JP2016156685A - ソーナー、及びインピーダンス特性切り替え方法 - Google Patents

ソーナー、及びインピーダンス特性切り替え方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ソーナーを使用する環境に設置した後でも、無効電力の発生を抑え、送波効率の低下を抑制可能なソーナー、及びインピーダンス特性切り替え方法を提供すること。
【解決手段】インピーダンス調整回路3により、印加される調整信号に基づき入力インピーダンスが可変な入力端子に入力される送信信号を出力し、送波器4により、インピーダンス調整回路の出力した送信信号を音響信号に変換して外部に送波し、パワー出力制御部2により、入力端子の側を見たインピーダンスの所定周波数での位相を測定し、その絶対値を所定の値以内にするための調整信号を、送信信号とともにインピーダンス調整回路に供給する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ソーナー、及びインピーダンス特性切り替え方法に関し、ソーナーを使用する環境に設置した後でも、無効電力の発生を抑え、送波効率の低下を抑制可能なソーナー、及びインピーダンス特性切り替え方法に関する。
ソーナー等の超音波による音響信号を送波する装置は、送波する信号を電力増幅回路等により電力増幅し、この電力増幅した信号を超音波振動子等の送波器により送波する。このとき、電力増幅回路と送波器との間でインピーダンスが整合していないと、無効電力が大きくなり送波効率が低下する。
電力増幅回路と送波器との間にインピーダンスを整合させるための整合回路を設置して信号を送波するようにした技術が特許文献1に開示されている。特許文献1に開示の超音波センサ駆動回路は、信号発生回路と増幅器と整合回路を備える。信号発生回路により発生した高周波信号は、増幅器により増幅される。この増幅された高周波信号は、増幅器と超音波振動子とのインピーダンス整合を行う整合回路を介して、超音波振動子に入力される。超音波振動子は高周波信号に従って送波する。このように、増幅器と超音波振動子との間に整合回路を入れることにより無効電力の発生を抑え、送波効率の低下を抑制するようにしている。
国際公開第2013/168597号
上述した特許文献1に開示の超音波センサ駆動回路は、インピーダンスを整合させるための整合回路を増幅器と送波器との間に、単に設置して送波効率の低下を抑制するようにしている。
そして、通常、超音波を送波するソーナー等の装置(以後、ソーナーと記載する)は、増幅器と送波器との間にインピーダンス調整回路を設置している。そして、このソーナーを使用する環境に設置する前(搭載前)に、インピーダンス調整回路を所定の条件に基づき予め調整することによりインピーダンス調整回路以降のインピーダンスを調整して送波効率の低下を抑制するようにしている。インピーダンス調整回路以降とは、インピーダンス調整回路と送波器とを直列したものである。具体的には、インピーダンス調整回路と送波器とを直列したもののインピーダンスの位相(θ)(リアクタンス成分)を小さくする(0に近づける)ようにインピーダンス調整回路を予め調整している。つまり、このインピーダンスに発生する無効電力はVIsinθ(ここで、V:電圧、I:電流)であり、sinθに比例しているので、無効電力を小さくするように調整している。
しかし、ソーナー(すなわち送波器)が使用される水中深度、ソーナーを搭載した船の曳航速度、ソーナーを使用する近辺の海上・海中の水温や水流等の環境条件等の各種要因により、送波器のインピーダンス特性は変化する。
このため、インピーダンス調整回路以降のインピーダンスを調整したソーナーを使用する環境に設置した場合、ソーナー設置後の送波器のインピーダンス特性が変化する。このため、インピーダンス調整回路以降のインピーダンスが変化し、これにより無効電力が発生するおそれがある。無効電力の発生は、ソーナーの送波効率の低下につながる。
本発明の目的は、上記課題を解決して、ソーナーを使用する環境に設置した後でも、無効電力の発生を抑え、送波効率の低下を抑制することができるソーナー、及びインピーダンス特性切り替え方法を提供することである。
本発明のソーナーは、印加される調整信号に基づき入力インピーダンスが可変な入力端子に入力される送信信号を出力するインピーダンス調整回路と、前記インピーダンス調整回路の出力した前記送信信号を音響信号に変換して外部に送波する送波器と、前記入力端子の側を見たインピーダンスの前記所定周波数での位相を測定し、その絶対値を所定の値以内にするための前記調整信号を、前記送信信号とともに前記インピーダンス調整回路に供給するパワー出力制御部と、を備えている。
本発明のインピーダンス特性切り替え方法は、送信信号を、インピーダンス調整回路を介して送波器から音響信号として送波するソーナーのインピーダンス特性切り替え方法において、前記インピーダンス調整回路の入力端子の側から見た前記インピーダンス調整回路以降のインピーダンスを演算し、前記インピーダンスの示す所定周波数での位相を所定の値以内にするように前記インピーダンス調整回路のインピーダンスを切り替える。
本発明によれば、ソーナーを使用する環境に設置した後でも、無効電力の発生を抑え、送波効率の低下を抑制することができるソーナー、及びインピーダンス特性切り替え方法を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るソーナーの一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るソーナーの一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るソーナーの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るソーナーの動作のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るソーナーに使用されるインピーダンス調整回路の一例を示す図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るソーナーの一例を示す図である。
本実施の形態に係るソーナー1は、インピーダンス調整回路3と、送波器4と、パワー出力制御部2とにより構成される。
インピーダンス調整回路3は、送信信号を受けて出力するとともに、調整信号(以降インピーダンス切り替え指示と記載する)に基づき自身のインピーダンスを切り替える。
送波器4は、所定のインピーダンスを有し、インピーダンス調整回路3の出力した送信信号(電気信号)を音響信号に変換し、所望の送信ビームにして外部(水中等)に送波するトランスデューサーである。
パワー出力制御部2は、送信信号を発生してインピーダンス調整回路3に出力する。
また、パワー出力制御部2は、自身のソーナー1を使用する環境に設置した後にインピーダンス調整回路3の入力段の電気特性を測定してインピーダンス調整回路3以降のインピーダンス(ソーナー1(送波器4)の使用環境への搭載後のインピーダンス)を演算する。インピーダンス調整回路3以降のインピーダンスとは、パワー出力制御部2からインピーダンス調整回路3の入力側を見たインピーダンスのことであり、インピーダンス調整回路3と送波器4とを直列したもののインピーダンスを示す。そして、このインピーダンスの示す所定周波数での位相を算出する。この位相が0に近い所定の値以上であった場合、所定の値以内にするためのインピーダンス切り替え指示を、インピーダンス調整回路3に出力する。所定周波数とは、例えば、このソーナー1で使用する周波数であり、1kHzから100kHz内の周波数であるが、これらの周波数に限定されない。
ここで、ソーナー1の動作を説明する。
パワー出力制御部2により、ソーナー1を使用する環境(水中等)に設置した後に、インピーダンス調整回路3の入力段の電気特性を測定してインピーダンス調整回路3以降のインピーダンス(第1のインピーダンス)を演算する。例えば、インピーダンス調整回路3の入力段における電圧(V)と、電流(I)を測定し、この電圧と電流に基づきインピーダンス調整回路3以降のインピーダンス(Z1=V/I=R1+jX1)を演算する。ここで、Rはレジスタンス、Xはリアクタンスである。そして、このインピーダンスの示す所定周波数での位相(θ1=アークタンジェント(X1/R1))を演算する。
そして、この位相が所定の値を超えている場合((|θ1|)>Δθ))に、インピーダンス調整回路3の入力段におけるインピーダンスの位相を0に近い所定の値以内にするためのインピーダンス切り替え指示を、インピーダンス調整回路3に出力する。
インピーダンス調整回路3は、このインピーダンス切り替え指示に基づき、このインピーダンスの位相を0に近い所定の値以内にする(例えば0に近づける)ように自身のインピーダンスを切り替える。
そして、パワー出力制御部2から出力された送信信号が、インピーダンス調整回路3以降のインピーダンスの位相が所定の値以内になっているインピーダンス調整回路3を介して送波器4から音響信号として外部(水中等)に送波される。
このように、本発明の第1の実施の形態によれば、ソーナーを使用する環境に設置した後に、インピーダンス調整回路の入力段におけるインピーダンスの位相を0に近い所定の値以内にするようにしている。このため、ソーナーを使用する環境に設置した後でも、無効電力の発生が抑えられ、送波効率の低下を抑制することができる。
(第2の実施の形態)
図2は、本発明の第2の実施の形態に係るソーナーの一例を示す図である。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態のソーナー1のパワー出力制御部2をより具体化したものである。主に第1の実施の形態と相違する部分について説明する。
本実施の形態に係るソーナー1は、インピーダンス調整回路3と、送波器4と、パワー出力制御部2とにより構成される。パワー出力制御部2は、送信信号発生回路5と、電力増幅回路6と、電気特性測定回路8と、電気特性制御回路7とにより構成される。
送信信号発生回路5は、送信信号を発生する。
電力増幅回路6は、発生した送信信号を増幅してインピーダンス調整回路3に出力し、インピーダンス測定指示を受け所定の電力をインピーダンス調整回路3に出力する。また、電力増幅回路6は、インピーダンス調整回路3がインピーダンス切り替え指示に基づき自身のインピーダンスを切り替える前に電力増幅回路6がインピーダンス調整回路3に出力していた電圧のレベルを電気特性制御回路7が求めた比率(RA)に応じた電圧レベルにしてインピーダンス調整回路3に出力する。つまり、電圧に対する増幅率を電気特性制御回路7が求めた比率(RA)に応じて変える。
電気特性測定回路8は、ユーザーの操作に基づき、電力増幅回路6にインピーダンス測定指示を出力し、インピーダンス調整回路3の入力段の電気特性を測定してインピーダンス(第1のインピーダンス)を演算する。
また、電気特性測定回路8は、インピーダンス調整回路3がインピーダンス切り替え指示に基づき自身のインピーダンスを切り替えた後(調整後)に、インピーダンス調整回路3の入力段の電気特性を測定して演算したインピーダンスを第2のインピーダンスとする。
電気特性制御回路7は、第1インピーダンスの示す位相(第1の位相)が所定の値を超えている場合、インピーダンス切り替え指示を、インピーダンス調整回路3に出力する。
電気特性制御回路7は、複数のインダクタンス値にそれぞれ対応する、複数のスイッチのオン、オフの組を示す情報を有し、この情報に基づき、複数のスイッチのオン、オフを指示することによりインピーダンス調整回路3のインピーダンスを切り替える。
また、電気特性制御回路7は、電気特性測定回路8が演算した第3のインピーダンスの絶対値を算出し、第1のインピーダンスを取得してこの絶対値を算出し、第3のインピーダンスの絶対値と第1のインピーダンスの絶対値との比率(RA)を求める。
インピーダンス調整回路3は、電気特性制御回路7から、インピーダンス切り替え指示に応じた複数のスイッチにそれぞれ対応するオン、オフの指示を受け、この指示に基づき予め備えた各スイッチを切り替えることにより、インピーダンスを切り替える。
次に、本実施の形態のソーナーの動作を、図3、図4、図5を使用して説明する。
図3は、本発明の第2の実施の形態に係るソーナーの動作の一例を示すフローチャートである。
図4は、本発明の第2の実施の形態に係るソーナーの動作のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。
図5は、インピーダンス調整回路の一例を示す図である。この回路は、複数のスイッチ(SW1からSW5)と複数インダクタンス(L1からL4(例えばL=10mH(ヘンリー)から32mH)と一つのキャパシタンス(C1(例えば、数十μF(ファラッド)から数百μF))とにより構成されている。インダクタンス及びキャパシタンスの値は、この値にこだわることなく、実験等により適宜決めてよい。複数のスイッチを切り替えることにより自身のインピーダンスを切り替える。例えば、SW1とSW2をオン、SW3とSW4とSW5をオフすることにより、出力側(送波器4)に並列にL2が接続され、インピーダンス調整回路3のインピーダンスはZ=jωL2となる。ここでω=2πf、fはこのソーナー1で使用する周波数(所定周波数)であり、例えば1kHzから100kHz内の任意の周波数である。また、SW1とSW3をオン、SW2とSW4とSW5をオフすることにより、出力側に並列にL2+L3が接続され、インピーダンス調整回路3のインピーダンスはインピーダンスZ=jω(L2+L3)となる。
図3のステップS1では、ユーザーの操作等に基づき、ソーナー1を使用する環境に設置し、設置した後に、ユーザーの操作により、第1のインピーダンスを測定する。すなわち、電気特性測定回路8は、ユーザーの操作により、例えば操作部(不図示)から、インピーダンス測定指示を受ける。そして、このインピーダンス測定指示を、電力増幅回路6に出力し、所定の電力をインピーダンス調整回路3に出力させる。そして、インピーダンス調整回路3の入力段の電気特性を測定して、インピーダンス調整回路3以降のインピーダンス(第1のインピーダンス:Z1=V/I=R1+jX1)を演算する。ここで、Rはレジスタンス、Xはリアクタンスである。
図3のステップS2では、電気特性制御回路7により、第1のインピーダンスの位相(第1の位相)を演算する。すなわち、電気特性制御回路7は、第1のインピーダンス(Z1=R1+jX1)の示す所定周波数での位相(第1の位相:θ1=アークタンジェント(X1/R1))を演算する。
図3のステップS3では、電気特性制御回路7は、第1の位相の絶対値が所定の値(Δθ)を超えているか否か((|θ1|)>Δθ)を調べる。所定の値(Δθ)は、例えば2°程度である。この値にこだわることなく、実験等により適宜決めてよい。調べた結果が、所定の値(Δθ)を超えている場合は、ステップS4に進む。調べた結果が、所定の値(Δθ)未満の場合には、ステップS8に進む。
図3のステップS4では、位相調整サブルーチンを呼び、電気特性制御回路7により、インピーダンス切り替え指示をインピーダンス調整回路3に出力し、インピーダンス調整回路3の入力段における第1のインピーダンスの第1の位相を0に近い所定の値以内にする。
すなわち、図4で示す位相調整サブルーチンは以下である。
図4のステップA1では、電気特性制御回路7が予め備えた、複数のインダクタンス値にそれぞれ対応するインピーダンス調整回路3の複数のスイッチのオン、オフの組を示す各情報を示す番号Nに1を設定する(N=1)。すなわち、1番目のスイッチのオン、オフの組を指定する。
図4のステップA2では、電気特性制御回路7は、Nの示す番号の、スイッチのオン、オフの組を選ぶ。そして、このスイッチのオン、オフを示す切り替え信号を、インピーダンス調整回路3に出力する。
図4のステップA3では、図5で示すインピーダンス調整回路3により、切り替え信号を受け、この信号に従い各スイッチをオンあるいはオフする。これにより、インピーダンス調整回路3のインピーダンスが切り替えられる。
図4のステップA4では、電気特性測定回路8は、電気特性制御回路7から切り替え信号を受け、所定の時間(インピーダンス調整回路3の切り替えが済むまでの時間)のディレイを置き、インピーダンス調整回路3の入力段の電気特性を測定して、インピーダンス調整回路3以降のインピーダンス(第1のインピーダンス)を演算する。
図4のステップA5では、電気特性制御回路7は、第1のインピーダンスの示す所定周波数での位相(第1の位相)を演算する。
図4のステップA6では、電気特性制御回路7は、第1の位相の絶対値が所定の値(Δθ)を超えているか否か((|θ1|)>Δθ)を調べる。調べた結果が、所定の値(Δθ)を超えている場合は、ステップA7へ進む。調べた結果が、所定の値(Δθ)未満の場合には、終了し、本サブルーチンから抜ける。
図4のステップA7では、複数のスイッチのオン、オフの組を示す番号Nに1を加え、ステップA2へ戻る。本例では、ステップA1からステップA7の処理を何回か繰り返すことにより、第1の位相が所定の値(Δθ)未満になる、インピーダンス調整回路3のインピーダンスが見つかるものとする。
ここで、図3で示す処理に戻って説明する。
図3のステップS5では、電気特性測定回路8により、インピーダンス調整回路3の入力段における第1のインピーダンスの第1の位相が0に近い所定の値以内になったことを示す信号を、電気特性制御回路7から受ける。そして、インピーダンス調整回路3の入力段の電気特性を測定して、インピーダンス調整回路3以降のインピーダンス(第2インピーダンス)を演算する。
図3のステップS6では、電気特性制御回路7により、第2のインピーダンスと第1のインピーダンスの絶対値をそれぞれ算出し、絶対値の比率(RA)=(第2のインピーダンスの絶対値(|Z2|)/第1のインピーダンスの絶対値(|Z1|))を求める。
図3のステップS7では、電気特性制御回路7により、電力増幅回路6に比率(RA)を通知し、電力増幅回路6に対し、電圧の増幅率を比率(RA)倍させる。
この処理は、次の理由により行う。インピーダンス調整後の第2のインピーダンスがインピーダンス調整前の第1のインピーダンに比べて大きい場合には、インピーダンス調整後にインピーダンス調整回路3に供給する電流が比率(RA)分少なくなる。例えば、インピーダンス調整回路3の入力電圧Vinを一定とした場合、入力電流Iinが比率(RA)分少なくなると、インピーダンス調整回路3への入力電力が小さくなり、送信信号の送信特性が低下するおそれが出てくる。これを抑制するために、電力増幅回路6の電圧の増幅率を比率(RA)倍させる。
図3のステップS8では、その後、ユーザーの操作に基づいてソーナー1の運用が開始され、送信信号発生回路5が発生した送信信号を、電力増幅回路6が増幅し、この増幅された送信信号が、インピーダンス調整回路3以降のインピーダンスの位相が所定の値以内になっているインピーダンス調整回路3を介して送波器4から音響信号として外部(水中等)に送波される。
このように、本発明の第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態で取得した効果に加え、次のような効果がある。すなわち、インピーダンス調整回路以降のインピーダンスの位相を0に近い所定の値以内にしたときに、このインピーダンスの増大した割合(比率RA)に応じて減少したインピーダンス調整回路への入力電流により、インピーダンス調整回路への入電力が減少する。これを補うため、インピーダンス調整回路への入力電圧を比率RA倍させ、入力電力の減少を抑制する。このため、インピーダンス調整回路以降のインピーダンスの位相を0に近い所定の値以内にしたときにも、送信信号の送信特性が低下するおそれがない。
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)
印加される調整信号に基づき入力インピーダンスが可変な入力端子に入力される送信信号を出力するインピーダンス調整回路と、
前記インピーダンス調整回路の出力した前記送信信号を音響信号に変換して外部に送波する送波器と、
前記入力端子の側を見たインピーダンスの前記所定周波数での位相を測定し、その絶対値を所定の値以内にするための前記調整信号を、前記送信信号とともに前記インピーダンス調整回路に供給するパワー出力制御部と、
を備えたことを特徴とするソーナー。
(付記2)
前記パワー出力制御部は、前記インピーダンス(第1のインピーダンス)の示す前記位相が前記所定の値を超えている場合に、前記位相を前記所定の値以内にするための前記調整信号を、前記インピーダンス調整回路に出力する、
ことを特徴とする付記1記載のソーナー。
(付記3)
前記パワー出力制御部は、
前記送信信号を発生する送信信号発生回路と、
発生した前記送信信号を増幅して前記インピーダンス調整回路に出力し、インピーダンス測定指示を受け所定の電力を前記インピーダンス調整回路に出力する電力増幅回路と、
ユーザーの操作に基づき、前記電力増幅回路に前記インピーダンス測定指示を出力し、前記インピーダンス調整回路の入力段の電気特性を測定して前記インピーダンスを演算する電気特性測定回路と、
前記インピーダンスの示す前記位相が前記所定の値を超えている場合に、前記調整信号を、前記インピーダンス調整回路に出力する電気特性制御回路と、
を備えたことを特徴とする付記2記載のソーナー。
(付記4)
前記電気特性測定回路により、前記インピーダンス調整回路が前記調整信号に基づき自身のインピーダンスを切り替えた後に、前記インピーダンス調整回路の入力段の電気特性を測定して演算したインピーダンスを第2のインピーダンスとし、
前記電気特性制御回路により、この第2のインピーダンスの絶対値を算出し、自身のソーナーを使用する環境に設置した後に演算した前記インピーダンス(第1のインピーダンス)を取得してこの絶対値を算出し、前記第2のインピーダンスの絶対値と前記第1のインピーダンスの絶対値との比率を求め、
前記電力増幅回路により、前記インピーダンス調整回路が前記調整信号に基づき自身のインピーダンスを切り替える前に前記電力増幅回路が前記インピーダンス調整回路に出力していた電圧のレベルを前記比率に応じた電圧レベルにして該インピーダンス調整回路に出力する、
ことを特徴とする付記3記載のソーナー。
(付記5)
前記インピーダンス調整回路は、複数のスイッチにそれぞれ対応するオン、オフの指示を受け、この指示に基づき予め備えた各スイッチを切り替えることにより、前記インピーダンスを切り替える、
ことを特徴とする付記2、3又は4記載のソーナー。
(付記6)
前記電気特性制御回路は、複数のインダクタンス値にそれぞれ対応する、前記複数のスイッチのオン、オフの組を示す情報を有し、この情報に基づき、前記複数のスイッチのオン、オフを指示することにより前記インピーダンス調整回路の前記インピーダンスを切り替える、
ことを特徴とする付記5記載のソーナー。
(付記7)
送信信号を、インピーダンス調整回路を介して送波器から音響信号として送波するソーナーのインピーダンス特性切り替え方法において、
前記インピーダンス調整回路の入力端子の側から見た前記インピーダンス調整回路以降のインピーダンスを演算し、
前記インピーダンスの示す所定周波数での位相所定の値以内にするように前記インピーダンス調整回路のインピーダンスを切り替える、
ことを特徴とするソーナーのインピーダンス特性切り替え方法。
(付記8)
前記インピーダンス(第1のインピーダンス)の示す前記所定周波数での前記位相が前記所定の値を終えている場合に、前記位相を前記所定の値以内にするように前記インピーダンス調整回路のインピーダンスを切り替える、
ことを特徴とする付記7記載のソーナーのインピーダンス特性切り替え方法。
(付記9)
ユーザーの操作に基づき、所定の電力を前記インピーダンス調整回路に出力し、前記インピーダンス調整回路の入力段の電気特性を測定して前記インピーダンスを演算する、
ことを特徴とする付記8記載のソーナーのインピーダンス特性切り替え方法。
(付記10)
前記インピーダンス調整回路が自身のインピーダンスを切り替えた後に、前記インピーダンス調整回路の入力段の電気特性を測定して演算したインピーダンスを第2のインピーダンスとし、
この第2のインピーダンスの絶対値を算出し、前記第1のインピーダンスを取得してこの絶対値を算出し、前記第2のインピーダンスの絶対値と前記第1のインピーダンスの絶対値との比率を求め、
前記インピーダンス調整回路が自身のインピーダンスを切り替える前に前記インピーダンス調整回路に出力していた電圧のレベルを前記比率に応じた電圧レベルにして該インピーダンス調整回路に出力する、
ことを特徴とする付記9記載のソーナーのインピーダンス特性切り替え方法。
(付記11)
前記インピーダンス調整回路は、複数のスイッチにそれぞれ対応するオン、オフの指示を受け、この指示に基づき予め備えた各スイッチを切り替えることにより、前記インピーダンスを切り替える、
ことを特徴とする付記8、9又は10記載のソーナーのインピーダンス特性切り替え方法。
(付記12)
複数のインダクタンス値にそれぞれ対応する、前記複数のスイッチのオン、オフの組を示す情報に基づき、前記複数のスイッチのオン、オフを指示することにより前記インピーダンス調整回路の前記インピーダンスを切り替える、
ことを特徴とする付記11記載のソーナーのインピーダンス特性切り替え方法。
1 ソーナー
2 パワー出力制御部
3 インピーダンス調整回路
4 送波器
5 送信信号発生回路
6 電力増幅回路
7 電気特性制御回路
8 電気特性測定回路

Claims (10)

  1. 印加される調整信号に基づき入力インピーダンスが可変な入力端子に入力される送信信号を出力するインピーダンス調整回路と、
    前記インピーダンス調整回路の出力した前記送信信号を音響信号に変換して外部に送波する送波器と、
    前記入力端子の側を見たインピーダンスの前記所定周波数での位相を測定し、その絶対値を所定の値以内にするための前記調整信号を、前記送信信号とともに前記インピーダンス調整回路に供給するパワー出力制御部と、
    を備えたことを特徴とするソーナー。
  2. 前記パワー出力制御部は、前記インピーダンス(第1のインピーダンス)の示す前記位相が前記所定の値を超えている場合に前記位相を前記所定の値以内にするための前記調整信号を、前記インピーダンス調整回路に出力する、
    ことを特徴とする請求項1記載のソーナー。
  3. 前記パワー出力制御部は、
    前記送信信号を発生する送信信号発生回路と、
    発生した前記送信信号を増幅して前記インピーダンス調整回路に出力し、インピーダンス測定指示を受け所定の電力を前記インピーダンス調整回路に出力する電力増幅回路と、
    ユーザーの操作に基づき、前記電力増幅回路に前記インピーダンス測定指示を出力し、前記インピーダンス調整回路の入力段の電気特性を測定して前記インピーダンスを演算する電気特性測定回路と、
    前記インピーダンスの示す前記位相が前記所定の値を超えている場合に、前記調整信号を、前記インピーダンス調整回路に出力する電気特性制御回路と、
    を備えたことを特徴とする請求項2記載のソーナー。
  4. 前記電気特性測定回路により、前記インピーダンス調整回路が前記調整信号に基づき自身のインピーダンスを切り替えた後に、前記インピーダンス調整回路の入力段の電気特性を測定して演算したインピーダンスを第2のインピーダンスとし、
    前記電気特性制御回路により、この第2のインピーダンスの絶対値を算出し、自身のソーナーを使用する環境に設置した後に演算した前記インピーダンス(第1のインピーダンス)を取得してこの絶対値を算出し、前記第2のインピーダンスの絶対値と前記第1のインピーダンスの絶対値との比率を求め、
    前記電力増幅回路により、前記インピーダンス調整回路が前記調整信号に基づき自身のインピーダンスを切り替える前に前記電力増幅回路が前記インピーダンス調整回路に出力していた電圧のレベルを前記比率に応じた電圧レベルにして該インピーダンス調整回路に出力する、
    ことを特徴とする請求項3記載のソーナー。
  5. 前記インピーダンス調整回路は、複数のスイッチにそれぞれ対応するオン、オフの指示を受け、この指示に基づき予め備えた各スイッチを切り替えることにより、前記インピーダンスを切り替える、
    ことを特徴とする請求項2、3又は4記載のソーナー。
  6. 前記電気特性制御回路は、複数のインダクタンス値にそれぞれ対応する、前記複数のスイッチのオン、オフの組を示す情報を有し、この情報に基づき、前記複数のスイッチのオン、オフを指示することにより前記インピーダンス調整回路の前記インピーダンスを切り替える、
    ことを特徴とする請求項5記載のソーナー。
  7. 送信信号を、インピーダンス調整回路を介して送波器から音響信号として送波するソーナーのインピーダンス特性切り替え方法において、
    前記インピーダンス調整回路の入力端子の側から見た前記インピーダンス調整回路以降のインピーダンスを演算し、
    前記インピーダンスの示す所定周波数での位相を所定の値以内にするように前記インピーダンス調整回路のインピーダンスを切り替える、
    ことを特徴とするソーナーのインピーダンス特性切り替え方法。
  8. 前記インピーダンス(第1のインピーダンス)の示す前記所定周波数での前記位相が前記所定の値を終えている場合に、前記位相を前記所定の値以内にするように前記インピーダンス調整回路のインピーダンスを切り替える、
    ことを特徴とする請求項7記載のソーナーのインピーダンス特性切り替え方法。
  9. ユーザーの操作に基づき、所定の電力を前記インピーダンス調整回路に出力し、前記インピーダンス調整回路の入力段の電気特性を測定して前記インピーダンスを演算する、
    ことを特徴とする請求項8記載のソーナーのインピーダンス特性切り替え方法。
  10. 前記インピーダンス調整回路が自身のインピーダンスを切り替えた後に、前記インピーダンス調整回路の入力段の電気特性を測定して演算したインピーダンスを第2のインピーダンスとし、
    この第2のインピーダンスの絶対値を算出し、前記第1のインピーダンスを取得してこの絶対値を算出し、前記第2のインピーダンスの絶対値と前記第1のインピーダンスの絶対値との比率を求め、
    前記インピーダンス調整回路が自身のインピーダンスを切り替える前に前記インピーダンス調整回路に出力していた電圧のレベルを前記比率に応じた電圧レベルにして該インピーダンス調整回路に出力する、
    ことを特徴とする請求項9記載のソーナーのインピーダンス特性切り替え方法。
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