JP2016160800A - ディーゼルエンジンの燃料供給制御方法及びその装置 - Google Patents

ディーゼルエンジンの燃料供給制御方法及びその装置 Download PDF

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利昭 市田
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Abstract

【課題】廃油の粗濾過の手間を低減し、当該廃油をより一層効率的に燃料として使用することが可能なディーゼルエンジンの燃料供給制御方法とその装置とを提供する。【解決手段】石油系燃料油と非精製の廃油とを混合した混合油(52)をディーゼルエンジン(12)の燃料にすると共に、前記ディーゼルエンジン(12)の回転数の変動量に応じて前記石油系燃料油と前記廃油との混合比を調節するディーゼルエンジンの燃料供給制御方法とその装置において、前記石油系燃料油と前記廃油とを混合する前に、前記廃油に対して波長100〜280nmの紫外線を照射して固形有機物を分解させることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、軽油や重油等の石油系燃料油と、廃棄される非精製の動植物性廃食油や鉱物油(以下、これらをまとめて単に「廃油」とも言う。)とを混合し当該混合油を燃料としてディーゼルエンジンに供給するディーゼルエンジンの燃料供給制御装置に関し、さらに詳しくは、廃油と石油系燃料油との混合比をディーゼルエンジンの回転数の回転変動量に対応して調節できるようにしたディーゼルエンジンの燃料供給制御装置に関する。
近年、廃棄物として処理されていた、食品産業や家庭などから排出される食用油脂などの廃食油やエンジンオイル等の鉱物油をディーゼルエンジン燃料の原料として再利用する研究開発が資源の保護及び環境保全の観点から進められてきている。
例えば、廃食油をディーゼルエンジン燃料の原料として利用する方法には、廃食油をメタノールと反応させてメチルエステル化し、生成された脂肪酸メチルエステルを軽油と所定の割合で混合し、これをディーゼルエンジンの燃料油、すなわちバイオディーゼル燃料とする技術が提案されている(例えば特許文献1,2参照)。
このようなバイオディーゼル燃料は、黒煙などの有害排気ガスの排出量が少なく、環境負荷の少ない燃料として注目されているが、廃食油のエステル化処理設備が必要になるため、エステル化処理にイニシャル及びランニング・コストがかかる。そのため、ディーゼルエンジンの燃料として使用される廃食油の量も廃棄される廃食油全体の数パーセントでしかなく、係る技術が普及しているとは言い難いのが現状である。
そこで、上記の問題を解決すべく、下記の特許文献3には、非精製の廃油と石油系燃料油との混合油を使用し、ディーゼルエンジンを長期にわたり安定して運転可能にする技術として、廃油と石油系燃料油との混合比をディーゼルエンジンの回転数の回転変動量に対応して調節できるようにしたディーゼルエンジンの燃料供給制御装置が開示されている。
特開平07−197047号公報 特開平10−245586号公報 特許第5352816号公報
上記の特許文献3記載の技術によれば、廃油に対してエステル化処理のような大掛かりな改質が必要でないため、廃油を経済的に燃料として使用することができるようになる。
ここで、非精製の廃油をディーゼルエンジンの燃料として使用する場合、係る廃油を何ら処理することなく使用できる訳ではない。すなわち、非精製の廃油をディーゼルエンジンの燃料として使用する場合においても、廃油をフィルターで粗濾過し、廃油中の固形有機物などを予め除去しておく必要が有る。
そして、このように廃油をフィルターで粗濾過する場合、廃油の種類や劣化具合などによってはフィルターの交換頻度が高くなってフィルター交換に手間やコストが掛かるようになると言った場合が生じ得る。
それゆえに、この発明の主たる課題は、廃油と石油系燃料油との混合比をディーゼルエンジンの回転数の回転変動量に対応して調節できるようにしたディーゼルエンジンの燃料供給制御装置の改良に関するものであって、廃油の粗濾過の手間を低減し、当該廃油をより一層効率的に燃料として使用することが可能なディーゼルエンジンの燃料供給制御方法とその装置とを提供することである。
上記課題を達成するため、本発明における第1の発明を次のように構成した。すなわち、
石油系燃料油と非精製の廃油とを混合した混合油52をディーゼルエンジン12の燃料にすると共に、前記ディーゼルエンジン12の回転数の変動量に応じて前記石油系燃料油と前記廃油との混合比を調節するディーゼルエンジン12の燃料供給制御方法において、
前記石油系燃料油と前記廃油とを混合する前に、前記廃油に対して波長100〜280nmの紫外線を照射して固形有機物を分解させる。
この発明では、石油系燃料油と廃油とを混合する前に、前記廃油に対して波長100〜280nmの紫外線を照射して固形有機物を分解させるようにしているので、フィルターによる粗濾過が不要となる。
本発明における第2の発明は、上記第1の発明を実施するための「ディーゼルエンジンの燃料供給制御装置」であって、
前記廃油に対して波長100〜280nmの紫外線を照射して固形有機物を分解する紫外線照射装置30と、
前記廃油を貯留する第1の燃料タンク32と、
前記石油系燃料油を貯留する第2の燃料タンク34、
前記廃油と前記石油系燃料油とを混合する燃料混合手段36と、
前記第1の燃料タンク32から前記燃料混合手段36に供給される前記廃油の供給量を調節する廃油量調節手段38と、
前記第2の燃料タンク34から前記燃料混合手段36に供給される前記石油系燃料油の供給量を調節する石油系燃料油量調節手段40と、
前記燃料混合手段36で混合された混合油52を前記ディーゼルエンジン12に供給する燃料供給手段16と、
前記ディーゼルエンジン12の回転数を検出する回転数検出手段26と、
前記ディーゼルエンジン12の目標回転数に対する前記検出された回転数の変動量を算出する回転変動量算出手段44aと、
前記回転変動量算出手段44aで算出された回転変動量が第1の設定値を下回る値である時に第1の変動量判定情報として判定し、前記回転変動量が前記第1の設定値以上で且つ第1の設定値より大きい予め決められた第2の設定値未満の範囲である時に第2の変動量判定情報として判定し、前記回転変動量が第2の設定値である時に第3の変動量判定情報として判定する回転変動量判定手段44bと、
前記第1の変動量判定情報に応じて前記ディーゼルエンジン12が運転される状態を第1の運転状態とし、前記第2の変動量判定情報に応じて前記ディーゼルエンジン12が運転される状態を第2の運転状態とし、前記第3の変動量判定情報に応じて前記ディーゼルエンジン12が運転される状態を第3の運転状態として判定する運転状態判定手段44cと、
前記回転変動量判定手段44bからの各変動量判定情報に基づいて前記廃油と前記石油系燃料油との混合比を前記第1、第2及び第3の運転状態に応じて設定する混合比設定手段44dと、
前記混合比設定手段44dで設定された混合比に基づいて前記廃油量調節手段38及び前記石油系燃料油量調節手段40を制御して前記第1の燃料タンク32から前記燃料混合手段36への前記廃油の供給量及び前記第2の燃料タンク34から前記燃料混合手段36への前記石油系燃料油の供給量を調節する第1の制御手段44eと、
を備えることを特徴とする。
なお、上記第2の発明は、次の構成を加えることが好ましい。すなわち、
前記燃料供給手段16は、前記燃料混合手段36及び前記第2の燃料タンク34の何れか一方に切り換えて前記混合油52及び前記石油系燃料油の何れか一方を前記ディーゼルエンジン12に供給する燃料切換手段42を有し、
前記運転状態判定手段44cにて前記第1の運転状態であると判定された時は前記混合比設定手段44dに対し制御指令を出力して前記廃油の混合割合が増加されるように前記混合比設定手段44dで設定される混合比を段階的に変更制御すると共に当該段階的な混合比に従って前記第1の制御手段44eにより前記廃油量調節手段38及び前記石油系燃料油量調節手段40を制御し、前記運転状態判定手段44cにて前記第2の運転状態であると判定された時は前記第1の制御手段44eに対し制御指令を出力して前記混合比設定手段44dで設定された現時点の混合比が維持されるように前記廃油量調節手段38及び前記石油系燃料油量調節手段40を制御し、前記運転状態判定手段44cにて前記第3の運転状態であると判定された時は前記燃料切換手段42に対し切り換え制御指令を出力して前記第2の燃料タンク34からの石油系燃料油のみを一定時間供給し前記ディーゼルエンジン12を石油系燃料油で駆動すると共に前記燃料供給手段16を構成する燃料ポンプ16a及び燃料供給系16bを石油系燃料油でパージ処理する第2の制御手段44fを、更に備える。
本発明によれば、エステル化処理のような改質をしない非精製の廃油と石油系燃料油との混合油を使用してディーゼルエンジンを長期にわたり安定して運転することができ且つ廃油の使用比率を大幅に増加することができるのはもとより、廃油の粗濾過の手間を低減し、当該廃油をより一層効率的に燃料として使用することが可能なディーゼルエンジンの燃料供給制御方法とその装置とを提供することができる。
本発明の実施の形態に係るディーゼルエンジン燃料供給制御装置の全体の構成を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係るディーゼルエンジン燃料供給制御装置の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係るディーゼルエンジン燃料供給制御装置の処理動作を説明するためのフローチャートである。 所定条件での紫外線照射前後の廃油の状態を表す図面代用写真である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
本発明のディーゼルエンジンの燃料供給制御装置は、軽油等の石油系燃料油と、従来のようにエステル化処理で改質をしない非精製の廃食油等の廃油とを混合し、この混合油をディーゼルエンジンの燃料として供給できるようにしたものである。
このような燃料供給制御装置が適用されるディーゼルエンジン12は、図1に示すように、石油系燃料油と廃油との混合油もしくは石油系燃料油が空気に混合された混合ガスを燃焼させることにより回転エネルギーを取り出すエンジン本体14と、エンジン本体14に石油系燃料油と廃油との混合油もしくは石油系燃料油を供給する燃料供給手段16と、エンジン本体14に空気を供給する空気供給手段18と、エキゾーストマニホールド20とで大略構成される。
燃料供給手段16は、燃料ポンプ16aと、噴射ノズルや噴射量制御装置(ガバナー)を有する燃料供給系16bと、アクチュエーター16cとを含んで構成される。
燃料ポンプ16aは、後述する燃料混合タンク36aからの混合油もしくは石油系燃料油をエンジン本体14の燃料噴射弁(図示せず)に供給するものである。
噴射量制御装置16bは、PLC(Programmable Logic Controller:プログラマブルロジックコントローラ)48で制御されるアクチュエーター16cによって駆動されるものであり、燃料供給ポンプ16aから図示しない燃料噴射弁を介して噴射される燃料の噴射量を調整する。
空気供給手段18は、エアクリーナ18aと、過給器18bと、インテークマニホールド18cを含んで構成される。
エアクリーナ18aは、エンジン本体14に供給する空気から塵埃を除去するものである。
インテークマニホールド18bは、エアクリーナ18aで濾過された空気をエンジン本体14の各シリンダへ均等に配分するものである。
過給器18cは、エアクリーナ18aからインテークマニホールド18bを通してエンジン本体14に供給する空気を圧縮し外気圧より高圧にしてエンジン本体14の各シリンダに送り込むための空気圧縮機である。
エキゾーストマニホールド20は、エンジン本体14の各シリンダの排気ガスを集めてマフラに送り出すためのものである。
このような構成のディーゼルエンジン12は発電機の駆動源として使用されるもので、ディーゼルエンジン12の回転軸12aの一端には、三相交流発電機22の回転軸22aが継手24を介して連結されている。また、エンジン本体14には、ディーゼルエンジン12の回転数を検出する回転数検出手段26が設けられている。
回転数検出手段26は、ディーゼルエンジン12の回転軸1202の一端に設けられ、外周縁の全周に亘り一定ピッチの突起が形成されてなる回転円盤26aと、この回転円盤26aの突起に近接して配置された回転センサ26bとから構成される。回転センサ26bでは、回転円盤26aの突起に対応した正弦波状の信号が回転円盤26aの回転によって生成され、この信号は、ディーゼルエンジン12の回転数算出用の情報として、後述するECU44に取り込まれるように構成されている。
次に、本実施形態のディーゼルエンジン12の燃料供給制御装置の構成について、図1を参照して説明する。
ディーゼルエンジン12の燃料供給制御装置は、図1に示すように、廃油に対して特定波長の紫外線を照射する紫外線照射装置30と、廃油を貯留する第1の燃料タンク32と、石油系燃料油を貯留する第2の燃料タンク34と、燃料混合手段36と、廃油量調節手段38と、石油系燃料油量調節手段40と、燃料切換手段42である燃料切換バルブと、ECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)44と、燃料リターン用切換バルブ46とで大略構成される。
紫外線照射装置30は、廃油に波長100〜280nmの紫外線(所謂UV−C)を照射して当該廃油中の固形有機物を分解する装置で、内面が紫外線を反射するよう鏡面に仕上げられた貯留タンク30aと、その貯留タンク30aに内挿され、UV−Cを照射する紫外線ランプ30bとで構成される。このような紫外線照射装置30を備えることにより、レストランや各家庭等から集めた廃食油など、すなわちエステル化処理などの高度な改質処理を施さない非精製の廃油を第1の燃料タンク32に直接投入してディーゼルエンジンの燃料に利用することが可能になる。
なお、紫外線ランプ30bとしては、一般的に殺菌用途で使用されているUV殺菌ランプを用いるのが好適である。
また、貯留タンク30aの容量や紫外線ランプ30bの出力及び設置本数は、固形有機物の分解が必要な廃油の量に応じて適宜設計すべき事項である。このうち、紫外線ランプ30bの出力や設置本数については、燃料供給制御装置全体の消費電力がディーゼルエンジン12を運転することによって発電される電力量よりも大きくならない範囲で設定する必要がある。
第1の燃料タンク32の廃油流出口32aには、後述する廃油量調節手段38の配管38aの上流端が接続されている。ここで、この配管38aの廃油流出口32a近傍の位置に、200メッシュ程度の濾材を含んで構成されたフィルタ(図示せず)を設けるようにしてもよい。
燃料混合手段36は、第1の燃料タンク32から配管38aを経由して供給される廃油と、第2の燃料タンク34から供給される石油系燃料油とを混合するもので、上端開口が蓋部材36a1で閉鎖された燃料混合タンク36aと、蓋部材36a1に装着され、燃料混合タンク36a内に流入された廃油と石油系燃料油とを撹拌混合する撹拌翼36b1を有する撹拌機36bと、蓋部材36a1に装着され、燃料混合タンク36a内に貯溜される混合油52の液面レベルを上限レベルと下限レベルの2点で検出する液面計36cとを備える。
また、撹拌機36bはECU44によって起動及び停止制御されるように構成され、さらに液面計36cで検出される上限レベル及び下限レベルの信号はECU44に取り込まれ、廃油量調節手段38、石油系燃料油量調節手段40及び撹拌機36bの制御に供される。
廃油量調節手段38は、第1の燃料タンク32と燃料混合タンク36aとの間を連通状態に接続する廃油用の配管38aと、この配管38aの上流端側と下流端側にそれぞれ設けられた開閉バルブ38b,38cと、開閉バルブ38bと38cとの間に位置する配管38aに設けられ、廃油を燃料混合タンク36aに送給する電磁ポンプ38dと、電磁ポンプ38dの下流側で開閉バルブ38bと38cとの間に位置する配管38aに設けられ、燃料混合タンク36aに送給される電磁ポンプ38dからの廃油流量を制御する流量制御バルブ38eとを含んで構成されている。また、電磁ポンプ38d及び流量制御バルブ38eはECU44によって制御される。
石油系燃料油量調節手段40は、第2の燃料タンク34と燃料混合タンク36aとの間を連通状態に接続する石油系燃料油用の配管40aと、この配管40aの上流端側と下流端側にそれぞれ設けられた開閉バルブ40b,40cと、開閉バルブ40bと40cとの間に位置する配管40aに設けられ、第2の燃料タンク34からの石油系燃料油を燃料混合タンク36aに送給する電磁ポンプ40dと、電磁ポンプ40dの吐出側で開閉バルブ40bと40cとの間に位置する配管40aに設けられ、燃料混合タンク36aに送給される電磁ポンプ40dからの石油系燃料油流量を制御する流量制御バルブ40eとを含んで構成されている。また、電磁ポンプ40d及び流量制御バルブ40eはECU44によって制御される。
燃料混合タンク36aに接続された混合油供給管54及び第2の燃料タンク34に接続された石油系燃料油供給管56とディーゼルエンジン12における燃料供給ポンプ16aの燃料吸込み口側に接続された燃料供給管58との間は燃料切換バルブ42を介して接続されている。燃料切換バルブ42は、ECU44から出力される指令信号によって燃料供給ポンプ16aの燃料供給管58が燃料混合タンク36aの混合油供給管54または第2の燃料タンク34の石油系燃料油供給管56に切り換え接続されるように構成されている。また、混合油供給管54の上流側には開閉バルブ60が設けられ、さらに石油系燃料油供給管56の上流側には開閉バルブ62が設けられている。
燃料混合タンク36aに接続された混合油戻し管64及び第2の燃料タンク34に接続された石油系燃料油戻し管66とディーゼルエンジン12における燃料供給ポンプ1602の燃料戻し口に接続された燃料戻し管68との間は燃料リターン用切換バルブ46を介して接続されている。燃料リターン用切換バルブ46は、ECU44から出力される指令信号によって燃料供給ポンプ16aの燃料戻し管68が燃料混合タンク36aの混合油戻し管64または第2の燃料タンク34の石油系燃料油戻し管66に切り換え接続されるように構成されている。また、混合油戻し管64の上流側には開閉バルブ70が設けられ、さらに石油系燃料油戻し管66の上流側には開閉バルブ72が設けられている。
なお、燃料供給ポンプ16aでエンジンの燃料噴射ノズルに供給される余分な廃油は燃料リターン用切換バルブ46及び戻し管64を通して燃料混合タンク36aに戻される。また、燃料供給ポンプ16aでエンジンの燃料噴射ノズルに供給される余分な石油系燃料油は燃料リターン用切換バルブ46及び戻し管66を通して第2の燃料タンク34に戻される。
ECU44は、ディーゼルエンジンの燃料供給制御装置全体を管理し制御するもので、機能的には、図2に示すように、回転変動量算出手段44aと、回転変動量判定手段44bと、運転状態判定手段44cと、混合比設定手段44dと、第1の制御手段44eと、第2の制御手段44fと、第3の制御手段44gとを含んで構成される。
回転変動量算出手段44aは、ディーゼルエンジン12が廃油と石油系燃料油との混合油52で回転駆動されている状態において、回転数検出手段26から出力される信号に基づいてディーゼルエンジンの実回転数を算出し、ディーゼルエンジン12の目標回転数(例えば、1500rpm)に対する上記実回転数の変動量を算出するものである。
回転変動量判定手段44bは、回転変動量算出手段44aで算出された回転変動量が予め決められた第1の設定値(例えば5rpm)を下回る値である時に第1の変動量判定情報として判定する。また、回転変動量判定手段44bは、回転変動量算出手段44aで算出された回転変動量が第1の設定値以上で且つ第1の設定値より大きい予め決められた第2の設定値(例えば10rpm)未満の範囲内にある時に第2の変動量判定情報として判定する。さらに、回転変動量判定手段44bは、回転変動量算出手段44aで算出された回転変動量が第2の設定値である時に第3の変動量判定情報として判定する。そして、回転変動量判定手段44bは、回転変動量判定手段44bにより回転変動量が第2の設定値を上回る値である時に第4の変動量判定情報として判定する。
第2の制御手段44fは、これらの変動量判定情報に基づいて燃料切換バルブ42に対し切り換え制御指令を出力して第2の燃料タンク34から石油系燃料油を一定時間供給し、ディーゼルエンジン12を石油系燃料油のみで駆動すると共に上記燃料ポンプ16a及び燃料供給系16bを石油系燃料油でパージ処理する機能を発揮する。
運転状態判定手段44cは、上記第1の変動量判定情報に応じてディーゼルエンジン12が運転される状態を第1の運転状態として判定する。また、運転状態判定手段44cは、上記第2の変動量判定情報に応じてディーゼルエンジン12が運転される状態を第2の運転状態として判定する。さらに、運転状態判定手段44cは、上記第3の変動量判定情報に応じてディーゼルエンジン12が運転される状態を第3の運転状態として判定する。そして、運転状態判定手段44cは、上記第4の変動量判定情報に応じてディーゼルエンジン12が運転される状態を第4の運転状態として判定する。
混合比設定手段44dは、回転変動量判定手段44bからの各変動量判定情報に基づいて廃油と石油系燃料油との混合比を上記第1、第2、第3及び第4の運転状態に応じて設定するものである。
第1の制御手段44eは、混合比設定手段44dで設定された混合比に基づいて廃油量調節手段38の電磁ポンプ38d及び流量制御バルブ38eを制御し、且つ石油系燃料油量調節手段40の電磁ポンプ40d及び流量制御バルブ40eを制御して第1の燃料タンク32から廃油用の配管38aを通して燃料混合タンク36aへ供給される廃油の供給量を調節し、さらに第2の燃料タンク34から燃料混合タンク36aへ供給される石油系燃料油の供給量を調節するものである。
第2の制御手段44fは、運転状態判定手段44cが上記第1の運転状態であると判定された時に混合比設定手段44dに対し制御指令を出力して廃油の混合割合が増加されるように混合比設定手段44dで設定される混合比を段階的に変更制御すると共に当該段階的な混合比に従って第1の制御手段44eにより廃油量調節手段38の電磁ポンプ38d及び流量制御バルブ38eを制御し、かつ石油系燃料油量調節手段40の電磁ポンプ40d及び流量制御バ ルブ40eを制御して第1の燃料タンク32からフィルタ50を通して燃料混合タンク36aに供給される廃油の供給量を調節する。
また、第2の制御手段44fは、運転状態判定手段44cが上記第2の運転状態であると判定された時に第1の制御手段44eに対し制御指令を出力して混合比設定手段44dで設定された現時点の混合比が維持されるように廃油量調節手段38の電磁ポンプ38d及び流量制御バルブe石油系燃料油量調節手段40の電磁ポンプ40d及び流量制御バルブ40eを制御する。
また、第2の制御手段44fは、運転状態判定手段44cが上記第3の運転状態であると判定された時に燃料切換バルブ42に対し切り換え制御指令を出力して第2の燃料タンク34からの石油系燃料油のみを一定時間(例えば1分間程度)供給しディーゼルエンジン12を石油系燃料油で駆動すると共に燃料供給手段16を構成する燃料ポンプ16a及び燃料供給系16bを石油系燃料油でパージ処理(掃除)する機能を有する。
さらに、第2の制御手段44fは、運転状態判定手段44cが上記第4の運転状態であると判定された時に燃料切換バルブ42に対し切り換え制御指令を出力して第2の燃料タンク34からの石油系燃料油のみを一定時間(例えば10分間程度)供給しディーゼルエンジン12を石油系燃料油のみで駆動すると共に燃料供給手段16を構成する燃料ポンプ16a及び燃料供給系16bを石油系燃料油でパージ処理(掃除)する機能を有する。
そして、第2の制御手段44fは、第4の運転状態時に、上記燃料ポンプ16a及び燃料供給系16bが石油系燃料油でパージ処理される毎に混合比設定手段44dに対し混合比変更指令を出力して廃油の混合割合が減少されるように混合比設定手段44dで設定される混合比を、ディーゼルエンジン12の回転数が安定した目標回転数に達するまで段階的に変更する制御機能を備える。
第3の制御手段44gは、タイマー82が作動状態に設定されているか否かを判定し、タイマー82が作動状態に設定されている時にタイマー82に単位時間毎に設定された時間が到来する度にタイマー82から燃料切換バルブ42に対し切り換え制御指令を出力して第2の燃料タンク34からの石油系燃料油のみを一定の時間(例えば1時間の内で1分間または数分間)供給し、ディーゼルエンジン12を石油系燃料油で駆動すると共に燃料供給手段16を構成する燃料ポンプ16a及び燃料供給系16bを石油系燃料油でパージ処理するものである。
タイマー82は、ディーゼルエンジン12の運転時間及び燃料供給手段16を構成する燃料ポンプ16a及び燃料供給系16bを石油系燃料油で単位時間(例えば1時間)毎に一定の時間(例えば1分間)パージ処理するためのパージ処理時間を管理するものである。
なお、ECU44は、CPU、制御プログラムおよび各種データなどを格納するROM、ワーキングエリアを提供するRAM、周辺回路とのインタフェースをとるインタフェース部などがバスによって接続されたマイクロコンピュータで構成されている。そして、前記CPUが制御プログラムを実行することにより上記回転変動量算出手段44a、回転変動量判定手段44b、運転状態判定手段44c、混合比設定手段44d、第1の制御手段44e、第2の制御手段44f、第3の制御手段44gを実現できる。
次に、本実施の形態におけるディーゼルエンジン燃料供給制御装置の処理動作について図3を参照して説明するが、その前に、係る処理動作に先立って行われる、紫外線照射装置30を用いた廃油の紫外線照射処理について説明する。
第1の燃料タンク32に貯留する廃油を準備するため、紫外線照射装置30の貯留タンク30aに非精製の廃油を投入する。そして、紫外線ランプ30bを通電させて貯留タンク30a内に波長100〜280nmの紫外線(UV−C)を照射し、この状態で廃油を24時間〜96時間保持して当該廃油中の固形有機物を分解させる。ここで、図4は、廃油に対して波長254nmの紫外線を92時間照射した前後での廃油の状態を示す代表的な写真であり、図中左側が紫外線照射前の状態を示し、図中右側が紫外線照射後の状態を示す。この図が示すように、紫外線照射前の廃油中には黒く小さな固形有機物が無数に存在すると共に廃油自体も濁りがあって不透明度が高い。これに対し、紫外線照射後のものでは、固形有機物が消滅しており、廃油自体に濁りもなく透明度が高い。紫外線の照射によりこのような変化が見られる一方で、紫外線照射前後における廃油の熱量及び粘性度には変化がなかった。
なお、この紫外線照射処理は、ディーゼルエンジン燃料供給制御装置の処理動作に先立ってのみ行われるものではなく、上記の処理動作実行中にも必要に応じて行われることは言うまでもない。
以上のように、所定の条件で紫外線を照射することによって固形有機物が分解された廃油は、第1の燃料タンク32に供される。そして、第1の燃料タンク32に必要量の廃油が貯まると、以下の通り、図3に示す燃料供給制御装置の処理動作が実行される。
すなわち、ディーゼルエンジン12が廃油と石油系燃料油との混合油で回転駆動されている状態において、ECU44が動作を開始すると、まず、タイマー82がオン状態かを判定する(ステップS11)。
ステップS11において、タイマー82がオンされていないと判定された時は、回転数検出手段26で生成された信号がECU44に取り込まれる(ステップS12)。これに伴い、回転変動量算出手段44aでは、上記取り込まれた回転数検出器26からの信号に基づいてディーゼルエンジンの実回転数を算出し、この実回転数を基にディーゼルエンジン12の目標回転数(例えば、1500rpm)に対する実回転数の回転変動量を算出する(ステップS13)。
次いで、回転変動量判定手段44bでは、回転変動量算出手段44aで算出された回転変動量が第1の設定値を下回る5rpm未満である時にこれを第1の変動量判定情報として判定する。また、回転変動量判定手段44bでは、回転変動量が第1の設定値以上乃至第2の設定値未満、例えば5rpm以上乃至10rpm未満である時にこれを第2の変動量判定情報として判定する。また、回転変動量判定手段44bでは、回転変動量が第2の設定値(10rpm)である時にこれを第3の変動量判定情報として判定する。さらに、回転変動量判定手段44bでは、回転変動量が第2の設定値を上回る、例えば10rpm以上の値である時にこれを第4の変動量判定情報として判定する。(ステップS14)。
運転状態判定手段44cでは、第1の変動量判定情報に応じてディーゼルエンジン12が運転される状態を第1の運転状態と判定し、さらに、第2の変動量判定情報に応じてディーゼルエンジン12が運転される状態を第2の運転状態と判定し、また、第3の変動量判定情報に応じてディーゼルエンジン12が運転される状態を第3の運転状態として判定する。さらに、第4の変動量判定情報に応じてディーゼルエンジン12が運転される状態を第4の運転状態として判定する(ステップS15)。
ここで、第1の運転状態は、回転変動量が第1の設定値を下回る5rpm未満の値であって、ノッキングの発生もなく、非常に良好な運転状態を表す。また、第2の運転状態は、回転変動量が第1の設定値以上乃至第2の設定値未満の範囲である5rpm以上乃至10rpm未満の範囲内にあって、ノッキングの発生がなく、比較的良好な運転状態を表す。さらに、第3の運転状態は、回転変動量が第2の設定値(10rpm)と一致する値であって、ノッキングが発生しないが、軽度の回転異常が生じ易い運転状態を表す。第4の運転状態は、回転変動量が第2の設定値(10rpm)を上回る値であって、ノッキングが発生し、重度の回転異常が生じる運転状態を表す。
次いで、混合比設定手段44dでは、回転変動量判定手段44bからの第1、第2、第3及び第4の変動量判定情報に基づいて廃油と石油系燃料油との混合比を上記第1、第2及び第3の運転状態に応じて設定する(ステップS16)。
運転状態判定手段44cにおいて、ディーゼルエンジン12の運転状態が第1の運転状態であると判定された場合は、第2の制御手段44fでは、第1の制御手段44eに対し制御指令を出力して廃油の混合割合が増加されるように混合比設定手段44dで設定される混合比を増加方向に段階的に変更制御する(ステップS17)。そして、この段階的に変更される混合比を基に第1の制御手段44eで廃油量調節手段38及び石油系燃料油量調節手段40を制御することにより、廃油量調節手段38による燃料混合タンク36aへの廃油の供給量を一定量(例えば混合比で+5%程度)ずつ段階的に増加させ、これに合わせて石油系燃料油量調節手段40による燃料混合タンク36aへの石油系燃料油の供給量を一定量(混合比で−5%程度)ずつ段階的に減少させる(ステップS18)。その後、ステップS11にリターンされる。以下、回転変動量が第1の設定値になるまで上記ステップS17,S18の処理を繰り返し実行する。
したがって、廃油が比較的良質なものである場合は、廃油の混合比を90rpm程度まで上げることができる。これに伴い、廃油を有効利用でき、かつ廃油の使用比率を向上できる。
運転状態判定手段44cにおいて、ディーゼルエンジン12の運転状態が第2の運転状態であると判定された場合は、第2の制御手段44fでは、第1の制御手段44eに対し制御指令を出力し、混合比設定手段44dで設定された現時点の混合比が維持されるように廃油量調節手段38及び油系燃料油量調節手段40を制御することにより、廃油量調節手段38による燃料混合タンク36aへの廃油の供給量及石油系燃料油量調節手段40による燃料混合タンク36aへの石油系燃料油の供給量を制御する(ステップS19)。その後、ステップS11にリターンされる。したがって、非精製の廃油を用いてディーゼルエンジンを長期にわたり安定して運転することが可能になり、廃油を有効利用でき、かつ廃油の使用比率を向上できる。
また、運転状態判定手段44cにおいて、ディーゼルエンジン12の運転状態が第3の運転状態であると判定された場合は、第2の制御手段44fでは、燃料切換バルブ42に対し切り換え制御指令を出力して燃料切換バルブ42を動作させることで燃料混合タンク36aからディーゼルエンジン12の燃料ポンプ16aへの燃料供給経路を第2の燃料タンク34に切り換え(ステップS20)、第2の燃料タンク34から石油系燃料油を100rpm一定時間(例えば1分間程度)供給する。これにより、ディーゼルエンジン12を石油系燃料油のみで駆動すると共に燃料供給手段16の燃料ポンプ16a及び燃料供給系16bを石油系燃料油でパージ処理する(ステップS21)。その後、ステップS11にリターンされる。したがって、非精製の廃油を用いてディーゼルエンジンを長期にわたり安定して運転することが可能になり、廃油を有効利用でき、かつ廃油の使用比率を向上できる。しかも、軽油等の石油系燃料油を利用してディーゼルエンジン12の燃料供給系統(とりわけ廃油が通流する経路)をパージ処理することにより、ノッキングの発生や回転ムラ及び発電機の発電に支障を来たすような回転数低下を防止できる。
また、運転状態判定手段44cにおいて、ディーゼルエンジン12の運転状態が第4の運転状態であると判定された場合は、第2の制御手段44fでは、燃料切換バルブ42に対し切り換え制御指令を出力して燃料切換バルブ42を動作させることで燃料混合タンク36aからディーゼルエンジン12の燃料ポンプ16aへの燃料供給経路を第2の燃料タンク34に切り換え(ステップS22)、第2の燃料タンク34から石油系燃料油を100rpm一定時間(例えば10分間程度)供給する。これにより、ディーゼルエンジン12を石油系燃料油のみで駆動すると共に燃料供給手段16の燃料ポンプ16a及び燃料供給系16bを石油系燃料油でパージ処理する(ステップS23)。さらに、第2の制御手段44fでは、第4の運転状態時に、第1の制御手段44eに対し制御指令を出力して廃油の混合割合が減少されるように混合比設定手段44dで設定される混合比を減少方向に段階的に変更制御する(ステップS24)。そして、この段階的に変更される混合比を基に第1の制御手段44eで廃油量調節手段38及び石油系燃料油量調節手段40を制御することにより、廃油量調節手段38による燃料混合タンク36aへの廃油の供給量を一定量(混合比で−5%程度)ずつ段階的に減少させ、これに合わせて石油系燃料油量調節手段40による燃料混合タンク36aへの石油系燃料油の供給量を一定量(混合比で+5%程度)ずつ段階的に増加させる(ステップS25)。その後、ステップS11にリターンされる。以下、回転変動量が第2の設定値または第2の設定値以下になるまで上記ステップS24,S25の処理を繰り返し実行する。
したがって、軽油等の石油系燃料油を利用してディーゼルエンジン12の燃料供給系統(とりわけ廃油が通流する経路)をパージ処理することにより、ノッキングの発生や回転ムラ及び発電機の発電に支障を来たすような回転数低下を防止でき、しかも、質の悪い廃油をディーゼルエンジンの燃料として使用した場合であっても、ディーゼルエンジンを長期にわたり安定して運転することが可能になる。
上記ステップS11において、タイマー82がオンされていると判定された時は、タイマー82は、単位時間、例えば1時間毎にディーゼルエンジン12の燃料供給系に対するパージ処理時間が設定される(ステップS31)。タイマー82で設定されたパージ処理時間が1時間毎に到来すると、タイマー82から第3の制御手段44gに制御指令が出力され、第3の制御手段44gからの制御信号により燃料切換バルブ42を動作させて燃料混合タンク36aからディーゼルエンジン12の燃料ポンプ16aへの燃料供給経路を第2の燃料タンク34に切り換え(ステップS32)、第2の燃料タンク34から石油系燃料油を100rpm一定時間(例えば1分間程度)供給する。その後、ディーゼルエンジン12を石油系燃料油のみで駆動すると共に燃料供給手段16の燃料ポンプ16a及び燃料供給系16bを石油系燃料油でパージ処理する(ステップS33)。以下、上記ステップS31乃至ステップS33の処理をタイマー82に設定された単位時間毎に繰り返し実行する。したがって、タイマー82と軽油等の石油系燃料油を利用してディーゼルエンジン12の燃料供給系統(とりわけ廃油が通流する経路)のパージ処理を定期的に行うことにより、ノッキングの発生や回転ムラ及び発電機の発電に支障を来たすような回転数低下が防止され、ディーゼルエンジンを長期にわたり安定して運転することが可能になるほか、廃油の使用比率を向上することができる。
なお、本発明にかかるディーゼルエンジンの燃料供給制御装置は、発電機用のディーゼルエンジンに限らず、ポンプその他の負荷の駆動にも利用できるほか、ディーゼルエンジンの回転数も1500rpmのものに限らず、1800rpmなどのエンジンにも適用できる。
また、本発明における第1、第2の設定値は、上記実施の形態に示す値に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能である。
12…ディーゼルエンジン
14…エンジン本体
16…燃料供給手段
18…空気供給手段
26…回転数検出器手段
30…紫外線照射装置
32…第1の燃料タンク
34…第2の燃料タンク
36…燃料混合手段
38…廃油量調節手段
40…石油系燃料油量調節手段
42…燃料切換手段
44…ECU
44a…回転変動量算出手段
44b…回転変動量判定手段
44c…運転状態判定手段
44d…混合比設定手段
44e…第1の制御手段
44f…第2の制御手段
44g…第3の制御手段
82……タイマー

Claims (3)

  1. 石油系燃料油と非精製の廃油とを混合した混合油(52)をディーゼルエンジン(12)の燃料にすると共に、前記ディーゼルエンジン(12)の回転数の変動量に応じて前記石油系燃料油と前記廃油との混合比を調節するディーゼルエンジンの燃料供給制御方法において、
    前記石油系燃料油と前記廃油とを混合する前に、前記廃油に対して波長100〜280nmの紫外線を照射して固形有機物を分解させる、ことを特徴とするディーゼルエンジンの燃料供給制御方法。
  2. 石油系燃料油と非精製の廃油とを混合し当該混合油(52)を燃料としてディーゼルエンジン(12)に供給するディーゼルエンジンの燃料供給制御装置であって、
    前記廃油に対して波長100〜280nmの紫外線を照射して固形有機物を分解する紫外線照射装置(30)と、
    前記廃油を貯留する第1の燃料タンク(32)と、
    前記石油系燃料油を貯留する第2の燃料タンク(34)、
    前記廃油と前記石油系燃料油とを混合する燃料混合手段(36)と、
    前記第1の燃料タンク(32)から前記燃料混合手段(36)に供給される前記廃油の供給量を調節する廃油量調節手段(38)と、
    前記第2の燃料タンク(34)から前記燃料混合手段(36)に供給される前記石油系燃料油の供給量を調節する石油系燃料油量調節手段(40)と、
    前記燃料混合手段(36)で混合された混合油(52)を前記ディーゼルエンジン(12)に供給する燃料供給手段(16)と、
    前記ディーゼルエンジン(12)の回転数を検出する回転数検出手段(26)と、
    前記ディーゼルエンジン(12)の目標回転数に対する前記検出された回転数の変動量を算出する回転変動量算出手段(44a)と、
    前記回転変動量算出手段(44a)で算出された回転変動量が第1の設定値を下回る値である時に第1の変動量判定情報として判定し、前記回転変動量が前記第1の設定値以上で且つ第1の設定値より大きい予め決められた第2の設定値未満の範囲である時に第2の変動量判定情報として判定し、前記回転変動量が第2の設定値である時に第3の変動量判定情報として判定する回転変動量判定手段(44b)と、
    前記第1の変動量判定情報に応じて前記ディーゼルエンジン(12)が運転される状態を第1の運転状態とし、前記第2の変動量判定情報に応じて前記ディーゼルエンジン(12)が運転される状態を第2の運転状態とし、前記第3の変動量判定情報に応じて前記ディーゼルエンジン(12)が運転される状態を第3の運転状態として判定する運転状態判定手段(44c)と、
    前記回転変動量判定手段(44b)からの各変動量判定情報に基づいて前記廃油と前記石油系燃料油との混合比を前記第1、第2及び第3の運転状態に応じて設定する混合比設定手段(44d)と、
    前記混合比設定手段(44d)で設定された混合比に基づいて前記廃油量調節手段(38)及び前記石油系燃料油量調節手段(40)を制御して前記第1の燃料タンク(32)から前記燃料混合手段(36)への前記廃油の供給量及び前記第2の燃料タンク(34)から前記燃料混合手段(36)への前記石油系燃料油の供給量を調節する第1の制御手段(44e)と、
    を備えることを特徴とするディーゼルエンジンの燃料供給制御装置。
  3. 前記燃料供給手段(16)は、前記燃料混合手段(36)及び前記第2の燃料タンク(34)の何れか一方に切り換えて前記混合油(52)及び前記石油系燃料油の何れか一方を前記ディーゼルエンジン(12)に供給する燃料切換手段(42)を有し、
    前記運転状態判定手段(44c)にて前記第1の運転状態であると判定された時は前記混合比設定手段(44d)に対し制御指令を出力して前記廃油の混合割合が増加されるように前記混合比設定手段(44d)で設定される混合比を段階的に変更制御すると共に当該段階的な混合比に従って前記第1の制御手段(44e)により前記廃油量調節手段(38)及び前記石油系燃料油量調節手段(40)を制御し、前記運転状態判定手段(44c)にて前記第2の運転状態であると判定された時は前記第1の制御手段(44e)に対し制御指令を出力して前記混合比設定手段(44d)で設定された現時点の混合比が維持されるように前記廃油量調節手段(38)及び前記石油系燃料油量調節手段(40)を制御し、前記運転状態判定手段(44c)にて前記第3の運転状態であると判定された時は前記燃料切換手段(42)に対し切り換え制御指令を出力して前記第2の燃料タンク(34)からの石油系燃料油のみを一定時間供給し前記ディーゼルエンジン(12)を石油系燃料油で駆動すると共に前記燃料供給手段(16)を構成する燃料ポンプ(16a)及び燃料供給系(16b)を石油系燃料油でパージ処理する第2の制御手段(44f)を、更に備えることを特徴とする請求項2記載のディーゼルエンジンの燃料供給制御装置。


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