JP2016159307A - ワッシャの製造方法及びワッシャ - Google Patents

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Abstract

【課題】材料歩留まりを向上することができるワッシャの製造方法を提供する。【解決手段】第一の長手部材を曲げることによって、上方向から見て円弧状に形成されるベース部材10、及びベース部材10とは異なる材料で構成される第二の長手部材を曲げることによって、上方向から見て円弧状に形成される摺動部材20を準備する準備工程と、ベース部材10と摺動部材20とを上方向に沿って並べて配置して、ベース部材10と摺動部材20とを取り付ける取付工程と、を具備する。【選択図】図7

Description

本発明は、第一の部材と、第一の部材とは異なる材料で構成される第二の部材とを具備するワッシャの製造方法及びワッシャの技術に関する。
従来、摺動部及びそれ以外の部分が異なる材料で構成された部材を具備するワッシャの技術は公知となっている。このようなワッシャは、例えば、高価なバイメタル材を用いて製造されるため、材料歩留まりを向上する技術が求められている。材料歩留まりを向上する技術としては、例えば、特許文献1に記載の方法が知られている。
特許文献1に記載の技術は、鋼板にプレス加工を施して複数の弧状分割レース片を形成し、当該弧状分割レースの端部同士を突き合わせ、当該突き合わせた部分をレーザ溶接によって接合してワッシャ(ころ軸受用レース)を形成するものである。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、鋼板を弧状分割レース片の形状に沿って打ち抜くため、鋼板を全て使うことができない(図9に示すスクラップ901参照)。材料歩留まりを向上する技術に関しては、この点において改善の余地があった。
特開2008−101637号公報
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、材料歩留まりを向上することができるワッシャの製造方法及びワッシャを提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、長手部材を曲げることによって、一方向から見て円弧状に形成される第一の部材、及び前記第一の部材とは異なる材料で構成される長手部材を曲げることによって、前記一方向から見て円弧状に形成される第二の部材を準備する準備工程と、前記第一の部材と前記第二の部材とを前記一方向に沿って並べて配置して、前記第一の部材と前記第二の部材とを取り付ける取付工程と、を具備するものである。
請求項2においては、前記取付工程は、前記第一の部材及び前記第二の部材の少なくともいずれか一方を他方に対してかしめるかしめ工程を有するものである。
請求項3においては、前記準備工程では、前記第二の部材側に窪みを具備する前記第一の部材を準備し、前記取付工程は、前記第二の部材を前記窪みの内側に配置して、前記第二の部材を潰して前記窪みの形状に沿うように塑性変形させる変形工程をさらに有するものである。
請求項4においては、前記第一の部材と前記第二の部材とが取り付けられた状態において、第一の部材及び第二の部材の少なくともいずれか一方の厚みを調整する調整工程をさらに具備するものである。
請求項5においては、前記第一の部材及び/又は前記第二の部材は、円柱状の長手部材から形成されるものである。
請求項6においては、一方向から見て円弧状に形成される第一の部材と、前記第一の部材とは異なる材料によって構成されると共に前記一方向から見て円弧状に形成され、前記第一の部材に対して前記一方向に沿って並べて配置されて前記第一の部材に取り付けられる第二の部材と、を具備するものである。
請求項7においては、前記第一の部材及び前記第二の部材の少なくともいずれか一方は、他方に対してかしめられることで前記他方に取り付けられるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、材料歩留まりを向上することができる。
請求項2においては、第一の部材と第二の部材とが外れることを簡単に抑制できる。
請求項3においては、第一の部材と第二の部材とが外れることを抑制できる。
請求項4においては、ワッシャの厚みを任意に調整することができる。
請求項5においては、簡単にワッシャを製造することができる。
請求項6においては、材料歩留まりを向上することができる。
請求項7においては、第一の部材と第二の部材とが外れることを簡単に抑制できる。
本発明の一実施形態に係るワッシャの製造方法のフローチャート。 (a)第一の長手部材の斜視図。(b)板部、第一の壁部及び第二の壁部を具備する第一の長手部材の斜視図。 (a)準備された直後のベース部材の平面図。(b)図3(a)に示すA−A線断面図。 (a)第二の長手部材の斜視図。(b)準備された直後の摺動部材の平面図。 (a)ベース部材に摺動部材が載置された状態を示す平面図。(b)同じく断面図。 (a)摺動部材を潰した状態を示す断面図。(d)ベース部材にかしめ部を形成した状態を示す断面図。(c)摺動部材の厚みを調整した状態を示す断面図。 (a)本発明の一実施形態に係るワッシャの平面図。(b)同じく底面図。(c)図7(b)に示すB−B線断面図。 本発明の別実施形態に係るワッシャの底面図。 打ち抜かれた鋼板であるスクラップを示す図。
以下では、図中の矢印U、矢印D、矢印F、矢印B、矢印L及び矢印Rで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、前方向、後方向、左方向及び右方向と定義して説明を行う。
以下では、本発明の一実施形態に係るワッシャ1の製造方法及びワッシャ1について説明する。
図7に示すワッシャ1は、適宜荷重を受けるための部材である。ワッシャ1は、平面視半円状(円弧状)に形成される。ワッシャ1は、ベース部材10と摺動部材20とを具備し、ベース部材10に摺動部材20が取り付けられることで製造される。
まず、ワッシャ1を製造するためのワッシャ1の製造方法について説明する。
図1に示すように、ワッシャ1の製造方法では、まず、準備工程が行われる(ステップS10)。準備工程は、ベース部材10及び摺動部材20を準備する工程である。準備工程において、ベース部材10は、図2(a)に示す第一の長手部材30に対して以下のような加工が施されることで準備される。
図2(a)に示すように、第一の長手部材30は、その長手方向を左右方向に向けると共にその板面を上下方向に向けた略板状の部材(所定の方向に延びるような長手部材)である。第一の長手部材30は、鉄等の金属材料によって構成される。第一の長手部材30は、例えば、直線状の金属部材を適宜の長さで切断することによって製造される。
準備工程において、図2(b)に示すように、第一の長手部材30の後端部は、第一の長手部材30に対して曲げ加工のような適宜の加工が施されることで、上方向に曲げられる。これによって、第一の長手部材30の後端部における左端部から右端部までが曲げられる。当該曲げられた部分は、第一の壁部11として形成される。第一の壁部11は、上方向に向かうにつれて前方向に延びるように形成される。
また、準備工程において、第一の長手部材30の前端部は、上方向に曲げられる。これによって、第一の長手部材30の前端部における左端部から右端部までが曲げられる。当該曲げられた部分は、第二の壁部12として形成される。第二の壁部12は、上方向に向かうにつれて後方向に延びるように形成される。
また、第一の長手部材30の中で曲げられていない部分、すなわち第一の長手部材30の前後中途部は、その板面を上下方向に向けた板部13として形成される。
第一の長手部材30に第一の壁部11、第二の壁部12及び板部13が形成された後で、図3に示すように、第一の長手部材30は、曲げ加工のような適宜の加工が施されることで、平面視半円状に曲げられる。これにより、第一の長手部材30がベース部材10として準備される。
上記のように準備されたベース部材10の第一の壁部11、第二の壁部12及び板部13は、ベース部材10の左後端部(周方向一端部)から右後端部(周方向他端部)に亘って周方向に延びるように形成される。
このようなベース部材10の上側面は、第一の壁部11、第二の壁部12及び板部13によって窪んだような形状に形成される。
ベース部材10が準備された後で、準備工程では、摺動部材20が準備される。このとき、摺動部材20は、図4(a)に示す第二の長手部材40に対して以下のような加工が施されることで準備される。
図4(a)に示すように、第二の長手部材40は、長手方向を左右方向に向けた略円柱状の部材である。第二の長手部材40は、ベース部材10(第一の長手部材30)を構成する金属材料とは異なる金属材料によって構成される。より詳細には、第二の長手部材40は、ベース部材10を構成する金属材料よりも摩擦係数が低い銅等の金属材料によって構成される。第二の長手部材40は、例えば、直線状の金属部材を適宜の(平面視半円状に曲げる前の第一の長手部材30と同程度の)長さで切断することによって製造される。第二の長手部材40は、ベース部材10の板部13に載置可能であると共に、板部13に載置された状態で上端部が第一の壁部11及び第二の壁部12よりも上方に突出するような外径を有する(図5(b)参照)。
準備工程において、図4(b)に示すように、第二の長手部材40は、曲げ加工のような適宜の加工が施されることで、ベース部材10と略同一の平面視半円状に曲げられる。これにより、第二の長手部材40が摺動部材20として準備される。
図1に示すように、準備工程を行った後で、ワッシャ1の製造方法では、変形工程が行われる(ステップS20)。変形工程は、摺動部材20を塑性変形させる工程である。変形工程において、まず、図5に示すように、摺動部材20は、ベース部材10に載置される。これによって、ベース部材10及び摺動部材20は、摺動部材20の下端部が板部13と当接するように、上下方向に並べられて配置される。このとき、摺動部材20の上端部は、第一の壁部11及び第二の壁部12よりも上方に突出する。また、第一の壁部11の内側面と板部13の上側面と摺動部材20の外周面との間には隙間が形成される。また、第二の壁部12の内側面と板部13の上側面と摺動部材20の外周面との間には隙間が形成される。
ベース部材10及び摺動部材20が並べられて配置された後で、変形工程では、図6(a)に示すように、摺動部材20が上方向から押圧されて潰される。これにより、摺動部材20は、第一の壁部11の内側面及び板部13の上側面の形状に沿うように(前記第一の壁部11の内側面と板部13の上側面と摺動部材20の外周面との間の隙間を埋めるように)塑性変形される。当該塑性変形された部分は、第一の嵌合部21として形成される。また、摺動部材20は、第二の壁部12の内側面及び板部13の上側面の形状に沿うように(前記第二の壁部12の内側面と板部13の上側面と摺動部材20の外周面との間の隙間を埋めるように)塑性変形される。当該塑性変形された部分は、第二の嵌合部22として形成される。
このように第一の嵌合部21及び第二の嵌合部22が形成されることで、ベース部材10は、摺動部材20が上方向に移動しようとしても、第一の壁部11及び第二の壁部12に摺動部材20を引っ掛けることができ、摺動部材20が外れてしまうことを規制できる。
また、摺動部材20が潰されたとき、摺動部材20の上端部(上側面)は、平らな形状に形成される。このように、平らな形状に形成された摺動部材20の上側面は、摺動部23として形成される。
図1に示すように、変形工程を行った後で、ワッシャ1の製造方法では、かしめ工程が行われる(ステップS30)。かしめ工程は、ベース部材10を摺動部材20に対してかしめる工程である。かしめ工程において、図6(b)に示すように、ベース部材10の第一の壁部11及び第二の壁部12は、上端部が板部13に近接するように押し潰されることによって、摺動部材20の第一の嵌合部21及び第二の嵌合部22に対してかしめられる。このとき、第一の壁部11及び第二の壁部12は、周方向に間隔を空けてかしめられる。当該かしめられた部分は、かしめ部14として形成される。第一の壁部11がかしめられて形成されるかしめ部14及び第二の壁部12がかしめられて形成されるかしめ部14は、周方向における位置が略同一となるように形成される(図7(b)に二点鎖線で示すかしめ部14参照)。
このように複数のかしめ部14が形成される(第一の壁部11及び第二の壁部12の一部をかしめずに残す)ことで、第一の壁部11及び第二の壁部12の形状に変化をつける(周方向に沿って同じような形状にならないようにする)ことができる。従って、ベース部材10は、摺動部材20が周方向にずれようとしても、かしめ部14に摺動部材20の第一の嵌合部21及び第二の嵌合部22を引っ掛けることができ、摺動部材20がベース部材10から外れてしまうことを規制できる。また、摺動部材20のベース部材10に対する周方向のずれを規制する部分を簡単に形成することができる。
図1に示すように、かしめ工程を行った後で、ワッシャ1の製造方法では、調整工程が行われる(ステップS40)。調整工程は、摺動部材20の厚みを調整する工程である。調整工程において、図6(c)に示すように、摺動部材20は、上方向から押圧され、ベース部材10の径方向に広がるように潰される。これによって、摺動部材20は、ワッシャ1の厚みが均一な厚みとなるように調整される。このとき、摺動部23は、さらに平らになるように形成される。
図1に示すように、調整工程を行った後で、ワッシャ1の製造方法では、溝形成工程が行われる(ステップS50)。溝形成工程は、摺動部材20に溝を形成する工程である。溝形成工程において、摺動部23の左前部及び右前部は、上方向から押圧される。これにより、摺動部材20の左前部及び右前部は、その厚みが他の部分の厚みよりも薄くなるように形成される。このような摺動部材20の左前部及び右前部は、溝部24として形成される(図7(a)参照)。溝部24は、摺動部23の径方向内側の端部から径方向外側の端部に亘って径方向に延びるように形成される。
以上によって図7に示すワッシャ1の製造が完了する。
上記のように製造されたワッシャ1は、図7に示すように、ベース部材10及び摺動部材20を具備する。このような一のワッシャ1は、他のワッシャ1の周方向端部と突き合わされる。そして、前記一のワッシャ1は、レーザ溶接等の適宜の手段によって他のワッシャ1と接合される。当該接合されたワッシャ1は、適宜の部材(例えば、軸部材を支持するハウジング等)に設けられる。この状態で、ワッシャ1は荷重(例えば、前記軸部材からの軸方向の荷重)を受けることができる。また、ワッシャ1の摺動部23は、前記軸部材に対して摺動することができる。また、ワッシャ1の溝部24には、所定の潤滑油路から潤滑油が供給される。潤滑油は、溝部24の形状に沿って流れると共に、その一部がワッシャ1で保持される。
本実施形態に係るワッシャ1の製造方法を用いることで、板状部材を打ち抜く加工であるブランク加工を用いることなく(第一の長手部材30及び第二の長手部材40を適宜変形させるだけで)、上部と下部とで材料が異なるワッシャ1を製造することができる。従って、ワッシャ1の製造方法によれば、ワッシャ1の製造に要する材料を無駄なく使用することができ、材料歩留まりを向上することができる(図9参照)。
また、ワッシャ1の製造方法によれば、表面に耐摩耗性等が高い金属を焼結させた高価なバイメタル材を用いることなくワッシャ1を製造することができるため、製造コストを効果的に低減することができる。
また、ワッシャ1の製造方法によれば、かしめ部14が形成されることでベース部材10と摺動部材20とが外れ難い(周方向及び上下方向にずれ難い)ワッシャ1を簡単に製造することができる。
また、ワッシャ1の製造方法によれば、摺動部材20が潰されて第一の壁部11の内側面等の形状に沿うような第一の嵌合部21及び第二の嵌合部22が形成されることによって、ベース部材10と摺動部材20とが外れ難いワッシャ1を製造することができる。特に、本実施形態のように、ベース部材10の第一の壁部11及び第二の壁部12が先細りするような形状に形成されることで、ベース部材10と摺動部材20とがより外れ難いワッシャ1を製造することができる。
また、ワッシャ1の製造方法によれば、ベース部材10に取り付けられた摺動部材20が押圧されて厚みが調整されることで、ワッシャ1の厚みを均一にすることができる。また、本実施形態のように、摺動部材20の厚みが調整されるときに、他の部材に対して摺動する面(摺動部23)が平らにされることで、摩耗し難いワッシャ1を製造することができる。
また、ワッシャ1の製造方法によれば、略円柱状に形成される摺動部材20に対して加工が施されることで、摺動部材20が簡単に変形されるようになり、ひいてはワッシャ1を簡単に製造することができる。特に、本実施形態のように、第一の壁部11及び第二の壁部12の間に配置される部材(摺動部材20)が略円柱状に形成されることで、摺動部材20が第一の壁部11の内側面等の形状に沿って潰され易くなる。従って、ワッシャ1の製造方法は、より簡単にワッシャ1を製造することができる。
以上の如く、本実施形態に係るワッシャ1の製造方法は、第一の長手部材30(長手部材)を曲げることによって、上方向(一方向)から見て円弧状に形成されるベース部材10(第一の部材)、及び前記ベース部材10とは異なる材料で構成される第二の長手部材40(長手部材)を曲げることによって、前記上方向から見て円弧状に形成される摺動部材20(第二の部材)を準備する準備工程と、前記ベース部材10と前記摺動部材20とを上方向に沿って並べて配置して、前記ベース部材10と前記摺動部材20とを取り付ける取付工程と、を具備するものである。
このように構成することにより、材料歩留まりを向上することができる。
また、前記取付工程は、前記ベース部材10及び前記摺動部材20の少なくともいずれか一方を他方に対してかしめるかしめ工程を有するものである。
このように構成することにより、ベース部材10と摺動部材20とが外れることを簡単に抑制できる。
また、前記準備工程では、上側(前記摺動部材20側)に第一の壁部11、第二の壁部12(窪み)及び板部13を具備する前記ベース部材10を準備し、前記取付工程は、前記摺動部材20を前記第一の壁部11、第二の壁部12及び板部13の内側に配置して、前記摺動部材20を潰して前記第一の壁部11、第二の壁部12及び板部13の形状に沿うように塑性変形させる変形工程をさらに有するものである。
このように構成することにより、ベース部材10と摺動部材20とが外れることを抑制できる。
また、ワッシャ1の製造方法は、前記ベース部材10と前記摺動部材20とが取り付けられた状態において、ベース部材10及び摺動部材20の少なくともいずれか一方の厚みを調整する調整工程をさらに具備するものである。
このように構成することにより、ワッシャ1の厚みを任意に調整することができる。
また、前記ベース部材10及び/又は前記摺動部材20は、円柱状の長手部材から形成されるものである。
このように構成することにより、簡単にワッシャ1を製造することができる。
また、本実施形態に係るワッシャ1は、上方向(一方向)から見て円弧状に形成されるベース部材10と、前記ベース部材10とは異なる材料によって構成されると共に前記上方向から見て円弧状に形成され、前記ベース部材10に対して上方向に沿って並べて配置されて前記ベース部材10に取り付けられる摺動部材20と、を具備するものである。
このように構成することにより、材料歩留まりを向上することができる。
また、前記ベース部材10及び前記摺動部材20の少なくともいずれか一方は、他方に対してかしめられることで前記他方に取り付けられるものである。
このように構成することにより、ベース部材10と摺動部材20とが外れることを簡単に抑制できる。
なお、本実施形態に係るベース部材10は、本発明に係る第一の部材の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る第一の壁部11、第二の壁部12及び板部13は、本発明に係る窪みの実施の一形態である。
また、本実施形態に係る摺動部材20は、本発明に係る第二の部材の実施の一形態である。
また、本実施形態における上方向は、本発明に係る一方向に対応する。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、本発明に係るワッシャの形状は、平面視円弧状であれば良く、本実施形態のような平面視半円状に限定されるものでない。
また、本実施形態に係る準備工程では、適宜の長さで切断された直線状の金属部材(第一の長手部材30及び第二の長手部材40)が曲げられるものとしたが、本発明に係る準備工程における切断と曲げとの順番はこれに限定されるものでない。すなわち、本発明に係る準備工程では、金属部材が曲げられた後で当該曲げられた金属部材が切断されても良い。
また、本実施形態に係る準備工程では、ベース部材10が準備されてから摺動部材20が準備されるものとしたが、本発明に係る第一の部材(ベース部材10)及び第二の部材(摺動部材20)が準備される順番は、これに限定されるものでない。すなわち、本発明に係る準備工程においては、第二の部材が準備されてから第一の部材が準備されても良く、第一の部材と第二の部材とが同時に準備されても良い。
また、本実施形態に係る準備工程において、第一の長手部材30は、第一の壁部11、第二の壁部12及び板部13が形成された後で、平面視半円状に曲げられるものとしたが、本発明に係る準備工程における窪み(第一の壁部11、第二の壁部12及び板部13)が形成されるタイミングはこれに限定されるものでない。すなわち、本発明に係る窪みは、長手部材が曲げられた後で形成されても良く、長手部材が曲げられるときに(同時に)形成されても良い。
また、本実施形態に係るワッシャ1の製造方法では、ベース部材10がかしめられると共に摺動部材20が潰されることで、ベース部材10と摺動部材20とが取り付けられるものとしたが、本発明に係るワッシャの製造方法において、第一の部材(ベース部材10)と第二の部材(摺動部材20)とが取り付けられる手段はこれに限定されるものでない。すなわち、本発明に係るワッシャの製造方法では、接着剤や超音波接合等によって第一の部材と第二の部材とが取り付けられても良い。
また、本実施形態に係るワッシャ1の製造方法は、ベース部材10がかしめられるものとしたが、本発明に係るかしめ工程においてかしめられる部材は、これに限定されるものでない。本発明に係るかしめ工程では、第二の部材(摺動部材20)が第一の部材(ベース部材10)に対してかしめられても良く、第一の部材及び第二の部材がそれぞれかしめられても良い。
また、本実施形態において、第一の壁部11がかしめられて形成されるかしめ部14及び第二の壁部12がかしめられて形成されるかしめ部14は、ベース部材10の周方向において同じ位置に形成されるものとしたが、本発明はこれに限定されるものでなく、図8に示すワッシャ101のかしめ部14のように、第一の部材(ベース部材10)の周方向にずれた位置に形成されていても良い。
また、本実施形態に係るかしめ部14は、ベース部材10に複数形成されるものとしたが、本発明はこれに限定されるものでなく、第一の部材(ベース部材10)に一つだけ形成されるものであっても良い。
また、本実施形態に係る第一の壁部11、第二の壁部12及び板部13は、ベース部材10の周方向一端部から周方向他端部まで延びるように形成されるものとしたが、本発明に係る窪みの形状(平面形状)はこれに限定されるものでない。すなわち、本発明に係る窪みは、第一の部材(ベース部材10)の周方向中途部に形成されるものであっても良く、また、周方向に間隔を空けて複数形成される(点在する)ものであっても良い。
また、第一の壁部11、第二の壁部12及び板部13の形状(本発明に係る窪みの形状)は、本実施形態のような先細りする形状に限定されるものでなく、先細りしない形状、例えば窪みの側壁を成す部分(第一の壁部11及び第二の壁部12)が上下方向に対して平行に延びるような形状であっても良い。
また、本実施形態に係る調整工程では、摺動部材20の厚みが調整されるものとしたが、本発明に係る調整工程において厚みが調整される部材はこれに限定されるものでない。すなわち、本発明に係る調整工程では、第一の部材(ベース部材10)の窪みの側壁を成す部分(第一の壁部11及び第二の壁部12)が潰されることで、第一の部材の厚みが調整されても良い。また、本発明に係る調整工程では、第一の部材及び第二の部材(摺動部材20)の両方の厚みが調整されても良い。
また、第一の長手部材30及び第二の長手部材40の形状は、本実施形態に限定されるものでなく、略角柱状等であっても良い。
また、本実施形態に係るワッシャ1の製造方法は、摺動部材20の厚みが調整された後で溝部24が形成されたが、本発明に係るワッシャの製造方法は、これに限定されるものでない。すなわち、本発明に係るワッシャの製造方法は、第二の部材(摺動部材20)の厚みが調整される調整工程において、厚みの調整と溝部24の形成とが同時に行われても良い。この場合、調整工程において、第二の部材は、溝部24を形成する部分が他の部分よりも突出した金型によって押圧されれば良い。
1 ワッシャ
10 ベース部材(第一の部材)
14 かしめ部
20 摺動部材(第二の部材)
30 第一の長手部材(長手部材)
40 第二の長手部材(長手部材)

Claims (7)

  1. 長手部材を曲げることによって、一方向から見て円弧状に形成される第一の部材、及び前記第一の部材とは異なる材料で構成される長手部材を曲げることによって、前記一方向から見て円弧状に形成される第二の部材を準備する準備工程と、
    前記第一の部材と前記第二の部材とを前記一方向に沿って並べて配置して、前記第一の部材と前記第二の部材とを取り付ける取付工程と、
    を具備する、
    ワッシャの製造方法。
  2. 前記取付工程は、
    前記第一の部材及び前記第二の部材の少なくともいずれか一方を他方に対してかしめるかしめ工程を有する、
    請求項1に記載のワッシャの製造方法。
  3. 前記準備工程では、
    前記第二の部材側に窪みを具備する前記第一の部材を準備し、
    前記取付工程は、
    前記第二の部材を前記窪みの内側に配置して、前記第二の部材を潰して前記窪みの形状に沿うように塑性変形させる変形工程をさらに有する、
    請求項1又は請求項2に記載のワッシャの製造方法。
  4. 前記第一の部材と前記第二の部材とが取り付けられた状態において、第一の部材及び第二の部材の少なくともいずれか一方の厚みを調整する調整工程をさらに具備する、
    請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のワッシャの製造方法。
  5. 前記第一の部材及び/又は前記第二の部材は、
    円柱状の長手部材から形成される、
    請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のワッシャの製造方法。
  6. 一方向から見て円弧状に形成される第一の部材と、
    前記第一の部材とは異なる材料によって構成されると共に前記一方向から見て円弧状に形成され、前記第一の部材に対して前記一方向に沿って並べて配置されて前記第一の部材に取り付けられる第二の部材と、
    を具備する、
    ワッシャ。
  7. 前記第一の部材及び前記第二の部材の少なくともいずれか一方は、
    他方に対してかしめられることで前記他方に取り付けられる、
    請求項6に記載のワッシャ。
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