JP2016160800A - ディーゼルエンジンの燃料供給制御方法及びその装置 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、廃食油をディーゼルエンジン燃料の原料として利用する方法には、廃食油をメタノールと反応させてメチルエステル化し、生成された脂肪酸メチルエステルを軽油と所定の割合で混合し、これをディーゼルエンジンの燃料油、すなわちバイオディーゼル燃料とする技術が提案されている(例えば特許文献1,2参照)。
このようなバイオディーゼル燃料は、黒煙などの有害排気ガスの排出量が少なく、環境負荷の少ない燃料として注目されているが、廃食油のエステル化処理設備が必要になるため、エステル化処理にイニシャル及びランニング・コストがかかる。そのため、ディーゼルエンジンの燃料として使用される廃食油の量も廃棄される廃食油全体の数パーセントでしかなく、係る技術が普及しているとは言い難いのが現状である。
ここで、非精製の廃油をディーゼルエンジンの燃料として使用する場合、係る廃油を何ら処理することなく使用できる訳ではない。すなわち、非精製の廃油をディーゼルエンジンの燃料として使用する場合においても、廃油をフィルターで粗濾過し、廃油中の固形有機物などを予め除去しておく必要が有る。
そして、このように廃油をフィルターで粗濾過する場合、廃油の種類や劣化具合などによってはフィルターの交換頻度が高くなってフィルター交換に手間やコストが掛かるようになると言った場合が生じ得る。
石油系燃料油と非精製の廃油とを混合した混合油52をディーゼルエンジン12の燃料にすると共に、前記ディーゼルエンジン12の回転数の変動量に応じて前記石油系燃料油と前記廃油との混合比を調節するディーゼルエンジン12の燃料供給制御方法において、
前記石油系燃料油と前記廃油とを混合する前に、前記廃油に対して波長100〜280nmの紫外線を照射して固形有機物を分解させる。
前記廃油に対して波長100〜280nmの紫外線を照射して固形有機物を分解する紫外線照射装置30と、
前記廃油を貯留する第1の燃料タンク32と、
前記石油系燃料油を貯留する第2の燃料タンク34、
前記廃油と前記石油系燃料油とを混合する燃料混合手段36と、
前記第1の燃料タンク32から前記燃料混合手段36に供給される前記廃油の供給量を調節する廃油量調節手段38と、
前記第2の燃料タンク34から前記燃料混合手段36に供給される前記石油系燃料油の供給量を調節する石油系燃料油量調節手段40と、
前記燃料混合手段36で混合された混合油52を前記ディーゼルエンジン12に供給する燃料供給手段16と、
前記ディーゼルエンジン12の回転数を検出する回転数検出手段26と、
前記ディーゼルエンジン12の目標回転数に対する前記検出された回転数の変動量を算出する回転変動量算出手段44aと、
前記回転変動量算出手段44aで算出された回転変動量が第1の設定値を下回る値である時に第1の変動量判定情報として判定し、前記回転変動量が前記第1の設定値以上で且つ第1の設定値より大きい予め決められた第2の設定値未満の範囲である時に第2の変動量判定情報として判定し、前記回転変動量が第2の設定値である時に第3の変動量判定情報として判定する回転変動量判定手段44bと、
前記第1の変動量判定情報に応じて前記ディーゼルエンジン12が運転される状態を第1の運転状態とし、前記第2の変動量判定情報に応じて前記ディーゼルエンジン12が運転される状態を第2の運転状態とし、前記第3の変動量判定情報に応じて前記ディーゼルエンジン12が運転される状態を第3の運転状態として判定する運転状態判定手段44cと、
前記回転変動量判定手段44bからの各変動量判定情報に基づいて前記廃油と前記石油系燃料油との混合比を前記第1、第2及び第3の運転状態に応じて設定する混合比設定手段44dと、
前記混合比設定手段44dで設定された混合比に基づいて前記廃油量調節手段38及び前記石油系燃料油量調節手段40を制御して前記第1の燃料タンク32から前記燃料混合手段36への前記廃油の供給量及び前記第2の燃料タンク34から前記燃料混合手段36への前記石油系燃料油の供給量を調節する第1の制御手段44eと、
を備えることを特徴とする。
前記燃料供給手段16は、前記燃料混合手段36及び前記第2の燃料タンク34の何れか一方に切り換えて前記混合油52及び前記石油系燃料油の何れか一方を前記ディーゼルエンジン12に供給する燃料切換手段42を有し、
前記運転状態判定手段44cにて前記第1の運転状態であると判定された時は前記混合比設定手段44dに対し制御指令を出力して前記廃油の混合割合が増加されるように前記混合比設定手段44dで設定される混合比を段階的に変更制御すると共に当該段階的な混合比に従って前記第1の制御手段44eにより前記廃油量調節手段38及び前記石油系燃料油量調節手段40を制御し、前記運転状態判定手段44cにて前記第2の運転状態であると判定された時は前記第1の制御手段44eに対し制御指令を出力して前記混合比設定手段44dで設定された現時点の混合比が維持されるように前記廃油量調節手段38及び前記石油系燃料油量調節手段40を制御し、前記運転状態判定手段44cにて前記第3の運転状態であると判定された時は前記燃料切換手段42に対し切り換え制御指令を出力して前記第2の燃料タンク34からの石油系燃料油のみを一定時間供給し前記ディーゼルエンジン12を石油系燃料油で駆動すると共に前記燃料供給手段16を構成する燃料ポンプ16a及び燃料供給系16bを石油系燃料油でパージ処理する第2の制御手段44fを、更に備える。
本発明のディーゼルエンジンの燃料供給制御装置は、軽油等の石油系燃料油と、従来のようにエステル化処理で改質をしない非精製の廃食油等の廃油とを混合し、この混合油をディーゼルエンジンの燃料として供給できるようにしたものである。
このような燃料供給制御装置が適用されるディーゼルエンジン12は、図1に示すように、石油系燃料油と廃油との混合油もしくは石油系燃料油が空気に混合された混合ガスを燃焼させることにより回転エネルギーを取り出すエンジン本体14と、エンジン本体14に石油系燃料油と廃油との混合油もしくは石油系燃料油を供給する燃料供給手段16と、エンジン本体14に空気を供給する空気供給手段18と、エキゾーストマニホールド20とで大略構成される。
燃料ポンプ16aは、後述する燃料混合タンク36aからの混合油もしくは石油系燃料油をエンジン本体14の燃料噴射弁(図示せず)に供給するものである。
噴射量制御装置16bは、PLC(Programmable Logic Controller:プログラマブルロジックコントローラ)48で制御されるアクチュエーター16cによって駆動されるものであり、燃料供給ポンプ16aから図示しない燃料噴射弁を介して噴射される燃料の噴射量を調整する。
エアクリーナ18aは、エンジン本体14に供給する空気から塵埃を除去するものである。
インテークマニホールド18bは、エアクリーナ18aで濾過された空気をエンジン本体14の各シリンダへ均等に配分するものである。
過給器18cは、エアクリーナ18aからインテークマニホールド18bを通してエンジン本体14に供給する空気を圧縮し外気圧より高圧にしてエンジン本体14の各シリンダに送り込むための空気圧縮機である。
回転数検出手段26は、ディーゼルエンジン12の回転軸1202の一端に設けられ、外周縁の全周に亘り一定ピッチの突起が形成されてなる回転円盤26aと、この回転円盤26aの突起に近接して配置された回転センサ26bとから構成される。回転センサ26bでは、回転円盤26aの突起に対応した正弦波状の信号が回転円盤26aの回転によって生成され、この信号は、ディーゼルエンジン12の回転数算出用の情報として、後述するECU44に取り込まれるように構成されている。
ディーゼルエンジン12の燃料供給制御装置は、図1に示すように、廃油に対して特定波長の紫外線を照射する紫外線照射装置30と、廃油を貯留する第1の燃料タンク32と、石油系燃料油を貯留する第2の燃料タンク34と、燃料混合手段36と、廃油量調節手段38と、石油系燃料油量調節手段40と、燃料切換手段42である燃料切換バルブと、ECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)44と、燃料リターン用切換バルブ46とで大略構成される。
なお、紫外線ランプ30bとしては、一般的に殺菌用途で使用されているUV殺菌ランプを用いるのが好適である。
また、貯留タンク30aの容量や紫外線ランプ30bの出力及び設置本数は、固形有機物の分解が必要な廃油の量に応じて適宜設計すべき事項である。このうち、紫外線ランプ30bの出力や設置本数については、燃料供給制御装置全体の消費電力がディーゼルエンジン12を運転することによって発電される電力量よりも大きくならない範囲で設定する必要がある。
また、撹拌機36bはECU44によって起動及び停止制御されるように構成され、さらに液面計36cで検出される上限レベル及び下限レベルの信号はECU44に取り込まれ、廃油量調節手段38、石油系燃料油量調節手段40及び撹拌機36bの制御に供される。
なお、燃料供給ポンプ16aでエンジンの燃料噴射ノズルに供給される余分な廃油は燃料リターン用切換バルブ46及び戻し管64を通して燃料混合タンク36aに戻される。また、燃料供給ポンプ16aでエンジンの燃料噴射ノズルに供給される余分な石油系燃料油は燃料リターン用切換バルブ46及び戻し管66を通して第2の燃料タンク34に戻される。
第2の制御手段44fは、これらの変動量判定情報に基づいて燃料切換バルブ42に対し切り換え制御指令を出力して第2の燃料タンク34から石油系燃料油を一定時間供給し、ディーゼルエンジン12を石油系燃料油のみで駆動すると共に上記燃料ポンプ16a及び燃料供給系16bを石油系燃料油でパージ処理する機能を発揮する。
混合比設定手段44dは、回転変動量判定手段44bからの各変動量判定情報に基づいて廃油と石油系燃料油との混合比を上記第1、第2、第3及び第4の運転状態に応じて設定するものである。
また、第2の制御手段44fは、運転状態判定手段44cが上記第2の運転状態であると判定された時に第1の制御手段44eに対し制御指令を出力して混合比設定手段44dで設定された現時点の混合比が維持されるように廃油量調節手段38の電磁ポンプ38d及び流量制御バルブe石油系燃料油量調節手段40の電磁ポンプ40d及び流量制御バルブ40eを制御する。
さらに、第2の制御手段44fは、運転状態判定手段44cが上記第4の運転状態であると判定された時に燃料切換バルブ42に対し切り換え制御指令を出力して第2の燃料タンク34からの石油系燃料油のみを一定時間(例えば10分間程度)供給しディーゼルエンジン12を石油系燃料油のみで駆動すると共に燃料供給手段16を構成する燃料ポンプ16a及び燃料供給系16bを石油系燃料油でパージ処理(掃除)する機能を有する。
そして、第2の制御手段44fは、第4の運転状態時に、上記燃料ポンプ16a及び燃料供給系16bが石油系燃料油でパージ処理される毎に混合比設定手段44dに対し混合比変更指令を出力して廃油の混合割合が減少されるように混合比設定手段44dで設定される混合比を、ディーゼルエンジン12の回転数が安定した目標回転数に達するまで段階的に変更する制御機能を備える。
タイマー82は、ディーゼルエンジン12の運転時間及び燃料供給手段16を構成する燃料ポンプ16a及び燃料供給系16bを石油系燃料油で単位時間(例えば1時間)毎に一定の時間(例えば1分間)パージ処理するためのパージ処理時間を管理するものである。
第1の燃料タンク32に貯留する廃油を準備するため、紫外線照射装置30の貯留タンク30aに非精製の廃油を投入する。そして、紫外線ランプ30bを通電させて貯留タンク30a内に波長100〜280nmの紫外線(UV−C)を照射し、この状態で廃油を24時間〜96時間保持して当該廃油中の固形有機物を分解させる。ここで、図4は、廃油に対して波長254nmの紫外線を92時間照射した前後での廃油の状態を示す代表的な写真であり、図中左側が紫外線照射前の状態を示し、図中右側が紫外線照射後の状態を示す。この図が示すように、紫外線照射前の廃油中には黒く小さな固形有機物が無数に存在すると共に廃油自体も濁りがあって不透明度が高い。これに対し、紫外線照射後のものでは、固形有機物が消滅しており、廃油自体に濁りもなく透明度が高い。紫外線の照射によりこのような変化が見られる一方で、紫外線照射前後における廃油の熱量及び粘性度には変化がなかった。
なお、この紫外線照射処理は、ディーゼルエンジン燃料供給制御装置の処理動作に先立ってのみ行われるものではなく、上記の処理動作実行中にも必要に応じて行われることは言うまでもない。
以上のように、所定の条件で紫外線を照射することによって固形有機物が分解された廃油は、第1の燃料タンク32に供される。そして、第1の燃料タンク32に必要量の廃油が貯まると、以下の通り、図3に示す燃料供給制御装置の処理動作が実行される。
ステップS11において、タイマー82がオンされていないと判定された時は、回転数検出手段26で生成された信号がECU44に取り込まれる(ステップS12)。これに伴い、回転変動量算出手段44aでは、上記取り込まれた回転数検出器26からの信号に基づいてディーゼルエンジンの実回転数を算出し、この実回転数を基にディーゼルエンジン12の目標回転数(例えば、1500rpm)に対する実回転数の回転変動量を算出する(ステップS13)。
運転状態判定手段44cでは、第1の変動量判定情報に応じてディーゼルエンジン12が運転される状態を第1の運転状態と判定し、さらに、第2の変動量判定情報に応じてディーゼルエンジン12が運転される状態を第2の運転状態と判定し、また、第3の変動量判定情報に応じてディーゼルエンジン12が運転される状態を第3の運転状態として判定する。さらに、第4の変動量判定情報に応じてディーゼルエンジン12が運転される状態を第4の運転状態として判定する(ステップS15)。
したがって、廃油が比較的良質なものである場合は、廃油の混合比を90rpm程度まで上げることができる。これに伴い、廃油を有効利用でき、かつ廃油の使用比率を向上できる。
したがって、軽油等の石油系燃料油を利用してディーゼルエンジン12の燃料供給系統(とりわけ廃油が通流する経路)をパージ処理することにより、ノッキングの発生や回転ムラ及び発電機の発電に支障を来たすような回転数低下を防止でき、しかも、質の悪い廃油をディーゼルエンジンの燃料として使用した場合であっても、ディーゼルエンジンを長期にわたり安定して運転することが可能になる。
また、本発明における第1、第2の設定値は、上記実施の形態に示す値に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能である。
14…エンジン本体
16…燃料供給手段
18…空気供給手段
26…回転数検出器手段
30…紫外線照射装置
32…第1の燃料タンク
34…第2の燃料タンク
36…燃料混合手段
38…廃油量調節手段
40…石油系燃料油量調節手段
42…燃料切換手段
44…ECU
44a…回転変動量算出手段
44b…回転変動量判定手段
44c…運転状態判定手段
44d…混合比設定手段
44e…第1の制御手段
44f…第2の制御手段
44g…第3の制御手段
82……タイマー
Claims (3)
- 石油系燃料油と非精製の廃油とを混合した混合油(52)をディーゼルエンジン(12)の燃料にすると共に、前記ディーゼルエンジン(12)の回転数の変動量に応じて前記石油系燃料油と前記廃油との混合比を調節するディーゼルエンジンの燃料供給制御方法において、
前記石油系燃料油と前記廃油とを混合する前に、前記廃油に対して波長100〜280nmの紫外線を照射して固形有機物を分解させる、ことを特徴とするディーゼルエンジンの燃料供給制御方法。 - 石油系燃料油と非精製の廃油とを混合し当該混合油(52)を燃料としてディーゼルエンジン(12)に供給するディーゼルエンジンの燃料供給制御装置であって、
前記廃油に対して波長100〜280nmの紫外線を照射して固形有機物を分解する紫外線照射装置(30)と、
前記廃油を貯留する第1の燃料タンク(32)と、
前記石油系燃料油を貯留する第2の燃料タンク(34)、
前記廃油と前記石油系燃料油とを混合する燃料混合手段(36)と、
前記第1の燃料タンク(32)から前記燃料混合手段(36)に供給される前記廃油の供給量を調節する廃油量調節手段(38)と、
前記第2の燃料タンク(34)から前記燃料混合手段(36)に供給される前記石油系燃料油の供給量を調節する石油系燃料油量調節手段(40)と、
前記燃料混合手段(36)で混合された混合油(52)を前記ディーゼルエンジン(12)に供給する燃料供給手段(16)と、
前記ディーゼルエンジン(12)の回転数を検出する回転数検出手段(26)と、
前記ディーゼルエンジン(12)の目標回転数に対する前記検出された回転数の変動量を算出する回転変動量算出手段(44a)と、
前記回転変動量算出手段(44a)で算出された回転変動量が第1の設定値を下回る値である時に第1の変動量判定情報として判定し、前記回転変動量が前記第1の設定値以上で且つ第1の設定値より大きい予め決められた第2の設定値未満の範囲である時に第2の変動量判定情報として判定し、前記回転変動量が第2の設定値である時に第3の変動量判定情報として判定する回転変動量判定手段(44b)と、
前記第1の変動量判定情報に応じて前記ディーゼルエンジン(12)が運転される状態を第1の運転状態とし、前記第2の変動量判定情報に応じて前記ディーゼルエンジン(12)が運転される状態を第2の運転状態とし、前記第3の変動量判定情報に応じて前記ディーゼルエンジン(12)が運転される状態を第3の運転状態として判定する運転状態判定手段(44c)と、
前記回転変動量判定手段(44b)からの各変動量判定情報に基づいて前記廃油と前記石油系燃料油との混合比を前記第1、第2及び第3の運転状態に応じて設定する混合比設定手段(44d)と、
前記混合比設定手段(44d)で設定された混合比に基づいて前記廃油量調節手段(38)及び前記石油系燃料油量調節手段(40)を制御して前記第1の燃料タンク(32)から前記燃料混合手段(36)への前記廃油の供給量及び前記第2の燃料タンク(34)から前記燃料混合手段(36)への前記石油系燃料油の供給量を調節する第1の制御手段(44e)と、
を備えることを特徴とするディーゼルエンジンの燃料供給制御装置。 - 前記燃料供給手段(16)は、前記燃料混合手段(36)及び前記第2の燃料タンク(34)の何れか一方に切り換えて前記混合油(52)及び前記石油系燃料油の何れか一方を前記ディーゼルエンジン(12)に供給する燃料切換手段(42)を有し、
前記運転状態判定手段(44c)にて前記第1の運転状態であると判定された時は前記混合比設定手段(44d)に対し制御指令を出力して前記廃油の混合割合が増加されるように前記混合比設定手段(44d)で設定される混合比を段階的に変更制御すると共に当該段階的な混合比に従って前記第1の制御手段(44e)により前記廃油量調節手段(38)及び前記石油系燃料油量調節手段(40)を制御し、前記運転状態判定手段(44c)にて前記第2の運転状態であると判定された時は前記第1の制御手段(44e)に対し制御指令を出力して前記混合比設定手段(44d)で設定された現時点の混合比が維持されるように前記廃油量調節手段(38)及び前記石油系燃料油量調節手段(40)を制御し、前記運転状態判定手段(44c)にて前記第3の運転状態であると判定された時は前記燃料切換手段(42)に対し切り換え制御指令を出力して前記第2の燃料タンク(34)からの石油系燃料油のみを一定時間供給し前記ディーゼルエンジン(12)を石油系燃料油で駆動すると共に前記燃料供給手段(16)を構成する燃料ポンプ(16a)及び燃料供給系(16b)を石油系燃料油でパージ処理する第2の制御手段(44f)を、更に備えることを特徴とする請求項2記載のディーゼルエンジンの燃料供給制御装置。
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