JP2016162770A - プリント配線板 - Google Patents

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美宏 小寺
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Abstract

【課題】熱応力等の応力が無電解めっき層に作用しても、無電解めっき層に対して、良好な半田接合力を得ることができるプリント配線板を提供する。
【解決手段】プリント配線板1Aは、絶縁材料からなる第2絶縁層15Bと、第2絶縁層15Bの上に形成され、導体パッド23を一部に含む第2導体層16Bと、第2導体層16Bの上に形成され、導体パッド23の一部を露出させる開口部27を有するソルダーレジスト層29と、露出された導体パッド23上に形成される無電解めっき層51と、を備える。無電解めっき層51は、導体パッド23の表面からNi層52、Pd層53、およびAu層54を順次積層した無電解Ni/Pd/Au層であり、Ni層52には、6〜8質量%のPが含有されており、導体パッド23同士の間隔Pは、100μm以下である。
【選択図】図2

Description

本発明は、絶縁材料からなる絶縁層と、絶縁層に形成され、導体パッドを一部に含む導体層と、を備えたプリント配線板に関する。
従来から、ICチップ(半導体素子)等の電子部品を実装するプリント配線板が知られている。プリント配線板は、絶縁層と導体層が交互に積層された基板である。たとえば特許文献1には、以下に示すプリント配線板が提案されている。プリント配線板は、誘電体層と導体層を有する積層体を有し、積層体の一方の主表面上の導体層には、複数の導体パッドが形成され、各導体パッドには無電解めっき層が形成されている。無電解めっき層は、Pが8.5質量%〜15質量%含有する無電解Niめっき層を有し、無電解Niめっき層の半田接合側の主表面がAuめっき層にて覆われている。
特開2005−286323号公報
しかしながら、無電解Niめっき層にPが、8.5質量%〜15質量%の範囲で含有していると、半田層と無電解Niメッキ層との界面に、濃化したリン層が形成され、無電解めっき層と半田層との接合力が低下することが考えられる。特に、導体パッド同士の間隔が100μm超えた場合には、接合部分の距離が広がるため、熱応力によりこれらの接合力が十分でないことが想定される。
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、無電解めっき層に対して、良好な半田接合力を得ることができるプリント配線板を提供することにある。
前記課題を解決すべく、本発明に係るプリント配線板は、絶縁材料からなる絶縁層と、前記絶縁層の上に形成され、導体パッドを一部に含む導体層と、前記導体層の上に形成され、前記導体パッドの一部を露出させる開口部を有するソルダーレジスト層と、前記露出された導体パッド上に形成される無電解めっき層と、を備えたプリント配線板であって、前記無電解めっき層は、前記導体パッドの表面からNi層、Pd層、およびAu層を順次積層した無電解Ni/Pd/Au層、または、前記導体パッドの表面からNi層およびAu層を順次積層した無電解Ni/Au層であり、前記Ni層には、6〜8質量%のPが含有されており、前記導体パッド同士の間隔は、100μm以下である。
本発明によれば、熱応力等の応力が無電解めっき層に作用しても、無電解めっき層に対して、良好な半田接合力を得ることができる。
本発明の第1実施形態に係るプリント配線板の模式的断面図。 図1に示すプリント配線板の最外層の部分拡大図。 図1に示す第1実施形態の変形例に係るプリント配線板の模式的断面図。 図3に示すプリント配線板の最外層の部分拡大図。 本発明の第2実施形態に係るプリント配線板の模式的断面図。 図5に示すプリント配線板の最外層の部分拡大図。 図6に示すプリント配線板の製造方法を説明するための部分拡大図。 図6に示すプリント配線板の製造方法を説明するための部分拡大図。 本発明の第3実施形態に係るプリント配線板の模式的断面図。 図8に示すプリント配線板の最外層の部分拡大図。 図8に示すプリント配線板の製造方法を説明するための図。 図8に示すプリント配線板の製造方法を説明するための図。 図8に示すプリント配線板の製造方法を説明するための図。 図8に示すプリント配線板の製造方法を説明するための図。 図8に示すプリント配線板の製造方法を説明するための図。 本発明の第4実施形態に係るプリント配線板の模式的断面図。 図11に示すプリント配線板の最外層の部分拡大図。
以下、図面を参照して本発明に係るプリント配線板のいくつかの実施形態およびその変形例について説明する。図面の説明において、同じ構成には同じ符号を付し、一部詳細な説明を省略する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係るプリント配線板の模式的断面図であり、図2は、図1に示すプリント配線板の最外層の部分拡大図である。図1に示すように、本実施形態に係るプリント配線板1Aは、半導体素子9を表面に固定し、導体パターン(導体配線)で接続することで電子回路を構成する板状またはフィルム状の部品であり、本実施形態では、プリント配線板1Aは多層積層配線板である。
具体的には、プリント配線板1Aは、コア基板11を挟んで、コア基板11の上にそれぞれ絶縁層と導体層とを交互に積層してなるビルドアップ多層積層配線板であり、スルーホール13Aに形成されたスルーホール導体13を介してその両側が電気的に接続されている。本実施形態では、プリント配線板1Aは、コア基板11の中心軸CLを挟んで、上下対称の構造になっている。したがって、以下の説明においては、中心軸CLよりも上側(片側)のみを説明する。なお、本実施形態では、プリント配線板1Aは、中心軸CLを挟んで上下対称の構造となっているが、接続される電子部品に合わせて、非対称の構造であってもよく、その構造は限定されるものではない。
また、本実施形態では、半導体素子9を1つ搭載した例を示しているが、後述する第3実施形態の如く、これらを複数搭載してもよい。半導体素子9は、たとえば、MPU(Micro-Processing Unit)、またはDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの半導体素子である。
コア基板11の表面には、コア導体層12が形成されており、コア導体層12は、シード層12aおよび電気めっき層12bが順次積層された層である。シード層12aは、銅、チタン、チタン化合物(たとえばチタンナイトライド)、ニッケル、またはクロムからなる層であり、これらの材料が複数積層されていてもよい。シード層12aを介して、絶縁材料からなるコア基板11の表面に電気めっき層12bを形成することができる。このようなシード層12aは、無電解めっき、またはスパッタリング等により形成することができる。このシード層12aの上に、電気銅めっきにより電気めっき層12bが形成される。電気めっき層12bは、銅などの金属材料からなる層である。コア導体層12は、第1絶縁層15Aで覆われている。コア基板11および第1絶縁層15Aは、30〜80質量%の無機フィラーを含有した熱硬化性エポキシ樹脂、または、感光性樹脂からなる。
第1絶縁層15A内には、コア導体層12と導通する第1導体ビア18Aが形成されており、第1絶縁層15Aの表面には、第1導体層16Aが形成されている。第1導体層16Aは、コア導体層12と同様に、シード層16aおよび電気めっき層16bが順次積層された層であり、第1導体層16Aと同じ金属材料からなる層である。第1導体層16Aは、第1絶縁層15Aと同じ材料からなる第2絶縁層15Bでさらに覆われている。
このように、第2絶縁層15Bを設けることにより、コア導体層12および第1導体層16Aは、第2絶縁層15Bを挟んで、後述する第2導体層16Bと反対側に形成された、プリント配線板1Aの内部導体回路層となる。本実施形態では、内部導体回路層である第1導体層16Aは、複数の導体パターン41,41,…の配列方向に延在した平面状(薄膜状)の導体層16eをさらに有している。平面状の導体層16eは、第1導体層16Aの一部を構成するグランド層に電気的に接続されている(図示せず)。
第2絶縁層15Bの上には、ビルドアップされた複数の導体層のうち最外層に位置する第2導体層16Bが形成されている。第2導体層16Bは、シード層16cおよび電気めっき層16dが順次積層された層である。シード層16cは、上述したごとく、銅、チタン、チタン化合物(チタンナイトライド)、または、ニッケルからなる層であり、これらの材料が複数層積層されていてもよい。
シード層16cの上には、電気銅めっきにより電気めっき層16dが形成されている。このように形成された第2導体層16Bは、複数の導体パッド23と、複数の導体パターン41,41とを有している。第2導体層16Bは、ソルダーレジスト層29で覆われている。ソルダーレジスト層29は、導体パッド23の一部を露出させる開口部27を有している。
より具体的には、第2導体層16Bは、半導体素子9に、半田層92を介して電気的に接続される複数の導体パッド23,23,…と、導体パッド23,23の間に、ラインアンドスペース状に形成された複数の導体パターン(導体配線)41,41,…と、で構成されている。ここで、図2に示すように、導体パッド23,23同士の間隔Pは、100μm以下であり、好ましくは、30μm以上である。
各導体パッド23は、第2絶縁層15Bの内部に形成された第2導体ビア18Bを介して、第2導体層16Bに電気的に接続されている。複数の導体パッド23,23,…の上表面と複数の導体パターン41,41,…の上表面とは同一の平面上に位置している。これにより、ソルダーレジスト層29のうねりを低減することができ、半導体素子9の実装性を高めることができる。
さらに、ソルダーレジスト層29の開口部27から露出された各導体パッド23上には、無電解めっき層51が形成されている。無電解めっき層51は、開口部27の空間の一部を残すように形成されており、ソルダ―レジスト層29の上表面に対して窪むように形成されている。図2に示すように、無電解めっき層51は、導体パッド23の表面からNi層52、Pd層53、およびAu層54を順次積層した無電解Ni/Pd/Au層であり、Ni層52には、6〜8質量%のPが含有されている。Ni層52、Pd層53、およびAu層54は、無電解めっきにより形成された層である。Ni層52の厚さは、3〜10μmであることが好ましく、より好ましくは7μm以下である。Pd層53の厚さは、0.01〜1μmであることが好ましく、より好ましくは0.02〜0.2μmである。Au層54の厚さは、0.01〜1μmであることが好ましく、より好ましくは0.04〜0.06μmである。また、半田層92と直接接触するAu層54の外径は、80μm以下であり、好ましくは、10μm以上である。
このような無電解めっき層51は、以下のようにして形成することができる。まず、第2導体層16Bを形成後、ソルダーレジスト層29を被覆し、さらにこの上に樹脂保護膜(図示せず)を被覆する。その後、導体パッド23の上表面の一部が露出するように、樹脂保護膜とソルダーレジスト層29に開口部を形成する。上表面の露出した導体パッド23に、無電解めっきにより、無電解めっき層51を形成し、その後、樹脂保護膜を除去する。
ここで、無電解めっき層51のNi層52を形成する際には、めっき金属源の硫酸Niまたは塩化Niが配合され、還元剤として次亜リン酸ナトリウムやピロリン酸ナトリウムなどのリン酸化合物を添加した無電解Niめっき液が使用される。本実施形態では、Ni層52には、6〜8質量%のPを含有させるため、リン酸化合物の添加量を調整する。
次に、Ni層52の上にPd層53を形成する際には、めっき金属源の塩化Pdが配合され、還元剤として次亜リン酸ナトリウムやクエン酸ナトリウムなどを添加した無電解Pdめっき液が使用される。次に、Pd層53の上にAu層54を形成する際には、めっき金属源のシアン化金カリウムが配合され、還元剤として次亜リン酸ナトリウムまたはクエン酸ナトリウムなどを添加した無電解Auめっき液が使用される。
本実施形態では、無電解めっき層51は、半導体素子9のパッド91に形成された半田層92に接続される。半田層92は、Snを主成分としたSn系半田からなり、たとえば、SnAg系半田、SnAgCu系半田、SnZnBi系半田、または、SnCu系半田などを挙げることができる。
本実施形態では、無電解めっき層51は、導体パッド23の表面からNi層52、Pd層53、およびAu層54を順次積層した無電解Ni/Pd/Au層であり、Ni層52に6〜8質量%のPを含有した。さらに、導体パッド23,23同士の間隔(ピッチ)Pを、100μm以下にした。
これにより、半導体素子9を、半田層92を介してプリント配線板1Aに搭載した後に、熱応力等の応力が無電解めっき層51に作用しても、Niを含む金属間化合物の層が形成されるので、無電解めっき層51に対して、良好な半田接合力を得ることができる。特に、半田層92にSn系半田を用いることで、Pd層53と半田層92との間にNi−Sn合金層(金属間化合物層)が形成され、半田層92とNi層52との密着強度を高めることができる。なお、Au層54のAuは、半田層92に拡散する。
ここで、Pの含有量が6質量%未満である場合、Ni層52のNiが半田層92に拡散する速度が速くなる。この結果、半田層92を構成する金属とNi層52のNiとの金属間化合物の層と、Ni層52との間のNiP層(もしくはリンリッチ層)にカーケンダルボイドが発生し、無電解めっき層51と半田層92との接合力が低下する。
一方、Pの含有量が8質量%を超えた場合、半田層92とNi層52との界面に、濃化したリン層が形成され、半田層92を構成する金属とNi層52のNiとの金属間化合物の生成が抑制される。この結果、無電解めっき層51と半田層92との接合力が低下する。
上述したPの含有量が、6〜8質量%の範囲内にあっても、導体パッド23,23同士の間隔Pが100μmを超えた場合には、この間隔Pが大きすぎる。このため、半田層92を介して半導体素子9を搭載した後に発生する熱応力等の応力が原因となって、半田層92とNi層52間のとの間に形成された金属間化合物層の近傍から亀裂が発生してしまう。
ここで、本実施形態では、無電解めっき層51は、導体パッド23の表面からNi層52、Pd層53、およびAu層54を順次積層した無電解Ni/Pd/Au層である。しかしながら、Pd層53を省略して、導体パッド23の表面からNi層52およびAu層54を順次積層した無電解Ni/Au層であっても、同様の効果を期待することができる。この場合には、Ni層52の厚さは、3〜10μmであることが好ましく、より好ましくは7mm以下である。Au層54の厚さは、0.01〜1μmであることが好ましく、より好ましくは0.04〜0.06μmである。この場合には、半田層92とNi層52との間に、Ni−Sn合金層(金属間化合物層)が形成され(図示せず)、半田層92とNi層52との密着強度を高めることができる。
本実施形態では、図1に示すように、半導体素子9のパッド91に、半田層92を形成したが、例えば、図1に示すプリント配線板1Aの無電解めっき層51に、半田バンプ93を形成してもよい(図3参照)。半田バンプ93は、半田層92と同じ金属材料からなる。
このようにして得られたプリント配線板1Bには、図4に示すように、導体パッド23の表面から、Ni層52およびPd層53が順次形成され、図2に示すAu層54は半田バンプ93に拡散して消滅する。さらに、Pd層53と半田バンプ93との間に、Ni−Sn合金層(金属間化合物層)が形成され、半田層92とNi層52との密着強度を高めることができる。
〔第2実施形態〕
図5は、本発明の第2実施形態に係るプリント配線板の模式的断面図であり、図6は、図5に示すプリント配線板の最外層の部分拡大図である。図7Aおよび図7Bは、図6に示すプリント配線板の製造方法を説明するための部分拡大図である。第2実施形態に係るプリント配線板が、図1に示す第1実施形態のものと相違する点は、無電解めっき層の形状である。したがって、その他の部分は、同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図5および図6に示すように、本実施形態に係る無電解めっき層61は、ソルダーレジスト層29の上表面から突出すると共に、外周部がソルダーレジスト層29上に配置されるめっきバンプである。
めっきバンプの形状は、円状の平坦頂面61aと、外周部に配置されてソルダーレジスト層29から平坦頂面61aへ近づくにつれて窄まるように湾曲する湾曲外周面61bと、を有する形状である。平坦頂面61aの外径は、80μm以下であることが好ましく、より好ましくは、10μm以上であり、平坦頂面61aに半田層92が接触する。
より具体的には、ソルダーレジスト層29に形成された開口部27には、Ni層62の一部として、Niが充填されており、ソルダーレジスト層29から突出した部分が、円状の平坦頂面62aと、外周部に配置されてソルダーレジスト層29から平坦頂面62aへ近づくにつれて窄まるように湾曲する湾曲外周面62bを有する形状となっている(図7B参照)。
本実施形態では、このNi層62に、Pd層63およびAu層64が、順次形成されているが、Pd層63を省略し、Ni層62に、Au層64のみが形成されていてもよい。ソルダーレジスト層29の上表面から平坦頂面61aまでの高さは、好ましくは5μm以上、15μm以下である。また、平坦頂面61aの外形は、好ましく10μm以上、80μm以下である。さらに、ここで、図6に示すように、導体パッド23,23同士の間隔(ピッチ)Pは、100μm以下であり、好ましくは30μm以上であり、第1実施形態のものと同じである。
Ni層62の厚さ(具体的には、導体パッド23の上表面からの厚さ)は10〜35μmであることが好ましい。Pd層63の厚さは、0.01〜1μmであることが好ましく、より好ましくは0.02〜0.2μmである。Au層64の厚さは、0.01〜1μmであることが好ましく、より好ましくは0.04〜0.06μmである。
本実施形態では、無電解めっき層61であるめっきバンプが平坦頂面61aを有するので、半導体素子9の実装性を高めることができる。特に、本実施形態では、平坦頂面61aの近傍のPd層63と半田層92との間に、Ni−Sn合金層(金属間化合物)が形成されるので、半田層92とNi層62との密着強度を高めることができる。
ここで、図5および図6に示すプリント配線板1Cの無電解めっき層61は、図7Aおよび図7Bに示す方法で形成することができる。具体的には、第1実施形態と同様に、第2導体層16Bを形成後、ソルダーレジスト層29を被覆し、さらにこの上に樹脂保護膜を被覆した後、導体パッド23の一部が露出するように、樹脂保護膜43とソルダーレジスト層29に開口部27を形成する。形成された開口部27の樹脂が露出した部分に、例えばPd等の触媒を吸着させ、露出した導体パッド23に、無電解Niめっきにより、Niめっき層62Aを形成する。
Niめっき層62Aは、樹脂保護膜43の開口部内にも形成され、Niめっき層62Aのうちソルダーレジスト層29の上表面から突出した部分が、湾曲した凸曲面となる。そして、このNiめっき層62Aの頂部62cを、研磨、研削、または切削により、機械加工し、図7Bに示すように、平坦頂面62aを形成する。これにより、外周部に配置されてソルダーレジスト層29から平坦頂面62aへ近づくにつれて窄まるように湾曲する湾曲外周面62bが形成される。次に、平坦頂面62aを形成したNi層62に、Pd層63およびAu層64を無電解めっきにより順次積層し、その後、樹脂保護膜43を除去する。これにより、図6に示す無電解めっき層61を得ることができる。
〔第3実施形態〕
図8は、本発明の第3実施形態に係るプリント配線板の模式的断面図であり、図9は、図8に示すプリント配線板の最外層の部分拡大図である。図10A〜図10Eは、図8に示すプリント配線板の製造方法を説明するための図である。
図8に示すように、第3実施形態に係るプリント配線板1Dは、主配線板(キャビティ付き配線板)10と、主配線板10のキャビティ30に埋設された副配線板80を主に備えている(たとえば図10C参照)。主配線板10は、絶縁層と導体層を交互に積層した多層積層配線板であり、主配線板10には、主配線板10の導体パターンよりもファインパターンの複数の導体パターンが形成された副配線板80が形成されている(本実施形態では埋設されている)。副配線板80が、本発明でいう「電子部品」に相当する。
図8に示すように、第1半導体素子(MPU)9A及び第2半導体素子(たとえばDRAM)9Bが、副配線板80の複数の導体パターンを介して電気的に接続されている。なお、本実施形態では、2つの半導体素子を例示したが、たとえば第1半導体素子(MPU)9Aに、別の副配線板の副導体パターンを介して、さらなる半導体素子が電気的に接続されていてもよい。
図8に示すように、第3実施形態に係る主配線板10のコア基板11は、絶縁材料からなり、その表面側である第1主面11Fと第2主面11Bとに第1〜第3絶縁層15A〜15Cと第1〜第3導体層16A〜16Cとを交互に積層したビルドアップ多層積層配線板である。主配線板10には、副配線板80を搭載するためのキャビティ30が形成されている。
本実施形態では、第1〜第3導体層16A〜16Cは、シード層の上に電解めっき層が形成された層である。シード層と電解めっき層とは、第1実施形態で説明したものと同じ構成であり、以下、図8および図9では、これらを合わせて、第1〜第3導体層16A〜16Cとして示している。また、上述したように、主配線板10および副配線板80には、導体パターン(導体配線)が形成されているが、図8および図9では、便宜上省略している。
第1実施形態と同じように、第1主面11Fに形成されたコア導体層12と、第2主面11Bに形成されたコア導体層12とは、スルーホール13A内のスルーホール導体13を介して電気的に接続されている。
コア基板11のコア導体層12の上には、第1絶縁層15Aが積層されており、第1絶縁層15Aの上には、第1導体層16Aが積層されている。第1導体層16Aとコア導体層12とは、第1絶縁層15Aの内部に形成された第1導体ビア18Aによって接続されている。
同様に、第1導体層16Aの上には、第2絶縁層15Bが積層されており、第2絶縁層15Bの上には、第2導体層16Bが形成されている。第1導体層16Aと第2導体層16Bとは、第2絶縁層15B内に形成された第2導体ビア18Bにより接続されている。
ここで、第1主面11F側の第2導体層16Bは、導体プレーン層31Aと導体回路層31Bとを形成している。本実施形態では、導体プレーン層31Aは、平板状(ベタ状)をなしており、グランド接続されるグランド層である。本実施形態では、導体プレーン層31Aは、主配線板10の中央寄り部分に配置され、導体回路層31Bは、導体プレーン層31Aの両側に形成されている。
第2導体層16Bの上には、第3絶縁層15Cがさらに積層されており、第3絶縁層15Cの上には、第3導体層16Cが形成されている。第1主面11F側では、第2導体層16Bの導体回路層31Bと、第3導体層16Cとが、第3絶縁層15C内に形成された第3導体ビア18Cにより接続されている。第2主面11B側では、第2導体層16Bと、第3導体層16Cとが、第3絶縁層15C内に形成された第3導体ビア18Cにより接続されている。
第3導体層16Cの上には、絶縁材料からなる外側絶縁層34が積層されている。本実施形態では、外側絶縁層34は、第3導体層16Cを保護する層であり、各絶縁層15A〜15Cと同じ材質で構成されている。外側絶縁層34の厚さは7〜15μmであり、各絶縁層15A〜15Cの厚さ(10〜30μm)よりも薄くなっている。なお、本実施形態では、外側絶縁層34は、主配線板10の第1主面11F側と、第2主面11B側に形成されているが、第1主面11F側のみに形成されていてもよい。
図8に示すように、複数の第1〜第3導体ビア18A〜18Cおよびスルーホール導体13のうち、一部がスタック導体ビアを形成している。具体的には、後述するキャビティ30に隣接する第1〜第3導体ビア18A〜18C及びスルーホール導体13は、主配線板10の積層方向に沿って積み重ねられ、スタック導体ビアを形成している。
主配線板10の第1主面11F側には、開口部30Aを有するキャビティ30が形成されている(例えば図10B参照)。キャビティ30は、外側絶縁層34および第3絶縁層15Cを貫通している。導体プレーン層31Aの上表面31aの少なくとも一部は、キャビティ30の底面として露出している。図9に示すように、本実施形態では、キャビティ30の底面積(すなわち露出した部分36の面積)は、導体プレーン層31Aの上表面31aの面積よりも小さくなっており、導体プレーン層31Aの周縁部が、第3絶縁層15Cで被覆されている。換言すると、本実施形態では、導体プレーン層31Aは、キャビティ30の底面全体を構成している。
本実施形態では、導体プレーン層31Aの上表面31aのうち露出した表面36に、副配線板80が接着層33を介して配置されている。ここで、導体プレーン層31Aの露出した表面36は、第3導体層16Cを積層後、平滑化処理された(たとえばエッチングされた)表面であってもよい。これにより、副配線板80と導体プレーン層31Aとの間にボイドが生成されることを回避することができ、副配線板80の搭載の信頼性を高めることができる。この場合、図9に示すように、導体プレーン層31Aの露出した表面36により形成された導体プレーン層31Aの部分の層厚さは、導体回路層31Bの層厚さよりも薄くなっている。これにより、より薄い厚さの副配線板80を搭載することができる。
本実施形態では、図9に示すように、接着層33を介してキャビティ30内に副配線板80を搭載したときに、副配線板80の上表面80aが主配線板10の上表面10aよりも高い位置に配置されるような深さを、キャビティ30は有している。換言すると、本実施形態では、キャビティ30は、副配線板80の上表面80aが、主配線板10の上表面10aから突出するような深さを有している。さらに、本実施形態では、キャビティ30内に副配線板80を搭載したときに、副配線板80の側面とキャビティ30の側壁との間に隙間が形成されるような幅を、キャビティ30は有している。
プリント配線板1Dは、主配線板10の表裏の両面に第4絶縁層21と第4導体層22とが順次積層されるとともに、第4導体層22の上にはソルダーレジスト層29が覆われている。ソルダーレジスト層29の厚さは、約7〜30μmの範囲にある。なお、第4絶縁層21は上述の絶縁層15A〜15Cと同じ材質で構成され、第4導体層22は上述の第1〜第3導体層16A〜16Cと同じ材料で構成されている。
プリント配線板1Dの表面には、第1および第2半導体素子9A,9Bが搭載される搭載領域R1,R2が形成される。キャビティ30は、それら搭載領域R1,R2の境界部分の内側に形成され、キャビティ30には、副配線板80が収容されている。
副配線板80は、搭載領域R1およびR2に搭載された第1および第2半導体素子9A,9Bを電気的に接続する配線構造体である。配線構造体には、主配線板10よりもファインパターンの導体層が形成された基板である。具体的には、配線構造体の導体パッドの外径(大きさ)および導体パッド同士の間隔(ピッチ)は、主配線板10のものよりも小さい。また、配線構造体の導体パッド間の配線の幅およびその間隔(ピッチ)は、主配線板10のものより狭い。
図8に示すように、主配線板10の第1主面11F側の第4導体層22は、副配線板80の上に配置されている。第4導体層22には、副配線板80に接続される第1小径導体パッド23Aと、第3導体層16Cに接続される第1大径導体パッド23Bとが形成されている。
図8に示すように、第1大径導体パッド23Bは、第4絶縁層21と外側絶縁層34を貫通する第1大径導体ビア25Bを介して第3導体層16Cに接続されている。また、第1小径導体パッド23Aは、第4絶縁層21を貫通する第1小径導体ビア25Aを介して副配線板80に接続されている。ここで、図8および図9に示すように、第1大径導体パッド23B同士の間隔P1よりも、第1小径導体パッド23A同士の間隔P2は狭い。なお、間隔P1と間隔P2は、いずれも100μm以下である。
本実施形態では、第1実施形態に相当する無電解めっき層として、厚さ方向から見てキャビティ30を覆う位置に配置される複数の第1小径めっき層51Cと、厚さ方向から見てキャビティの外側に配置される複数の第1大径めっき層51Dと、が形成されている。
具体的には、主配線板10の第1主面11F側のソルダーレジスト層29には、第1小径導体パッド23Aを露出させる第1小径開口27Aと、第1大径導体パッド23Bを露出させる第1大径開口27Bとが形成されている。第1小径導体パッド23Aの上には、第1小径めっき層51Cが形成されている。第1大径導体パッド23Bの上には、第1大径めっき層51Dが形成されている。第1小径めっき層51Cが、本発明でいう「第1めっき層」に相当し、第1大径めっき層51Dが、本発明でいう「第2めっき層」に相当する。
さらに、本実施形態では、第1小径めっき層51Cおよび第1大径めっき層51Dの表面は、ソルダーレジスト層29の表面に対して同一平面上に形成されているが、ソルダーレジスト層29の外側にバンプ状に突出していてもよい。第1小径めっき層51Cおよび第1大径めっき層51Dは、ソルダーレジスト層29の上表面に対して窪むように形成されていてもよい。
第1小径導体パッド23Aの上の第1小径めっき層51Cは、第1小径開口27Aを貫通し、第1大径導体パッド23Bの上の第1大径めっき層51Dは、第1大径開口27Bを貫通している。なお、第1小径めっき層51Cおよび第1大径めっき層51Dは、第1実施形態で示した無電解めっき層51と同じく、無電解Ni/Pd/Au層または無電解Ni/Au層であり、各層の成分および厚さは、無電解めっき層51と同様の範囲にある。
一方、図8に示すように、主配線板10の第2主面11B側の第4導体層22には、第2導体パッド24が形成されている。第2導体パッド24は、第4絶縁層21を貫通する第4導体ビア26を介して、第3導体層16Cに接続されている。
また、主配線板10の第2主面11B側のソルダーレジスト層29には、第2導体パッド24を露出させる第2開口28が形成され、第2導体パッド24の上に、第2無電解めっき層51Eが形成されている。第2無電解めっき層51Eは、ソルダーレジスト層29の外面に対して同一平面状に形成されている、または、凹んで形成されている。なお、第2無電解めっき層51Eは、無電解Ni/Pd/Au層、または無電解Ni/Au層で構成されており、第1実施形態の無電解めっき層51と同じ構成である。
図8および9に示すプリント配線板1Dは以下のようにして製造することができる。具体的にはコア基板11を準備し、スルーホール導体13およびコア導体層12を形成後、両面に第1〜第3絶縁層15A〜15Cと第1〜第3導体層16A〜16Cとを交互に積層し、さらに、その上に外側絶縁層34を積層する(図10A参照)。
次に、レーザー加工により図10Aに示す積層体にキャビティ30を形成する(図10B参照)。具体的には、コア基板11の第1主面11F側から、例えばCOレーザーを照射する。外側絶縁層34と第3絶縁層15Cとを貫通し、導体プレーン層31Aの上表面31aの露出した表面36を底面とした、キャビティ30を形成する。レーザー加工後の導体プレーン層31Aの露出した表面36にデスミア処理を行う。これにより、主配線板10を得ることができる。必要に応じて、導体プレーン層31Aの露出した表面36にエッチング溶液で平滑化処理をさらに行ってもよい。
次に、主配線板10のキャビティ30の底面として、導体プレーン層31Aの露出した表面36に接着層33を積層するともに、接着層33の上に副配線板80を載置し、接着層33を熱硬化させる(図10C参照)。
次に、第4絶縁層21と第4導体層22とを順次積層する(図10D参照)。具体的には、まず、第4絶縁層21を主配線板10に積層後、レーザー強度を調整したレーザーを第4絶縁層21に照射して、第4絶縁層21に、第1小径ビア形成孔45Aと第1大径ビア形成孔45Bを形成する。その後、無電解めっき処理、めっきレジスト処理、および電解めっき処理を行う。これにより、第4導体層22に、第1小径導体パッド23Aと第1大径導体パッド23Bが形成される。
次に、第4導体層22上にソルダーレジスト層29を積層する。ソルダーレジスト層29に、リソグラフィ処理等を行い、第1小径導体パッド23Aを露出させる第1小径開口27Aと、第1大径導体パッド23Bを露出させる第1大径開口27Bを形成し、ソルダーレジスト層29の表面に樹脂保護膜43を被覆する(図10E参照)。
その後、第1小径導体パッド23Aおよび第1大径導体パッド23Bの上表面の一部が露出するように、樹脂保護膜43に開口部を形成後、無電解めっき処理により、第1小径めっき層51Cおよび第1大径めっき層51Dを成形する。最後に、樹脂保護膜43を除去することにより、図8および図9に示すような、副配線板80を内蔵したプリント配線板1Dを得ることができる。
〔第4実施形態〕
図11は、本発明の第4実施形態に係るプリント配線板の模式的断面図であり、図12は、図11に示すプリント配線板の最外層の部分拡大図である。第4実施形態に係るプリント配線板が、図8に示す第3実施形態のものと相違する点は、無電解めっき層の形状である。したがって、その他の部分は、同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図11、12に示すように、本実施形態では、第3実施形態の第1小径めっき層51C、第1大径めっき層51D、および第2無電解めっき層51Eが、第1小径めっき層61C、第1大径めっき層61D、および第2無電解めっき層61Eに順次相当する。第1小径めっき層61C、第1大径めっき層61D、および第2無電解めっき層61Eは、ソルダーレジスト層29の上表面から突出すると共に、外周部がソルダーレジスト層29上に配置されるめっきバンプである。
第1小径めっき層61C、第1大径めっき層61D、および第2無電解めっき層61Eは、上述した第2実施形態に係る無電解めっき層61と同じ構成であり、無電解めっき層61に示す各層の成分の範囲、層の厚みの範囲も同じ範囲である。このように、構成することにより、第2実施形態と同様に、第1および第2半導体素子9A,9Bの実装性を高めることができ半田層92A,92BとNi層62との密着強度を高めることができる。
以下に本発明の実施例を説明する。
〔実施例1〕
以下の方法で試験片を作製した。まず、シリコン基板を準備し、この表面に平面状の表面となるように下層となる絶縁層(JSR(株)製のWPR−5100)を形成した。次に、この表面に、シード層として、TiN/Ti層を形成し、この表面全面にレジスト液を塗布後、露光機を用いて、導体パッドの上表面の外径15μm、導体パッド同士の間隔(ピッチ)が30μmとなるように、レジスト液により形成されたレジスト層を露光および現像した。レジスト層から露出した部分を電解めっきした後、レジスト層を除去し、さらに、シード層のみが露出した部分を除去した。次に、絶縁層と導体パッドを覆うように、ソルダーレジスト層および樹脂保護層を積層後、導体パッドの一部が露出する(直径12μmの範囲が露出する)ように、樹脂保護膜とソルダーレジスト層に開口部を形成した。
次に、塩化ニッケル、次亜リン酸ナトリウム、およびクエン酸ナトリウムを含有した無電解ニッケルめっき液に、20分間浸漬して、開口部に厚さ5μmのNi層を形成する。なお、次亜リン酸ナトリウムの添加量を調整することにより、Ni層に含有するPを6質量%にした。
次に、塩化パラジウム、エチレンジアミン、次亜リン酸ナトリウム、およびチオジグリコール酸を含有した無電解パラジウムめっき液に5分間浸積して、Ni層上に厚さ0.08μmのPd層を形成した。
さらに、シアン化金カリウム、塩化アンモニウム、クエン酸ナトリウム、および次亜リン酸ナトリウムを含む無電解金めっき液に7.5分間浸漬して、Pd層上に厚さ0.03μmのAu層を形成した。この時のAu層の表面の外径は15μmであった。最後に、樹脂保護膜を除去し、図2に示すような無電解めっき層を有したプリント配線板となる試験片を作製した。
Figure 2016162770
〔実施例2〜4〕
実施例1と同じように、試験片を作製した。実施例2が実施例1と相違する点は、表1に示すように、導体パッド同士の間隔(ピッチ)を100μmにした点であり、実施例3が実施例1と相違する点は、表1に示すように、Ni層のPの含有量を、8質量%にした点である。実施例4が実施例1と相違する点は、表1に示すように、導体パッド同士の間隔(ピッチ)を100μmにした点と、Ni層のPの含有量を、8質量%にした点である。
〔比較例1〜9〕
実施例1と同じように、試験片を作製した。表1に示すように、比較例1〜3ではNi層のPの含有量を3質量%にした点、比較例5ではNi層のPの含有量を8質量%にした点、比較例6〜8ではNi層のPの含有量を10質量%にした点が、実施例1のNi層のPの含有量と相違する。さらに、表1に示すように、比較例2および比較例7では導体パッド同士の間隔(ピッチ)を100μmにした点、比較例3〜5および比較例8では導体パッド同士の間隔(ピッチ)を200μmにした点が実施例1の導体パッド同士の間隔(ピッチ)と相違する。
<耐久試験>
実施例1〜4および比較例1〜8に係る試験片のそれぞれに対して、試験片の無電解めっき層と半導体素子とをSnAgCu系の半田を介して接合した基板を作成した。この基板に対して、−55℃と125℃との間の温度変化を1サイクルとして、10サイクル/時間のペースで1000サイクルの耐久試験を行った。この結果を表1に示す。
<結果および考察>
実施例1〜4に係る基板では、無電解めっき層と半田との間に亀裂の発生はなかった。比較例1〜8では、無電解めっき層と半田との間に亀裂が発生していた。比較例1〜8に係る無電解めっき層と半田との界面近傍を顕微鏡で観察し、元素分析も行った。
この結果、比較例1〜3では、無電解めっき層と半田との界面近傍にカーケンダルボイド発生しており、金属間化合物層近傍から亀裂発生していた。また、比較例4,5では、無電解めっき層と半田との界面近傍にカーケンダルボイドが発生していなかったが、金属間化合物層近傍から亀裂が発生していた。比較例6〜8では、無電解めっき層と半田との界面に、濃化したリン層が形成されていた。
以上のことから、比較例1〜3では、Ni層のPの含有量が6質量%未満であるので、Ni層のNiが半田に拡散する速度が速くなったと考えらえる。この結果、半田を構成する金属とNi層のNiとの金属間化合物層と、Ni層との間のNiP層(もしくはリンリッチ層)にカーケンダルボイドが発生し、無電解めっき層と半田との接合力が低下したと考えられる。
一方、比較例6〜8では、Ni層のPの含有量が8質量%を超えたので、半田とNi層との界面に、濃化したリン層が形成され、半田を構成する金属とNi層のNiとの金属間化合物の生成が抑制されたと考えられる。この結果、無電解めっき層と半田との接合力が低下したと考えられる。
さらに、比較例4,5では、カーケンダルボイドの発生もなく、濃化したリン層も形成されていないが、導体パッド同士の間隔(ピッチ)が100μmを超えているため、半田とNi層との間に形成された金属間化合物層の近傍から亀裂が発生したと考えられる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
10 主配線板
11 コア基板
12 コア導体層
13 スルーホール導体
13A スルーホール
15A 第1絶縁層
15B 第2絶縁層
15C 第3絶縁層
16A 第1導体層
16B 第2導体層
16C 第3導体層
18A 第1導体ビア
18B 第2導体ビア
18C 第3導体ビア
23 導体パッド
27 開口部
51,61 無電解めっき層
51C,61C 第1小径めっき層(第1めっき層)
51D,61D 第1大径めっき層(第2めっき層)
51E,61E 第2無電解めっき層
52,62 Ni層
53,63 Pd層
54,64 Au層
61a 平坦頂面
61b 湾曲外周面
80 副配線板(電子部品)
92,92A,92B 半田層(Sn系半田)
93 半田バンブ(Sn系半田)

Claims (11)

  1. 絶縁材料からなる絶縁層と、
    前記絶縁層の上に形成され、導体パッドを一部に含む導体層と、
    前記導体層の上に形成され、前記導体パッドの一部を露出させる開口部を有するソルダーレジスト層と、
    前記露出された導体パッド上に形成される無電解めっき層と、を備えたプリント配線板であって、
    前記無電解めっき層は、前記導体パッドの表面からNi層、Pd層、およびAu層を順次積層した無電解Ni/Pd/Au層、または、前記導体パッドの表面からNi層およびAu層を順次積層した無電解Ni/Au層であり、
    前記Ni層には、6〜8質量%のPが含有されており、
    前記導体パッド同士の間隔は、100μm以下である。
  2. 請求項1に記載のプリント配線板において、
    前記無電解めっき層は、Sn系半田に接続される層である。
  3. 請求項2に記載のプリント配線板において、
    前記Sn系半田は、SnAg系半田、SnAgCu系半田、SnZnBi系半田、または、SnCu系半田である。
  4. 請求項1に記載のプリント配線板において、
    前記無電解めっき層は、無電解Ni/Pd/Au層であり、
    前記Ni層の厚さは、3〜10μmであり、
    前記Pd層の厚さは、0.01〜1μmであり、
    前記Au層の厚さは、0.01〜1μmである。
  5. 請求項1に記載のプリント配線板において、
    前記無電解めっき層は、無電解Ni/Au層であり、
    前記Ni層の厚さは、3〜10μmであり、
    前記Au層の厚さは、0.01〜1μmである。
  6. 請求項4または5に記載のプリント配線板において、
    前記開口部から露出した前記Au層の外径は、80μm以下である。
  7. 請求項1に記載のプリント配線板において、
    前記無電解めっき層は、前記絶縁層の上表面から突出すると共に外周部が前記絶縁層上に配置されるめっきバンプであって、
    前記めっきバンプの形状は、
    平坦頂面と、外周部に配置されて前記絶縁層から前記平坦頂面へ近づくにつれて窄まるように湾曲する湾曲外周面と、を有する形状である。
  8. 請求項7に記載のプリント配線板において、
    前記めっきバンプは、無電解Ni/Pd/Au層で構成され、
    前記絶縁層の上表面から前記平坦頂面までの高さは、15μm以下であって、
    前記Ni層の厚さは10〜35μmであり、
    前記Pd層の厚さは0.01〜1μmであり、
    前記Au層の厚さは0.01〜1μmである。
  9. 請求項7に記載のプリント配線板において、
    前記めっきバンプは、無電解Ni/Au層で構成され、
    前記絶縁層の上表面から前記平坦頂面までの高さは、15μm以下であって、
    前記Ni層の厚さは10〜35μmであり、
    前記Au層の厚さは0.01〜1μmである。
  10. 請求項7〜9のいずれか一項に記載のプリント配線板において、
    前記平坦頂面の外径が80μm以下である。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載のプリント配線板において、
    前記導体層下に形成されたキャビティに配置される電子部品をさらに有し、
    前記無電解めっき層には、プリント配線板の厚さ方向から見て前記キャビティを覆う位置に配置される複数の第1めっき層と、プリント配線板の厚さ方向から見て前記キャビティの外側に配置される複数の第2めっき層と、が含まれ、
    前記第1めっき層が形成された前記導体パッド同士の間隔は、前記第2めっき層が形成された前記導体パッド同士の間隔よりも狭い。
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