色域を表す三角形の面積重複割合を求める重複割合演算手段13と、求めた面積重複割合を4つの三角形と対応付けた情報を出力する面積重複割合情報出力手段14とを備えている。【選択図】図1

Description

テレビジョン等のカラー映像システムにおいて規定されているシステム表色系の色域に対して、映像表示装置の再現可能な色域の割合を求め、その割合情報を出力する色域評価値出力装置および色域評価値出力方法に関するものである。
表示装置の性能の一つの要素である色域の広さは、HDTV色域やNTSC色域の色度図上の面積を基準として、表示装置が包含する色域の面積の割合で示されることが多い。
また、最近の広色域化されたUHDTV(スーパーハイビジョン)の色域に対する表示装置
の性能についても、UHDTV映像システムの規格(Rec.ITU-R BT.2020:以下単にBT.2020と
称する)の色域に対する面積包含率がよく用いられている。
より具体的には、xy色度図やu’v’色度図において、システム表色系で規定されているR、G、B三原色の各色度点を結んだ三角形状要素の面積を基準として、表示装置の色域が包含する面積の割合が、どの程度となるかを比較する手法が知られており、さらには、システム表色系とは無関係に、単に表示装置の表色系から求められる色域の面積とHDTV色域やNTSC色域の面積を単純に比較し、その割合を表す手法も知られている(例えば、非特許文献1を参照)。
ここで、図9は、色域包含の概念図を示すものであり、xy色度図上のスペクトル軌跡SL内に規定された、HDTV映像システム規格(Rec.ITU-R BT.709:以下単にBT.709と称する)の三原色R709、G709、B709およびその色域H、ならびに表示装置(ディスプレイ
)の三原色R、G、Bおよびその色域Dを示している。
デジタル画像における色再現技術と官能・定量評価pp89‐90(株式会社技術情報協会、2005年発行)
しかしながら、従来技術のように、システム表色系で規定される色域Hに対する、表示装置が再現し得る色域Dの面積率のみを求める評価手法によっては、表示装置(ディスプレイ)によって、色域Hのいずれの領域を再現することができないのかという実態を定量的に把握することが困難であり、表示装置(ディスプレイ)が再現可能な色域のカラーバランスを把握することができなかった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、表示装置(ディスプレイ)が再現可能な色域のバランスが適切であるか否かの評価を、客観的に示すことのできる色域評価値出力装置および色域評価値出力方法を提供することを目的とするものである。
本発明の色域評価値出力装置は、
所定の色度図上において、
対象となる映像システムの三原色の各色度点R,G,Bおよび基準白色の色度点Wから選ばれる3つの色度点を順次選択して互いに異なる4組の色度点グループを設定し、これら4組の色度点グループの各々を頂点とする4つの三角形状要素R−G−B、 R−G−W、 G−B−W、 B−R−Wを規定するシステム色
域要素特定手段と、
前記所定の色度図上において、
対象となる被評価表示装置の表示が、3以上の多原色(n1,n2,……nz)を用いて行われる場合において、該多原色の各々を頂点とする多角形(n1,n2,……nzを各頂点とするz角形)を規定する表示装置表示色域特定手段と、
前記4つの三角形状要素の各々に対して、前記多角形が重なる面積重複割合を求める重複割合演算手段と、
求めた面積重複割合を前記4つの三角形状要素と対応付けた情報として出力する面積重複割合情報出力手段と、
を備えたことを特徴とするものである。

また、前記面積重複割合情報出力手段からの出力信号に係る情報が入力され、所定の表示部に該情報を表示する面積重複割合情報表示手段を備えることが好ましい。
ここで、「所定の表示部」との用語には印刷媒体を含み、「表示する」との用語には印刷することも含むものとする。
また、前記多原色は、一般には三原色とする。
ただし、前記多原色は、四原色、五原色、または六原色以上とすることも可能である。
また、「三角形状要素」には、その3つの頂点の各々と、基準白色の色度点とを結ぶ辺を直線とする「三角形状」と、その辺を曲線とする「三角類似形状」とを含むものとする。
また、前記所定の色度図はxy色度図、または、u’v’色度図とすることができる。
さらに、本発明の色域評価値出力方法は、
所定の色度図上において、対象となる映像システムの三原色の各色度点R,G,Bおよび基準白色の色度点Wから選ばれる3つの色度点を順次選択して互いに異なる4組の色度点グループを設定し、これら4組の色度点グループの各々を頂点とする4つの三角形状要素R−G−B、R−G−W、G−B−W、B−R−Wを規定するとともに、前記所定の色度図上において、対象となる被評価表示装置の表示が、3以上の多原色(n1,n2,……nz)を用いて行われる場合において、該多原色の各々を頂点とする多角形(n1,n2,……nzを各頂点とするz角形)を規定する色域規定ステップと、
前記4つの三角形状要素の各々に対して、前記多角形が重なる面積重複割合を求める面積重複割合演算ステップと、
求めた面積重複割合を前記4つの三角形状要素と対応付けた情報として出力する面積重複割合情報出力ステップと、
をこの順に行うことを特徴とするものである。
本発明の色域評価値出力装置および色域評価値出力方法によれば、
対象となる被評価表示装置における表示が、映像システムの全色域をどの程度包含しているかという評価のみならず、映像システムの色域の各要素についても、どの程度を包含しているかという評価を行い、その評価情報を出力することができる。
これにより、被評価表示装置が再現し得る色域のカラーバランスが良好であるか否かを評価する情報を出力することができる。
そして、この結果を出力して、表示装置ユーザに知らしめることにより、その後、ディスプレイの選定などを行う際の判断基準として用いることができる。
本発明の実施形態に係る色域評価値出力装置を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る、色域が重なり合う様子を示す概念図である。 本発明の実施形態に係る色域評価値出力方法を示すフローチャートである。 xy色度図上で、色域が重なり合う様子を示す概念図であり、(a)は実施例1について、(b)は実施例2について、(c)は実施例3について示すものである。 u’v’色度図上で、色域が重なり合う様子を示す概念図であり、(a)は実施例1について、(b)は実施例2について、(c)は実施例3について示すものである。 被評価対象となっているディスプレイの評価を、映像システムの各色域と対応させた表を示すものである。 図2の変形例を示すものである。 図2の他の変形例を示すものである。 従来技術に係る、色域が重なり合う様子を示す概念図である。
以下、本発明の実施形態について、上記図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施形態に係る色域評価値出力装置を概念的に示すものである。
すなわち、本実施形態に係る色域評価値出力装置10は、対象となる映像システムの色度図上の4つの三角形R−G−B(S)、G−B−W(C)、B−R−W(M)、R−G−W(Y)(ただし、映像システムの三原色点をR,G,Bとする:図2を参照)を規定するシステム色域要素特定手段11と、被評価表示装置の表示が、三原色(RGB)を用いて行われる場合において、これら被評価表示装置の三原色の各々を頂点とする色度図上の三角形(D)(R,G,Bを各頂点とする三角形)を規定する表示装置表示色域特定手段12と、上記4つの三角形の各々に対する、上記被評価表示装置の色域を表す三角形(D)の面積重複割合を求める重複割合演算手段13と、これにより求めた面積重複割合を上記4つの三角形と対応付けた情報を出力する面積重複割合情報出力手段14と、出力された面積重複割合情報を表示部に表示させる面積重複割合情報表示手段15と、を備えている。
すなわち、この色域評価値出力装置10は、図2に示すように、xy色度図上のスペクトル軌跡SL内において、映像システム(図2ではBT. 2020に準拠する)の表色系の色域全体(S)と表示装置(ディスプレイ)の三角形状色域(D)とが重なり合う領域の面積割合についての情報に加えて、映像システムの表色系における3つの三角形状色域(C)、(M)、(Y)と、表示装置(ディスプレイ)が再現し得る三角形状色域(D)との重なり合う領域の面積割合を比較し得る、カラーバランス情報を出力し、表示するものである。
なお、3つの三角形状色域(C)、(M)、(Y)は、図2からも明らかなように、映像システムの色域全体(S)の各頂点R,G,Bと基準白色の色度点Wとを直線で結んで形成されたものである。これに対し、基準白色の色度点Wと、各原色点(R,G,B)とを各々曲線で結んで3つの三角形状類似色域を形成するようにしてもよく、この曲線を、同一色相をつないだ曲線(等色相線)とすれば、人間の目の特性に合致させるという観点から、各色域をより正確に分割することができ、色域バランス判定の精度を向上させることができる(このことについては、図7を用いて後述する)。
また、上述した被評価表示装置の表示は、一般には三原色(R,G,B)を用いて行われるが、四原色、五原色、六原色あるいはそれ以上の多原色を用いる場合でもよい(このことについては、図8を用いて後述する)。
また、上記所定の色度図はxy色度図やu’v’色度図、その他の2次元座標中に描かれた色度図とすることができる。
なお、色域評価値出力装置10を構成する各部は、実際には、CPUや各種メモリを含むハード的な手段と、これらのメモリに格納されたプログラムからなるソフト的な手段とを組み合わせて構成される。
ここで、色域評価値とは、具体的には、映像システムの表色系の色域全体(S)及び各分割色域(C)、(M)、(Y)に対する、表示装置の表色系の多角形状色域(D)が重なり合う領域の面積率を称するものとする。
次に、本実施形態に係る色域評価値出力方法を図3に示すフローチャートを用いて説明する。この評価方法は、上述した色域評価値出力装置10を用いてなされる。
まず、システム表色系の三原色(R,G,B)および基準白色W、ならびに、ディスプレイ(表示装置)の三原色(R,G,B)に基づき、以下の(1)〜(5)に示す5つの三角形S、C、M、Y、Dが規定される。すなわち、システム表色系の三原色(R,G,B)および基準白色Wの4点を用いて、4つの三角形S、C、M、Yが、また、ディスプレイ(表示装置)の三原色(R,G,B)により三角形Dが、各々形成される(S11)。
(1)特定した色度図(例えばxy色度図:以下同じ)上で三原色(R,G,B)を頂点とする三角形S
(2)上記特定した色度図上で、基準白色D65と、三原色の緑Gおよび青Bを頂点と
する三角形C
(3)上記特定した色度図上で、基準白色D65と、三原色の青Bおよび赤Rを頂点と
する三角形M
(4)上記特定した色度図上で、基準白色D65と、三原色の赤Rおよび緑Gを頂点と
する三角形Y
(5)上記特定した色度図上で、ディスプレイの三原色(R,G,B)を頂点とする三角形D
なお、上記(1)〜(4)の三角形S、C、M、Yは上記システム色域要素特定手段11により規定され、上記(5)の三角形Dについては、表示装置表示色域特定手段12により規定される。
次に、上記(1)〜(4)の三角形S、C、M、Yの各々と、上記(5)の三角形Dの重複割合が計算される(S12)。
すなわち、以下の4つの面積率(A)〜(D)の計算がなされる。
(A)三角形Sのうち、三角形Dが占める面積の割合Rs
(B)三角形Cのうち、三角形Dが占める面積の割合Rc
(C)三角形Mのうち、三角形Dが占める面積の割合Rm
(D)三角形Yのうち、三角形Dが占める面積の割合Ry
なお、三角形S、C、M、Yの各々と、三角形Dとが重複する形状は、三角形のみならず四角形、五角形さらには六角形となる場合がある。これらの重複面積は、幾何学的な計算、例えばSutherland-Hodgman polygon clippingなどを用いて求めることができる。
ところで、従来は面積率Rsのみが評価に用いられることが多かったが、これだけでは再現し得る色域のカラーバランス(例えば、表示装置の色域を示す三角形Dが、映像システムの色域内の異なる色域部分を示す三角形C、M、Yのそれぞれとどの程度重複しているか)を把握することは不可能である。
しかし、本実施例のように、面積率Rsのみならず、面積率Rc、Rm、Ryを評価対
象として用いることによって、色の領域毎の包含率を把握でき、ひいてはそれらの包含率の比較によりカラーバランスを把握することができる。
この後、表示装置ユーザに、面積率Rsのみならず、面積率Rc、Rm、Ryを、各色域S、C、M、Yと対応付けて出力し、所定の表示部上に表示する(S13)。この表示の態様は、例えば、図4、5に示すような図形上の各色域と対応付けて包含率(上記重なり合う面積率)を表示させるようにする。なお、図4、5の各図中に示された符号等のうち、709はBT.709を、2020はBT.2020を、P3はDCI-P3を、AdobeはAdobe RGBを、各々簡略化して表したものである。
次に、図4(a)、(b)、(c)および図5(a)、(b)、(c)を用いて、本実施形態の色域評価値出力装置および色域評価値出力方法についてさらに詳細に説明する。
なお、図4各図はxy色度図を用いたもの、図5各図はu’v’色度図を用いたものである。また、各図において、2つの三角形領域が示されているが、大きい方の三角形領域がBT.2020に準拠する映像システムの表色系の色域を示すものであり、小さい方の三角形
領域が(a)BT.709、(b)DCI-P3、または、(c)Adobe RGBに準拠するディスプレイ
で再現される色域Dを示すものである。
<実施例1>
図4(a)および図5(a)は、xy色度図上で、BT.2020に準拠する映像システムに
対して、BT.709に準拠するディスプレイ(表示装置)のカラーバランスを評価する情報を示す図である。
図4(a)に示されるパターンでは、xy色度図上で、BT.2020に準拠する映像システ
ムの全色域Sに対する、BT.709に準拠する色域を有するディスプレイ(表示装置)の色域Dと重なり合う部分(包含率)は52.9%である。
一方、xy色度図上で、上記映像システムのシアン色域Cにおいて上記ディスプレイ(表示装置)の色域Dと重なり合う部分(包含率)は27.5%であり、マゼンタ色域Mにおい
て重なり合う部分(包含率)は68.7%であり、イエロー色域Yにおいて重なり合う部分(
包含率)は60.1%であることから、シアン色域Cにおける色域包含率が、他のマゼンタ色
域Mやイエロー色域Yの色域包含率よりも極端に小さくなっており、カラーバランスは良好とは言えない状態となっていることが分かる。
また、図5(a)は、u’v’色度図上で、図4(a)の場合と同様の、映像システムおよびディスプレイ(表示装置)に関して評価した結果を示すものである。
すなわち、図5(a)に示されるパターンでは、u’v’色度図上で、BT.2020に準拠
する映像システムの全色域Sに対する、BT.709に準拠する色域を有するディスプレイ(表示装置)の色域Dと重なり合う部分(包含率)は58.0%である。
一方、u’v’色度図上で、上記映像システムのシアン色域Cにおいて上記ディスプレイ(表示装置)の色域Dと重なり合う部分(包含率)は36.0%であり、マゼンタ色域Mに
おいて重なり合う部分(包含率)は62.5%であり、イエロー色域Yにおいて重なり合う部
分(包含率)は70.8%であることから、シアン色域Cにおける色域包含率が、他のマゼン
タ色域Mやイエロー色域Yの色域包含率よりも極端に小さくなっており、このu’v’色度図上においても、カラーバランスは良好とは言えない状態となっていることが分かる。
<実施例2>
図4(b)は、xy色度図上で、BT.2020に準拠する映像システムに対して、DCI-P3に
準拠するディスプレイ(表示装置)の性能を示す図である。
図4(b)に示されるパターンでは、xy色度図上で、BT.2020に準拠する映像システ
ムの全色域Sに対する、DCI-P3に準拠する色域を有するディスプレイ(表示装置)の色域Dと重なり合う部分(包含率)は71.7%である。
一方、xy色度図上で、上記映像システムのシアン色域Cにおいて上記ディスプレイ(表示装置)の色域Dと重なり合う部分(包含率)は43.5%であり、マゼンタ色域Mにおい
て重なり合う部分(包含率)は79.7%であり、イエロー色域Yにおいて重なり合う部分(
包含率)は86.2%であることから、シアン色域Cにおける色域包含率が、他のマゼンタ色
域Mやイエロー色域Yの色域包含率よりも極端に小さくなっており、カラーバランスは必ずしも良好とは言えない状態となっていることが分かる。
また、図5(b)は、u’v’色度図上で、図4(b)の場合と同様の、映像システムおよびディスプレイ(表示装置)に関して評価した結果を示すものである。
すなわち、図5(b)に示されるパターンでは、u’v’色度図上で、BT.2020に準拠
する映像システムの全色域Sに対する、DCI-P3に準拠する色域を有するディスプレイ(表示装置)の色域Dと重なり合う部分(包含率)は72.8%である。
一方、u’v’色度図上で、上記映像システムの、シアン色域Cにおいて上記ディスプレイ(表示装置)の色域Dと重なり合う部分(包含率)は51.4%であり、マゼンタ色域M
において重なり合う部分(包含率)は74.3%であり、イエロー色域Yにおいて重なり合う
部分(包含率)は92.4%であることから、シアン色域Cの色域包含率が、他のマゼンタ色
域Mやイエロー色域Yの色域包含率よりも極端に小さくなっており、このu’v’色度図上においても、カラーバランスは良好とは言えない状態となっていることが分かる。
<実施例3>
図4(c)は、xy色度図上で、BT.2020に準拠する映像システムの全色域Sに対して
、Adobe RGBに準拠するディスプレイ(表示装置)の性能を示す図である。
図4(c)に示されるパターンでは、xy色度図上で、BT.2020に準拠する映像システ
ムの全色域Sに対する、Adobe RGBに準拠する色域を有するディスプレイ(表示装置)の
色域Dと重なり合う部分(包含率)は71.3%である。
一方、xy色度図上で、上記映像システムの、シアン色域Cにおいて上記ディスプレイ(表示装置)の色域Dと重なり合う部分(包含率)は65.7%であり、マゼンタ色域Mにお
いて重なり合う部分(包含率)は68.8%であり、イエロー色域Yにおいて重なり合う部分
(包含率)は76.9%であることから、シアン色域C、マゼンタ色域Mおよびイエロー色域
Yにおける色域包含率のカラーバランスが、実施例1や実施例2のディスプレイ(表示装置)に比べて良好な状態となっていることが分かる。
また、図5(c)は、u’v’色度図上で、図4(c)の場合と同様の、映像システムおよびディスプレイ(表示装置)に関して評価した結果を示すものである。
すなわち、図5(c)に示されるパターンでは、u’v’色度図上で、BT.2020に準拠
する映像システムの全色域Sに対する、Adobe RGBに準拠する色域を有するディスプレイ
(表示装置)の色域Dと重なり合う部分(包含率)は67.7%である。
一方、u’v’色度図上で、上記映像システムの、シアン色域Cにおいて上記ディスプレイ(表示装置)の色域Dと重なり合う部分(包含率)は68.0%であり、マゼンタ色域M
において重なり合う部分(包含率)は62.7%であり、イエロー色域Yにおいて重なり合う
部分(包含率)は79.7%であることから、このu’v’色度図上においても、、シアン色
域C、マゼンタ色域Mおよびイエロー色域Yにおける色域包含率のカラーバランスが、実施例1や実施例2のディスプレイに比べて良好な状態となっていることが分かる。
上述したように、本実施形態装置においては、上述した各実施例に示すような色度図の画像を、所定の表示画面上に表示させて、被評価対象となっているディスプレイ(表示装置)の評価を、映像システムの各色域と対応させて表示装置ユーザに視覚的に認識させることができる。
なお、本発明の色域評価値出力装置および色域評価値出力方法においては、上記実施形態のものに限られるものではなく、その他の種々の変更の態様が可能である。
例えば、上記各実施例においては、上記被評価対象となっているディスプレイ(表示装置)の評価を、映像システムの各色域と対応させて、表示画面上に色度図を画像表示させるようにしているが、例えば、図6に示すように、被評価対象となっているディスプレイ(表示装置)の評価を、映像システムの各色域と対応させ、表形式として画面上に表示させるようにしてもよいし、グラフとして表示させてもよい。なお、図6に示す表は、図4(a)および図5(a)に示すものと同様の、映像システムおよびディスプレイ(表示装置)に関して色域を評価した結果を示すものである。
また、表示画面に替えて、印刷プリンタを用い印刷媒体(例えば紙面)上に評価値を印刷して表示装置ユーザに知らしめてもよい。
また、上記実施形態のものでは、映像システムの三原色の各色度点(R,G,B)と、基準白色の色度点Wを直線で結んでいたが、これに替えて、映像システムの三原色の各色度点(R,G,B)と、基準白色の色度点Wを、図7に示すように、例えば、同じ色相の点を繋いだ曲線(等色相曲線)により結ぶようにしてもよい。このように曲線で結んだ場合には各色域を示す三角形領域C、M、Yは三角形ではなく、三角形に類似した形状となる。
このように同一色相の点を結ぶことによって、各色域がより人間の目の特性に合わせて分割されることになり、カラーバランスの評価において、より精度を上げることができる。
また、上記実施形態のものでは、被評価対象となっているディスプレイ(表示装置)が三原色を用いている場合の態様を示しているが、本発明の色域評価値出力装置および色域評価値出力方法においては、被評価対象となっているディスプレイ(表示装置)が四原色、五原色、六原色あるいはそれ以上の多原色を用いている場合の色域包含率を表すことも可能である。
例えば、ディスプレイ(表示装置)が四原色(例えば、R,G,Bにイエロー(Y)を加えたり、R,G,BのGをイエロー(Y)とシアン(C)に置換えて4色とする)を用いている場合には、図8に示すように、このディスプレイ(表示装置)の色域D1は四角形状となる。すなわち、三原色を用いたディスプレイ(表示装置)の場合と同様に、xy色度図上のスペクトル軌跡SL内において、映像システム(BT. 2020 に準拠する)の表色系の色域
全体(S)と表示装置(ディスプレイ)の四角形状色域(D1)とが重なり合う領域の面積割合についての情報に加えて、映像システムの表色系における3つの三角形状色域(C)、(M)、(Y)と、表示装置(ディスプレイ)が再現し得る四角形状色域(D1)とが重なり合う領域の面積率を比較して、カラーバランスを求めることになる。
したがって、ディスプレイ(表示装置)が四原色以上を用いている場合にも、三原色を用いている場合と同様に評価処理を行うことができる。
また、上述した実施形態においては、スーパーハイビジョン(UHDTV)映像の色域包含
率を求める場合のシステム表色系について説明したが、ハイビジョン(HDTV)映像の色域包含率を求める場合のシステム表色系については、上記BT.2020に替えてBT.709を用いれ
ばよい。
なお、本発明の色域評価値出力装置においては、面積重複割合情報表示手段を省略する態様とすることも可能である。
10 色域評価値出力装置
11 システム色域要素特定手段
12 表示装置表示色域特定手段
13 重複割合演算手段
14 面積重複割合情報出力手段
15 面積重複割合情報表示手段
SL スペクトル軌跡
S Rec. ITU-R BT.2020に準拠する映像システムの全色域
D Rec. ITU-R BT.709に準拠するディスプレイ(表示装置)の色域
,G,B システム表色系の三原色
基準白色
,G,B ディスプレイ(表示装置)の三原色
C シアン色域
M マゼンタ色域
Y イエロー色域

Claims (6)

  1. 所定の色度図上において、
    対象となる映像システムの三原色の各色度点R,G,Bおよび基準白色の色度点Wから選ばれる3つの色度点を順次選択して4組の色度点グループを設定し、これら4組の色度点グループの各々を頂点とする4つの三角形状要素R−G−B、R−G−W、G−B−W、B−R−Wを規定するシステム色域要素特定手段と、
    前記所定の色度図上において、
    対象となる被評価表示装置の表示が、3以上の多原色(n1,n2,……nz)を用いて行われる場合において、該多原色の各々を頂点とする多角形(n1,n2,……nzを各頂点とするz角形)を規定する表示装置表示色域特定手段と、
    前記4つの三角形状要素の各々に対する、前記多角形の重なる面積重複割合を求める重複割合演算手段と、
    求めた面積重複割合を前記4つの三角形状要素と対応付けた情報を出力する、面積重複割合情報出力手段と、
    を備えたことを特徴とする色域評価値出力装置。
  2. 前記面積重複割合情報出力手段からの出力信号に係る情報が入力され、所定の表示部に該情報を表示する面積重複割合情報表示手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の色域評価値出力装置。
  3. 前記多原色が、三原色であることを特徴とする請求項1または2記載の色域評価値出力装置。
  4. 前記多原色が、四原色以上であることを特徴とする請求項1または2記載の色域評価値出力装置。
  5. 前記所定の色度図がxy色度図またはu’v’色度図であることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項記載の色域評価値出力装置。
  6. 所定の色度図上において、対象となる映像システムの三原色の各色度点R,G,Bおよび基準白色の色度点Wから選ばれる3つの色度点を順次選択して4組の色度点グループを設定し、これら4組の色度点グループの各々を頂点とする4つの三角形状要素R−G−B、R−G−W、G−B−W、B−R−Wを規定するとともに、前記所定の色度図上において、対象となる被評価表示装置の表示が、3以上の多原色(n1,n2,……nz)を用いて行われる場合において、該多原色の各々を頂点とする多角形(n1,n2,……nzを各頂点とするz角形)を規定する色域規定ステップと、
    前記4つの三角形状要素の各々に対する、前記多角形の重なる面積重複割合を求める面積重複割合演算ステップと、
    求めた面積重複割合を前記4つの三角形状要素と対応付けた情報として出力する、面積重複割合情報出力ステップと、
    をこの順に行うことを特徴とする色域評価値出力方法。
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