JP2016152650A - 電力伝送装置及び電力伝送システム - Google Patents

電力伝送装置及び電力伝送システム Download PDF

Info

Publication number
JP2016152650A
JP2016152650A JP2015027614A JP2015027614A JP2016152650A JP 2016152650 A JP2016152650 A JP 2016152650A JP 2015027614 A JP2015027614 A JP 2015027614A JP 2015027614 A JP2015027614 A JP 2015027614A JP 2016152650 A JP2016152650 A JP 2016152650A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
power transmission
unit
rectangular wave
transmission device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015027614A
Other languages
English (en)
Inventor
俊太郎 岡田
Shuntaro Okada
俊太郎 岡田
幸平 池川
Kohei Ikegawa
幸平 池川
中村 剛
Takeshi Nakamura
中村  剛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2015027614A priority Critical patent/JP2016152650A/ja
Priority to PCT/JP2016/000713 priority patent/WO2016132714A1/ja
Publication of JP2016152650A publication Critical patent/JP2016152650A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M3/00Conversion of dc power input into dc power output
    • H02M3/22Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac
    • H02M3/24Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters
    • H02M3/28Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

【課題】駆動回路の駆動周波数を送電部のインダクタンス,容量で決まる共鳴周波数に自動的に調整し、前記インダクタンスや容量のバラつきに対して効率や電力の低下を抑制可能な電力送信装置を提供する。【解決手段】電源VINとグランドとの間に接続される2つのパワースイッチ1及び2の直列回路を有してなるパワースイッチ部3により、無線信号で2次側に電力を伝送する送電部19に駆動電流を供給する。ドライバ4は、入力される矩形波信号に基づいてパワースイッチ1及び2に駆動信号を出力する。1次側電流情報出力部8は、送電部19に流れる電流を検出し、その電流に相当する情報を出力する。駆動信号生成部9は、その電流情報を参照することで、送電部19に流れる電流がゼロに達するタイミングを基準として信号レベルが変化する矩形波信号を生成し、ドライバ4に出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、コイル及びコンデンサを有してなる送電部が発生させる無線信号により受電側に電力を伝送する電力伝送装置,及びその電力伝送装置を備えてなる電力伝送システムに関する。
特許文献1には、4つのFET(QMP1,QMP2,QMN1,QMN2)で構成されるHブリッジ回路の出力端子間にLC並列回路を構成し、そのLC並列回路に供給する電源の周波数をL、Cで決まる共鳴周波数に自動的に一致させて2次側に電力を送信する構成が開示されている。
米国特許第7558080号明細書
しかしながら、特許文献1の構成では、大きな電流が流れる4つのFETのドレイン−ソース間電圧がほぼ正弦波状に変化するため、これらのスイッチング損失が大きくなり効率が低下するという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、スイッチング損失が小さい構成にて電源の動作周波数を共鳴周波数に調整する機能を追加することで、より高い効率で受電側に電力を送信できる電力送信装置,及びその電力伝送装置を備えてなる電力伝送システムを提供することにある。
請求項1記載の電力伝送装置によれば、電源とグランドとの間に接続される2つのスイッチング素子の直列回路を有してなるスイッチング素子部によって、無線信号により受電側に電力を伝送する送電部に駆動電流を供給する。駆動回路は、入力される矩形波信号に基づいて前記スイッチング素子に駆動信号を出力する。電流情報出力部は、送電部に流れる電流を検出し、その電流に相当する情報を出力する。そして、矩形波信号生成部は、その電流情報を参照することで、送電部に流れる電流がゼロに達するタイミングを基準として信号レベルが変化する矩形波信号を生成し、駆動回路に出力する。
このように構成すれば、送電部の両端電圧と送電部に流れる電流の位相ズレを抑制でき、前記矩形波信号の周波数は、送電部の入力インピーダンスの虚部がゼロとなる周波数である共鳴周波数に自動的に調整される。したがって、コイルのインダクタンスやコンデンサの容量のバラつきによる効率や電力の低下を抑制可能となる。また、送電部に流れる電流がゼロに達する前に駆動回路の出力を切替えれば、共鳴周波数より高い周波数で動作させることができ、前記電流がゼロに達した後に駆動回路の出力を切替えれば、共鳴周波数より低い周波数で動作させることが可能である。
請求項22記載の電力伝送システムによれば、請求項1から21の何れか一項に記載の電力伝送装置と、その電力伝送装置の送電部より無線信号で送信された電力を受電する受電部と、この受電部に並列に接続される負荷とを有する受電装置とを備えてなる。したがって、本発明の電力伝送装置と、当該装置により送信された電力を受電する装置とによって電力伝送システムを構成できる。
第1実施形態であり、電力伝送システムの構成を示す図 1次側電流情報検出部の構成例のバリエーションを示す図 駆動信号生成部の詳細構成を示す図 駆動信号生成部の動作タイミングチャート 第2実施形態であり、駆動信号生成部の詳細構成を示す図 駆動信号生成部の動作タイミングチャート パルス幅制限部の動作タイミングチャート 第3実施形態であり、電力伝送システムの構成を示す図 動作シミュレーションにおいて、各信号間に設定した遅延時間を示す図 動作周波数のシミュレーション結果を示す図 伝送電力のシミュレーション結果を示す図 伝送効率のシミュレーション結果を示す図 第4実施形態であり、電力伝送システムの構成を示す図 起動信号生成部の動作タイミングチャート 第5実施形態であり、電力伝送システムの構成を示す図
(第1実施形態)
図1に示すように、電源VINとグランドとの間には、2つのパワースイッチ(SW,スイッチング素子)1及び2の直列回路が接続されており、パワースイッチ部(スイッチング素子部)3が構成されている。パワースイッチ1,2は、例えばNチャネルMOSFETなどである。パワースイッチ1,2の導通制御端子(例えば、ゲート)には、ドライバ4(駆動回路)より制御信号VGH,VGLが与えられる。
パワースイッチ1及び2の共通接続点とグランドとの間には、コンデンサ5,抵抗6及びコイル7からなる送電部19並びに1次側電流情報出力部8の直列回路が接続されている。尚、抵抗5は抵抗素子によるものと、配線に含まれる抵抗分との和を示している。1次側電流情報出力部8は、上記の直列回路に流れる電流の情報を検出して駆動信号生成部9(矩形波信号生成部)に出力する。駆動信号生成部9は、入力される情報に基づいて矩形波信号OSCを生成し、ドライバ4に出力する。ドライバ4は、矩形波信号OSCに基づいてパワースイッチ1及び2を排他的に且つ交互にオンオフするように制御信号VGH,VGLを生成する。以上が1次側の電力伝送装置10(1次側回路)を構成している。
2次側には、全波整流器11(負荷)の入力端子側に、コイル12,抵抗13及びコンデンサ14の直列回路である受電部20が接続されている。抵抗13は、抵抗6と同じく抵抗素子と配線の抵抗分の和である。尚、抵抗素子を加えるか否かは任意で、加えないこともある。全波整流器11は、4つのダイオード15a〜15dをブリッジ接続して構成されている。
全波整流器11の出力端子間には、平滑コンデンサ16(負荷)及び電流源のシンボルで示す負荷17が並列に接続されている。以上の2次側の構成において、負荷17を除いたものが受電装置18(2次側回路)を構成している。そして、1次側の電力伝送装置10から2次側の受電装置18には、磁界共鳴方式により電力が伝送され、これらが電力伝送システムを構成している。
図2に示すように、1次側電流情報出力部8は、送電部19に流れる1次側電流Iを、例えば抵抗素子R,コンデンサC,インダクタンス(コイル)L等に通電して検出する構成とする。抵抗素子Rを用いた場合、その端子電圧Vの1次側電流Iに対する位相差は0°になる。また、コンデンサCを用いた場合上記位相差は90°遅れとなり、インダクタンスLを用いた場合上記位相差は90°進みとなる。更に、抵抗素子R及びインダクタンスLの並列回路又は直列回路を用いても良い。この場合、端子電圧Vの位相は1次側電流Iに対して進み、その位相差は任意に調整可能である。
尚、コンデンサCを用いた90°遅れ位相となる場合でも、振幅極性が逆方向に変化するゼロクロスタイミングを検出すれば、その後に到来する1次側電流Iのゼロクロスタイミングを捉えることができる。
図3に示すように、駆動信号生成部9は、コンパレータ21(L,H),遅延回路22(L,H),NOTゲート23(L,H),ANDゲート24(L,H)及びSRフリップフロップ25で構成されている。コンパレータ21Lの非反転入力端子及びコンパレータ21Hの反転入力端子には、1次側電流情報出力部8からの入力信号INが与えられる。コンパレータ21Lの反転入力端子には、図4(a)に示すように、入力信号INの電圧波形のゼロクロス点より僅かに低いレベルに設定された閾値VTLが与えられ、コンパレータ21Hの非反転入力端子には、同じく図4(a)に示すように、入力信号INの電圧波形のゼロクロス点より僅かに高いレベルに設定された閾値VTHが与えられる。
コンパレータ21Lの出力端子は、ANDゲート24Lの一方の入力端子及び遅延回路22Lの入力端子に接続されている。遅延回路22Lの出力端子は、NOTゲート23Lを介してANDゲート24Lの他方の入力端子に接続されている。そして、ANDゲート24Lの出力端子は、SRフリップフロップ25のセット端子Sに接続されている。コンパレータ21H側の構成は上記と対称であり、ANDゲート24Hの出力端子は、SRフリップフロップ25のリセット端子Rに接続されている。そして、SRフリップフロップ25の出力端子Qから矩形波信号OSCが出力される。
尚、遅延回路22L,NOTゲート23L及びANDゲート24Lはセット信号出力部26を構成し、遅延回路22H,NOTゲート23H及びANDゲート24Hはリセット信号出力部27を構成している。
次に、本実施形態の作用について説明する。尚、説明を簡単にするため、電力伝送装置10の送電部19には既に電流が発生しているものとする。この時、1次側電流Iに相当する入力信号INは、図4(a)に示すように正弦波状に変化する。コンパレータ21Lの出力信号は、入力信号INのレベルが閾値VTLを超えるとハイレベルに変化するので、ANDゲート24Lの出力信号もハイレベルになる。そして、遅延回路22Lに設定されている遅延時間が経過すると、ANDゲート24Lの一方の入力端子がローレベルになるので、ANDゲート24Lの出力信号は上記遅延時間だけハイレベルになる。これがSRフリップフロップ25へのSET信号となり(図4(b)参照)、矩形波信号OSCが立ち上がる(図4(d)参照)。
一方、コンパレータ21Hの出力信号は、入力信号INのレベルが閾値VTHを下回るとハイレベルに変化する。すると、コンパレータ21L側と同様の動作により、ANDゲート24Hの出力信号は遅延回路24Hの遅延時間だけハイレベルになる。これがSRフリップフロップ25へのRESET信号となり(図4(c)参照)、矩形波信号OSCが立ち下がる(図4(d)参照)。
すなわち、コンパレータ21L側は、入力信号INが負のレベルからゼロクロス点に達する直前のタイミングでSET信号を出力し、コンパレータ21H側は、入力信号INが正のレベルからゼロクロス点に達する直前のタイミングでRESET信号を出力する。その結果、矩形波信号OSCは、入力信号INがゼロクロス点に達する直前のタイミングで二値レベルが変化するように出力される。
以上のように本実施形態によれば、電源VINとグランドとの間に接続される2つのパワースイッチ1及び2の直列回路を有してなるパワースイッチ部3により、無線信号で2次側に電力を伝送する送電部19に駆動電流を供給する。ドライバ4は、入力される矩形波信号に基づいてパワースイッチ1及び2に駆動信号を出力する。
1次側電流情報出力部8は、送電部19に流れる電流を検出し、その電流に相当する情報を出力する。そして、駆動信号生成部9は、その電流情報を参照することで、送電部19に流れる電流がゼロに達するタイミングを基準として信号レベルが変化する矩形波信号を生成し、ドライバ4に出力する。
このように構成すれば、送電部19の両端電圧と送電部19に流れる電流の位相ズレを抑制でき、前記矩形波信号の周波数は、送電部19の入力インピーダンスの虚部がゼロとなる周波数である共鳴周波数に自動的に調整される。したがって、コイル7のインダクタンスやコンデンサ5の容量のバラつきによる効率や電力の低下を抑制可能となる。また、送電部19に流れる電流がゼロに達する前にドライバ4の出力を切替えれば、共鳴周波数より高い周波数で動作させることができ、前記電流がゼロに達した後にドライバ4の出力を切替えれば、共鳴周波数より低い周波数で動作させることが可能である。
そして、駆動信号生成部9は、1次側電流情報出力部8が出力する電圧信号がゼロになる直前のタイミングを検出して動作する。この場合、1次側電流情報出力部8を、コイルLを備えるか、又は抵抗素子R及びコイルLの直列回路又は並列回路を備える構成とすれば、1次側電流Iよりも進み位相となる電圧信号を電流情報として出力できる。またこの場合、コイルLを、送電部19を構成するコイル7と共通にすれば部品数を削減できる。更に、1次側電流情報出力部8を、コンデンサCを備える構成とすれば、1次側電流Iよりも遅れ位相となる電圧信号電流情報として出力できる。そしてこの場合も、コンデンサCを、送電部19を構成するコンデンサ5と共通にすれば部品数を削減できる。
(第2実施形態)
以下、第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分について説明する。図5に示すように、第2実施形態の駆動信号生成部31(矩形波信号生成部)は、1つのコンパレータ21を用いており、その非反転入力端子に入力信号INが、反転入力端子には閾値として0V(グランドレベル)がそれぞれ与えられている。コンパレータ21の出力信号は、直接及びNOTゲート32を介してパルス幅制限部33に入力されている。
パルス幅制限部33において、電源とグランドとの間には、抵抗素子34(L,H)及びNチャネルMOSFET35(L,H)の直列回路が接続されており、NチャネルMOSFET35(L,H)には並列にコンデンサ36(L,H)が接続されている。コンパレータ21の出力端子は、NチャネルMOSFET35Lのゲートに接続されており、NOTゲート32の出力端子は、NチャネルMOSFET35Hのゲートに接続されている。そして、NチャネルMOSFET35(L,H)のドレインにはNOTゲート37(L,H)の入力端子が接続されている。NOTゲート37(L,H)は、駆動信号生成部9におけるコンパレータ21(L,H)を置き換えたもので、NOTゲート37(L,H)の出力端子以降の構成は、駆動信号生成部9と同じである。
尚、第1実施形態のセット信号出力部26にパルス幅制限部33及びNOTゲート37Lを加えたものがセット信号出力部26Aを構成し、同リセット信号出力部27にパルス幅制限部33並びにNOTゲート32及び37Lを加えたものがリセット信号出力部27Aを構成している。
次に、第2実施形態の作用について説明する。図6は図4相当図であり、駆動信号生成部31では、コンパレータ21が入力信号INを閾値0Vと比較しているので、入力信号INが負のレベルからゼロに達するタイミングでSET信号を出力し、入力信号INが正のレベルからゼロに達するタイミングでRESET信号を出力する。その結果、矩形波信号OSCは、入力信号INがゼロに達するタイミングで二値レベルが変化するように出力される。
また、駆動信号生成部31は、パルス幅制限部33を設けたことで以下のように動作する。図7に示すように、(a)コンパレータ21の出力信号がハイレベルに変化すると(時点(1))、FET35LがターンオンしてNOTゲート37Lの入力端子は直ちにローレベルに変化する。それに伴い、(b)NOTゲート37Lの出力信号IN_SETは直ちにハイレベルに変化するので(時点(2))、(d)SET信号が発生し(f)矩形波信号OSCが立ち上がる(時点(3))。
この時、NOTゲート32の出力信号はローレベルに変化してFET35Hをターンオフさせるが、その間に抵抗素子34Hを介してコンデンサ36Hを充電し切ることができないため、NOTゲート37Hの入力端子はハイレベルにならない。したがって、信号IN_RESETはハイレベルを維持する。
この直後に、図7(a)に示すように、コンパレータ21の出力信号が例えばノイズの影響を受けて一瞬ローレベルに変化したとする(時点(4))。この時、信号IN_RESETはハイレベルを維持しており、コンパレータ21の出力信号の立下りに対して、信号IN_RESETの立ち上りは生成されない。したがって、矩形波信号OSCはハイレベルを維持することになり、上記ローレベル変化の影響を受けることが無い。
コンパレータ21の出力信号が、上記一瞬のローレベル変化後に立上ると(時点(5))、FET35Hが継続的にターンオフするので、コンデンサ36Hが抵抗素子34Hを介して充電されて、NOTゲート37Hの入力端子はハイレベルになる。したがって、時点(5)から遅れたタイミングで信号IN_RESETはローレベルに変化する。
その後、時点(6)でコンパレータ21の出力信号がローレベルに変化し、矩形波信号OSCがローレベルに立ち下がった直後に時点(7)で一瞬だけハイレベルに変化した場合も、上記と同様の動作が信号IN_SET側に作用する。したがって、信号IN_SETはハイレベルを維持し、信号の立上り変化が生じないため、ハイレベル変化の影響も受けることが無い。
以上のように第2実施形態によれば、駆動信号生成部31は、1次側電流情報出力部8が出力する電圧信号がゼロになるタイミングを検出して動作する。この場合、1次側電流情報出力部8を、抵抗素子Rを備える構成とすれば、1次側電流Iと同位相となる電圧信号を電流情報として出力することができる。
更に、駆動信号生成部31に、電流の振幅がゼロに達するタイミングの間隔が下限時間未満になった際に、矩形波信号のレベルを変化させないように制限するパルス幅制限部33を備えたので、コンパレータ21の出力信号が例えばノイズの影響を受けて一瞬ローレベルに変化しても、その影響が及ばないようにキャンセルできる。
(第3実施形態)
図8に示すように、第3実施形態の電力伝送装置41は、1次側電流情報出力部8を抵抗素子R_OSCで構成し、駆動信号発生部42を第3実施形態のコンパレータ21のみで構成したものである。この電力伝送装置41について同図中に示す各素子定数等を与え、動作周波数,伝送電力及び伝送効率についてシミュレーションを行った。
電源VINの電圧は10V,送電部19と2次側回路の定数は等しく、容量は3.28nF,抵抗値は0.62Ω,インダクタンスは1.93μH,抵抗素子R_OSCの抵抗値は0.1Ω,1次側−2次側間のコイル結合係数は0.9,平滑コンデンサ16の端子電圧は25V,コンパレータ21の信号伝搬遅延時間は10nsである。尚、図9に示すように、矩形波信号OSCの変化に対しドライバ4が出力する制御信号VGH,VGLのエッジ変化の遅延時間(1)〜(4)は、何れも10nsに設定している。
送電部19を構成するコイル7及びコンデンサ5のL、Cの素子値が±10%変動した場合でも、図10に示す電力伝送装置41の動作周波数は、共鳴周波数(変動0%で2MHz)の変化に追従して変化している。また、図11に示すように、伝送電力はL、Cの素子値変動に対して約3.3Wでほぼ一定であり、図12に示すように、伝送効率もほぼ80%で一定となっている。
以上のように第3実施形態によれば、駆動信号発生部42をコンパレータ21のみで簡単に構成できる。
(第4実施形態)
図13に示すように、第4実施形態の電力伝送装置51は、第3実施形態の電力伝送装置41に起動信号生成部52(初期駆動信号出力部)を加えたものである。この起動信号生成部52より出力される信号によって送電部19の発振動作を開始させる。起動信号生成部52は、遅延回路53,NOTゲート54,ANDゲート55及び56並びにORゲート57で構成されている。遅延回路53の入力端子並びにANDゲート55及び56の入力端子の一方には、外部より起動信号CNTが入力される。
遅延回路53の出力端子はNOTゲート54を介してANDゲート55の入力端子の他方に接続されている。ANDゲート55の出力端子は、ORゲート57の入力端子の一方に接続されており、ORゲート57の入力端子の他方は、駆動信号生成部42(コンパレータ21)の出力端子に接続されている。ORゲート57の出力端子は、ANDゲート56の入力端子の他方に接続されており、ANDゲート56の出力端子がドライバ4の入力端子に接続されている。尚、遅延回路53,NOTゲート54及びANDゲート55は、パルス信号発生部58を構成している。
次に、第4実施形態の作用について説明する。図14に示すように、(a)起動信号CNTのレベルがローからハイに変化すると(時点(1))、(b)ANDゲート55からは、遅延回路53に設定されている遅延時間のハイレベルパルス幅を有する信号TRG(トリガパルス)が出力される(時点(2))。すると、信号TRGは、ANDゲート56を介してドライバ4に入力される((c)信号DRV_IN,時点(3))。
ドライバ4は、信号DRV_INがハイレベルになると、パワースイッチ1側をオンにして送電部19に通電を行う。すると、送電部19に減衰振動が発生して1次側電流情報出力部8の抵抗素子R_OSCに電流が流れ始める((d),時点(4))。そして、(e)駆動信号生成部42は、1次側電流の最初のゼロクロス点を検出して矩形波信号OSCを立ち上げる。
時点(5)で信号TRGはローレベルになるが、以降は矩形波信号OSCが、ORゲート57及びANDゲート56を介し信号DRV_INとして出力されるので、送電部19の振動は減衰せずに継続される。
以上のように第4実施形態によれば、起動信号生成部52は、駆動信号生成部42の動作を開始させるための初期駆動信号DRV_INを、パルス信号として出力する。具体的には、起動信号CNTが入力されたタイミングで信号TRGを発生させるパルス発生部58と、駆動信号生成部42により生成される矩形波信号OSCと、信号TRGとのOR信号を出力するORゲート57と、起動信号CNTが入力されると、前記OR信号をドライバ4に出力するANDゲート56とを備えて構成した。これにより、送電部19の発振動作を開始させて電力の送信を行うことができる。
(第5実施形態)
図15に示すように、第5実施形態の電力伝送装置61は、第4実施形態の起動信号生成部52を、起動信号生成部62(初期駆動信号出力部)に置き換えたもので、第4実施形態と同様に、起動信号生成部62より出力される信号によって送電部19の発振動作を開始させる。起動信号生成部62は、発振器63及びPWM選択部64(信号選択部)で構成されている。PWM選択部64の入力端子の一方は、発振器63の出力端子に接続されており、入力端子の他方は、駆動信号発生部42の出力端子に接続されている。
発振器63は、矩形波の発振信号EXT−OSCを出力する。発振信号EXT−OSCの周波数は、標準の共鳴周波数2.0MHz付近に設定されている。PWM選択部64の入力選択端子には、外部より入力される選択信号SELが入力される。そして、PWM選択部64の出力端子は、ドライバ4の入力端子に接続されている。
次に、第5実施形態の作用について説明する。PWM選択部64は、選択信号SELがローレベルの場合は発振信号EXT−OSCを選択しているので、ドライバ4には、信号DRV_INとして発振信号EXT−OSCが出力される。これにより、1次側電流情報出力部8の抵抗素子R_OSCに電流が流れ始め、駆動信号発生部42は、1次側電流の最初のゼロクロス点を検出して矩形波信号OSCを立ち上げる。その後、選択信号SELがハイレベルになると、PWM選択部64は、矩形波信号OSC側を選択するので、以降は矩形波信号OSCが信号DRV_INとして出力されてドライバ4の駆動周波数は自動的に共鳴周波数に調整される。
以上のように第5実施形態によれば、矩形波状の発振信号EXT−OSCを出力する発振器63と、その発振信号EXT−OSCと、矩形波信号生成部42により生成される矩形波信号とを選択してドライバ4に出力するPWM選択部64とを備え、入力される選択信号SELに応じて、起動時にはPWM選択部64により発振信号EXT−OSCを選択して、スイッチング素子部3により送電部19に電流を発生させるようにした。したがって、第4実施形態と同様の効果が得られる。
本発明は上記した、又は図面に記載した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のような変形又は拡張が可能である。
第1実施形態の駆動信号生成部9に、パルス幅制限部33を設けても良い。
受電装置18の負荷として、全波整流器11及び平滑コンデンサ16に替えて、抵抗素子を配置しても良い。
スイッチング素子は、MOSFETに限ることなく、バイポーラトランジスタやIGBTなどでも良い。
図面中、1及び2はパワースイッチ(スイッチング素子)、3はパワースイッチ部(スイッチング素子部)、4はドライバ(駆動回路)、5はコンデンサ、7はコイル、8は1次側電流情報出力部、9は駆動信号生成部(矩形波信号生成部)、10は電力伝送装置、11は全波整流器(負荷)、12はコイル、14はコンデンサ、16は平滑コンデンサ(負荷)、19は送電部、18は受電装置、20は受電部、21はコンパレータ、25はSRフリップフロップ、26はセット信号出力部、27はリセット信号出力部である。

Claims (24)

  1. コイル(7)及びコンデンサ(5)を有してなり、無線信号を発生させて受電側に電力を伝送する送電部(19)と、
    電源とグランドとの間に接続される2つのスイッチング素子(1,2)の直列回路を少なくとも1つ以上有して構成され、前記送電部に駆動電流を供給するスイッチング素子部(3)と、
    入力される矩形波信号に基づいて、前記スイッチング素子にそれぞれ駆動信号を出力する駆動回路(4)と、
    前記送電部に流れる電流を検出し、前記電流に相当する情報(以下、電流情報と称す)を出力する電流情報出力部(8)と、
    前記電流情報を参照することで、前記送電部に流れる電流がゼロに達するタイミングを基準として信号レベルが変化する矩形波信号を生成し、前記駆動回路に出力する矩形波信号生成部(9,31,42)とを備えることを特徴とする電力伝送装置。
  2. 前記電流情報出力部は、前記送電部に流れる電流と同位相となる電圧信号を、前記電流情報として出力することを特徴とする請求項1記載の電力伝送装置。
  3. 前記電流情報出力部は、抵抗素子(R)を有していることを特徴とする請求項2記載の電力伝送装置。
  4. 前記電流情報出力部は、前記送電部に流れる電流よりも進み位相となる電圧信号を、前記電流情報として出力することを特徴とする請求項1記載の電力伝送装置。
  5. 前記電流情報出力部は、コイル(L)を有していることを特徴とする請求項4記載の電力伝送装置。
  6. 前記電流情報出力部は、抵抗素子(R)及びコイルの直列回路又は並列回路を有していることを特徴とする請求項5記載の電力伝送装置。
  7. 前記コイルは、前記送電部を構成するコイルと共通であることを特徴とする請求項5又は6記載の電力伝送装置。
  8. 前記電流情報出力部は、前記送電部に流れる電流よりも遅れ位相となる電圧信号を、前記電流情報として出力することを特徴とする請求項1記載の電力伝送装置。
  9. 前記電流情報出力部は、コンデンサ(C)を有していることを特徴とする請求項8記載の電力伝送装置。
  10. 前記コンデンサは、前記送電部を構成するコンデンサと共通であることを特徴とする請求項9記載の電力伝送装置。
  11. 前記矩形波信号生成部(31)は、前記電流情報出力部が出力する電圧信号がゼロになるタイミングを検出して動作することを特徴とする請求項2から10の何れか一項に記載の電力伝送装置。
  12. 前記矩形波信号生成部(9)は、前記電流情報出力部が出力する電圧信号がゼロになる直前のタイミングを検出して動作することを特徴とする請求項2から10の何れか一項に記載の電力伝送装置。
  13. 前記矩形波信号生成部(9,42)は、前記電圧信号を閾値と比較するコンパレータ(21)を有していることを特徴とする請求項11又は12記載の電力伝送装置。
  14. 前記矩形波信号生成部(9,31)は、前記コンパレータの出力信号の変化に基づいてセット信号及びリセット信号をそれぞれ出力するセット信号出力部(26,26A)及びリセット信号出力部(27,27A)と、
    前記セット信号及び前記リセット信号が入力されることで前記矩形波信号を生成するSRフリップフロップ(25)とを備えることを特徴とする請求項13記載の電力伝送装置。
  15. 前記矩形波信号生成部は、前記電流の振幅がゼロに達するタイミングの間隔が下限時間未満になった際に、前記矩形波信号のレベルを変化させないように制限するパルス幅制限部(33)を備えることを特徴とする請求項1から14の何れか一項に記載の電力伝送装置。
  16. 前記矩形波信号生成部(31)は、1つのコンパレータ(21)を有し、
    前記セット信号出力部(26A)は、前記コンパレータの出力信号の正転信号に基づいて前記セット信号を生成し、
    前記リセット信号出力部(27A)は、前記コンパレータの出力信号の反転信号に基づいて前記リセット信号を生成し、
    前記パルス幅制限部は、前記正転信号及び前記反転信号の立上りの変化を、同立下りの変化よりも遅延させるように構成されていることを特徴とする請求項14を引用する請求項15記載の電力伝送装置。
  17. 前記パルス幅制限部は、前記正転信号と前記反転信号とに対応して設けられる、電源とグランドとの間に接続される抵抗素子(34)及びコンデンサ(36)の直列回路と、前記コンデンサに並列に接続されるスイッチング素子(35)とで構成され、
    前記スイッチング素子の導通制御端子には、それぞれ対応する前記正転信号,前記反転信号が入力されることを特徴とする請求項16項記載の電力伝送装置。
  18. 起動信号が入力されると、前記スイッチング素子部により前記送電部に電流を発生させるための初期駆動信号を前記駆動回路に出力する初期駆動信号出力部(52)を備えることを特徴とする請求項1から17の何れか一項に記載の電力伝送装置。
  19. 前記初期駆動信号出力部(52)は、前記初期駆動信号を、パルス信号として出力することを特徴とする請求項18記載の電力伝送装置。
  20. 前記初期駆動信号出力部は、前記起動信号が入力されたタイミングでトリガパルスを発生させるパルス発生部(58)と、
    前記矩形波信号生成部により生成される矩形波信号と、前記トリガパルスとのOR信号を出力するORゲート(57)と、
    前記起動信号が入力されると、前記OR信号を前記駆動回路に出力するANDゲート(56)とを備えることを特徴とする請求項19記載の電力伝送装置。
  21. 矩形波状の発振信号を出力する発振器(63)と、
    前記発振信号と、前記矩形波信号生成部により生成される矩形波信号とを選択して前記駆動回路に出力する信号選択部(64)とを備え、
    入力される選択信号に応じて、起動時には前記信号選択部により前記発振信号を選択することで前記スイッチング素子部により前記送電部に電流を発生させるように構成されていることを特徴とする請求項1から17の何れか一項に記載の電力伝送装置。
  22. 請求項1から21の何れか一項に記載の電力伝送装置と、
    前記電力伝送装置の送電部より無線信号で送信された電力を受電する受電部(20)と、この受電部に並列に接続される負荷とを有する受電装置とを備えてなることを特徴とする電力伝送システム。
  23. 前記負荷は、整流器と、コンデンサとを備えていることを特徴とする請求項22記載の電力伝送システム。
  24. 前記負荷は、抵抗であることを特徴とする請求項22記載の電力伝送システム。
JP2015027614A 2015-02-16 2015-02-16 電力伝送装置及び電力伝送システム Pending JP2016152650A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015027614A JP2016152650A (ja) 2015-02-16 2015-02-16 電力伝送装置及び電力伝送システム
PCT/JP2016/000713 WO2016132714A1 (ja) 2015-02-16 2016-02-11 電力伝送装置及び電力伝送システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015027614A JP2016152650A (ja) 2015-02-16 2015-02-16 電力伝送装置及び電力伝送システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016152650A true JP2016152650A (ja) 2016-08-22

Family

ID=56688964

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015027614A Pending JP2016152650A (ja) 2015-02-16 2015-02-16 電力伝送装置及び電力伝送システム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2016152650A (ja)
WO (1) WO2016132714A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7177340B2 (ja) * 2018-10-04 2022-11-24 ミツミ電機株式会社 スイッチング電源用半導体装置およびac-dcコンバータ

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004248365A (ja) * 2003-02-12 2004-09-02 Yazaki Corp 無接点電力伝送装置、無接点電力伝送方法
TWI435511B (zh) * 2010-12-06 2014-04-21 Asustek Comp Inc 無線充電系統及其發射端電路
JP6034163B2 (ja) * 2011-12-06 2016-11-30 積水化学工業株式会社 受電装置、送電装置、非接触給電システム、及び非接触給電方法
US9305700B2 (en) * 2012-10-04 2016-04-05 Linear Technology Corporation Auto resonant driver for wireless power transmitter sensing required transmit power for optimum efficiency
TWI519109B (zh) * 2013-02-27 2016-01-21 凌通科技股份有限公司 應用於無線充電或射頻識別系統之訊號解碼電路
TWI528679B (zh) * 2013-08-30 2016-04-01 凌通科技股份有限公司 無線充電電路及其狀態異常保護電路
JP2016010169A (ja) * 2014-06-20 2016-01-18 船井電機株式会社 非接触給電装置および非接触給電システム

Also Published As

Publication number Publication date
WO2016132714A1 (ja) 2016-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8913404B2 (en) Constant voltage constant current control circuits and methods with improved load regulation
JP4620151B2 (ja) 非接触電力伝送回路
US9287793B2 (en) Isolated power supply, control signal transmission circuit and method thereof
CN102868300A (zh) 开关调节器及其控制设备
US20110012577A1 (en) Power converting system with function of reducing dead-time
JP2007215259A (ja) 駆動回路及びそれを用いたスイッチングレギュレータ
JP2007074809A (ja) 半導体装置
KR101828585B1 (ko) 스위치 제어 장치 및 이를 포함하는 컨버터
CN210669892U (zh) 降压开关模式电源和电子设备
JP5456495B2 (ja) 昇降圧型のスイッチング電源の制御回路、昇降圧型のスイッチング電源、及び昇降圧型のスイッチング電源の制御方法
JP6115637B2 (ja) Pwm制御回路およびスイッチング電源装置
JP2016158240A (ja) 駆動装置
JP2017099261A (ja) Ac/dcコンバータ、駆動回路
WO2016147562A1 (ja) 非接触給電装置及び非接触受電装置
US8957656B2 (en) Power controller and control method for generating adaptive dead-times
JP2015202030A (ja) 非接触給電装置及び非接触給電システム
WO2016132714A1 (ja) 電力伝送装置及び電力伝送システム
US9362836B2 (en) Circuit for driving synchronous rectifier and power supply apparatus including the same
US20140375285A1 (en) Dc-dc boost converter
JP2013005631A (ja) スイッチング電源装置
JP2006353095A (ja) 電源装置及びその制御回路並びに制御方法
US20090134922A1 (en) Start-up circuit for bias circuit
JP2017184493A (ja) 非接触電力送電装置及び非接触電力送電方法
US20140125397A1 (en) Level converter for controlling switch
JP6681532B2 (ja) 駆動装置