JP2016155624A - エレベータ装置 - Google Patents

エレベータ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016155624A
JP2016155624A JP2015033195A JP2015033195A JP2016155624A JP 2016155624 A JP2016155624 A JP 2016155624A JP 2015033195 A JP2015033195 A JP 2015033195A JP 2015033195 A JP2015033195 A JP 2015033195A JP 2016155624 A JP2016155624 A JP 2016155624A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
brake
rope
rope brake
torque
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015033195A
Other languages
English (en)
Inventor
紀幸 加藤
Noriyuki Kato
紀幸 加藤
中村 秀広
Hidehiro Nakamura
秀広 中村
建次 仁杉
Kenji Hitosugi
建次 仁杉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Building Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Building Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Building Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Building Systems Co Ltd
Priority to JP2015033195A priority Critical patent/JP2016155624A/ja
Publication of JP2016155624A publication Critical patent/JP2016155624A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

【課題】ロープブレーキが正常に機能し得る状態かどうか容易に把握することができるエレベータ装置の提供。
【解決手段】本発明に係るエレベータ装置は、制御装置11が、ブレーキ装置9を作動させてモータ8を制動し、乗かご1の戸を開き、かつ、ロープブレーキ12を作動させたロープブレーキ点検準備状態で、モータ8を駆動し、このモータ8の駆動トルクを、停止している乗かご1が移動するまで増加させる処理を行うモータトルク増加制御部と、ロープブレーキ点検準備状態にあって、乗かご1が移動したときのモータトルク増加制御部によってモータ8に与えられる駆動トルクが、ロープブレーキ12が正常に機能し得ると見做される予め設定されたトルク閾値の範囲よりも大きいトルクであるかを判断するモータトルク判断部とを含んでいる。
【選択図】図3

Description

本発明は、巻上機を回転駆動するモータを制動するブレーキ装置を備えるとともに、ロープを把持してロープの移動を阻止するように作動するロープブレーキを備えたエレベータ装置に関する。
この種の従来技術が特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示された従来のエレベータ装置は、乗かご及びつり合い重りと、これらの乗かごとつり合い重りを連結するロープと、このロープを移動させるメインシーブを有する巻上機とを備えている。
なお、この特許文献1には開示されていないが、一般にエレベータ装置にあっては、巻上機を回転駆動するモータと、乗かごが所定階床に着床したときにモータを制動するブレーキ装置と、モータの駆動、及びブレーキ装置の駆動を制御する制御装置とを備えている。
また、特許文献1に開示された従来技術は、ブレーキ装置が作動してモータを制動し、乗かごの戸及び乗場戸が開いている状態で乗かごが移動、すなわち走行したとき、制御装置の制御に応じてロープを把持してロープの移動を阻止、すなわち乗かごの移動を阻止するロープブレーキを備えている。
特開2007−204238号公報
前述した特許文献1に開示された従来技術は、乗かごが所定階に着床したとき巻上機を駆動するモータを制動するブレーキ装置に加えて、ロープブレーキを備えていることから、乗かごの戸及び乗場戸が開いた状態で、乗かごが移動してしまう乗かごの戸開走行の防止に有効である。
ところで、従来技術に備えられているロープブレーキは、ロープと接触可能なライニングの摩耗等に起因する経年的な劣化を生じ得る。したがって、現在備えられているロープブレーキに劣化を生じていて修理、あるいは交換を要する時期に至っているかどうかを把握することが必要になるが、このようなロープブレーキの劣化状態の把握は極めて難しいのが実情である。修理あるいは交換を要するほどロープブレーキが劣化している場合には、乗かごの戸開走行が行われてしまう懸念がある。また、劣化していないロープブレーキの修理、あるいは交換が行われる場合には、設備コストの無駄な増加を招いてしまう。
また、現在備えられているロープブレーキが、現在備えられている乗かごに対して有効な機能を有するものかどうかを把握することは、すなわち、そのエレベータ装置に対して適切なロープブレーキが備えられているかどうかを把握することは、乗かごの荷重が乗かごの大きさ等に応じて変わり得ることから重要であるが、このような把握も難しいのが実情である。現在備えられているロープブレーキが有効な機能を有するものでない場合には、現在備えられている乗かごに好適な別のロープブレーキに交換することが必要になる。
本発明は、前述した従来技術における実情からなされたもので、その目的は、ロープブレーキが正常に機能し得る状態かどうかを容易に把握することができるエレベータ装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明に係るエレベータ装置は、乗かご及びつり合い重りと、これらの乗かごとつり合い重りを連結するロープと、このロープを移動させる巻上機と、この巻上機を回転駆動するモータと、前記乗かごが所定階に着床したとき前記モータを制動するブレーキ装置と、前記モータの駆動、及び前記ブレーキ装置の駆動を制御する制御装置と、前記ブレーキ装置が作動して前記モータを制動し、前記乗かごの戸及び乗場戸が開いている状態で前記乗かごが移動したとき、前記制御装置の制御に応じて、前記ロープを把持して前記ロープの移動を阻止するように作動するロープブレーキとを備えたエレベータ装置において、前記制御装置は、前記ブレーキ装置を作動させて前記モータを制動し、前記乗かごの戸及び前記乗場戸を開き、かつ、前記ロープブレーキを作動させたロープブレーキ点検準備状態で、前記モータを駆動し、このモータの駆動トルクを、停止している前記乗かごが移動するまで増加させる処理を行うモータトルク増加制御部と、前記ロープブレーキ点検準備状態にあって、前記乗かごが移動したときの前記モータトルク増加制御部によって前記モータに与えられる駆動トルクが、前記ロープブレーキが正常に機能し得ると見做される予め設定されたトルク閾値の範囲よりも大きいトルクかどうかを判断するモータトルク判断部とを含むことを特徴としている。
本発明に係るエレベータ装置は、制御装置のモータトルク増加制御部による巻上機を回転駆動するモータに与えられる駆動トルクが、ロープブレーキが正常に機能し得ると見做されるときのトルク閾値の範囲よりも大きいトルクである場合には、ロープブレーキが正常に機能し得る状態であると把握できる。また、前述した駆動トルクが、トルク閾値の範囲以下であるとモータトルク判断部で判断された場合には、ロープブレーキが正常に機能し得る状態でないと把握できる。すなわち本発明は、ロープブレーキが正常に機能し得る状態か否かを容易に把握することができる。
これにより本発明は、ロープブレーキが劣化している場合は、修理や交換をすることによって乗かごの戸開走行を確実に防ぐことができる。また、劣化していないロープブレーキの修理、あるいは交換を防ぎ、設備コストの無駄な増加を抑えることができる。また、ロープブレーキが現在備えられている乗かごに対して有効な機能を有するものでない場合には、現在備えられている乗かごに好適な別のロープブレーキに速やかに交換する対応が可能となる。
本発明に係るエレベータ装置の一実施形態の概略構成を示す側面図である。 図1に示す一実施形態の要部構成を示す拡大側面図である。 図1に示す一実施形態における処理動作を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態における処理動作を示すフローチャートである。
以下、本発明に係るエレベータ装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るエレベータ装置の一実施形態の概略構成を示す側面図、図2は、図1に示す一実施形態の要部構成を示す拡大側面図である。
これらの図1,2に示すように、本発明の一実施形態に係るエレベータ装置は、乗かご1及びつり合い重り2と、これらの乗かご1とつり合い重り2を連結するロープ3と、例えば機械室4に設置されたマシンベース5上に取り付けられ、ロープ3を移動させるメインシーブ6を有する巻上機7と、この巻上機7を回転駆動するモータ8と、乗かご1が所定階に着床したときモータ8を制動するブレーキ装置9とを備えている。マシンベース5には、ロープ3を反らせるそらせシーブ10を取り付けてある。
また、本実施形態は、乗かご1の走行制御、すなわちモータ8の駆動、及びブレーキ装置9の駆動を制御する制御装置11を備えている。この制御装置11は、乗かご1が着床して乗かご1の戸が開かれた際に、所定の検知手段から出力される戸開検出信号が入力されるようになっている。
また、本実施形態は、乗かご1が所定階に着床し、ブレーキ装置9が作動してモータ8を制動し、乗かご1の戸が開かれている状態で乗かご1が移動、すなわち走行したとき、制御装置11の制御に応じて、ロープ3を把持してロープ3の移動を阻止するように作動するロープブレーキ12を備えている。ロープブレーキ12は、例えばメインシーブ6とそらせシーブ10との間に位置するロープ3の部分を把持可能に配置してある。
制御装置11は、ブレーキ装置9を作動させてモータ8を制動し、乗かご1の戸を開き、かつ、ロープブレーキ12を作動させたロープブレーキ点検準備状態で、モータ8を駆動し、このモータ8の駆動トルクを、停止している乗かご1が移動するまで増加させる処理を行うモータトルク増加制御部を備えている。
また、この制御装置11は、前述したロープブレーキ点検準備状態にあって、乗かご1が移動したときの前述したモータトルク増加制御部によってモータ8に与えられる駆動トルクが、ロープブレーキ12が正常に機能し得ると見做される予め設定されたトルク閾値の範囲よりも大きいトルクであるかどうかを判断するモータトルク判断部を含んでいる。
また、本実施形態は、図2に示すように、制御装置11の指令信号によりロープブレーキ12を作動させる制御を行うロープブレーキ制御部13と、モータ8の回転を検出するロータリエンコーダ14とを備えている。制御装置11は、ロータリエンコーダ14から出力される信号により乗かご1の移動を検出する。
また、本実施形態は、同図2に示すように、例えば制御装置11に接続される携帯端末装置15を備えている。この携帯端末装置15は、ロープブレーキ制御部13によるロープブレーキ12の作動を指示するロープブレーキ作動指示信号と、前述したモータトルク増加制御部によるモータ8の駆動トルクの増加処理の開始を指示するモータ作動開始指示信号とを制御装置11に出力可能な出力部と、制御装置11の前述したモータトルク判断部における判断結果を入力可能な入力部とを有している。
図3は、図1に示す一実施形態における処理動作を示すフローチャートである。
ロープブレーキ12を点検するに際しては、携帯端末装置15を操作して、その出力部からロープブレーキ作動指示信号を制御装置11に出力する。このロープブレーキ作動指示信号を入力した制御装置11は、ロープブレーキ制御部13に指令信号を出力する。これによって、ロープブレーキ制御部13が図3の手順S1に示すようにロープブレーキ12を作動させる。すなわち、ブレーキ装置9を作動させてモータ8を制動し、乗かご1を停止させて戸を開き、かつ、ロープブレーキ12を作動させたロープブレーキ点検準備状態とする。
この状態において、携帯端末装置15を操作して、その出力部からモータ作動開始指示信号を制御装置11に出力する。このモータ作動開始指示信号を入力した制御装置11は、モータトルク増加制御部を作動させる。これによりモータトルク増加制御部は、図3の手順S2に示すように、モータ8を駆動し、徐々にモータ8の駆動トルクを増加させる処理を行う。この間、手順S3に示すように、ロータリエンコーダ14から制御装置11に回転信号が送信可能な状態が維持される。
次に、手順S4に示すように制御装置11で、乗かご1が移動したかどうかの判断、すなわちロータリエンコーダ14からの回転信号を入力したかどうかの判断がなされる。この手順S4の判断がノーであれば、手順S5に示すように、そのときのモータ8の駆動トルクを制御装置11のモータトルク制御部に送信する処理がなされる。引き続き手順S6に示すように、モータ8の駆動トルクを上昇させる処理が行われ、手順S2に戻る。
手順S4の判断がイエスであれば、手順S7に示すように、そのときのモータ8の駆動トルクを制御装置11のモータトルク判断部に送信する処理がなされる。引き続き手順S8に示すように、モータトルク判断部で、モータ8の駆動トルクは正常範囲内かどうか、すなわちモータ8の駆動トルクが、ロープブレーキ12が正常に機能し得ると見做される予め設定されたトルク閾値の範囲よりも大きいトルクかどうか判断される。
この手順S8の判断で、モータ8の駆動トルクがトルク閾値の範囲よりも大きいトルクであると判断されたときには、手順S8に示すように、ロープブレーキ12は正常に機能し得ると判断され、その旨が制御装置11から携帯端末装置15の入力部に入力される。したがって、携帯端末装置15において、点検したロープブレーキ12は、正常に機能し得るものと把握することができる。
また、手順S8の判断で、モータ8の駆動トルクがトルク閾値の範囲以下のトルクと判断されたときには、手順S10に示すように、ロープブレーキ12は正常に機能し得るものではないと判断され、その旨が制御装置11から携帯端末装置15の入力部に出力される。したがって、携帯端末装置15において、点検したロープブレーキ12は、正常に機能し得るものではないと把握することができる。この場合には、手順S11に示すように、保守員によるロープブレーキ12の調査が実施される。
このように構成した本実施形態に係るエレベータ装置は、前述したように、制御装置11のモータトルク増加制御部による巻上機7を回転駆動するモータ8に与えられる駆動トルクが、ロープブレーキ12が正常に機能し得ると見做されるときのトルク閾値の範囲よりも大きいトルクであると制御装置11のモータトルク判断部で判断された場合には、ロープブレーキ12が正常に機能し得る状態にあると携帯端末装置15で把握できる。また、前述した駆動トルクが、トルク閾値の範囲以下であるとモータトルク判断部で判断された場合には、ロープブレーキ12が正常に機能し得る状態でないと、携帯端末装置15で把握できる。すなわち、本実施形態は、ロープブレーキ12が正常に機能し得る状態か否かを容易に把握することができる。
これにより本実施形態は、ロープブレーキ12が劣化している場合には、修理や交換をすることによって乗かご1の戸開走行を確実に防ぐことができる。また、劣化していないロープブレーキ12の修理、あるいは交換を防ぎ、設備コストの無駄な増加を抑えることができる。また、ロープブレーキ12が現在備えられている乗かご1に対して有効な機能を有するものでない場合には、現在備えられている乗かご1に好適な別のロープブレーキ12に速やかに交換する対応が可能となる。
なお、前述した実施形態は、ロープブレーキ点検準備状態からモータ8を駆動させ、駆動トルクを増加させた際の乗かご1の移動をロータリエンコーダ14によって検出する構成にしてあるが、このようなロータリエンコーダ14を備えずに、携帯端末装置15を操作する点検作業者が、乗かご1の移動を目視確認したときに、携帯端末装置15を操作して制御装置11に乗かご1が移動した旨の検出信号を出力し、この検出信号を入力したときに、制御装置11のモータトルク判断部が前述した図3の手順S8の判断を行うように構成してもよい。このように構成したものでは、ロータリエンコーダ14の回転信号によるモータトルク判断部の判断に比べて、若干の時間遅れを生じる懸念があるが、前述した実施形態におけるものと略同等の作用効果を得ることができる。
また、本発明に係るエレベータ装置の別の実施形態として、制御装置11に遠隔的に接続される監視センタを備え、この監視センタが、ロープブレーキ制御部13によるロープブレーキ12の作動を指示するロープブレーキ作動指示信号と、前述したモータトルク増加制御部によるモータ8の駆動トルクの増加処理の開始を指示するモータ作動開始指示信号とを制御装置11に出力可能な出力部と、制御装置11の前述したモータトルク判断部における判断結果を入力可能な入力部とを有する構成とすることが考えられる。
このような構成を有する他の実施形態の場合、制御装置11は、モータトルク判断部でモータ8の駆動トルクがトルク閾値の範囲以下と判断されたときに、監視センタに異常を通報する警報装置を備えた構成とすることができる。また、監視センタは、この監視センタの出力部からロープブレーキ作動指示信号とモータ作動開始指示信号とを出力する時期を掲示するタイマを有する構成とすることができる。
図4は、このような構成とした本発明の他の実施形態における処理動作を示すフローチャートである。
監視センタを備えた他の実施形態にあって、ロープブレーキ12を点検するに際しては、図4の手順S11に示すように、監視センタのタイマの計時によりロープブレーキ12が点検時期に至ったかどうか、すなわち、ロープブレーキ作動指示信号とモータ作動開始指示信号を、その出力部から出力する時期に至ったかどうか判断される。
この手順S11の判断がイエスのとき、手順S12に示すようにロープブレーキ点検のための処理が開始され、監視センタの出力部からロープブレーキ作動指示信号が制御装置11に出力される。このロープブレーキ作動指示信号を入力した制御装置11は、ロープブレーキ制御部13に指令信号を出力する。これによって、ロープブレーキ制御部13が図4の手順S13に示すようにロープブレーキ12を作動させる。すなわち、ブレーキ装置9を作動させてモータ8を制動し、乗かご1を停止させて戸を開き、かつ、ロープブレーキ12を作動させたロープブレーキ点検準備状態とする。
次に、監視センタの出力部からモータ作動開始指示信号が制御装置11に出力される。このモータ作動開始指示信号を入力した制御装置11は、モータトルク増加制御部を作動させる。これによりモータトルク増加制御部は、図4の手順S14に示すように、モータ8を駆動し、徐々にモータ8の駆動トルクを増加させる処理を行う。この間、手順S15に示すように、ロータリエンコーダ14から制御装置11に回転信号が送信可能な状態が維持される。
次に、手順S16に示すように制御装置11で、乗かご1が移動したかどうかの判断、すなわちロータリエンコーダ14からの回転信号を入力したかどうかの判断がなされる。この手順S16の判断がノーであれば、手順S17に示すように、そのときのモータ8の駆動トルクを制御装置11のモータトルク制御部に送信する処理がなされる。引き続き手順S18に示すように、モータ8の駆動トルクを上昇させる処理が行われ、手順S14に戻る。
手順S16の判断がイエスであれば、手順S19に示すように、そのときのモータ8の駆動トルクを制御装置11のモータトルク判断部に送信する処理がなされる。引き続き手順S20に示すように、モータトルク判断部で、モータ8の駆動トルクは正常範囲内かどうか、すなわちモータ8の駆動トルクが、ロープブレーキ12が正常に機能し得ると見做される予め設定されたトルク閾値の範囲よりも大きいトルクかどうか判断される。
この手順S20の判断で、モータ8の駆動トルクがトルク閾値の範囲よりも大きいと判断されたときには、手順S21に示すように、ロープブレーキ12は正常に機能し得ると判断され、その旨が制御装置11から監視センタの入力部に送信される。したがって、監視センタにおいて、点検したロープブレーキ12は、正常に機能し得るものと把握することができる。
また、手順S20の判断で、モータ8の駆動トルクがトルク閾値の範囲以下のトルクと判断されたときには、手順S22に示すように、ロープブレーキ12は正常に機能し得るものではないと判断され、手順S23に示すように、制御装置11の警報装置から監視センタの入力部に異常発報が送信される。
異常発報を入力した監視センタは、手順S24に示すように、ロープブレーキ12の修理、あるいは交換が直ちに必要かどうか判断し、直ちに必要であれば手順S25に示すように、ロープブレーキ12の修理、あるいは交換を行う保守員を現地に急行させるようにする。また、直ぐには必要でないならば、手順S26に示すように、次回の定期検査時の点検において、ロープブレーキ12の修理あるいは交換を保守員に行なわせるようにする。
このように構成した他の実施形態は、前述した実施形態におけるのと略同等の作用効果が得られる他、タイマで設定された所定の時期毎に、自動的にロープブレーキ12の点検を行うことができる。
1 乗かご
2 つり合い重り
3 ロープ
6 メインシーブ
7 巻上機
8 モータ
9 ブレーキ装置
11 制御装置
12 ロープブレーキ
13 ロープブレーキ制御部
14 ロータリエンコーダ
15 携帯端末装置

Claims (5)

  1. 乗かご及びつり合い重りと、これらの乗かごとつり合い重りを連結するロープと、このロープを移動させる巻上機と、この巻上機を回転駆動するモータと、前記乗かごが所定階に着床したとき前記モータを制動するブレーキ装置と、前記モータの駆動、及び前記ブレーキ装置の駆動を制御する制御装置と、前記ブレーキ装置が作動して前記モータを制動し、前記乗かごの戸及び乗場戸が開いている状態で前記乗かごが移動したとき、前記制御装置の制御に応じて、前記ロープを把持して前記ロープの移動を阻止するように作動するロープブレーキとを備えたエレベータ装置において、
    前記制御装置は、
    前記ブレーキ装置を作動させて前記モータを制動し、前記乗かごの戸及び前記乗場戸を開き、かつ、前記ロープブレーキを作動させたロープブレーキ点検準備状態で、前記モータを駆動し、このモータの駆動トルクを、停止している前記乗かごが移動するまで増加させる処理を行うモータトルク増加制御部と、
    前記ロープブレーキ点検準備状態にあって、前記乗かごが移動したときの前記モータトルク増加制御部によって前記モータに与えられる駆動トルクが、前記ロープブレーキが正常に機能し得ると見做される予め設定されたトルク閾値の範囲よりも大きいトルクかどうかを判断するモータトルク判断部とを含むことを特徴とするエレベータ装置。
  2. 請求項1に記載のエレベータ装置において、
    前記制御装置の指令信号により前記ロープブレーキを作動させる制御を行うロープブレーキ制御部と、
    前記モータの回転を検出するロータリエンコーダとを備え、
    前記制御装置は、前記ロータリエンコーダから出力される信号により前記乗かごの移動を検出することを特徴とするエレベータ装置。
  3. 請求項2に記載のエレベータ装置において、
    前記制御装置に接続される携帯端末装置を備え、
    前記携帯端末装置は、
    前記ロープブレーキ制御部による前記ロープブレーキの作動を指示するロープブレーキ作動指示信号と、前記モータトルク増加制御部による前記モータの駆動トルクの増加処理の開始を指示するモータ作動開始指示信号とを前記制御装置に出力可能な出力部と、
    前記制御装置の前記モータトルク判断部における判断結果を入力可能な入力部とを有することを特徴とするエレベータ装置。
  4. 請求項2に記載のエレベータ装置において、
    前記制御装置に遠隔的に接続される監視センタを備え、
    前記監視センタは、
    前記ロープブレーキ制御部による前記ロープブレーキの作動を指示するロープブレーキ作動指示信号と、前記モータトルク増加制御部による前記モータの駆動トルクの増加処理の開始を指示するモータ作動開始指示信号とを前記制御装置に出力可能な出力部と、
    前記制御装置の前記モータトルク判断部における判断結果を入力可能な入力部とを有することを特徴とするエレベータ装置。
  5. 請求項4に記載のエレベータ装置において、
    前記制御装置は、前記モータトルク判断部で前記モータの駆動トルクが前記トルク閾値の範囲以下のときに、前記監視センタに異常を通報する警報装置を備え、
    前記監視センタは、当該監視センタの前記出力部から前記ロープブレーキ作動指示信号と前記モータ作動開始指示信号とを出力する時期を計時するタイマを有することを特徴とするエレベータ装置。
JP2015033195A 2015-02-23 2015-02-23 エレベータ装置 Pending JP2016155624A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015033195A JP2016155624A (ja) 2015-02-23 2015-02-23 エレベータ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015033195A JP2016155624A (ja) 2015-02-23 2015-02-23 エレベータ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016155624A true JP2016155624A (ja) 2016-09-01

Family

ID=56824860

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015033195A Pending JP2016155624A (ja) 2015-02-23 2015-02-23 エレベータ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016155624A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110650911A (zh) * 2017-05-25 2020-01-03 三菱电机株式会社 电梯的控制装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110650911A (zh) * 2017-05-25 2020-01-03 三菱电机株式会社 电梯的控制装置
CN110650911B (zh) * 2017-05-25 2021-11-16 三菱电机株式会社 电梯的控制装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5197745B2 (ja) エレベータ装置及びその運転方法
JP5452726B2 (ja) エレベータの運転モード切替システム
WO2010058453A1 (ja) エレベータ装置
JP5383664B2 (ja) エレベータ装置
JP6403894B2 (ja) エレベータ装置
WO2006103769A1 (ja) エレベータ装置
JP2008143614A (ja) エレベータの制御装置
JP2012153507A (ja) エレベータおよびエレベータの非常時運転方法
JP2011136837A (ja) エレベータシステム
JP4827465B2 (ja) エレベーター装置
JP2016155624A (ja) エレベータ装置
JP5220126B2 (ja) エレベータの安全回路装置
JP6655489B2 (ja) エレベーター
JP5511810B2 (ja) エレベータ装置
JP2015107845A (ja) エレベーターの保守点検用ブレーキ制御装置
JP2012006759A (ja) エレベータの戸開走行防止装置の点検方法ならびにエレベータ監視装置
JP6456267B2 (ja) エレベータドア装置およびエレベータ閉込救出方法
JP2014162621A (ja) エレベータの主ロープ検査装置
JP2018203498A (ja) エレベーター装置
JP5774166B2 (ja) エレベータ装置
JP2008105767A (ja) エレベータのブレーキ開放装置及びブレーキ開放方法並びにエレベータの改修方法
WO2021176547A1 (ja) エレベーターの安全制御システム、並びにそれを用いるエレベーター
JP6518583B2 (ja) エレベーター装置および閉じ込め救出運転方法
KR101783763B1 (ko) 윈드라스용 밴드 브레이크의 동작 제어장치 및 이를 이용한 동작 제어방법
WO2018235216A1 (ja) 電磁ブレーキ試験方法、および、エレベータ装置