JP2016153682A - 車両用オイルストレーナ - Google Patents

車両用オイルストレーナ Download PDF

Info

Publication number
JP2016153682A
JP2016153682A JP2015032331A JP2015032331A JP2016153682A JP 2016153682 A JP2016153682 A JP 2016153682A JP 2015032331 A JP2015032331 A JP 2015032331A JP 2015032331 A JP2015032331 A JP 2015032331A JP 2016153682 A JP2016153682 A JP 2016153682A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suction cylinder
groove
bottom wall
oil
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015032331A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6584790B2 (ja
Inventor
浩二 行本
Koji Yukimoto
浩二 行本
玄也 山元
Genya Yamamoto
玄也 山元
泰輔 佐藤
Taisuke Sato
泰輔 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Roki Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Roki Co Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Roki Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Roki Co Ltd
Priority to JP2015032331A priority Critical patent/JP6584790B2/ja
Publication of JP2016153682A publication Critical patent/JP2016153682A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6584790B2 publication Critical patent/JP6584790B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

【課題】吸入筒の周辺に小さな気泡が集まり形成される大きな気泡の吸入筒からの吸入を抑制する車両用オイルストレーナを提供する。【解決手段】車両用オイルストレーナ12によれば、吸入筒24の周辺の環状傾斜部28とその外周縁部28aまたはその近傍に一端を有する第1傾斜溝30a、第2傾斜溝30b、第3傾斜溝30c、第4傾斜溝30dおよび第5傾斜溝30eとにより、吸入筒24の外周面から離れるほど上方へ向う傾斜面が底壁部16の下面22に設けられているため、吸入筒24周辺のオイル中に混入した気泡は、その浮力によって底壁部16の傾斜面の作用で吸入筒24の外周面から遠ざけられる。このため、車両用オイルストレーナ12の吸入筒24の周辺に小さな気泡が集まり形成される大きな気泡の吸入筒24による吸入が抑制され、車両用オイルストレーナ12の油圧振動および異音の発生が抑制される。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用オイルストレーナに関し、とりわけ、オイル中に混在する小さな気泡の集合により形成される大きな気泡の形成および吸入を抑制する技術に関する。
オイルパンの内部に収容され、オイルパンの底壁面に対向する下面に、オイルパンの底壁面に向かい下方に突出した筒状のオイル吸入口を有する車両用オイルストレーナが知られている。たとえば、特許文献1の車両用オイルストレーナがそれである。特許文献1の車両用オイルストレーナは、オイル吸入口を中心として、車両の右前方、左前方、右後方および左後方に放射状に伸びるリブを備えている。このため、特許文献1の車両用オイルストレーナでは、車両の加減速時、旋回時などにおけるオイルパン内でのオイルの偏りが生じても偏った側に位置するリブによって気泡が外側へ導かれるので、車両用オイルストレーナの下面に形成されたオイル吸入口への気泡の混入が抑制される。
特開2009−180301号公報
ところで、上記の特許文献1のような車両用オイルストレーナでは、オイル吸入口がオイルパンの底壁面に向かって下方に筒状に突出されているため、吸入口周辺にオイル中に混在する小さい気泡が集まり大きな気泡が形成される。この大きな気泡がオイル吸入口から車両用オイルストレーナ内部に吸入される毎に、油圧振動および異音が発生する可能性があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、オイル吸入口の周辺に小さな気泡が集まり形成される大きな気泡の形成および吸入を抑制する車両用オイルストレーナを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の要旨とするところは、オイルを吸入するための吸入筒が突設された底壁部を有し、前記底壁部がオイルパン内に水平状態で設置される車両用オイルストレーナであって、前記吸入筒の外周面から離れるほど上方へ向う傾斜面を前記底壁部に設けたことにある。
本発明の車両用オイルストレーナによれば、前記吸入筒の外周面から離れるほど上方へ向う傾斜面が前記底壁部に設けられている。このため、オイル中の吸入筒周辺の気泡は、底壁部に設けられた傾斜面の作用により吸入筒の外周面から遠ざけられる。これにより、車両用オイルストレーナの吸入筒の周辺に小さな気泡が集まり形成される大きな気泡の吸入筒による吸入を抑制することができる。
ここで、好適には、前記車両用オイルストレーナは、前記吸入筒の外周面から離れるほど上方へ向う傾斜面が形成された環状傾斜部を、前記底壁部のうちの前記吸入筒の周囲に隣接した部位に備える。このため、オイル中の吸入筒周辺の気泡は、吸入筒の周囲に隣接して形成された環状傾斜部の傾斜面の作用により吸入筒の外周面から遠ざけられる。これにより、車両用オイルストレーナの吸入筒の周辺に小さな気泡が集まり形成される大きな気泡の吸入筒による吸入を抑制することができる。
また、好適には、前記車両用オイルストレーナは、前記吸入筒の外周面から離れるほど上方へ向う傾斜面を溝底に有し、前記吸入筒から離れる方向の1または2以上の傾斜溝を、前記底壁部に備える。このため、オイル中の気泡は、底壁部に設けられた吸入筒から離れる方向の1または2以上の傾斜溝の溝底の傾斜面の作用により、吸入筒の外周面から遠ざけられる。これにより、車両用オイルストレーナの吸入筒の周辺に小さな気泡が集まり形成される大きな気泡の吸入筒による吸入を抑制することができる。
また、好適には、前記傾斜溝の溝底に形成された傾斜面は、前記環状傾斜部の傾斜面に連続している。このため、オイル中の気泡は、環状傾斜部からその傾斜面に連続する傾斜面を溝底に有する傾斜溝へと導かれ、吸入筒の外周面から遠ざけられる。これにより、車両用オイルストレーナの吸入筒の周辺に小さな気泡が集まり形成される大きな気泡の吸入筒による吸入を抑制することができる。
オイルパン内部に収容される車両用オイルストレーナの側面図である。 図1の車両用オイルストレーナの切断線C1で切断された斜視図である。 図1の車両用オイルストレーナの底壁部のオイルパンの底壁に対向する下面を示す図である。 図2の車両用オイルストレーナの底壁部の吸入筒周辺を拡大して模式的に示す斜視図である。 他の実施例の車両用オイルストレーナの底壁部のオイルパンの底壁に対向する下面を示す図である。 図5の車両用オイルストレーナの切断線C3で切断された斜視図である。 図6の車両用オイルストレーナの底壁部の吸入筒周辺を拡大して模式的に示す斜視図であって図4に相当する図である。 他の実施例の車両用オイルストレーナの底壁部の吸入筒周辺を拡大して模式的に示す斜視図であって、図4に相当する図である。
以下、本発明の車両用オイルストレーナの一実施例について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、オイルパン10内に収容される車両用オイルストレーナ12の側面図であり、オイルパン10はその底壁14の一部が示されている。オイルパン10は、車両用駆動装置のトランスアクスルケースやミッションケースの下部に設けられ、車両用駆動装置の、たとえば自動変速機を構成する各ギヤの噛合部位への潤滑油として、あるいは油圧式摩擦係合装置を作動させる油圧アクチュエータへの作動油などとして使用された後に循環するオイルを貯留する。
図2は、図1の切断線C1および後述する図3において一点鎖線で示される切断線C2で切断された車両用オイルストレーナ12の斜視図であり、図1において下側に示されているオイルパン10の底壁14の内面に対向する底壁部16が上側に示され、図1において上側に示されている上側部材20が下側に示されている。車両用オイルストレーナ12は、車両の上方の上壁部18とその外周縁から下方へ形成された側壁部19とを備える容器状の上側部材20と、車両下方の蓋状の底壁部16とが、上側部材20の下方への開口が底壁部16により閉じられるように合わせられた状態で、フランジ21の内周側がプレスされて、中空に一体形成されている。底壁部16は、オイルパン10の底壁14の内面に所定の間隔をもって対向する下面22から底壁14の内面に向かって突設され、オイルパン10内と車両用オイルストレーナ12の内部とを連通し、オイルを吸入するための吸入筒24を有している。上壁部18は、吸入筒24とは、水平方向において異なる位置において上方へ向かって突設された、車両用オイルストレーナ12内で濾過されたオイルをオイルポンプへ吐出するためにそのオイルポンプに接続される接続筒26を有している。また、車両用オイルストレーナ12は、吸入筒24からその内部へ吸入されたオイルを濾過する、図示しないオイルフィルターを、吸入筒24と接続筒26との間のオイルの流通経路上に備えている。このように構成された車両用オイルストレーナ12は、図1に示されるように、底壁部16がオイルパン10の底壁14の内面に対向されてオイルパン10内に水平状態で収容され、オイルパン10内に貯留されたオイルに浸漬される。オイルポンプの駆動により吸入筒24から内部へ流入されたオイルは、内部のオイルフィルターを通過する際に濾過され、異物が取り除かれた後に接続筒26からオイルポンプへと送出される。
ところで、たとえば自動変速機の各ギヤ等により高速で掻き回された後にオイルパンに循環するオイル中には、多くの小さな気泡が含まれている。この小さな気泡は、オイルパン10の底壁の内面に所定の間隔をもって対向させられる底壁部16の下面22に突設された吸入筒24が下方へ突出されているのに加えて、オイルポンプの作動により生じるオイルの流れから、吸入筒24周辺に集められる。小さな気泡が集合して形成される大きな気泡が、吸入筒24から内部へ吸入されてしまうと、車両用オイルストレーナ12の油圧振動および異音が生じる可能性がある。
上記のような問題点を考慮して、本実施例の車両用オイルストレーナ12では、吸入筒24の外周面から離れるほど上方へ向かう傾斜面が底壁部16の下面22に設けられている。以下、図2から図4を用いて、より詳細に説明する。図3は、車両用オイルストレーナ12の底壁部16の下面22をオイルパン10の底壁14側から視た斜視図である。車両用オイルストレーナ12は、図2および図3に示されるように、底壁部16のうちの吸入筒24の周囲に隣接した部位において、吸入筒24の外周面に接近するに従い下方へ膨らむようにして形成された環状傾斜部28を底壁部16の下面22に備えている。また、車両用オイルストレーナ12は、車両への装着状態において環状傾斜部28の外周縁部28aまたはその近傍から底壁部16の下面22の外縁に向かうほど、すなわち吸入筒24の外周面から離れるほど、上方へ向かう傾斜した溝底面を有する第1傾斜溝30a、第2傾斜溝30b、第3傾斜溝30c、第4傾斜溝30dおよび第5傾斜溝30eを底壁部16の下面22に備えている。第1傾斜溝30aと第5傾斜溝30eは、その一端が環状傾斜部28の外周縁に隣接して、切断線C2を含む平面上に吸入筒24を挟んで吸入筒24から離れる方向に形成されている。第2傾斜溝30b、第3傾斜溝30cおよび第4傾斜溝30dは、第1傾斜溝30aおよび第5傾斜溝30eに直交し、吸入筒24から離れる方向に形成されている。
図4は、車両用オイルストレーナ12の底壁部16の吸入筒24周辺を模式的に示す図であり、第1傾斜溝30aが代表して示されている。底壁部16の下面22の吸入筒24の周囲に形成された環状傾斜部28は、車両への装着状態において吸入筒24から離れるほど上方へ向かうように水平面Hに対して第1傾斜角θ1の傾斜面を有している。また、第1傾斜溝30aは、その吸入筒24側の一端が環状傾斜部28の外周縁部28aに続いて位置され、水平面Hに対して第2傾斜角θ2の傾斜面を有している。ここで、上記第1傾斜角θ1は、オイル内に混入する気泡を吸入筒24に近付けにくくし、吸入筒24から遠ざけるのに十分な傾斜角であり、上記第2傾斜角θ2は、小さな気泡が集まって大きな気泡となる前に吸入筒24から遠ざけるのに十分な傾斜角である。また、環状傾斜部28の外周縁部28aとその外周縁に続いて形成される第1傾斜溝30aの吸入筒24側の溝底面は、上記第1傾斜角θ1および上記第2傾斜角θ2よりも大きな傾斜角θ3を有しており、気泡が環状傾斜部28から第1傾斜溝30aへ導かれるようになっている。また、第2傾斜溝30b、第3傾斜溝30c、第4傾斜溝30dおよび第5傾斜溝30eも、第1傾斜溝30aと同様に、環状傾斜部28の外周縁部28aの近傍に吸入筒24側の一端が位置され、上記小さな気泡が集まって大きな気泡となる前に吸入筒24から遠ざけるのに十分な傾斜角の傾斜面を有する。以上のように、環状傾斜部28と環状傾斜部28の外周縁部28aまたはその近傍から底壁部16の外縁に向かい形成された第1傾斜溝30a、第2傾斜溝30b、第3傾斜溝30c、第4傾斜溝30dおよび第5傾斜溝30eとにより、吸入筒24の外周面から離れるほど上方へ向かう傾斜面が、底壁部16の吸入筒24から底壁部16の外縁にわたり構成される。これにより、吸入筒24周辺のオイルに混入した気泡は、それらの集合によって大きな気泡となる前に環状傾斜部28から第1傾斜溝30a、第2傾斜溝30b、第3傾斜溝30c、第4傾斜溝30dおよび第5傾斜溝30eを通じて底壁部34の外縁へ逃がされる。
上述のように、本実施例の車両用オイルストレーナ12によれば、吸入筒24の周辺の環状傾斜部28と環状傾斜部28の外周縁部28aまたはその近傍に吸入筒24側の一端が位置される第1傾斜溝30a、第2傾斜溝30b、第3傾斜溝30c、第4傾斜溝30dおよび第5傾斜溝30eとにより、吸入筒24の外周面から離れるほど上方へ向う傾斜面が底壁部16の下面22に設けられている。このため、オイル中に混入した吸入筒24周辺の気泡は、その浮力によって底壁部16に設けられた傾斜面の作用で吸入筒24の外周面から遠ざけられる。これにより、車両用オイルストレーナ12の吸入筒24の周辺に小さな気泡が集まり形成される大きな気泡の吸入筒24による吸入が抑制され、車両用オイルストレーナ12の油圧振動および異音の発生が抑制される。
また、本実施例の車両用オイルストレーナ12は、吸入筒24の外周面から離れるほど上方へ向う傾斜面が形成された環状傾斜部28を、底壁部16のうちの吸入筒24の周囲に隣接した部位に備える。このため、オイル中の吸入筒24周辺の気泡は、吸入筒24の周囲に隣接して形成された環状傾斜部28の傾斜面の作用により吸入筒24の外周面から遠ざけられる。これにより、車両用オイルストレーナ12の吸入筒24の周辺に小さな気泡が集まり形成される大きな気泡の吸入筒24による吸入を抑制することができる。
また、本実施例の車両用オイルストレーナ12は、吸入筒24の外周面から離れるほど上方へ向う傾斜面を溝底面として有し、吸入筒24から離れる方向の第1傾斜溝30a、第2傾斜溝30b、第3傾斜溝30c、第4傾斜溝30dおよび第5傾斜溝30eを、底壁部16に備える。このため、オイル中の気泡は、底壁部16に設けられた吸入筒24から離れる方向の1または2以上の第1傾斜溝30aから第5傾斜溝30eの溝底の傾斜面の作用により、吸入筒24の外周面から遠ざけられる。これにより、車両用オイルストレーナ12の吸入筒24の周辺に小さな気泡が集まり形成される大きな気泡の吸入筒24による吸入を抑制することができる。
また、本実施例の車両用オイルストレーナ12によれば、第1傾斜溝30aの溝底に形成された傾斜面は、環状傾斜部28の傾斜面に連続している。このため、オイル中の気中は、環状傾斜部28からその傾斜面に続いて位置される傾斜面を溝底に有する第1傾斜溝30aへと導かれ、吸入筒24の外周面から遠ざけられる。これにより、車両用オイルストレーナ12の吸入筒24の周辺に小さな気泡が集まり形成される大きな気泡の吸入筒24による吸入を抑制することができる。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の実施例において、前記実施例と機能において実質的に共通する部分には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
本実施例の車両用オイルストレーナ32は、底壁部34の吸入筒24周辺のオイル中の気泡を底壁部34の外縁へ逃がすための傾斜面の構成が異なる以外は、前述の車両用オイルストレーナ12と機能において実質的に共通する。以下、その異なる点について図5から図7を用いて説明する。図5は、車両用オイルストレーナ32の底壁部34のオイルパン10の底壁14に対向する下面36を示す図であり、図6は、車両用オイルストレーナ32の図5中の切断線C3で切断された斜視図である。車両用オイルストレーナ32は、吸入筒24周囲に所定の幅で形成された環状平面38と、環状平面38の外周縁の外側に隣接して形成された上方へ凹んだ環状溝40とを底壁部34の下面36に備えている。また、車両用オイルストレーナ32は、環状溝40に連続した、第1傾斜溝30a、第2傾斜溝30b、第3傾斜溝30c、第4傾斜溝30dおよび第5傾斜溝30eを底壁部34の下面36に備えている。
図7は、車両用オイルストレーナ32の底壁部34の吸入筒24の周辺の一部を模式的に示す図であり、第1傾斜溝30aが代表して示されている。底壁部34の吸入筒24周囲の環状平面38の外周に位置する環状傾斜部39は、吸入筒24の外周面から離れるほど上方向へ向かう傾斜を有しており、その外周縁に環状溝40の内周縁が連続するように環状溝40が環状平面38に隣接して形成されている。また、第1傾斜溝30aは、その吸入筒24側の一端の底面が環状溝40の底面に連続するように、環状溝40に対して形成されている。第2傾斜溝30b、第3傾斜溝30c、第4傾斜溝30dおよび第5傾斜溝30eも、第1傾斜溝30aと同様に、環状溝40の底面に吸入筒24側の一端の底面が連続するように形成されている。環状溝40の溝底は断面半円形状であり、吸入筒24から離れるほど上方へ向う傾斜面が含まれている。以上のように構成された底壁部34の下面36では、環状平面38の外周の環状傾斜部39、環状溝40および各傾斜溝により、車両への装着状態において環状平面38の環状傾斜部39から底壁部34の外縁までに、吸入筒24の外周面から離れるほど上方へ向う一連の傾斜面が構成される。これにより、吸入筒24周辺のオイルに混入した気泡は、その浮力によって環状平面38の傾斜した外周縁の作用により環状平面38の幅の距離吸入筒24から離れた環状溝40に集められ、環状溝40に連続する第1傾斜溝30a、第2傾斜溝30b、第3傾斜溝30c、第4傾斜溝30dおよび第5傾斜溝30eを通じて底壁部34の外縁へ逃がされる。
上述のように、本実施例の車両用オイルストレーナ32によれば、吸入筒24の周囲の環状平面38の外周に位置する環状傾斜部39とその環状傾斜部39に隣接して形成された環状溝40と、環状溝40の底面に吸入筒24側の一端の底面が連続するように形成された第1傾斜溝30a、第2傾斜溝30b、第3傾斜溝30c、第4傾斜溝30dおよび第5傾斜溝30eとにより、環状平面38の外周に位置する環状傾斜部39から底壁部34の外縁にわたり吸入筒24の外周面から離れるほど上方へ向う傾斜面が底壁部34の下面36に設けられている。このため、オイル中の吸入筒24周辺の気泡は、吸入筒24から離れた環状溝40に集められ、底壁部34に設けられた傾斜面を通じて吸入筒24の外周面から遠ざけられる。これにより、車両用オイルストレーナ32の吸入筒24の周辺に小さな気泡が集まり形成される大きな気泡の吸入筒24による吸入が抑制され、車両用オイルストレーナ32の油圧振動および異音の発生が抑制される。
図8は、車両用オイルストレーナ42の底壁部44の吸入筒46の周辺の一部を模式的に示す図であり、第1傾斜溝30aが代表して示されている。車両用オイルストレーナ42は、吸入筒46の周囲に形成され、上方へ凹んだ環状溝40と、環状溝40の底面に吸入筒46側の一端の底面が連続する第1傾斜溝30a、第2傾斜溝30b、第3傾斜溝30c、第4傾斜溝30dおよび第5傾斜溝30eとを、底壁部44のオイルパン10の底壁14に対向する面に備えている。環状溝40の溝底は断面半円形状であり、吸入筒46から離れるほど上方へ向う傾斜面が溝底の内周側に設けられていることになる。以上のように構成された底壁部44には、吸入筒46周囲に形成された環状溝40と環状溝40の底面に吸入筒46側の一端の底面が連続する各傾斜溝とにより、車両への装着状態において吸入筒46の外周面から底壁部44の外縁までに、吸入筒46の外周面から離れるほど上方へ向かう一連の傾斜面が構成される。また、吸入筒46の周囲に環状溝40が設けられているため、吸入筒46は、環状溝40が形成されていない場合と比較して気泡が集まる位置から吸入筒46の開口までの距離が大きくされている。これにより、吸入筒46周辺のオイルに混入した気泡は、その浮力によって環状溝40の溝底形状の作用により集められ、環状溝40に連続する第1傾斜溝30a、第2傾斜溝30b、第3傾斜溝30c、第4傾斜溝30dおよび第5傾斜溝30eを通じて底壁部44の外縁へ逃がされる。
上述のように、本実施例の車両用オイルストレーナ42によれば、吸入筒46周囲に形成された環状溝40と、環状溝40の底面に吸入筒46側の一端の底面が連続するように形成された第1傾斜溝30a、第2傾斜溝30b、第3傾斜溝30c、第4傾斜溝30dおよび第5傾斜溝30eとにより、吸入筒46の外周面から底壁部44の外縁にわたり吸入筒46の外周面から離れるほど上方へ向う傾斜面が底壁部44に設けられている。このため、オイル中の吸入筒46周辺の気泡は、吸入筒46の開口から高さ方向に離れた環状溝40に集められ、底壁部44に設けられた傾斜面を通じて吸入筒46の外周面から遠ざけられる。これにより、車両用オイルストレーナ42の吸入筒46の周辺に小さな気泡が集まり形成される大きな気泡の吸入筒46による吸入が抑制され、車両用オイルストレーナ42の油圧振動および異音の発生が抑制される。
以上、本発明を表及び図面を参照して詳細に説明したが、本発明は更に別の態様でも実施でき、その主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものである。
たとえば、前述の実施例1の車両用オイルストレーナ12は、吸入筒24の周囲に設けられた環状傾斜部28と、吸入筒24から離れる方向の第1傾斜溝30a、第2傾斜溝30b、第3傾斜溝30c、第4傾斜溝30dおよび第5傾斜溝30eの5つの傾斜溝とを底壁部16に備えるものであったが、これに限定されるものではなく、傾斜溝が無いものであってもよいし、一本の傾斜溝が備えられるものであってもよい。また、環状傾斜部28が無く、傾斜溝のみが備えられるものであってもよい。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、その他一々例示はしないが、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:オイルパン
12、32、42:車両用オイルストレーナ
16、34、44:底壁部
24、46:吸入筒
28:環状傾斜部(傾斜面)
30a:第1傾斜溝(傾斜面)
30b:第2傾斜溝(傾斜面)
30c:第3傾斜溝(傾斜面)
30d:第4傾斜溝(傾斜面)
30e:第5傾斜溝(傾斜面)
39:環状傾斜部(傾斜面)
40:環状溝(傾斜面)

Claims (1)

  1. オイルを吸入するための吸入筒が突設された底壁部を有し、前記底壁部がオイルパン内に水平状態で設置される車両用オイルストレーナであって、
    前記吸入筒の外周面から離れるほど上方へ向う傾斜面を前記底壁部に設けたことを特徴とする車両用オイルストレーナ。
JP2015032331A 2015-02-20 2015-02-20 車両用オイルストレーナ Expired - Fee Related JP6584790B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015032331A JP6584790B2 (ja) 2015-02-20 2015-02-20 車両用オイルストレーナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015032331A JP6584790B2 (ja) 2015-02-20 2015-02-20 車両用オイルストレーナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016153682A true JP2016153682A (ja) 2016-08-25
JP6584790B2 JP6584790B2 (ja) 2019-10-02

Family

ID=56761051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015032331A Expired - Fee Related JP6584790B2 (ja) 2015-02-20 2015-02-20 車両用オイルストレーナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6584790B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109731680A (zh) * 2018-12-30 2019-05-10 浙江速博机械科技有限公司 一种铁屑渗油装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02105645U (ja) * 1989-02-10 1990-08-22
JPH1082313A (ja) * 1996-06-29 1998-03-31 Luk Fahrzeug Hydraulik Gmbh & Co Kg オイルサクションフィルタ
JP2002180814A (ja) * 2000-12-08 2002-06-26 Piolax Inc オイルストレーナ
JP2008309291A (ja) * 2007-06-15 2008-12-25 Toyota Motor Corp 車両用自動変速機のオイルストレーナ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02105645U (ja) * 1989-02-10 1990-08-22
JPH1082313A (ja) * 1996-06-29 1998-03-31 Luk Fahrzeug Hydraulik Gmbh & Co Kg オイルサクションフィルタ
JP2002180814A (ja) * 2000-12-08 2002-06-26 Piolax Inc オイルストレーナ
JP2008309291A (ja) * 2007-06-15 2008-12-25 Toyota Motor Corp 車両用自動変速機のオイルストレーナ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109731680A (zh) * 2018-12-30 2019-05-10 浙江速博机械科技有限公司 一种铁屑渗油装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6584790B2 (ja) 2019-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4074278B2 (ja) バッフルプレート排油構造
EP1645784B1 (en) Oil strainer for automatic transmission
JP6302338B2 (ja) オイルストレーナ
JP5179871B2 (ja) 変速機のオイルストレーナ
US20100224450A1 (en) Reversible oil pan with integrated oil suction tube
JP5638306B2 (ja) オイルストレーナ
KR20110100165A (ko) 변속기의 에어 브리더 기구
KR101265013B1 (ko) 자동 변속기
JP2011027142A (ja) 変速機のオイル吸引装置
JP6584790B2 (ja) 車両用オイルストレーナ
JP2008128269A (ja) 自動変速機のオイル吸入装置
JP6810620B2 (ja) オイルケース
JP2019113113A (ja) オイルストレーナ
JP6628243B2 (ja) オイルパン
US10900556B2 (en) Drive power transmission apparatus for vehicle
JP2016183758A (ja) オイル吸入装置
KR101806648B1 (ko) 자동 변속기 내부 오일 순환 구조
JP6179272B2 (ja) 車両用変速機
JP2005291408A (ja) オイルストレーナ
JP6149159B2 (ja) オイルパン
JP6237165B2 (ja) 伝達装置
JP2009180301A (ja) オイルストレーナ
JP2017044273A (ja) 変速機
JP2019124254A (ja) 車両用オイルストレーナ
JP2015078760A (ja) 変速機

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20171023

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20171108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20171023

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180821

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181011

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190827

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190904

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6584790

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees