JP5168440B2 - 駆動部品の締結方法および駆動部品 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動部品の塑性締結方法および駆動部品に関し、さらに詳しくは、たとえば自動車の自動変速機などに使用される遊星歯車装置において、プラネタリギアを回転可能に支持するために、駆動部品を構成するキャリアの、キャリア本体の脚部とカバーとを塑性締結することにより製造するための方法、および、キャリア本体の脚部とカバーとを接合して製造される駆動部品に関するものである。
自動車の自動変速機には、一般に、遊星歯車装置が用いられている。遊星歯車装置の駆動部品は、サンギアと、サンギアの周りに配置されたリングギアと、サンギアとリングギアとの間に両ギアと噛合うように配置されるプラネタリギアあるいはピニオン(以下、プラネタリギアと総称する)と、プラネタリギアを回転可能に支持するキャリアとを備えている
このようにプラネタリギアを回転可能に支持するためのキャリアは、一般に、キャリアプレートおよび脚部を有するキャリア本体と、該キャリア本体が結合されるカバーとを備えている。そして、従来の一般的なキャリアにおいては、脚部の先端とカバーとが電子ビーム溶接やレーザ溶接など、溶接により接合されている。各プラネタリギアは、キャリアプレートとカバーとの間で回転可能に軸支される。
また、キャリアに関する別の従来の技術として、特許文献1に開示された遊星歯車装置が知られている。特許文献1においては、キャリアがキャリア本体およびキャリアカバー(カバー)からなり、キャリア本体の脚部をキャリアカバーの溝に嵌め込むことにより両者を嵌合させていること、および、キャリア本体の脚部が、キャリアカバーの溝から外側に突出するように嵌め込まれており、しかも、この突出した延長部が半径方向内側に折り曲げられていることなどが記載されている(特許文献1の0034、0035、図8、図9を参照)。
特開2003−278892号公報
しかしながら、上記従来の技術のうち、キャリア本体の脚部とカバーとを溶接により接合する場合にあっては、溶接時に必然的に発生する熱歪によりキャリヤが変形するという問題や、各脚部をカバーに接合する必要があることから、接合に時間や手間、コストがかかるなどの問題があった。
また、上記従来の技術のうち、特許文献1にあっては、遊星歯車装置を構成するプラネタリギアへ供給する潤滑油を案内するためのキャッチプレートのキャリアへの取付構造に関するものであり(0001)、キャッチプレートは、その外周縁に上向きに折り曲げた折曲部を形成し、この折曲部とキャリアカバーから突出するキャリア本体の(脚部の)延長部とを嵌合させることによりキャッチプレートを取り付けているなどと記載されている。すなわち、特許文献1では、キャリアカバーから突出する脚部の延長部を半径方向内側に折り曲げているが、かかる脚部の半径方向内側に折り曲げられた延長部はキャッチプレートの外周縁に形成された折り曲げ部を嵌合させるためのものであり、しかも、特許文献1の図8、図9において、脚部の内側面と溝の側壁との間に空隙が形成されていることから、ただ単に脚部を溝に嵌め込むことにより両者を嵌合するものである(0035)。これらのことから、特許文献1にあっては、キャリア本体の脚部とキャリアカバーの溝との接合強度が強固ではないなどの問題があった。
なお、特許文献1にあっては、キャッチプレートをキャリアに取り付けるために、キャリアカバーに複数の突起を設けて、キャッチプレートの半径方向内側に張出す張出し部を嵌合させて、その後キャリアカバーの各突起をかしめることによりキャッチプレートを固定することが記載されているが(0026など)、どのようにしてかしめを行うかについては明確に開示されていない。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、簡単な構成でキャリア本体の脚部とカバーとを変形させることなく締結強度を大幅に向上させることができる駆動部品の塑性締結方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、簡単な構成でキャリア本体の脚部とカバーとが変形することなく締結強度を大幅に向上させることができる構造の駆動部品を提供することを目的とする。
請求項の駆動部品の締結方法に係る発明は、上記目的を達成するため、駆動部品におけるキャリア本体の脚部とカバーとを締結する方法であって、予め前記脚部に段部を形成するとともに、前記カバーに前記キャリア本体の脚部を挿入するための挿入口を形成し、前記キャリア本体の脚部と前記カバーの挿入口とは、圧入部を構成するとともに、径方向の一方に逃がし部とを構成する関係に寸法設定しておき、前記挿入口に前記キャリア本体の脚部を挿入し、その先端を径方向に押圧して剪断塑性変形させかしめることを特徴とするものである。
請求項の駆動部品の締結方法に係る発明は、上記目的を達成するため、請求項に記載の発明において、さらに、前記カバーの挿入口近傍における前記キャリア本体の脚部を径方向に押圧する方向と反対側の材料を、脚部方向に流動させることを特徴とするものである。
また、請求項の駆動部品に係る発明は、上記目的を達成するため、キャリア本体の脚部とカバーとを塑性締結してなる駆動部品であって、前記カバーは、前記キャリア本体の脚部が挿入される挿入口を有しており、前記キャリア本体の脚部は、前記挿入口に挿入されてその先端が前記カバーの表面から突出し、前記カバーの挿入口の近傍が衝合される段部を形成されており、前記キャリア本体の脚部と前記カバーの挿入口とは、圧入部を構成するとともに、径方向の一方に逃がし部とを構成する関係に寸法設定されており、前記キャリア本体の脚部は、前記挿入口に挿入されてその段部が挿入口の近傍に衝合し、前記カバーの表面から突出した先端が径方向に剪断塑性変形されてかしめられることにより締結されていることを特徴とするものである。
請求項の駆動部品に係る発明は、上記目的を達成するため、請求項に記載の発明において、さらに、前記カバーの挿入口近傍における前記キャリア本体の脚部を径方向に押圧する方向と反対側の材料を、脚部方向に流動させるよう塑性変形されてかしめられることにより締結されていることを特徴とするものである。
請求項の発明では、キャリア本体の脚部に段部を形成するとともに、カバーに挿入口を形成し、この挿入口にキャリア本体の脚部を挿入する。キャリア本体の脚はカバーの挿入口に挿入された状態で、その先端がカバーから突出するよう形成されている。また、キャリア本体の脚部とカバーの挿入口とは、圧入部を構成するとともに、径方向の一方に逃がし部を構成する関係に寸法設定されている。カバーから突出した脚部の先端を径方向に押圧して剪断塑性変形させてかしめることにより、キャリア本体の脚部とカバーとが熱歪により変形することなく強固に結合される。
請求項の発明では、請求項1に記載の発明において、さらに、前記カバーの挿入口近傍における前記キャリア本体の脚部を径方向に押圧する方向と反対側の材料を、脚部方向に流動させることにより、塑性変形させてかしめて脚部と挿入口との間に径方向の間隙が形成されることなく、キャリア本体の脚部とカバーとがより強固に結合される。
また、請求項の発明では、カバーは、キャリア本体の脚部が挿入される挿入口を有しており、キャリア本体の脚部は、前記挿入口に挿入されてその先端がカバーの表面から突出し、カバーの挿入口の近傍が衝合される段部を形成されており、キャリア本体の脚部とカバーの挿入口とは、圧入部を構成するとともに、径方向の一方に逃がし部とを構成する関係に寸法設定されており、キャリア本体の脚部は、カバーの挿入口に挿入されてその段部が挿入口の近傍に衝合し、カバーの表面から突出した先端が径方向に剪断塑性変形されてかしめられ締結されていることにより、キャリア本体の脚部とカバーとが熱歪により変形することなく強固に結合されている。
請求項の発明では、請求項に記載の発明において、さらに、前記カバーの挿入口近傍における前記キャリア本体の脚部を径方向に押圧する方向と反対側の材料を、脚部方向に流動させるよう塑性変形されてかしめられることにより締結されていることから、脚部と挿入口との間に径方向の間隙が形成されることがないため、キャリア本体の脚部とカバーとがより強固に結合されている。
請求項の発明によれば、予め脚部に段部を形成するとともに、カバーにキャリア本体の脚部を挿入するための挿入口を形成し、キャリア本体の脚部とカバーの挿入口とは、圧入部を構成するとともに、径方向の一方に逃がし部とを構成する関係に寸法設定しておき、挿入口にキャリア本体の脚部を挿入し、その先端を径方向に押圧して剪断塑性変形させかしめることにより、キャリア本体の脚部とカバーとを変形させることなく締結強度が大幅に向上することが可能な駆動部品の塑性締結方法を提供することができる。
請求項の発明によれば、請求項1に記載の発明において、さらに、前記カバーの挿入口近傍における前記キャリア本体の脚部を径方向に押圧する方向と反対側の材料を、脚部方向に流動させることにより、キャリア本体の脚部とカバーとを変形させることなく締結強度がさらに大幅に向上することが可能な駆動部品の塑性締結方法を提供することができる。
また、請求項の発明によれば、カバーは、キャリア本体の脚部が挿入される挿入口を有しており、キャリア本体の脚部は、挿入口に挿入されてその先端がカバーの表面から突出し、カバーの挿入口の近傍が衝合される段部を形成されており、キャリア本体の脚部とカバーの挿入口とは、圧入部を構成するとともに、径方向の一方に逃がし部とを構成する関係に寸法設定されており、キャリア本体の脚部は、挿入口に挿入されてその段部が挿入口の近傍に衝合し、カバーの表面から突出した先端が径方向に剪断塑性変形されてかしめられることにより締結されているので、キャリア本体の脚部とカバーとが変形することなく締結強度を大幅に向上させることが可能な構造の駆動部品を提供することができる。
請求項の発明によれば、請求項に記載の発明において、さらに、前記カバーの挿入口近傍における前記キャリア本体の脚部を径方向に押圧する方向と反対側の材料を、脚部方向に流動させるよう塑性変形されてかしめられることにより締結されているので、キャリア本体の脚部とカバーとが変形することなく締結強度をさらに大幅に向上させることが可能な構造の駆動部品を提供することができる。
本発明の実施の一形態を、駆動部品として、上述したように自動車などに使用される自動変速機の遊星歯車装置において、プラネタリギアを回転自在に支持するためのキャリアのキャリア本体1とカバー2を締結して製造する場合により、図1〜図6に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一符号は、同一部分または相当部分とする。
最初に、本発明により製造されるキャリアの構成の概略を説明する。プラネタリギアを回転自在に支持するためのキャリアは、キャリア本体1とカバー2とにより構成されてなるもので、キャリア本体1はキャリアプレート10の周囲に立設された複数の脚部11を有しており、カバー2はキャリア本体1の脚部11と結合されて、キャリアプレート10と相対向するように保持され、キャリアプレート10とカバー2との間に複数のプラネタリギアが回転可能に軸支されるものである。本発明は、このようなキャリアを製造するに際して、予めカバー2にキャリア本体1の脚部11の先端16を挿入するための挿入口20を形成する工程と、この挿入口20にキャリア本体1の脚部11の先端16を挿入してその先端16を径方向に押圧して塑性変形させることによりかしめる工程と、を含む。
キャリア本体1は、たとえば、板状の素材を打ち抜くことなどにより円板状のキャリアプレート10の周囲に複数の脚部11となる部分が放射状に形成された粗形材を成形し、キャリアプレ−ト10と脚部11のなす各がほぼ直角となるように粗形材を折り曲げ加工することにより構成されている。図3および図5に示すように、キャリアプレート10は、カバー2と接合されたシャフトSを挿通する孔12がその中心に形成されており、また、プラネタリギアを回転可能に支持するための軸を固定する孔13が複数形成されている。各脚部11の所定の位置には、カバー2の挿通口20に挿通されたときに、キャリアプレート10とカバー2の相対向する面の間の間隔を、支持するプラネタリギアの軸方向の長さに応じた長さに保持し得るように、カバー2が衝合される段部15が形成されている。また、脚部11の段部15から先端16までの長さは、カバー2の板厚よりも長く設定されている。
カバー2は、図2に平面図で示されているように、その大部分がキャリアプレート10とほぼ同じ径を有しており、各脚部11と対応する部分が僅かにキャリアプレート10よりも大径となるような円板状に成形されたもので、脚部11と対応する大径の部分には、各脚部11をそれぞれ挿通するための挿通口20を、カバー2自体の成形と同時など、キャリア本体1の脚部11と接合する前に、それぞれ予め穿設しておく。図3および図5に示すように、カバー2は、その中心に形成された孔22にシャフトSが溶接などにより接合されており、また、プラネタリギアを回転可能に支持するための軸を固定するための孔23がキャリアプレート10の孔13と対応して形成されている。
図1に示すように、キャリア本体1の脚部11の少なくとも段部15近傍と、カバー2の挿入口20との関係は、カバー2の挿通口20の周方向の面20a、20bがキャリア本体1の脚部11の少なくとも段部15近傍における周方向の端面11a、11bよりも周方向内側に位置するように、すなわち、脚部11の周方向の長さ(幅)がカバー2の挿入口20の周方向の長さ(幅)よりも長く(広く)なるように設定されている。また、カバー2の挿通口20の径方向内側に位置する面20cが脚部11の径方向内側の面11cよりも径方向外側に位置するように設定されている。このように、脚部11の周方向の端面11a、11bおよび径方向内側の面11cと、挿入口20の周方向に位置する面20a、20bおよび径方向内側に位置する面20cと、の関係により圧入部が構成されている。一方、挿入口20の径方向外側に位置する面20dは、脚部11の径方向外側の面11dと位置がほぼ一致するか、または、脚部11の径方向外側の面11dよりも径方向外側に位置するように設定されている。この関係により、挿入口20の径方向外側に位置する面20dと脚部11の径方向外側の面11dとの間には逃がし部が構成されている。
このように成形されたキャリア本体1とカバー2を組み付けるに際しては、図3に参照されるように、キャリア本体2をプレスなどにセットされた組み付け台5上に載置すると共にキャリアプレート10上の脚部11近傍に幅決めブロック6を載置する。幅決めブロック6の高さは、キャリア本体1のキャリアプレート10の上面から脚部11の段部15までの高さと一致するよう成形されている。そして、シャフトSを組み付け台5の中心孔に挿通して、キャリア本体1の脚部11の先端16とシャフトSに接合されたカバー2の挿入口20とを位置合わせし、プレスによりカバー押え7を下降させてキャリア本体1の脚部11にカバー2の挿入口20を挿入させる。このとき、キャリアプレート10とカバー2とは、その間に幅決めブロック6が介装されていることにより、相対向する面の平行精度が良好なものとなる。そして、上述したように脚部11の周方向端面11a、11bおよび径方向内側面11cと挿入口20の周方向の端面20a、20bおよび径方向内側の面20cとの間に圧入部が構成されているため、これらの面11a、11b、11cと20a、20b、20cとが接する状態で圧入され、先端16がカバー2の上面から突出することとなる。また、脚部11の径方向外側の面11dと挿入口20の径方向外側の面20dとの間に逃がし部が構成されているため、これらの面11dと20dの間にクリアランスCLが形成されることとなる。カバー2の挿入口20の近傍が脚部11の段部15に当接すると共に、カバー2の下面がキャリアプレート10上に載置された幅決めブロック6に当接されることにより、相対向するキャリアプレート10の上面とカバー2の下面とがプラネタリギアの軸方向の長さに応じた所定の幅に精度良く確実に保持される。
続いて、図2および図3に示すように、カバー2の上面から突出している脚部11の先端16に対して脚部かしめパンチ3を径方向外側から内側に向かって移動させて、この実施の形態の場合、脚部11の先端16を径方向内側に折り曲げるように塑性変形させることにより脚部をかしめる工程を行う(以下、脚部かしめ工程という)。これにより、カバー2は、脚部11から抜けることなく強固に締結されることとなる。なお、本発明は、この実施の形態に限定されることなく、脚部11の先端16を径方向外側に折り曲げるように塑性変形させることもできる。
挿入口20に挿入され先端16が折り曲げるように塑性変形された脚部11の径方向外側の面11dは、上述したように挿入口20との間に逃がし部が構成されているため、図4に示すように、カバー2の挿入口20の径方向外側の面20dとの間にクリアランスCLが形成されている。そこで、本発明では、この実施の形態の場合、図5および図6に示すように、さらに、カバー2の挿入口20近傍の径方向外側における材料を径方向内側に流動させるよう塑性変形させてかしめる工程(以下、カバーかしめ工程という)を行うこととしている。
カバーかしめ工程を行うに際しては、図5に示すように、キャリアをプレスなどにセットされた組み付け型8上に載置し、カバーかしめパンチ9を軸方向に下降移動させる。カバーかしめパンチ9の下面であってカバー2の挿入口20の近傍における径方向外側と対応する位置には、断面V字形の刃9aが凸設されている。そのため、カバーかしめパンチ9の刃9aが軸方向に移動してカバー2の挿入口20近傍の径方向外側部分に食い込むよう押圧すると、カバー2のかかる部分の材料(肉)が径方向内側に向かって流動するよう塑性変形され、かしめられてクリアランスCLがなくなることとなる。なお、カバーかしめ工程を行うための組み付け型8は、図6に示しように、カバー2の材料が径方向に流動するのを規制することができるよう、カバー2の外周端面と接するように形成することが望ましい。また、上記脚部かしめ工程で脚部11を径方向外側に向かって折り曲げるよう塑性変形させた場合には、カバー2の挿入口20近傍の径方向内側の材料が径方向外側に向かって流動するようかしめられる。
上述した実施の形態では、脚部かしめ工程で脚部11の先端16を折り曲げるように塑性変形させてかしめる場合で説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されることなく、図7に示すように、脚部かしめパンチ3を径方向に移動させることにより脚部11の先端16をせん断変形させてもよい。また、脚部かしめ工程で、キャリア本体1の脚部11とカバー2とを十分に締結することができる場合には、カバーかしめ工程を省略することもできる。
このようにして製造されたキャリアにあっては、キャリア本体1の脚部11が挿入される挿入口20をカバー2が有しており、キャリア本体1の脚部11の先端16が挿入口20に挿入されてカバー2の表面から突出しており径方向に押圧されて折り曲げ変形またはせん断変形するよう塑性変形されることによりかしめられ、必要に応じてさらに、カバーの挿入口20の近傍において、キャリア本体1の脚部11を径方向に押圧する方向と反対側がかしめられることにより、カバー2の材料がキャリア本体1の脚部11の方向に流動してクリアランスCLがなくなるよう塑性変形されることにより締結されているため、従来の技術のように溶接時に必然的に発生する熱歪の影響を受けることがなく、しかも強固に締結されている。
なお、本発明は、自動車などに使用される自動変速機の遊星歯車装置に使用されるキャリア以外のものにも適用することができる。
本発明のキャリアを構成するキャリア本体の脚部とカバーの挿通口との大きさの関係を説明するために部分的に示した平面図である。 カバーの挿通口にキャリア本体の脚部を挿入して径方向に押圧しかしめる脚部かしめ工程を説明するために概略的に示した平面図である。 脚部かしめ工程を行うための装置を説明するために示した断面図である。 径方向内側に折り曲げられた脚部と挿入口の径方向外側周面との間にクリアランスが形成された状態を説明するために示した部分断面図である。 カバーかしめ工程を行うための装置を説明するために示した断面図である。 図5の部分拡大断面図である。 脚部をせん断変形させることにより脚部かしめ工程を行った状態を説明するための部分拡大断面図である。
符号の説明
1:キャリア本体、 2:カバー、 10:キャリアプレート、 11:脚部、 20:挿入口、 15:段部、 16:先端、 3:脚部かしめパンチ、 9:カバーかしめパンチ

Claims (4)

  1. 駆動部品におけるキャリア本体の脚部とカバーとを締結する方法であって、
    予め前記脚部に段部を形成するとともに、前記カバーに前記キャリア本体の脚部を挿入するための挿入口を形成し、前記キャリア本体の脚部と前記カバーの挿入口とは、圧入部を構成するとともに、径方向の一方に逃がし部とを構成する関係に寸法設定しておき、
    前記挿入口に前記キャリア本体の脚部を挿入し、その先端を径方向に押圧して剪断塑性変形させかしめることを特徴とする駆動部品の締結方法。
  2. さらに、前記カバーの挿入口近傍における前記キャリア本体の脚部を径方向に押圧する方向と反対側の材料を、脚部方向に流動させることを特徴とする請求項1に記載の駆動部品の締結方法。
  3. キャリア本体の脚部とカバーとを塑性締結してなる駆動部品であって、
    前記カバーは、前記キャリア本体の脚部が挿入される挿入口を有しており、
    前記キャリア本体の脚部は、前記挿入口に挿入されてその先端が前記カバーの表面から突出し、前記カバーの挿入口の近傍が衝合される段部を形成されており、
    前記キャリア本体の脚部と前記カバーの挿入口とは、圧入部を構成するとともに、径方向の一方に逃がし部とを構成する関係に寸法設定されており、
    前記キャリア本体の脚部は、前記挿入口に挿入されてその段部が挿入口の近傍に衝合し、前記カバーの表面から突出した先端が径方向に剪断塑性変形されてかしめられることにより締結されていることを特徴とする駆動部品。
  4. さらに、前記カバーの挿入口近傍における前記キャリア本体の脚部を径方向に押圧する方向と反対側の材料を、脚部方向に流動させるよう塑性変形されてかしめられることにより締結されていることを特徴とする請求項に記載の駆動部品。
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