JP2016151288A - 電動アクチュエータ及びそれを使用したvベルト式無段変速機 - Google Patents

電動アクチュエータ及びそれを使用したvベルト式無段変速機 Download PDF

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Abstract

【課題】ボールねじ71への異物の浸入をなくす。
【解決手段】ボールねじ等からなるアーム駆動装置70により、アーム部材60を介し駆動プーリ30の可動プーリ32を固定プーリ31に対し進退させるVベルト式無段変速機である。そのアーム駆動装置が、アーム部材に連結された有蓋筒状連結部材77と、その連結部材77内に設けられたボールねじ71と、連結部材をその筒軸方向に移動可能かつ回転不能に支持するケーシング77aとを有し、ボールねじのナット79は連結部材と一体となり、ボールねじのねじ軸76は回転駆動装置72に連結されている。このように、ねじ軸を回転させ、ナットを移動させる構成とすることにより、アーム部材に連結される連結部材を有蓋筒状のものとすることができ、その中にねじ軸を納めれば、ねじ部に異物が浸入することはなくなる。すなわち、防塵されたボールねじとなる。
【選択図】図1

Description

この発明は、電動アクチュエータ及びその電動アクチュエータを使用した駆動プーリおよび従動プーリの溝幅の変化によるVベルトの巻き径の変化によって従動プーリを変速回転させるVベルト式無段変速機に関する。
電動アクチュエータは、電動機により進退する部材と、その部材の進退により被移動物を移動させる動力伝達部材とを有するものであり、その電動アクチュエータを使用したものとして、例えば、自動二輪車等の車両に採用されるVベルト式無段変速機がある。
そのVベルト式無段変速機として、特許文献1、2に記載されたものが従来から知られている。その特許文献1に記載のVベルト式無段変速機は、駆動軸に支持された駆動プーリと従動軸に支持された従動プーリ間にVベルトを掛け渡し、アクチュエータの作動により駆動プーリの可動プーリを軸方向にスライドさせて駆動プーリの溝幅を変化させ、その巻径の変化によるVベルトの張力変動により従動プーリの溝幅を変化させて従動プーリを増速回転または減速回転させるようにしている。
そのアクチュエータは、電動機と、その電動機を駆動源として作動するボールねじを有し、前記電動機によりボールねじのナットを回転し、そのナットにボールを介してねじ合うねじ軸の軸方向への移動(進退)により、フォーク部材を揺動させて上記可動プーリを軸方向に移動させるようにしている。
特許文献2に記載されたVベルト式無段変速機は、駆動軸に支持された駆動プーリの可動プーリにアーム部材を相対回転可能に、かつ、軸方向に非可動に連結し、そのアーム部材をアクチュエータにより駆動軸の軸方向に移動させ、アーム部材と共に可動プーリを駆動軸の軸方向に移動させて可動プーリの溝幅を変化させ、同様に、その巻径の変化によるVベルトの張力変動により従動プーリの溝幅を変化させて従動プーリを増速回転または減速回転させるようにしている。
そのアクチュエータは、電動機と、その電動機の回転を減速するギヤ減速機構と、そのギヤ減速機構により作動するボールねじとを有し、前記ボールねじのねじ軸からなる出力軸の軸端部にアーム部材を連結し、ボールねじの作動により前記出力軸を移動させてアーム部材を軸方向に移動させ、上記可動プーリを軸方向に移動させるようにしている。
特開2009−79759号公報 特開2011−33067号公報
上記のアクチュエータは、ボールねじのナットを回転し、その回転によってねじ軸を移動させてフォーク部材又はアーム部材を移動させている。このため、ボールねじのねじ軸がケーシングから突出して耐環境性が低く、そのねじ部への異物浸入により作動不良や短寿命となる恐れがある。
この発明は、上記ボールねじのねじ部への異物浸入を防止(防塵)することを課題とする。
上記の課題を解決するため、この発明は、ボールねじのねじ軸を回転させナットを移動させる構成とし、そのナットと一体のケースでねじ軸を覆うこととして、ねじ部への異物の浸入をなくようにしたのである。
この発明の構成として、電動機により進退する部材と、その部材の進退により被移動物を移動させる動力伝達部材とを有する電動アクチュエータであって、前記電動機により進退する部材がボールねじのナットであり、そのナットが前記動力伝達部材に連結された連結部材と一体となっており、その連結部材が前記ボールねじを収納する有蓋筒状となって電動アクチュエータのケーシングにその筒軸方向に移動可能かつ回転不能に支持されている構成を採用することができる。
この電動アクチュエータは、種々の機械や装置等に採用できるが、例えば、駆動軸に支持された駆動プーリと、従動軸に支持された従動プーリと、これら駆動プーリと従動プーリ間に掛け渡されたVベルトと、前記駆動プーリと従動プーリの一方のプーリにおける可動プーリを、その可動プーリを支持する軸に対して回り止めしてスライド自在に支持するスライド案内機構と、前記可動プーリに対して相対回転可能に連結され、可動プーリの軸方向への移動により、その可動プーリを一体に移動させてプーリの溝幅を変化させるアーム部材と、そのアーム部材を軸方向に移動させるアーム駆動装置と、を有してなるVベルト式無段変速機においては、前記アーム駆動装置が上記電動アクチュエータからなり、前記アーム部材に前記連結部材が連結され、ボールねじのねじ軸は電動機に連結されている構成とすることができる。
上記連結部材をその筒軸方向に移動可能かつ回転不能にケーシングに支持する構成としては、種々が考えられるが、例えば、前記連結部材及びケーシングの一方に、前筒軸方向の溝を形成し、他方にはその溝に嵌って摺動する前記筒軸方向に長い突条を設け、その突条が前記溝内の前記筒軸方向に摺動するようにした構成等を採用することができる。
上記各構成において、上記ケーシングは上記電動機のケーシングと一体ものとすることができる。このようにすれば、両ケーシングを一体成型品として安価なものとすることができるとともに、どちらか一方のケーシングを固定すれば、他方のケーシングを固定する必要もなくなり、取付作業性も向上する。
また、可動プーリを軸方向にスライド可能に支持するスライド案内機構として、可動プーリを支持する軸に、複数のガイドピンが植設された環状のスライド案内部材を嵌合して固定し、そのスライド案内部材における複数のガイドピンのそれぞれを可動プーリのボス部に形成されたガイドピンと同数の軸方向のガイド凹部内にスライド自在に挿入して可動プーリをスライド自在に支持することにより、スプラインの嵌合によって可動プーリをスライド自在に支持する場合に比較して、可動プーリのスライド抵抗を大幅に低減することができる。このため、アーム駆動装置への負荷の低減を図り、そのアーム駆動装置を形成する電動機として、容量の小さな小型のものを採用することができる。
この発明は、上記のように、ボールねじのねじ軸を回転させ、ナットを移動させて、そのナットと一体の部材で前記ボールねじを覆う構成としたので、ボールねじのねじ部に異物が浸入しないものとし得る。
この発明に係るVベルト式無段変速機の一実施形態を示す切断平面図 図1の駆動プーリ部とアーム駆動装置部の拡大図 図1の従動プーリ部の拡大断面図 図2のI−I線に沿った断面図 図4のII−II線に沿った断面図 ボールねじ部の分解斜視図 同実施形態の作用図
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。この実施形態は、図1に示すVベルト式無段変速機に係わるものであり、そのVベルト式無段変速機は変速機ケース10を有している。その変速機ケース10は、ケース本体11と、そのケース本体11にねじ止めされたカバー12とからなる。ケース本体11は、エンジンカバーを兼用し、そのケース本体11の一端部および他端部のそれぞれに軸挿入孔13、14が設けられている。
ケース本体11の一端部に設けられた軸挿入孔13にはエンジンのクランクディスク15に設けられたクランク軸16が挿入されている。クランク軸16は駆動軸としてのプライマリ軸であり、そのプライマリ軸16は軸挿入孔13内に組み込まれた軸受17によって回転自在に支持されている。
ケース本体11の他端部に設けられた軸挿入孔14内には従動軸としてのセカンダリ軸18が挿通されて変速機ケース10内に臨んでいる。このセカンダリ軸18は軸挿入孔14内に組み込まれた軸受19により回転自在に支持されている。
また、軸挿入孔13、14のそれぞれは、シール部材20の組込みによって密封されている。
変速機ケース10内にはVベルト式無段変速機構Aが収容されている。Vベルト式無段変速機構Aは、プライマリ軸16に支持された駆動プーリ30と、セカンダリ軸18に支持された従動プーリ40と、これらのプーリ30、40間に掛け渡されたVベルト50を有している。
また、Vベルト式無段変速機構Aは、駆動プーリ30の溝幅を調整するアーム部材60と、そのアーム部材60を作動させるアーム駆動装置70を有している。
図1、図2に示すように、駆動プーリ30は、皿形の固定プーリ31と、皿形の可動プーリ32とからなる。固定プーリ31はプライマリ軸16に設けられた小径軸部16aにスプライン嵌合されてプライマリ軸16と一体に回転し、上記小径軸部16aに嵌合されたスリーブ33と小径軸部16aの端部外周の雄ねじ16bにねじ係合されたナット34により軸方向から挟持されて軸方向に非可動の固定の配置とされている。
可動プーリ32は、スリーブ33に嵌合され、その嵌合部間に滑り軸受39が組み込まれている。また、可動プーリ32は、プライマリ軸16との間に設けられたスライド案内機構35によってプライマリ軸16に回り止めされ、かつ、軸方向にスライド自在とされている。
スライド案内機構35は、小径軸部16aの付け根部に環状のスライド案内部材36を嵌合して小径軸部16aの付け根に設けられた段部16cとスリーブ33とで軸方向から挟持して固定し、そのスライド案内部材36の片面に植設された複数のガイドピン37のそれぞれを可動プーリ32のボス部32aに形成されたガイドピン37と同数の軸方向のガイド凹部38内に挿入してスライド自在に支持し、上記ガイドピン37によってプライマリ軸16の回転を可動プーリ32にトルク伝達するようにしている。
その複数のガイドピン37はスライド案内部材36の軸心を中心とする一つの円上に所定の等間隔をおいて配置されている。そのガイドピン37が挿入されるガイド凹部38として、ここでは、溝幅がガイドピン37のピン径と略同一とされた軸方向溝からなるものを示したが、ガイドピン37のピン径と略同径のピン孔からなるのものであってもよい。
図1、図3に示すように、従動プーリ40は、上述の駆動プーリ30と同様に、皿状の固定プーリ41と皿状の可動プーリ42とからなる。固定プーリ41は、セカンダリ軸18に嵌合されるボス部41aを有し、そのボス部41aの内部に組み込まれた一対の軸受43、44によって回転自在に支持されている。一対の軸受43、44のうち、セカンダリ軸18の軸端側に位置する軸受44は軸方向に非可動の支持とされ、その軸受44にボス部41aの内周に形成された段部41bが係合して固定プーリ41が軸方向に非可動の支持とされている。
可動プーリ42は、固定プーリ41のボス部41aに嵌合される筒部42aを有し、その筒部42aに軸方向に延びるスリット42bが形成され、固定プーリ41のボス部41aに取付けられたキー部材45が前記スリット42bに挿入されて、可動プーリ42は軸方向にスライド自在とされ、コイルスプリングからなる弾性部材46により固定プーリ41に向けて付勢されている。また、可動プーリ42は、スリット42bとキー部材45の係合によりボス部41aに回り止めされて、ボス部41aと一体に回転するようになっている。
固定プーリ41のボス部41aとセカンダリ軸18の相互間には遠心クラッチ47が組み込まれている。遠心クラッチ47は、ボス部41aにウェイトアーム47aをボス部41aと共に回転するよう嵌合固定し、そのウェイトアーム47aにウェイト47bを上記セカンダリ軸18と平行する軸線周りに揺動可能に装着し、上記ウェイト47bの外方を囲む椀状のアウタクラッチ47cをセカンダリ軸18と共に回転するよう嵌合固定している。
上記遠心クラッチ47は、Vベルト50の移動によって回転する従動プーリ40の回転速度が上昇して設定速度に達した際に、遠心力によりウェイト47bが径方向外方に揺動してアウタクラッチ47cの内径面に圧接して係合状態となり、従動プーリ40の回転をセカンダリ軸18に伝達するようになっている。
図2に示すように、アーム部材60は、リング部61の外周一部に径方向に延びる軸部62を設けた構成とされており、前記リング部61が可動プーリ32のボス部32aに嵌合されたレリーズ軸受63を介して相対回転自在に支持され、かつ、軸方向には非可動の支持とされて可動プーリ32と一体に移動するようになっている。
アーム部材60は、軸部62の端部に負荷される軸方向の押圧力により可動プーリ32と一体となってプライマリ軸16の軸方向に移動し、前記軸部62に対する押圧力の負荷によりリング部61には傾きを生じさせるようなモーメント荷重が負荷される。そのモーメント荷重を安定よく支持するため、レリーズ軸受63は、複列アンギュラ玉軸受を使用したり、深みぞ玉軸受を使用したりすることができる。深みぞ玉軸受は、一つであっても良いが、二つ以上用いるのが好ましい。
図2に示すように、アーム駆動装置70は、ボールねじ71と、そのボールねじ71を作動させる回転駆動装置72とを有し、そのボールねじ71と回転駆動装置72はユニットケース80内に納められて変速機ケース10のカバー12に設けられた嵌合凹部81内に嵌合されている。
回転駆動装置72は、電動機(モータ)73と、その電動機73のロータ軸73aの回転を減速して出力する減速機構74とを有している。
減速機構74は、複数段の平歯車による平歯車式減速機からなる。減速機構74の最終段の出力ギヤ74aに設けられた出力軸75は軸受75aを介してケース80に回転自在に支持されてボールねじ71のねじ軸76に連結されている。減速機構74は、遊星歯車式とすることができる。
ボールねじ71は、図2、図6に示すように有蓋筒状連結部材77内に設けられて、防塵されたボールねじとなって、耐環境性が高く、作動不良や短寿命となる恐れが少ないものとなっている。このため、防塵用カバー(ブーツ)等のシール部材も別途に設ける必要がなくなり、部品点数の削減が可能なものとなっている。
その連結部材77のケーシング77aは電動機73のケーシング73bと一体の成型品からなり、そのケーシング77a、73bはケース80にビス止めされている。連結部材77は、その外周の180度対称位置の突条78をケーシング77aの筒状内面の溝78aに嵌め込むことによってその筒軸上に移動可能かつ回転不能に収納される。突条78と溝78aは連結部材77の回り止めと筒軸方向への移動(摺動)を担保できれば1条でも良いが、2条以上の複数が好ましく、その際、周囲等間隔が好ましい。また、突条78をケーシング77aに、溝78aを連結部材77に設けることができる。
ボールねじ71のナット79はねじ79a止めによって連結部材77に固定されている。ここで、ボールねじ71のねじ軸76は上記減速機構74の出力軸75に連結されているため、回転駆動装置72の電動機73が回転すると、減速機構74を介してねじ軸76が回転し、その回転に伴ってナット79が移動し、そのナット79とともに連結部材77も移動する。
連結部材77の頂面(蓋面)には、上記突条78が突出し、その突条にピン78bでもって上記アーム部材60の径方向に延びる軸部62が連結されている(図2参照)。このため、連結部材77の移動に伴いアーム部材60がプライマリ軸16の軸方向に移動する。
この実施形態のVベルト式無段変速機は以上の構成であり、アーム駆動装置70の電動機73は、図示省略した制御部により制御される。いま、プライマリ軸16が回転し、そのプライマリ軸16と共に駆動プーリ30が回転すると、その回転はVベルト50を介して従動プーリ40に伝達されて、従動プーリ40が駆動プーリ30と同方向に回転し、遠心クラッチ47が係合して従動プーリ40の回転がセカンダリ軸18に伝達される。
プライマリ軸16からセカンダリ軸18へのトルク伝達状態において、電動機73を回転させると、その回転は平歯車式減速機74により減速されて出力軸75が回転する。
この出力軸75が回転すると、ボールねじ71のねじ軸76が回転してナット79がその軸方向に移動する。
ここで、図1,図2は、ナット79がねじ軸76に対して最も前進した状態にあり、駆動プーリ30の可動プーリ32は固定プーリ31に対して最も離反した状態にある。この状態から、ねじ軸76が回転すると、図7に示すように、ナット79はねじ軸76に対して後退し(図2において、下方に移動し)、アーム部材60がプライマリ軸16の軸方向に移動する。
このとき、アーム部材60には駆動プーリ30の可動プーリ32が連結されているため、可動プーリ32が固定プーリ31に向けて移動し、その移動によって駆動プーリ30の溝幅が狭くなり、Vベルト50の巻き径が大きくなる。
この駆動プーリ30の巻き径の増大によってVベルト50の張力が増大するため、弾性部材46の付勢力に抗して従動プーリ40における可動プーリ42が固定プーリ41から離反する方向にスライドし(図3の実線から鎖線状態)、従動プーリ40の溝幅が大きくなってVベルト50の巻き径が小さくなる。
その結果、駆動プーリ30の回転は増速されて従動プーリ40に伝達され、セカンダリ軸18が高速度で回転する。図7は、ナット79がねじ軸76に対して最も後退した状態を示し、駆動プーリ30の掛かるVベルト50の巻き径は最大径とされる。
その図7に示す状態からねじ軸76を逆方向に回転させると、ナット79はねじ軸76に対して前進し、アーム部材60がプライマリ軸16の軸方向に移動して、可動プーリ32が固定プーリ31から離れ、その移動によって駆動プーリ30の溝幅が大きくなり、Vベルト50の巻き径が小さくなる。
この駆動プーリ30の巻き径の減少によってVベルト50の張力も減少し、従動プーリ40の可動プーリ42には、図3に示すように、弾性部材46の押圧力が負荷されているため、可動プーリ42は固定プーリ41に向けて移動して従動プーリ40の溝幅が狭くなり、Vベルト50の巻き径が大きくなる(同図の鎖線から実線状態)。
その結果、駆動プーリ30の回転は減速されて従動プーリ40に伝達され、セカンダリ軸18が低速度で回転する。
このように、ボールねじ71のねじ軸76の回転によるナット79(連結部材77)の移動によって変速比を調整することができる。
その駆動プーリ30の可動プーリ32が固定プーリ31に向けてスライドするとき、そのスライド抵抗が大きい場合、そのスライド抵抗は電動機73の負荷となり、容量の大きな電動機73が必要となる。
しかし、この実施形態では、スライド案内部材36の複数のガイドピン37によって可動プーリ32をスライド自在に支持しているため、スプラインの嵌合によって可動プーリ32をスライド自在に支持する場合に比較して、可動プーリ32のスライド抵抗を大幅に低減することができ、電動機73として容量の小さな小型のものを採用することができる。
なお、上記実施形態においては、アーム駆動装置70によって駆動プーリ30の可動プーリ32を固定プーリ31に対してスライドさせて変速比を変えるようにしたが、アーム駆動装置70によって従動プーリ40の可動プーリ42を固定プーリ41に対してスライドさせて変速比を変えるようにしてもよい。
因みに、上記実施形態においては、この発明に係る電動アクチュエータをVベルト式無段変速機に採用した例であったが、この発明は、電動機により進退する部材と、その部材の進退により被移動物を移動させる動力伝達部材とを有する種々の電動アクチュエータであれば採用し得ることは勿論である。
16 プライマリ軸(駆動軸)
18 セカンダリ軸(従動軸)
30 駆動プーリ
31 駆動プーリの固定プーリ
32 同可動プーリ
35 スライド案内機構
36 スライド案内部材
37 ガイドピン
38 ガイド凹部
40 従動プーリ
41 従動プーリの固定プーリ
42 同可動プーリ
50 Vベルト
60 アーム部材
70 アーム駆動装置
71 ボールねじ
72 回転駆動装置
73 回転駆動装置の電動機
76 ボールねじのねじ軸
77 連結部材
77a 連結部材のケーシング
78 突条
78a 溝
79 ボールねじのナット

Claims (5)

  1. 電動機により進退する部材と、その部材の進退により被移動物を移動させる動力伝達部材とを有する電動アクチュエータであって、
    上記電動機により進退する部材がボールねじのナットであり、そのナットが上記動力伝達部材に連結された連結部材と一体となっており、その連結部材が前記ボールねじを収納する有蓋筒状となって電動アクチュエータのケーシングにその筒軸方向に移動可能かつ回転不能に支持されていることを特徴とする電動アクチュエータ。
  2. 駆動軸に支持された駆動プーリと、従動軸に支持された従動プーリと、これら駆動プーリと従動プーリ間に掛け渡されたVベルトと、前記駆動プーリと従動プーリの一方のプーリにおける可動プーリを、その可動プーリを支持する軸に対して回り止めしてスライド自在に支持するスライド案内機構と、前記可動プーリに対して相対回転可能に連結され、可動プーリの軸方向への移動により、その可動プーリを一体に移動させてプーリの溝幅を変化させるアーム部材と、そのアーム部材を軸方向に移動させるアーム駆動装置と、を有してなるVベルト式無段変速機において、
    上記アーム駆動装置が請求項1記載の電動アクチュエータからなり、上記アーム部材に上記連結部材が連結され、ボールねじのねじ軸は電動機に連結されていることを特徴とするVベルト式無段変速機。
  3. 上記連結部材及びケーシングの一方に、上記筒軸方向の溝を形成し、他方にはその溝に嵌って摺動する前記筒軸方向に長い突条を設け、その突条の前記溝内の前記筒軸方向の摺動によって、前記連結部材がその筒軸方向に移動可能かつ回転不能に支持されていることを特徴とする請求項2に記載のVベルト式無段変速機。
  4. 上記ケーシングが前記電動機のケーシングと一体ものであることを特徴とする請求項2又は3に記載のVベルト式無段変速機。
  5. 上記可動プーリを軸方向にスライド可能に支持するスライド案内機構が、その可動プーリを支持する軸に、複数のガイドピンが植設された環状のスライド案内部材を嵌合して固定し、そのスライド案内部材における複数のガイドピンのそれぞれを前記可動プーリのボス部に形成されたガイドピンと同数の軸方向のガイド凹部内にスライド自在に挿入した構成からなる請求項2乃至4の何れか一つに記載のVベルト式無段変速機。
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