JP2016160319A - インクジェット用インクセット及びそれを用いた印刷物の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】色再現性及びセキュリティ性に優れた高精彩な印刷物を製造できるインクジェット用インクセットを提供する。
【解決手段】本発明のインクジェット用インクセットは、基本色インクと、特別色インクと、蛍光インクとを備え、前記蛍光インクの重合開始剤が、ジフェニル−(2,4,6−トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン及び2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オンからなる群から選ばれるいずれか1種であることを特徴とする。また、本発明の印刷物の製造方法は、インクジェットプリンタを用いて上記本発明のインクジェット用インクセットからインクを吐出してエネルギー線を照射することを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、インクジェット用インクセット及びそれを用いた印刷物の製造方法に関する。
画像データ信号に基づき、紙等の被記録媒体に画像を形成する画像記録方法として、電子写真方式、昇華型・溶融型の熱転写方式、インクジェット方式等が知られている。これらの中でもインクジェット方式は、安価な装置で実施可能であり、かつ、必要とされる画像部のみにインクを吐出して被記録媒体上に直接画像を形成可能であるため、インクを効率よく使用でき、ランニングコストを低減でき、更に騒音が少なく、画像記録方式として優れている。
中でも、紫外線等のエネルギー線の照射により硬化可能なインクジェット用インクは、重合性化合物と重合開始剤とを含み、エネルギー線の照射によりインク成分の大部分が硬化するため、溶剤系インクに比べて乾燥性に優れ、また、画像がにじみにくいことから、種々の被記録媒体に印刷できる点で優れている。
通常、上記インクジェット用インクは、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク及びイエローインクからなる基本色を備えたインクセットとして使用される。しかし、上記基本色のみを備えたインクセットでは、レッド色、グリーン色及びブルー色の色再現性が若干劣るため、高精彩な印刷が困難であるという問題があった。
また、最近では、エネルギー線を照射することにより蛍光を発する蛍光インクを用いて印刷物にセキュリティ性を付与することも行われている(例えば、特許文献1、2等)。ここで、印刷物のセキュリティ性とは、通常の可視光線下では印刷物の印刷部分は不可視であるが、紫外線等のエネルギー線を照射すると印刷部分が可視化する特性をいい、印刷物の偽造防止等のために用いられる印刷物の特性である。
上記蛍光インクは、上記インクジェット用インクとともにインクセットとして用いられるため、上記蛍光インクは、蛍光材料とともに、重合性化合物と重合開始剤とを含んでいる。しかし、上記蛍光インクは、用いる重合開始剤の影響で蛍光インク自体が黄変し、セキュリティ性が低下するとともに、基本色の色再現性にも影響を与えるという問題があった。
特開2008−95102号公報(特許第5502270号公報) 特開2011−195717号公報(特許第5533098号公報)
本発明は、上記問題を解消するためになされたもので、インクジェット用インクセットに、レッドインク、グリーンインク、ブルーインク及びオレンジインクからなる群から選ばれる少なくとも1種の特別色インクを加えるとともに、蛍光インクの黄変を防止するために特定の重合開始剤を使用することにより、色再現性及びセキュリティ性に優れた印刷物を製造可能なインクジェット用インクセット及びそれを用いた印刷物の製造方法を提供するものである。
本発明のインクジェット用インクセットは、基本色インクと、特別色インクと、蛍光インクとを備えたインクジェット用インクセットであって、前記基本色インク及び前記特別色インクは、それぞれ色材と、重合性化合物と、重合開始剤とを含み、前記蛍光インクは、蛍光材料と、重合性化合物と、重合開始剤とを含み、前記基本色インクは、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク及びイエローインクからなる群から選ばれる少なくとも1種を備え、前記特別色インクは、レッドインク、グリーンインク、ブルーインク及びオレンジインクからなる群から選ばれる少なくとも1種を備え、前記蛍光インクの重合開始剤が、ジフェニル−(2,4,6−トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド(以下、TPOともいう。)、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン及び2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オンからなる群から選ばれるいずれか1種であることを特徴とする。
本発明の印刷物の製造方法は、上記本発明のインクジェット用インクセットを用いた印刷物の製造方法であって、インクジェットプリンタを用いて前記インクジェット用インクセットからインクを吐出してエネルギー線を照射することを特徴とする。
本発明によれば、基本色インクと特別色インクと蛍光インクとを備えたインクジェット用インクセットを用いて色再現性及びセキュリティ性に優れた印刷物を製造することができる。
先ず、本発明のインクジェット用インクセットについて説明する。本発明のインクジェット用インクセットは、基本色インクと、特別色インクと、蛍光インクとを備え、上記基本色インク及び上記特別色インクは、それぞれ色材と、重合性化合物と、重合開始剤とを含み、上記蛍光インクは、蛍光材料と、重合性化合物と、重合開始剤とを含み、上記基本色インクは、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク及びイエローインクからなる群から選ばれる少なくとも1種を備え、上記特別色インクは、レッドインク、グリーンインク、ブルーインク及びオレンジインクからなる群から選ばれる少なくとも1種を備え、上記蛍光インクの重合開始剤が、ジフェニル−(2,4,6−トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン及び2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オンからなる群から選ばれるいずれか1種であることを特徴とする。
本発明のインクジェット用インクは、特別色インクとして、レッドインク、グリーンインク、ブルーインク及びオレンジインクからなる群から選ばれる少なくとも1種を備えているため、色再現性に優れた印刷物を提供できる。また、本発明のインクジェット用インクは、蛍光インクの重合開始剤として、ジフェニル−(2,4,6−トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン及び2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オンからなる群から選ばれるいずれか1種を用いているため、蛍光インクの黄変を防止することができ、セキュリティ性及び色再現性に優れた印刷物を提供できる。
以下、本発明のインクジェット用インクセットを構成する基本色インク、特別色インク及び蛍光インクの各成分について詳細に説明する。
(基本色インク)
本発明のインクジェット用インクに用いる基本色インクとしては、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク及びイエローインクからなる群から選ばれる少なくとも1種を備えていればよいが、これらのすべてのインクを備えていることが好ましく、更にホワイトインクを備えていることがより好ましい。これにより基本色による色再現領域を拡張できるからである。
<色材>
本発明のインクジェット用インクセットに用いる基本色インクを構成する色材としては特に限定されず、水溶性染料、油溶性染料及び顔料等から適宜選択して用いることができる。
次に、本発明に係る基本色インクに好適な顔料について説明する。顔料としては、有機顔料、無機顔料のいずれも使用できる。無機顔料としては、例えば、酸化チタン、亜鉛華、酸化亜鉛、トリポン、酸化鉄、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、カオリナイト、モンモリロナイト、タルク、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、シリカ、アルミナ、カドミウムレッド、べんがら、モリブデンレッド、クロムバーミリオン、モリブデートオレンジ、黄鉛、クロムイエロー、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、チタンイエロー、酸化クロム、ピリジアン、コバルトグリーン、チタンコバルトグリーン、コバルトクロムグリーン、群青、ウルトラマリンブルー、紺青、コバルトブルー、セルリアンブルー、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット、マイカ等が挙げられる。有機顔料としては、例えば、アゾ系、アゾメチン系、ポリアゾ系、フタロシアニン系、キナクリドン系、アントラキノン系、インジゴ系、チオインジゴ系、キノフタロン系、ベンズイミダゾロン系、イソインドリン系等の有機顔料が挙げられる。また、酸性、中性又は塩基性カーボンからなるカーボンブラックを用いてもよい。更に、架橋したアクリル樹脂の中空粒子等も有機顔料として用いてもよい。
本発明に係る基本色インクには、ブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローの顔料が用いられる。また、本発明に係る基本色インクにホワイトインクを含めることもでき、そのためにホワイト顔料が用いられる。
先ず、原色(マゼンタ、シアン、イエロー)にブラックを加えたものを基本色として使用する顔料から説明する。顔料の具体例としては、カラーインデックス(C.I.:The Society of Dyers and Colourists社発行)においてピグメントに分類されている化合物、即ち、下記に示すようなカラーインデックス(C.I.)番号が付されているものが挙げられる。
上記マゼンタ色を呈する顔料として、例えば、C.I.ピグメントレッド3(トルイジンレッド等)の如きモノアゾ系顔料、C.I.ピグメントレッド38(ピラゾロンレッドB等)の如きジスアゾ顔料、C.I.ピグメントレッド53:1(レーキレッドC等)やC.I.ピグメントレッド57:1(ブリリアントカーミン6B)の如きアゾレーキ顔料、C.I.ピグメントレッド144(縮合アゾレッドBR等)の如き縮合アゾ顔料、C.I.ピグメントレッド194(ペリノンレッド等)の如きペリノン顔料、C.I.ピグメントレッド149(ペリレンスカーレット等)の如きペリレン顔料、C.I.ピグメントバイオレット19(無置換キナクリドン、チバ・スペシャリティケミカルズ社製の“CINQUASIA Magenta RT−355T”)、C.I.ピグメントレッド122(キナクリドンマゼンタ等)の如きキナクリドン顔料、C.I.ピグメントレッド180(イソインドリノンレッド2BLT等)の如きイソインドリノン顔料、C.I.ピグメントレッド83(マダーレーキ等)の如きアリザリンレーキ顔料等が挙げられる。
上記シアン色を呈する顔料として、例えば、C.I.ピグメントブルー25(ジアニシジンブルー等)の如きジスアゾ系顔料、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:3(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製の“IRGALITE BLUE GLO”)(フタロシアニンブルー等)の如きフタロシアニン顔料、C.I.ピグメントブルー24(ピーコックブルーレーキ等)の如き酸性染料レーキ顔料、C.I.ピグメントブルー18(アルカリブルーV−5:1)の如きアルカリブルー顔料等が挙げられる。
上記イエロー色を呈する顔料として、例えば、C.I.ピグメントイエロー1(ファストイエローG等)、C.I.ピグメントイエロー74の如きモノアゾ顔料、C.I.ピグメントイエロー12(ジスアジイエローAAA等)、C.I.ピグメントイエロー17の如きジスアゾ顔料、C.I.ピグメントイエロー180、C.I.ピグメントイエロー200(Novoperm Yellow 2HG)の如き非ベンジジン系のアゾ顔料、C.I.ピグメントイエロー100(タートラジンイエローレーキ等)の如きアゾレーキ顔料、C.I.ピグメントイエロー95(縮合アゾイエローGR等)の如き縮合アゾ顔料、C.I.ピグメントイエロー115(キノリンイエローレーキ等)の如き酸性染料レーキ顔料、C.I.ピグメントイエロー18(チオフラビンレーキ等)の如き塩基性染料レーキ顔料、フラバントロンイエロー(Y−24)の如きアントラキノン系顔料、イソインドリノンイエロー3RLT(Y−110)の如きイソインドリノン顔料、キノフタロンイエロー(Y−138)の如きキノフタロン顔料、イソインドリンイエロー(Y−139)の如きイソインドリン顔料、C.I.ピグメントイエロー153(ニッケルニトロソイエロー等)の如きニトロソ顔料、C.I.ピグメントイエロー117(銅アゾメチンイエロー等)の如き金属錯塩アゾメチン顔料等が挙げられる。
上記ブラック色を呈する顔料としては、カーボンブラック、チタンブラック、アニリンブラック等が挙げられる。カーボンブラックとしては、例えば、三菱化学社製の“HCF”、“MCF”、“RCF”、“LFF”、“SCF”;キャボット社製の“モナーク”、“リーガル”;デグサ・ヒュルス社製の“カラーブラック”、“スペシャルブラック”、“プリンテックス”;東海カーボン社製の“トーカブラック”;コロンビア社製の“ラヴェン”等が挙げられる。これらの中でも、三菱化学社製の“HCF#2650”、“HCF#2600”、“HCF#2350”、“HCF#2300”、“MCF#1000”、“MCF#980”、“MCF#970”、“MCF#960”、“MCF88”、“LFFMA7”、“MA8”、“MA11”、“MA77”、“MA100”、及びデグサ・ヒュルス社製の“プリンテックス95”、“プリンテックス85”、“プリンテックス75”、“プリンテックス55”、“プリンテックス45”が特に好ましい。
上記例示した顔料の中でも、シアン色を呈する顔料がC.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15:4のいずれか又は両方が好ましく、マゼンタ色を呈する顔料がC.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド202、C.I.ピグメントレッド209、C.I.ピグメントレッド254、C.I.ピグメントバイオレット19等の少なくとも1種が好ましく、イエロー色を呈する顔料がC.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー83、C.I.ピグメントイエロー109、C.I.ピグメントイエロー110、C.I.ピグメントイエロー120、C.I.ピグメントイエロー128、C.I.ピグメントイエロー138、C.I.ピグメントイエロー139、C.I.ピグメントイエロー150、C.I.ピグメントイエロー151、C.I.ピグメントイエロー154、C.I.ピグメントイエロー155、C.I.ピグメントイエロー180、C.I.ピグメントイエロー213、C.I.ピグメントイエロー214等の少なくとも1種が好ましい。
次に、上記基本色にホワイト色を加えた場合を説明する。上記ホワイト色を呈する顔料としては、例えば、C.I.ピグメントホワイト6、C.I.ピグメントホワイト18、C.I.ピグメントホワイト21が例示できる。また、白色顔料の具体例としては、塩基性炭酸鉛(2PbCO3Pb(OH)2、いわゆる、シルバーホワイト)、酸化亜鉛(ZnO、いわゆる、ジンクホワイト)、酸化チタン(TiO2、いわゆる、チタンホワイト)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3、いわゆる、チタンストロンチウムホワイト)等が挙げられる。ホワイト色を呈する顔料が、石原産業社製の“タイペークCR−50、50−2、57、80、90、93、95、953、97、60、60−2、63、67、58、58−2、85”、“タイペークR−820、830、930、550、630、680、670、580、780、780−2、850、855”、“タイペークA−100、220”、“タイペークW−10”、“タイペークPF−740、744”、“TTO−55(A)、55(B)、55(C)、55(D)、55(S)、55(N)、51(A)、51(C)”、“TTO−S−1、2”、“TTO−M−1、2”、テイカ社製の“チタニックスJR−301、403、405、600A、605、600E、603、805、806、701、800、808”、“チタニックスJA−1、C、3、4、5”、デュポン社製の“タイピュアR−900、902、960、706、931”等の少なくとも1種が好ましい。
上記色材は、1種単独のみならず、2種以上を混合して使用してもよい。また、本発明においては、2種類以上の有機顔料又は有機顔料の固溶体を組み合わせて用いることもできる。また、打滴する液滴及び液体ごとに異なる色材を用いてもよいし、同一の色材を用いてもよい。
上記色材の分散には、例えばビーズミル、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、ジェットミル、ホモジナイザー、ペイントシェーカー、ニーダー、アジテータ、ヘンシェルミキサ、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、湿式ジェットミル等の分散装置を用いることができる。
上記色材の分散を行う際には、分散剤を添加することができる。分散剤としては、その種類に特に制限はないが、高分子分散剤を用いることが好ましい。高分子分散剤としては、BYKケミー社製の“DisperBYK−101”、“DisperBYK−102”、“DisperBYK−103”、“DisperBYK−106”、“DisperBYK−111”、“DisperBYK−161”、“DisperBYK−162”、“DisperBYK−163”、“DisperBYK−164”、“DisperBYK−166”、“DisperBYK−167”、“DisperBYK−168”、“DisperBYK−170”、“DisperBYK−171”、“DisperBYK−174”、“DisperBYK−182”;エフカアディティブ社製の“EFKA4010”、“EFKA4046”、“EFKA4080”、“EFKA5010”、“EFKA5207”、“EFKA5244”、“EFKA6745”、“EFKA6750”、“EFKA7414”、“EFKA7462”、“EFKA7500”、“EFKA7570”、“EFKA7575”、“EFKA7580”;サンノプコ社製の“ディスパースエイド6”、“ディスパースエイド8”、“ディスパースエイド15”、“ディスパースエイド9100”;ルーブリゾール社製の“ソルスパース(Solsperse)3000”、“ソルスパース5000”、“ソルスパース9000”、“ソルスパース12000”、“ソルスパース13240”、“ソルスパース13940”、“ソルスパース17000”、“ソルスパース24000”、“ソルスパース26000”、“ソルスパース28000”、“ソルスパース32000”、“ソルスパース33000”、“ソルスパース36000”、“ソルスパース39000”、“ソルスパース41000”、“ソルスパース71000”;旭電化社製の“アデカプルロニックL31”、“F38”、“L42”、“L44”、“L61”、“L64”、“F68”、“L72”、“P95”、“F77”、“P84”、“F87”、“P94”、“L101”、“P103”、“F108”、“L121”、“P−123”;三洋化成社製の“イソネットS−20”;楠本化成社製の“ディスパロン KS−860”、“873SN”、“874”(高分子分散剤)、“#2150”(脂肪族多価カルボン酸)、“#7004”(ポリエーテルエステル型)等が挙げられる。
また、上記分散剤は、エフカ社製のフタロシアニン誘導体“EFKA−745”、ルーブリゾール社製の“ソルスパース5000”、“ソルスパース12000”、“ソルスパース22000”等の顔料誘導体と併用することもできる。
上記分散剤の含有量は、使用目的により適宜選択されるが、例えば、各インクの全質量に対し、0.01〜5質量%と設定できる。
また、上記色材を添加するにあたっては、必要に応じて、分散助剤として、各種色材に応じたシナージストを用いることも可能である。
上記色材の平均粒径は、微細なほど発色性に優れるため、0.01μm以上0.4μm以下であることが好ましく、更に好ましくは0.02μm以上0.2μm以下の範囲である。最大粒径は好ましくは3μm以下、より好ましくは1μm以下となるよう、色材、分散剤、分散媒の選定、分散条件、ろ過条件を設定することが好ましい。この粒径管理によって、ヘッドノズルの詰まりを抑制し、インクの保存安定性、透明性及び硬化感度を維持することができる。本発明においては、分散性、安定性に優れた上記分散剤を用いることにより、微粒子色材を用いた場合でも、均一で安定な分散物が得られる。インク中における色材の粒径は、各種の測定方法で測定することができる。具体的には遠心沈降光透過法、X線透過法、レーザー回折・散乱法、動的光散乱法により測定することができる。
上記色材の含有量は、色、及び使用目的により適宜選択されるが、画像濃度及び保存安定性の観点から、基本色インクの全質量に対し、0.3質量%以上30質量%以下であることが好ましく、0.5質量%以上20質量%以下であることがさらに好ましい。
<重合性化合物>
本発明のインクジェット用インクに用いる基本色インクの重合性化合物は、後述する重合開始剤等から発生するラジカル等の開始種により重合又は架橋反応を生起し、これらを含有するインクを硬化させる機能を有するものである。
上記重合性化合物としては、ラジカル重合反応、二量化反応等の重合又は架橋反応を生起し硬化する化合物を適用することができる。例えば、少なくとも1個のエチレン性不飽和二重結合を有する付加重合性化合物、マレイミド基を側鎖に有する高分子化合物、芳香環に隣接した光二量化可能な不飽和二重結合を有するシンナミル基、シンナミリデン基やカルコン基等を側鎖に有する高分子化合物等が挙げられる。中でも、少なくとも一個のエチレン性不飽和二重結合を有する付加重合性化合物がより好ましく、末端エチレン性不飽和結合を少なくとも1個、より好ましくは2個以上有する化合物(単官能又は多官能化合物)から選択されるものであることが特に好ましい。具体的には、本発明に係る産業分野において広く知られるものの中から適宜選択することができ、例えば、重合性モノマー、重合性プレポリマー(即ち、2量体、3量体及びオリゴマー)及びそれらの混合物、並びにそれらの共重合体等の化学的形態を持つものが含まれる。また、上記重合性化合物は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記重合性化合物の含有量は、各インクの全質量に対して10質量%以上60質量%以下であることが好ましい。上記重合性化合物の含有量が上記範囲であれば、本発明のインクジェット用インクを確実に硬化させることができる。
本発明のインクジェット用インクを構成する重合性化合物としては、好ましくは、ラジカル重合開始剤から発生する開始種により重合反応を生起し硬化する各種のラジカル重合性のモノマー(以下、ラジカル重合性化合物という。)や、カチオン重合開始剤から発生する開始種により重合反応を生起し硬化する各種のカチオン重合性化合物を使用することができ、また、両者を併用することもできる。
本発明のインクジェット用インクに用い得るラジカル重合性化合物は、エチレン性不飽和化合物であることが好ましい。エチレン性不飽和化合物としては、例えば、(メタ)アクリレート類、(メタ)アクリルアミド類、芳香族ビニル類、ビニルエーテル類及び内部二重結合を有する化合物(マレイン酸等)等が挙げられる。ここで、「(メタ)アクリレート」は、「アクリレート」、「メタクリレート」の双方又はいずれかを指し、「(メタ)アクリル」は「アクリル」、「メタクリル」の双方又はいずれかを指す。
本発明のインクジェット用インクに用い得るカチオン重合性化合物は、何らかのエネルギー付与によりカチオン重合反応を生起し、硬化する化合物であれば特に制限はない。カチオン重合性化合物としては、モノマー、オリゴマー、ポリマーの種を問わず使用することができ、単官能化合物であっても、多官能化合物であってもよい。特に、カチオン重合開始剤から発生する開始種により重合反応を生起する、光カチオン重合性モノマーとして知られる各種のカチオン重合性モノマーを使用することができる。
<重合開始剤>
本発明のインクジェット用インクに用いる基本色インクを構成する重合開始剤としては、エネルギー線によって重合反応又は架橋反応を開始させるものが好ましい。上記基本色インクが重合開始剤を含むことにより、被記録媒体に付与されたインクジェット用インクをエネルギー線の照射によって硬化させることができる。
上記重合開始剤は、本発明に係る基本色インクを構成する重合性化合物が上記ラジカル重合性化合物である場合には、ラジカル重合を起こさせる重合開始剤(ラジカル重合開始剤)を含有することが好ましく、上記重合性化合物が上記カチオン重合性化合物である場合には、カチオン重合を起こさせる重合開始剤(カチオン重合開始剤)を含有することが好ましく、それらが光重合開始剤であることが特に好ましい。
上記光重合開始剤に照射されるエネルギー線としては、例えば、200〜400nmの紫外線、遠紫外線、g線、h線、i線、KrFエキシマレーザー光、ArFエキシマレーザー光、電子線、X線、分子線、LED光線等を適宜選択して使用することができる。
具体的な好ましい光重合開始剤としては、芳香族ケトン類、芳香族オニウム塩、有機過酸化物、ヘキサアリールビイミダゾール化合物、ケトオキシムエステル化合物、ボレート化合物、アジニウム化合物、メタロセン化合物、活性エステル化合物、炭素ハロゲン結合を有する化合物等が挙げられる。
上記重合開始剤は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。また、本発明の効果を損なわない限りにおいて、重合開始剤の感度向上の目的で増感剤を併用することもできる。
上記重合開始剤の含有量は、各インク中の全固形分に対して0.1〜20質量%が好ましく、0.5〜15質量%がより好ましい。0.1質量%以上であれば、十分な硬化性が得られ、20質量%以下であれば、インクの低温保管時にも析出・沈殿することによる不具合を防ぐことができる。
本発明に係る基本色インクにおいて、上記重合開始剤と上記重合性化合物との含有比(質量比)は、0.5:100〜30:100であることが好ましく、1:100〜15:100であることがより好ましい。質量比が0.5:100以上であれば、十分な硬化性が得られ、30:100以下であれば、インクの低温保管時にも析出・沈殿することによる不具合を防ぐことができる。
上記ラジカル重合開始剤としては、硬化性の点から、上述の光重合開始剤の中でも、芳香族ケトン類が好ましく、ベンゾフェノン骨格或いはチオキサントン骨格を有する化合物がより好ましく、α−アミノアルキルフェノン系化合物、アシルホスフィンオキサイド系化合物が特に好ましい。上記カチオン重合開始剤としては、硬化性の点から、上述の光重合開始剤の中でも、芳香族オニウム塩が好ましく、ヨードニウム塩、スルホニウム塩がより好ましく、ヨードニウム塩のPF6塩、スルホニウム塩のPF6塩が特に好ましい。
上記カチオン重合開始剤又は上記ラジカル重合開始剤は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。また、本発明の効果を損なわない限りにおいて、重合開始剤の感度向上の目的で、増感剤を併用することもできる。
上記カチオン重合開始剤又は上記ラジカル重合開始剤の含有量は、インクジェット用インク中の全固形分に対し、0.1〜20質量%が好ましく、0.5〜10質量%がより好ましい。
<その他の成分>
本発明に係る基本色インクには、インクの表面張力の制御、色材の分散安定性の向上のため、界面活性剤を更に含有させてもよい。上記界面活性剤としては、ノニオン系界面活性剤、アセチレングリコール系界面活性剤、シリコン系界面活性剤等が挙げられる。ノニオン系界面活性剤を添加した場合、ノズル近傍でのインク中の固形分の付着を抑制し、吐出性を向上できる。アセチレングリコール系界面活性剤を添加した場合、動的表面張力を低下させ、吐出性を向上できる。シリコン系界面活性剤を添加した場合、インク非吸収性材料に対する濡れ性を向上できる。
また、本発明に係る基本色インクは、ゲル化防止剤を含有することが好ましい。ゲル化防止剤を含有することによりインクの保存安定性を高めることができる。また、熱エネルギーにより重合性化合物が重合することによるヘッド詰まりを防止する観点からも、ゲル化防止剤を添加することが好ましい。
上記ゲル化防止剤としては、例えば、ヒンダードアミン系化合物(HALS)、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤等が挙げられる。具体的には、ハイドロキノン、メトキノン、ベンゾキノン、p−メトキシフェノール、ハイドロキノンモノメチルエーテル、ハイドロキノンモノブチルエーテル、TEMPO、TEMPOL、クペロンAl、t−ブチルカテコール、ピロガロール、チバ社製の“IRGASTAB UV−10”、“TINUVIN 111 FDL”、“TINUVIN 123”、“TINUVIN 144”、“TINUVIN 292”、“TINUVIN XP40”、“TINUVIN XP60”、“TINUVIN 400”等が挙げられる。これらのゲル化防止剤は、単独で又は複数組み合わせて用いることができる。
上記ゲル化防止剤の中でも、HALS、メトキノン及びハイドロキノンが好ましい。特に、HALS及びハイドロキノンを合わせて用いることが好ましく、HALS、メトキノン及びハイドロキノンの3種を組み合わせて用いることが更に好ましい。
更に、本発明に係る基本色インクには、必要に応じて、インクジェット用インク分野で従来から用いられている、表面調整剤、消泡剤、殺菌剤、保湿剤、pH調整剤、防腐剤、防錆剤等の添加剤を添加することができる。
(特別色インク)
本発明のインクジェット用インクセットに用いる特別色インクを構成する色材としては特に限定されず、水溶性染料、油溶性染料及び顔料等から適宜選択して用いることができる。本発明に係る特別色インクには、通常、3原色(レッド、グリーン、ブルー)及びオレンジの顔料が用いられる。
上記レッド色を呈する顔料としては、例えば、C.I.ピグメントレッド49:2、C.I.ピグメントレッド112、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド171、C.I.ピグメントレッド175、C.I.ピグメントレッド176、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド188、C.I.ピグメントレッド209、C.I.ピグメントレッド220、C.I.ピグメントレッド224、C.I.ピグメントレッド242、C.I.ピグメントレッド254、C.I.ピグメントレッド255、C.I.ピグメントレッド264、C.I.ピグメントレッド270等が挙げられる。上記グリーン色を呈する顔料としては、例えば、C.I.ピグメントグリーン1(ブリリアントグリーンレーキ)、C.I.ピグメントグリーン4(マラカイトグリーンレーキ)、C.I.ピグメントグリーン7(フタロシアニングリーン)、C.I.ピグメントグリーン8(ピグメントグリーンB)、C.I.ピグメントグリーン10(ニッケルアゾイエロー)、C.I.ピグメントグリーン36(臭素化フタロシアニングリーン)等が挙げられる。上記ブルー色を呈する顔料としては、例えば、C.I.ピグメントブルー1、C.I.ピグメントブルー2、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:1、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15:4、C.I.ピグメントブルー15:5、C.I.ピグメントブルー15:6、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー22、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントブルー66等が挙げられる。上記オレンジ色を呈する顔料としては、例えば、C.I.ピグメントオレンジ1(ハンザイエロー3R)、C.I.ピグメントオレンジ2(オルソニトロオレンジ)、C.I.ピグメントオレンジ3(βナフトール)、C.I.ピグメントオレンジ4(ナフトールAS)、C.I.ピグメントオレンジ5(βナフトール)、C.I.ピグメントオレンジ13(ピラゾロンオレンジG)、C.I.ピグメントオレンジ15(ジスアゾオレンジ)、C.I.ピグメントオレンジ16(アニシジンオレンジ)、C.I.ピグメントオレンジ17(ペルシアンオレンジレーキ)、C.I.ピグメントオレンジ19(ナフタレンイエローレーキ)、C.I.ピグメントオレンジ24(ナフトールオレンジY)、C.I.ピグメントオレンジ31(縮合アゾオレンジ)、C.I.ピグメントオレンジ34(ピアゾロンオレンジ)、C.I.ピグメントオレンジ36(ベンズイミダゾロンオレンジHL)、C.I.ピグメントオレンジ38(ナフトールオレンジ)、C.I.ピグメントオレンジ40(ピランスロンオレンジ)、C.I.ピグメントオレンジ43(ペリノンオレンジ)、C.I.ピグメントオレンジ46(エチルレッドレーキC)、C.I.ピグメントオレンジ48(キナクリドンゴールド)、C.I.ピグメントオレンジ49(キナクリドンゴールド)、C.I.ピグメントオレンジ51(ピランスロンオレンジ)、C.I.ピグメントオレンジ60(イミダゾロンオレンジHGL)、C.I.ピグメントオレンジ61(イソインドリノンオレンジ)、C.I.ピグメントオレンジ62(ベンズイミダゾロンオレンジH5G)、C.I.ピグメントオレンジ64(ベンズイミダゾロン)、C.I.ピグメントオレンジ65(アゾメチンオレンジ)、C.I.ピグメントオレンジ66(イソインドリオレンジ)、C.I.ピグメントオレンジ67(ピラゾロキナゾロンオレンジ)、C.I.ピグメントオレンジ68(アゾメチンオレンジ)、C.I.ピグメントオレンジ69(イソインドリノンオレンジ)、C.I.ピグメントオレンジ71(ジケトピロロピロールオレンジ)、C.I.ピグメントオレンジ72(イミダゾロンオレンジH4GL)、C.I.ピグメントオレンジ73(ジケトピロロピロールオレンジ)、C.I.ピグメントオレンジ74(ナフトールオレンジ2RLD)、C.I.ピグメントオレンジ81(ジケトピロロピロールオレンジ)等が挙げられる。
上記色材の含有量は、色再現性の観点から、特別色インクの全質量に対し、1.0質量%以上5.0質量%以下であることが好ましく、1.5質量%以上4.7質量%以下が更に好ましい。
また、上記特別色インクを構成する重合性化合物、重合開始剤及びその他の成分については、前述の基本色インクで説明したものと同様のものが使用できる。
(蛍光インク)
<蛍光材料>
本発明のインクジェット用インクセットに用いる蛍光インクを構成する蛍光材料としては特に限定されず、エネルギー線を照射するこにより蛍光を発する顔料、染料等を用いることができる。本発明に係る蛍光インクに用いる顔料としては、例えば、ポリアミド樹脂、ホルムアルデヒド重縮合物、ケトン樹脂、ビニル共重合物等の内の1種又は複数種の合成樹脂に、着色剤として油性染料や塩基性染料を染着させたものが使用できる。例えば、蛍光イエロー顔料としては、シンロイヒ社製の“FM−15”、“FM−35N”、“FM−105”等が挙げられる。その他の有機蛍光顔料としては、シンロイヒ社製の“FM−12”、“FM−13”、“FM−14”、“FM−16”、“FM−17”、“FM−27”、“FM−34N”、“FM−47”、“FM−103”、“FM−107”、“FM−109”等が挙げられる。また、本発明に係る蛍光インクに用いる染料としては、例えば、ペリレン系化合物、ペリルイミド系化合物、ビオラントロン系化合物、クマリン系化合物等が挙げられ、必要に応じてその2種以上を用いることもできる。また、蛍光染料の市販品の例としては、田岡化学工業社製の塩基性染料“Rhodamine B”、住化ファインケム社製の“Sumiplast Yellow FL7G”、Bayer社製の“MACROLEX Fluorescent Red G”、“Yellow10GN”、有本化学社製のFluorescentシリーズ等が挙げられる。
上記蛍光材料の含有量は、各インクの全質量に対して0.1質量%以上10質量%以下であることが好ましい。
<重合性化合物>
上記蛍光インクを構成する重合性化合物については、前述の基本色インクで説明したものと同様のものが使用できる。
<重合開始剤>
上記蛍光インクを構成する重合開始剤としては、ジフェニル−(2,4,6−トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン及び2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オンからなる群から選ばれるいずれか1種を用いる。これらを用いることにより、蛍光インクの黄変を防止できる。
<その他の成分>
上記蛍光インクを構成するその他の成分については、前述の基本色インクで説明したものと同様のものが使用できる。
次に、本発明の印刷物の製造方法について説明する。本発明の印刷物の製造方法は、上記本発明のインクジェット用インクセットを用いた印刷物の製造方法であって、インクジェットプリンタを用いて、上記本発明のインクジェット用インクセットからインクを吐出してエネルギー線を照射することを特徴とする。
本発明の印刷物の製造方法は、本発明のインクジェット用インクセットを用いているため、色再現性及びセキュリティ性に優れた印刷物を製造することができる。
上記エネルギー線としては、例えば、200〜400nmの紫外線、遠紫外線、g線、h線、i線、KrFエキシマレーザー光、ArFエキシマレーザー光、電子線、X線、分子線、LED光線等を使用できる。
本発明の印刷物の製造方法で用いる被記録媒体としては特に限定されず、例えば、紙等のインク吸収性材料からなる基材や、プラスチック、金属等のインク非吸収性材料からなる基材を用いることができる。
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。また、特に指摘がない場合、下記において、「部」は「質量部」を意味する。
表1に、下記の実施例及び比較例において用いたインクジェット用インクの成分を示す。
Figure 2016160319
先ず、基本色色材及び特別色色材の一次分散体を次のようにして調製した。即ち、プラスチック製ビンに、色材、分散剤、重合性モノマー及び重合性オリゴマーを表2に示す配合量(単位:質量部)となるように計り取り、これに直径0.3mmのジルコニアビーズ100部を加えて、この混合物をペイントコンディショナーにより1時間分散処理した。
次に、上記一次分散体を用いて色材インクを次のようにして調製した。即ち、上記一次分散体を用いて表2に示す配合量(単位:質量部)となるように、表2に示す成分を加え、マグネチックスターラーにより30分撹拌して混合物とした。撹拌後、グラスフィルター(桐山製作所製)を用いて、この混合物を吸引ろ過し、色材インクK〜Gを調製した。
続いて、蛍光インクを次のようにして調製した。即ち、プラスチック製ビンに、表3に示す配合量(単位:質量部)となるように、表3に示す成分を加え、マグネチックスターラーにより30分撹拌して混合物とした。撹拌後、グラスフィルター(桐山製作所製)を用いて、この混合物を吸引ろ過し、蛍光インク1〜3を調製した。
Figure 2016160319
Figure 2016160319
次に、作製した色材インクK〜G及び蛍光インク1〜3を用いて下記評価を行った。
<黄変性の評価>
色材インクK〜Gと蛍光インク1〜3とを表4に示すように組み合わせて、先ず、ピエゾ型インクジェットノズルを備えたインクジェット記録装置を用いて、色材インクをポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムの上にベタ印刷して色材インク塗膜を形成した。このインクジェット記録装置はインク供給系として、インクタンク、供給パイプ、ヘッド直前の前室インクタンク、及びピエゾヘッドを備えている。インクの吐出に際しては、インクの粘度がヘッドでの最適吐出粘度8〜13mPa・sとなるように、インクジェット記録装置内の温調システムによりインクを加熱した。また、液滴サイズ約6pl、解像度1200×1200dpiでインク吐出できるよう、駆動周波数28kHzでインクジェット記録装置を駆動した。次に、この色材インク塗膜に紫外線を照射して硬化させて色材印刷部を形成した。続いて、形成した色材印刷部の表色指数L*値、a*値及びb*値を、X−Rite社製の分光測色計“X−Rite939” (光源D65/10°視野)を用いてJIS Z8781−5に定めるところに従って測定した。
また、ピエゾ型インクジェットノズルを備えたインクジェット記録装置を用いて、色材インクをポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムの上にベタ印刷して色材インク塗膜を形成した。このインクジェット記録装置はインク供給系として、インクタンク、供給パイプ、ヘッド直前の前室インクタンク、及びピエゾヘッドを備えている。インクの吐出に際しては、インクの粘度がヘッドでの最適吐出粘度8〜13mPa・sとなるように、インクジェット記録装置内の温調システムによりインクを加熱した。また、液滴サイズ約6pl、解像度1200×1200dpiでインク吐出できるよう、駆動周波数28kHzでインクジェット記録装置を駆動した。更に、色材インク塗膜の上に上記と同様にして蛍光インクをベタ印刷して蛍光インク塗膜を形成した。次に、この色材・蛍光インク塗膜に紫外線を照射して硬化させて色材・蛍光印刷部を形成した。続いて、形成した色材・蛍光印刷部の表色指数L*値、a*値及びb*値を、X−Rite社製の分光測色計“X−Rite939” (光源D65/10°視野)を用いてJIS Z8781−5に定めるところに従って測定した。
次に、測定した色材印刷部の表色指数L*値、a*値及びb*値と、測定した色材・蛍光印刷部の表色指数L*値、a*値及びb*値との差をΔL*値、Δa*値及びΔb*値として算出した。その結果、ΔL*値、Δa*値及びΔb*値の各値が2より小さい場合には、黄変による色変化が小さく黄変性評価は良好としてAと評価した。一方、ΔL*値、Δa*値及びΔb*値の各値が2以上の場合には、黄変による色変化が大きく黄変性評価は不良としてBと評価した。その結果を表4に合せて示す。
Figure 2016160319
表4から、実施例1〜9では、全て黄変性評価は良好であることが分かる。これは、蛍光インク1に用いた重合開始剤(TPO)が蛍光インクの黄変を抑制したためと考えられる。一方、重合開始剤としてTPOを使用しなかった蛍光インク2を用いた比較例1〜9及び重合開始剤としてTPOを使用しなかった蛍光インク3を用いた比較例10〜18では、全て黄変性評価は不良であった。
<色再現性の評価>
特別色インクR、G、Bを用いた印刷物の表色指数L*値、a*値及びb*値と、基本色インクC、M、Yの組み合わせによる印刷部の表色指数L*値、a*値及びb*値とを比較することで色再現性を評価した。基本色インクの組み合わせは、混色レッド色を呈するインクMとインクYとの組み合わせ、混色グリーン色を呈するインクCとインクYとの組み合わせ、及び混色ブルー色を呈するインクCとインクMとの組み合わせとした。
先ず、前述と同様にして、特別色インクR、G、B、Oを用いて、それぞれレッド印刷部、グリーン印刷部、ブルー印刷部、オレンジ印刷部を作製し、その印刷部の表色指数L*値、a*値及びb*値を測定した。次に、上記基本色インクの組み合わせ毎に、各インクを重ねて印刷して、それぞれ混色レッド印刷部、混色グリーン印刷部、混色ブルー印刷部を作製し、その印刷部の表色指数L*値、a*値及びb*値を測定した。その結果を表5に示す。
Figure 2016160319
表5から、特別色インクR、G、Bを用いることにより、基本色インクC、M、Yの組み合わせのみよる場合に比べて、色再現性が向上することが分かる。特に、特別色インクOを用いることにより、基本色インクC、M、Yの組み合わせでは表示できないオレンジ色を再現できることが分かる。
本発明によれば、色再現性及びセキュリティ性に優れた高精彩な印刷物を製造することができ、紙等の被記録媒体に画像等を形成するインクジェット記録分野での適用が可能である。

Claims (11)

  1. 基本色インクと、特別色インクと、蛍光インクとを備えたインクジェット用インクセットであって、
    前記基本色インク及び前記特別色インクは、それぞれ色材と、重合性化合物と、重合開始剤とを含み、
    前記蛍光インクは、蛍光材料と、重合性化合物と、重合開始剤とを含み、
    前記基本色インクは、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク及びイエローインクからなる群から選ばれる少なくとも1種を備え、
    前記特別色インクは、レッドインク、グリーンインク、ブルーインク及びオレンジインクからなる群から選ばれる少なくとも1種を備え、
    前記蛍光インクの重合開始剤が、ジフェニル−(2,4,6−トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン及び2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オンからなる群から選ばれるいずれか1種であることを特徴とするインクジェット用インクセット。
  2. 前記基本色インクは、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク及びイエローインクを備える請求項1に記載のインクジェット用インクセット。
  3. 前記基本色インクは、ホワイトインクを更に備える請求項2に記載のインクジェット用インクセット。
  4. 前記レッドインクは、色材として顔料を含み、前記顔料がC.I.ピグメントレッド254である請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット用インクセット。
  5. 前記グリーンインクは、色材として顔料を含み、前記顔料がC.I.ピグメントグリーン7又はC.I.ピグメントグリーン36である請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット用インクセット。
  6. 前記ブルーインクは、色材として顔料を含み、前記顔料がC.I.ピグメントブルー60又はC.I.ピグメントブルー15:6である請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット用インクセット。
  7. 前記オレンジインクは、色材として顔料を含み、前記顔料がC.I.ピグメントオレンジ71又はC.I.ピグメントオレンジ64である請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット用インクセット。
  8. 前記顔料の含有量が、インクの全質量に対して1.5質量%以上5.0質量%以下である請求項4〜7のいずれか1項に記載のインクジェット用インクセット。
  9. 前記蛍光材料は、エネルギー線の照射により蛍光を発する染料である請求項1〜8のいずれか1項に記載のインクジェット用インクセット。
  10. 前記蛍光材料の含有量が、前記蛍光インクの全質量に対して0.1質量%以上10質量%以下である請求項1〜9のいずれか1項に記載のインクジェット用インクセット。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載のインクジェット用インクセットを用いた印刷物の製造方法であって、
    インクジェットプリンタを用いて前記インクジェット用インクセットからインクを吐出してエネルギー線を照射することを特徴とする印刷物の製造方法。
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