JP2008105767A - エレベータのブレーキ開放装置及びブレーキ開放方法並びにエレベータの改修方法 - Google Patents

エレベータのブレーキ開放装置及びブレーキ開放方法並びにエレベータの改修方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エレベータの閉じ込め発生時に、戸閉状態を確実に検知した状態で、ブレーキ装置を開放することができるエレベータのブレーキ開放装置を得る。
【解決手段】エレベータのかごを駆動する駆動装置と、駆動装置に設けられエレベータの故障発生時にかごを停止させるブレーキ装置8と、閉じ込め発生時にブレーキ装置8を強制的に開放することが可能か否かを判定するブレーキ開放可否判定手段24とを備える。そして、上記ブレーキ開放可否判定手段24を、例えば、ブレーキ装置8を強制的に開放させるためのブレーキ開放指令が入力されているか否かを判定する開放指令入力判定部25と、かごの戸が全閉しているか否かを判定する戸全閉判定部26とにより構成し、開放指令入力判定部25によりブレーキ開放指令の入力有りが判定され、且つ、戸全閉判定部26によりかごの戸の全閉状態が判定された場合に、ブレーキ装置8を開放してかごを昇降可能な状態にする。
【選択図】図2

Description

この発明は、エレベータのかごが階間に停止して乗客がかご内に閉じ込められる、いわゆる閉じ込め発生時に、駆動装置のブレーキ装置を開放するブレーキ開放装置及びブレーキ開放方法、並びに、既設エレベータに上記ブレーキ開放装置の機能を付加するエレベータの改修方法に関するものである。
一般に、エレベータのかごは、主ロープによって釣合い重りと釣瓶式に懸架され、この主ロープの一部が巻き掛けられた巻上機の駆動綱車が回動することにより、駆動綱車の回動に連動して昇降路内を昇降する。かごを駆動する上記巻上機には、エレベータに故障が発生した場合等に備え、故障発生時に駆動綱車の回動を自動的に制止してかごを停止させるブレーキ装置が備えられている。
なお、実際にエレベータに故障が発生した場合等には、上記ブレーキ装置が動作することによって駆動綱車の回動が制止され、かごは通常運転時の停止位置とは無関係に強制的に昇降路内に停止される。この時、かごが階間に停止してしまうと、乗客がかご内に閉じ込められる、いわゆる閉じ込めが発生する。かかる場合、かご内の乗客を救出するためには、ブレーキ装置を強制的に開放することにより、かごと釣合い重りとの重量差を利用してかごを戸開可能な位置(高さ)まで移動させる方法が一般的である。そして、従来では、上記救出方法を実施するに際し、エレベータの保守管理会社等が所有する専用のブレーキ強制開放装置を巻上機や制御装置等に取り付けることにより、エレベータ保守員の手動操作によってブレーキ装置を強制的に開放し、かごを戸開可能な位置まで移動させていた。
しかし、上記ブレーキ強制開放装置は実際に殆ど使用されることがなく、エレベータの定期点検を実施している保守管理会社の保守員等であってもその取付位置や取付方法を完全に熟知している者は少ない。このため、ブレーキ強制開放装置を適正位置に取り付けて動作させるまでに多大な時間と手間とを要し、救助活動が著しく遅延するといった問題があった。
なお、かご内に閉じ込められた乗客を救出する際の従来技術として、エレベータのかご内に乗客が閉じ込められた際に、遠隔から巻上機のブレーキ装置を開放する開放指令を出力することにより電磁ブレーキをオン/オフし、かごを戸開可能な位置まで移動させるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−160441号公報
特許文献1記載のものでは、閉じ込め発生時に遠隔からの開放指令によってかごを戸開可能な位置まで移動させることができるため、救助活動を迅速に行うことが可能となる。しかし、何らかの理由によりかごの走行中に戸開が検知されてかごが停止し、閉じ込めが発生した場合等には、遠隔からの開放指令によって戸開状態のままかごの走行が再開される恐れがあった。例えば、かご戸に戸開を検知できない程度の薄い物が挟まれた状態で、走行が行われている場合、かご内の乗客が上記挟まれた物をかご戸から引き抜くと、その物を引き抜いた衝撃で戸開が検知され、かごが停止されることが考えられる。かかる場合、遠隔から開放指令が入力されると、戸開状態のままかごの走行が再開されてしまう可能性があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、エレベータの閉じ込め発生時に、戸閉状態を確実に検知した状態で、ブレーキ装置を開放することができるエレベータのブレーキ開放装置及びブレーキ開放方法を提供することである。
また、この発明の他の目的は、エレベータの閉じ込め発生時に戸閉状態を確実に検知した状態でブレーキ装置を開放することができるように、既設エレベータを改修するエレベータの改修方法を提供することである。
この発明に係るエレベータのブレーキ開放装置は、エレベータのかごを駆動する駆動装置と、駆動装置に設けられ、エレベータの故障発生時にかごを停止させるブレーキ装置と、閉じ込め発生時にブレーキ装置を強制的に開放することが可能か否かを判定するブレーキ開放可否判定手段と、を備え、ブレーキ開放可否判定手段は、ブレーキ装置を強制的に開放させるためのブレーキ開放指令が入力されているか否かを判定する開放指令入力判定部と、かごの戸が全閉しているか否かを判定する戸全閉判定部とを有し、開放指令入力判定部によりブレーキ開放指令の入力有りが判定され、且つ、戸全閉判定部によりかごの戸の全閉状態が判定された場合に、ブレーキ装置を開放してかごを昇降可能な状態にするものである。
この発明に係るエレベータのブレーキ開放方法は、エレベータの故障発生時にかごを停止させるブレーキ装置を、強制的に開放させるためのブレーキ開放指令が入力されているか否かを判定するステップと、かごの戸が全閉しているか否かを判定するステップと、ブレーキ開放指令の入力有りが判定され、且つ、かごの戸の全閉状態が判定された場合に、ブレーキ装置を開放してかごを昇降可能な状態にするステップと、とを備えたものである。
この発明に係るエレベータの改修方法は、エレベータのかごを駆動する駆動装置と、駆動装置に設けられ、エレベータの故障発生時にかごを停止させるブレーキ装置と、を備えた既設エレベータに、閉じ込め発生時にブレーキ装置を強制的に開放することが可能か否かを判定するブレーキ開放可否判定手段を新たに付加し、ブレーキ開放可否判定手段は、ブレーキ装置を強制的に開放させるためのブレーキ開放指令が入力されているか否かを判定する開放指令入力判定部と、かごの戸が全閉しているか否かを判定する戸全閉判定部とを有し、開放指令入力判定部によりブレーキ開放指令の入力有りが判定され、且つ、戸全閉判定部によりかごの戸の全閉状態が判定された場合に、ブレーキ装置を開放してかごを昇降可能な状態にするものである。
この発明によれば、エレベータの閉じ込め発生時に、戸閉状態を確実に検知した状態で、ブレーキ装置を開放することができる。
また、この発明によれば、エレベータの閉じ込め発生時に戸閉状態を確実に検知した状態でブレーキ装置を開放することができるように、既設エレベータを改修することができる。
この発明をより詳細に説明するため、添付の図面に従ってこれを説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベータ装置を示す側面図である。図1において、1は建築物に設けられたエレベータ昇降路、2は昇降路1の上方に設けられた機械室、3は昇降路1内を昇降するかご、4は昇降路1内をかご3とは互いに逆方向に昇降する釣合い重り、5はかご3と釣合い重り4とを釣瓶式に懸架する主ロープ、6は機械室2内に設けられ、かご3を駆動する駆動装置からなる巻上機、7は機械室2内に設けられ、巻上機6等のエレベータ主要機器に接続されて、エレベータの全体制御を司る制御装置である。そして、上記巻上機6の駆動綱車に主ロープ5の一部が巻き掛けられることにより、駆動綱車の回動に連動してかご3が昇降路1内を昇降する。
また、上記巻上機6には、エレベータに故障が発生した場合等に備え、故障発生時に駆動綱車の回動を自動的に制止してかご3を停止させるブレーキ装置8が設けられている。なお、何らかの理由によりエレベータに故障が発生した場合等には、ブレーキ装置8が動作することによって駆動綱車の回動が制止され、かご3は通常運転時の停止位置とは無関係に強制的に昇降路1内に停止される。図1は、ブレーキ装置8が動作することによりかご3が通常運転時の停止位置ではない乗場9間に停止して、乗客10がかご3内に閉じ込められた状態を示したものである。
11はエレベータの保守管理会社等の保守員が所持する保守端末装置、いわゆる保守ツールである。この保守ツール11は、エレベータの定期点検作業や異常発生時の点検作業を実施する保守員によって使用されるものであり、例えば、制御装置7等の所定位置に接続され、所定の装置を動作させるための動作指令の出力や、計測装置や安全装置等からの各種情報の入力が行われる。また、上記保守ツール11は、閉じ込め発生時に制御装置7等の所定位置に接続され、ブレーキ装置8を強制的に開放させるためのブレーキ開放指令を出力する。12はかご3に設けられ、かご3内を撮影するかご内カメラである。なお、かご内カメラ12によって撮影された映像は、例えば、エレベータを遠隔監視する監視センター内の表示画面や、制御装置7に接続された保守ツール11の表示画面に表示される。
次に、エレベータのかご3が階間に停止して乗客10がかご3内に閉じ込められた際に、巻上機6のブレーキ装置8を開放するブレーキ開放装置の構成について具体的に説明する。図2はこの発明の実施の形態1におけるエレベータのブレーキ開放装置を示すブロック構成図、図3はこの発明の実施の形態1におけるエレベータのブレーキ開放装置の動作を示すフローチャートである。
図2において、エレベータの全体制御を司る制御装置7には、例えば、上記ブレーキ装置8、巻上機6の駆動綱車を駆動するためのモータ13、モータ13の出力軸の回転数を検出するパルスタコメータ14、かご3が各乗場9に着床した際に動作するスイッチ15、かご3内に設けられたかご内押し釦16、各乗場9に設けられた乗場押し釦17等が接続されている。そして、制御装置7は、ブレーキ装置8やモータ13等に対しては、その動作を制御するための動作指令を出力し、パルスタコメータ14、スイッチ15、かご内押し釦16、乗場押し釦17等からは、検出情報や呼び登録情報が入力される。
また、上記制御装置7には、ブレーキ装置8の制動動作及び開放動作を制御するためにブレーキ装置8に対して動作指令(制動指令及び開放指令)を出力するブレーキ動作指令部18と、モータ13の回動を制御するためにモータ13に対して動作指令を出力するモータ運転指令部19と、パルスタコメータ14の検出情報、即ち、モータ13の出力軸の回転数情報に基づいて、かご3の移動量を検出する移動量検出部20と、スイッチ15の検出情報に基づいて、かご3の着床階を検出する階床検出部21と、かご内押し釦16及び乗場押し釦17から入力される呼び登録情報に基づいて、かご3の呼び登録の状態を検出する呼び登録状態検出部22といった各種指令部や検出部が備えられている。そして、上記指令部及び検出部18乃至22等が接続されたエレベータ運行指令部23により、エレベータの現在状況及び登録状況が判断されて、ブレーキ動作指令部18やモータ運転指令部19の制御が行われる。
また、制御装置7内には、閉じ込め発生時にブレーキ装置8を強制的に開放してかご3を移動させることが可能か否かを判定するブレーキ開放可否判定手段24が備えられている。このブレーキ開放可否判定手段24は、ブレーキ動作指令部18及びブレーキ装置8間に接続され、特に、ブレーキ装置8を強制的に開放させることによる2次的被害の発生の有無によって、ブレーキ装置8の開放の可否を判定する。そして、閉じ込め発生時にブレーキ装置8を強制的に開放させることが可能と判定した場合には、ブレーキ装置8を開放して、かご3を昇降可能な状態とする。
例えば、上記ブレーキ開放可否判定手段24には、閉じ込め発生時にブレーキ開放指令が入力されているか否かを判定する開放指令入力判定部25と、かご3の戸が全閉しているか否かを判定する戸全閉判定部26と、ブレーキ装置8に故障が発生しているか否かを判定するブレーキ故障判定部27とが備えられ、上記開放指令入力判定部25によりブレーキ開放指令の入力有りが判定され、且つ、上記戸全閉判定部26によりかご3の戸が全閉していると判定され、且つ、上記ブレーキ故障判定部27によりブレーキ装置8の故障無しが判定された場合に、ブレーキ装置8を強制的に開放させることが可能と判定する。なお、戸全閉判定部26による判定は、戸開状態のままかご3が走行されることを防止するため、ブレーキ故障判定部27による判定は、かご3の走行を開始した際の各種2次的被害の発生を防止するために実施されるものである。
次に、図3に基づいて、上記構成を有するエレベータのブレーキ開放装置の動作について説明する。図3において、エレベータのかご3が階間に停止して乗客10がかご3内に閉じ込められる、いわゆる閉じ込めが発生すると(ステップS101)、通報を受けたエレベータの保守管理会社等から保守員(救出員)が派遣される。なお、エレベータ保守員は、救助に向かう際に、通常時のエレベータ定期点検で使用する保守ツール11を携帯する。
保守員は、閉じ込めが発生したエレベータに到着した後、かご3内に閉じ込められた乗客10を救出するため、所定の条件下でブレーキ装置8を強制的に開放させることにより、かご3と釣合い重り4との重量差を利用して、かご3を戸開可能な位置(高さ)まで移動させる。具体的には、先ず、保守ツール11を制御装置7に接続し、保守ツール11から制御装置7に対してブレーキ開放指令を送信する(ステップS102)。保守ツール11から送信されたブレーキ開放指令は、エレベータ運行指令部23、ブレーキ動作指令部18を介してブレーキ開放可否判定手段24に入力される。
ブレーキ開放可否判定手段24では、保守ツール11からブレーキ開放指令が入力されることにより、開放指令入力判定部25によってブレーキ開放指令の入力有りが判定される。また、開放指令入力判定部25によってブレーキ開放指令の入力有りが判定されると、戸全閉判定部26によってかご3の戸が全閉しているか否かの判定が、また、ブレーキ故障判定部27によりブレーキ装置8に故障が発生しているか否かの判定が行われる。そして、戸全閉判定部26によりかご3の戸の全閉状態が判定され、ブレーキ故障判定部27によりブレーキ装置8の故障無しが判定されると、ブレーキ開放可否判定手段24は、ブレーキ装置8を強制開放することが可能であると判定して(ステップS103)、ブレーキ装置8を開放し、かご3を昇降可能な状態にする(ステップS104)。
また、ステップS103において、ブレーキ開放可否判定手段24によりブレーキ装置8を強制的に開放することができないと判定された場合には、ブレーキ開放可否判定手段24により、入力されたブレーキ開放指令が破棄されて(ステップS105)、動作が終了する。なお、ブレーキ開放可否判定手段24は、例えば、開放指令入力判定部25によってブレーキ開放指令が入力されていないと判定された場合、戸全閉判定部26によってかご3の戸が全閉状態ではないと判定された場合、ブレーキ故障判定部27によってブレーキ装置8に故障が発生していると判定された場合の何れか一つでも当てはまる場合に、ブレーキ装置8を強制開放することはできないと判定する。
一方、ブレーキ開放可否判定手段24は、ステップS104においてブレーキ装置8を開放した後も、ブレーキ装置8が開放状態である間は、ブレーキ装置8を強制的に開放することができるか否かを判定する。即ち、ブレーキ開放可否判定手段24は、ブレーキ装置8の開放を継続させることが可能であるか否かを判定する。そして、ブレーキ開放可否判定手段24は、ブレーキ装置8の開放が継続可能であると判定する間は、ブレーキ装置8の開放状態を継続させる。具体的には、ブレーキ開放可否判定手段24は、開放指令入力判定部25によってブレーキ開放指令の入力有りが判定され(ステップS106)、且つ、戸全閉判定部26によるかご3の戸の全閉状態の判定及びブレーキ故障判定部27によるブレーキ装置8の故障無しの判定(ステップS107)がなされた場合に、ブレーキ装置8の開放を継続させることが可能である判定する。
また、ステップS106においてブレーキ開放指令の入力無しが判定された場合、又は、ステップS107においてかご3の戸が全閉状態ではないと判定された場合或いはブレーキ装置8に故障が発生したと判定された場合には、ブレーキ開放可否判定手段24によってブレーキ装置8の開放が継続不可であると判定される。かかる場合には、ブレーキ装置8が制動動作した後(ステップS108)、入力されたブレーキ開放指令が破棄される(ステップS105)。
この発明の実施の形態1によれば、エレベータの閉じ込めが発生した場合でも、ブレーキ装置8を強制的に開放するに際し、戸閉状態を確実に検出することができ、かご3の戸が開いた状態のままかご3の救出走行が行われることを確実に防止することが可能となる。また、閉じ込め発生時におけるブレーキ装置8の開放動作及び制動動作を、エレベータ保守管理会社等の保守員が、使い慣れた保守ツール11によって実施することができる。このため、救出のために派遣された保守員がエレベータに到着してからブレーキ開放指令等を送信するまでに要する時間を大幅に短縮することが可能であり、迅速な救出活動を実施することが可能となる。
また、保守員が所有する保守ツール11は、閉じ込め発生時においても、通常のエレベータ定期点検時と同様に、移動量検出部20や階床検出部21等からの各種情報を取得して、かご3の移動速度や現在のかご3の位置を表示画面に表示させることができるように構成される。また、保守ツール11は、かご内カメラ12によって撮影されたかご3内の映像も表示画面に表示させることができるように構成される。したがって、保守員は、表示画面に表示された各種情報の内容及び映像を確認しながらブレーキ開放指令の送信、即ち、ブレーキ装置8の開放操作を実施でき、より安全且つ確実な救出活動を実現することが可能となる。したがって、例えば、開放指令入力判定部25を、保守ツール11から送信されたブレーキ開放指令が入力された場合のみ、ブレーキ開放指令の入力有りと判定するように構成し、上記効果を担保させるようにしても良い。
なお、実施の形態1においては、ブレーキ開放可否判定手段24を制御装置7内に配置して、ブレーキ開放指令を保守ツール11から送信するように構成したが、上記ブレーキ開放可否判定手段24は、保守ツール11内に備えるように構成しても良い。かかる場合には、ブレーキ装置8の強制開放に際し戸閉状態を確認することができない既設エレベータにおいて閉じ込めが発生した場合でも、上記機能を備えた保守ツール11を制御装置7に接続することにより、上記効果を奏することが可能となる。
また、ブレーキ装置8の強制開放に際し戸閉状態を確認することができない既設エレベータに対しては、上記ブレーキ開放可否判定手段24の機能を制御装置7に付加したり、ブレーキ開放可否判定手段24の機能を備えた装置を新設したりすることにより、容易に対応させることが可能である。即ち、エレベータのかご3を駆動する駆動装置と、駆動装置に設けられ、エレベータの故障発生時にかご3を停止させるブレーキ装置8とを備えた既設エレベータに対しては、閉じ込め発生時にブレーキ装置8を強制的に開放することが可能か否かを判定するブレーキ開放可否判定手段24を新たに付加すれば良い。この時、新設するブレーキ開放可否判定手段24の構成を実施の形態1と同様にすれば、上記と同様の効果を奏することが可能となる。
この発明の実施の形態1におけるエレベータ装置を示す側面図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータのブレーキ開放装置を示すブロック構成図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータのブレーキ開放装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 昇降路、 2 機械室、 3 かご、 4 釣合い重り、 5 主ロープ、
6 巻上機、 7 制御装置、 8 ブレーキ装置、 9 乗場、 10 乗客、
11 保守ツール、 12 かご内カメラ、 13 モータ、
14 パルスタコメータ、 15 スイッチ、 16 かご内押し釦、
17 乗場押し釦、 18 ブレーキ動作指令部、 19 モータ運転指令部、
20 移動量検出部、 21 階床検出部、 22 呼び登録状態検出部、
23 エレベータ運行指令部、 24 ブレーキ開放可否判定手段、
25 開放指令入力判定部、 26 戸全閉判定部、 27 ブレーキ故障判定部

Claims (7)

  1. エレベータのかごを駆動する駆動装置と、
    前記駆動装置に設けられ、エレベータの故障発生時に前記かごを停止させるブレーキ装置と、
    閉じ込め発生時に前記ブレーキ装置を強制的に開放することが可能か否かを判定するブレーキ開放可否判定手段と、
    を備え、
    前記ブレーキ開放可否判定手段は、
    前記ブレーキ装置を強制的に開放させるためのブレーキ開放指令が入力されているか否かを判定する開放指令入力判定部と、
    前記かごの戸が全閉しているか否かを判定する戸全閉判定部と
    を有し、前記開放指令入力判定部によりブレーキ開放指令の入力有りが判定され、且つ、前記戸全閉判定部により前記かごの戸の全閉状態が判定された場合に、前記ブレーキ装置を開放して前記かごを昇降可能な状態にすることを特徴とするエレベータのブレーキ開放装置。
  2. ブレーキ開放可否判定手段は、
    ブレーキ装置に故障が発生しているか否かを判定するブレーキ故障判定部
    を更に備え、開放指令入力判定部によりブレーキ開放指令の入力有りが判定され、且つ、戸全閉判定部によりかごの戸の全閉状態が判定され、且つ、前記ブレーキ故障判定部により前記ブレーキ装置の故障無しが判定された場合に、前記ブレーキ装置を開放して前記かごを昇降可能な状態にすることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのブレーキ開放装置。
  3. 開放指令入力判定部は、エレベータの保守端末装置から送信されたブレーキ開放指令が入力された場合のみ、ブレーキ開放指令の入力有りを判定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータのブレーキ開放装置。
  4. ブレーキ開放可否判定手段は、エレベータの保守端末装置に備えられたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータのブレーキ開放装置。
  5. エレベータの故障発生時にかごを停止させるブレーキ装置を、強制的に開放させるためのブレーキ開放指令が入力されているか否かを判定するステップと、
    前記かごの戸が全閉しているか否かを判定するステップと、
    ブレーキ開放指令の入力有りが判定され、且つ、前記かごの戸の全閉状態が判定された場合に、前記ブレーキ装置を開放して前記かごを昇降可能な状態にするステップと、
    を備えたことを特徴とするエレベータのブレーキ開放方法。
  6. ブレーキ装置に故障が発生しているか否かを判定するステップ
    を更に備え、
    ブレーキ開放指令の入力有りが判定され、且つ、前記かごの戸の全閉状態が判定され、且つ、前記ブレーキ装置の故障無しが判定された場合に、前記ブレーキ装置を開放して前記かごを昇降可能な状態にすることを特徴とする請求項5に記載のエレベータのブレーキ開放方法。
  7. エレベータのかごを駆動する駆動装置と、
    前記駆動装置に設けられ、エレベータの故障発生時に前記かごを停止させるブレーキ装置と、
    を備えた既設エレベータに、
    閉じ込め発生時に前記ブレーキ装置を強制的に開放することが可能か否かを判定するブレーキ開放可否判定手段を新たに付加し、
    前記ブレーキ開放可否判定手段は、
    前記ブレーキ装置を強制的に開放させるためのブレーキ開放指令が入力されているか否かを判定する開放指令入力判定部と、
    前記かごの戸が全閉しているか否かを判定する戸全閉判定部と
    を有し、前記開放指令入力判定部によりブレーキ開放指令の入力有りが判定され、且つ、前記戸全閉判定部により前記かごの戸の全閉状態が判定された場合に、前記ブレーキ装置を開放して前記かごを昇降可能な状態にすることを特徴とするエレベータの改修方法。
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