JP6681532B2 - 駆動装置 - Google Patents

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Description

本開示は、半導体スイッチング素子の駆動に関する技術である。
半導体スイッチング素子を駆動する駆動装置として、例えば、特許文献1に開示されている駆動装置がある。
国際公開第2013/065254号
従来の技術では、導通時と非導通時の電荷消費のアンバランスに起因する出力変動の発生を抑制することができない。
半導体スイッチング素子を駆動する駆動装置であって、コンデンサと、前記コンデンサの電荷を前記半導体スイッチング素子の導通制御端子に供給するか否かを選択する出力選択部と、前記コンデンサの電荷を前記導通制御端子以外に供給し、前記コンデンサの電荷を消費させる電荷消費部と、を備え、前記出力選択部により前記コンデンサの電荷が前記半導体スイッチング素子の導通制御端子に供給される期間を供給期間とし、前記出力選択部により前記コンデンサの電荷が前記半導体スイッチング素子の導通制御端子に供給されない期間を非供給期間とし、前記供給期間と前記非供給期間とで1周期が形成されるとすると、前記出力選択部は、前記1周期における前記供給期間の割合が第1の割合である第1駆動周期と、前記1周期における前記供給期間の割合が前記第1の割合よりも大きい第2の割合である第2駆動周期と、を生成し、前記第1駆動周期において前記電荷消費部により消費される前記コンデンサの電荷の量は、前記第2駆動周期において前記電荷消費部により消費される前記コンデンサの電荷の量よりも、大きい、駆動装置。
本開示によれば、導通時と非導通時の電荷消費のアンバランスに起因する出力変動の発生を抑制することができる。
図1は、実施の形態1における駆動装置2000の概略構成を示す図である。 図2は、実施の形態1における駆動装置2000を構成する回路の一例を示す図である。 図3は、実施の形態1における駆動装置の一例である駆動装置3000の概略構成を示す図である。 図4は、出力選択部2200の一例であるハーフブリッジ回路60の動作例を説明するための図である。 図5は、トランジスタ61およびトランジスタ62のゲート・ソース間電圧と、コンデンサ50に充電される電荷との関係を示す図である。 図6は、実施の形態2における比較例を示す図である。 図7は、実施の形態2における比較例を示す図である。 図8は、実施の形態2における比較例を示す図である。 図9は、実施の形態2における駆動装置を構成する回路の一例を示す図である。 図10は、導通期間における駆動波形及び電荷の流れを示す図である。 図11は、非導通期間における駆動波形及び電荷の流れを示す図である。 図12は、導通期間における駆動波形及び電荷の流れを示す図である。 図13は、非導通期間における駆動波形及び電荷の流れを示す図である。 図14は、実施の形態2の駆動装置における、導通期間の差(デューティの差)による出力波高値のシミュレーション結果を示す図である。 図15は、複数のゲート駆動回路を備える駆動装置の一例を示す図である。 図16は、実施の形態3における駆動装置の回路の一例と駆動波形を示す図である。 図17は、比較例の駆動波形を示す図である。 図18は、実施の形態4における駆動装置における出力停止状態を説明する駆動波形を示す図である。 図19は、比較例の駆動波形を示す図である。 図20は、実施の形態5における駆動装置であるゲート駆動回路1000の概略構成を示す図である。 図21は、図20に示されるゲート駆動回路1000の具体的な構成例を示す回路図である。 図22は、複数の電荷調整機能を備えた駆動装置の一例を示す図である。
以下、実施の形態が、図面を用いて詳細に説明される。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における駆動装置2000の概略構成を示す図である。
実施の形態1における駆動装置2000は、半導体スイッチング素子1(例えば、パワー半導体デバイス、あるいは、パワートランジスタ)を駆動する駆動装置である。
実施の形態1における駆動装置2000は、コンデンサ2100と、出力選択部2200と、電荷消費部2300と、を備える。
出力選択部2200は、コンデンサ2100の電荷を半導体スイッチング素子1の導通制御端子(例えば、ゲート端子)に供給するか否かを選択する。
電荷消費部2300は、コンデンサ2100の電荷を導通制御端子以外に(例えば、他の素子、他の経路、または、他の端子に)供給し、コンデンサ2100の電荷を消費させる。
以上の構成によれば、コンデンサに蓄積される電荷の量を調整することができる。これにより、例えば、時間ごとに異なるPWM駆動を行う場合などで生じる出力変動を低減することができる。また、コンデンサの温度特性などによる電荷蓄積能力の変動やばらつきなどを補償することができる。
図2は、実施の形態1における駆動装置2000を構成する回路の一例を示す図である。図2に示す構成は下記である。
すなわち、出力選択部2200は、第1のスイッチング素子61と、第2のスイッチング素子62と、を備える。
電荷消費部2300は、第3のスイッチング素子63と、抵抗2と、を備える。
コンデンサ50の第1端と、第1のスイッチング素子61の第1端(例えば、ドレイン端子)とが、第1接続点において接続される。
コンデンサ50の第2端と、半導体スイッチング素子1の端子(例えば、ソース端子)とが、第2接続点において接続される。
第1のスイッチング素子61の第2端(例えば、ソース端子)と、半導体スイッチング素子1の導通制御端子とが、第3接続点において接続される。
第2のスイッチング素子62の第1端(例えば、ドレイン端子)と、第3接続点とが、接続される。
第2のスイッチング素子62の第2端(例えば、ソース端子)と、第2接続点とが、接続される。
第3のスイッチング素子63の第1端(例えば、ドレイン端子)と、抵抗2の第2端とが、接続される。
第3のスイッチング素子63の第2端(例えば、ソース端子)と、第2接続点とが、接続される。
抵抗2の第1端と、第1接続点とが、接続される。
以上の構成によれば、少ない部品と簡易な構成により、駆動装置を実現できる。
図2において、トランジスタ63は、蓄積電荷の消費を制御するトランジスタとなる。また、抵抗2は、電荷消費量を決めるための制限抵抗となる。
本実施の形態1によれば、蓄積電荷を消費するタイミングと電荷消費量を自由に設定できる。このため、出力波形510の出力波高値を自由に設定できる。このため、出力電圧のばらつきや温度特性の補償などが可能となる。
図3は、実施の形態1における駆動装置の一例である駆動装置3000の概略構成を示す図である。
実施の形態1における駆動装置は、図3に示す駆動装置3000のように、上述の駆動装置2000の構成に加えて、制御部3100や充電部3200を備えていてもよい。
制御部3100は、出力選択部2200や電荷消費部2300を制御する。制御部3100は、例えば、後述する実施の形態2〜5などで説明される制御部であってもよい。制御部3100は、例えば、プロセッサ(例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro−Processing Unit)、など)により、構成されてもよい。このとき、当該プロセッサは、メモリに記憶されているプログラムを読み出して実行することで、本開示で示される制御方法を実行してもよい。
充電部3200は、コンデンサ2100を充電する。充電部3200は、例えば、後述する実施の形態2〜5などで説明される充電部であってもよい。
図4は、出力選択部2200の一例であるハーフブリッジ回路60の動作例を説明するための図である。
図5は、トランジスタ61およびトランジスタ62のゲート・ソース間電圧と、コンデンサ50に充電される電荷との関係を示す図である。
なお、ゲート・ソース間電圧とは、各トランジスタのソース端子を基準としたときのゲート端子の電圧である。なお、図5では、後述の実施の形態5で説明される高周波発振回路10の第三の電磁界共鳴結合器20cへの出力、すなわち第二高周波の振幅も併せて図示されている。
図5の(a)および(b)に示されるように、ハーフブリッジ回路60は、入力される制御信号である第一信号および第二信号に応じて、トランジスタ61がオン(導通状態)であってトランジスタ62がオフ(非導通状態)である状態と、トランジスタ61がオフであってトランジスタ62がオンである状態とを、交互に繰り返す。
これにより、ハーフブリッジ回路60は、半導体スイッチング素子1をスイッチングする。
すなわち、ハーフブリッジ回路60は、入力信号に応じて、コンデンサ50に充電された電荷(すなわち駆動電力)を半導体スイッチング素子1に供給する。すなわち、半導体スイッチング素子1がオン(導通状態)となる。
図4の(b)は、トランジスタ61がオフであり、トランジスタ62がオンである場合を示す図である。
すなわち、図4の(b)は、トランジスタ61のゲート・ソース間にオフ電圧が印加され、トランジスタ62のゲート・ソース間にオン電圧が印加されている場合を示す図である。
図4の(b)の状態では、コンデンサ50に電荷が充電されるが、トランジスタ61がオフ状態であるため、半導体スイッチング素子1に電流は供給されない。すなわち、半導体スイッチング素子1はオフ(非導通状態)となる。
一方、図4の(a)は、トランジスタ61がオンであり、トランジスタ62がオフである場合を示す図である。
すなわち、図4の(a)は、トランジスタ61のゲート・ソース間にオン電圧が印加され、トランジスタ62のゲート・ソース間にオフ電圧が印加されている場合を示す図である。
図4の(a)の状態では、図4の(b)の状態においてコンデンサ50に充電された電荷が半導体スイッチング素子1のゲート端子に供給される。
図4の(a)の状態から、トランジスタ61がオフであってトランジスタ62がオンである状態に切り替わった場合、図4(b)に示されるように、再度、コンデンサ50の蓄積電荷が増加する。また、半導体スイッチング素子1のゲート端子に蓄積した電荷は、トランジスタ62によって出力基準端子72に放電される。
以上のような動作により、実施の形態1の駆動装置は、半導体スイッチング素子1に瞬時に大電流を供給することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2における駆動装置は、上述の実施の形態1における駆動装置の構成に加え、さらに、下記に説明する構成を備える。
ここで、出力選択部によりコンデンサの電荷が半導体スイッチング素子の導通制御端子に供給される期間を供給期間とする。
また、出力選択部によりコンデンサの電荷が半導体スイッチング素子の導通制御端子に供給されない期間を非供給期間とする。
また、供給期間と非供給期間とで1周期が形成されるとする。
実施の形態2の駆動装置においては、出力選択部は、1周期における供給期間の割合が第1の割合である第1駆動周期と、1周期における供給期間の割合が第1の割合よりも大きい第2の割合である第2駆動周期と、を生成する。
このとき、第1駆動周期において電荷消費部により消費されるコンデンサの電荷の量は、第2駆動周期において電荷消費部により消費されるコンデンサの電荷の量よりも、大きい。
以上の構成によれば、時間ごとに異なるPWM駆動を行う場合などで生じる出力変動を低減することができる。
また、実施の形態2の駆動装置においては、電荷消費部は、非供給期間においてはコンデンサの電荷の消費を行い、供給期間においてはコンデンサの電荷の消費を行わない、としてもよい。
以上の構成によれば、上述の非供給期間の長さに応じて、コンデンサの電荷の消費を行うことができる。これにより、1周期において非供給期間の割合が大きくなる期間において、コンデンサの電荷の消費を多くすることができる。
また、実施の形態2の駆動装置においては、出力選択部は、第1のスイッチング素子と、第2のスイッチング素子と、を備えていてもよい。
また、電荷消費部は、第3のスイッチング素子を備えていてもよい。
また、実施の形態2の駆動装置は、第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子と第3のスイッチング素子とのそれぞれの導通状態を制御する制御信号を生成する制御部を備えていてもよい。
制御部からの制御信号に応じて第1のスイッチング素子が導通状態となることにより、コンデンサの電荷が前記半導体スイッチング素子の導通制御端子に供給されてもよい。
制御部からの制御信号に応じて第2のスイッチング素子が導通状態となることにより、半導体スイッチング素子の導通制御端子から電荷が引き抜かれてもよい。
制御部からの制御信号に応じて第3のスイッチング素子が導通状態となることにより、コンデンサの電荷が導通制御端子以外に供給され、コンデンサの電荷が消費されてもよい。
このとき、制御部は、第2のスイッチング素子に送信する制御信号を第3のスイッチング素子にも送信することで、第3のスイッチング素子の導通状態を制御してもよい。
以上の構成によれば、上述の第2のスイッチング素子が導通状態となる期間(つまり、上述の非供給期間)の長さに応じて、コンデンサの電荷の消費を行うことができる。これにより、1周期において非供給期間の割合が大きくなる期間において、コンデンサの電荷の消費を多くすることができる。
また、実施の形態2の駆動装置は、コンデンサに電荷を充電する充電部を備えていてもよい。
このとき、第1駆動周期および第2駆動周期に渡って、充電部はコンデンサに電荷を充電してもよい。
以上の構成によれば、例えば一定の充電用電圧をコンデンサに供給することができる。これにより、電荷消費部による電荷の消費により、コンデンサに蓄積される電荷の量を、精度良く調整することができる。
図6〜8は、実施の形態2における比較例を示す図である。
図6と図7とに示すように、導通期間が短い場合(トランジスタ61の導通時間が短い場合)には、導通時間が長い場合と比較して、相対的に、コンデンサに蓄積された電荷の消費量が少なくなる。このため、比較例の構成では、導通時間が短いときは、導通時間が長いときと比較して、相対的に、出力波形510の出力波高値が高くなる。
図8は、導通時間の差(デューティの差)による出力波高値のシミュレーション結果を示す図である。
なお、本比較例でのコンデンサ50として、1μFのコンデンサを用いた。
図8に示されるように、比較例の構成では、デューティの違いにより出力波高値が異なる。このため、時間ごとに異なるPWM駆動を行う場合などにおいては、電荷消費のアンバランスに起因した出力変動が発生することになる。
図9は、実施の形態2における駆動装置を構成する回路の一例を示す図である。
以下、図9に示される構成について、詳細に説明する。
蓄積電荷の消費を制御するトランジスタ63(第3のスイッチング素子)は、ハーフブリッジ回路を形成するトランジスタ62(第2のスイッチング素子)の制御信号と同じ信号により制御される。抵抗2は電荷消費量を決めるための制限抵抗となる。
図10は、図9の回路において導通期間(供給期間)が短い場合の、導通期間における駆動波形及び電荷の流れを示す図である。
図11は、図9の回路において導通期間が短い場合の、非導通期間(非供給期間)における駆動波形及び電荷の流れを示す図である。
図12は、図9の回路において導通期間が長い場合の、導通期間における駆動波形及び電荷の流れを示す図である。
図13は、図9の回路において導通期間が長い場合の、非導通期間における駆動波形及び電荷の流れを示す図である。
図14は、実施の形態2の駆動装置における、導通期間の差(デューティの差)による出力波高値のシミュレーション結果を示す図である。
なお、本シミュレーションにおいては、コンデンサ50として、1μFのコンデンサを用いた。また、抵抗2として、60kΩの抵抗を用いた。
ここで、非導通期間にコンデンサの電荷の消費を行うことから、非導通期間が短い場合は、導通期間が短い場合と比較して、出力波高値への調整効果は小さくなる。
図8と比較すると、図14では、駆動波形の一周期における導通期間の時間割合に対する出力変動の発生を低減できていることがわかる。
以上のように、実施の形態2の駆動装置であれば、非導通期間にトランジスタ62(第2のスイッチング素子)と同じ制御信号により、トランジスタ63を制御する。これにより、非導通期間にコンデンサの電荷を消費することで、導通期間の違いによる電荷消費のアンバランスに起因する出力変動の発生を抑えることが可能となる。
なお、コンデンサ50は複数のゲート駆動回路に電荷供給を行ってもよい。
図15は、複数のゲート駆動回路を備える駆動装置の一例を示す図である。
図15に示す構成において、複数のゲート駆動回路における駆動状態は同一でない場合がある。この場合には、導通期間と非導通期間の電荷消費のアンバランスが発生し、出力変動が発生する。
一方、実施の形態2の駆動装置であれば、電荷消費のアンバランスが抑制できる。このため、一つのコンデンサ50で複数のゲート駆動回路に電荷を供給する場合においても、出力変動を抑えることが可能となる。
(実施の形態3)
実施の形態3における駆動装置は、上述の実施の形態1における駆動装置の構成に加え、さらに、下記に説明する構成を備える。
実施の形態3における駆動装置は、コンデンサに電荷を充電する充電部を備える。
このとき、充電部によるコンデンサへの電荷の充電が開始されてから、出力選択部によりコンデンサに充電された電荷が半導体スイッチング素子の導通制御端子に供給されるまでの期間において、電荷消費部はコンデンサの電荷を消費させる。
以上の構成によれば、例えば駆動開始時などにおいて、過電圧や過電流の発生を低減することができる。
図16は、実施の形態3における駆動装置の回路の一例と駆動波形を示す図である。図16は、電源投入時などの待機状態から駆動が安定するまでの遷移状態を示す図である。
図16において、トランジスタ63は蓄積電荷の消費を制御するトランジスタとなり、抵抗2は電荷消費量を決めるための制限抵抗となる。トランジスタ63は、待機状態から駆動開始に至る間に、図16に示すような駆動波形で制御されることにより、コンデンサ50から電荷を消費する役目をする。
待機状態では、トランジスタ61(第1のスイッチング素子)の制御信号をOFF、トランジスタ62(第2のスイッチング素子)の制御信号をONとすることで出力信号をOFFの状態に維持している。
図17は、比較例の駆動波形を示す図である。
図17に示すように、前記待機状態においては、この間もコンデンサ50への電荷の蓄積が続いている。このため、コンデンサ50の電位は最も高いところまで上昇している。その後、駆動開始後に出力波形510が安定するまでの間、過渡的に半導体スイッチング素子1の導通制御端子(ゲート端子、または、ベース端子)に過電圧や過電流が発生する可能性があった。
一方、実施の形態3における駆動装置であれば、待機状態での電荷消費を行うことで、駆動開始前にコンデンサ50の電位上昇を抑えることができる。これにより、駆動開始時の過電圧や過電流の発生をなくすることができる。
(実施の形態4)
実施の形態4における駆動装置は、上述の実施の形態1における駆動装置の構成に加え、さらに、下記に説明する構成を備える。
実施の形態4における駆動装置は、第1のスイッチング素子が導通状態であり、かつ、第2のスイッチング素子が非導通状態である期間において、第3のスイッチング素子を導通状態とする。
以上の構成によれば、コンデンサと抵抗との時定数を用いて駆動装置の出力を0に近づけることができる。これにより、半導体スイッチング素子におけるサージ電圧の発生を低減することができる。
なお、実施の形態4における駆動装置は、コンデンサに電荷を充電する充電部を備えてもよい。
さらに、実施の形態4における駆動装置は、第1のスイッチング素子が導通状態であり、かつ、第2のスイッチング素子が非導通状態である期間において、充電部によるコンデンサへの電荷の充電を停止してもよい。
このとき、実施の形態4における駆動装置は、充電部によるコンデンサへの電荷の充電が停止されたタイミングにおいて、第3のスイッチング素子を導通状態としてもよい。
図18は、実施の形態4における駆動装置における出力停止状態を説明する駆動波形を示す図である。
実施の形態4は、実施の形態1の構成を用いて保護回路の動作を実現する例である。
保護動作とは、半導体スイッチング素子1を含むインバータなどのパワー回路ブロックが何らかの原因で、過電流や過電圧が発生し、システム異常に陥った場合に、その状態を検出し、ゲート駆動回路の出力波形510を停止するための動作である。
図19は、比較例の駆動波形を示す図である。
図19に示す比較例では、トランジスタ61(第1のスイッチング素子)の制御信号をOFF、トランジスタ62(第2のスイッチング素子)の制御信号をONとすることで出力波形510を停止することになる。この場合、図19に示すようにコンデンサ50には電荷が蓄積され続ける。このため、前述した動作と同様に、電荷が消費されないことにより、コンデンサ50の電位が上昇してしまう。
一方、実施の形態4における駆動装置であれば、トランジスタ61(第1のスイッチング素子)の制御信号をON、トランジスタ62(第2のスイッチング素子)の制御信号をOFFとし、さらにトランジスタ63を制御することで抵抗2を介して、コンデンサ50の電荷を消費する。これにより、図18に示されるように、出力波形510を停止すると同時にコンデンサ50の電位を基準レベルまで引き下げることができ、より安全な状態にシステムを保つことが可能となる。
また、実施の形態4における駆動装置であれば、コンデンサ50と抵抗2の時定数を用いて出力波形510を停止することができる。このため、半導体スイッチング素子1におけるサージ電圧の発生を抑えることができ、保護動作による素子の破壊を抑制することが可能となる。
(実施の形態5)
実施の形態5における駆動装置は、上述の実施の形態1における駆動装置の構成に加え、さらに、下記に説明する構成を備える。
実施の形態5における駆動装置は、電磁界共鳴結合器Xと、整流回路を備える整流部と、を備える。
実施の形態5における駆動装置においては、高周波が、電磁界共鳴結合器Xにより絶縁伝送され、整流部により整流されることにより、充電用電圧が生成される。
このとき、コンデンサは、充電用電圧により充電される。
以上の構成によれば、高周波を整流して充電用電圧を得ることにより、例えば一定の充電用電圧をコンデンサに供給することができる。これにより、電荷消費部による電荷の消費により、コンデンサに蓄積される電荷の量を、精度良く調整することができる。
また、実施の形態5における駆動装置は、電磁界共鳴結合器Yを備えていてもよい。
このとき、入力信号に応じて高周波を変調した被変調信号が、電磁界共鳴結合器Yにより絶縁伝送され、整流部により整流されることにより、制御信号が生成されてもよい。
このとき、出力選択部は、制御信号に応じて、コンデンサの電荷を半導体スイッチング素子の導通制御端子に供給するか否かを選択してもよい。
以上の構成によれば、半導体スイッチング素子に大電流を供給することができる。また、例えば、充電用電圧の生成に利用される高周波を、出力選択部の制御にも利用することができる。
以下、図20および図21を用いて、実施の形態5における駆動装置の一例を詳細に説明する。
なお、整流回路として、整流回路40aまたは整流回路40bまたは整流回路40cが、例示される。
また、電磁界共鳴結合器Xとして、電磁界共鳴結合器20cが、例示される。
また、電磁界共鳴結合器Yとして、電磁界共鳴結合器20aまたは電磁界共鳴結合器20bが、例示される。
図20は、実施の形態5における駆動装置であるゲート駆動回路1000の概略構成を示す図である。
図21は、図20に示されるゲート駆動回路1000の具体的な構成例を示す回路図である。
ゲート駆動回路1000は、直流電源100と、信号発生器3とを備える。また、ゲート駆動回路1000は、高周波発振回路10と、変調回路30と、第一の電磁界共鳴結合器20aと、第二の電磁界共鳴結合器20bと、第三の電磁界共鳴結合器20cとを備える。また、ゲート駆動回路1000は、第一の整流回路40aと、第二の整流回路40bと、第三の整流回路40cと、コンデンサ50と、ハーフブリッジ回路60と、出力端子71と、出力基準端子72とを備える。
なお、コンデンサ50は、例えば、容量素子であり、寄生容量ではない。コンデンサ50は、例えば、容量が10pF以上の素子である。
なお、実施の形態1において、ハーフブリッジ回路60は、例えば、第1のスイッチング素子および第2のスイッチング素子から構成される。第1のスイッチング素子は、例えば、トランジスタ61であってもよい。第2のスイッチング素子は、例えば、トランジスタ62であってもよい。
直流電源100は、例えば、高周波発振回路10および変調回路30のそれぞれが動作するための電力を供給する電源である。なお、図20では、直流電源100は、ゲート駆動回路1000の内部に設けられているが、ゲート駆動回路1000の外部に設けられてもよい。すなわち、ゲート駆動回路1000は、直流電源100を備えなくてもよい。
信号発生器3は、入力信号を生成し、変調回路30に出力する。入力信号は制御信号に相当し、半導体スイッチング素子1を駆動するための駆動信号は制御信号に基づいて生成される。信号発生器3は、例えば、ロジックICからなる。入力信号は、図21に示される波形501および波形502のように、ハイレベルと、ローレベルとからなる、2値の信号である。
入力信号は、第一入力信号と第二入力信号とから構成されてもよい。図21に示される例では、波形501が第一入力信号であり、波形502が第二入力信号である。第一入力信号は、例えば、第一ローレベル電圧と、第一ローレベル電圧よりも大きい第一ハイレベル電圧とを含む。第二入力信号は、例えば、第二ローレベル電圧と、第二ローレベル電圧よりも大きい第二ハイレベル電圧とを含む。第一入力信号が第一ハイレベル電圧を示す期間において、第二入力信号が第二ローレベル電圧を示してもよい。第二入力信号が第二ハイレベル電圧を示す期間において、第一入力信号が第一ローレベル電圧を示してもよい。第二入力信号は、第一の入力信号を反転させた信号であってもよい。例えば、第二入力信号は、第一の入力信号を、第一ハイレベル電圧と第二ハイレベル電圧の中間値を基準に反転させた信号であってもよい。この場合、図21に示されるように、第一入力信号と第二入力信号とは相補的(コンプリメンタリ)な関係となりうる。第一ローレベル電圧および/または第二ローレベル電圧は、例えば、0Vであってもよい。
なお、図20および図21では、信号発生器3は、ゲート駆動回路1000の内部に設けられているが、ゲート駆動回路1000の外部に設けられてもよい。この場合、ゲート駆動回路1000は、入力信号が入力される第一の入力端子を備える。すなわち、ゲート駆動回路1000は、信号発生器3を備えなくてもよい。
高周波発振回路10は、高周波を生成する。高周波は、マイクロ波電力であってもよい。高周波は、電力を伝送する役割を果たす。高周波発振回路10は、少なくとも2系統の出力を備える。高周波発振回路10は、変調回路30および第三の電磁界共鳴結合器20cのそれぞれに生成した高周波を出力する。高周波は、例えば、図21に示される波形503および波形504のような波形である。高周波の周波数は、例えば、低出力であれば免許不要で使用できるISMバンドである2.4GHzまたは5.8GHzであってもよいし、その他の周波数であってもよい。高周波発振回路10は、具体的には、コルピッツ発振器、もしくは、ハートレー発振器、または、マイクロ波を発生させるその他の発振器であってもよい。高周波発振回路10は、高周波の周波数が変動した場合のために、周波数調整機構を備えていてもよい。なお、高周波発振回路10が生成する高周波は、例えば、一定の振幅および一定の周波数を有する。
本開示において、第一入力信号および/または第二入力信号によって変調される高周波、すなわち第一入力信号および/または第二入力信号の搬送波である高周波が、第一高周波と呼ばれ、充電用の電力を供給するための高周波が第二高周波と呼ばれる場合がある。図21に示される例では、波形503が第一高周波であり、波形504が第二高周波である。なお、実施の形態1において、第二高周波は、第三の電磁界共鳴結合器に入力される高周波である。この場合、第二高周波は、一定の振幅を有していてもよいし、複数の振幅を有していてもよい。すなわち、第二高周波は、異なる複数の振幅に基づく信号成分を有していてもよい。第一高周波と第二高周波とは、同じ振幅を有してもいいし、異なる振幅を有してもよい。ただし、第二高周波が第一高周波よりも大きな振幅を有する場合、後述するように、コンデンサに充電される電荷量を大きくすることができる。第一高周波と第二高周波とは、同じ周波数を有してもいいし、異なる周波数を有してもよい。
なお、図20および図21では、高周波発振回路10は、ゲート駆動回路1000の内部に設けられているが、ゲート駆動回路1000の外部に設けられてもよい。この場合、ゲート駆動回路1000は、高周波が入力される第二の入力端子を備える。すなわち、ゲート駆動回路1000は、高周波発振回路10を備えてもよい。後述するように、高周波発振回路10は高周波生成器に含まれうる。
変調回路30は、信号発生器3が出力する第一入力信号に応じて高周波を変調することによって、第一の被変調信号を生成し、第一の電磁界共鳴結合器20aに出力する。図21に示されるように、変調回路30が混合回路である場合、変調回路30は、第一入力信号と高周波とを混合することによって、第一の被変調信号を生成する。第一の被変調信号は、例えば、図21に示される波形505のような波形となる。
また、変調回路30は、信号発生器3が出力し、第一入力信号とは別の第二入力信号に応じて高周波を変調することによって、第二の被変調信号を生成し、第二の電磁界共鳴結合器20bに出力する。図21に示されるように、変調回路30が混合回路である場合、具体的には、第二入力信号と、高周波とを混合することによって、第二の被変調信号を生成する。第二の被変調信号は、例えば、図21に示される波形506のような波形となる。第二入力信号が第一入力信号を反転させた信号である場合、第一の被変調信号と、第二の被変調信号とは、相補的(コンプリメンタリ)な関係となる。
第一の被変調信号は、例えば、第一振幅と、第一振幅よりも大きい第二振幅とを含む。第一の被変調信号の第一振幅は、例えば、第一入力信号の第一ローレベル電圧に対応し、第一の被変調信号の第二振幅は、例えば、第一入力信号の第一ハイレベル電圧に対応する。第二の被変調信号は、例えば、第三振幅と、第三振幅よりも大きい第四振幅とを含む。第二の被変調信号の第三振幅は、例えば、第二入力信号の第二ローレベル電圧に対応し、第二の被変調信号の第四振幅は、例えば、第二入力信号の第二ハイレベル電圧に対応する。第一被変調信号が第二振幅を示す期間において、第二被変調信号が第三振幅を示してもよい。第二被変調信号が第四振幅を示す期間において、第一被変調信号が第一振幅を示してもよい。第一振幅と第三振幅、および/または、第二振幅と第四振幅は、同じ値であってもよい。第一振幅および/または第三振幅は、0であってもよい。
図21に示される例では第一の被変調信号と、第二の被変調信号とは、相補的な関係としたが、入力信号は、より最適な別の波形であってもよい。
図21に示される例では、変調回路30は、混合回路であり、具体的には、いわゆる差動ミキサである。
第一の電磁界共鳴結合器20aは、変調回路30が生成した第一の被変調信号を絶縁伝送する。
第二の電磁界共鳴結合器20bは、変調回路30が生成した第二の被変調信号を絶縁伝送する。
第三の電磁界共鳴結合器20cは、高周波発振回路10が生成した高周波を絶縁伝送する。
第一の整流回路40aは、第一の電磁界共鳴結合器20aにより絶縁伝送された第一の被変調信号を整流することによって、制御信号である第一信号を生成する。第一の整流回路40aは、例えば、ダイオード41a、インダクタ42aおよびキャパシタ43aから構成される。第一信号は、例えば、図21の波形508のような波形の信号となる。第一信号は、第一の整流回路40aから出力され、例えばトランジスタ61のゲート端子に入力される。
第二の整流回路40bは、第二の電磁界共鳴結合器20bにより絶縁伝送された第二の被変調信号を整流することによって、制御信号である第二信号を生成する。第二の整流回路40bは、例えば、ダイオード41b、インダクタ42bおよびキャパシタ43bから構成される。第二信号は、例えば、図21の波形509のような波形の信号となる。第二信号は、第二の整流回路40bから出力され、例えばトランジスタ62のゲート端子に入力される。
第一信号は、例えば、第一オフ電圧と、第一オフ電圧と異なる第一オン電圧とを含む。トランジスタ61がN型トランジスタである場合、第一オン電圧は第一オフ電圧よりも大きい。トランジスタ61がP型トランジスタである場合、第一オン電圧は第一オフ電圧よりも小さい。トランジスタ61がノーマリオフ型トランジスタである場合、第一信号の第一オフ電圧は、例えば、第一の被変調信号の第一振幅に対応し、第一信号の第一オン電圧は、例えば、第一の被変調信号の第二振幅に対応する。この場合、第一信号の第一オフ電圧は、例えば、第一入力信号の第一ローレベル電圧に対応し、第一信号の第一オン電圧は、例えば、第一入力信号の第一ハイレベル電圧に対応する。トランジスタ61がノーマリオン型トランジスタである場合、第一信号の第一オフ電圧は、例えば、第一の被変調信号の第二振幅に対応し、第一信号の第一オン電圧は、例えば、第一の被変調信号の第一振幅に対応する。この場合、第一信号の第一オフ電圧は、例えば、第一入力信号の第一ハイレベル電圧に対応し、第一信号の第一オン電圧は、例えば、第一入力信号の第一ローレベル電圧に対応する。
第二信号は、例えば、第二オフ電圧と、第二オフ電圧と異なる第二オン電圧とを含む。トランジスタ62がN型トランジスタである場合、第二オン電圧は第二オフ電圧よりも大きい。トランジスタ61がP型トランジスタである場合、第二オン電圧は第二オフ電圧よりも小さい。トランジスタ61がノーマリオフ型トランジスタである場合、第二信号の第二オフ電圧は、例えば、第二の被変調信号の第三振幅に対応し、第二信号の第二オン電圧は、例えば、第二の被変調信号の第四振幅に対応する。この場合、第二信号の第二オフ電圧は、例えば、第二入力信号の第二ローレベル電圧に対応し、第二信号の第二オン電圧は、例えば、第二入力信号の第二ハイレベル電圧に対応する。トランジスタ62がノーマリオン型トランジスタである場合、第二信号の第二オフ電圧は、例えば、第二の被変調信号の第四振幅に対応し、第二信号の第二オン電圧は、例えば、第二の被変調信号の第三振幅に対応する。この場合、第二信号の第二オフ電圧は、例えば、第二入力信号の第二ハイレベル電圧に対応し、第二信号の第二オン電圧は、例えば、第二入力信号の第二ローレベル電圧に対応する。
第一信号が第一オン電圧を示す期間において、第二信号が第二オフ電圧を示してもよい。第二信号が第二オン電圧を示す期間において、第一信号が第一オフ電圧を示してもよい。第一信号と、第二信号とは、相補的(コンプリメンタリ)な関係であってもよいし、それ以外の関係であってもよい。第一オフ電圧と第二オフ電圧、および/または、第一オン電圧と第二オン電圧は、同じ値であってもよい。
以下では、特に断りの無い限り、トランジスタ61およびトランジスタ62がノーマリオン型かつN型である例について説明する。具体的には、例えば図21に示されるように、第一オン電圧および第二オン電圧は0であり、第一オフ電圧および第二オフ電圧は負の値を有する例について説明する。
第三の整流回路40cは、第三の電磁界共鳴結合器20cにより絶縁伝送された第二高周波を整流することによって、第三信号を生成する。第三信号は、図21の波形507のような波形の信号となる。第三の整流回路40cは、生成した第三信号によってコンデンサ50を充電する。第三信号は、直流電圧成分を有する。
図21に示されるように、第三信号は、一定の電圧値であってもよい。言い換えると、第三信号は、複数の電圧値から構成されていなくてもよい。すなわち、第三信号は、信号成分を有していなくてもよい。第三信号は、少なくともコンデンサを充電するための電力を有していればよい。本開示では、コンデンサを充電するための電圧を、充電用電圧と呼ぶ場合がある。第三信号は、図21に示されるように充電用電圧のみから構成されてもよいし、充電用電圧と充電用電圧よりも小さい別の電圧とを含んでもよい。充電用電圧は、第一信号の第一オン電圧および第二信号の第二オン電圧よりも大きくてもよい。この場合、コンデンサに充電される電荷量が大きくなる。第三信号は、第二信号が第二オン電圧を示す期間に充電用電圧を示してもよく、図21に示されるように、さらに、第一信号が第一オン電圧を示す期間にも充電用電圧を示してもよい。
ここで、整流回路40の構成例について詳細に説明する。整流回路40は、第一の整流回路40a、第二の整流回路40b、および第三の整流回路40cとして用いられうる。なお、以下では、整流回路40の一例として、第三の整流回路40cの具体例を説明する。ただし、以下に説明される具体例は、第一の整流回路40aおよび第二の整流回路40bについても同様に適用されうる。
第三の整流回路40cは、ダイオード41c、インダクタ42cおよびキャパシタ43cから構成される。
第三の整流回路40cにおいて、例えば、インダクタ42cの一端がダイオード41cの一端に接続され、インダクタ42cの他端がキャパシタ43cの一端に接続され、ダイオード41cの他端およびキャパシタ43cの他端が第三の整流回路40cの出力基準端子に接続されている。インダクタ42cの一端とダイオード41cの一端との接続点は、第三の整流回路40cの入力端子として機能し、インダクタ42cの他端とキャパシタ43cの一端との接続点は、第三の整流回路40cの出力端子として機能する。
図21に示される例において、第三の整流回路40cの入力端子には、ダイオード41cのカソードが接続されている。これにより、第三の整流回路40cは、第二高周波のうち正の電圧成分を整流する。一方、第一の整流回路40aの入力端子には、ダイオード41aのアノードが接続されており、第二の整流回路40bの入力端子には、ダイオード41bのアノードが接続されている。これにより、第一の整流回路40a及び第二の整流回路40bは、被変調信号のうち負の電圧成分を整流する。なお、各整流回路が整流する電圧成分が正であるか負であるかは、特に限定されない。それらの極性は、ハーフブリッジ回路60の特性に応じて適宜設定されうる。それらの極性は、例えば、ハーフブリッジ回路60を構成するトランジスタ61およびトランジスタ62が、ノーマリオフ型かノーマリオン型か、および、N型がP型かに応じて、適宜設定されうる。
ここで、第三の整流回路40cの出力端子は、インダクタ42cおよびキャパシタ43cによって、高周波の周波数のショート点となるように調整されている。したがって、第三の整流回路40cの入力端子から入力された高周波は、第三の整流回路40cの出力端子付近において反射される。そのため、第三の整流回路40cの入力端子における高周波の振幅(電圧値)は、第三の電磁界共鳴結合器20cから入力される元の高周波の振幅(電圧値)の約2倍となる。このような構成とすることで、1つのダイオード41cで高周波を高効率に整流することが可能となる。
なお、第三の整流回路40cは、その出力端子が正確に高周波の周波数のショート点となっていなくとも、所定の周波数のローパスフィルターとして作用すれば、高効率な整流を行うことができる。
ハーフブリッジ回路60は、トランジスタ61およびトランジスタ62を含む。トランジスタ61は、第一信号に応じて、コンデンサ50に充電された電荷を、半導体スイッチング素子1のゲート端子に供給する。トランジスタ62は、第二信号に応じて、半導体スイッチング素子1のゲート端子の電荷を引き抜く。
トランジスタ61は、制御信号である第一信号に応じて、コンデンサ50に充電された電荷を半導体スイッチング素子1のゲート端子に供給する。トランジスタ61のドレイン端子は、コンデンサ50の一端に接続され、トランジスタ61のソース端子は、出力端子71、トランジスタ62のドレイン端子、および第一の整流回路40aの出力基準端子に接続される。トランジスタ61のゲート端子は、第一の整流回路40aの出力端子に接続される。
トランジスタ61は、例えば、ゲート端子に第一信号の第一オン電圧が入力されたときに、ドレイン端子とソース端子との間を導通することによって、コンデンサ50の一端と、出力端子71との間を導通させる。トランジスタ61は、例えば、ゲート端子に第一信号の第一オフ電圧が入力されたときに、ドレイン端子とソース端子との間を絶縁することによって、コンデンサ50の一端と、出力端子71との間を絶縁させる。
トランジスタ62は、制御信号である第二信号に応じて半導体スイッチング素子1のゲート端子の電荷を引き抜く。トランジスタ62のドレイン端子は、出力端子71およびトランジスタ61のソース端子に接続され、トランジスタ62のソース端子は、出力基準端子72、コンデンサ50の他端、および第二の整流回路40bの出力基準端子に接続される。トランジスタ62のゲート端子は、第二の整流回路40bの出力端子に接続される。
トランジスタ62は、例えば、ゲート端子に第二信号の第二オン電圧が入力されたときに、ドレイン端子とソース端子との間を導通することによって、出力端子71と出力基準端子72との間を導通させる。トランジスタ62は、例えば、ゲート端子に第二信号の第二オフ電圧が入力されたときに、ドレイン端子とソース端子との間を絶縁することによって、出力端子71と出力基準端子72との間を絶縁させる。
ハーフブリッジ回路60の動作については、実施の形態1にて詳細に説明したので、ここでは説明を省略する。
なお、上述した実施の形態2〜5は、適宜、組み合わせられてもよい。
図22は、複数の電荷調整機能を備えた駆動装置の一例を示す図である。
図22において、抵抗2aとトランジスタ63aとが、実施の形態2の駆動装置の機能(出力波形の変動抑制)を担ってもよい。また、図22において、抵抗2bとトランジスタ63bとが、実施の形態3の駆動装置の機能(待機状態におけるコンデンサの電位上昇の抑制)を担ってもよい。また、図22において、抵抗2cとトランジスタ63cとが、実施の形態3の駆動装置の機能(時定数をもった出力停止)を担ってもよい。
本開示は、例えば、大電力を扱うパワー半導体デバイスを駆動するゲート駆動回路として有用である。
1 半導体スイッチング素子
2,2a,2b,2c 抵抗
3 信号発生器
10 高周波発振回路
20,X,Y 電磁界共鳴結合器
20a 電磁界共鳴結合器
20b 電磁界共鳴結合器
20c 電磁界共鳴結合器
30 変調回路
40 整流回路
40a 整流回路
40b 整流回路
40c 整流回路
41a,41b,41c ダイオード
42a,42b,42c インダクタ
43a,43b,43c キャパシタ
50,2100 コンデンサ
60 ハーフブリッジ回路
61〜63,61a〜63a,61b〜63b,61c〜61c トランジスタ
71 出力端子
72 出力基準端子
100 直流電源
501〜510 波形
1000 ゲート駆動回路

Claims (9)

  1. 半導体スイッチング素子を駆動する駆動装置であって、
    コンデンサと、
    前記コンデンサの電荷を前記半導体スイッチング素子の導通制御端子に供給するか否かを選択する出力選択部と、
    前記コンデンサの電荷を前記導通制御端子以外に供給し、前記コンデンサの電荷を消費させる電荷消費部と、
    を備え、
    前記出力選択部により前記コンデンサの電荷が前記半導体スイッチング素子の導通制御端子に供給される期間を供給期間とし、
    前記出力選択部により前記コンデンサの電荷が前記半導体スイッチング素子の導通制御端子に供給されない期間を非供給期間とし、
    前記供給期間と前記非供給期間とで1周期が形成されるとすると、
    前記出力選択部は、前記1周期における前記供給期間の割合が第1の割合である第1駆動周期と、前記1周期における前記供給期間の割合が前記第1の割合よりも大きい第2の割合である第2駆動周期と、を生成し、
    前記第1駆動周期において前記電荷消費部により消費される前記コンデンサの電荷の量は、前記第2駆動周期において前記電荷消費部により消費される前記コンデンサの電荷の量よりも、大きい、
    駆動装置。
  2. 前記電荷消費部は、前記非供給期間においては前記コンデンサの電荷の消費を行い、前記供給期間においては前記コンデンサの電荷の消費を行わない、
    請求項に記載の駆動装置。
  3. 前記出力選択部は、第1のスイッチング素子と、第2のスイッチング素子と、を備え、
    前記電荷消費部は、第3のスイッチング素子を備え、
    前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子と前記第3のスイッチング素子とのそれぞれの導通状態を制御する制御信号を生成する制御部を備え、
    前記制御部からの制御信号に応じて前記第1のスイッチング素子が導通状態となることにより、前記コンデンサの電荷が前記半導体スイッチング素子の導通制御端子に供給され、
    前記制御部からの制御信号に応じて前記第2のスイッチング素子が導通状態となることにより、前記半導体スイッチング素子の導通制御端子から電荷が引き抜かれ、
    前記制御部からの制御信号に応じて前記第3のスイッチング素子が導通状態となることにより、前記コンデンサの電荷が前記導通制御端子以外に供給され、前記コンデンサの電荷が消費され、
    前記制御部は、前記第2のスイッチング素子に送信する制御信号を前記第3のスイッチング素子にも送信することで、前記第3のスイッチング素子の導通状態を制御する、
    請求項に記載の駆動装置。
  4. 前記コンデンサに前記電荷を充電する充電部を備え、
    前記第1駆動周期および前記第2駆動周期に渡って、前記充電部は前記コンデンサに前記電荷を充電する、
    請求項1から3のいずれかに記載の駆動装置。
  5. 前記コンデンサに前記電荷を充電する充電部を備え、
    前記充電部による前記コンデンサへの前記電荷の充電が開始されてから、前記出力選択部により前記コンデンサに充電された前記電荷が前記半導体スイッチング素子の導通制御端子に供給されるまでの期間において、前記電荷消費部は前記コンデンサの前記電荷を消費させる、
    請求項1に記載の駆動装置。
  6. 前記出力選択部は、第1のスイッチング素子と、第2のスイッチング素子と、を備え、
    前記電荷消費部は、第3のスイッチング素子と、抵抗と、を備え、
    前記コンデンサの第1端と、前記第1のスイッチング素子の第1端とが、第1接続点において接続されており、
    前記コンデンサの第2端と、前記半導体スイッチング素子の端子とが、第2接続点において接続されており、
    前記第1のスイッチング素子の第2端と、前記半導体スイッチング素子の導通制御端子とが、第3接続点において接続されており、
    前記第2のスイッチング素子の第1端と、前記第3接続点とが、接続されており、
    前記第2のスイッチング素子の第2端と、前記第2接続点とが、接続されており、
    前記第3のスイッチング素子の第1端と、前記抵抗の第2端とが、接続されており、
    前記第3のスイッチング素子の第2端と、前記第2接続点とが、接続されており、
    前記抵抗の第1端と、前記第1接続点とが、接続されている、
    請求項1から5のいずれかに記載の駆動装置。
  7. 前記第1のスイッチング素子が導通状態であり、かつ、前記第2のスイッチング素子が非導通状態である期間において、前記第3のスイッチング素子を導通状態とする、
    請求項に記載の駆動装置。
  8. 電磁界共鳴結合器Xと、
    整流回路を備える整流部と、
    を備え、
    高周波が、前記電磁界共鳴結合器Xにより絶縁伝送され、前記整流部により整流されることにより、充電用電圧が生成され、
    前記コンデンサは、前記充電用電圧により充電される、
    請求項1から7のいずれかに記載の駆動装置。
  9. 電磁界共鳴結合器Yを備え、
    入力信号に応じて高周波を変調した被変調信号が、前記電磁界共鳴結合器Yにより絶縁伝送され、前記整流部により整流されることにより、制御信号が生成され、
    前記出力選択部は、前記制御信号に応じて、前記コンデンサの電荷を前記半導体スイッチング素子の導通制御端子に供給するか否かを選択する、
    請求項に記載の駆動装置。
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