JP2016154593A - 水解性シートの製造方法 - Google Patents
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かかるウェットシートにおいては、拭取り作業時の洗浄剤が含浸された湿潤状態において破れない紙力と、トイレ等に流した際に配管等に詰まらない程度の水解性を確保することが求められるところであるが、これらを効果的に達成する一つの技術として、その基材紙としてカルボキシメチルセルロース(以下、CMCと記述する)を含む水溶性バインダー等を添加した水解性シートを用いることが知られている。
複数の原紙がプライ加工されてなる水解性シートの製造方法であって、
水溶性バインダーを含んでいない複数の原紙をプライ加工するプライ加工工程と、
プライ加工されたシートに対してバインダー溶液を付与する溶液付与工程と、
前記バインダー溶液を付与されたシートを乾燥させる乾燥工程と、
前記乾燥工程で乾燥させた前記シートを所定幅にスリットし巻き取る巻取り工程と、
を含み、
前記溶液付与工程は、プライ加工されたシートの両方の外面(シートをプライ加工した時に、シート同士が対向しない面)に対応して設けられたスプレーノズルから前記バインダー溶液を対応する外面に噴射することを特徴とする。
複数の原紙がプライ加工されてなる水解性シートの製造方法であって、
水溶性バインダーを含んでいない複数の原紙のうち、前記水解性シートの表面及び裏面となる原紙のそれぞれの面に対してバインダー溶液を付与する溶液付与工程と、
前記複数の原紙をプライ加工するプライ加工工程と、
プライ加工されたシートを乾燥させる乾燥工程と、
前記乾燥工程で乾燥させた前記シートを所定幅にスリットし巻き取る巻取り工程と、
を含み、
前記溶液付与工程は、前記水解性シートの表面及び裏面となる原紙のそれぞれの面に対応して設けられたスプレーノズルから前記バインダー溶液を対応する原紙に噴射することを特徴とする。
請求項1または2に記載の水解性シートの製造方法であって、
前記溶液付与工程に用いるスプレーノズルは、二流体方式のノズルであることを特徴とする。
請求項3に記載の水解性シートの製造方法であって、
前記スプレーノズルによる前記バインダー溶液の噴射圧が1.5MPa以上であることを特徴とする。
請求項1または2に記載の水解性シートの製造方法であって、
前記溶液付与工程に用いるスプレーノズルは、一流体方式のノズルであることを特徴とする。
請求項5に記載の水解性シートの製造方法であって、
前記スプレーノズルによる前記バインダー溶液の噴射圧が1.5MPa以下であることを特徴とする。
請求項4または6に記載の水解性シートの製造方法であって、
前記スプレーノズルにより噴射されるバインダー溶液の粘度が400〜1200MPa.sであることを特徴とする。
請求項1〜7の何れか一項に記載の水解性シートの製造方法であって、
水溶性バインダーを含んでいない原紙のそれぞれの目付が15〜75gsmであり、
プライ加工された水溶性バインダーを含むシートの目付けが30〜150gsmであることを特徴とする。
従って、ワイプに加工して拭いても各外面の表面が破れにくい十分な表面強度を持ち、また、適度な引張り強度を有する一体化した水解性シートを得ることができる。
従って、ワイプに加工して拭いても各外面の表面が破れにくい十分な表面強度を持ち、また、適度な引張り強度を有する一体化した水解性シートを得ることができる。
連続乾燥原紙1Aは、例えば、既知のパルプ繊維等を主原料とする抄紙原料を抄造してなる薄葉紙、クレープ紙が好適に用いられる。連続乾燥原紙1Aの抄造工程は本発明では限定されるものではない。既知の抄造設備、抄造方法により製造できる。好適には、湿紙の搬送にフェルトを用い、一つのヤンキードライヤーを有する設備である。
連続乾燥原紙1Aは、プライ加工・バインダー溶液付与・乾燥・スリット・巻き取り工程を経て、プライ加工された水解紙となり、別のワイプ等加工工程でエンボス・裁断・折り・薬液含浸等の工程を経て、トイレ・掃除用・からだ拭きなどの水に溶けるワイプ等に加工される。これらの工程で、必要な強度・嵩高さ・表面の凹凸等が付与されるが、連続乾燥原紙1Aの目付けが15〜75gsmであれば、プライ加工された状態では30〜150gsmであり、ワイプ等の加工工程での折り・裁断・エンボス・薬液含浸など加工適正が良く、また、調整しやすく、加工条件を調整することで、ワイプとして必要な強度・嵩高さ・表面の凹凸など、用途に応じた品質を得られることができる。
次いで、本発明にかかるプライ加工工程について説明する。本発明のプライ加工工程では、図1に示すように、原反ロール1から連続的に繰り出される各連続乾燥原紙1A,1Aを、その連続方向に沿ってプライ加工しプライ連続シート1Bとする重ね合わせ部2に供給される。重ね合わせ部2は、一対のロールで構成され、各連続原紙1A,1Aをプライ加工し、プライ加工されたプライ連続シート1Bを形成する。なお、連続乾燥原紙1A,1A同士を重ね合わせる際に、連続乾燥原紙1A,1A同士がずれにくくなるように、ピンエンボス(コンタクトエンボス)で軽く留めておいてもよい。
次いで、本発明が対象とするバインダー溶液について説明する。本発明にかかるバインダー溶液は、カルボキシルメチルセルロース(CMC)を含むものである。この本発明にかかるバインダー溶液中におけるカルボキシルメチルセルロースの濃度としては、1〜30重量%、好ましくは、2.0〜15重量%とする。
カルボキシル基を有する水溶性バインダーは、水中で容易にカルボキシラートを生成するアニオン性の水溶性バインダーである。その例としては多糖誘導体、合成高分子、天然物が挙げられる。多糖誘導体としてはカルボキシメチルセルロースの塩、カルボキシエチルセルロース又はその塩、カルボキシメチル化デンブン又はその塩などが挙げられ、特にカルボキシメチルセルロースのアルカリ金属塩が好ましい。
次いで、本発明にかかる溶液付与工程ついて説明する。本発明の溶液付与工程では、図1に示すように、プライ連続シート1Bの両方の外面(連続乾燥原紙1A,1Aをプライ加工した時に連続乾燥原紙1A,1A同士が対向しない面)に二流体方式または一流体方式のノズルの各スプレーノズル3,3により上述のバインダー溶液を噴霧する。
プライ加工工程においてプライ加工された直後のプライ連続シート1Bは、連続乾燥原紙1A,1Aが単に重なっているに過ぎないため、溶液付与工程においてプライ連続シート1Bの両面から、バインダー溶液をスプレーノズル3,3で塗布すると、連続乾燥原紙1A,1Aが離れた状態でバインダー溶液を付与する場合(図2(a)参照)と実質的に同様であり、バインダー溶液が厚さ方向に浸透し、搬送中にシート同士が密着し、スリット・巻取り工程で圧着する中で、さらに浸透するのである。
本実施形態で二流体方式のスプレーノズルを使用する場合、プライ加工されたプライ連続シート1Bの各々の外面に高い圧力(噴射圧1.5MPa以上)でバインダー溶液(粘度400〜1200MPa.s)を塗布するので、シートの厚さ方向にバインダー溶液を含浸させやすい。
次いで、本発明にかかる乾燥工程について説明する。本発明にかかる乾燥工程では、図1に示すように、乾燥設備4において、上述の連続シート1Cのバインダー溶液中の不溶な液分を蒸発させて、有効成分、特にCMCを繊維に対して定着させる。乾燥設備4としては、連続シート1Cに対して熱風を吹き付けて乾燥させるフード付きドライヤー設備が利用できる。乾燥工程を通過する連続シート1Cは、搬送中にシート同士が密着し、対向するシート面に浸透した水溶性バインダーにより、対向面同士が接着されていく。なお、シート同士をより密着させるために、プレスロールやターンロールを設置し、乾燥工程前に当該プレスロールや当該ターンロールに連続シート1Cを通しても良い。
次いで、本発明にかかるスリット・巻き取り工程について説明する。本発明にかかるスリット・巻取り工程では、プライ加工された連続水解性シート1Dをオフラインの加工機で加工する際の原反とするために、上述の乾燥工程で乾燥されCMCの定着が図られた連続水解性シート1Dをテンションを調整しながら、スリッター5で所定の幅にスリットし、ワインダー設備6において、巻き取ることとなる。巻き取り速度は、プライ加工工程、溶液付与工程、乾燥工程を考慮して適宜定める。過度に早いとシートの破断が生じ、過度に遅いと皺が発生するのでこれに留意する。
スリット・巻き取り工程で、プライ加工された連続水解性シート1Dが圧着されることにより、連続水解性シート1Dがより一体化され、1枚相当のシートとなる。
以上の各工程を経ることにより、本発明の水解性シートが製造される。
水溶性バインダーを含んでいない水解紙(連続乾燥原紙1A,1A)を上述のプライ加工工程にて2プライ加工し、次いで、上述の溶液付与工程にて、2プライ加工された連続シート1Bの両方の外面に二流体方式または一流体方式のノズルの各スプレーノズル3,3によりバインダー溶液を噴霧し、次いで、上述の乾燥工程にて、バインダー溶液が噴霧された連続シート1Cを乾燥させ、次いで、スリット・巻き取り工程にて、所定の幅にスリットし、巻き取った後の連続水解性シート1Dにて、バインダー溶液の塗布面の均一性、浸透性、及びバインダー塗布後のシートの水解性について評価を行った。
なお、各条件の値は、JISに基づく試験方法で測定されたものである。
その他条件
バインダー噴霧量:含有されるCMC噴霧量がドライの原紙重量に対し、1.0%相当
バインダー溶液中のCMC(エーテル化度1.0)の濃度:3.25重量%
バインダー溶液の成分:CMC、水
バインダー溶液の粘度:520 MPa・s
また、実施例2−1、実施例2−2、及び実施例2−3は、本実施形態に対応しており、一流体方式のスプレーノズルによりバインダー溶液が噴霧されたシートを使用した。具体的には、実施例2−1は、スプレー圧2.0MPaでバインダー溶液が噴霧されたシートを使用した。実施例2−2は、スプレー圧1.5MPaでバインダー溶液が噴霧されたシートを使用した。実施例2−3は、スプレー圧1.0MPaでバインダー溶液が噴霧されたシートを使用した。なお、実施例2−1、実施例2−2、及び実施例2−3のシートは、表1に示すシートIを2プライ加工したものである。
バインダー溶液の浸透性の評価方法としては、バインダー溶液を塗布した水解紙を後加工としてエンボス加工を施し、エンボスロールの山と山との間に紙粉がたまるか否かを観察した。紙粉がほとんど溜まらない場合を「◎」、ややたまる場合を「○」、たまる場合を「△」、紙粉が大量にたまる場合を「×」、として評価した。
1.スターラー、回転子、ビーカー、水(20℃±5)、ストップウォッチを用意する。
2.スターラーの上に水の入ったビーカーを設置し、回転数を600に設定する。
3.原紙(バインダー溶液塗布後のシート)をダンベルカッターで114mm角 にカットする。
4.2プライのシートは、1枚ずつ剥がし、丸めて水に投入する。一方、1プライのシ ートは、そのまま丸めて水に投入する。
5.回転数が600から490〜590の間に落ちたタイミングで、ストップウォッチ での計測をスタートする。
6.回転数が540以上に復帰した時点で時間の計測を終了し、計測時間(秒)を記録 する。
7.計測時間(秒)が70秒以下であれば、「○」として評価した。
つまり、スプレー圧の条件が2.0MPaである場合、バインダー溶液の塗布面の均一性、及び、バインダー溶液の浸透性に関しては、実施例1−1が最も高い評価結果を得ることができた。
なお、水解性に関しては、実施例1−1、比較例1−1−1、比較例1−1−2、比較例1−1−3とも評価結果が「○」であった。
つまり、スプレー圧の条件が1.5MPaである場合、バインダー溶液の塗布面の均一性、及び、バインダー溶液の浸透性に関しては、実施例1−2が最も高い評価結果を得ることができた。
なお、水解性に関しては、実施例1−2、比較例1−2−1、比較例1−2−2、比較例1−2−3とも評価結果が「○」であった。
なお、水解性に関しては、実施例1−3、比較例1−3−1、比較例1−3−2、比較例1−3−3とも評価結果が「○」であった。
つまり、スプレー圧の条件が2.0MPaである場合、バインダー溶液の塗布面の均一性、及び、バインダー溶液の浸透性に関しては、実施例2−1が最も高い評価結果を得ることができた。
なお、水解性に関しては、実施例2−1、比較例2−1−1、比較例2−1−2、比較例2−1−3とも評価結果が「○」であった。
つまり、スプレー圧の条件が1.5MPaである場合、バインダー溶液の塗布面の均一性、及び、バインダー溶液の浸透性に関しては、実施例2−2が最も高い評価結果を得ることができた。
なお、水解性に関しては、実施例2−2、比較例2−2−1、比較例2−2−2、比較例2−2−3とも評価結果が「○」であった。
つまり、スプレー圧の条件が1.0MPaである場合、バインダー溶液の塗布面の均一性、及び、バインダー溶液の浸透性に関しては、実施例2−3が最も高い評価結果を得ることができた。
なお、水解性に関しては、実施例2−3、比較例2−3−1、比較例2−3−2、比較例2−3−3とも評価結果が「○」であった。
従って、ワイプに加工して拭いても各外面の表面が破れにくい十分な表面強度を持ち、また、適度な引張り強度を有する一体化した水解性シートを得ることができる。
本実施形態において、図2(a) に示すように、抄造された原紙を巻取った複数(例えば、2本)の原反ロール1,1からそれぞれ繰り出される連続乾燥原紙1A,1Aの各シートの外面(各シートが対向しない面)に、ニ流体方式または一流体方式のスプレーノズル3,3でバインダー溶液を付与し、直後にバインダー溶液が付与された各連続原紙1A´,1A´をプライ加工し、連続シート1Cを乾燥させ、スリットし巻き取る工程としても良い。
水解性シートの表面及び裏面となる水溶性バインダーを含んでいない2枚の水解紙(連続乾燥原紙1A,1A:上記実施形態の実施例と同一)のそれぞれの面に対応して設けられた各スプレーノズル3,3からバインダー溶液を対応する水解紙に噴霧し、次いで、2枚の水解紙をプライ加工し、次いで、連続シート1Cを乾燥させ、次いで、所定の幅にスリットし、巻き取った後の連続水解性シート1Dにて、バインダー溶液の塗布面の均一性、浸透性、及びバインダー塗布後のシートの水解性について評価を行った。なお、その他の条件は、上記実施形態の実施例と同一であるため、その説明は省略する。
また、実施例4−1、実施例4−2、及び実施例4−3は、上記変形例1に対応しており、一流体方式のスプレーノズルによりバインダー溶液が噴霧されたシートを使用した。具体的には、実施例4−1は、スプレー圧2.0MPaでバインダー溶液が噴霧されたシートを使用した。実施例4−2は、スプレー圧1.5MPaでバインダー溶液が噴霧されたシートを使用した。実施例4−3は、スプレー圧1.0MPaでバインダー溶液が噴霧されたシートを使用した。なお、実施例4−1、実施例4−2、及び実施例4−3のシートは、表1に示すシートIを2プライ加工したものである。
つまり、スプレー圧の条件が2.0MPaである場合、バインダー溶液の塗布面の均一性、及び、バインダー溶液の浸透性に関しては、実施例3−1が最も高い評価結果を得ることができた。
なお、水解性に関しては、実施例3−1、比較例3−1−1、比較例3−1−2、比較例3−1−3とも評価結果が「○」であった。
つまり、スプレー圧の条件が1.5MPaである場合、バインダー溶液の塗布面の均一性、及び、バインダー溶液の浸透性に関しては、実施例3−2が最も高い評価結果を得ることができた。
なお、水解性に関しては、実施例3−2、比較例3−2−1、比較例3−2−2、比較例3−2−3とも評価結果が「○」であった。
つまり、スプレー圧の条件が1.0MPaである場合、バインダー溶液の浸透性に関しては、実施例3−3の評価結果自体は「△」と低いが、上記のように比較例3−3−1から3−3−3はいずれも「×」であり、実施例3−3では、比較例3−3−1から3−3−3に比べてバインダー溶液の浸透性を向上させることができた。すなわち、スプレー圧の条件が1.0MPaである場合、バインダー溶液の塗布面の均一性、及びバインダー 溶液の浸透性に関しては、実施例3−3が最も高い評価結果を得ることができた。
なお、水解性に関しては、実施例3−3、比較例3−3−1、比較例3−3−2、比較例3−3−3とも評価結果が「○」であった。
つまり、スプレー圧の条件が2.0MPaである場合、バインダー溶液の塗布面の均一性、及び、バインダー溶液の浸透性に関しては、実施例4−1が最も高い評価結果を得る ことができた。
なお、水解性に関しては、実施例4−1、比較例4−1−1、比較例4−1−2、比較例4−1−3とも評価結果が「○」であった。
つまり、スプレー圧の条件が1.5MPaである場合、バインダー溶液の塗布面の均一性、及び、バインダー溶液の浸透性に関しては、実施例4−2が最も高い評価結果を得ることができた。
なお、水解性に関しては、実施例4−2、比較例4−2−1、比較例4−2−2、比較例4−2−3とも評価結果が「○」であった。
つまり、スプレー圧の条件が1.0MPaである場合、バインダー溶液の塗布面の均一性、及び、バインダー溶液の浸透性に関しては、実施例4−3が最も高い評価結果を得ることができた。
なお、水解性に関しては、実施例4−3、比較例4−3−1、比較例4−3−2、比較例4−3−3とも評価結果が「○」であった。
従って、各外面の表面強度が強く、ワイプに加工して拭いても表面が破れにくい十分な強さを持ち、適度な引張り強度を有する一体化した水解性シートを得ることができる。
本実施形態において、図2(b)に示すように、各原反ロール1,1から連続的に繰り出される各連続乾燥原紙1A,1Aの対向面に対しても、二流体方式または一流体方式のスプレーノズル3,3から上述のバインダー溶液を噴霧するようにしても良い。これにより、搬送中にシート同士が密着し、巻取り工程で圧着する中でさらに浸透するのである。
本実施形態において、図2(c)に示すように、プライ加工工程において、バインダー溶液が付与された各連続原紙1A´,1A´の間に当該バインダー溶液を付与しない連続乾燥原紙1Aを挟み込み3プライ加工するようにしても良い。なお、各連続原紙1A´,1A´の間に挟み込む連続乾燥原紙1Aに対してもバインダー溶液を付与するようにしても良い。
1A 連続乾燥原紙
1A´ 連続原紙
1B プライ連続シート
1C 連続シート
1D 連続水解性シート
2 重ね合わせ部
3 スプレーノズル
4 乾燥設備
5 スリッター
6 ワインダー設備
Claims (8)
- 複数の原紙がプライ加工されてなる水解性シートの製造方法であって、
水溶性バインダーを含んでいない複数の原紙をプライ加工するプライ加工工程と、
プライ加工されたシートに対してバインダー溶液を付与する溶液付与工程と、
前記バインダー溶液を付与されたシートを乾燥させる乾燥工程と、
前記乾燥工程で乾燥させた前記シートを所定幅にスリットし巻き取る巻取り工程と、
を含み、
前記溶液付与工程は、プライ加工されたシートの両方の外面に対応して設けられたスプレーノズルから前記バインダー溶液を対応する外面に噴射することを特徴とする水解性シートの製造方法。 - 複数の原紙がプライ加工されてなる水解性シートの製造方法であって、
水溶性バインダーを含んでいない複数の原紙のうち、前記水解性シートの表面及び裏面となる原紙のそれぞれの面に対してバインダー溶液を付与する溶液付与工程と、
前記複数の原紙をプライ加工するプライ加工工程と、
プライ加工されたシートを乾燥させる乾燥工程と、
前記乾燥工程で乾燥させた前記シートを所定幅にスリットし巻き取る巻取り工程と、
を含み、
前記溶液付与工程は、前記水解性シートの表面及び裏面となる原紙のそれぞれの面に対応して設けられたスプレーノズルから前記バインダー溶液を対応する原紙に噴射することを特徴とする水解性シートの製造方法。 - 前記溶液付与工程に用いるスプレーノズルは、二流体方式のノズルであることを特徴とする請求項1または2に記載の水解性シートの製造方法。
- 前記スプレーノズルによる前記バインダー溶液の噴射圧が1.5MPa以上であることを特徴とする請求項3に記載の水解性シートの製造方法。
- 前記溶液付与工程に用いるスプレーノズルは、一流体方式のノズルであることを特徴と する請求項1または2に記載の水解性シートの製造方法。
- 前記スプレーノズルによる前記バインダー溶液の噴射圧が1.5MPa以下であることを特徴とする請求項5に記載の水解性シートの製造方法。
- 前記スプレーノズルにより噴射されるバインダー溶液の粘度が400〜1200MPa.sであることを特徴とする請求項4または6に記載の水解性シートの製造方法。
- 水溶性バインダーを含んでいない原紙のそれぞれの目付が15〜75gsmであり、
プライ加工された水溶性バインダーを含むシートの目付けが30〜150gsmであることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の水解性シートの製造方法。
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