JP2016159680A - 船外機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成により船外機の燃費性能を向上しうる船外機の制御装置を提供する。
【解決手段】船体に搭載されるとともに内燃機関で駆動されるプロペラのピッチ角を調整可能な可変ピッチプロペラを有する船外機10の制御装置は、スロットルレバー67の操作量に応じて内燃機関のスロットル開度を制御するスロットル制御手段501と、予め船体速度と燃料消費量が最小となる目標ピッチ角との関係を記憶する記憶手段503と、船体速度を検出する船体速度検出手段69と、記憶手段503に記憶された関係に基づいて、ピッチ角を船体速度検出手段69により検出された船体速度に対応する目標ピッチ角に制御するピッチ制御手段502とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、プロペラのピッチ角を調整可能な可変ピッチプロペラを有する船外機の制御装置に関する。
この種の制御装置として、従来、エンジン速度を高アイドルに維持しながらプロペラのピッチ(ピッチ角)を調整する操縦モードと、エンジン速度とプロペラのピッチとを調整しながらボート速度を維持するクルーズモードとに、動作モードを切替可能に構成された装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1記載の装置は、クルーズモードにおいて、ボート速度に対応した動力曲線を選択するとともに、その動力曲線と燃料消費ラインとの交点からエンジン速度を選択し、そのエンジン速度を維持するようにプロペラのピッチを調整する。
特表2007−509792号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の装置は、クルーズモードにおけるピッチ調節の際に、動力曲線の選択とエンジン速度の選択とが必要であるため、制御構成が複雑となる。
本発明の一態様は、船体に搭載されるとともに内燃機関で駆動されるプロペラのピッチ角を調整可能な可変ピッチプロペラを有する船外機の制御装置であり、スロットルレバーの操作量に応じて内燃機関のスロットル開度を制御するスロットル制御手段と、予め船体速度と燃料消費量が最小となる目標ピッチ角との関係を記憶する記憶手段と、船体速度を検出する船体速度検出手段と、記憶手段に記憶された関係に基づいて、ピッチ角を船体速度検出手段により検出された船体速度に対応する目標ピッチ角に制御するピッチ制御手段とを備える。
本発明の他の態様は、船体に搭載されるとともに内燃機関で駆動されるプロペラのピッチ角を調整可能な可変ピッチプロペラを有する船外機の制御装置であり、スロットルレバーの操作量を検出する操作量検出手段と、予めスロットルレバーの操作量に応じた燃料消費量が最小となる内燃機関の目標スロットル開度および目標ピッチ角の特性を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された特性に基づき、操作量検出手段により検出されたスロットルレバーの操作量に応じてスロットル開度を目標スロットル開度に制御するスロットル制御手段と、記憶手段に記憶された特性に基づき、操作量検出手段により検出されたスロットルレバーの操作量に応じてピッチ角を目標ピッチ角に制御するピッチ制御手段とを備える。
本発明によれば、簡易な制御構成により船外機の燃費性能を向上することができる。
本発明の実施形態に係る船外機の部分断面図。 図1の要部拡大図。 ピッチ角の変更機構を説明する油圧回路図。 本発明の第1の実施形態に係る船外機の制御装置の構成を示すブロック図。 図4のスロットルレバーの操作範囲を示す図。 目標ピッチ角の概念を説明する図。 図4のECUで実行される処理の一例を示すフローチャート。 本発明の第1の実施形態に係る船外機の制御装置による動作の一例を示す図。 本発明の第2の実施形態に係る船外機の制御装置の構成を示すブロック図。 燃料消費マップ上における複数のアクセルモードの特性を示す図。 スロットルレバーの操作量に対する目標スロットル開度と目標ピッチ角との関係を示す図。 図9のECUで実行される処理の一例を示すフローチャート。
−第1の実施形態−
以下、図1〜図8を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る制御装置が適用される船外機の部分断面図である。図1に示すように、船外機10は、スターンブラケット11とチルティングシャフト12とを有し、これらを介して船体1の後尾、すなわち船尾1aに取り付けられる。船外機10は、上部に配置されたエンジン15を有する。エンジン15は、例えば排気量が2200cc程度の火花点火式水冷ガソリンエンジンである。エンジン15は水面上に位置し、エンジンカバー16によって覆われる。なお、本実施形態に係る船外機10は、プレジャーボート等の小型の船舶に適用することができる。
エンジン15の吸気管17にはスロットルボディ18が接続される。スロットルボディ18の内部にはスロットルバルブ19が設けられる。スロットルボディ18には電動モータ20が取り付けられ、電動モータ20の駆動によりスロットルバルブ19が開閉駆動され、エンジン15への吸入空気量が調整される。スロットルバルブ19で調整された空気は、インテークマニホールドを通ってインテークバルブ付近でインジェクタから噴射された燃料と混合されて混合気となる。混合気はエンジン15の各気筒の燃焼室に流入して点火、燃焼させられる。
エンジン15の下方には、鉛直軸回りに回転可能にドライブシャフト21が配置される。ドライブシャフト21は、図示しないエンジン15のクランクシャフトに接続され、エンジン15の動力がドライブシャフト21に伝達される。ドライブシャフト21の下方には、水平軸回りに回転可能に中空のプロペラシャフト22が配置される。ドライブシャフト21はシフト機構14を介してプロペラシャフト22に接続される。プロペラシャフト22の後端部には、複数枚の羽根23が周方向等間隔に取り付けられる。
シフト機構14はクラッチを含み、シフト位置を前進位置、後進位置および中立位置に切替可能に構成される。シフト位置が前進位置および後進位置に切り替わるとクラッチが接続され、エンジン15の動力がプロペラシャフト22に伝達される。これによりプロペラシャフト22と一体にプロペラ23が回転し、船外機10が船体1に対して前進方向(矢印A方向)または後進方向(矢印B方向)へ推進力を発生する。一方、シフト位置が中立位置に切り替わるとクラッチが切断され、エンジン15からプロペラシャフト22への動力伝達が断たれる。
図2は、図1の船外機10の要部拡大図である。図2に示すように、プロペラシャフト22の内部には、プロペラシャフト内を軸方向(前後方向)に移動可能に変節軸24が配置される。変節軸24の前端部には油圧シリンダ25が設けられ、変節軸24は油圧シリンダ25のピストンロッドを構成する。具体的には、変節軸24の前端部の周囲に油室(図3参照)が形成され、油室内に、変節軸24の前端部に設けられたピストン25aが配置される。ピストン25aに面する油室は油路26に連通し、油圧ポンプ27を介して油圧タンク28から油路26に圧油が供給される。油路26から油圧シリンダ25(ピストン25aに面する油室)への圧油の流れを、方向切替弁(図3)を介して制御することで、変節軸24を前進および後進させることができる。
変節軸24の後端部には、変節軸24の前後方向の直進運動を羽根23の回転(自転)運動に変換する変換機構29が設けられ、変換機構29を介して羽根23の向き、すなわち船の進行方向に対する羽根23の角度(ピッチ角)を変更できる。変換機構29は、例えば変節軸24の後端部周面から径方向に凸部を突設し、この凸部を羽根23の基端部に形成された溝に係合することにより構成できる。
変節軸24が前進するとピッチ角が増大し、変節軸24が後進するとピッチ角が減少する。ピッチ角を増減させることで、羽根23が1回転する間の船体1の進む距離を変更することができる。ピッチ角は、プラスの範囲からマイナスの範囲へと変更可能である。ピッチ角がプラスのときは船外機10が船体1の前進方向に推進力を発生し、ピッチ角がマイナスのときは後進方向に推進力を発生する。
図3は、ピッチ角の変更機構を説明する油圧回路図である。油圧ポンプ27はエンジン15の動力によって駆動される。油圧ポンプ27から吐出された圧油は、リリーフ弁31により調圧され、方向切替弁(電磁切替弁)32に導かれる。方向切替弁32は、ソレノイド32aに制御信号が出力されると中立位置から位置aに切り替わる。これにより油圧ポンプ27からの圧油がパイロットチェック弁33を介して油圧シリンダ25の油室251に供給され、油圧シリンダ25が伸長する。その結果、変節軸24が後進し、羽根23のピッチ角が減少する。
一方、方向切替弁32は、ソレノイド32bに制御信号が出力されると中立位置から位置bに切り替わる。これにより油圧ポンプ27からの圧油がパイロットチェック弁33を介して油圧シリンダ25の油室252に供給され、油圧シリンダ25が縮退する。その結果、変節軸24が前進し、羽根23のピッチ角が増大する。
ピッチ角は、シリンダロッド(変節軸24)の移動量に応じた信号を出力する位置センサ34により検出される。方向切替弁32の位置aまたは位置bへの切り替えによりピッチ角が目標ピッチ角に達すると、ソレノイド32a,32bへの制御信号の出力が停止される。これにより方向切替弁32が中立位置に切り替わり、油圧シリンダ25への圧油の供給が停止する。なお、油圧ポンプ27と方向切替弁32との間の油圧(ライン油圧)および方向切替弁32と油圧シリンダ25との間の油圧(シリンダ油圧)はそれぞれ油圧センサ35,36により検出される。
油圧ポンプ27から吐出された圧油は、減圧弁37および方向切替弁38を介して油圧シリンダ39にも供給される。油圧シリンダ39は、クラッチ切替用の油圧シリンダである。方向切替弁(電磁切替弁)38は、ソレノイド38a,38bに出力される制御信号に応じて切り替えられる。方向切替弁38の切り替えにより油圧シリンダ39への圧油の流れが制御され、シフト機構14のクラッチが接続または切断される。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る船外機の制御装置の構成を示すブロック図である。図4に示すように、船外機10には電子制御ユニット(以下、ECU)50が搭載される。ECU50は、船体1の操縦席近傍に搭載された電子制御ユニット(以下、リモコンECU)60にデジタル通信ライン65を介して相互通信可能に接続される。ECU50およびリモコンECU60は、それぞれCPU,ROM,RAM、その他の周辺回路などを有する演算処理装置を含んで構成されるマイクロコンピュータである。
リモコンECU60には、デジタル通信ライン65を介してタッチパネル66が接続される。タッチパネル66は操縦席に設けられ、操船者はタッチパネル66を介してリモコンECU60に各種指令を入力することができる。操縦席には、さらに操船者が操作可能なスロットルレバー67とステアリングホイール(不図示)とが設けられる。スロットルレバー67は、中立位置から前方(矢印F方向)および後方(矢印R方向)へ揺動操作可能である。
図5は、スロットルレバー67の操作範囲を示す図である。図5に示すように、スロットルレバー67の操作範囲は、中立領域ΔNを中心にして、船体1の前進走行を指令する前進領域ΔFと後進走行を指令する後進領域ΔRとに分けられる。したがって、スロットルレバー67の前後方向の揺動操作により、船体1の前進および後進指令、ならびにエンジン15に対する加速および減速指令を含むエンジン回転数指令が入力される。スロットルレバー67の操作は、レバー操作量に応じた信号を出力するレバー角度センサ68により検出される。
図4に示すように、船体1の速度はGPSセンサ69により検出される。リモコンECU60には、タッチパネル66とレバー角度センサ68とGPSセンサ69とからの信号が入力され、これらの信号は、デジタル通信ライン65を介してリモコンECU60からECU50に送信される。
ECU50には、リモコンECU60から送信された信号に加え、船外機10に設けられた各種センサからの信号が入力される。すなわち、エンジン15に取り込まれる吸入空気の圧力(吸入空気圧)を検出する吸気圧センサ51と、スロットルバルブ19の開度を検出するスロットル開度センサ52と、エンジン15の回転数を検出する回転パルスセンサ53と、プロペラシャフト22の羽根23のピッチ角を検出する位置センサ34と、シフト位置が中立位置であるか否かを検出する中立スイッチ54と、油圧シリンダ25へ供給される圧油の温度を検出する油温センサ55と、油圧センサ35,36とからの信号が入力される。
ECU50は、機能的構成として、スロットル制御部501と、ピッチ制御部502と、記憶部503とを有する。スロットル制御部501は、スロットル用電動モータ20に制御信号を出力してスロットルバルブ開度を制御する。ピッチ制御部502は、ピッチ角調整用のソレノイド32a,32b(図3)に制御信号を出力してピッチ角θを制御するとともに、シフト切替用のソレノイド38a,38b(図3)に制御信号を出力してシフト位置を切り替える。記憶部503は、予め船体速度vに対応する目標ピッチ角θaを記憶する。
図6は、目標ピッチ角θaの概念を説明する図である。図6には、船体速度v(単位km/h)を横軸、吸入空気圧P(単位Pa)を縦軸として、燃料消費マップMPが描かれている。燃料消費マップMPは、単位時間当たりの燃料消費量を等高線(燃料消費率曲線f(f1,f2,・・))で表したものであり、内側の燃料消費率曲線ほど燃料消費量が少なく、燃焼消費曲線f1の内側で燃焼消費量は最小である。
吸入空気圧P(吸入空気量)はエンジン15に作用する負荷と相関関係を有し、負荷が大きくなるほど吸入空気圧Pは高くなる。同一の船体速度v(例えばv=40km/hや60km/h)において、燃料消費量は、負荷の中域から高域にかけて少なく、この領域で燃料消費効率が高い。一方、負荷が大きすぎると、燃料消費量が多くなり、燃料消費効率が低くなる。
図6は、燃焼消費マップMP上に、各ピッチ角θに対応した複数の走行性能曲線g(g1,g2,g3,g4)を併せて示す。走行性能曲線gは、エンジン15に対する負荷を表すものであり、船体速度vと吸気圧センサ51により検出された吸入空気圧Pとの関係から得られる。図6の特性g1,g2,g3,g4は、それぞれピッチ角θが10°,20°,30°,40°のときの走行性能曲線である。なお、各特性g1〜g4の船体速度vの上限(黒丸)は、各ピッチ角θにおける船体1の最高速を表す。
図6に示すように、各特性g1〜g4とも、プレーニング(船体がスピードに乗って滑走している状態)の前に負荷が一旦高くなる。特性g1〜g4を比較すると、ピッチ角θが大きいほど、負荷(吸入空気圧P)が高く、船体1の最高速は速い。換言すると、ピッチ角θが小さいと推進力は得られるが、羽根23が1回転する間の船体1の進む距離は小さいため、最高速は遅い。
図6より、例えば船体1の速度vが20km/hのときは、特性g2の燃料消費効率が高い。一方、例えば速度vが40km/hのときは、特性g2よりも特性g3の燃料消費効率が高い。すなわち、船体速度v毎に燃料消費効率が高い(燃費性能がよい)ピッチ角θが存在する。この点を考慮し、本実施形態では、予め船体速度vに対応した燃料消費量が最小となるピッチ角θを目標ピッチ角θaとして記憶するとともに、検出された船体速度vに応じた目標ピッチ角θaにピッチ角θを制御するように構成する。
なお、図6に示すように、燃料消費量は、所定の船体速度(例えば40km/h)において、厳密には特性f1の内側の点P1で最小となる。本実施形態では、厳密の意味の最小ではなく、燃料消費量が所定値以下となる特性f1の内側の範囲、すなわち点P2〜点P3の範囲において燃料消費量が最小であると定義する。このとき、最小の条件を満たすピッチ角θ(点P2〜点P3)のうち、最も小さいピッチ角θ(点P2)を目標ピッチ角θaと定義する。
図7は、本発明の第1の実施形態に係る船外機の制御装置のECU50で実行される処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、例えばスロットルレバー67が中立位置から前進位置に操作されると開始される。
まず、ステップS1で、スロットル制御部501での処理により、スロットルレバー67の操作量に応じて電動モータ20に制御信号を出力し、スロットル開度を制御する。具体的には、リモコンECU60およびデジタル通信ライン65を介してレバー角度センサ68の検出値を読み込み、予め定められた特性に従いスロットルレバー67の操作量に応じた目標スロットル開度を演算し、スロットル開度を目標スロットル開度に制御する。
次いで、ステップS2で、ピッチ制御部502での処理により、リモコンECU60およびデジタル通信ライン65を介してGPSセンサ69により検出された現在の船体速度vを読み込む。さらに、予め記憶部503に記憶された船体速度vと目標ピッチ角θaとの関係を用いて、現在の船体速度vに対応した目標ピッチ角θaを演算する。
次いで、ステップS3で、ピッチ制御部502での処理により、ピッチ角調整用のソレノイド32a,32bに制御信号を出力し、ピッチ角θを目標ピッチ角θaに制御する。より詳しくは、位置センサ34からの信号を用いて、ピッチ角θを目標ピッチ角θaにフィードバック制御する。ECU50は、以上のステップS1〜ステップS3の処理を繰り返し実行する。
この場合、初めからピッチ角θを目標ピッチ角θaに制御するのではなく、予めピッチ角θを初期ピッチ角θ0に制御した後、船体速度vに応じた目標ピッチ角θaに制御してもよい。例えば、スロットルレバー67を前方へ揺動操作開始した直後の初期状態において、ピッチ制御部502での処理により、予め定められた特性に従いスロットルレバー67の操作量に応じてピッチ角θを初期ピッチ角θ0に制御し、その後、船体速度vに応じた目標ピッチ角θaに制御してもよい。あるいは、初期状態においてピッチ角θを予め定めた小さめの初期ピッチ角θ0に制御した後、船体速度vに応じた目標ピッチ角θaに制御してもよい。すなわち、ステップS2で目標ピッチ角θaを演算する前あるいは後に、ピッチ角θをまず初期ピッチ角θ0に制御してもよい。
初期ピッチ角θ0から目標ピッチ角θaへのピッチ角θの切替に関しては、船体速度vが予め定められた所定速度以上となったとき(例えばプレーニング状態のとき)、あるいはスロットルレバー67の操作開始から所定時間の経過後に、行うようにしてもよい。または、ピッチ角θの自動変更モードを指令する自動スイッチを設け、自動スイッチが操船者により操作されたときに、ピッチ角θを初期ピッチ角θ0から目標ピッチ角θaに変更するようにしてもよい。
図8は、第1の実施形態に係る船外機の制御装置による動作を説明する図である。図8では、船体1が船体速度40km/hで走行し、船外機10の羽根23のピッチ角θが走行性能曲線g2で表される初期ピッチ角θ0(この例では20°)に制御された状態(点P10)にあると仮定する。このとき、ピッチ制御部502は、船体速度vに応じた目標ピッチ角θa(この例では走行曲線g3で表される目標ピッチ角θa=30°)を演算し(ステップS2)、ピッチ角θをその目標ピッチ角θaに制御する(ステップS3)。
ピッチ角θが目標ピッチ角θaまで増大すると、エンジン15に作用する負荷(吸入空気圧P)が増加するとともに、負荷の増加に伴いエンジン回転数が低下する。したがって、プロペラ1回転当たりの船体1の進む距離は増加するが、プロペラ1の回転数は低下するので、船体速度vは、ピッチ角θを目標ピッチ角θaに変更する前と後とでほぼ等しい。そのため、船体速度vと吸入空気圧Pとの関係は、図8の点P10から点P20に変化し、船体速度vを一定としたまま燃費を向上することができる。
本発明の第1の実施形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)船体1に搭載されるとともにエンジン15(内燃機関の一例)で駆動されるプロペラのピッチ角θを調整可能な可変ピッチプロペラ(羽根23)を有する船外機の制御装置は、スロットルレバー67の操作量に応じてエンジン15のスロットル開度を制御するスロットル制御部501(スロットル制御手段の一例)と、予め船体速度vと燃料消費量が最小となる目標ピッチ角θaとの関係を記憶する記憶部503(記憶手段の一例)と、船体速度vを検出するGPSセンサ69(船体速度検出手段の一例)と、記憶部503に記憶された関係に基づいて、ピッチ角θをGPSセンサ69により検出された船体速度vに対応する目標ピッチ角θaに制御するピッチ制御部502(ピッチ制御手段の一例)とを備える。
すなわち、本実施形態では、船体速度v毎に燃料消費量が最小となる目標ピッチ角θaがある点に着目し、予め船体速度vと目標ピッチ角θaとの関係を記憶し、船体速度vに応じてピッチ角θを目標ピッチ角θaに制御する。したがって、簡易な制御構成により燃費性能を向上することができる。この場合、ピッチ角θの変更は、負荷の変化とエンジン回転数の変化を伴うため、ピッチ角θの変更の前後で船体速度vはほぼ等しく、良好な操縦性が得られる。
(2)ピッチ制御部502は、ピッチ角θをスロットルレバー67の操作量に応じた初期ピッチ角θ0あるいは所定の初期ピッチ角θ0に制御し、その後、記憶部503に記憶された船体速度vと目標ピッチ角θaとの関係に基づいて、ピッチ角θを目標ピッチ角θaに制御することもできる。この場合、例えばピッチ角θに応じた燃料消費量の差が顕著となる所定速以上の船体速度vを条件として、ピッチ角θを目標ピッチ角θaに変更することが可能となり、燃費向上の効果を高めることができる。
(3)燃料消費量が最小となるピッチ角(図6の点P2〜P3)のうち、最小のピッチ角(点P2)を目標ピッチ角θaとして定めるので、ピッチ角θを目標ピッチ角θaに調整する際(例えば図8の点P10から点P20)のピッチ角θの変化量が小さい。したがって、負荷の増大を最小限に抑えつつ、燃費性能を向上することができる。
−第2の実施形態−
図9〜図12を参照して本発明の第2の実施形態について説明する。なお、以下では第1の実施形態との相違点を主に説明する。
第2の実施形態が第1の実施形態と異なるのは、主にECU50における処理である。すなわち、第1の実施形態では、燃料消費量が最小となる船体速度vと目標ピッチ角θaとの関係を定め、船体速度vに応じてピッチ角θを目標ピッチ角θaに制御するようにした。これに対し、第2の実施形態では、複数のモード毎にスロットルレバー67の操作量に応じた目標スロットル開度Taと目標ピッチ角θaとを定め、これに基づきスロットル開度Tとピッチ角θとを目標スロットル開度Taと目標ピッチ角θaとに制御する。
図9は、本発明の第2の実施形態に係る船外機の制御装置の構成を示すブロック図である。なお、図4と同一の箇所には同一の符号を付している。図9に示すように、リモコンECU60には新たにモード切替ダイヤル70が接続されている。モード切替ダイヤル70は、操縦者の操作によって複数のモード(アクセルモードA,アクセルモードB,アクセルモードC)のいずれかを選択可能なダイヤルである。
図10は、燃料消費マップMP上における各モードの特性を示す図である。特性g11,g12,g13はそれぞれアクセルモードA、アクセルモードB、アクセルモードCに対応する。
アクセルモードBは、燃費を優先するモード(燃費優先モード)である。したがって、特性g12は、燃料消費マップMP上の燃料消費量が少ないポイントを辿る特性である。
アクセルモードAは、燃費よりも時間的な経済性(船体速度)を優先するモード(船速優先モード)である。アクセルモードAは、船体1への荷物の搭載量が多く、エンジン15に対する負荷が大きい場合等で、十分な船体速度を得る必要性が高い場合に選択される。したがって、特性f11は、アクセルモードBの特性f12よりも高負荷の特性となる。
例えば漁業の従事者や海運の従事者によって使用される船舶は、目的地までの往路と目的地からの復路とで、船体1に搭載される荷物の量(負荷)が異なる。具体的には、往路では船体1に搭載される荷物の量は少なく、復路では多い。このため、往路では、操船者はアクセルモードBを選択する。一方、復路では、漁業の従事者は船体1に魚を、海運の従事者は土砂等を搭載するため、負荷が増大する。このため、復路では、目的地から早期に帰還することが要求されるので、操船者はアクセルモードAを選択する。
アクセルモードCは、離着岸時の作業等における作業性を優先するモード(作業優先モード)である。離着岸時には、速い船体速度は要求されず、作業性を容易にするためにスロットルレバー67の操作により細かい速度調整が要求される。このため、アクセルモードCの特性g13は、アクセルモードBの特性f12よりも低負荷かつ低速の特性となり、スロットルレバー67の操作量の変化に対する船体1の速度変化が小さい。
以上の各アクセルモードA〜Cは、スロットル開度Tおよびピッチ角θを、スロットルレバー67の操作量に応じてモード毎に異なる目標スロットル開度Taおよび目標ピッチ角θaに制御することで実現できる。図11は、レバー角度センサ68により検出されるスロットルレバー67の操作量Sに対する目標スロットル開度Taおよび目標ピッチ角θaの関係を示す図である。図中のf11(点線)はアクセルモードA、f12(実線)はアクセルモードB、f13(一点鎖線)はアクセルモードCにそれぞれ対応する。なお、後進領域ΔRにおける目標ピッチ角θaはマイナスであるが、図11では、符号を反転してプラスの値で示す。
図11に示すように、後進領域においては、各アクセルモードA〜Cともスロットルレバー67の操作量Sの増加に伴い目標スロットル開度Taおよび目標ピッチ角θaが大きくなる。このとき、アクセルモードC、B、Aの順に目標スロットル開度Taおよび目標ピッチ角θaが大きくなる。中立領域においては、各アクセルモードA〜Cとも目標スロットル開度Taおよび目標ピッチ角θaは0である。
前進領域においては、各アクセルモードA〜Cともスロットルレバー67の操作量Sの増加に伴い目標スロットル開度Taおよび目標ピッチ角θaが大きくなる。このとき、目標スロットル開度Taの増加の割合は、アクセルモードC、B、Aの順に大きい。とくに、アクセルモードAでは目標スロットル開度Taが早めに上昇することで、エンジン15が高負荷に対応した高出力を発生することができる。
一方、前進領域における目標ピッチ角θaの増加の割合は、アクセルモードC、A、Bの順に大きい。アクセルモードAとアクセルモードBとでは、目標ピッチ角θaと目標スロットル開度Taの大小関係が逆転しているが、これはアクセルモードBでは、ピッチ角θを優先的に大きくして燃費を向上させるためである。アクセルモードCは、スロットルレバー67の操作による推進力を減少させるために、目標スロットル開度Taおよび目標ピッチ角θaの増加の割合は他のアクセルモードA,Bの増加の割合よりも小さい。以上の特性f11〜f13は、予めECU50の記憶部503に記憶される。
図12は、本発明の第2の実施形態に係る船外機の制御装置のECU50で実行される処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、例えばエンジンキースイッチのオンにより開始される。
まず、ステップS11で、リモコンECU60およびデジタル通信ライン65を介してレバー角度センサ68およびモード切替ダイヤル70からの信号を読み込む。これによりECU50は、スロットルレバー67の操作量Sおよび操船者によって選択されたモードを特定する。
次に、ステップS12で、スロットル制御部501およびピッチ制御部502での処理により、予め記憶部503に記憶された特性f11〜f13を用いて、選択されたモードおよびスロットルレバー67の操作量Sに応じた目標スロットル開度Taおよび目標ピッチ角θaを演算する。
次に、ステップS13で、スロットル制御部501での処理により、電動モータ20に制御信号を出力し、スロットル開度Tを目標スロットル開度Taに制御する。次に、ステップS14で、ピッチ制御部502での処理により、ピッチ角調整用のソレノイド32a,32bに制御信号を出力し、ピッチ角θを目標ピッチ角θaに制御する。ECU50は、以上のステップS11〜ステップS14の処理を繰り返し実行する。
本発明の第2の実施形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)船体1に搭載されるとともにエンジン15(内燃機関の一例)で駆動されるプロペラのピッチ角θを調整可能な可変ピッチプロペラ(羽根23)を有する船外機の制御装置は、予めスロットルレバー67の操作量Sに応じた燃料消費量が最小となるエンジン15の目標スロットル開度Taおよび目標ピッチ角θaの特性f12を記憶する記憶部503と、スロットルレバー67の操作量Sを検出するレバー角度センサ68(操作量検出手段の一例)と、記憶部503に記憶された特性f12に基づき、レバー角度センサ68により検出されたスロットルレバー68の操作量Sに応じてスロットル開度Tを目標スロットル開度Taに制御するスロットル制御部501(スロットル制御手段の一例)と、記憶部503に記憶された特性f12に基づき、レバー角度センサ68により検出されたスロットルレバー68の操作量Sに応じてピッチ角θを目標ピッチ角θaに制御するピッチ制御部502(ピッチ制御手段の一例)とを備える。
すなわち、第2の実施形態では、船体速度vと吸入空気圧Pとの関係が図10の特性g12に沿って変化するように、スロットルレバー67の操作量に応じてスロットル開度Tとピッチ角θとをそれぞれ目標スロットル開度Taと目標ピッチ角θaとに制御する。したがって、簡易な制御構成により燃費性能を向上することができる。
(2)船外機の制御装置は、燃料消費量が最小となる燃費優先モード(アクセルモードB)を含む複数のモード(アクセルモードA〜C)のいずれかを選択するモード切替ダイヤル70(モード選択手段の一例)をさらに備え、記憶部503は、複数のモード毎に異なるスロットルレバー67の操作量Sに対応した目標スロットル開度Taおよび目標ピッチ角θaの複数の特性f11〜f13を予め記憶し、スロットル制御部501は、記憶部503に記憶された複数の特性f11〜f13のうち、モード切替ダイヤル70により選択されたモードに応じた特性に基づき、スロットルレバー67の操作量Sに応じてスロットル開度Tを目標スロットル開度Taに制御し、ピッチ制御部502は、記憶部503に記憶された複数の特性f11〜f13のうち、モード切替ダイヤル70により選択されたモードに応じた特性に基づき、スロットルレバー67の操作量Sに応じてピッチ角θを目標ピッチ角θaに制御する。
これによりスロットルレバー67の操作量Sが同一であってもモード毎に異なるスロットル開度Tおよびピッチ角θとなり、操船者の要求を満たす最適な状態で船体1を走行させることができる。
(3)複数のモードは、燃費よりも船体速度vを優先する船速優先モード(アクセルモードA)を含み、スロットル制御部501は、船速優先モードが選択されると、燃費優先モード(アクセルモードB)が選択されたときよりも、スロットルレバー67の操作量Sに対するスロットル開度Tを大きくし、ピッチ制御部502は、船速優先モードが選択されると、燃費優先モードが選択されたときよりも、スロットルレバー67の操作量Sに対するピッチ角θを小さくする。このため、例えば船体1に搭載された荷物の積載荷重が大きいときに船速優先モードを選択することで、十分な船体速度vを得ることができ、時間的な経済性を向上できる。
(4)複数のモードは、燃費よりも離着岸時の作業性を優先する作業優先モード(アクセルモードC)を含み、スロットル制御部501は、作業優先モードが選択されると、燃費優先モード(アクセルモードB)が選択されたときよりも、スロットルレバー67の操作量Sに対するスロットル開度Tを小さくし、ピッチ制御部502は、作業優先モードが選択されると、燃費優先モード(アクセルモードB)が選択されたときよりも、スロットルレバー67の操作量Sに対するピッチ角θを小さくする。このため、例えば離着岸時に作業をする際に作業優先モードを選択することで、スロットルレバー67の操作による船体1の細かい速度調整を容易に行うことができ、作業性が向上する。
−変形例−
上記実施形態は、例えば以下のような変形が可能である。上記第1の実施形態(図4)では、船体速度vと燃料消費量が最小となる目標ピッチ角θとの関係を記憶する記憶部503を船外機10のECU50に設けた。また、第2の実施形態(図9)においても、記憶部503を船外機10に設けた。しかしながら、記憶部503を船外機10以外、例えばリモコンECU60に設けるようにしてもよく、記憶手段の構成は上述したものに限らない。リモコンECU60に記憶部503を設けると、リモコンECU側の設定を変更することで各種パラメータを変更することができる。このため、複数基の船外機10を船体1に搭載する場合に、パラメータ変更を一度に行うことができ、パラメータ変更が容易である。
上記実施形態(図7,図12)では、スロットル制御部501が、スロットルレバー67の操作量に応じて電動モータ20に制御信号を出力し、エンジン15(内燃機関)のスロットル開度Tを制御するようにしたが(ステップS1,ステップS13)、スロットル制御手段の構成はこれに限らない。とくに、上記第2の実施形態(図9)のように、予めスロットルレバー67の操作量Sに応じた目標スロットル開度Taの特性f11〜f13を記憶する場合、その特性f11〜f13に基づきスロットルレバー67の操作量Sに応じた目標スロットル開度Taを演算し、スロットル開度Tをその目標スロットル開度Taに制御するのであれば、スロットル制御手段の構成はいかなるものでもよい。
上記第1の実施形態(図7)では、ピッチ制御部502が、予め記憶部503に記憶された船体速度vと目標ピッチ角θとの関係に基づいて、現在の船体速度vに対応する目標ピッチ角θaを演算し(ステップS2)、ソレノイド32a,32bに制御信号を出力してピッチ角θを目標ピッチ角θaに制御するようにした(ステップS3)。一方、上記第2の実施形態(図12)では、ピッチ制御部502が、予め記憶部503に記憶されたスロットルレバー67の操作量Sに応じた目標ピッチ角θaの特性f11〜f13に基づき、スロットルレバー67の操作量Sに応じた目標ピッチ角θaを演算し(ステップS12)、ソレノイド32a,32bに制御信号を出力してピッチ角θを目標ピッチ角θaに制御するようにした(ステップS14)。これらはピッチ制御手段の一例であり、ピッチ制御手段の構成は上述したものに限らない。油圧シリンダ25の駆動により変節軸24を前後進させてピッチ角θを変更するようにしたが、ピッチ角変更機構はこれに限らず、例えば電動モータを用いてピッチ角θを変更するようにしてもよい。
上記第2の実施形態は、モード切替ダイヤル70の操作によりアクセルモードA(船速優先モード),アクセルモードB(燃費優先モード),アクセルモードC(作業優先モード)のいずれかを選択可能としたが、モード選択手段はこれに限らない。燃費優先モードを含むのであれば、複数のモードはいかなるものでもよい。モード選択手段を省略してもよい。この場合、スロットルレバー67の操作量Sに応じた燃料消費量が最小となるエンジン15の目標スロットル開度Taおよび目標ピッチ角θaの特性f12を予め記憶部503に記憶し、その特性f12に沿ってスロットル開度Tとピッチ角θとを制御するようにしてもよい。
上記実施形態では、GPSセンサ69により船体速度vを検出するようにしたが、船体速度検出手段の構成はこれに限らない。上記実施形態では、スロットル開度センサ52によりスロットルレバー67の操作量Sを検出するようにしたが、操作量検出手段の構成も限らない。
以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、上述した実施形態および変形例により本発明が限定されるものではない。上記実施形態および変形例の構成要素には、発明の同一性を維持しつつ置換可能かつ置換自明なものが含まれる。すなわち、本発明の技術的思想の範囲内で考えられる他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。また、上記実施形態と変形例の1つまたは複数を任意に組み合わせることも可能である。
10 船外機、50 ECU、68 レバー角度センサ、69 GPSセンサ、70 モード切替ダイヤル、501 スロットル制御部、502 ピッチ制御部、503 記憶部

Claims (5)

  1. 船体に搭載されるとともに内燃機関で駆動されるプロペラのピッチ角を調整可能な可変ピッチプロペラを有する船外機の制御装置において、
    スロットルレバーの操作量に応じて前記内燃機関のスロットル開度を制御するスロットル制御手段と、
    予め船体速度と燃料消費量が最小となる目標ピッチ角との関係を記憶する記憶手段と、
    船体速度を検出する船体速度検出手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記関係に基づいて、前記ピッチ角を前記船体速度検出手段により検出された船体速度に対応する前記目標ピッチ角に制御するピッチ制御手段と、を備えることを特徴とする船外機の制御装置。
  2. 船体に搭載されるとともに内燃機関で駆動されるプロペラのピッチ角を調整可能な可変ピッチプロペラを有する船外機の制御装置において、
    前記スロットルレバーの操作量を検出する操作量検出手段と、
    予めスロットルレバーの操作量に応じた燃料消費量が最小となる前記内燃機関の目標スロットル開度および目標ピッチ角の特性を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記特性に基づき、前記操作量検出手段により検出された前記スロットルレバーの操作量に応じて前記スロットル開度を前記目標スロットル開度に制御するスロットル制御手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記特性に基づき、前記操作量検出手段により検出された前記スロットルレバーの操作量に応じて前記ピッチ角を前記目標ピッチ角に制御するピッチ制御手段と、を備えることを特徴とする船外機の制御装置。
  3. 請求項2に記載の船外機の制御装置において、
    燃料消費量が最小となる燃費優先モードを含む複数のモードのいずれかを選択するモード選択手段をさらに備え、
    前記記憶手段は、前記複数のモード毎に異なる前記スロットルレバーの操作量に対応した目標スロットル開度および目標ピッチ角の複数の特性を予め記憶し、
    前記スロットル制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記複数の特性うち、前記モード選択手段により選択された前記モードに応じた前記特性に基づき、前記スロットルレバーの操作量に応じて前記スロットル開度を前記目標スロットル開度に制御し、
    前記ピッチ制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記複数の特性うち、前記モード選択手段により選択された前記モードに応じた前記特性に基づき、前記スロットルレバーの操作量に応じて前記ピッチ角を前記目標ピッチ角に制御することを特徴とする船外機の制御装置。
  4. 請求項3に記載の船外機の制御装置において、
    前記複数のモードは、燃費よりも船体速度を優先する船速優先モードを含み、
    前記スロットル制御手段は、前記船速優先モードが選択されると、前記燃費優先モードが選択されたときよりも、前記スロットルレバーの操作量に対する前記スロットル開度を大きくし、
    前記ピッチ制御手段は、前記船速優先モードが選択されると、前記燃費優先モードが選択されたときよりも、前記スロットルレバーの操作量に対する前記ピッチ角を小さくすることを特徴とする船外機の制御装置。
  5. 請求項3または4に記載の船外機の制御装置において、
    前記複数のモードは、燃費よりも離着岸時の作業性を優先する作業優先モードを含み、
    前記スロットル制御手段は、前記作業優先モードが選択されると、前記燃費優先モードが選択されたときよりも、前記スロットルレバーの操作量に対する前記スロットル開度を小さくし、
    前記ピッチ制御手段は、前記作業優先モードが選択されると、前記燃費優先モードが選択されたときよりも、前記スロットルレバーの操作量に対する前記ピッチ角を小さくすることを特徴とする船外機の制御装置。
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