JP2016153286A - 電動補助人力車両用ハブユニット - Google Patents

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Kazunori Nonoyama
一範 野々山
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Tetsuo Hamada
哲郎 濱田
宣人 武藤
Nobuto Muto
宣人 武藤
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Abstract

【課題】高減速機構の採用により、高回転且つ小型の電動モータの採用を可能としたうえで、該電動モータの半径方向内方に減速機構部及び変速機構部を収めて、電動補助人力車両用のハブユニット全体を効率的に小径化する。【解決手段】減速機構部5は、電動モータ4のロータ44に接続したサンギヤ51と、モータケース41から突出する固定リングギヤ52と、ハブケース2から固定リングギヤ52よりも半径方向内方に突出する減速出力リングギヤ53と、キャリヤ54と、サンギヤ51及び固定リングギヤ52と噛み合う第1ギヤ55、並びに減速出力リングギヤ53と噛み合う第2ギヤ56を同軸に備える減速ピニオン57とを含み、減速出力リングギヤ53及び減速固定リングギヤ52と変速機構部の変速出力リングギヤ33のピッチ円は、駆動用電動モータ4のステータ42の外周よりも半径方向内方に配置される。【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の車軸を中心に回転するハブケースの内側に、ペダルからの踏力による回転出力を変速可能に前記ハブケースに伝達する変速機構部と、駆動用電動モータと、この駆動用電動モータの回転出力を減速して前記ハブケースに伝達する減速機構部とを、前記車軸の軸方向に並べて設けた電動補助人力車両用のハブユニットの改良に関する。
このような電動補助人力車両用のハブユニットは、下記特許文献1に開示されるように、既に知られている。
特開2013−139242号公報
上記特許文献1に開示されるものでは、減速比を大きく取ってやることで高回転且つ小型の電動モータの使用が可能であるが、減速比を大きく取るためには、減速機を構成する二段のピニオンギヤの小径ギヤおよび大径ギヤの径差を大きく取らなければならないので、電動モータを小型化するためには減速機が大径化してしまい、電動ハブユニット全体としての小型化が困難である。また、小径ギヤと大径ギヤとの径差の分だけ、小径ギヤと車軸との間にデッドスペースが発生してしまう。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、高減速機構の採用により、高回転且つ小型の電動モータの採用を可能としたうえで、更にその小型化した電動モータの半径方向内方に減速機構および変速機構を収めることで、減速機構および変速機構を内蔵した電動補助人力車両用のハブユニット全体を、効率的に小径化することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、車両の車軸を中心に回転するハブケースの内側に、ペダルからの踏力による回転出力を変速可能に前記ハブケースに伝達する変速機構部と、駆動用電動モータと、この駆動用電動モータの回転出力を減速して前記ハブケースに伝達する減速機構部とを、前記車軸の軸方向に並べて設けた電動補助人力車両用ハブユニットであって、前記変速機構部は、前記車軸に接続される変速サンギヤと、前記ハブケースに接続される変速出力リングギヤと、前記車軸に回転可能に支持されて前記ペダルからの踏力が入力される変速キャリヤと、この変速キャリヤに回転可能に支持されて前記変速サンギヤおよび前記変速出力リングギヤに噛み合う変速ピニオンとを含み、前記減速機構部は、前記車軸に回転可能に支持されて前記駆動用電動モータの回転出力が入力される減速サンギヤと、前記車軸に対して非回転に固定されたモータケースから半径方向内方に突出する減速固定リングギヤと、前記ハブケースから前記減速固定リングギヤよりも半径方向内方に突出する減速出力リングギヤと、前記車軸に回転可能に支持される減速キャリヤと、前記減速サンギヤおよび前記減速固定リングギヤと噛み合う第1ギヤ、ならびに前記減速出力リングギヤと噛み合う第2ギヤを同軸に備えて前記減速キャリヤに回転可能に支持される減速ピニオンとを含み、前記減速固定リングギヤ、前記減速出力リングギヤ、前記変速出力リングギヤのピッチ円は、前記車軸に垂直な断面への投影面において、それぞれ前記駆動用電動モータのステータの外周よりも半径方向内方に配置されることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴に加えて、前記変速サンギヤは第1ベアリングを介して前記車軸に回転可能に支持される軸部を有し、この軸部に前記減速キャリヤが、前記第1ベアリングの外周に設けられる第2ベアリングを介して回転可能に支持されることを第2の特徴とする。
また本発明は、第1または第2の特徴に加えて、前記変速サンギヤと前記車軸との接続および接続解除が切換クラッチによって切換可能であり、前記変速出力リングギヤと前記ハブケースとの間に第1ワンウェイクラッチが設けられるとともに、前記変速キャリヤと前記ハブケースとの間に第2ワンウェイクラッチが設けられ、これら第1,第2ワンウェイクラッチは、前記車軸に垂直な断面への投影面において、いずれも前記モータケースおよび前記ハブケースの間に設けられることを第3の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、減速機構部が、車軸に回転可能に支持されて駆動用電動モータの回転出力が入力される減速サンギヤと、車軸に対して非回転に固定されたモータケースから半径方向内方に突出する減速固定リングギヤと、ハブケースから減速固定リングギヤよりも半径方向内方に突出する減速出力リングギヤと、車軸に回転可能に支持される減速キャリヤと、減速サンギヤおよび減速固定リングギヤと噛み合う第1ギヤ、ならびに減速出力リングギヤと噛み合う第2ギヤを同軸に備えて減速キャリヤに回転可能に支持される減速ピニオンとを含んで構成されるので、減速サンギヤから伝達される駆動用電動モータの回転を、減速出力リングギヤからハブケースに、減速機を大径化することなく高い減速比で伝達できて、高回転且つ小型の電動モータの使用と、減速機の小径化とが同時に可能となる。
そのため、減速固定リングギヤ、減速出力リングギヤ、変速出力リングギヤのピッチ円を、車軸に垂直な断面への投影面において、それぞれ駆動用電動モータのステータの外周よりも半径方向内方に配置できて、電動補助人力車両用ハブユニット全体の小型化、小径化が可能となる。
また本発明の第2の特徴によれば、変速サンギヤは第1ベアリングを介して車軸に回転可能に支持される軸部を有し、この軸部に減速キャリヤが、第1ベアリングの外周に設けられる第2ベアリングを介して回転可能に支持されるので、減速キャリヤのベアリングを変速サンギヤのベアリングに重ねて配置することで、車軸上にベアリングの配置スペースを十分に確保できない場合であっても、電動補助人力車両用ハブユニットの軸方向の大型化を避けることができる。
また本発明の第3の特徴によれば、変速サンギヤと車軸との接続および接続解除が切換クラッチによって切換可能であり、且つ変速出力リングギヤとハブケースとの間に第1ワンウェイクラッチが設けられるとともに、変速キャリヤとハブケースとの間に第2ワンウェイクラッチが設けられるので、変速サンギヤと車軸とを接続してやることで、ペダルからの踏力が伝達される変速キャリヤの回転を増速して変速出力リングギヤからハブケースに伝達でき、変速サンギヤと車軸との接続を解除してやることで、変速キャリヤの回転を直接ハブケースに伝達できる。
しかも、第1,第2ワンウェイクラッチが、車軸に垂直な断面への投影面において、いずれもモータケースおよびハブケースの間に設けられるので、これらのワンウェイクラッチを可能な限り外径側に配置して周方向の長さを大きくすることで、許容トルクを保ちつつワンウェイクラッチの軸方向サイズを薄型化できて、電動補助人力車両用ハブユニット全体の更なる小径化が可能となる。
本発明の第1実施形態における電動補助人力車両用ハブユニットHのスケルトン図 本発明の第1実施形態における電動補助人力車両用ハブユニットHの速度線図 本発明の第2実施形態における電動補助人力車両用ハブユニットHのスケルトン図
本発明の実施形態を、添付図面に基づいて以下に説明する。
先ず、図1,図2に基づいて、本発明の電動補助人力車両用ハブユニットの第1実施形態を説明する。
本発明の第1実施形態における電動補助人力車両用ハブユニットHのスケルトン図である図1において、電動補助人力車両用ハブユニットHは、例えば電動自転車の後輪の車軸1に取り付けられ、搭乗者によるペダルPの踏力が駆動スプロケットS1、従動スプロケットS2を介して入力されるとともに該踏力に応じた駆動力を後輪に出力する。
前記ハブユニットHは、図示せぬ電動自転車の左右のリヤフォークに固定される固定軸としての車軸1と、外周部が図示せぬ後輪のスポークに連結される回転体としてのハブケース2と、このハブケース2内に収容されて、ペダルPから入力される踏力による回転出力を変速可能にハブケース2に伝達する変速機構部3と、同じくハブケース2内に収容される駆動用電動モータ4と、同じくハブケース2内に収容されて駆動用電動モータ4の回転出力を減速してハブケース2に伝達する減速機構部5とを備えており、これら変速機構部3、駆動用電動モータ4および減速機構部5は、車軸1の軸方向に前記従動スプロケットS2側から変速機構部3、減速機構部5、駆動用電動モータ4の順に並べて配置されている。
前記変速機構部3は、車軸1との接続および接続解除を切換可能として車軸1に連結される変速サンギヤ31と、ハブケース2に第1ワンウェイクラッチ32を介して接続される変速出力リングギヤ33と、車軸1に回転可能に支持されるとともにハブケース2に第2ワンウェイクラッチ34を介して接続され、ペダルPからの踏力が前記従動スプロケットS2を介して入力される変速キャリヤ35と、この変速キャリヤ35に回転可能に支持されて前記変速サンギヤ31および前記変速出力リングギヤ33に噛み合う変速ピニオン36とを含んでいて、前記変速サンギヤ31と車軸1との接続および接続解除が、外部信号を受けて動作する切換クラッチ37によって切り換えられるように構成されている。
また、前記第1ワンウェイクラッチ32は、変速出力リングギヤ33の回転数がハブケース2の回転数よりも多いときに変速出力リングギヤ33の回転をハブケース2に伝達し、前記第2ワンウェイクラッチ34は、変速キャリヤ35の回転数がハブケース2の回転数よりも多いときに変速キャリヤ35の回転をハブケース2に伝達する。
従って、前記切換クラッチ37によって変速サンギヤ31が車軸1に接続されたときは、変速キャリヤ35の回転が、車軸1の回りを公転し且つ変速サンギヤ31と噛み合って自転する変速ピニオン36で増速されて変速出力リングギヤ33に伝達されるから、増速された変速出力リングギヤ33の回転がハブケース2に伝達されるとともに、前記切換クラッチ37によって変速サンギヤ31と車軸1との接続が解除されたときは、変速キャリヤ35の回転に伴って変速出力リングギヤ33がフリー回転するから、変速キャリヤ35の回転がハブケース2に直接伝達されて2段階の変速が可能となる。
また、これら第1,第2ワンウェイクラッチ32,34は、車軸1に垂直な断面への投影面において、いずれもモータケース41およびハブケース2の間に設けられていて、第1,第2ワンウェイクラッチ32,34を可能な限り外径側に配置して周方向の長さを大きくすることができるので、許容トルクを保ちつつ、これらのワンウェイクラッチ32,34を薄型化できて、電動補助人力車両用ハブユニット全体の小径化が可能となる。
なお、第2ワンウェイクラッチ34と切換クラッチ37とを省いて変速サンギヤ31を車軸1に結合し、変速キャリヤ35の回転を増速して変速出力リングギヤ33からハブケース2に伝達するだけのシンプルな構成とすることも可能である。
前記駆動用電動モータ4は、車軸1に対して非回転に固定されるとともにハブケース2内に回転可能に配置されたモータケース41と、このモータケース41内に固定されたステータ42と、車軸1の外周に回転可能に支持されたモータ軸43と、このモータ軸43の外周に固定されて前記ステータ42の内方に配置されるロータ44とを備えたモータである。
前記減速機構部5は、車軸1に回転可能に支持されてモータ軸43に連結される減速サンギヤ51と、モータケース41から半径方向内方に突出する減速固定リングギヤ52と、ハブケース2から減速固定リングギヤ52よりも半径方向内方に突出する減速出力リングギヤ53と、車軸1に回転可能に支持される減速キャリヤ54と、減速サンギヤ51および減速固定リングギヤ52と噛み合う第1ギヤ55、ならびに減速出力リングギヤ53と噛み合う第2ギヤ56を同軸に備えて減速キャリヤ54に回転可能に支持される減速ピニオン57とを含み、減速サンギヤ51の回転が減速ピニオン57の第1ギヤ55に伝えられると、減速固定リングギヤ52がモータケース41に固定されていることから、減速キャリヤ54に回転可能に支持された減速ピニオン57が車軸1の回りを公転しながら自転し、この減速ピニオン57の公転および自転が第2ギヤ56から減速出力リングギヤ53に伝達されることで、後述するように、駆動用電動モータ4の回転を減速出力リングギヤ53からハブケース2に高い減速比で伝達することが可能となる。
また、駆動用電動モータ4の回転を高い減速比で伝達することが可能なことから、減速固定リングギヤ52、減速出力リングギヤ53、変速出力リングギヤ33の各ピッチ円を、車軸1に垂直な断面への投影面において、それぞれ駆動用電動モータ4のステータ42の外周よりも半径方向内方に配置できて、高回転且つ小型の駆動用電動モータ4の使用と、変速機構部3および減速機構部5よりなる減速機の小径化とが同時に可能となる。
次に、前記減速機構部5により駆動用電動モータ4の回転をハブケース2に高い減速比で伝達できる理由を、図2の速度線図により説明する。
図2の速度線図(共線図)は、図1において減速固定リングギヤ52のピッチ円の半径をR1、減速出力リングギヤ53のピッチ円の半径をR2、減速サンギヤ51のピッチ円の半径をR3、第1ギヤ55のピッチ円の半径をR4、第2ギヤ56のピッチ円の半径をR5としたとき、減速キャリヤ54を基準としてこれらピッチ円の半径の逆数1/R1〜1/R5に対応する長さの点を、減速サンギヤ51に対応する点が減速キャリヤ54の左方となり且つ残りの点が減速キャリヤ54の右方になるように横軸に取るとともに、これらの点に対応する各ギヤ51〜53,55,56および減速キャリヤ54の回転数を縦軸に取ったものである。
このとき、減速出力リングギヤ53は減速固定リングギヤ52よりも半径方向内方に突出し、且つ第1,第2ギヤ55,56は減速ピニオン57に同軸に設けられているからR2<R1であるとともにR5<R4である。従って、前記速度線図の横軸において、減速キャリヤ54を表す点から減速固定リングギヤ52、減速出力リングギヤ53、第1ギヤ55、第2ギヤ56を表す点までのそれぞれの長さ1/R1,1/R2,1/R4,1/R5は、1/R1<1/R2<1/R4<1/R5となっている。また横軸における各ギヤとの対応点から各々横軸に直交する縦軸を引いたとき、各縦軸上の任意の点から横軸までの長さがその点における各ギヤの回転数を表すことになる。
いま、減速サンギヤ51の回転数をnとしたときに、減速固定リングギヤ52は車軸1と一体であるため該減速固定リングギヤ52の回転数は0である。従って、減速サンギヤ51の縦軸上で回転数nを表す点Aと減速固定リングギヤ52の縦軸上で回転数0を表す点Bとを直線(共線)lで結んだとき、該直線lと減速キャリヤ54の縦軸および第1ギヤ55の縦軸とが交わる点C,Dが、それぞれ減速キャリヤ54および第1ギヤ55の回転数を表す点となる。
ここで、第1ギヤ55と第2ギヤ56とは共に減速ピニオン57に形成されていて同じ回転数で回転するから、点Dから横軸と平行に延ばした線分が第2ギヤ56の縦軸と交わる点Eが第2ギヤ56の回転数を表す点となる。従って、この点Eと減速キャリヤ54の回転数を表す点Cとを直線(共線)l′で結んだとき、該直線l′が減速出力リングギヤ53の縦軸と交わる点Fが減速出力リングギヤ53の回転数を表す点となるから、減速出力リングギヤ53の縦軸上で白抜き矢印で示した長さが減速出力リングギヤ53の回転数を表すことになる。そしてこの長さは、減速サンギヤの縦軸上で減速サンギヤの回転数nを表す長さよりも格段に短いので、本発明の減速機構部によれば、前記減速サンギヤ51の回転を前記減速出力リングギヤ53に、減速機を大径化することなく高い減速比で伝達することが可能となる。
次に、この実施形態の作用を説明する。
搭乗者によるペダルPの踏力が従動スプロケットS2を介して変速キャリヤ35に伝達されると、この変速キャリヤ35の回転が変速機構部3からハブケース2を介して後輪に伝達されるが、切換クラッチ37により変速サンギヤ31と車軸1との接続が解除されているときは、変速キャリヤ35の回転が直接ハブケース2に伝達されてハブケース2が変速キャリヤ35と同じ回転数で回転し、切換クラッチ37により変速サンギヤ31が車軸1に接続されているときは、変速出力リングギヤ33の回転が増速されてハブケース2に伝達されるので、切換クラッチ37を操作することでペダルPによる2段階の変速が可能となる。
また、この状態で駆動用電動モータ4が駆動されるとモータ軸43の回転が減速サンギヤ51に伝達されるが、減速固定リングギヤ52がモータケース41に固定されているので、減速サンギヤ51の回転が第1ギヤ55から減速ピニオン57に伝えられて、減速ピニオン57が減速キャリヤ54上で自転するとともに車軸1回りに公転する。そして該減速ピニオン57の自転および公転が第2ギヤ56から減速出力リングギヤ53に伝達されてハブケース2を回転させ、ペダルPの踏力によるハブケース2の回転をアシストする。
ハブケース2と変速出力リングギヤ33および変速キャリヤ35との間には第1、第2ワンウェイクラッチ32,34が介在しているので、例えば、下り坂において、ペダルの回転が遅く、ハブケースの回転が速い場合でも、ハブケース2の回転が従動スプロケットS2に伝達されることはない。
またこのように、減速機構部5は、車軸1に対して非回転に固定されたモータケース41から半径方向内方に突出する減速固定リングギヤ52と、ハブケース2から減速固定リングギヤ52よりも半径方向内方に突出する減速出力リングギヤ53と、減速サンギヤ51および減速固定リングギヤ52と噛み合う第1ギヤ55、ならびに減速出力リングギヤ53と噛み合う第2ギヤ56を同軸に備えて減速キャリヤ54に回転可能に支持される減速ピニオン57とを含むので、駆動用電動モータ4の回転を、減速出力リングギヤ53からハブケース2に高い減速比で伝達することが可能である。しかも、駆動用電動モータ4の回転を減速機を大径化することなく高い減速比で伝達できるので、減速出力リングギヤ53、減速固定リングギヤ52、変速出力リングギヤ33の各ピッチ円を、車軸1に垂直な断面への投影面において、それぞれ駆動用電動モータ4のステータ42の外周よりも半径方向内方に配置できて、高回転且つ小型の駆動用電動モータ4の使用と、変速機構部3および減速機構部5よりなる減速機の小径化とが同時に可能となる。
また、第1,第2ワンウェイクラッチ32,34は、車軸1に垂直な断面への投影面において、いずれもモータケース41およびハブケース2の間に設けられていて、これらのワンウェイクラッチ32,34を可能な限り外径側に配置して周方向の長さを大きくすることができるから、許容トルクを保ちつつ、これらのワンウェイクラッチ32,34を薄型化できて、電動補助人力車両用ハブユニット全体の更なる小径化が可能となる。
なお、ハブケース2と減速出力リングギヤ53との間にはワンウェイクラッチは配置されていないが、これはハブケース2の回転を駆動用電動モータ4に伝達して回生電流を発生させるためであって、回生電流を発生させる必要がない場合には、駆動用電動モータ4の引きずりを防止するためにハブケース2と減速出力リングギヤ53との間にワンウェイクラッチを配置することが望ましい。
次に、図3に基づいて、本発明の第2実施形態を説明する。
図3のスケルトン図に記載された第2実施形態は、第1実施形態の変速サンギヤ31が第1ベアリング38を介して車軸1に回転可能に支持される軸部39を有し、この軸部39に減速キャリヤ54が、第1ベアリング38の外周に設けられる第2ベアリング58を介して回転可能に支持される点でのみ、第1実施形態の電動補助人力車両用ハブユニットと異なるものであり、その余の点では第1実施形態の電動補助人力車両用ハブユニットと異ならないので、図3において第1実施形態と異ならない部分については第1実施形態と同じ番号で表すとともに、それらの部分についての説明は省略する。
この実施形態によれば、変速サンギヤ31は第1ベアリング38を介して車軸1に回転可能に支持される軸部39を有し、この軸部39に減速キャリヤ54が、第1ベアリング38の外周に設けられる第2ベアリング58を介して回転可能に支持されるので、減速キャリヤ54の第2ベアリング58を変速サンギヤ31の第1ベアリング38に重ねて配置することで、電動補助人力車両用ハブユニットの軸方向の大型化を避けることができる。
以上、本発明の第1,第2実施形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、本発明の実施形態では、ハブユニットHを後輪に配置しているがこれを前輪に配置することもできる。
また本発明の実施形態では、電動補助人力車両用ハブユニットHを搭載した車両が電動自転車である場合について説明したが、この電動補助人力車両用ハブユニットHは、電動二輪車等にも適用することができる。この場合、ペダルPの踏力によるハブケース2の回転数が駆動用電動モータ4によるハブケース2の回転数より小さかったり、ペダルPの踏み込みが行われない場合には、ハブケース2が駆動用電動モータ4の駆動力だけで回転するが、ハブケース2と変速出力リングギヤ33および変速キャリヤ35との間には第1、第2ワンウェイクラッチ32,34が介在しているので、ハブケース2の回転が従動スプロケットS2に伝達されることはない。
1・・・・車軸
2・・・・ハブケース
3・・・・変速機構部
31・・・変速サンギヤ
32・・・第1ワンウェイクラッチ
33・・・変速出力リングギヤ
34・・・第2ワンウェイクラッチ
35・・・変速キャリヤ
36・・・変速ピニオン
37・・・切換クラッチ
38・・・第1ベアリング
39・・・軸部
4・・・・駆動用電動モータ
41・・・モータケース
42・・・ステータ
5・・・・減速機構部
51・・・減速サンギヤ
52・・・減速固定リングギヤ
53・・・減速出力リングギヤ
54・・・減速キャリヤ
55・・・第1ギヤ
56・・・第2ギヤ
57・・・減速ピニオン
58・・・第2ベアリング
P・・・・ペダル

Claims (3)

  1. 車両の車軸(1)を中心に回転するハブケース(2)の内側に、ペダル(P)からの踏力による回転出力を変速可能に前記ハブケース(2)に伝達する変速機構部(3)と、駆動用電動モータ(4)と、この駆動用電動モータ(4)の回転出力を減速して前記ハブケース(2)に伝達する減速機構部(5)とを、前記車軸(1)の軸方向に並べて設けた電動補助人力車両用ハブユニットであって、
    前記変速機構部(3)は、前記車軸(1)に接続される変速サンギヤ(31)と、前記ハブケース(2)に接続される変速出力リングギヤ(33)と、前記車軸(1)に回転可能に支持されて前記ペダル(P)からの踏力が入力される変速キャリヤ(35)と、この変速キャリヤ(35)に回転可能に支持されて前記変速サンギヤ(31)および前記変速出力リングギヤ(33)に噛み合う変速ピニオン(36)とを含み、
    前記減速機構部(5)は、前記車軸(1)に回転可能に支持されて前記駆動用電動モータ(4)の回転出力が入力される減速サンギヤ(51)と、前記車軸(1)に対して非回転に固定されたモータケース(41)から半径方向内方に突出する減速固定リングギヤ(52)と、前記ハブケース(2)から前記減速固定リングギヤ(52)よりも半径方向内方に突出する減速出力リングギヤ(53)と、前記車軸(1)に回転可能に支持される減速キャリヤ(54)と、前記減速サンギヤ(51)および前記減速固定リングギヤ(52)と噛み合う第1ギヤ(55)、ならびに前記減速出力リングギヤ(53)と噛み合う第2ギヤ(56)を同軸に備えて前記減速キャリヤ(54)に回転可能に支持される減速ピニオン(57)とを含み、
    前記減速固定リングギヤ(52)、前記減速出力リングギヤ(53)、前記変速出力リングギヤ(33)の各ピッチ円は、前記車軸(1)に垂直な断面への投影面において、それぞれ前記駆動用電動モータ(4)のステータ(42)の外周よりも半径方向内方に配置されることを特徴とする電動補助人力車両用ハブユニット。
  2. 請求項1に記載の電動補助人力車両用ハブユニットにおいて、
    前記変速サンギヤ(31)は第1ベアリング(38)を介して前記車軸(1)に回転可能に支持される軸部(39)を有し、この軸部(39)に前記減速キャリヤ(54)が、前記第1ベアリング(38)の外周に設けられる第2ベアリング(58)を介して回転可能に支持されることを特徴とする電動補助人力車両用ハブユニット。
  3. 請求項1または2に記載の電動補助人力車両用ハブユニットにおいて、
    前記変速サンギヤ(31)と前記車軸(1)との接続および接続解除が切換クラッチ(37)によって切換可能であり、前記変速出力リングギヤ(33)と前記ハブケース(2)との間に第1ワンウェイクラッチ(32)が設けられるとともに、前記変速キャリヤ(35)と前記ハブケース(2)との間に第2ワンウェイクラッチ(34)が設けられ、これら第1,第2ワンウェイクラッチ(32,34)は、前記車軸(1)に垂直な断面への投影面において、いずれも前記モータケース(41)および前記ハブケース(2)の間に設けられることを特徴とする電動補助人力車両用ハブユニット。

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