JP2016156489A - 座金付き螺子類 - Google Patents

座金付き螺子類 Download PDF

Info

Publication number
JP2016156489A
JP2016156489A JP2015059799A JP2015059799A JP2016156489A JP 2016156489 A JP2016156489 A JP 2016156489A JP 2015059799 A JP2015059799 A JP 2015059799A JP 2015059799 A JP2015059799 A JP 2015059799A JP 2016156489 A JP2016156489 A JP 2016156489A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
washer
protrusion
screw
projection
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015059799A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6377559B2 (ja
Inventor
一夫 中島
Kazuo Nakajima
一夫 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marunaka Co Ltd
Original Assignee
Marunaka Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Marunaka Co Ltd filed Critical Marunaka Co Ltd
Publication of JP2016156489A publication Critical patent/JP2016156489A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6377559B2 publication Critical patent/JP6377559B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Bolts, Nuts, And Washers (AREA)

Abstract

【課題】 螺子類を緩みにくくする。【解決手段】 ナット、ボルト等の螺子類の頭部裏面に座金が抜け落ちないようにセットされた座金付き螺子類において、座金が螺子類の頭部裏面の根元側に上下に二枚重ねてセットされ、上座金表面突起が螺子類の締め付けにより螺子類の頭部裏面に食い込み可能又は圧接可能な突起であり、上座金裏面突起と下座金表面突起は座金の周方向どの箇所においても互いに噛み合って逆戻りし難い又は逆戻りしない山形であり、下座金裏面突起が連結材に食い込み可能又は圧接可能な突起である。【選択図】図1

Description

本発明は、ボルト、ナット、鋲等(以下「螺子類」という:特許請求の範囲において同じ。)の頭部裏面の根元に座金を備えた螺子類(以下「座金付き螺子類」という。特許請求の範囲において同じ。)に関し、特に、締め付けた螺子類の緩みを防止可能な座金と座金付き螺子類に関するものである。
従来、緩み止め機構を備えた座金や座金付き螺子類として、本件出願人が先に出願した座金や座金付き螺子類(特許文献1)がある。この座金は、表面(上面)に側面視山形の座金突起が放射状に設けられ、裏面(底面)の周方向数箇所に食い込み突起が設けられている。この座金は螺子類の頭部裏側にセットして螺子類を締め付けると、螺子類の頭部の裏面に設けられた頭部突起が座金突起と噛み合い、座金が締め付けられ、食い込み突起が締め付け対象物に食い込んで、螺子類の緩みが防止されるようにしたものである。
特開2006−242324号公報
特許文献1の座金付き螺子類は、螺子類を締め付けると、螺子類の頭部突起が、座金の座金突起と噛み合うため、締め付けが確実になり、螺子類が緩みにくくなるという利点がある。
本発明の解決課題は、特許文献1の座金付き螺子類よりも、螺子類が一層緩みにくい座金付き螺子類を提供することにある。
本発明の座金付き螺子類は、ナット、ボルト等の螺子類の頭部裏面に座金が抜け落ちないようにセットされた座金付き螺子類において、座金が螺子類の頭部裏面の根元側に二枚重ねてセットされ、上座金の表面の突起(以下「上座金表面突起」という)は螺子類の締め付けにより螺子類の頭部裏面に食い込み可能又は圧接可能な突起であり、上座金の裏面の突起(以下「上座金裏面突起」という)と上座金の下にセットされている下座金の表面の突起(以下「下座金表面突起」という)は互いに噛み合って逆戻りし難い又は逆戻りしない山形であり、下座金の裏面の突起(以下「下座金裏面突起」という)が連結材に食い込み可能又は圧接可能な突起にしてある。
前記上座金表面突起が螺子類の頭部裏面に食い込み可能な突起、下座金裏面突起が連結材に食い込み可能な突起の場合は、座金基板の表面又は裏面をプレス加工により押し出し成型して座金基板の肉を押し出して形成することができる。
上座金表面突起が螺子類の頭部裏面に圧接可能な突起、下座金裏面突起が連結材に圧接可能な突起の場合は、それら突起をゴム、樹脂等の弾性材製又はバネ材製とし、それら突起を上座金の表面、下座金の裏面に取り付けることができる。
前記上座金及び下座金は、螺子類の頭部裏面に水平回転可能であり且つ螺子類のネジ軸又はカシメ軸方向にスライド可能に取り付けるのが望ましい。
上座金裏面突起と下座金表面突起は回転方向(座金の周方向)どの位置においても噛み合う必要がある。このためには、上座金裏面突起と下座金表面突起の双方又はいずれか一方を、上座金裏面又は/及び下座金表面の周方向全周に設けると、回転方向どの位置においても確実に噛み合うことができる。回転方向どの位置においても確実に噛み合うことができれば、上座金裏面突起又は/及び下座金表面突起の双方又はいずれか一方の周方向の一部にだけ設けてもよい。一例としては、夫々の座金本体の中心部の貫通孔と外周縁との間であって前記貫通孔寄りに設けられた突起形成部、外周縁寄りに設けられた突起形成部、両突起形成部の間に設けられた突起形成部のいずれか一又は二以上の突起形成部に、貫通孔及び外周縁と同心円状に形成することができる。この場合、前記突起を、前記突起形成部のいずれか一又は二以上の箇所の全周又は周方向数箇所に設けて、それ以外の箇所は突起が形成されていない無突起部とすることができる。上座金裏面突起は上座金裏面であって、上座金表面突起が形成されていない無突起部の裏側に形成され、下座金表面突起は下座金表面であって、下座金裏面突起が形成されていない無突起部の裏側に形成することができる。
食い込み可能又は圧接可能な上座金表面突起、下座金裏面突起の夫々は、円板状の座金基板の全周又は周方向数箇所に設けることができる。
食い込み可能又は圧接可能な上座金表面突起は上座金本体の表面であって前記無突起部の反対側に、食い込み可能又は圧接可能な下座金裏面突起は下座金本体の裏面であって前記無突起部の反対側に設けるのが望ましい。
本発明の座金付き螺子類は次の効果を奏する。
(1)二枚の座金が螺子類の頭部裏面に上下に重ねてセットされ、上座金表面突起が螺子類の頭部裏面に食い込み可能又は圧接可能な突起であり、上座金裏面突起と下座金表面突起が互いに噛み合って緩みにくい又は緩まない山形であり、下座金裏面突起が締め付け材に食い込み可能又は圧接可能な突起であるので、締め付けた螺子類が緩みにくくなる。
(2)二枚の座金が螺子類の頭部裏面に上下に重ねてセットされ、上座金表面突起が螺子類の頭部突起に食い込み可能又は圧接可能であり、上座金裏面突起と下座金表面突起が互いに噛み合って緩みにくい又は緩まない山形であり、下座金裏面突起が締め付け材に食い込み可能又は圧接可能であるので、締め付けた螺子類が緩みにくくなる。
本発明の座金付き螺子がナットの場合の一例であり、(a)はナットと座金を組み合わせる前の状態を示す正面図、(b)はナットと座金を組み合わせた後の正面図。 本発明の座金付き螺子がボルトの場合の一例であり、(a)はボルトと座金を組み合わせる前の状態を示す正面図、(b)はボルトと座金を組み合わせた後の正面図、(c)は座金付きナットと座金付きボルトを用いて対象物を固定する場合の説明図。 本発明の座金付き螺子類に使用される上座金の一例であり、突起形成部を座金本体の径方向外周寄りの箇所に形成した場合であり、(a)は平面図、(b)は座金の裏面平面図、(c)は(b)のX−X断面図、(d)は座金本体の全周に突起を設けた場合の平面図。 本発明の座金付き螺子類に使用される上座金の一例であり、突起形成部を座金本体の径方向中間部に形成した場合であり、(a)は平面図、(b)は座金の裏面平面図、(c)は(b)のX−X断面図。 本発明の座金付き螺子類に使用される上座金の一例であり、突起形成部を座金本体の径方向内側寄りの箇所に形成した場合であり、(a)は平面図、(b)は座金の裏面平面図、(c)は(b)のX−X断面図。 本発明の座金付き螺子類に使用される上座金の一例であり、突起形成部を座金本体の径方向外周寄りの箇所と、径方向内側寄りの箇所とに形成した場合であり、(a)は平面図、(b)は座金の裏面平面図、(c)は(b)のX−X断面図。 上座金表面突起が弾性体の場合であって、(a)は突起が三角形の場合の平面図、(b)は突起が星形の場合の平面図、(c)は弾性の突起が球状の場合の平面図、(d)は突起が細長突起の場合の平面図。 上座金表面突起、下座金裏面突起が弾性体の場合の断面詳細図。 (a)(b)は上座金表面突起、下座金裏面突起が弾性体の場合であって、弾性体の突起がリング状の場合の異なる形状の説明図、(c)は(a)又は(b)の突起を備えた座金の平面図、(d)は(c)のX−X断面図。 (a)(b)は上座金表面突起、下座金裏面突起がバネの場合であって、形状が異なるバネを備えた座金の断面図。 本発明の座金付き螺子類に使用される上座金裏面突起、下座金表面突起の断面図であって、(a)は突起の稜線部を弧面状にした例の側面図、(b)は突起の稜線部を平面状にした例の側面図。
本発明の座金付き螺子類の例を図1、図2に示す。図1は螺子類2がナットの場合、図2は螺子類2がボルトの場合である。
(座金付き螺子類の実施形態1)
本発明の座金付き螺子類1の一例として図1(b)に示すものは、螺子類2がナットの場合であり、螺子類2の頭部3の裏面に突出しているカシメ軸4に、二枚の座金5a、5bを上下に重ねてセットし、カシメ軸4の下端4aを外側に折り返して座金本体の貫通孔6の外周縁にカシメて座金をナット2に取り付け、カシメることによりカシメ軸4から抜け落ちないようにしてある。この場合、上座金5a、下座金5bが水平回転でき且つ上下にスライドできる程度の強さでカシメる(強くカシメ過ぎない)。二枚の座金5a、5bは水平回転及びカシメ軸4の軸方向にスライド可能にセットしてある。
図1(a)の上座金5aの表面には上座金表面突起7が形成されている。上座金表面突起7は上座金5aの表面周方向四箇所に等間隔で突設されている。この上座金表面突起7は螺子類2の締め付けにより螺子類2の平滑な頭部裏面8に食い込み可能又は圧接可能な突起である。上座金5aの裏面には上座金裏面突起9が突設され、下座金5bの表面には下座金表面突起10が突設されている。上座金裏面突起9と下座金表面突起10は回転方向(座金の周方向)どの位置においても噛み合う必要がある。図3(b)、図4(b)、図5(b)、図6各(b)に示した上座金裏面突起9と下座金表面突起10は共に周方向の四箇所に設けてある。この場合も、両突起9、10は回転方向どの位置においても必ず噛み合う箇所或いは長さ或いは山数にしてある。図示した両突起9、10は共に山形であり、螺子類2の締め付け方向には山を乗り越えて回転し易いが、逆方向には互いに噛み合って逆戻りし難い又は逆戻りしない山形にしてある。
下座金5bの裏面には下座金裏面突起11が突設されている。この下座金裏面突起11は連結する二枚の連結材A、B(図2(c))のうち上の連結材Bに食い込み可能又は圧接可能な突起である。下座金裏面突起11は下座金5bの裏面周方向四箇所に等間隔で突設されている。
前記上座金裏面突起9と下座金表面突起10は、螺子類1の回転方向には互いの突起を乗り越えることできるが、逆戻りしない又はしにくい(緩まない又は緩みにくい)山形としてある。
(座金付き螺子類の実施形態2)
本発明の座金付き螺子類1の他例として図2(b)に示すものは螺子類2がボルトの場合であり、螺子類2の頭部3の裏面12に突出しているボルト軸13にネジ山14(図2(c))が形成される前に、ボルト軸13の首の部分(ネジ山のない部分)に二枚の座金5a、5bを上下に重ねてセットする。この場合、二枚の座金5a、5bは水平回転及びボルト軸13の軸方向にスライド可能にセットする。セット後に、ボルト軸13の外周面のうち下座金5bよりも下方部分にネジ山14を切り、そのネジ山14の直径を座金5a、5bの貫通孔6よりも大きくして、座金5a、5bが当該ネジ山14に係止してボルト軸13から抜け落ちないようにしてある。
図2(a)の上座金5aは図1(a)の上座金5aと同じものであり、表面に上座金表面突起7が突設され、裏面に上座金裏面突起9が形成されている。図2(a)の下座金5bは図1(a)の下座金5bと同じものであり、表面に上座金表面突起10が突設され、裏面に下座金裏面突起11が形成されている。
上座金表面突起7は螺子類2の締め付けにより、螺子類2の頭部3の平面状の裏面12(図2(a))に食い込み又は圧接可能である。上座金表面突起7は上座金5aの表面周方向四箇所に等間隔で突設されている。下座金裏面突起11は連結する二枚の連結材A、B(図2(c))のうち、上の連結材Bに食い込み可能又は圧接可能な突起である。下座金裏面突起11は下座金5bの裏面周方向四箇所に等間隔で突設されている。
上座金裏面突起9と下座金表面突起10は共に山形であり、螺子類2の締め付け方向には山を乗り越えて回転し易いが、逆方向には互いに噛み合って逆戻りし難い又は逆戻りしない山形にしてある。
(図1、図2の上座金)
図1(a)、図2(a)に示す上座金5aの各種例を図3〜図6に示す。これら上座金5aは円板状の座金本体20の中心部に貫通孔6が開口され、表面に上座金表面突起7が、座金本体20の裏面に上座金裏面突起9がある。貫通孔6は螺子類2の頭部3の裏面に突出している筒状のカシメ軸4(図1)やボルト軸13(図2)を差し込み可能な径である。
図3〜図6の(a)に示す上座金5aの上座金表面突起7は座金本体20の周方向に等間隔で四本突設してあり、三角錐或いは円錐状の先鋭形状であり、焼き入れして硬くしてナットの頭部裏面8(図1(a))、ボルトの頭部裏面12(図2(a))に食い込み易くしてある。上座金表面突起7は座金本体20の表面をプレス機により押し出し成型して、座金本体20の肉を突出させて成型することができる。この場合、上座金表面突起7の根元周囲の全周又は一部には押し出し成型による凹部7aが、座金本体20の裏面よりも一段窪んで形成される。この凹部7aは上座金表面突起7が螺子類2の締め付けにより、ナットの頭部裏面8或いはボルトの頭部裏面12に食い込むことにより盛り上がる連結材の肉が、当該凹部7a内に食い込んで(進入して)上座金5aの空転が阻止されるようにしてある。
(弾性材による上座金表面突起)
上座金表面突起7はナットの頭部裏面8(図1(a))、ボルトの頭部裏面12(図2(a))に圧接するものであってもよい。この場合、座金表面突起7にはゴム、シリコン等の弾性材とか、スプリング等を使用することができる。
図7(a)に示す上座金表面突起7は、例えば、ゴム、シリコン等の弾性材で三角形のリング状に形成された弾性体23を、座金本体20の表面に形成された溝状の凹陥部24(図8)に収容固定して、弾性体23の先端部25を凹陥部24の外に突出させたものである。
図7(b)に示す上座金表面突起7は、ゴム、シリコン等の弾性材で星形のリング状に形成された弾性体23を、座金本体20の表面に形成された溝状の凹陥部24(図8)に収容固定して、弾性体23の先端部25を凹陥部24の外に突出させたものである。
図7(c)に示す上座金表面突起7は、座金本体20の表面に形成された穴状の凹陥部24にゴム、シリコン等の弾性材でチップ状に形成された弾性体23を収容固定して、弾性体23の先端部25を図8のように凹陥部24の外に突出させたものである。
図7(d)に示す上座金表面突起7は、細長のチップ状にした弾性体23を、座金本体20の裏面の周方向に一定間隔で形成されている細長の凹陥部24内に収容固定して、弾性体23の先端部25を図8のように凹陥部24の外に突出させたものである。
弾性体23の他例として図9(a)に示すものはリング状の嵌合部26の周方向四箇所に90度間隔で突起状の凸部29を突設したものである。嵌合部26の断面形状は図9(a)に示すように、下部27が円弧状で、上面28が平面状の半円弧状であり、凸部29の断面形状は半円弧状である。凸部29は嵌合部26と一体成型されて真円形になっている。
図9(a)に示す弾性体23は図9(c)に示すように、座金本体20の裏面に形成されたリング状の凹陥部24内に嵌合することができる。この場合、図9(a)の嵌合部24を図9(c)(d)の凹陥部24内に嵌合し、凸部29を凹陥部24の外に突出させる。
前記凸部29のうち、ナットの頭部裏面8(図1(a))やボルトの頭部裏面12(図2(a))、連結材A(図2(c))に圧接する圧接面32は、図9(a)〜(c)のように凹凸(粗面を含む)にして接触抵抗が大きくなるようにするのが望ましい。凹凸形状はローレット状、ダイヤモンド状、格子状、溝状といった任意形状にすることができる。凸部29には凹凸に代えて滑り止め剤をコーティングすることもできる。
前記弾性体23は螺子類2の締め付けによりナットの平滑な頭部裏面8(図1(a))やボルトの平滑な頭部裏面12(図2(a))、或いは連結材A(図2(c))に圧接され、その反力(復元力)により、図1(a)、図2(a)の上座金裏面突起9と下座金表面突起10との噛み合いが密になり、両者の噛み合いが緩みにくくなるようにする。
(バネ突起による上座金表面突起)
上座金表面突起7はバネであってもよい。バネは金属製、樹脂製であってもよい。一例として図10(a)(b)に示すものは、座金本体20に形成した凹陥部24にバネ33を収容固定して、その先端部を凹陥部24の外に突出させたものである。
図10(a)に示すバネ33は、端面形状がほぼ半円状の筒状(半円筒状)であり、それを二本並べて凹陥部24に収容固定してある。バネ33は板材を曲げて成形してあり、上端部が内側に縮小し外側に広がる(復元する)弾性を備えており、その復元力で凹陥部24の内面に圧接して、凹陥部24に係止されて脱落しないようにしてある。
バネ33の形状は前記したもの以外であってもよい。バネ33の成形方法は材料にもよるが、材料が薄い鋼板の場合は半円筒状に折り曲げて成形することができ、樹脂製の場合は成型することができる。
図10(b)に示すバネ33は上端部に横に突出する係止部34を設け、その係止部34を樹脂製の座金本体20内にインサート成型したものである。この場合、バネ33の先端部を凹陥部24の表面よりも外に突出させる。バネ33は座金本体20が鋳物、アルミ合金、亜鉛合金等の成型品の場合は、それらの鋳込み成型時にインサート成形することができる。
凹陥部24内に嵌入固定された弾性体23もバネ33も、ナットやボルト等の螺子類2の頭部3を締め付けると、ナットの頭部裏面8(図1(a))やボルトの頭部裏面12(図2(a))、或いは連結材A又はBに圧接される。
(上座金裏面突起)
図1、図2に示す上座金5aの上座金裏面突起9は、図3(b)に示すように、座金本体20の中心部の貫通孔6と外周縁30との間であって外周縁30寄りの箇所の数箇所(四箇所)に、貫通孔6及び外周縁30と同心円状に形成されている。この場合、座金本体20の裏面の一部に、当該裏面よりも一段高い突起形成部(外側突起形成部)22をリング状に形成し、その突起形成部22に上座金裏面突起9を形成することができる。
図4(b)の突起形成部(中間突起形成部)22は座金本体20の外周縁30と貫通孔6のほぼ中間にリング状に形成され、図5(b)の突起形成部(内側突起形成部)22は座金本体20の貫通孔6寄りの箇所にリング状に形成され、図6(b)の突起形成部22は座金本体20の外周縁30寄りの箇所と貫通孔6寄りの箇所の双方にリング状に形成されている。
図3(b)、図4(b)、図5(b)、図6(b)の上座金裏面突起9は、夫々の突起形成部22の周方向四箇所に形成して、他の四箇所は上座金裏面突起9のない無突起部35としてある。上座金裏面突起9の形成箇所、無突起部35は前記図示した以外の箇所とすることができる。形成箇所の個数も図示した以外の数とすることができ、上座金裏面突起9の本数も適宜選択することができる。
図1(a)、図2(a)の上座金表面突起7は、座金本体20の表面であって、前記無突起部35の反対側に設けてある。
前記上座金裏面突起9はいずれも下座金5bの下座金表面突起10と噛み合う山形形状である。図11(a)(b)に示すように、乗り越え斜面36と係止面37と稜線部38を備える。乗り越え斜面36は稜線部38よりも締め付け回転方向手前側に形成され、稜線部38は乗り越え斜面36と係止面37の交差部(山の頂部)に形成されている。稜線部38の頂部は図11(a)に示すように弧面状にして、下座金5bに形成されている下座金表面突起10(図1(a)、図2(a))との噛み合いにより、欠けたり、潰れたりし難く(欠損し難く)なるようにしてある。稜線部38の頂部は図11(b)に示すように平面状にすることもできる。稜線部38の頂部を弧状或いは平面状にすることにより、下座金5bの下座金表面突起10との噛み合いにより欠け難くなり潰れ難くなる(欠損し難くなる)。
多数本の上座金裏面突起9は同じ形状である。上座金裏面突起9の突出寸法、乗り越え斜面36の傾斜角度、係止面37の傾斜角度、稜線部38の弧面半径R、平面状の場合の平面幅等は、座金本体20の直径(大きさ)や用途等に応じて適宜設計することができる。上座金5a、下座金5bの直径19mm、厚さ3mmの場合、乗り越え斜面36の傾斜角度(勾配)10〜60度程度、係止面37の角度70〜90度程度、稜線部38の弧面半径R0.2〜0.3mm程度が好ましい。これら寸法は、上座金5a、下座金5bの直径サイズ、肉厚、上座金裏面突起9の高さ等に合わせて設計することができる。
(図1、図2の下座金)
図1(a)、図2(a)の下座金5bは、上座金5aの下に配置されて上座金5aと噛み合うものであり、表面に下座金表面突起10があり、裏面に下座金裏面突起11がある。下座金表面突起10は上座金裏面突起9と傾斜の向きが逆になっており、上座金裏面突起9を締め付け回転するときは、上座金裏面突起9が下座金表面突起10を乗り越えやすい傾斜であり、逆回転はしにくく、緩みにくい又は緩まない傾斜にしてある。その他の構造は、上座金5aと同じである。
(座金付き螺子類の使用例)
本発明の座金付きナットと座金付きボルトの使用例を、図2(c)を参照して説明する。この使用例は二枚の板状の連結材A、Bを連結固定する場合の例である。
(1)重ねてある二枚の連結材A、Bの挿通孔に座金付きボルトのボルト軸13を挿通する。
(2)下の連結材Aの下方に突出したボルト軸13に座金付きナットを螺合し、螺子類2の頭部3を締め付けて、上座金裏面突起9と下座金表面突起10を噛み合わせる。その後も締め付けて、下座金裏面突起11を下連結材Aに食い込ませ、上座金表面突起7をナット又はボルトの頭部裏面に食い込ませるか圧接させて、上下の連結材A、Bを連結し、互いに噛み合った上座金裏面突起9と下座金表面突起10の噛み合いが緩まないようにし、上座金表面突起7がナット又はボルトの頭部裏面から緩まないようにする。
(他の実施例)
上座金裏面突起9と下座金表面突起10が回転方向(座金の周方向)のどの位置においても噛み合うようにするためには、上座金裏面突起9と下座金表面突起10の双方又はいずれか一方を、図3(d)のように、上座金裏面又は/及び下座金表面の周方向全周に設けることでできる。
また、上座金裏面突起9と下座金表面突起10を数箇所に設けた場合は突起形成箇所の幅W1(図3(b))を無突起部35の幅W2(図3(b))よりも広くして、座金の周方向どの位置においても両突起9、10が互いに噛み合うようにするのがよい。
1 座金付き螺子類
2 螺子類(ナット、ボルト)
3 頭部
4 カシメ軸
4a (カシメ軸の)下端部
5a 上座金
5b 下座金
6 (座金本体の)貫通孔
7 上座金表面突起
7a (上座金表面突起の周囲の)凹部
8 (ナットの)頭部裏面
9 上座金裏面突起
10 下座金表面突起
11 下座金裏面突起
12 (ボルトの)頭部裏面
13 ボルト軸
14 (ボルト軸の)ネジ山
20 座金本体
21 (座金本体の)裏面
22 突起形成部
23 弾性体
24 (座金本体の)凹陥部
25 (弾性体の)先端部
26 (弾性体の)嵌合部
27 (弾性体の嵌合部の)下部
28 (弾性体の嵌合部の)上面
29 (弾性体の)凸部
30 (座金本体の)外周縁
32 (弾性体の)圧接面
33 バネ
34 (バネの)係止部
35 無突起部
36 (座金突起の)乗り越え斜面
37 (座金突起の)係止面
38 (座金突起の)稜線部
A、B 連結材
W1 突起形成箇所の幅
W2 無突起部の幅

Claims (5)

  1. ナット、ボルト等の螺子類の頭部裏面に座金が抜け落ちないようにセットされた座金付き螺子類において、
    座金が螺子類の頭部裏面の根元側に上下に二枚重ねてセットされ、
    上座金表面突起が螺子類の締め付けにより螺子類の頭部裏面に食い込み可能又は圧接可能な突起であり、
    上座金裏面突起と下座金表面突起は座金の周方向どの箇所においても互いに噛み合って逆戻りし難い又は逆戻りしない山形であり、
    下座金裏面突起が連結材に食い込み可能又は圧接可能な突起である、
    ことを特徴とする座金付き螺子類。
  2. 請求項1記載の座金付き螺子類において、
    上座金表面突起が螺子類の頭部裏面に食い込み可能な突起の場合は、その突起は上座金の表面をプレス加工により押し出し成型して突設されたものであり、
    下座金裏面突起が連結材に食い込み可能な突起の場合は、その突起は下座金の裏面をプレス加工により押し出し成型して突設されたものであり、
    上座金表面突起が螺子類の頭部裏面に圧接可能な突起の場合は、それら突起がゴムや樹脂等の弾性材製又はバネ材製であり、それら弾性材製又はバネ材製の突起が上座金の表面に取り付けられたものであり、
    下座金裏面突起が連結材に圧接可能な突起の場合は、それら突起がゴムや樹脂等の弾性材製又はバネ材製であり、それら弾性材製又はバネ材製の突起が下座金の裏面に取り付けられたものである、
    ことを特徴とする座金付き螺子類。
  3. 請求項1又は請求項2記載の座金付き螺子類において、
    上座金及び下座金が螺子類の頭部裏面に水平回転及び螺子類のネジ軸又はカシメ軸方向にスライド可能に取り付けられた、
    ことを特徴とする座金付き螺子類。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の座金付き螺子類において、
    上座金裏面突起、下座金表面突起の夫々の突起は、夫々の座金本体の中心部の貫通孔と外周縁との間であって前記貫通孔寄りに設けられた突起形成部、外周縁寄りに設けられた突起形成部、両突起形成部の間に設けられた突起形成部のいずれか一又は二以上の突起形成部に、貫通孔及び外周縁と同心円状に形成されている、
    ことを特徴とする座金付き螺子類。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の座金付き螺子類において、
    上座金裏面突起は上座金裏面であって、上座金表面突起が形成されていない無突起部の裏側に形成され、
    下座金表面突起は下座金表面であって、下座金裏面突起が形成されていない無突起部の裏側に形成された、
    ことを特徴とする座金付き螺子類。
JP2015059799A 2015-02-20 2015-03-23 座金付き螺子類 Expired - Fee Related JP6377559B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015031927 2015-02-20
JP2015031927 2015-02-20

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016156489A true JP2016156489A (ja) 2016-09-01
JP6377559B2 JP6377559B2 (ja) 2018-08-22

Family

ID=56825498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015059799A Expired - Fee Related JP6377559B2 (ja) 2015-02-20 2015-03-23 座金付き螺子類

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6377559B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2601631A (en) * 2020-12-03 2022-06-08 Mcloughlin Peter A locking device

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS444010Y1 (ja) * 1966-12-06 1969-02-14
US3895663A (en) * 1973-03-15 1975-07-22 Hunsche Donald R Locking device for threaded fasteners
JPS58177618U (ja) * 1982-05-21 1983-11-28 日立建機株式会社 締結ボルト・ナツトの弛み止め装置
JPH0738733U (ja) * 1993-12-17 1995-07-14 株式会社アプト カム座金
JP2004500519A (ja) * 1998-10-30 2004-01-08 デュオカム・インコーポレイテッド 固定装置
JP2006307965A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Marunaka:Kk 緩み止め座金とその座金を取付けた座金付き螺子類
WO2014133446A1 (en) * 2013-02-28 2014-09-04 Nord-Lock International Ab Locking washer assembly

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS444010Y1 (ja) * 1966-12-06 1969-02-14
US3895663A (en) * 1973-03-15 1975-07-22 Hunsche Donald R Locking device for threaded fasteners
JPS58177618U (ja) * 1982-05-21 1983-11-28 日立建機株式会社 締結ボルト・ナツトの弛み止め装置
JPH0738733U (ja) * 1993-12-17 1995-07-14 株式会社アプト カム座金
JP2004500519A (ja) * 1998-10-30 2004-01-08 デュオカム・インコーポレイテッド 固定装置
JP2006307965A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Marunaka:Kk 緩み止め座金とその座金を取付けた座金付き螺子類
WO2014133446A1 (en) * 2013-02-28 2014-09-04 Nord-Lock International Ab Locking washer assembly

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2601631A (en) * 2020-12-03 2022-06-08 Mcloughlin Peter A locking device
US11692583B2 (en) 2020-12-03 2023-07-04 Peter MCLOUGHLIN Locking device

Also Published As

Publication number Publication date
JP6377559B2 (ja) 2018-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3733534B2 (ja) 緩み止め締結具
JP2006307965A (ja) 緩み止め座金とその座金を取付けた座金付き螺子類
US2415695A (en) Attaching nuts to plates
JP4583977B2 (ja) 緩み止め座金とその座金を取付けた座金付き螺子類
JP6279990B2 (ja) 座金付き螺子類
JP2015230041A (ja) 座金及び座金付き螺子類
CN105889279A (zh) 一种组合式防松螺母
JP6377559B2 (ja) 座金付き螺子類
JP6613045B2 (ja) 座金付き螺子類
CN209781417U (zh) 一种双螺母防松紧固装置
CN208686781U (zh) 一种防松螺纹固定装置
US20100303580A1 (en) Unlocking-resistant and loosening-resistant nut assembly
JP2016223523A (ja) 座金及び座金付きナット
CN211852449U (zh) 一种环形柱防松螺栓紧固件
JP6334573B2 (ja) 座金付き螺子類
JP2017115934A (ja) 座金、ナット、ボルト、座金付きナット、座金付きボルト
JP2018128121A (ja) 連結座金と座金付き螺子
JP2018189097A (ja) 座金、両面座金、座金セット、座金付き螺子類
JP2004011918A (ja) 戻り止めボルト
JPH09210039A (ja) 緩み止ナット
JP2010121695A (ja) ボルトの緩み止め構造
JP6199238B2 (ja) 座金付き螺子類
JP2013029119A (ja) ボルト
JP2015209971A (ja) スピードナット
JP6491773B1 (ja) 締結構造体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161006

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170714

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170725

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180227

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180426

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180621

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180717

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180725

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6377559

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees