JP2016162527A - 発熱体の冷却構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】発熱体の冷却効率をより一層高める。【解決手段】冷却風通路Tの高さ寸法をH0とし、突出部20の突出寸法をH1としたとき、H0が5mm以上100mm以下であり、H1が0.6mm以上16mm以下であり、H0/H1が2.0以上15.0以下である。【選択図】図4

Description

本発明は、例えば電気自動車等に搭載される走行用モーターに電力を供給する車両用バッテリ等の発熱体の冷却構造に関するものである。
従来より、電気自動車やハイブリッド自動車等には、走行用モーターと、該走行用モーターに電力を供給するバッテリとが搭載されている。走行用モーターに電力を供給するバッテリは電力供給時の発熱量が大きいので、従来の電装品用のバッテリとは異なり、冷却構造が要求される(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1の冷却構造では、冷媒が流れる冷媒通路を形成する複数の第1の突起部と、冷媒通路に配置される第2の突起部とを備えており、第2の突起部は、冷媒が流れる方向に対して傾斜する方向に延びる傾斜面を有している。また、第2の突起部は複数形成されている。
特許文献2の冷却構造では、電池と対向配置される対向側壁に、放熱用空気通路を形成するための複数のメインリブと、メインリブよりも高さが低く、かつ、交差する形状に形成された放熱用フィンとを設けている。対向側壁のメインリブが形成されていない部分の厚さは、電池が対向配置されていない側壁の厚さよりも薄く形成されている。
特開2011−253734号公報 特許第4452339号公報
ところで、特許文献1では、冷媒が流れる方向に延びる第1の突起部の間に、複数の第2の突起部を形成しているが、その第2の突起部は、冷媒が流れる方向に延びる形状であるため、冷媒通路を流れている冷媒の流れが乱れにくいと考えられる。冷媒の流れが乱れにくいと、冷媒通路内面の熱が奪われにくくなり、ひいては冷却効率が低下してしまう。
また、特許文献2では、放熱用フィンが放熱用空気通路内において交差する形状となっているので、特許文献1の第2の突起部を設ける構造に比べて放熱用空気に乱れが発生しやすいと考えられるが、より一層の冷却効率の向上が求められている。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、発熱体の冷却効率をより一層高めることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、冷却風通路の内面に、第1凸部と第2凸部とが互いに連続することによって構成された突出部を設けた。
第1の発明は、
発熱体を冷却するための冷却風が流通する冷却風通路を構成する通路構成部材を備えた発熱体の冷却構造において、
上記通路構成部材における上記冷却風通路の内面には、該冷却風通路内へ向けて突出し、該内面に沿って所定方向に延びる第1凸部と第2凸部とが上記冷却風通路の幅方向に互いに連続することによって構成された突出部が設けられ、上記第1凸部の延びる方向と、上記第2凸部の延びる方向とによって所定の角度が形成されており、
上記冷却風通路における上記突出部の突出方向の寸法をH0とし、上記突出部の突出寸法をH1としたとき、H0が5mm以上100mm以下であり、H1が0.6mm以上16mm以下であり、かつ、H0/H1が2.0以上15.0以下を満たしていることを特徴とする。
この構成によれば、突出部を構成する第1凸部の延びる方向と、第2凸部の延びる方向とが所定の角度を形成するようになっているので、第1凸部に当たった冷却風の流れと、第2凸部に当たった冷却風の流れとが異なる方向に流れるようになり、乱流が発生しやすくなる。そして、冷却風通路における突出部の突出方向の寸法H0が5mm以上100mm以下、また、突出部の突出寸法H1が0.5mm以上16mm以下であり、これを前提として、H0/H1が2.0以上15.0以下の範囲にあることで、突出部によって冷却風通路の内面近傍に十分な乱流が発生する。これにより、冷却風通路の内面近傍で冷却風の流れが十分に乱れ、内面近傍において断熱層となりやすい層流が形成されるのが積極的に抑制されて冷却効率が高まる。
第2の発明は、
発熱体を冷却するための冷却風が流通する冷却風通路を構成する通路構成部材を備えた発熱体の冷却構造において、
上記通路構成部材における上記冷却風通路の内面には、該冷却風通路内へ向けて突出し、該内面に沿って所定方向に延びる第1凸部と第2凸部とが上記冷却風通路の幅方向に互いに連続することによって構成された突出部が設けられ、上記第1凸部の延びる方向と、上記第2凸部の延びる方向とによって所定の角度が形成されており、
上記突出部の突出寸法をH1とし、上記突出部の基端部における冷却風流れ方向の寸法をS0としたとき、S0が1.3mm以上24mm以下であり、H1/S0が0.2以上3.0以下であることを特徴とする。
この構成によれば、突出部を構成する第1凸部の延びる方向と、第2凸部の延びる方向とが所定の角度を形成するようになっているので、第1の発明の場合と同様に乱流が発生しやすくなる。そして、突出部の基端部における冷却風流れ方向の寸法S0が1.3mm以上24mm以下であり、突出部の突出寸法をH1/S0が0.2以上3.0以下の範囲にあることで、突出部によって冷却風通路の内面近傍に十分な乱流が発生する。これにより、冷却風通路の内面近傍で冷却風の流れが十分に乱れ、内面近傍において断熱層となりやすい層流が形成されるのが積極的に抑制されて冷却効率が高まる。
第3の発明は、
発熱体を冷却するための冷却風が流通する冷却風通路を構成する通路構成部材を備えた発熱体の冷却構造において、
上記通路構成部材における上記冷却風通路の内面には、該冷却風通路内へ向けて突出し、該内面に沿って冷却風の流れ方向に対して傾斜して延びる第1凸部と第2凸部とが上記冷却風通路の幅方向に互いに連続することによって構成された突出部が設けられ、
上記突出部の長手方向の寸法をW0とし、上記第1凸部の長手方向一端部における冷却風流れ方向の中央部と、他端部における冷却風流れ方向の中央部との冷却風流れ方向の離間寸法をW1としたとき、W0が5mm以上30mm以下であり、W1が2.5mm以上15mm以下であることを特徴とする。
この構成によれば、突出部を構成する第1凸部と第2凸部とが冷却風の流れ方向に対して傾斜しているので、第1凸部及び第2凸部に当たった冷却風の流れに乱流が発生しやすくなる。そして、突出部の長手方向の寸法W0を5mm以上30mm以下とし、第1凸部の長手方向一端部における冷却風流れ方向の中央部と、他端部における冷却風流れ方向の中央部との冷却風流れ方向の離間寸法W1を2.5mm以上15mm以下にしたことで、突出部によって冷却風通路の内面近傍に十分な乱流が発生する。これにより、冷却風通路の内面近傍で冷却風の流れが十分に乱れ、内面近傍において断熱層となりやすい層流が形成されるのが積極的に抑制されて冷却効率が高まる。
第4の発明は、
発熱体を冷却するための冷却風が流通する冷却風通路を構成する通路構成部材を備えた発熱体の冷却構造において、
上記通路構成部材における上記冷却風通路の内面には、該冷却風通路内へ向けて突出し、該内面に沿って所定方向に延びる第1凸部と第2凸部とが上記冷却風通路の幅方向に互いに連続することによって構成された第1突出部が設けられ、
上記第1突出部の上記第1凸部の延びる方向と、冷却風の流れ方向とのなす角度と、上記第1突出部の上記第2凸部の延びる方向と、冷却風の流れ方向とのなす角度は、30°以上60°以下に設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、平面的に見たときに、第1凸部及び第2凸部がV字に近い形状をなす。これにより、突出部における第1凸部に当たった冷却風の流れと、第2凸部に当たった冷却風の流れとが異なる流れになり、冷却風に乱流が発生しやすくなる。従って、冷却風通路の内面近傍で冷却風の流れが十分に乱れ、内面近傍において断熱層となりやすい層流が形成されるのが積極的に抑制されて冷却効率が高まる。
第1の発明によれば、突出部を構成する第1凸部の延びる方向と、第2凸部の延びる方向とが所定の角度を形成し、冷却風通路における突出部の突出方向の寸法をH0とし、突出部の突出寸法をH1としたとき、H0が5mm以上100mm以下であり、H1が0.6mm以上16mm以下であり、H0/H1が2.0以上15.0以下である関係としたので、発熱体の冷却効率をより一層高めることができる。
第2の発明によれば、突出部を構成する第1凸部の延びる方向と、第2凸部の延びる方向とが所定の角度を形成し、突出部の突出寸法をH1とし、突出部の基端部における冷却風流れ方向の寸法をS0としたとき、S0が1.3mm以上24mm以下であり、H1/S0が0.2以上3.0以下である関係としたので、発熱体の冷却効率をより一層高めることができる。
第3の発明によれば、突出部を構成する第1凸部及び第2凸部が冷却風の流れ方向に対して傾斜しており、突出部の長手方向の寸法W0を5mm以上30mm以下とし、第1凸部の長手方向一端部における冷却風流れ方向の中央部と、他端部における冷却風流れ方向の中央部との冷却風流れ方向の離間寸法W1を2.5mm以上15mm以下としたので、発熱体の冷却効率をより一層高めることができる。
第4の発明によれば、冷却風通路の内面に設けた突出部を構成する第1凸部と第2凸部とがV時状をなすので、発熱体の冷却効率をより一層高めることができる。
本発明の実施形態1に係る車両用バッテリユニットの断面図である。 図1におけるII−II線に相当する断面図である。 図1におけるIII−III線に相当する断面図である。 図1におけるダクトの一部を拡大した図である。 突出部を下方から見た拡大図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明に係る発熱体の冷却構造が適用された車両用バッテリユニット1の断面図である。車両用バッテリユニット1は、例えば電気自動車やハイブリッド自動車(プラグインハイブリッド自動車を含む)に搭載されるものであり、これら自動車の走行用モーターに電力を供給するように構成されている。
車両用バッテリユニット1は、第1〜第7バッテリ2A〜2Gからなるバッテリ(発熱体)2と、バッテリケース3と、ダクト(通路構成部材)10と、送風機(冷却風導入部)Aとを備えている。第1〜第7バッテリ2A〜2Gは、例えばリチウムイオン電池等の二次電池であり、図1における左から右に順に並んでいる。第1〜第7バッテリ2A〜2Gの各々は、図示しないが、複数のバッテリセルと該バッテリセルを収容するケースとを有しており、バッテリセルは電極によって接続されている。また、第1〜第7バッテリ2A〜2Gは、直列または並列に接続されており、外部からの電力供給によって全てのバッテリ2A〜2Gに同時に充電可能となっている。また、走行用モーターに電力を供給する際には、全てのバッテリ2A〜2Gから同時に供給可能となっている。尚、バッテリの数や配置は図示したものに限られず、例えば、バッテリを上下方向に2段や3段に並べて配置してもよい。
バッテリケース3は、第1〜第7バッテリ2A〜2Gを収容する収容空間Rを形成するためのものであり、例えば樹脂材を成形してなる。バッテリケース3の下部には外方へ延出するフランジ3aが形成されている。尚、バッテリケース3は省略することもできる。
ダクト10は、第1〜第7バッテリ2A〜2Gを冷却するための冷却風が流通する冷却風通路Tを構成するものであり、収容空間Rの外部においてバッテリケース3の下部に設けられている。ダクト10は扁平な形状である。ダクト10の延びる方向は、第1〜第7バッテリ2A〜2Gの並ぶ方向であり、この実施形態では、冷却風が図1の左側から右側へ向かって流れるようになっている。ダクト10は、第1〜第7バッテリ2A〜2Gの並ぶ方向に延びる上壁部11と、上壁部11と略平行に延びる下壁部12と、図2に示す上壁部11の幅方向両端部から下壁部12まで延びる側壁部13、13とを有している。上壁部11の周縁部にバッテリケース3のフランジ3aが接合され、収容空間Rは、外部の埃や水等が入らないように密閉されている。尚、ダクト10は、バッテリケース3の上部に設けてもよいし、側部に設けてもよい。ダクト10は、直線状に延びる形状であってもよいし、湾曲して延びる形状であってもよい。
送風機Aは、ダクト10の上流側に設けられており、冷却風をダクト10の冷却風通路Tに導入するためのものである。冷却風としては、例えば車室外の空気や車室内の空気を使用することができる。送風機Aは、ダクト10の下流側に設けて冷却風を冷却風通路Tに上流側から導入するように構成してもよい。バッテリ2の熱はダクト10の上壁部11に伝わり、ダクト10の冷却風通路Tを流れる冷却風が上壁部11の熱を奪うことによってバッテリ2が冷却される。
ダクト10における上壁部11の下面(ダクト10の内面)10aには、冷却風通路Tの内方へ向けて突出する複数の突出部20が設けられている。突出部20は、冷却風に乱流を発生させるためのものである。突出部20は、冷却風通路Tの幅方向に3つ並んで設けられており、冷却風通路Tの幅方向に連続する突条を形成しているが、これに限らず、1つであってもよいし、4つ以上並べて設けてもよい。また、突出部20は、冷却風の流れ方向に所定の間隔をあけて複数設けられている。突出部20の間隔は、等間隔であってもよいし、不等間隔であってもよい。
突出部20は、上壁部11の下面10aに沿って延びる第1凸部20aと第2凸部20bとが冷却風通路Tの幅方向に互いに連続することによって構成されている。第1凸部20a及び第2凸部20bの各々は直線状に延びているが、多少湾曲させることもできる。
図3や図5に示すように、第1凸部20aは、冷却風通路Tの幅方向に延び、冷却風通路Tの幅方向一側(左側)へ行くほど冷却風の流れ方向下流に位置するように、冷却風の流れ方向に対して傾斜して延びている。また、第2凸部20bは、冷却風通路Tの幅方向に延び、冷却風通路Tの幅方向他側(右側)へ行くほど冷却風の流れ方向下流に位置するように、冷却風の流れ方向に対して傾斜して延びている。第1凸部20aにおける左端部に、第2凸部20bにおける右端部が連続している。第1凸部20aにおける左右方向の寸法と、第2凸部20bにおける左右方向の寸法とは同じに設定されている。また、第1凸部20a及び第2凸部20bの断面形状も同じに設定されている。
第1凸部20aの延びる方向と、冷却風の流れ方向とのなす角度α(図5に示す)と、第2凸部20bの延びる方向と、冷却風の流れ方向とのなす角度(図5に示す)βとは、それぞれ30°以上60°以下に設定されている。角度αと角度βとは同じに設定してもよいが異なる角度に設定してもよい。
これにより、第1凸部20aの延びる方向と、第2凸部20bの延びる方向とによって所定の角度(α+β)を形成することで、第1突出部20の第1凸部20a及び第2凸部20bは、冷却風の流れ方向下流側へ向かって凸となる。
角度α及び角度βが30°よりも小さいと、第1凸部20aと第2凸部20bとが極めて接近して1つの凸部に近い形状となってしまうので、第1凸部20aと第2凸部20bとを設けたことによる乱流発生効果が低減する。一方、角度α及び角度βが60°よりも大きいと、第1凸部20aと第2凸部20bとが開きすぎるので、乱流発生効果が低減する。
すなわち、第1突出部20の第1凸部20a及び第2凸部20bが冷却風の流れ方向下流側へ向かって凸となっていることで、上流側から流れてきた冷却風は、第1凸部20a及び第2凸部20bに当たって流れの向きが変わり、このときに乱流が発生するとともに、第1凸部20a及び第2凸部20bに沿って第1突出部20の中央部へ向けて流れて両方の流れが衝突し、このことによっても乱流が発生する。よって、角度α及び角度βを上記の範囲に設定することで乱流発生効果が高まる。
また、第1突出部20の断面形状は、下に頂点が位置する略三角形である。第1突出部20の断面形状を略三角形とすることで、第1突出部20における冷却風流れ方向上流側の面は、下側へ行くほど下流側に位置するように傾斜し、第1突出部20における冷却風流れ方向下流側の面は、下側へ行くほど上流側に位置するように傾斜する。これにより、冷却風通路Tの上側を流れる冷却風が第1突出部20の上流側の面に当たって下方へ案内され、その後、下流側の面に沿って上方へ流れて上壁部11の上面10aに当たり、このような冷却風の流れによって冷却風通路Tの上側で乱流が発生する。冷却風の流れが上壁部11の上面10aに当たることで、上壁部11の上面10a近傍を流れる空気に乱流が発生し、これにより、上壁部11の上面10a近傍の空気の流れをさらに乱し、上壁部11の上面10a近傍において断熱層となりやすい層流が形成されるのを抑制する。このことによっても冷却効率が向上する。尚、第1突出部20の断面形状は、正三角形であってもよいし、二等辺三角形であってもよい。
図4に示すように、冷却風通路Tにおける突出部20の突出方向(上下方向)の寸法をH0とし、また、突出部20の突出寸法をH1とする。冷却風通路Tにおける寸法H0は、冷却風通路Tの突出部20が形成された上面10aと、該上面10aに対向する下面10bとの離間寸法である。突出部20の突出寸法H1は、冷却風通路Tの突出部20が形成された上面10aから突出部20の先端までの寸法である。
また、突出部20の基端部における冷却風流れ方向の寸法をS0とする。突出部20の基端部の寸法S0は、図4に示す断面において冷却風流れ方向上流端から下流端までの寸法である。また、図5に示すように、突出部20の長手方向の寸法をW0とする。突出部20の寸法W0は、突出部20の左端部から右端部までの寸法である。さらに、第1凸部20aの右端部(長手方向一端部)における冷却風流れ方向の中央部と、左端部(長手方向他端部)における冷却風流れ方向の中央部との冷却風流れ方向の離間寸法をW1とする。
冷却風通路Tにおける寸法H0は、5mm以上100mm以下である。これにより、第1〜第7バッテリ2A〜2Gを冷却するのに十分な量の冷却風を流すことができる流路断面を形成できる。突出部20の突出寸法H1は、0.6mm以上16mm以下である。これにより、突出部20の乱流発生効果が十分に向上する。そして、H0/H1が2.0以上15.0以下である。H0/H1を2.0以上とすることで、冷却風通路T内において突出部20が冷却風の流れを阻害する度合いを低減できるとともに、圧力損失を抑制でき、冷却風量が十分に確保される。H0/H1を15.0以下とすることで、冷却風通路T内における突出部20の突出寸法が相対的に高く確保されて乱流発生効果が十分に向上する。
突出部20の基端部の寸法S0は、1.3mm以上24mm以下である。突出部20の基端部の寸法S0を上記範囲に設定することで、乱流発生効果を十分に得ることが可能な突出部20の大きさとなる。また、H1/S0が0.2以上3.0以下である。これにより、突出部20の形状が、乱流発生効果を十分に得ることが可能な形状となる。
突出部20の長手方向の寸法をW0が5mm以上30mm以下である。W1が2.5mm以上15mm以下である。W0及びW1を上記範囲に設定することで、突出部20の外形状が、乱流発生効果を十分に得ることが可能な形状となる。
以上説明したように、この実施形態によれば、冷却風通路Tに第1凸部20a及び第2凸部20bからなる突出部20を設け、突出部20の各部の寸法や冷却風通路Tの寸法等を上述のように設定したので、冷却風通路Tの圧力損失を低減しながら、突出部20による乱流発生効果を十分に得ることができ、冷却効率をより一層高めることができる。
また、上記実施形態では、発熱体がバッテリである場合について説明したが、これに限らず、例えばインバーター装置やモーター等を発熱体として冷却するように構成してもよい。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る発熱体の冷却構造は、例えば電気自動車やハイブリッド自動車のバッテリユニットに適用することができる。
1 車両用バッテリユニット
2 バッテリ(発熱体)
10 ダクト(通路構成部材)
20 第1突出部
20a 第1凸部
20b 第2凸部
T 冷却風通路

Claims (4)

  1. 発熱体(2)を冷却するための冷却風が流通する冷却風通路(T)を構成する通路構成部材(10)を備えた発熱体(2)の冷却構造において、
    上記通路構成部材(10)における上記冷却風通路(T)の内面には、該冷却風通路(10)内へ向けて突出し、該内面に沿って所定方向に延びる第1凸部(20a)と第2凸部(20b)とが上記冷却風通路(T)の幅方向に互いに連続することによって構成された突出部(20)が設けられ、上記第1凸部(20a)の延びる方向と、上記第2凸部(20b)の延びる方向とによって所定の角度が形成されており、
    上記冷却風通路(T)における上記突出部(20)の突出方向の寸法をH0とし、上記突出部(20)の突出寸法をH1としたとき、H0が5mm以上100mm以下であり、H1が0.6mm以上16mm以下であり、かつ、H0/H1が2.0以上15.0以下を満たしていることを特徴とする発熱体(2)の冷却構造。
  2. 発熱体(2)を冷却するための冷却風が流通する冷却風通路(T)を構成する通路構成部材(10)を備えた発熱体(2)の冷却構造において、
    上記通路構成部材(10)における上記冷却風通路(T)の内面には、該冷却風通路(T)内へ向けて突出し、該内面に沿って所定方向に延びる第1凸部(20a)と第2凸部(20b)とが上記冷却風通路(T)の幅方向に互いに連続することによって構成された突出部(20)が設けられ、上記第1凸部(20a)の延びる方向と、上記第2凸部(20b)の延びる方向とによって所定の角度が形成されており、
    上記突出部(20)の突出寸法をH1とし、上記突出部(20)の基端部における冷却風流れ方向の寸法をS0としたとき、S0が1.3mm以上24mm以下であり、H1/S0が0.2以上3.0以下であることを特徴とする発熱体(2)の冷却構造。
  3. 発熱体(2)を冷却するための冷却風が流通する冷却風通路(T)を構成する通路構成部材(10)を備えた発熱体(2)の冷却構造において、
    上記通路構成部材(10)における上記冷却風通路(T)の内面には、該冷却風通路(T)内へ向けて突出し、該内面に沿って冷却風の流れ方向に対して傾斜して延びる第1凸部(20a)と第2凸部(20b)とが上記冷却風通路(T)の幅方向に互いに連続することによって構成された突出部(20)が設けられ、
    上記突出部(20)の長手方向の寸法をW0とし、上記第1凸部(20a)の長手方向一端部における冷却風流れ方向の中央部と、他端部における冷却風流れ方向の中央部との冷却風流れ方向の離間寸法をW1としたとき、W0が5mm以上30mm以下であり、W1が2.5mm以上15mm以下であることを特徴とする発熱体(2)の冷却構造。
  4. 発熱体(2)を冷却するための冷却風が流通する冷却風通路(T)を構成する通路構成部材(10)を備えた発熱体(2)の冷却構造において、
    上記通路構成部材(10)における上記冷却風通路(T)の内面には、該冷却風通路(T)内へ向けて突出し、該内面に沿って所定方向に延びる第1凸部(20a)と第2凸部(20b)とが上記冷却風通路(T)の幅方向に互いに連続することによって構成された第1突出部(20)が設けられ、
    上記第1突出部(20)の上記第1凸部(20a)の延びる方向と、冷却風の流れ方向とのなす角度と、上記第1突出部(20)の上記第2凸部(20b)の延びる方向と、冷却風の流れ方向とのなす角度は、30°以上60°以下に設定されていることを特徴とする発熱体(2)の冷却構造。
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