JP2016151143A - コーナー外壁の固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】コーナー外壁が柱の揺れに追従して変形することを抑制する。
【解決手段】コーナー外壁の固定構造は、上方に開口する隙間が柱の側面との間に形成された状態で該柱に直接又は間接的に取り付けられた受け部材と、上方から前記隙間に差し込まれた差込部分と、前記差込部分の上側でコーナー外壁に固定された固定部分と、前記差込部分から上方へ延出され前記側面に対する面外方向へ前記固定部分を変位可能に前記固定部分と前記差込部分とを接続する接続部分と、を有する差込部材と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、コーナー外壁の固定構造に関する。
特許文献1には、コーナー外壁に固定されたL字状の金物を、角柱に固定された金具と角柱の側面との隙間に差し込んで、コーナー外壁を角柱に固定する構成が開示されている。
特開平11−22081号公報
特許文献1の構成では、地震などにより角柱が、金具が固定された側面に対する面外方向に揺れると、この角柱の揺れに追従して、L字状の金物を介してコーナー外壁が変位する。コーナー外壁が角柱の揺れに追従して変位すると、コーナー外壁が変形するおそれがある。
本発明は、上記事実を考慮し、コーナー外壁が柱の揺れに追従して変形することを抑制することを目的とする。
本発明の第1態様は、上方に開口する隙間が柱の側面との間に形成された状態で該柱に直接又は間接的に取り付けられた受け部材と、上方から前記隙間に差し込まれた差込部分と、前記差込部分の上側でコーナー外壁に固定された固定部分と、前記差込部分から上方へ延出され前記側面に対する面外方向へ前記固定部分を変位可能に前記固定部分と前記差込部分とを接続する接続部分と、を有する差込部材と、を備える。
第1態様によれば、地震などにより柱が、柱の側面に対する面外方向に揺れると、差込部材の差込部分は、柱の揺れに追従して変位する。ここで、第1態様では、固定部分が柱の側面に対する面外方向へ変位可能であるため、柱の当該面外方向への揺れによって所定値以上の荷重が固定部分に入力されると、固定部分が当該面外方向へ変位する。固定部分が当該面外方向へ変位することで、固定部分は、柱の当該面外方向への揺れに追従しにくい。これにより、固定部分が固定されたコーナー外壁も、柱の揺れに追従しにくく、コーナー外壁の変形を抑制できる。
本発明の第2態様では、前記差込部分は、前記側面に沿って側方へ前記隙間内で移動可能に該隙間に差し込まれている。
第2態様の構成によれば、地震などにより柱が、柱の側面に沿った側方に揺れると、差込部材の差込部分が側面に沿って側方へ移動する。このように、柱の側面に沿った側方への揺れに対して、差込部分が側方へ相対移動するので、差込部材は柱の揺れに追従しにくい。これにより、差込部材の固定部分が固定されたコーナー外壁も、柱の揺れに追従しにくく、コーナー外壁の変形を抑制できる。
本発明の第3態様では、前記隙間の前記側方に沿った幅は、前記差込部分の前記側方に沿った幅の2倍以上である。
第3態様の構成によれば、差込部分は、自らの側方に沿った幅を超えて隙間内で移動できる。このため、地震などにより柱が、柱の側面に沿った側方に大きく揺れた場合でも、差込部材は柱の揺れに追従しにくい。これにより、差込部材の固定部分が固定されたコーナー外壁も、柱の揺れに追従しにくく、効果的にコーナー外壁の変形を抑制できる。
本発明の第4態様では、前記受け部材は、前記差込部分における前記隙間の前記側方に沿った幅を超えた前記側方への移動を規制すると共に、前記固定部分における前記幅を超えた前記側方への移動を許容する。
第4態様の構成によれば、固定部分が、隙間の側方に沿った幅を超えて移動できる。このため、地震などにより柱が、柱の側面に沿った側方に大きく揺れた場合でも、差込部材は柱の揺れに追従しにくい。これにより、差込部材の固定部分が固定されたコーナー外壁も、柱の揺れに追従しにくく、効果的にコーナー外壁の変形を抑制できる。
本発明の第5態様では、前記受け部材の上端から前記差込部分の下端までの長さは、前記隙間の前記側方に沿った幅よりも長い。
第5態様の構成によれば、差込部材が受け部材に対して傾くなどの相対移動をした場合でも、差込部分の下端部が受け部材に当たるなどして、差込部材が隙間から外れにくい。
本発明の第6態様では、前記隙間は、上下方向に開口し、前記差込部分の下端部は、前記隙間における下方の開口から前記受け部材の下側へ延出されている。
第6態様の構成によれば、差込部材が受け部材に対して傾くなどの相対移動をした場合でも、差込部分の下端部が受け部材に当たるなどして、差込部材が隙間から外れにくい。
本発明の第7態様では、前記柱は、角柱とされ、前記受け部材は、前記角柱の隣接する2つの側面のそれぞれとの間に前記隙間が形成された状態で該角柱に固定され、前記差込部材は、2つで構成され、前記差込部材のそれぞれは、前記差込部分が前記隙間のそれぞれに差し込まれている。
第7態様によれば、地震などにより角柱が、角柱の隣接する2つの側面に対する面外方向のいずれの方向に揺れた場合でも、コーナー外壁が柱の揺れに追従しにくい。これにより、効果的にコーナー外壁の変形を抑制できる。
本発明の構成によれば、コーナー外壁が柱の揺れに追従して変形することを抑制できる。
コーナー外壁及びその固定構造の外観を示す斜視図である。 コーナー外壁の下部における固定構造を示す斜視図である。 コーナー外壁の上部における固定構造を示す斜視図である。 コーナー外壁の上部における固定構造を示す平面図である。 コーナー外壁の上部における固定構造を示す側面図である。 差込金物の固定部分が側面に対する面外方向へ変位した状態を示す側面図である。 差込金物が受け金物に対して側方へ移動した状態を示す側面図である。 差込金物が受け金物に対して傾いた状態を示す側面図である。
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
(コーナー外壁100の固定構造10)
図1に示されるように、コーナー外壁100の固定構造10は、コーナー外壁100を角柱200(柱の一例)に固定する固定構造である。以下、固定対象であるコーナー外壁100の構成、コーナー外壁100の下部を角柱200に固定する固定構造、及び、コーナー外壁100の上部を角柱200に固定する固定構造について説明する。なお、下記の説明で用いるX方向、−X方向、Y方向、−Y方向、図中に示す矢印方向である。
(コーナー外壁100)
コーナー外壁100は、戸建などの建物300のコーナー部分の外壁である。コーナー外壁100は、角柱200の隣接する2つの第1側面210及び第2側面220に沿って配置された平面視にてL字状に形成されている。コーナー外壁100は、具体的には、第1側面210に対向する第1壁部110と、第2側面220に対向する第2壁部120と、を有している。
また、コーナー外壁100の下面には、図2に示されるように、凹部170が形成されている。この凹部170は、下方に開口すると共に、第1壁部110部分で第1側面210側(Y方向側)に開口すると共に、第2壁部120部分で第2側面220側(X方向側)に開口している。凹部170における奥側の奥面173(上面)には、第1壁部110部分及び第2壁部120部分において、ボルト181、182のそれぞれがねじ止めされるネジ孔191、192が形成されている。
コーナー外壁100の上面には、図3に示されるように、凹部160が形成されている。この凹部160は、上方に開口すると共に、第1壁部110部分で第1側面210側(Y方向側)に開口すると共に、第2壁部120部分で第2側面220側(X方向側)に開口している。凹部160の底面163には、第1壁部110部分及び第2壁部120部分において、ボルト151、152のそれぞれがねじ止めされるネジ孔141、142が形成されている。
(固定構造10におけるコーナー外壁100の下部の固定構造)
固定構造10は、図2に示されるように、角柱200の第1側面210及び第2側面220のそれぞれに固定された第1固定金物71及び第2固定金物82を有している。
第1固定金物71は、第1側面210に沿った側方視(X方向視)にてL字状とされた板金で形成されている。具体的には、第1固定金物71は、第1側面210に溶接などにより固定された柱側固定部分73と、コーナー外壁100の下部に固定された外壁側固定部分75と、を有している。
柱側固定部分73が、第1固定金物71の側方視におけるL字の縦辺(一方の辺)を構成し、外壁側固定部分75が、当該L字の横辺(他方の辺)を構成する。
外壁側固定部分75には、ボルト181の軸部が通される通孔75Aが形成されている。外壁側固定部分75は、通孔75Aに軸部が通されたボルト181が、コーナー外壁100における凹部170の奥面173に形成されたネジ孔191にねじ込まれることでコーナー外壁100に固定されている。
第2固定金物82は、第2側面220に沿った側方視(Y方向視)にてL字状とされた板金で形成されている。具体的には、第2固定金物82は、第2側面220に溶接などにより固定された柱側固定部分84と、コーナー外壁100の下部に固定された外壁側固定部分86と、を有している。
柱側固定部分84が第2固定金物82の側方視におけるL字の縦辺(一方の辺)を構成し、外壁側固定部分86が当該L字の横辺(他方の辺)を構成する。
外壁側固定部分86には、ボルト182の軸部が通される通孔86Aが形成されている。外壁側固定部分86は、通孔86Aに軸部が通されたボルト182が、コーナー外壁100における凹部170の奥面173に形成されたネジ孔192にねじ込まれることでコーナー外壁100に固定されている。
以上のように、コーナー外壁100の下部は、第1固定金物71及び第2固定金物82を介して、角柱200に固定されている。これにより、コーナー外壁100は、角柱200に対する上下方向への移動が規制されている。なお、第1固定金物71及び第2固定金物82は、一体で構成されていてもよい。
(固定構造10におけるコーナー外壁100の上部の固定構造)
固定構造10は、図3及び図4に示されるように、角柱200の第1側面210及び第2側面220に沿って配置された平面視にて略L字状の受け金物20(受け部材の一例)を有している。受け金物20は、第1側面210に取り付けられる第1取付部分31と、第2側面220に取り付けられる第2取付部分32と、を有している。さらに、受け金物20は、上下方向に開口する隙間S1が第1側面210との間に形成された第1形成部分21と、上下方向に開口する隙間S2が第2側面220との間に形成された第2形成部分22と、を有している。
第1取付部分31及び第1形成部分21は、第1側面210に対する面外方向(−Y方向)に厚みを有する板状に形成されている。第1取付部分31は、第1側面210におけるX方向側部分に溶接等により固定されている。なお、第1取付部分31は、第1側面210におけるX方向側部分にねじ止めにより固定されていてもよい。また、第1形成部分21は、第1取付部分31に対する−X方向側であってかつ−Y方向側で第1取付部分31と一体に形成されており、第1形成部分21と第1取付部分31との連結部分には、段部25が形成されている。
第2取付部分32及び第2形成部分22は、第2側面220に対する面外方向(−X方向)に厚みを有する板状に形成されている。第2取付部分32は、第2側面220におけるY方向側部分に溶接等により固定されている。なお、第2取付部分32は、第2側面220におけるY方向側部分にねじ止めにより固定されていてもよい。また、第2形成部分22は、第2取付部分32に対する−Y方向側であってかつ−X方向側で第2取付部分32と一体に形成されており、第2形成部分22と第2取付部分32との連結部分には、段部26が形成されている。
第2形成部分22の−Y方向側の端部と、第1形成部分21の−X方向側の端部とは、連結されており、第1取付部分31、第1形成部分21、第2取付部分32及び第2形成部分22は一体に形成されている。
このように、受け金物20は、上下方向に開口する隙間S1、S2が角柱200の第1側面210及び第2側面220のそれぞれとの間に形成された状態で角柱200に固定されている。すなわち、受け金物20は、角柱200に対して直接、取り付けられている。なお、受け金物20は、角柱200に対して間接的に取り付けられていてもよい。具体的には、例えば、受け金物20は、角柱200に固定された梁や、角柱200に固定された金物などを介して取り付けられていてもよい。
さらに、固定構造10は、第1側面210及び第2側面220のそれぞれに配置された第1差込金物51(差込部材の一例)及び第2差込金物62(差込部材の一例)を有している。
第1差込金物51は、第1側面210に沿った側方視(X方向視)にてL字状とされた板金で形成されている。具体的には、第1差込金物51は、受け金物20と第1側面210との隙間S1に差し込まれる差込部分53と、コーナー外壁100の上部に固定された固定部分57と、固定部分57と差込部分53とを接続する接続部分55と、を有している。
差込部分53及び接続部分55が、第1差込金物51の側方視におけるL字の縦辺(一方の辺)を構成し、固定部分57が、当該L字の横辺(他方の辺)を構成する。差込部分53及び接続部分55は、固定部分57よりもX方向の幅が狭くされている。
固定部分57には、ボルト151の軸部が通される通孔57Aが形成されている。固定部分57は、通孔57Aに軸部が通されたボルト151が、コーナー外壁100の上面における凹部160の底面163に形成されたネジ孔141にねじ込まれることで、差込部分53の上側でコーナー外壁100に固定される。
差込部分53は、隙間S1に対して上方から差し込まれて、下端部が隙間S1の下方の開口から受け金物20の下側へ延出されている。差込部分53は、具体的には、第1側面210に沿って側方(−X方向)へ移動可能に隙間S1に差し込まれている。この隙間S1は、段部25と受け金物20の第2形成部分22との間に形成されている。この隙間S1の−X方向に沿った幅W1は、差込部分53の−X方向に沿った幅W2の2倍以上とされている。すなわち、差込部分53に対する−X方向側には、差込部分53の−X方向に沿った幅W2以上の移動代がある(図7参照)。
そして、本実施形態では、第1差込金物51が−X方向に移動すると、差込部分53が受け金物20の第2形成部分22に当たって、差込部分53における−X方向への移動が規制される。一方、固定部分57は、受け金物20に当たらず、−X方向への移動が許容されている。このため、第1差込金物51は、図8に示されるように、傾くようになっている。
さらに、隙間S1に差し込まれた差込部分53の上下方向の長さ(受け金物20の第1形成部分21の上端から差込部分53の下端までの長さ(L1))は、隙間S1の−X方向に沿った幅W1よりも長くなっている。
接続部分55は、差込部分53から上方へ延出されて、固定部分57のY方向側の端部に接続されている。接続部分55と固定部分57との接続部分が、第1差込金物51における屈曲部59とされている。
このように、接続部分55が差込部分53から上方へ延出されることで、接続部分55の上端部(屈曲部59)及び固定部分57が、第1側面210に対する面外方向(−Y方向)へ変位するように、接続部分55が変形可能となる(図6参照)。すなわち、接続部分55は、第1側面210に対する面外方向(−Y方向)へ固定部分57を変位可能に固定部分57と差込部分53とを接続している。
第2差込金物62は、角柱200に対して配置された向きが異なる点を除いて、第1差込金物51と同様の構成を有しており、以下のように、構成されている。すなわち、第2差込金物62は、第2側面220に沿った側方視(Y方向視)にてL字状とされた板金で形成されている。具体的には、第2差込金物62は、受け金物20と第2側面220との隙間S2に差し込まれる差込部分64と、コーナー外壁100の上部に固定された固定部分68と、固定部分68と差込部分64とを接続する接続部分66と、を有している。
差込部分64及び接続部分66が、第2差込金物62の側方視におけるL字の縦辺(一方の辺)を構成し、固定部分68が、当該L字の横辺(他方の辺)を構成する。差込部分64及び接続部分66は、固定部分68よりもY方向の幅が狭くされている。
固定部分68には、ボルト152の軸部が通される通孔68Aが形成されている。固定部分68は、通孔68Aに軸部が通されたボルト152が、コーナー外壁100の上面における凹部160の底面163に形成されたネジ孔142にねじ込まれることで、差込部分64の上側でコーナー外壁100に固定される。
差込部分64は、隙間S2に対して上方から差し込まれて、下端部が隙間S2の下方の開口から受け金物20の下側へ延出されている。差込部分64は、具体的には、第2側面220に沿って側方(−Y方向)へ移動可能に隙間S2に差し込まれている。この隙間S2は、段部26と受け金物20の第1形成部分21との間に形成されている。この隙間S2の−Y方向に沿った幅は、差込部分64の−Y方向に沿った幅の2倍以上とされている。すなわち、差込部分64に対する−Y方向側には、差込部分64の−Y方向に沿った幅以上の移動代がある。
そして、本実施形態では、第2差込金物62が−Y方向に移動すると、差込部分64が受け金物20の第1形成部分21に当たって、差込部分64における−Y方向への移動が規制される。一方、固定部分68は、受け金物20に当たらず、−Y方向への移動が許容されている。このため、第2差込金物62は、傾くようになっている。
さらに、隙間S2に差し込まれた差込部分64の上下方向の長さ(受け金物20の第2形成部分22の上端から差込部分64の下端までの長さ)は、隙間S2の−Y方向に沿った幅よりも長くなっている。
接続部分66は、差込部分64から上方へ延出されて、固定部分68のX方向側の端部に接続されている。接続部分66と固定部分68との接続部分が、第2差込金物62における屈曲部69とされている。
このように、接続部分66が差込部分64から上方へ延出されることで、接続部分66の上端部(屈曲部69)及び固定部分68が、第2側面220に対する面外方向(−X方向)へ変位するように、接続部分66が変形可能となる(図6参照)。すなわち、接続部分66は、第2側面220に対する面外方向(−X方向)へ固定部分68を変位可能に固定部分68と差込部分64とを接続している。
なお、コーナー外壁100の第1壁部110に対するX方向側に配置された外壁350は、角柱200のX方向で固定された梁250に対して、−X方向及びX方向に移動可能に支持されている。また、コーナー外壁100の第2壁部120に対するY方向側に配置された外壁360は、角柱200のY方向で固定された梁260に対して、−Y方向及びY方向に移動可能に支持されている。
(固定構造10の作用)
固定構造10によれば、例えば、地震などにより角柱200が、角柱200の第2側面220に対する面外方向(第1側面210に沿った方向(−X方向及びX方向))に揺れると、第2差込金物62の差込部分64は、角柱200の揺れに追従して変位する。
ここで、本実施形態では、角柱200が−X方向及びX方向に揺れて、所定値以上の荷重が固定部分68(接続部分66)に入力されると、図6に示されるように、第2差込金物62の接続部分66が変形して、差込部分64に対して固定部分68が−X方向へ変位する。
このため、差込部分64が角柱200の揺れに追従して変位しても、固定部分68は、留まった状態となり、角柱200の−X方向及びX方向への揺れに追従しにくい。
また、角柱200が−X方向及びX方向へ揺れた場合には、第1差込金物51は、図7に示されるように、第1側面210に沿って−X方向に移動する。
さらに、角柱200の−X方向及びX方向への揺れによって、第1差込金物51がさらに−X方向に移動すると、差込部分53が受け金物20の第2形成部分22に当たって、差込部分53における−X方向への移動が規制される。一方、固定部分57は、受け金物20に当たらず、−X方向への移動が許容されている。このため、図8に示されるように、第1差込金物51は傾く。
このように、角柱200の−X方向及びX方向への揺れに対して、第1差込金物51が受け金物20に対して−X方向へ相対移動するので、第1差込金物51が留まった状態となり、角柱200の−X方向及びX方向への揺れに追従しにくい。
なお、コーナー外壁100に対するX方向側の外壁350は、梁250に対して−X方向及びX方向に移動可能に支持されているため、角柱200と共に、梁250が−X方向及びX方向へ揺れても、外壁350は、当該揺れに追従しにくい。
以上により、第1差込金物51及び第2差込金物62が固定されたコーナー外壁100が、角柱200の−X方向及びX方向への揺れに追従しにくく、コーナー外壁100の変形を抑制できる。
また、本実施形態では、例えば、地震などにより、角柱200が第1側面210に対する面外方向(−Y方向及びY方向)に揺れた場合においても、第1差込金物51の接続部分55が変形して、差込部分53に対して固定部分57が、−Y方向に変位する。
このため、第1差込金物51の固定部分57は、留まった状態となり、角柱200の−Y方向及びY方向への揺れに追従しにくい。
また、角柱200が−Y方向及びY方向へ揺れた場合には、第2差込金物62は、第2側面220に沿って−Y方向に移動する。
さらに、角柱200の−Y方向及びY方向への揺れによって、第2差込金物62が−Y方向に移動すると、差込部分64が受け金物20の第1形成部分21に当たって、差込部分64における−Y方向への移動が規制される。一方、固定部分68は、受け金物20に当たらず、−Y方向への移動が許容されている。このため、第2差込金物62は、傾く。
このように、角柱200の−Y方向及びY方向への揺れに対して、第2差込金物62が受け金物20に対して−Y方向へ相対移動するので、第2差込金物62が留まった状態となり、角柱200の−Y方向及びY方向への揺れに追従しにくい。
なお、コーナー外壁100に対するY方向側の外壁360は、梁260に対して−Y方向及びY方向に移動可能に支持されているため、角柱200と共に、梁260が−Y方向及びY方向へ揺れても、外壁360は、当該揺れに追従しにくい。
以上により、第1差込金物51及び第2差込金物62が固定されたコーナー外壁100が、角柱200の−Y方向及びY方向への揺れに追従しにくく、コーナー外壁100の変形を抑制できる。
このように、本実施形態では、地震などにより角柱200が、角柱200の隣接する第1側面210及び第2側面220に対する面外方向のいずれの方向に揺れた場合でも、コーナー外壁100が角柱200の揺れに追従しにくい。これにより、効果的にコーナー外壁100の変形を抑制できる。
さらに、本実施形態では、隙間S1の−X方向に沿った幅W1は、第1差込金物51の差込部分53の−X方向に沿った幅W2の2倍以上とされている。また、隙間S2の−Y方向に沿った幅は、第2差込金物62の差込部分64の−Y方向に沿った幅の2倍以上とされている。
このため、第1差込金物51及び第2差込金物62は、それぞれ、差込部分53及び差込部分64の側方に沿った幅を超えて、隙間S1、S2内で移動できる。これにより、地震などにより角柱200が、大きく揺れた場合でも、第1差込金物51及び第2差込金物62は角柱200の揺れに追従しにくい。従って、第1差込金物51及び第2差込金物62が固定されたコーナー外壁100が、角柱200の揺れに追従しにくく、効果的に、コーナー外壁100の変形を抑制できる。
さらに、本実施形態の構成によれば、第1差込金物51及び第2差込金物62が傾くことで、固定部分57、68が、隙間S1、S2の側方に沿った幅を超えて移動できる。これにより、地震などにより角柱200が、大きく揺れた場合でも、第1差込金物51及び第2差込金物62は角柱200の揺れに追従しにくい。従って、第1差込金物51及び第2差込金物62が固定されたコーナー外壁100が、角柱200の揺れに追従しにくく、効果的に、コーナー外壁100の変形を抑制できる。
また、本実施形態の構成によれば、第1差込金物51の差込部分53は、下端部が隙間S1の下方の開口から受け金物20の下側へ延出されている。また、第2差込金物62の差込部分64は、下端部が隙間S2の下方の開口から受け金物20の下側へ延出されている。
このため、第1差込金物51及び第2差込金物62が、受け金物20に対して傾くなどの相対移動をした場合でも、それぞれの下端部が受け金物20に当たって、第1差込金物51及び第2差込金物62のそれぞれが隙間S1、S2から外れにくい。
また、本実施形態の構成によれば、第1差込金物51の差込部分53における上下方向の長さL1は、隙間S1の−X方向に沿った幅W1よりも長くなっている。また、第2差込金物62の差込部分64における上下方向の長さは、隙間S2の−Y方向に沿った幅よりも長くなっている。
このため、第1差込金物51及び第2差込金物62が、受け金物20に対して傾くなどして相対移動した場合でも、それぞれの下端部が受け金物20に当たって、第1差込金物51及び第2差込金物62のそれぞれが隙間S1、S2から外れにくい。
(変形例)
本実施形態では、第1差込金物51及び第2差込金物62が、単一の受け金物20に差し込まれていたが、これに限られない。例えば、第1側面210及び第2側面220のそれぞれに受け金物を固定して、各受け金物に第1差込金物51及び第2差込金物62を差し込む構成であってもよい。
また、本実施形態では、隙間S1の−X方向に沿った幅W1は、第1差込金物51の差込部分53の−X方向に沿った幅W2の2倍以上とされていたが、これに限られない。例えば、隙間S1の−X方向に沿った幅W1は、第1差込金物51の差込部分53の−X方向に沿った幅W2の2倍未満であってもよい。
また、本実施形態では、隙間S2の−Y方向に沿った幅は、第2差込金物62の差込部分64の−Y方向に沿った幅の2倍以上とされていたが、これに限られない。例えば、隙間S2の−Y方向に沿った幅は、第2差込金物62の差込部分64の−Y方向に沿った幅の2倍未満であってもよい。
また、本実施形態では、第1差込金物51の差込部分53は、下端部が隙間S1の下方の開口から受け金物20の下側へ延出されていたが、これに限られず、当該下端部は隙間S1の下方の開口から下側へ延出されていなくてもよい。
また、本実施形態では、第2差込金物62の差込部分64は、下端部が隙間S2の下方の開口から受け金物20の下側へ延出されていたが、これに限られず、下端部が隙間S2の下方の開口から受け金物20の下側へ延出されていなくてもよい。
また、本実施形態では、第1差込金物51の差込部分53における上下方向の長さL1は、隙間S1の−X方向に沿った幅W1よりも長くなっていたが、これに限られない。例えば、第1差込金物51の差込部分53における上下方向の長さL1は、隙間S1の−X方向に沿った幅W1以下の長さであってもよい。
また、本実施形態では、第2差込金物62の差込部分64における上下方向の長さは、隙間S2の−Y方向に沿った幅よりも長くなっていたが、これに限られない。例えば、第2差込金物62の差込部分64における上下方向の長さは、隙間S2の−Y方向に沿った幅以下の長さであってもよい。
また、本実施形態では、固定構造10は、第1差込金物51及び第2差込金物62の2つを有していたが、本発明の固定構造としては、第1差込金物51及び第2差込金物62の少なくとも1つを有していればよい。
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、種々の変形、変更、改良が可能である。例えば、上記に示した変形例は、適宜、複数を組み合わせて構成しても良い。
10 固定構造
20 受け金物(受け部材の一例)
51 第1差込金物(差込部材の一例)
53 差込部分
55 接続部分
57 固定部分
62 第2差込金物(差込部材の一例)
64 差込部分
66 接続部分
68 固定部分
100 コーナー外壁
200 角柱(柱の一例)
210 第1側面(側面の一例)
220 第2側面(側面の一例)
S1 隙間
S2 隙間

Claims (7)

  1. 上方に開口する隙間が柱の側面との間に形成された状態で該柱に直接又は間接的に取り付けられた受け部材と、
    上方から前記隙間に差し込まれた差込部分と、前記差込部分の上側でコーナー外壁に固定された固定部分と、前記差込部分から上方へ延出され前記側面に対する面外方向へ前記固定部分を変位可能に前記固定部分と前記差込部分とを接続する接続部分と、を有する差込部材と、
    を備えるコーナー外壁の固定構造。
  2. 前記差込部分は、前記側面に沿って側方へ前記隙間内で移動可能に該隙間に差し込まれている請求項1に記載のコーナー外壁の固定構造。
  3. 前記隙間の前記側方に沿った幅は、前記差込部分の前記側方に沿った幅の2倍以上である請求項2に記載のコーナー外壁の固定構造。
  4. 前記受け部材は、前記差込部分における前記隙間の前記側方に沿った幅を超えた前記側方への移動を規制すると共に、前記固定部分における前記幅を超えた前記側方への移動を許容する請求項2又は3に記載のコーナー外壁の固定構造。
  5. 前記受け部材の上端から前記差込部分の下端までの長さは、前記隙間の前記側方に沿った幅よりも長い請求項2〜4のいずれか1項に記載のコーナー外壁の固定構造。
  6. 前記隙間は、上下方向に開口し、
    前記差込部分の下端部は、前記隙間における下方の開口から前記受け部材の下側へ延出されている請求項1〜5のいずれか1項に記載のコーナー外壁の固定構造。
  7. 前記柱は、角柱とされ、
    前記受け部材は、前記角柱の隣接する2つの側面のそれぞれとの間に前記隙間が形成された状態で該角柱に固定され、
    前記差込部材は、2つで構成され、
    前記差込部材のそれぞれは、前記差込部分が前記隙間のそれぞれに差し込まれている請求項1〜6のいずれか1項に記載のコーナー外壁の固定構造。
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